JP2007244182A - モータ装置 - Google Patents

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浩一 正田
Masaru Ishikawa
優 石川
Yasuo Ohashi
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Abstract

【課題】複数のブラシの仮保持解除を同時に行えるようにし、組立作業性を向上させることができるモータ装置の提供。
【解決手段】ホルダ装着部内に、ブラシホルダベース20に対して軸方向に移動可能なブラシホルダベース支持部材30を設け、ブラシホルダベース支持部材30にブラシ27a,27bおよび27cを整流子から離間した状態に保持するストッパ部材35a,35bおよび35cを設けた。これにより、ブラシ27a,27bおよび27cを整流子から離間させた状態から、ブラシホルダベース支持部材30の第1および第2押圧突起36a,36bを押圧することにより、ブラシホルダベース支持部材30を軸方向へ移動させ、ブラシ27a,27bおよび27cを同時に仮保持解除できる。よって、ワイパモータの組立作業性を向上させて、自動組立てラインで組立てることができるようになる。
【選択図】図5

Description

本発明は、整流子が一体的に設けられるアーマチュアを備えるとともに、ブラシを介して整流子へ供給電流を供給するようにしたモータ装置に関する。
従来、モータ装置としては、整流子に対してブラシを弾圧的に接触させて、ブラシを介して整流子に供給電流を供給し、これにより整流子に一体的に設けられたアーマチュアを回転させるようにしたブラシ付モータ装置が一般的に知られている。このようなブラシ付モータ装置は、車載用機器にも多く用いられており、車載用機器としてのパワーウィンド装置、スライドドア開閉装置、ワイパ装置等のアクチュエータとして採用されている。
例えば、ワイパ装置用のアクチュエータとして用いられるブラシ付モータ装置(以下、モータ装置という)においては、操作者によって車両の車室内に設けられる操作スイッチを操作することによって、複数段の回転速度で駆動できるようになっている。このようなワイパ装置用のモータ装置(ワイパモータ)は、複数段の回転速度に対応するようにして複数のブラシを備えており、降雨量等に応じて操作者が操作スイッチを操作することにより、一のブラシを介して整流子に供給電流を供給してモータ装置を低速で回転駆動させたり、他のブラシを介して整流子に供給電流を供給してモータ装置を高速で回転駆動させたりできるようになっている。このようにして、操作者が必要に応じてモータ装置の回転速度を切り替えることにより、ウィンドガラスの払拭速度を切り替えることができる。このようなワイパ装置用のモータ装置として用いられる、所謂、速度切り替え式モータ装置としては、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2000−184661号公報
ところで、特許文献1に記載された速度切り替え式モータ装置は、そのブラシホルダベースに所定間隔で3つのブラシを備えており、これらのブラシは、コイルスプリング等の弾性手段によって整流子側へ付勢されるようになっている。したがって、モータ装置の組立て時には、各ブラシに対して整流子を備えたアーマチュアを組み込む際、それぞれのブラシを整流子から離間させた状態で一時的に保持(仮保持)する必要がある。そこで、ブラシを仮保持するために、例えば、コイルスプリングの付勢力に抗してブラシを整流子から離間させた状態で、ピッグテールと呼ばれる配線を引っ張り、ブラシをスライド可能に保持するブラシホルダに予め形成した引っ掛け部に、ピッグテールを引っ掛ける方法等が採用されている。
