JP2007243278A - アンテナ装置及びそれを用いた電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、放射効率の良い薄型のアンテナ装置を提供することを目的とする。
【解決手段】この目的を達成するために、本発明のアンテナ装置6は、グランド板7と、このグランド板7と絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に接続されると共にグランド板7の上に前記グランド板7に略平行に配置された所定波長の信号用のアンテナ板9とを有する。そして、アンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11が所定波長の0.01倍から0.02倍であると共に、アンテナ板9の上面とアンテナ板9の下面との距離12がアンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離の3/80倍から3/8倍である。
【選択図】図1
【解決手段】この目的を達成するために、本発明のアンテナ装置6は、グランド板7と、このグランド板7と絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に接続されると共にグランド板7の上に前記グランド板7に略平行に配置された所定波長の信号用のアンテナ板9とを有する。そして、アンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11が所定波長の0.01倍から0.02倍であると共に、アンテナ板9の上面とアンテナ板9の下面との距離12がアンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離の3/80倍から3/8倍である。
【選択図】図1
Description
本発明は、信号を無線伝達するアンテナ装置と、このアンテナ装置が搭載された電子機器に関するものである。
近年、携帯端末は小型化とアンテナ装置の内蔵化の傾向がある。
従来のアンテナ装置において、携帯端末に内蔵化するために逆Fアンテナを用いるものがある。従来のアンテナ装置である逆Fアンテナを図4に示す。従来のアンテナ装置1は、グランド板2と、このグランド板2に絶縁状態で配置された給電部(図示せず)と、この給電部に接続された給電板3と、この給電板3に接続されると共にグランド板2の上にグランド板2に略平行に配置されたアンテナ板4と、アンテナ板4とグランド板1とを接続する短絡板5とを有する。
なお、この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、例えば、非特許文献1が知られている。
藤本京平著「図解移動通信用アンテナシステム」総合電子出版社、1999年7月1日(P123−125)
藤本京平著「図解移動通信用アンテナシステム」総合電子出版社、1999年7月1日(P123−125)
この従来のアンテナ装置を、アンテナ板4の上面とグランド板2の上面との距離が、アンテナ装置1の所望の周波数に対応した波長に対して、0.01倍から0.02倍となる薄型にした場合、アンテナ板4の下面とグランド板2の上面との距離が小さくなる。その結果、アンテナ板4とグランド板2との間から漏れる磁束が減少し、それに伴いアンテナ板4とグランド板2との間から放射される電力が小さくなる。さらに、アンテナ板4が薄くなるので、アンテナ板4の抵抗が大きくなる。このため、アンテナ板4の抵抗によるエネルギー損失が大きくなり、アンテナ装置1の放射効率が著しく劣化するという問題があった。
そこで本発明は、放射効率の良い薄型のアンテナ装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、本発明のアンテナ装置は、グランド板と、このグランド板と絶縁状態で配置された給電部と、この給電部に接続されると共にグランド板の上に前記グランド板に略平行に配置された所定波長の信号用のアンテナ板とを有する。そして、アンテナ板の上面とグランド板の上面との距離が所定波長の0.01倍から0.02倍であると共に、アンテナ板の上面とアンテナ板の下面との距離がアンテナ板の上面とグランド板の上面との距離の3/80倍から3/8倍である。
アンテナ板の上面と下面の距離をアンテナ板の上面とグランド板の上面との距離の3/80倍から3/8倍とすることで、アンテナ板とグランド板との間から放射される電力の低下を抑えつつ、アンテナ板の抵抗によるエネルギー損失を低減することができる。その結果、放射効率の良い薄型のアンテナ装置を実現することが可能となる。
(実施の形態1)
以下に、本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。
以下に、本発明の実施の形態1について、図1を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の形態1におけるアンテナ装置の斜視図である。
アンテナ装置6は、グランド板7と、このグランド板7に絶縁状態で配置された給電部(図示せず)と、この給電部に接続された給電板8と、この給電板8に接続されると共にグランド板7の上にグランド板7に略平行に配置された所定波長の信号用のアンテナ板9と、アンテナ板9とグランド板7とに接続された短絡板10とを有する。なお、ここでいう上方向は、図1に示す矢印Aの方向である。また、このアンテナ装置6を用いた電子機器(図示せず)は、給電部に接続された無線回路(図示せず)と、この無線回路に接続された表示部(図示せず)とを有する。
また、アンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11は、上記所定波長に対して0.01倍から0.02倍である。さらに、アンテナ板9の上面と下面との距離12は、アンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11に対し、3/80倍から3/8倍である。
次に、アンテナ装置6の動作について図2を用いて説明する。
図2は、アンテナ装置6における距離12と距離11との比に対する、アンテナ装置6の放射効率特性を示す図である。なお、放射効率は、放射電力と導体損失の和に対する放射電力の比で表される。
アンテナ板9には高周波電流が流れるため、アンテナ板9の上面と下面の距離12を小さくする、つまり、アンテナ板9を薄くすると、アンテナ板9の抵抗によりエネルギー損失が発生する。そこで、図2に示すように、アンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11が上記所定波長に対して0.01倍から0.02倍である場合に、アンテナ板9の上面と下面との距離12を距離11に対し、3/80倍以上にすることにより、アンテナ装置6の放射効率を−0.07[dB]以上にすることができる。
