JP2007241717A - ポータルサーバシステム - Google Patents

Abstract

【課題】商品販売やサービス提供のための各企業が別個・独自に行っているポータルサイト構築における企業側の構築・管理の労力的・経済的負担を緩和し、ユーザの利便性も確保可能なポータルサーバシステムを実現する
【解決手段】個別サイトのＩＤとパスワードでログイン可能なポータルサーバに、内部会員ＩＤで管理されるアクセス履歴データベースや顧客基本情報データベースや購入履歴データベースを設けておき、ある個別サイトの顧客が別の顧客サイトで商品購入を行った場合等に個別サイト同士の連携を可能にして、課金処理を発生させることができるようにし、プロモーション履歴データベースを設けて個別サイト同士を統合した大規模なプロモーションもできるようにした。これにより、複数企業で共同で使用できる共同ポータルシステムを構築できるため、各社独自に行っていた複利構成サービスや株主優待サービス等も一元管理することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、インターネット等の汎用ネットワークにおいて、それぞれ異なる会員を有する各企業で運営されている個別のサイトを統合するポータルサイト（ポータルサーバ）の技術に関する。

今日のインターネットの急速な普及を見ると、企業製品・サービスの提供チャネルとしてインターネットが無視できない状態となってきている。

そのため、各企業は、自社で独自の直販サイトを構築したり、あるいは既存のネットワーク商店街のような販売サイトに商品・サービスの提供代理を委ねることがほとんどであった。

このようなインターネット環境下で、商品・サービスの提供を増大させて利益を得るためには、常に他のサイトよりもユーザの興味を惹きつけるようなコンテンツを提供し続け、一定のメガトラフィックを確保する必要があった。

そのため、企業や販売店のサイトでは、多彩なコンテンツを用意し多額の費用をかけて広告戦略を検討し、トラフック（インターネットを介したアクセス数）を集める努力をしている。

一方、このような企業・販売店の競争構造はユーザにとっては製品・サービスの低価格化に結びつき歓迎するものではあるものの、必要な情報がネットワーク上に散在してしまい使い勝手が悪かった。

たとえば、ユーザが希望する商品が自分が登録しているサイトになく、別のサイトに存在していることがわかった場合、ユーザはその商品在庫のあるサイトに会員登録をしなければならず、インターネットを利用する毎に増えていくであろうこれらの会員登録（ＩＤ登録）やパスワード管理も容易ではなかった。

さらに、各企業は独自・個別にイントラネットとして、自社の福利厚生（保養施設の予約や社内優先販売等）を構築したり、社外に対しても株主優待等のサービスをそれぞれ行っており、雇用促進や株主還元のためにはこれらのサービスの充実が大きな課題となっているが、そのためのシステム構築の労力や経費が莫大になってきており、企業にとっては負担が大きかった。

これらの点について、外部の広告主から広告収入を得ることにより企業情報ポータルへの投資を削減し、ユーザが積極的に企業情報ポータルを利用するインセンティブを与えることを可能とする技術として、特許文献１がある。
特開２００５−８５０８４号公報

前記特許文献１では、企業情報ポータルサイトに広告ポートレットを表示することによって、外部の広告主から広告収入を得ることができるため、企業が従業員の業務効率化のために運営する企業情報ポータルサイトの構築、運用に関わるコストを削減できるという最大の効果はあるものの、前述したようなユーザの不便性を緩和するものではなかった。

すなわち、このような広告ポートレットを表示した企業情報ポータル構築により、広告収入による企業の経済的負担は低減されるであろうが、企業・販売店毎のポータルサイトであることに変わりはなく、ネットワーク上の情報の散在という問題は解決されておらず、ユーザが各企業・販売店毎に会員登録を行ってそれぞれのＩＤやパスワードで購入手続きを行わなければならないという不便性は解消されなかった。

本発明は、このような点に鑑みてなされたものであり、ポータルサイト構築における企業側の構築・管理の労力的・経済的負担を緩和し、ユーザの利便性も確保可能なポータルサーバシステムを実現することを技術的課題とする。