しかしながら、特許文献1に記載されたような速度切り換え式モータ装置によれば、モータ装置の組立て時において、上述のように仮保持した各ブラシを一つ一つ手作業により仮保持解除するため、例えば、3つのブラシのうち1つのブラシの仮保持解除を忘れる等した場合には再組立をする必要がある等、歩留まりが悪かった。また、上述のようなピッグテールにより各ブラシを仮保持するような構造においては、自動組立てラインに適用して仮保持解除を自動的に行うのが困難であるという問題もある。特に、これらの問題は、複数のブラシを備えた速度切り換え式モータ装置の組立て作業性を向上させるためにも解決しなければならない課題となっている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、複数のブラシの仮保持解除を同時に行えるようにし、組立作業性を向上させることができるモータ装置を提供することにある。
本発明のモータ装置は、整流子が一体的に設けられるアーマチュアを有し、前記整流子への供給電流に応じて前記アーマチュアが所定の速度で回転するモータ装置であって、前記アーマチュアを回転自在に収納する有底状のヨークと、前記ヨークの開口部側に設けられ、前記整流子が内部に突出するケースと、前記ケース内に設けられ、前記整流子と接触する複数のブラシと、前記ケースに装着され、前記複数のブラシを前記整流子に対して接触または離間可能に支持するブラシホルダベースと、前記ケース内に設けられ、前記ブラシホルダベースに対して軸方向に移動可能なブラシホルダベース支持部材とを備え、前記ブラシホルダベース支持部材は、前記複数のブラシを前記整流子から離間した状態に保持するストッパ部材を有することを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記ブラシホルダベース支持部材に、前記ブラシホルダベースに対する移動距離を規制する第1および第2の移動規制部を設け、前記ブラシホルダベース支持部材が前記第1の移動規制部によって移動規制された状態のとき、前記ストッパ部材によって前記ブラシが前記整流子から離間し、前記ブラシホルダベース支持部材が前記第2の移動規制部によって移動規制された状態のとき、前記ブラシが前記整流子に接触することを特徴とする。
本発明のモータ装置は、前記ブラシホルダベース支持部材の前記ケース側に、少なくとも1つの押圧部を有することを特徴とする。
本発明によれば、モータ装置を構成するケース内に、ブラシホルダベースに対して軸方向に移動可能なブラシホルダベース支持部材を設けるとともに、このブラシホルダベース支持部材に複数のブラシを整流子から離間した状態に保持するストッパ部材を設けたので、モータ装置の組立て時に、ブラシホルダベース支持部材のストッパ部材によって複数のブラシを整流子から離間させた状態とすることができる。また、ブラシホルダベースに対して整流子を組み込む際、ブラシホルダベース支持部材を軸方向へ移動させることで複数のブラシを同時に仮保持解除することができる。したがって、組立作業性を向上させることができる。
本発明によれば、ブラシホルダベース支持部材に、ブラシホルダベースに対する移動距離を規制する第1および第2の移動規制部を設け、ブラシホルダベース支持部材が第1の移動規制部によって移動規制された状態のとき、ストッパ部材によってブラシが整流子から離間し、ブラシホルダベース支持部材が第2の移動規制部によって移動規制された状態のとき、ブラシが整流子に接触するように構成したので、ブラシホルダベース支持部材の移動端部において、各ブラシを仮保持または仮保持解除することができる。したがって、ブラシホルダベース支持部材をブラシホルダベースに対して必要以上に移動させることが無く、モータ装置の大型化を抑制することができる。
本発明によれば、ブラシホルダベース支持部材のケース側に、少なくとも1つの押圧部を有するので、この押圧部を押圧することにより、複数のブラシの仮保持解除を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態であるモータ装置としてのワイパモータを示す部分断面図を、図2は図1のワイパモータを構成するブラシホルダベースを単体で示す斜視図を、図3は図1のワイパモータを構成するブラシホルダベース支持部材を単体で示す斜視図である。また、図4はブラシ組立体のブラシ仮保持状態を示す斜視図を、図5はブラシ組立体のブラシ仮保持解除状態を示す斜視図を、それぞれ示している。
