JP2007238072A - 前照灯の光軸制御装置およびその制御方法 - Google Patents

前照灯の光軸制御装置およびその制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】運転者の微量なステアリング操作による前照灯の微小な動きを防止する車両用前照灯装置を提供する。
【解決手段】操舵角センサ15からの操舵角信号によりステアリングの操舵角を検出する。次に操舵角ヒステリシス処理部112で、検出した操舵角と走行状況による所定のヒステリシス値とに基づいて前照灯の配光方向を算出し、算出した配光方向にしたがってスイブルランプアクチュェ一夕16a,16bを駆動してスイブルランプ17a,17bを回転させるため、微量なステアリング操作では前照灯は駆動しない。
【選択図】図1

Description

本発明は、前照灯の配光方向を操舵角に応じて左右に可動させる前照灯の光軸制御装置およびその制御方法に関する。
従来技術として次のような車両用前照灯装置が知られている。車両の操舵方向を検出してステップ的に変化する信号を出力する操舵角センサを使用し、直近の複数回の操舵角センサが検出した操舵角の平均角度を用いてランプの偏向角度を制御する(たとえば、特許文献1)。
特開2002−326534号公報
特許文献1に記載されている車両用照明装置では、操舵角センサはステアリングホイールの1°程度の単位でステップ信号を出力するため、微小なステアリング操作に対してもランプのスイブル角が追従されてしまうので、運転者は煩わしさを感じるという問題点がある。
本発明は、操舵角を検出し、操舵角と所定のヒステリシス値とに基づいて前照灯の配光方向を算出し、前照灯の配光方向を算出した配光方向に制御することを特徴とする。
本発明によれば、操舵角と所定のヒステリシス値とに基づいて前照灯の配光方向を算出し、その配光方向に前照灯を駆動するようにしたので、運転者の微量なステアリング操作によっても前照灯は駆動しない。したがって、運転者は、前照灯の微小な動きによる煩わしさを感じず、また前照灯の微小な動きに誘導されることはない。
本発明の実施例における車両用前照灯装置の構成を図1に示す。車両用前照灯装置1は、スイブル制御ECU( Electronic Control Unit )11、イグニッションスイッチ12、前照灯スイッチ13、車速センサ14、操舵角センサ15、車高センサ18、加速度センサ19、ヨーレートセンサ20、ウインカ検出部23、スイブルランプアクチュエータ(左、右)16a,16b、スイブルランプ(左、右)17a,17b、およびナビゲーションシステム21を有している。
スイブルランプアクチュエータ16a,16bは、それぞれ左右の前照灯として用いられているスイブルランプ17a,17bの配光方向を左右に可動する。左右のスイブルランプアクチュエータ16a,16bは同一構造であるので、左側スイブルランプアクチュエータ16aについてのみ、図2〜4を参照して説明する。図2に示すように、スイブルランプアクチュエータ16aは、ステッピングモータ161、歯車機構162、位置センサ163、ストッパ164および回転軸165を備える。
ステッピングモータ161は、パルス数を角度変位に変換する目的に用いられる電動機である。入力のパルス信号が1個入るとそれに対して電動機固有のある一定角度だけ回転子が回転する。したがって、回転子の基準位置からの回転角度は入力パルス信号の数に比例する。ステッピングモータ161には、後述する駆動パルス生成部115で生成された駆動パルスが入力される。
歯車機構162は、ステッピングモータ161の回転出力軸161aの回転運動を回転軸165に伝動するために、数組の歯車を順次かみ合わせたものである。この歯車機構162により回転軸165は減速回転駆動する。
位置センサ163は、スイブルランプ17aのスイブル角を検出する。位置センサ163には、ホールセンサなどが用いられる。位置センサ163のセンサ出力電圧とスイブルランプ17aのスイブル角との関係は予め測定されており、その結果は、図3に示すセンサ出力電圧−スイブル角特性としてスイブルECU11に記憶されている。したがって、センサ出力電圧−スイブル角特性を参照することによって、位置センサ163から出力されるセンサ出力電圧よりスイブルランプ17aのスイブル角を検出することができる。
ストッパ164は、スイブルランプ17aの回転を所定範囲内に制限するものである。歯車機構162またはスイブルランプ17aには不図示の突起部が設けられており、スイブルランプ17aの回転が所定範囲を越えようとすると、ストッパ164と突起部とが接触し、所定範囲を越えるスイブルランプ17aの回転を防止する。
回転軸165は、スイブルランプ17aと歯車機構162とを接続しており、歯車機構162の回転駆動によって、スイブルランプ17aを所定のスイブル角の位置に回転する。
次に、図4を参照して、ステッピングモータ161の回転出力軸161aの回転方向とスイブルランプ17a,17bの回転方向との関係を説明する。図4(a)は車両の左側のスイブルランプ17aについて説明するものであり、スイブルランプ17aの右側が車両中心側となり、左側が車両外側となる。図4(b)は車両の右側のスイブルランプ17bについて説明するものであり、スイブルランプ17aの右側が車両外側となり、左側が車両中心側となる。
車両左側のスイブルランプアクチュエータ16aは、回転出力軸161aが時計回りの方向(CW方向)に回転すると、図4(a)に示すように、スイブルランプ17aは車両中心側の方向に回転する。一方、回転出力軸161aが反時計回りの方向(CCW方向)に回転すると、図4(a)に示すように、スイブルランプ17aは車両外側の方向に回転する。
車両右側のスイブルランプアクチュエータ16bは、回転出力軸161aが時計回りの方向(CW方向)に回転すると、図4(b)に示すように、スイブルランプ17bは車両外側の方向に回転する。一方、回転出力軸161aが反時計回りの方向(CCW方向)に回転すると、図4(b)に示すように、スイブルランプ17bは車両中心側の方向に回転する。このように、左右スイブルランプアクチュエータ16a,16bにより、左右スイブルランプ17a,17bの光軸が回動し、その配光方向が制御される。
図1に示すナビゲーションシステム21は、GPSユニットおよび地図データ格納部を有し、車両の現在位置である自車位置や、車両進行方向の道路の形状を検出する。GPSユニットは、GPS( Global Positioning System )通信衛星からのGPS信号を受信して車両の現在位置を検出する装置である。地図データ格納部では、地図データを格納する。地図データには、推奨経路を演算するために用いられる経路計算データ、交差点名称、道路名称など、推奨経路に従って自車両を目的地まで案内するために用いられる経路誘導データ、道路形状を表す道路データ、海岸線や河川、鉄道、建物など、道路以外の地図形状を表す背景データ、および、POI( Point Of Interest )データ等が含まれている。
車高センサ18は、車両の各車輪に隣接して取り付けられており、車高の変化を検出してスイブル制御ECU11に出力する。車高センサ18には、サスペンションの変化から車高の変位を検出するサスペンション変位センサや、超音波を路面に照射し、その反射時間から車高の変化を検出する超音波センサなどが用いられる。加速度センサ19は車両の上下方向の加速度を検出し、スイブル制御ECU11に出力する。ヨーレートセンサ20は、車両のヨーレートを検出し、スイブル制御ECU11に出力する。