一方、アンテナ板9の下面とグランド板7の上面との距離13が小さくなるとアンテナ板9とグランド板7との間から漏れる磁束が減少し、それに伴いアンテナ装置6の放射効率が低下する。そこで、図2に示すように、アンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11が上記所定波長に対して0.01倍から0.02倍である場合に、アンテナ板9の上面と下面との距離12を距離11に対し、3/8倍以下にすることにより、アンテナ装置6の放射効率を−0.07[dB]以上にすることができる。
以上により、アンテナ板9の上面と下面との距離12がアンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11に対して3/80倍から3/8倍の間である場合、アンテナ装置6の放射効率を高めることができる。
特に、図2に示すように、アンテナ板9の上面と下面との距離12がアンテナ板9の上面とグランド板7の上面との距離11に対して略1/8倍である場合、アンテナ装置6の放射効率をさらに高めることができる。
例えば、上記所定波長が30cmであり、アンテナ板9の上面と下面との距離11がこの波長の0.013倍となる4mmである場合、アンテナ板9の上面と下面との距離12を0.15mmから1.5mmとすると、アンテナ装置6の放射効率を高めることができる。特に、0.5mmの場合、アンテナ装置6の放射効率をさらに高めることができる。
(実施の形態2)
以下に、本発明の実施の形態2について、図3を用いて説明する。
以下に、本発明の実施の形態2について、図3を用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態2におけるアンテナ装置の斜視図である。なお、実施の形態1と同様の構成を有するものについては、同一符号を付してその説明を省略し、相違点について詳述する。
実施の形態2と実施の形態1との相違点は、給電板8がアンテナ板9にコンデンサ14を介して高周波的に接続され、この給電板8と短絡板10とがアンテナ板9において対向するように配置されている点である。
給電板8と短絡板10とがアンテナ板9において近接して配置されている場合、給電板8からの電流の一部がアンテナ板9において給電板8と短絡板10との間の僅かな部分にのみ流れる。一般的にこの電流は放射には寄与しない。これにより、アンテナ装置6の放射効率が悪くなる。そこで、本実施の形態の構成は、給電板8と短絡板10とがアンテナ板9において対向するように配置されている構成であるので、アンテナ装置6は、給電板8からの殆ど全ての電流を放射に寄与させることができる。これにより、アンテナ装置6の放射効率を高めることができる。
なお、給電板8とアンテナ板9との間にコンデンサ14を設けることにより、給電部側から見たアンテナ板9のインピーダンスを最適値に設定することができる。
以上のように本発明のアンテナ装置6は、放射効率の良い薄型のアンテナ装置であるので、特に携帯端末や車載用テレビ放送受信機などの電子機器に適応可能である。
6 アンテナ装置
7 グランド板
8 給電板
9 アンテナ板
10 短絡板
11 アンテナ板の上面とグランド板の上面との距離
12 アンテナ板の上面と下面との距離
13 アンテナ板の下面とグランド板の上面との距離
14 コンデンサ
7 グランド板
8 給電板
9 アンテナ板
10 短絡板
11 アンテナ板の上面とグランド板の上面との距離
12 アンテナ板の上面と下面との距離
13 アンテナ板の下面とグランド板の上面との距離
14 コンデンサ
Claims (4)
- グランド板と、
このグランド板と絶縁状態で配置された給電部と、
この給電部に接続されると共に前記グランド板の上に前記グランド板に略平行に配置された所定波長の信号用のアンテナ板とを有し、
前記アンテナ板の上面と前記グランド板の上面との距離が前記所定波長の0.01倍から0.02倍であると共に、前記アンテナ板の上面と前記アンテナ板の下面との距離が前記アンテナ板の上面と前記グランド板の上面との距離の3/80倍から3/8倍であるアンテナ装置。 - 前記アンテナ板の上面と前記アンテナ板の下面との距離が前記アンテナ板の上面と前記グランド板の上面との距離の略1/8倍である請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記グランド板と前記アンテナ板とを接続する短絡板と、
前記給電部に接続されると共に前記アンテナ板にコンデンサを介して接続された給電板とを有し、
前記短絡板と前記給電板とは前記アンテナ板において対向するように配置された請求項1に記載のアンテナ装置。 - グランド板と、
このグランド板と絶縁状態で配置された給電部と、
この給電部に接続されると共に前記グランド板の上に前記グランド板に略平行に配置された所定波長の信号用のアンテナ板と、
前記給電部に接続された無線回路と、
この無線回路に接続された表示部とを有し、
前記アンテナ板の上面と前記グランド板の上面との距離が前記所定波長の0.01倍から0.02倍であると共に、前記アンテナ板の上面と前記アンテナ板の下面との距離が前記アンテナ板の上面と前記グランド板の上面との距離の3/80倍から3/8倍である電子機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006059128A JP2007243278A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | アンテナ装置及びそれを用いた電子機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006059128A JP2007243278A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | アンテナ装置及びそれを用いた電子機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007243278A true JP2007243278A (ja) | 2007-09-20 |
Family
ID=38588414
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006059128A Pending JP2007243278A (ja) | 2006-03-06 | 2006-03-06 | アンテナ装置及びそれを用いた電子機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007243278A (ja) |
-
2006
- 2006-03-06 JP JP2006059128A patent/JP2007243278A/ja active Pending
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