図1に示すように、モータ装置としてのワイパモータ10は、図示しない車両のフロントウィンドガラスに付着した雨や前車の飛沫等を拭き取って運転者の視界を確保するワイパ装置のアクチュエータとして用いられるものである。このワイパモータ10は、図示しない車両のエンジンルーム内に設けられ、リンク機構等を介して設けられたワイパアームを、フロントウィンドガラス上の所定の払拭範囲で払拭動作させるようになっている。
ワイパモータ10は、電動モータ11とギヤケース12とを有しており、これらは互いにネジMを介して接続されている。電動モータ11は、その外郭を形成するモータケースとしてのヨーク13を備え、このヨーク13は一端側(図中左側)が有底となり他端側(図中右側)が開口して有底筒状に形成されている。ヨーク13の内部にはアーマチュア14が回転自在に収納されており、このアーマチュア14の一端側は図示しない軸受を介してヨーク13の底部に支持されている。アーマチュア14の他端側には、整流子15が一体的に設けられており、この整流子15はアーマチュア14の本体部分に巻装されたコイルに接続されている。そして、この整流子15はヨーク13の開口部分を介してギヤケース12の内部に突出するように設けられている。
ケースとしてのギヤケース12には、アーマチュア14の他端側に一体的に設けられたウォームや、このウォームと噛み合うウォームホイル等のギヤ機構から構成される減速機構(図示せず)が収納されている。ギヤケース12は、減速機構を収納するケース本体12aと、アーマチュア14に設けられた整流子15に接触して摺接するブラシ27a,27bおよび27c(図2参照)を支持するブラシホルダベース20が、内部に装着されるホルダ装着部12bとを備えている。そして、各ブラシ27a,27bおよび27cへの供給電流を、操作者がワイパスイッチ(図示せず)を操作することによって切り替えて、所定の速度(低速または高速)でアーマチュア14を回転させることができるようになっている。
ギヤケース12のケース本体12aからは、ウォームホイルの回転中心軸に一体的に設けられた出力軸16の端部が外部に突出されており、この出力軸16の端部に形成された雄ネジ部16aに、ワイパ装置を構成するリンク機構が連結されるようになっている。
ギヤケース12のホルダ装着部12bは、その開口部分(図中左側)がヨーク13の開口部分に対向するようになっており、ホルダ装着部12bの底部側(図中右側)には、アーマチュア14の軸14aが貫通する貫通孔12cが設けられている。ホルダ装着部12bは略円筒形状に形成されており、このホルダ装着部12bの内部には、図4および図5に示すようなブラシ組立体BAが収納されている。
ブラシ組立体BAは、図2および図3に示すようなブラシホルダベース20とブラシホルダベース支持部材30とから構成されている。ブラシホルダベース20は、略ドーナツ状の環状板部材21を有し、この環状板部材21の中心部分には、整流子15が貫通する整流子貫通孔22が設けられるとともに、その外周部分には、第1切欠23aと第2切欠23bとが設けられている。
環状板部材21上には、その長手方向が環状板部材21の中心部分、つまり、整流子貫通孔22を貫通する整流子15の中心軸に向かうようにして3つのブラシホルダ24a,24bおよび24cが固定されている。それぞれのブラシホルダ24a,24bおよび24cは、環状板部材21の周方向に沿って所定間隔で設けられており、その内側端が開口するとともに外側端が閉塞されている。また、ブラシホルダ24a,24bおよび24cの図中上面には、それぞれ切欠25a,25bおよび25cが形成されている。
ブラシホルダ24a,24bおよび24c内には、その開口側から弾性手段としてのコイルスプリング26a,26bおよび26cが挿入して設けられるとともに、整流子15に摺接するブラシ27a,27bおよび27cがスライド可能に、つまり、整流子15に対して接触または離間可能に支持されている。これらのブラシ27a,27bおよび27cは、コイルスプリング26a,26bおよび26cの付勢力によって、整流子15に対して所定の弾圧力で接触するようになっている。ここで、コイルスプリング26a,26bおよび26cの付勢力(バネ力)は、整流子15が設けられたアーマチュア14の回転力に対して回転抵抗力の発生を極力抑えられるとともに、整流子15に対して十分な供給電流が供給されるように接触させる付勢力に設定されている。