図1に示すスイブル制御ECU11は、マイクロコンピュータ及びその周辺回路からなり、制御周期(たとえば10ms)毎にイグニッションスイッチ12、前照灯スイッチ13、車速センサ14、操舵角センサ15、車高センサ18、加速度センサ19、ヨーレートセンサ20、ウインカ検出部23、ナビゲーションシステム21などから出力される信号を取り込んで、スイブルアクチュエータ16a,16bに駆動パルスを出力する。また、操舵角センサ15が検出した操舵角の変化から操舵角速度を算出する。スイブル制御ECU11は、図1に示すように、状態遷移判断部111、操舵角ヒステリシス処理部112、スイブル角制御値算出部113、ステップ数算出部114、駆動パルス生成部115、路面状況検出部、116操舵角速度算出部117、オフセット処理部118、および前方道路判断部119を備えている。これらはソフトウエア処理で実行される。
状態遷移判断部111は、スイブル制御ECU11におけるスイブルランプ17a,17bのスイブル角の制御を車両直進方向移動モードとスイブル制御モードとの間で切替える。ここで、車両直進方向移動モードとは、スイブルランプ17a,17bの配光方向を車両直進方向に向けるモードであり、このときのスイブル角が0°である。−方、スイブル制御モードとは、ステアリングの操舵角などに基づいて配光方向を変更するモードであり、このとき、スイブルランプ17a,17bのスイブル角を操舵角などに応じて制御する。
状態遷移判断部111における車両直進方向移動モードとスイブル制御モードとの間の切替えについて、図5を参照して説明する。状態遷移判定部111がイグニッションスイッチ12からイグニッションスイッチONの信号を受信すると、スイブル角の制御が停止状態51から車両直進方向移動モード52に切り替わる。このとき、配光方向が車両の直進方向に向くように、スイブルランプ17a,17bを駆動する。
スイブルランプ17a,17bのスイブル角が0°になり、その駆動完了後に、前照灯スイッチ13から前照灯スイッチONの信号を受信すると、車両直進方向移動モード52からスイブル制御モード53に切り替わる。このとき、操舵角センサ15からの操舵角信号や車速センサ14からの車速信号などに基づいて、車両の操舵方向の視界を確保するようにスイブルランプ17a,17bのスイブル角を制御する。
また、スイブル制御モード53の状態で前照灯スイッチOFFの信号を受信すると、スイブル制御モード53から車両直進方向移動モード52に切り替わる。さらに、車両直進方向移動モード52の状態で、イグニッションスイッチOFFの信号を受信すると停止状態51に戻る。
操舵角ヒステリシス処理部112は、操舵角センサ15からの操舵角信号に基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出する。ここで、操舵角ヒステリシス処理値とは、スイブル角制御値を算出するためのパラメータである。スイブル角制御値は、スイブルランプ17a,17bのスイブル角を制御する際に用いられる。算出した操舵角ヒステリシス処理値はスイブル角制御値算出部113、または、オフセット処理部118に出力される。
スイブル角制御値算出部113は、スイプル制御モード23に切り替わっているとき、車速センサ14が検出した車速、および、操舵角ヒステリシス処理値または操舵角オフセット処理値(以下、「操舵角ヒステリシス処理値など」と省略)からスイブルランプ17a,17bのスイブル角制御値を算出する。スイブル角制御値算出部113には、図6に示す目標スイブル角Map60が記憶されている。目標スイブル角Map60は、所定の車速と操舵角ヒステリシス処理値などとにおける最適なスイブル角を目標スイブル角曲線61a〜61cとして表したものである。図6に示す目標スイブル角Map60を見るとわかるように、操舵角ヒステリシス処理値などが増加するにしたがってスイブル角も増加する。操舵角ヒステリシス処理値などと車速とに基づいて、目標スイブル角曲線61a〜61cからスイブル角制御値を算出する。算出したスイブル角制御値はステップ数算出部114に出力される。
ステップ数算出部114は、スイブル角制御値算出部113から出力されたスイブル角制御値(ステップ角)に基づいて、スイブルランプアクチュエータ16a,16bに設けられたステッピングモータのステップ数を算出する。スイブル角アクチュエータ16a,16bは、算出したステップ数だけ駆動され、スイブルランプ17a,17bは算出したスイブル角制御値まで回転する。
ステップ数は次式より算出する。
ステップ数=スイブル角/(分解能/ギヤ比) (数式1)
ここで、分解能とは、ステッピングモータの分解能であり、ギヤ比とは、スイブルランプアクチュエータ16a,16bに設けられた歯車機構のギヤ比である。算出されたステップ数は駆動パルス生成部115に出力される。
駆動パルス生成部115は、ステッピングモータを駆動するための駆動パルスを生成する。生成された駆動パルスはスイブルランプアクチュエータ16a,16bに出力され、スイブルランプ17a,17bをスイブル角制御値まで回転させる。
路面状況検出部116は、車高センサ18および加速度センサ19からの信号を入力して、車両が悪路を走行しているか否かを判定する。たとえば、所定時間内に車高センサ18が検出した車高の変位量の積算値が所定値以上になったり、車高値が一定のしきい値を越えたりする頻度を計測し、その頻度が所定値を越えたら、車両は悪路走行中であると判定する。また、加速度センサ19が検出した車両の上下方向の加速度が所定値を越えたら、車両は悪路走行中であると判定する。検出結果は操舵角ヒステリシス処理部112に出力される。
操舵角速度算出部117は、前回操舵角センサ15が検出した操舵角と、今回検出した操舵角との変化量から操舵角速度を算出する。検出した操舵角速度は、操舵角ヒステリシス処理部112およびオフセット処理部118に出力される。
オフセット処理部118は、操舵角センサ15が検出した操舵角と、操舵角速度算出部117が算出した操舵角速度とに基づいて、操舵角ヒステリシス処理部112で算出した操舵角ヒステリシス処理値をオフセット処理し、操舵角オフセット処理値を算出する。算出した操舵角オフセット処理値は、スイブル角制御値算出部113に出力される。オフセット処理の詳細については後述する。
前方道路判断部119は、ナビゲーションシステム21から車両周辺の道路データおよび車両の現在位置の情報を取り込み、車両の進行方向にコーナーがあるか否かを判断する。コーナーの判断は、車両進行方向の道路の形状、特に道路の曲率半径の大きさより判断する。たとえば、車両の進行方向の道路の曲率半径が200m未満である場合は、車両の進行方向にコーナーがあると判断し、曲率半径が200m以上のときはコーナーがないと判断する。
次に、本発明の実施形態の車両用前照灯装置1におけるスイブルランプ17a,17bのスイブル角制御について、図7〜図15を参照して説明する。
図7においては、運転者は、微小なステアリング操作の後、ステアリングを所定の角度回転し、再び微小なステアリング操作をしたものとする。
図7(a)は、ステアリングの操舵角および操舵角ヒステリシス処理値を示す。細線71はステアリングの実操舵角を示し、太線72は操舵角ヒステリシス処理値を示す。点線73a,73b間は、操舵角ヒステリシス処理値72を中心として上下にヒステリシス値の幅74a,74b(以下、ヒステリシス幅と呼ぶ)を有するヒステリシス範囲(73a,73b)を示す。同様に、点線73c,73d間は、操舵角ヒステリシス処理値72を中心として上下にヒステリシス幅74c,74dを有するヒステリシス範囲(73c,73d)を示す。更に同様に、点線73e、73f間は、操舵角ヒステリシス処理値72を中心として上下にヒステリシス幅74e,74fを有するヒステリシス範囲(73e,73f)を示す。
ヒステリシス幅74a,74bのヒステリシス値はK2aであり、ヒステリシス幅74c,74dのヒステリシス値はK2bである。なお、ヒステリシス値には車両の進行方向に対して右方向の右ヒステリシス値と、左方向の左ヒステリシス値が存在するが、特に記載のないときは、以下、左右両方向のヒステリシス値のことを省略して、「ヒステリシス値」と呼ぶものとする。