前記課題を解決するために、本発明では、以下の手段を採用した。

本発明の請求項１は、複数のサイトの個別会員ＩＤによってアクセスされるポータルサーバシステムであって、ユーザが登録した個別サイトの個別会員ＩＤとそれに対応するパスワードでログインを受け付ける手段と、少なくとも前記個別サイトの個別会員ＩＤと当該ポータルサーバシステムで統一的に管理される内部会員ＩＤとを関連付けた会員基本情報データベースと、前記内部会員ＩＤと、当該内部会員ＩＤが付与されたユーザの個別サイトへのアクセス情報と、当該ユーザがいずれかの個別サイトで商品購入・サービス提供を受けた記録としてのリンク情報を関連付けたアクセス履歴データベースと、前記内部会員ＩＤと、当該ユーザが個別ＩＤを取得した個別サイトを運営する企業の情報である個別ＩＤ基礎登録企業情報と、顧客の個人情報とを関連付けた顧客基本情報データベースと、前記アクセス履歴データベースから個別サイトでの会員ＩＤに対応したユーザの商品購入・サービス提供情報を取得し、前記顧客基本情報データベースから個別ＩＤ基礎登録企業情報を特定し、前記個別サイトから個別ＩＤ基礎登録企業への購入・サービス提供情報を通知する通知手段とからなるポータルサーバシステムである。

このように、ユーザにとっては個別サイトの会員ＩＤとパスワードとで多数の企業の個別サイトが参加するポータルサーバシステムにログインすることが可能であり、個別サイトの運営企業にとっては、自サイトのＩＤを有していないユーザに対しても、共同の顧客基本情報データベースに基づいて決済業務等が可能であるため、ユーザに対して新規なＩＤ発行や個人情報の入力作業を強いることなく、自サイトでの商品購入、サービス提供の機会を増やすことができる。

本発明の請求項２は、前記内部会員ＩＤと当該ユーザの購買履歴情報とを関連付けた購買履歴データベースと、この購買履歴データベースから読み出した購買履歴情報と、前記アクセス履歴データベースから読み出したアクセス履歴情報とを索出してプロモーション対象となる内部会員ＩＤを抽出し、この内部会員ＩＤに関連付けられた電子メールアドレス、住所、または電話番号を前記顧客基本情報データベースから読み出すプロモーション情報抽出手段とを備えた請求項１記載のポータルサーバシステムである。

このように、共同の顧客基本情報データベースを利用したプロモーションを実施し収益拡大の機会を増大させることができる。

本発明によれば、共同の顧客基本情報データベースを利用したプロモーションを実施し収益拡大の機会を増大させるとともに、各社の個別サイトでのアクセス情報や購買履歴情報の提供を受けることで、ポータルサイトでのレコメンデーション、カスタマイズ機能を緻密化することでユーザの利便性を確保することができる。

特に、各企業で独自・個別に行われている福利厚生や株主優待等のサービスを一元的に管理することができ、各企業が個別・独自にサービスを行う場合にくらべて、運営経費の低減ならびにサービスの向上を図ることができる。

次に、本発明の実施形態を図を用いて説明する。

図２に示すように、本実施形態のシステムは、ポータルサーバと、ネットワークを介して接続される、ユーザ端末とで構成されている。また、ユーザ端末としては、汎用のパーソナルコンピュータの他、ＰＤＡ(Personal Data Assitant)、基地局を介してネットワーク接続可能な携帯電話端末等、いかなる端末装置でもよい。

また、このネットワークには、個別サイトとして異なる企業が運営する個別サーバがそれぞれ接続されている。

ポータルサーバは、汎用のサーバ装置であり、図３に示すように、中央処理装置（ＣＰＵ）を中心に、バス（ＢＵＳ）で接続されたメインメモリ（ＭＭ）、大規模記憶装置としてのハードディスク装置（ＨＤ）、出力装置としてのディスプレイ装置（ＤＩＳＰ）、入力装置としてのキーボード（ＫＢＤ）等が接続されている。

ハードディスク装置（ＨＤ）には、オペレーティングシステム（ＯＳ）とともに、ポータルサーバとして機能するためのポータル運用プログラムや、後述の個別ＩＤ基礎登録企業管理プログラム、個別サイト間決済処理プログラム、プロモーション実行プログラム等の処理プログラムが登録されている。これらの処理プログラムはバス（ＢＵＳ）を介してメインメモリ（ＭＭ）に一時記憶され、順次中央処理装置（ＣＰＵ）が読み込むことによって実行処理される。

なお、図示は省略するが、端末装置も中央処理装置（ＣＰＵ）を中心とした汎用のコンピュータ装置で構成されている。

前記バス（ＢＵＳ）には、前記とは別のハードディスク装置によって構成されたデータベース装置（ＤＢＳ）が接続されている。このデータベース装置（ＤＢＳ）は、図示したようなポータルサーバに接続する形態のものの他、ネットワークに接続された独立したデータベースサーバに構築されたものであってもよい。

このデータベース装置（ＤＢＳ）には、図１に示すように、会員基本情報データベース、アクセス履歴データベース、顧客基本情報データベース、購買履歴データベース、プロモーション履歴データベースが設けられている。これらのデータベース構成は以下のようになっている。