ブラシ27a,27bおよび27cの図中上面には、各ブラシ27a,27bおよび27cに対して供給電流を供給するための配線としてのピッグテール28a,28bおよび28cの一端側が接続して設けられており、これらのピッグテール28a,28bおよび28cの他端側は、ブラシホルダ24a,24bおよび24cの切欠25a,25bおよび25cを介してブラシホルダベース20の裏面等に設けられるサーキットブレーカ等の電気部品(図示せず)にそれぞれ接続されるようになっている。
ブラシ組立体BAを構成するブラシホルダベース支持部材30は、プラスチック等の樹脂材料によって図3に示すように有底の略円筒形状に形成されており、その底部31には、アーマチュア14の整流子15が貫通してその外周面と対向する整流子対向面部32が形成されている。
ブラシホルダベース支持部材30の底部31の外周側には、底部31に一体的に形成され、図中下方に延びるようにして第1の移動規制部としての第1係止爪33が周方向に亘って設けられており、また、ブラシホルダベース支持部材30の底部31には、底部31に一体的に形成され図中上方に延びるようにして第2の移動規制部としての第2係止爪34が設けられている。これらの第1係止爪33および第2係止爪34は、軸方向に向かって所定の間隔を持ってそれぞれ形成されて、ブラシホルダベース20に対するブラシホルダベース支持部材30のアーマチュア14の軸方向への移動距離を規制する役割を果たすようになっている。
ブラシホルダベース支持部材30の底部31には、底部31に形成された整流子対向面部32側に面して、かつ、その周方向に向かって所定の間隔で3つのストッパ部材35a,35bおよび35cが一体的に形成されている。これらのストッパ部材35a,35bおよび35cは、ブラシ組立体BAを組立てた際に、ブラシホルダベース20に設けられた各ブラシ27a,27bおよび27cの径方向内側面と対向できるように、各ブラシ27a,27bおよび27cに対して、その周方向に等しい間隔で設けられている。
ブラシホルダベース支持部材30には、その図中上方(ギヤケース12側)に向かって突出するようにして、押圧部としての第1押圧突起36aと第2押圧突起36bとが一体的に設けられている。これらの第1押圧突起36aおよび第2押圧突起36bは、ワイパモータ10を組立てる際に、図中下方へ押圧することによってブラシホルダベース20に対してブラシホルダベース支持部材30をアーマチュア14の軸方向へ移動させるために設けられるものである。また、各第1押圧突起36aおよび第2押圧突起36bの近傍には、ブラシ27a,27bおよび27cにそれぞれ接続されたピッグテール28a,28bおよび28cを引っ掛けるための係止突起37a,37bおよび37cが一体的に形成されている。これらの係止突起37a,37bおよび37cは、ワイパモータ10を分解してメンテナンスする際に、ピッグテール28a,28bおよび28cを引っ掛けることで、一時的にブラシ27a,27bおよび27cを整流子15から離間させた状態にして作業性を向上させるようになっている。
次に、ブラシ組立体BAの組立て方法について説明する。まず、ブラシホルダベース支持部材30の図中上方からブラシホルダベース20を臨ませる。このとき、ブラシホルダベース20に設けられた第1切欠23aと第2切欠23bとを、ブラシホルダベース支持部材30の第1押圧突起36aと第2押圧突起36bとに対応させるようにする。その後、ブラシホルダベース支持部材30の第2係止爪34を乗り越えるまでブラシホルダベース支持部材30に対してブラシホルダベース20を下降させる。そして、ブラシホルダベース20に設けられた各ブラシ27a,27bおよび27cを、ピッグテール28a,28bおよび28cを引っ張る等してブラシホルダ24a,24bおよび24c内に一時的に引き込んで、その状態でブラシホルダベース20をさらに下降させる。このブラシホルダベース20の下降作業は、ブラシホルダベース20がブラシホルダベース支持部材30に設けられた第1係止爪33によって停止される状態、つまり、第1の移動規制部によって移動規制される状態となるまで行う。これにより、図4に示される状態のブラシ組立体BAが完成する。