図7(b)は、ステアリングの操舵角速度絶対値101を示す。図7(c)は、スイブルランプ17a,17bのスイブル角75を示す。時点t0は、一定であった車速が増加し始めた時刻である。車速は、時点t1まで増加を続け、時点t1から一定になる。時点t1はステアリング操舵角速度絶対値101がJ1以上の値になった時刻であり、時点t2はステアリングの実操舵角71がヒステリシス範囲(73c,73d)を外れたときの時刻である。時点t3は、ヒステリシス範囲(73c,73d)から外れたステアリングの実操舵角71がヒステリシス範囲(73e,73f)に戻る方向に変化した、つまり減少し始めた時刻である。
時点t2まで、ステアリングの実操舵角71はヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲内で変動する。このような場合、実操舵角71が変動しても操舵角ヒステリシス処理値72は一定になる。その結果、スイブル角75も一定となる。
時点t0から時点t1の間においては、時点t1に近づくにしたがって車速は増加する。図8に示すように、ヒステリシス値は車速が増加するにしたがって減少するので、ヒステリシス幅74a,74bが狭くなり、ヒステリシス範囲(73a,73b)は狭くなる。
時点t1では、ステアリングの操舵角速度絶対値101がJ1以上の値になる。図9に示すように、ステアリングの操舵角速度絶対値がJ1を越えるとヒステリシス値がK2aからK2bに変化するので、時点t1においてヒステリシス値がK2aからK2bへ低減する。そして、ヒステリシス範囲はヒステリシス範囲(73a,73b)からヒステリシス範囲(73c,73d)へと狭くなる。すなわち、ステアリングの操舵角速度絶対値が所定値以上になった場合は、ヒステリシス値が小さくなる。なお、前記K2a,K2bの値は、図8に示すように車速によって変化する値であり、以下、これらの値を規定値(K2)と呼ぶ。
時点t2では、実操舵角71は増加してヒステリシス範囲(73c,73d)を外れる。このような場合、操舵角ヒステリシス処理値72は増加し始め、スイブル角75も増加し始める。時点t2とt3との間の時間では、実操舵角71にしたがって操舵角ヒステリシス処理値72も増加する。その結果、スイブル角75も実操舵角71にしたがって増加する。
時点t3では、実操舵角71の増加が止まる。このような場合、操舵角ヒステリシス処理値72の増加も止まり、その結果、スイブル角75の増加も止まる。時点t3以降では、ステアリングの実操舵角71はヒステリシス範囲(73e、73f)の範囲内で変動する。このような場合、実操舵角71が変動しても操舵角ヒステリシス処理値72は一定になる。その結果、スイブル角75も一定となる。
図10において、運転者は、わだち路など凹凸を有する直線の悪路を走行しており、車両の進行方向を維持するために非常に速いステアリング操作(修正舵)を行ったものとする。
図10(a)はステアリングの操舵角および操舵角ヒステリシス処理値を示す。細線71はステアリングの実操舵角を示し、太線72は操舵角ヒステリシス処理値を示す。時点t4までのヒステリシス幅74a,74bは規定値(K2)であり、時点t4〜t5の間の時間のヒステリシス幅74g,74hはK4であり、時点t5以降のヒステリシス幅74a,74bは規定値(K2)である。したがって、時点t4になると、ヒステリシス範囲は、ヒステリシス範囲(73a,73b)からヒステリシス範囲(73g,73h)へと広くなり、時点t5になると、ヒステリシス範囲は、ヒステリシス範囲(73g,73h)からヒステリシス範囲(73a,73b)へと狭くなる。
図10(b)は、ステアリングの操舵角速度絶対値101を示す。図10(c)は、スイブルランプ17a,17bのスイブル角75を示す。時点t4は、車輪がわだちに取られ、進行方向を維持するためにステアリングを速く操作し、その結果、ステアリング操舵角速度絶対値がJ2以上の値になった時刻である。時点t5は、ステアリング操舵角速度絶対値がJ2以上の値になった後、所定時間経過したときの時刻である。
時点t4まで、ステアリングの実操舵角71はヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲内であるので、実操舵角71が変動しても操舵角ヒステリシス処理値72は一定である。したがって、時点t4まで、スイブル角75も一定となる。時点t4では、ステアリングの操舵角速度絶対値101が所定値J2以上の値になる。図11に示すように、操舵角速度絶対値がJ2を越えるとヒステリシス値はK2からK4へ大きくなる。そして、所定時間、ヒステリシス値はK4の状態で保持される。したがって、時点t4では、ヒステリシス範囲は、ヒステリシス範囲(73a,73b)からヒステリシス範囲(73g,73h)へと広がる。
時点t4とt5との間の時間では、実操舵角71が非常に大きな値になったが、ヒステリシス範囲が広がったので、実操舵角71は依然としてヒステリシス範囲(73g,73h)内となる。よって、実操舵角71が変動しても操舵角ヒステリシス処理値72は一定になる。したがって、時点t4とt5との間の時間では、スイブル角75も一定となる。時点t5以降では、ヒステリシス範囲は、ヒステリシス範囲(73g,73h)からヒステリシス範囲(73a,73b)へと狭くなるが、実操舵角71はヒステリシス範囲(73a,73b)内であるので、操舵角ヒステリシス処理値72は一定になる。したがって、時点t5以降では、スイブル角75も一定となる。
なお、悪路走行中のヒステリシス値K4についても規定値K2と同様に、車速、操舵角速度に応じて可変の値である。
図12においては、車両がS字カーブなどの曲線路が続く道路に進入し、車両は右カーブから左カーブに進入するものとする。なお、車両の直進方向の操舵角およびスイブルランプ17a,17bのスイブル角を0°とし、直進方向に対して右方向の操舵角およびスイブル角をプラス、左方向の操舵角およびスイブル角をマイナスとする。
図12(a)は、ステアリングの操舵角および操舵角ヒステリシス処理値を示し、細線71はステアリングの実操舵角であり、太線72は操舵角ヒステリシス処理値である。時点t6は、実操舵角71が、180。/sを越える速い操舵角速度で減少しながら、操舵角45°を通過したときの時刻である。また、時点t7は、実操舵角71が0°を通過した時刻である。図12(b)は、スイブルランプ17a,17bのスイブル角75を示す。
時点t6まで、操舵角ヒステリシス処理値72は、所定のヒステリシス値(例えば規定値K2)に基づいて変動する。時点t6では、ヒステリシス値は、小さな値(K5)に切り替わり、それに伴い、操舵角ヒステリシス処理値72も小さな値に切り替わり、実操舵角71とほぼ同じ値になる。実操舵角71が0°になる時点t7に大きく遅延することなく、操舵角ヒステリシス処理値72は0°を通過する。スイブル角75も時点t7に大きく遅れることなく0°を通過する。そして、実操舵角71に大きく遅れることなく操舵角ヒステリシス処置値72はマイナス値になり、スイブル角75も実操舵角71に大きく遅れることなくマイナス値になる。
なお、ヒステリシス値K5についても規定値K2と同様に、車速、操舵角速度に応じて可変の値である。
図13においては、車両がS字カーブなどの曲線路が続く道路に進入し、車両は右カーブから左カーブに進入するものとする。なお、車両の直進方向の操舵角およびスイブルランプ17a,17bのスイブル角を0°とし、直進方向に対して右方向の操舵角およびスイブル角をプラス、左方向の操舵角およびスイブル角をマイナスとする。
図13(a)は、ステアリングの操舵角および操舵角オフセット処理値を示し、細線71はステアリングの実操舵角であり、太線131は操舵角オフセット処理値である。ここで、操舵角オフセット処理値とは、操舵角ヒステリシス処理値からオフセット値を引いた値である。オフセット値の詳細については後述する。時点t8は、実操舵角71が、180°/sを越える操舵角速度で減少しながら、操舵角45°を通過したときの時刻である。また、時点t9は、実操舵角71が0°を通過した時刻である。図13(b)は、スイブルランプ17a,17bのスイブル角75を示す。スイブル角75は、操舵角オフセット処理値131にしたがって変動する。