会員基本情報データベースには、当該ポータルサーバへのログインネーム（個別ＩＤ）とそのログインのためのパスワードとが内部会員ＩＤに関連付けて登録されている。

ここで、ログインネーム（個別ＩＤ）とは本ポータルサーバシステムに参加している企業の個別サイトのログインネーム（個別ＩＤ）とパスワードであり、たとえば当該ポータルサーバが１０社の個別サイトを管理している場合、いずれの企業の個別サイトのログインネーム（個別ＩＤ）、パスワードを用いてログインしてもよい。

また、内部会員ＩＤとは、当該ポータルサーバで管理される共通の識別子（共通ＩＤ
）であり、排他的な識別文字、数字、記号で構成される。したがって、企業毎に複数の個別ＩＤを有しているユーザであっても、統一された単一の内部会員ＩＤ（共通ＩＤ）で構成されている。

アクセス履歴データベースは、アクセス履歴情報とリンク情報とが内部会員ＩＤと関連付けられて登録されている。

アクセス履歴情報とは、当該ポータルサーバにログインした会員ユーザが、どこの個別サイトにアクセスしたかの履歴が登録されている。具体的には履歴として個別サイトのＵＲＬが登録されるようになっている。

また、リンク情報は、ポータルサーバのＵＲＬからダウンロードされるＨＴＭＬ形式のポータル情報に登録されるリンク先のＵＲＬまたは、個別サイト間でのリンク情報等が登録されるようになっている。

顧客基本情報データベースには、個別ＩＤ基礎登録企業情報と顧客基本情報とが内部会員ＩＤと関連付けられて登録されている。

個別ＩＤ基礎登録企業情報とは、原則として、当該内部会員ＩＤを有するユーザが最先に登録した個別サイトの運営企業名または企業ＩＤが登録されるようになっている。この個別ＩＤ基礎登録企業情報は、そのユーザが最もよりどころとする企業が登録されていることが望ましく、必ずしも最先に登録した個別サイトの運営企業である必要はない。たとえば、最先に登録した個別サイトの運営企業がＡ社であっても、その後Ａ社の個別サイトから商品購入やサービス享受がなく、数ヶ月にわたってＢ社の個別サイトからの商品購入・サービス享受が続いた場合には、ポータルサーバの中央処理装置（ＣＰＵ）は、ハードディスク装置（ＨＤ）にインストールされた個別ＩＤ基礎登録企業管理プログラムにしたがって、当該顧客基本情報データベースの個別ＩＤ基礎登録企業情報をＡ社からＢ社の企業ＩＤに書き換えてもよい。また、所定期間の取引金額が他企業の個別サイトに較べて一定比率を超えた企業の企業ＩＤに更新するようにしてもよい。

顧客基本情報には、当該ユーザの住所、氏名、年齢、性別、電話番号、メールアドレス、趣味、家族構成、職種等が登録されるようになっている。

購買履歴データベースには、購買履歴情報が内部会員ＩＤに関連付けられて登録されている。

購買履歴情報は、ユーザが購入した商品やサービスを特定する商品ＩＤや、その価格、決済の有無、購入元の個別サイトＵＲＬやその個別サイトの運営企業ＩＤ等が登録される。

以上の各データベースを用いて、たとえば、ポータルサーバの中央処理装置（ＣＰＵ）は、ハードディスク装置（ＨＤ）にインストールされた個別サイト間決済処理プログラムに基づいて、Ａ社（個別ＩＤ基礎登録企業）が獲得した顧客（ユーザ）が当該ポータルサーバ経由でＢ社が運営する個別サーバに遷移するトランザクションに対し課金し収益を確保することが可能である。

具体的には、Ａ社を個別ＩＤ基礎登録企業とするユーザが、ポータルサーバにＡ社の個別サイトのＩＤとパスワードとでログインして、当該ポータルサイトのアドレス(ＵＲＬ
）から提供されたＢ社の商品紹介情報にしたがってＢ社の個別サイトにアクセスした場合、ユーザへのＢ社の個別サイトへのトランザクションの発生に対して、Ｂ社に対して課金
処理を行い、当該ユーザの最初の獲得企業であるＡ社に対してポータルサーバへの手数料を減算した金額を支払情報として生成し、図示しない決済処理サーバに通知する。

ポータルサーバの中央処理装置（ＣＰＵ）は、ハードディスク装置（ＨＤ）にインストールされたプロモーション実行プログラムにしたがって当該購買履歴データベースにアクセスして、購買履歴からプロモーション情報を出力するようになっている。