ここで、図4に示される状態においては、ブラシホルダベース支持部材30のストッパ部材35a,35bおよび35cによって、各ブラシ27a,27bおよび27cがブラシホルダ24a,24bおよび24c内に引き込まれた状態、つまり、後に整流子貫通孔22に挿入される整流子15に対して、各ブラシ27a,27bおよび27cが離間された状態に保持されており、したがって、ブラシホルダベース支持部材30の整流子対向面部32に対して整流子15を挿入することができる状態となっている。
このようにして組立てられたブラシ組立体BAは、ギヤケース12のホルダ装着部12b内に装着されるようになっており、ブラシホルダベース20は、図示しないネジによってホルダ装着部12bの底部に固定されることで、ホルダ装着部12bに対して不動となるようになっている。一方、ブラシホルダベース支持部材30はその外周壁面が、ホルダ装着部12bの内周壁面に対して摺接するようになっており、これにより、ブラシホルダベース支持部材30はブラシホルダベース20に対して、つまり、ギヤケース12に対して相対的にアーマチュア14の軸方向に移動可能となっている。ここで、ブラシホルダベース支持部材30は、樹脂材料によって形成されているので、ギヤケース12に対する摺動抵抗が小さく、スムーズに軸方向に移動できるようになっている。
次に、以上のように構成した本実施の形態におけるワイパモータ10の組立て方法について、図面を用いて詳細に説明する。
ブラシ組立体BAを図4に示す状態、つまり、各ブラシ27a,27bおよび27cが、それぞれ対応するストッパ部材35a,35bおよび35cによって仮保持された状態で、ギヤケース12のホルダ装着部12bに装着し、ブラシホルダベース20を図示しないネジによってホルダ装着部12bに固定する。これにより、ブラシ組立体BAが図4に示す状態でホルダ装着部12bの内部に装着される(ブラシ組立体装着工程)。
次に、ブラシ組立体BAが装着されたホルダ装着部12bに対して、アーマチュア14の整流子15側を臨ませて、アーマチュア14の軸14aおよび整流子15を、ブラシホルダベース20の整流子貫通孔22およびブラシホルダベース支持部材30の整流子対向面部32に挿入する。このとき、各ブラシ27a,27bおよび27cは、各ストッパ部材35a,35bおよび35cによって整流子15から離間された状態が保持されている(アーマチュア挿入工程)。
上記アーマチュア挿入工程において、アーマチュア14をブラシ組立体BAに対して所定の軸方向位置にまで挿入した後、続いてヨーク13をその開口側からアーマチュア14を覆うように装着する。このヨーク13の装着時の途中で図示しない押圧治具を用い、自動組立て装置または手作業によって、ブラシホルダベース支持部材30の第1押圧突起36aおよび第2押圧突起36bを、ブラシホルダベース20に対して図4中矢印(黒塗矢印)に示す方向に押圧する。すると、図5中矢印(白抜矢印)に示すように、ブラシホルダベース20はブラシホルダベース支持部材30に対して相対的に軸方向へ移動し、第2の移動規制部としての第2係止爪34によってブラシホルダベース支持部材30が停止される。ブラシホルダベース20の相対移動が停止されるとともに、ブラシホルダベース支持部材30の各ストッパ部材35a,35bおよび35cがそれぞれのブラシ27a,27bおよび27c上から同時に外れて、ブラシ27a,27bおよび27cは、コイルスプリング26a,26bおよび26cの付勢力(バネ力)によって整流子15側へ同時に移動されて整流子15に対してそれぞれ接触する(ヨーク装着工程/ブラシ仮保持解除工程)。
その後、ヨーク13とギヤケース12とをネジMによって装着してギヤケース12内にウォームホイル等よりなるギヤ機構(減速機構)等を組み込んだ後、ギヤケース12にカバーを装着してワイパモータ10の組立が完了する。