時点t8までオフセット値は0°であり、操舵角オフセット処理値131は操舵角ヒステリシス処理値と同じ値である。時点t8では、オフセット値が大きな値に切り替わり、操舵角オフセット処理値131は小さくなって実操舵角71とほぼ同じ値になる。実操舵角71が0°になる時点t9に大きく遅延することなく、操舵角オフセット処理値131は0°を通過する。スイブル角75も時点t9に大きく遅れることなく0°を通過する。そして、実操舵角71に大きく遅れることなく操舵角オフセット処置値131はマイナス値になり、実操舵角71に大きく遅れることなくスイブル角75もマイナス値になる。
図14においては、ナビゲーションシステムによるコーナーの有無情報がある状態、すなわち、ナビゲーションシステム21から前方道路判断部119に対してコーナーの有無に関する信号の入力があったときに、車両が、直線道路を走行中から左曲がりのコーナーに進入したものとする。
図14(a)は、ステアリングの操舵角および操舵角ヒステリシス処理値を示す。細線71はステアリングの実操舵角を示し、太線72は操舵角ヒステリシス処理値を示す。ヒステリシス幅74a,74bのヒステリシス値は規定値(K2)であり、ヒステリシス幅74kの左ヒステリシス値は表引き値(K6min)である。
図14(c)は左曲がりのコーナーC1に車両141が進入する様子を模式的に示したものである。ここで、L2は、コーナーC1の進入地点、つまり、200m未満の曲率半径で道路が曲がり始める地点である。地点L1は、地点L2から所定距離手前の地点である。
図14(a)に示すように、車両181が地点L1に移動するまで、ヒステリシス幅74a,74bは規定値(K2)の値である。しかし、地点L1を越えて地点L2に近づくと、コーナーを曲がる方向である左側のヒステリシス幅74aが表引き値(K6)に置き代わり徐々に狭くなる。そして、地点L2に到達するとヒステリシス幅74kは表引き値(K6min)の値になる。
次に、スイブルランプ17a,17bのスイブル角について、図14(b)を参照して説明する。地点L1まで、ステアリングの実操舵角71は、ヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲内であるので、実操舵角71が変動しても操舵角ヒステリシス処理値72は一定である。したがって、地点L1までスイブル角75も一定となる。地点L1と地点L2との間では左側のヒステリシス幅74aが徐々に狭くなっているが(表引き値K6)、ステアリングの実操舵角71は、ヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲内であるので、操舵角ヒステリシス処理値72は依然として一定である。地点L2と地点L3との間では左側のヒステリシス幅74kの左ヒステリシス値が最小値である表引き値(K6min)であるが、ステアリングの実操舵角71は、ヒステリシス範囲(73k,73b)の範囲内であるので、操舵角ヒステリシス処理値72は一定である。
地点L3を通過すると、実操舵角71が増加してヒステリシス範囲(73k,73b)の範囲を外れるので、操舵角ヒステリシス処理値72は増加し始める。したがって、地点L3では、スイブル角75が増加し始める。すなわち、地点L3以降では、実操舵角71にしたがって操舵角ヒステリシス処理値72は増加し、スイブル角75も実操舵角71にしたがって増加する。
図15においては、ナビゲーションシステムによるコーナーの有無情報がない状態、すなわち、ナビゲーションシステム21から前方道路判断部119に対してコーナーの有無に関する信号の入力がなかった時に、ウインカを点灯して左折するものとする。
図15(a)は、ステアリングの操舵角および操舵角ヒステリシス処理値を示す。細線71はステアリングの実操舵角を示し、太線72は操舵角ヒステリシス処理値を示す。ヒステリシス幅74a,74bのヒステリシス値は規定値(K2)であり、ヒステリシス幅74nの左ヒステリシス値は規定値2(K8)である。
図15(b)は車両の加速度を示す。加速度151の負の値が減速度となる。加速度の値−M、つまり減速度の値Mは、ヒステリシス幅の左ヒステリシス値を規定値(K2)から規定値2(K8)に切り替えるための判断基準となる。車両は右左折するときに減速するので、車速の減速度は、自車位置前方の右左折を判断するための判断材料となる。ここで、時点t10において車両の減速度がM1以上になったものとする。そして、減速度がM1以上の状態が、時点t10から所定時間経過後の時点t12を越える時刻まで継続しているものとする。規定値2(K8)は規定値(K2)より小さいヒステリシス値となる。
図15(c)はウインカ点灯のON、OFFを示す。交差点を右左折するときウインカを点灯するので、ウインカ点灯はコーナー接近を判断するための判断材料となる。ウインカ点灯のON/OFF曲線152が中心線上の場合はウインカは点灯しておらず、中心線より上側の場合は左側のウインカが点灯しており、下側の場合は右側のウインカが点灯している。ここで、時点t10と時点t12の間の時刻である時点t11において、左側のウインカがONしたものとする。
図15(a)に示すように、時点t12まで、ヒステリシス幅74a,74bのヒステリシス値は規定値(K2)である。しかし、時点t11において左側のウインカがONになったので、時点t12になるとヒステリシス幅74nの左ヒステリシス値は規定値2(K8)にする。
次に、スイブルランプ17a,17bのスイブル角について図15(d)を参照して説明する。時点t12まで、ステアリングの実操舵角71は、ヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲内であるので、実操舵角71が変動しても操舵角ヒステリシス処理値72は一定である。したがって、時点t12までスイブル角75も一定となる。時点t12でヒステリシス幅74hが狭くなったが、ステアリングの実操舵角71は、ヒステリシス範囲(73n,73b)の範囲内であるので、操舵角ヒステリシス処理値72は依然として一定である。時点t13において、実操舵角71が増加してヒステリシス範囲(73n,73b)の範囲を外れると、操舵角ヒステリシス処理値72が増加し始める。したがって、時点t13では、スイブル角75は増加し始める。すなわち、時点t13以降では、実操舵角71にしたがって操舵角ヒステリシス処理値72は増加し、スイブル角75も実操舵角にしたがって増加する。
次に、本発明の実施形態の車両用前照灯装置1におけるスイブルランプ17a,17bのスイブル角制御処理について、図16のフローチャートを参照して説明する。図16の処理は、イグニッションスイッチ12がオンされるとスタートするプログラムにより、スイブル制御ECU11において実行される。ここで、操舵角ヒステリシス処理値の初期値を0°とし、車両直進方向のスイブル角を0°とする。
ステップS1601では、前照灯スイッチ13がオンであるか判定する。前照灯スイッチ13がオンの場合はステップS1601が肯定判定され、ステップS1602へ進む。前照灯スイッチ13がオフの場合はステップS1601が否定判定され、ステップS1613へ進む。ステップS1602では、操舵角センサ15からの操舵角信号よりステアリングの操舵角を検出する。
ステップS1603では、操舵角センサ15が検出した操舵角の変位量から操舵角速度を算出する。ステップS1604では、車速センサ14からの車速信号より車両の速度を検出する。ステップS1605では、ヒステリシス値算出処理を行い、ヒステリシス値を算出する。このヒステリシス値算出処理の詳細については後述する。ステップS1606では、操舵角ヒステリシス処理値算出処理によって操舵角ヒステリシス処理値を算出する。操舵角ヒステリシス処理値算出処理の詳細については後述する。