具体的には、購買履歴情報から特定の赤ちゃん用品を購入した内部会員ＩＤだけを抽出し、この内部会員ＩＤに対応する住所、氏名を顧客基本情報データベースから読み出して、これらの住所、氏名に対して、別の赤ちゃん用品を紹介するダイレクトメールを生成して、図示しないダイレクトメール発送システムに発送を指示してもよい。

また、内部会員ＩＤに対応する住所、氏名のかわりに、メールアドレスを抽出して、当該メールアドレスに対して、別の赤ちゃん用品を紹介する別の個別サーバのＵＲＬを本文に登録した電子メールを生成して、図示しないメールサーバから送信してもよい。

このように、アクセス履歴、購買履歴に基づきプロモーション対象顧客を抽出することができる。

ポータルサーバの中央処理装置（ＣＰＵ）がプロモーション実行プログラムにしたがってこのようなプロモーション処理を行った場合、このプロモーション記録は、プロモーション履歴データベースに登録する。

プロモーション履歴データベースには、プロモーション履歴が内部会員ＩＤに関連付けられて登録されている。

プロモーション履歴は、内部会員ＩＤ毎に、プロモーションＩＤや「Ｂ社紙オムツ広告」等のようなプロモーションを特定する情報と、プロモーション実行年月日（ダイレクトメールや電子メールの発送年月日、日時）が登録される。

前述のプロモーション実行プログラムは、プロモーション実行時に、当該プロモーション履歴データベースを参照して、同種のプロモーションが連続するような対象になる内部会員ＩＤを除外して、その回のプロモーション対象顧客（内部会員ＩＤ数）を選択したり、前回プロモーション実施日時からの期間制限を設けてプロモーションを実行する判断を所定のアルゴリズムで行うようにしてもよい。

以上、本発明を実施形態に沿って説明したが、本発明は以上の実施形態に限定されるものではない。たとえば、図２の「各社のサイト」としては商品やサービスの提供サイトであることを前提に説明したが、この「各社のサイト」は、各企業が独自にイントラネットとして構築している福利厚生サービスの提供サイトであってもよい。また、外部の株主だけに開放している株主優待のためのポータルサイトであってもよい。

本発明は、インターネットにおける各企業の個別サイトを統合するポータルサイト運営に利用できる。

本発明の実施形態であるポータルサーバシステムの各データベースと、その運用を示す説明図 ポータルサーバシステムの全体構成を示す説明図 ポータルサーバの構成を示す説明図

符号の説明

ＣＰＵ 中央処理装置
ＢＵＳ バス
ＭＭ メインメモリ
ＨＤ ハードディスク装置
ＤＩＳＰ ディスプレイ装置（出力装置）
ＫＢＤ キーボード（入力装置）
ＵＴ 端末装置
ＤＢＳ データベース装置

Claims (2)

1. 複数のサイトの個別会員ＩＤによってアクセスされるポータルサーバシステムであって、
   ユーザが登録した個別サイトの個別会員ＩＤとそれに対応するパスワードでログインを受け付ける手段と、
   少なくとも前記個別サイトの個別会員ＩＤと当該ポータルサーバシステムで統一的に管理される内部会員ＩＤとを関連付けた会員基本情報データベースと、
   前記内部会員ＩＤと、当該内部会員ＩＤが付与されたユーザの個別サイトへのアクセス情報と、当該ユーザがいずれかの個別サイトで商品購入・サービス提供を受けた記録としてのリンク情報を関連付けたアクセス履歴データベースと、
   前記内部会員ＩＤと、当該ユーザが個別ＩＤを取得した個別サイトを運営する企業の情報である個別ＩＤ基礎登録企業情報と、顧客の個人情報とを関連付けた顧客基本情報データベースと、
   前記アクセス履歴データベースから個別サイトでの会員ＩＤに対応したユーザの商品購入・サービス提供情報を取得し、前記顧客基本情報データベースから個別ＩＤ基礎登録企業情報を特定し、前記個別サイトから個別ＩＤ基礎登録企業への購入・サービス提供情報を通知する通知手段と、
   からなるポータルサーバシステム。
2. 前記内部会員ＩＤと当該ユーザの購買履歴情報とを関連付けた購買履歴データベースと、
   この購買履歴データベースから読み出した購買履歴情報と、前記アクセス履歴データベースから読み出したアクセス履歴情報とを索出してプロモーション対象となる内部会員ＩＤを抽出し、この内部会員ＩＤに関連付けられた電子メールアドレス、住所、または電話番号を前記顧客基本情報データベースから読み出すプロモーション情報抽出手段とを備えた請求項１記載のポータルサーバシステム。
   

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