図6はピッグテールを係止突起に引っ掛けた状態を示す図であり、ワイパモータ10の使用時間がある程度長くなり、ワイパモータ10を分解する等してメンテナンスを行う必要が生じた場合には、図6に示すように、ピッグテール28a,28bおよび28cを、それぞれ対応する係止突起37a,37bおよび37cに引っ掛けるようにしておけば良い。すなわち、ワイパモータ10のネジMを外してギヤケース12から電動モータ11を外した後、整流子15を有するアーマチュア14をギヤケース12から引き抜いて、その後、ピッグテール28a,28bおよび28cを引っ張って係止突起37a,37bおよび37cに引っ掛ける。これにより、ブラシホルダベース20の整流子貫通孔22およびブラシホルダベース支持部材30の整流子対向面部32に対して、整流子15を自在に出し入れすること等ができるようになり、メンテナンスがしやすくなる。
以上詳述したように、本実施の形態におけるモータ装置としてのワイパモータ10によれば、ギヤケース12のホルダ装着部12b内に、ブラシホルダベース20に対して軸方向に移動可能なブラシホルダベース支持部材30を設けるとともに、このブラシホルダベース支持部材30に複数のブラシ27a,27bおよび27cを整流子15から離間した状態に保持するストッパ部材35a,35bおよび35cを設けたので、ワイパモータ10の組立て時に、各ストッパ部材35a,35bおよび35cによってそれぞれのブラシ27a,27bおよび27cを整流子15から離間させた状態とすることができる。
また、ブラシホルダベース20に対して整流子15を組み込む際、ブラシホルダベース支持部材30の第1および第2押圧突起36a,36bを押圧することにより、ブラシホルダベース支持部材30を軸方向へ移動させ、各ブラシ27a,27bおよび27cを同時に仮保持解除することができる。したがって、自動組立てラインでブラシホルダベース支持部材30を軸方向へ移動させるようにすることにより、各ブラシ27a,27bおよび27cの仮保持解除が行えるので、ワイパモータ10の組立作業性を向上させることができる。
さらに、ブラシホルダ24a,24bおよび24cには、ピッグテール28a,28bおよび28cを引っ掛けるための引っ掛け部を、別途設けておく必要が無くなるので、ブラシホルダ24a,24bおよび24cの形状を単純な長方形の箱型形状とすることができる。したがって、ブラシ27a,27bおよび27cが磨耗して短くなったとしても、ブラシ27a,27bおよび27cが傾いて引っ掛け部等に引っ掛かることが無く、作動不良等の発生を確実に防止することができる。
また、本実施の形態におけるワイパモータ10によれば、ブラシホルダベース支持部材30が第1係止爪33によって移動規制された状態のとき、ストッパ部材35a,35bおよび35cによってブラシ27a,27bおよび27cが整流子15から離間し、ブラシホルダベース支持部材30が第2係止爪34によって移動規制された状態のとき、ブラシ27a,27bおよび27cが整流子15に接触するので、ブラシホルダベース支持部材30の移動端部において、各ブラシ27a,27bおよび27cを仮保持または仮保持解除することができる。したがって、ブラシホルダベース支持部材30をブラシホルダベース20に対して必要以上に移動させることが無く、ワイパモータ10の大型化を抑制することができる。
次に、本発明における他の実施の形態について、図7および図8に基づき説明する。図7は他の実施の形態におけるブラシ組立体のブラシ仮保持状態を示す斜視図を、図8は他の実施の形態におけるブラシ組立体のブラシ仮保持解除状態を示す斜視図をそれぞれ示している。なお、上述した実施の形態と同様の機能を有する部材には同一の符号を付し、その説明を省略する。