ステップS1607では、オフセット処理許可フラグがセットされているか否かを判定する。オフセット処理許可フラグがセットされている場合はステップS1607が肯定判定され、ステップS1608へ進む。オフセット処理許可フラグがセットされていない場合はステップS1607が否定判定され、ステップS1614へ進む。ステップS1608では、オフセット処理によって操舵角オフセット処理値を算出し、ステップS1609へ進む。オフセット処理の詳細については後述する。
ステップS1609においてはオフセット処理許可フラグをクリアして、ステップS1610に進む。ステップS1610では、操舵角オフセット処理値に基づいてスイブル角制御値を算出し、ステップS1611へ進む。ステップS1614では、操舵角ヒステリシス処理値に基づいてスイブル角制御値を算出し、ステップS1611へ進む。ステップS1611では、算出したスイブル角制御値の位置へスイブルランプ17a,17bを駆動するためのステッピングモータ161のステップ数を算出する。ステップS1612では、算出したステップ数に基づいて駆動パルスを生成して、スイブルランプアクチュエータ16a,16bに出力する。ステップS1613では、スイブル角制御値を0°とし、ステップS1611へ進む。
次に、図17を参照してステップS1605のヒステリシス値算出処理について説明する。
ステップS1701では、路面状況検出部116において悪路走行中であるか判定する。悪路走行中の場合はステップS1701が肯定判定され、ステップS1713へ進む。悪路走行中でない場合はステップS1701が否定判定され、ステップS1702へ進む。
ステップS1713では、操舵角速度絶対値が図11のJ2の値未満であるか判定する。J2の値未満の場合はステップS1713が肯定判定され、ステップS1702へ進む。J2の値以上の場合はステップS1713が否定判定され、ステップS1714へ進む。ステップS1714は図10に対応するものであり、左ヒステリシス値および右ヒステリシス値を図11のK4の値にする。ここで、K4の値は規定値(K2)の値に比べて2倍以上の値である。そして、ヒステリシス値算出処理を終了する。
ステップS1702においては直線路走行中であるか否かを操舵角及びヨーレートを用いて判定する。直線路を走行中の場合はステップS1702が肯定判定され、ステップS1703へ進む。カーブを走行中の場合はステップS1702が否定判定され、ステップS1710へ進む。ステップS1710では、操舵角速度の絶対値が所定値より大きいかが判定され、所定値より大きい場合はステップS1710が肯定判定され、ステップS1711へ進む。所定値以下の場合はステップS1710が否定判定され、ステップS1712へ進む。
ステップS1711においてはオフセット処理許可フラグをセットする。ステップS1712は図12に対応するものであり、後述する“ヒステリシス算出C”のフローチャートを基にヒステリシス値が算出され、S1605の処理を終了する。
ステップS1703では、ナビゲーションシステム21からスイブル制御ECU11に対してコーナーの有無情報が送信されているかを判定する。コーナーの有無情報が送信されている場合はステップS1703が肯定判定され、ステップS1704へ進む。送信されていない場合はステップS1703が否定判定され、ステップS1705へ進む。ステップS1704は図14に対応するものであり、後述する“ヒステリシス算出A”のフローチャートを基にヒステリシス値が算出され、S1605の処理を終了する。
ステップS1705では、ウインカ検出部23によるウインカ点灯の検出に基づいて、ウインカが点灯中か判定する。点灯中の場合はステップS1705が肯定判定され、ステップS1706へ進む。ウインカが点灯中でない場合はステップS1705が否定判定され、ステップS1708へ進む。ステップS1706は図15に対応するものであり、後述する“ヒステリシス算出B”のフローチャートを基にヒステリシス値が算出され、S1605の処理を終了する。
ステップS1708においては、左右ヒステリシス可変フラグBをクリアし、ステップS1709へ進む。なお、この左右ヒステリシス可変フラグBは、後述するステップS1706のヒステリシス算出Bにおける図21のステップS2104およびステップS2105においてセットしたフラグである。ステップS1709は図7に対応するものであり、ヒステリシス値を規定値(K2)として、S1605の処理を終了する。
図18〜20を参照してステップS1704のヒステリシス算出Aについて説明する。
ステップS1801では、ナビゲーションシステム21が検出した車両の現在位置および車両周辺の道路データより、車両進行方向にコーナーがあるか検出する。ステップS1802では、車両進行方向にコーナーがあるか判定する。ある場合はステップS1802が肯定判定され、ステップS1803へ進む。ない場合はステップS1802が否定判定され、ステップS1806へ進む。ステップS1803では、コーナーが右曲がりであるか判定する。右曲がりである場合はステップS1803が肯定判定され、ステップS1804へ進む。右曲がりでない場合、つまり、左曲がりである場合はステップS1803が否定判定され、ステップS1805へ進む。
ステップS1804では、右ヒステリシス可変フラグをセットする。ステップS1805では、左ヒステリシス可変フラグをセットする。ステップS1806では、右ヒステリシス可変フラグおよび左ヒステリシス可変フラグをクリアする。ここで、右ヒステリシス可変フラグとは、車両の進行方向に対して右方向のヒステリシス幅を減少するか否かを判断するためのフラグであり、左ヒステリシス可変フラグとは、車両の進行方向に対して左方向のヒステリシス幅を減少するか否かを判断するためのフラグである。
ステップS1807では、右ヒステリシス可変フラグがセットされているか判定する。セットされている場合はステップS1807が肯定判定され、ステップS1808へ進む。セットされていない場合はステップS1807が否定判定され、ステップS1809へ進む。ステップS1808では、車両の進行方向に対して右方向のヒステリシス幅のヒステリシス値(以下、右ヒステリシス値と呼ぶ)を表引き値(K6)にする。表引き値(K6)とは、図20に示すコーナーまでの距離とヒステリシス値との予め定められた関係から算出したヒステリシス値である。図20では、ヒステリシス値は、コーナーまでの距離が短くなるにしたがって小さくなる。そして、ステップS1704のヒステリシス算出Aの処理を終了する。
ステップS1809では、右ヒステリシス値を規定値(K2)にする。そして、図19のステップS1901へ進む。
図19のステップS1901では、左ヒステリシス可変フラグがセットされているか判定する。セットされている場合はステップS1901が肯定判定され、ステップS1902へ進む。セットされていない場合はステップS1901が否定判定され、ステップS1903へ進む。ステップS1902では、車両の進行方向に対して左方向のヒステリシス幅のヒステリシス値(以下、左ヒステリシス値と呼ぶ)を図20の表引き値(K6)にする。そして、ステップS1704のヒステリシス算出Aの処理を終了する。
ステップS1903では、左ヒステリシス値を規定値(K2)にする。そして、ステップS1704のヒステリシス算出Aの処理を終了する。
図21および図22を参照してステップS1706のヒステリシス算出Bについて説明する。
ステップS2101では、左ヒステリシス可変フラグBおよび右ヒステリシス可変フラグBがクリアされているか判定する。クリアされている場合はステップS2101が肯定判定され、ステップS2102へ進む。クリアされていない場合、つまり左ヒステリシス可変フラグBまたは右ヒステリシス可変フラグBがセットされている場合はステップS2101が否定判定され、ステップS2109へ進む。
ステップS2109では、車両の加速度が所定以上か否かを判定する。所定以上の場合はステップS2109が肯定判断され、ステップS2110へ進む。所定未満の場合はステップS2109が否定判断されステップS2106へ進む。
ステップS2102では、車速センサ14によって検出した車速より、車両が、所定値以上の減速度で所定時間以上走行しているという条件が成立しているか判定する。条件が成立している場合はステップS2102が肯定判定され、ステップS2103へ進む。上記条件が成立していない場今はステップS2102が否定判定され、ステップS2106へ進む。
ステップS2103では、点灯中のウインカは右側のウインカであるか判定する。右側のウインカである場合はステップS2103が肯定判定され、ステップS2104へ進む。点灯中のウインカが左側のウインカである場合はステップS2103が否定判定され、ステップS2105へ進む。ステップS2104では、右ヒステリシス可変フラグBをセットする。ステップS2105では、左ヒステリシス可変フラグBをセットする。ステップS2110では、右ヒステリシス可変フラグBおよび左ヒステリシス可変フラグBをクリアする。ここで、右ヒステリシス可変ララグBとは、車両の進行方向に対して右方向のヒステリシス幅を減少するか否かを判断するためのフラグであり、左ヒステリシス可変フラグBとは、車両の進行方向に対して左方向のヒステリシス幅を減少するか否かを判断するためのフラグである。
ステップS2106では、右ヒステリシス可変フラグBがセットされているか判定する。セットされている場合はステップS2106が肯定判定され、ステップS2107へ進む。セットされていない場合はステップS2106が否定判定され、ステップS2108へ進む。
ステップS2107では、右ヒステリシス値を規定値2(K8)にする。そして、ステップS1706のヒステリシス算出Bの処理を終了する。
ステップS2108では、右ヒステリシス値を規定値(K2)にする。そして、図22のステップS2201へ進む。
図22のステップS2201では、左ヒステリシス可変フラグがセットされているか判定する。セットされている場合はステップS2201が肯定判定され、ステップS2202へ進む。セットされていない場合はステップS2201が否定判定され、ステップS2203へ進む。ステップS2202では、左ヒステリシス値を規定値2(K8)にする。そして、ステップS1706のヒステリシス算出Bの処理を終了する。
ステップS2203では、左ヒステリシス値を規定値(K2)にする。そして、ステップS1706のヒステリシス算出Bの処理を終了する。
図23〜25を参照してステップS1712のヒステリシス算出Cについて説明する。
ここで、特別モード値K5とは、図23の操舵角絶対値に対するヒステリシス値の関係を示す特別モード値の曲線231より算出されるヒステリシス値をいう。比較のために、図23に規定値K2の曲線232を点線で示すが、特別モード値は、同じ操舵角速度絶対値で得られる規定値(K2)に比べて小さい値になる。
図24のステップS2401では、操舵方向が右方向か左方向か判定する。右方向の場合はステップS2402へ進む。左方向の場合は図25のステップS2501へ進む。ステップS2402では、ヒステリシス可変フラグがクリアされているかセットされているか判定する。ここで、ヒステリシス可変フラグとは、ヒステリシス値を特別モード値に切替えるか否かを判断するために使用される。クリアされている場合はステップS2403へ進む。セットされている場合はステップS2408へ進む。
ステップS2403では、前回検出した操舵角が45°より大きく、今回検出した操舵角が45°に満たないか判定する。前回検出した操舵角が45°より大きく、今回検出した操舵角が45°に満たない場合はステップS2403が肯定判定され、ステップS2404へ進む。それ以外の場合はステップS2403が否定判定され、ステップS2406へ進む。ステップS2404では、操舵角速度絶対値が180°/sより大きいか判定する。180°/sより大きい場合はステップS2404が肯定判定され、ステップS2405へ進む。180°/s以下の場合はステップS2404が否定判定され、ステップS2406へ進む。ステップS2405では、ヒステリシス可変フラグをセットする。
ステップS2406では、ヒステリシス可変フラグはセットされているかクリアされているか判定する。セットされている場合はステップS2407へ進む。クリアされている場合はステップS2410へ進む。ステップS2407では、ヒステリシス値を特別モード値K5とする。そして、ステップS1712のヒステリシス算出Cの処理を終了する。
ステップS2408では、操舵角速度絶対値が180°/s未満であるか判定する。180°/s未満の場合はステップS2408が肯定判定され、ステップS2409へ進む。180°/s以上の場合はステップS2408が否定判定され、ステップS2406へ進む。ステップS2409では、ヒステリシス可変フラグをクリアする。そして、ステップS2406へ進む。
ステップS2410では、前回算出したヒステリシス値が規定値(K2)未満であるか判定する。規定値(K2)未満である場合はステップS2410が肯定判定され、ステップS2411へ進む。規定値(K2)以上の場合はステップS2410が否定判定され、ステップS2412へ進む。ステップS2411では、ヒステリシス値を前回のヒステリシス値に2°加算した値とする。そして、ステップS1712のヒステリシス算出Cの処理を終了する。
ステップS2412では、ヒステリシス値を規定値(K2)とする。そして、ステップS1712のヒステリシス算出Cの処理を終了する。
図25のステップS2501では、ヒステリシス可変フラグがクリアされているかセットされているか判定する。クリアされている場合はステップS2502へ進む。セットされている場合はステップS2505へ進む。ステップS2502では、前回検出した操舵角が−45°未満であり、今回検出した操舵角が−45°より大きいか判定する。前回検出した操舵角が−45°未満であり、今回検出した操舵角が−45°より大きい場合はステップS2502が肯定判定され、ステップS2503へ進む。それ以外の場合はステップS2502が否定判定され、図24のステップS2406へ進む。
ステップS2503では、操舵角速度絶対値が180°/sより大きいか判定する。180°/sより大きい場合はステップS2503が肯定判定され、ステップS2504へ進む。180°/s以下の場合はステップS2503が否定判定され、図24のステップS2406へ進む。
ステップS2504では、ヒステリシス可変フラグをセットする。そして、図24のステップS2406へ進む。
ステップS2505では、操舵角速度絶対値が180°/s未満であるか判定する。180°/s未満の場合はステップS2505が肯定判定され、ステップS2506へ進む。180°/s以上の場合はステップS2505が否定判定され、図24のステップS2406へ進む。ステップS2506では、ヒステリシス可変フラグをクリアする。そして、図24のステップS2406へ進む。
次に、図26を参照して、図16のステップS1606の操舵角ヒステリシス処理値算出処理について詳細に説明する。ここで、ヒステリシス値とは、ヒステリシス幅の値である(たとえば、図7の74a、74b、74cおよび74dなどの幅)。
ステップS2601では、操舵角から操舵角ヒステリシス処理値を引いた値がヒステリシス値以上であるか判定する。ヒステリシス値以上の場合はステップS2601が肯定判定され、ステップS2602へ進む。ヒステリシス値に満たない場合はステップS2601が否定判定され、ステップS2603へ進む。ステップS2602では、操舵角からヒステリシス値を引いた値を操舵角ヒステリシス処理値とする。そして、操舵角ヒステリシス処理値算出処理は終了する。