ブラシホルダベース支持部材30には、その底部31から図中上方に向けて、ブラシホルダベース20を軸方向(移動方向)に対して2位置に保持する保持部材38が一体的に形成されている。保持部材38には、その軸方向に2段の環状突起39,40が一体的に形成されており、その中心部分には、軸方向に延びるスリット41が形成されている。保持部材38は、ブラシホルダベース20に設けられた貫通孔29を貫通して設けられており、保持部材38をつまむなどしてスリット41の幅寸法分縮径することによって、環状突起39,40が貫通孔29を通過できるようになっている。したがって、保持部材38に対して外力を加えていない状態においては、環状突起39,40は貫通孔29を通過することができず、ブラシホルダベース支持部材30に対してブラシホルダベース20が軸方向に移動不可能な状態となる。
図7に示すように、環状突起40の図中下方にブラシホルダベース20が位置し、環状突起40の下端部によってブラシホルダベース20の軸方向への移動が規制された状態においては、ストッパ部材35a,35bおよび35cによって、各ブラシ27a,27bおよび27cがブラシホルダ24a,24bおよび24c内に引き込まれており、したがって、環状突起40の下端部によって本発明における第1移動規制部を構成している。
また、図8に示すように、環状突起39と環状突起40との間にブラシホルダベース20が位置し、環状突起39の下端部によってブラシホルダベース20の軸方向への移動が規制された状態においては、各ストッパ部材35a,35bおよび35cがそれぞれのブラシ27a,27bおよび27c上から外れており、したがって、環状突起39の下端部によって本発明における第2移動規制部を構成している。
以上のように構成した他の実施の形態におけるワイパモータ10の組立て方法については、図7に示す状態から、ヨーク13の装着時の途中で保持部材38をつまむとともに、ブラシホルダベース支持部材30の第1押圧突起36aおよび第2押圧突起36bを、ブラシホルダベース20に対して図4中矢印(黒塗矢印)に示す方向に押圧する。すると、図8中矢印(白抜矢印)に示すように、保持部材38の環状突起40が貫通孔29を通過するとともに、ブラシホルダベース20がブラシホルダベース支持部材30に対して相対的に軸方向へ移動し、第2の移動規制部としての環状突起39の下端部によってブラシホルダベース支持部材30が停止される。
以上のように構成した他の実施の形態においても、上述した実施の形態と同様の作用効果を奏することができる。本実施の形態においては、これに加え、ワイパモータ10の組立て後、保持部材38の環状突起39と環状突起40との間にブラシホルダベース20が位置してブラシホルダベース支持部材30が保持されるので、ワイパモータ10の作動時におけるブラシホルダベース支持部材30のがたつきを抑えて、異音が発生するのを好適に防止することができる。
なお、環状突起39,40の上下端部における傾斜角度を緩やかにすることによって、保持部材38をつままなくてもブラシホルダベース支持部材30の第1押圧突起36aおよび第2押圧突起36bを押圧することのみによって、図7に示す状態から図8に示す状態に移行させることができるようになるため、上述した実施の形態のように自動組立てラインで組立てることが可能となる。また、上記傾斜角度を急にすることで、ワイパモータ10の作動時におけるブラシホルダベース支持部材30のがたつきをより抑えることが可能となる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ワイパモータ10を組立てる際、ヨーク13の装着工程の途中で第1および第2押圧突起36a,36bを押圧してブラシホルダベース支持部材30をアーマチュア14の軸方向へ移動させるようにしたものを示したが、本発明は別段これに限らない。すなわち、ヨーク13の開口部近傍に第1および第2押圧突起36a,36bを押圧する押圧部材を設けておき、ヨーク13のギヤケース12への組み付け時に自動的にブラシホルダベース支持部材30を軸方向へ移動させるようにしても良く、この場合、組み付け作業性をより向上させることができる。
また、上記実施の形態においては、押圧部として第1および第2押圧突起36a,36bの2つを設けたものを示したが、本発明は別段これに限らず、1つまたは3つ以上の押圧部を設けるようにしても構わない。