ステップS2603では、操舵角ヒステリシス処理値から操舵角を引いた値がヒステリシス値より大きいか判定する。ヒステリシス値より大きい場合はステップS2603が肯定判定され、ステップS2604へ進む。ヒステリシス値以下の場合はステップS2603が否定判定され、操舵角ヒステリシス処理値は変更されずに、操舵角ヒステリシス処理値算出処理はそのまま終了する。
ステップS2604では、操舵角ヒステリシス処理値を操舵角とヒステリシス値との加算値とする。そして、操舵角ヒステリシス処理値算出処理は終了する。
次に、図16におけるステップS1608のオフセット処理について、図27および図28のフローチャートを参照して説明する。なお、オフセット処理は、図13と対応するものである。
ステップS2701では、操舵方向が右方向か左方向か判定する。右方向の場合はステップS2702へ進む。左方向の場合は図28のステップS2801へ進む。ステップS2702では、前回検出した操舵角が45°より大きく、今回検出した操舵角が45°に満たないか判定する。前回検出した操舵角が45°より大きく、今回検出した操舵角が45°に満たない場合はステップS2702が肯定判定され、ステップS2703へ進む。それ以外の場合はステップS2702が否定判定され、ステップS2708へ進む。
ステップS2703では、操舵角速度絶対値が180°/sより大きいか判定する。180°/sより大きい場合はステップS2703が肯定判定され、ステップS2704へ進む。180°/s以下の場合はステップS2703が否定判定され、ステップS2708へ進む。
ステップS2704では、オフセット処理フラグをセットする。ステップS2705では、オフセット処理フラグはセットされているかクリアされているか判定する。セットされている場合はステップS2706へ進む。クリアされている場合はステップS2709へ進む。
ステップS2706では、オフセット値を算出値とする。ここでオフセット値とは、スイブルランプ17a,17bのスイブル角がステアリングの操舵角に遅れないように操作角オフセット処理値を制御するための値である。また、算出値とは、図29の操舵角速度絶対値−オフセット値曲線291より、操舵角速度絶対値から算出されるオフセット値である。ここで、図29の操舵角速度絶対値−オフセット値曲線291とは、スイブルランプ17a,17bの配光方向がステアリング操作に遅れないために必要なオフセット値を算出したものである。したがって、オフセット値の算出値は、操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって大きくなる。そして、スイブルランプ17a,17bの配光方向がステアリング操作より、大きく先に進んで回転するのを防止するため所定の操舵角速度絶対値を越えると一定値に近づく。ステップS2707では、操舵角ヒステリシス処理値からオフセット値を引いた値を操舵角オフセット処理値とする。そして、オフセット処理は終了する。
ステップS2708では、オフセット処理フラグをクリアする。そして、ステップS2705へ進む。
ステップS2709では、前回の処理で算出したオフセット値が0°より大きいか判定する。0°より大きい場合はステップS2709が肯定判定され、ステップS2710へ進む。0°以下の場合はステップS2709が否定判定され、ステップS2711へ進む。ステップS2710では、前回の処理で算出したオフセット値から2°引いた値をオフセット値とする。そして、ステップS2707へ進む。
ステップS2711では、オフセット値を0°とする。そして、ステップS2707へ進む。オフセット値が0°のときは操舵角ヒステリシス処理値が操舵角オフセット処理値となる。
図28のステップS2801では、前回検出した操舵角が−45°未満であり、今回検出した操舵角が−45°より大きいか判定する。前回検出した操舵角が−45°未満であり、今回検出した操舵角が−45°より大きい場合はステップS2801が肯定判定され、ステップS2802へ進む。それ以外の場合はステップS2801が否定判定され、ステップS2807へ進む。
ステップS2802では、操舵角速度絶対値が180°/sより大きいか判定する。180°/sより大きい場合はステップS2802が肯定判定され、ステップS2803へ進む。180°/s以下の場合はステップS2802が否定判定され、ステップS2807へ進む。ステップS2803では、オフセット処理フラグをセットする。そして、ステップS2804へ進む。
ステップS2807では、オフセット処理フラグをクリアする。そして、ステップS2804へ進む。
ステップS2804では、オフセット処理フラグがセットされているかクリアされているかを判定する。セットされている場合はステップS2805へ進む。セットされていない場合はステップS2808へ進む。ステップS2805では、オフセット値を図29の操舵角速度絶対値−オフセット値曲線291より算出される値にする。ステップS2806では、操舵角ヒステリシス処理値にオフセット値を加算した値を操舵角オフセット処理値とする。そして、オフセット処理を終了する。
ステップS2808では、前回算出したオフセット値が0°より大きいか判定する。前回算出したオフセット値が0°より大きい場合はステップS2808が肯定判定され、ステップS2809へ進む。前回算出したオフセット値が0°以下の場合はステップS2808が否定判定され、ステップS2810へ進む。ステップS2809では、前回算出したオフセット値から2°引いた値をオフセット値とする。そして、ステップS2806へ進む。
ステップS2810では、オフセット値を0°とする。そして、ステップS2806へ進む。
以上説明した実施形態による車両用前照灯装置1は次のような作用効果を奏する。
(1)ステアリングの実操舵角がヒステリシス範囲内で変化しても、スイブルランプ17a,17bを駆動しないようにしたので、運転者の微量なステアリング操作によってもスイブルランプ17a,17bは駆動しない。したがって、運転者は、前照灯の微小な動きによる煩わしさを感じず、また微小な動きに誘導されることはない。
(2)ステアリングの実操舵角がヒステリシス範囲を外れると、ヒステリシス範囲内に戻る方向に実操舵角が変化するまで、実操舵角にしたがってスイブルランプ17a,17bは駆動する。ところで、ヒステリシス範囲から外れた実操舵角を中心としてヒステリシス範囲を設定し、そのヒステリシス範囲を実操舵角が外れたときにさらにスイブルランプ17a,17bを駆動するようにすると、スイブルランプ17a,17bはステップ的に駆動し、運転者に違和感が生じる。一方、本願発明では、操舵角にしたがってスムーズに駆動するため運転者に上記のような違和感が生じない。
(3)ステアリングの操舵角速度絶対値101が所定値以上になると、ヒステリシス幅を狭くするようにした。したがって、運転者がすばやくステアリングを操作した場合、スイブルランプ17a,17bはすぐに駆動開始し、運転者の視界に遅れることなくスイブルランプ17a,17bの配光方向を運転者の視界方向に向けることができる。
(4)車速が増加するとヒステリシス幅74a,74bが狭くなるようにした。このため、車速が速い場合は、運転者のステアリング操作に応じてすばやくスイブルランプ17a,17bは回転を開始させることができる。したがって、運転者の視界に遅れることなくスイブルランプ17a,17bの照射方向や配光を運転者の視界方向に向けることができる。
(5)悪路走行中にステアリングの操舵角速度絶対値101が所定値以上になると、ヒステリシス範囲が広がるようにした。このため、運転者が悪路にハンドルを取られないようにすばやいステアリング操作を行っても、その操作に対して不必要にスイブルランプ17a,17bは回転しない。したがって、運転者は、前照灯の不必要な動きによる煩わしさを感じず、またスイブルランプ17a,17bの不必要な動きに誘導されることはない。