さらに、上記実施の形態においては、ウォームやウォームホイル等を有するギヤ機構からなる減速機構を備えたものを示したが、本発明は別段これに限らず、例えば、アーマチュアの回転力を1対1で出力するタイプのモータ装置にも用いることができる。
また、上記実施の形態においては、モータ装置として、フロントウィンドガラスを払拭するワイパ装置のワイパモータに適用したものを示したが、本発明は別段これに限らず、リヤウィンドガラスを払拭するワイパ装置や、ワイパ装置以外のパワーウィンド装置、スライドドア開閉装置等に適用されるモータ装置にも使用できるものである。
本発明の一実施の形態であるモータ装置としてのワイパモータを示す部分断面図である。 図1のワイパモータを構成するブラシホルダベースを単体で示す斜視図である。 図1のワイパモータを構成するブラシホルダベース支持部材を単体で示す斜視図である。 ブラシ組立体のブラシ仮保持状態を示す斜視図である。 ブラシ組立体のブラシ仮保持解除状態を示す斜視図である。 ピッグテールを係止突起に引っ掛けた状態を示す図である。 他の実施の形態におけるブラシ組立体のブラシ仮保持状態を示す斜視図である。 他の実施の形態におけるブラシ組立体のブラシ仮保持解除状態を示す斜視図である。
符号の説明
10 ワイパモータ(モータ装置)
11 電動モータ
12 ギヤケース(ケース)
12a ケース本体(ケース)
12b ホルダ装着部(ケース)
12c 貫通孔
13 ヨーク
14 アーマチュア
14a 軸(アーマチュア)
15 整流子
16 出力軸
16a 雄ネジ部
20 ブラシホルダベース
21 環状板部材(ブラシホルダベース)
22 整流子貫通孔
23a 第1切欠
23b 第2切欠
24a,24b,24c ブラシホルダ
25a,25b,25c 切欠
26a,26b,26c コイルスプリング
27a,27b,27c ブラシ
28a,28b,28c ピッグテール
29 貫通孔
30 ブラシホルダベース支持部材
31 底部
32 整流子対向面部
33 第1係止爪(第1の移動規制部)
34 第2係止爪(第2の移動規制部)
35a,35b,35c ストッパ部材
36a 第1押圧突起(押圧部)
36b 第2押圧突起(押圧部)
37a,37b,37c 係止突起
38 保持部材
39 環状突起(第2の移動規制部)
40 環状突起(第1の移動規制部)
41 スリット
BA ブラシ組立体
M ネジ

Claims (3)

  1. 整流子が一体的に設けられるアーマチュアを有し、前記整流子への供給電流に応じて前記アーマチュアが所定の速度で回転するモータ装置であって、
    前記アーマチュアを回転自在に収納する有底状のヨークと、
    前記ヨークの開口部側に設けられ、前記整流子が内部に突出するケースと、
    前記ケース内に設けられ、前記整流子と接触する複数のブラシと、
    前記ケースに装着され、前記複数のブラシを前記整流子に対して接触または離間可能に支持するブラシホルダベースと、
    前記ケース内に設けられ、前記ブラシホルダベースに対して軸方向に移動可能なブラシホルダベース支持部材とを備え、
    前記ブラシホルダベース支持部材は、前記複数のブラシを前記整流子から離間した状態に保持するストッパ部材を有することを特徴とするモータ装置。
  2. 請求項1記載のモータ装置において、前記ブラシホルダベース支持部材に、前記ブラシホルダベースに対する移動距離を規制する第1および第2の移動規制部を設け、前記ブラシホルダベース支持部材が前記第1の移動規制部によって移動規制された状態のとき、前記ストッパ部材によって前記ブラシが前記整流子から離間し、前記ブラシホルダベース支持部材が前記第2の移動規制部によって移動規制された状態のとき、前記ブラシが前記整流子に接触することを特徴とするモータ装置。
  3. 請求項1または2記載のモータ装置において、前記ブラシホルダベース支持部材の前記ケース側に、少なくとも1つの押圧部を有することを特徴とするモータ装置。
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