(6)車両が右カーブ道路から左カーブの道路へ、または左カーブの道路から右カーブの道路へ進入したことを検出して、その検出結果を考慮に入れて配光方向を算出し、その配光方向にスイブルランプ17a,17bを制御する。以下、このようなカーブへの進入を逆カーブ進入と呼ぶ。したがって、運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従し、運転者の視界を確保することができる。
(7)ステアリングの操舵角が、所定値より大きな操舵角速度絶対値の角速度で、直進方向に対して右方向の所定操舵角を左方向に向かって通過したこと、または所定値より大きな操舵角速度絶対値の角速度で、直進方向に対して左方向の所定操舵角を右方向に向かって通過したことを検出することによって、逆カーブ進入を検出することができる。このような逆カーブ進入を検出したとき、ヒステリシス値を特別モード値としてヒステリシス幅を狭くするようにしたので、逆カーブ進入時までのステアリング操作に対するスイブルランプ17a,17bの回転の応答性が向上する。したがって、運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従し、運転者の視界を確保することができる。
(8)ヒステリシス値は、操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって小さくなる。したがって、運転者のステアリング操作が速くても運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従することができる。
(9)自車位置前方のコーナーの接近を検出し、コーナーまでの距離が近いほどコーナーで曲がる方向のヒステリシス幅を小さくする。これによって、コーナーにおいてはステアリングの操舵角に対するスイブルランプ17a,17bの配光方向の応答性が高くなり、運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従することができる。したがって、運転者の視界を確保することができる。
(10)道路の形状が記憶されているナビゲーションシステム21の地図データを利用して道路のコーナーを検出するので、自車位置前方のコーナーを精度よく検出することができる。
(11)ステアリングの操舵角が、所定値より大きな操舵角速度絶対値の角速度で、直進方向に対して右方向の所定操舵角を左方向に向かって通過したこと(操舵角が減少したこと)、または所定値より大きな操舵角速度絶対値の角速度で、直進方向に対して左方向の所定操舵角を右方向に向かって通過したこと(操舵角が増加したこと)を検出することによって、逆カーブ進入のステアリング操作を検出することができる。このような操舵角の変動を検出したとき、操舵角が減少しているときは、操舵角ヒステリシス処理値からオフセット値を引いた値に基づいてスイブルランプ17a,17bのスイブル角を算出し、操舵角が増加しているときは、操舵角ヒステリシス処理値とオフセット値との加算値とに基づいてスイブルランプ17a,17bのスイブル角を算出した。このため、逆カーブ進入時におけるステアリング操作に対するスイブルランプ17a,17bの回転の応答性が向上する。したがって、運転者の視線移動に対してスイブルランプの配光方向はすばやく追従し、運転者の視界を確保することができる。
(12)オフセット値は、操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって大きくなる。したがって、運転者のステアリング操作が速くても運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従することができる。
(13)車両進行方向の右左折を検出して、右左折する方向に関するヒステリシス幅を小さくする。したがって、車両の右左折における運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従し、運転者の視界を確保することができる。
(14)一般に車両に設けられている車速センサとウインカによって右左折を検出することができるので、右左折検出のための新たなデバイスを設ける必要がない。
−変形例1−
実施例においてヒステリシス値(規定値K2等)は、ステアリングの操舵角速度絶対値101がJ1以上になると、ヒステリシス値がK2aからK2bへと、ステップ的に低減するものであったが(図9参照)、図30に示すように、ステアリングの操舵角速度絶対値が増加するにしたがって徐々に小さくなるようにしてもよい。図30のように、ヒステリシス値が徐々に変化するときのスイブルランプ17a,17bのスイブル角制御について、図31を参照して説明する。ここで、運転者は、微小なステアリング操作の後、ステアリングを回転したものとする。
図31(a)は、ステアリングの操舵角および操舵角ヒステリシス処理値を示す。細線71はステアリングの実操舵角を示し、太線72は操舵角ヒステリシス処理値を示す。ヒステリシス幅74a,74bは、操舵角速度絶対値が増加するにしたがって狭くなる。図31(b)は、ステアリングの操舵角速度絶対値101を示す。図31(c)は、スイブルランプ17a,17bのスイブル角75を示す。時点t2はステアリングの実操舵角71がヒステリシス範囲(73a,73b)を外れたときの時刻である。
時点t2まで、ステアリングの実操舵角71は、ヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲内であるので、実操舵角71が変動しているにもかかわらず操舵角ヒステリシス処理値72は一定である。したがって、時点t2までスイブル角75は一定となる。時点t2に近づくと、操舵角速度絶対値101は大きくなり、それに伴ってヒステリシス値が小さくなる。そして、ヒステリシス範囲(73a,73b)は狭くなる。
時点t2では、実操舵角71が増加してヒステリシス範囲(73a,73b)の範囲を外れたので、操舵角ヒステリシス処理値72は増加し始める。したがって、時点t2では、スイブル角75も増加し始める。時点t2以降では、実操舵角71にしたがって操舵角ヒステリシス処理値72は増加する。したがって、時点t2以降では、スイブル角75も増加する。
以上のように、ステアリングの操舵角速度絶対値101が増加するとヒステリシス幅74a,74bが徐々に狭くなるようにしたので、運転者がすばやくステアリングを操作した場合、その時に操舵角速度に合わせて最適な状態で、スイブルランプ17a,17bはすぐに駆動開始し、運転者の視界に遅れることなくスイブルランプ17a,17bの配光方向を運転者の視界方向に向けることができる。また、ヒステリシス値は操舵角速度絶対値によらずに、一定とすることもできる。
−変形例2−
実施例においてはスイブル角制御値の算出に際して、操舵角ヒステリシス処理値等に対応した最適なスイブル角を車速ごとに表す目標スイブル角曲線61a〜61cの目標スイブル角Map60を使用した(図6参照)。しかし、操舵角ヒステリシス処理値等のみに対応した最適なスイブル角を目標スイブル角曲線として表した目標スイブル角Mapを使用してスイブル角制御値を算出してもよい。
−変形例3−
実施例では、操舵角ヒステリシス処理値をオフセット処理した操舵角オフセット処理値を用いてスイブル角制御値を算出したが(図16参照)、操舵角をオフセット処理し、その処理値から操舵角ヒステリシス処理値を算出して、その操舵角ヒステリシス処理値を用いてスイブル角制御値を算出するようにしてもよい(ステップS3202)。この場合のスイブル角制御は図32のフローチャートに示すようになる。
図16の車両用前照灯装置1のスイブル角制御のフローチャートと比較すると、図32のフローチャートは、オフセット処理(ステップS3201)をS1605のヒステリシス値算出処理の前に行う点が異なる。また、操舵角をオフセット処理する場合のステップS3201のオフセット処理は、図33,34のフローチャートに示すようになる。ここで、図33のステップS3307における操舵角オフセット処理値は操舵角からオフセット値を引いた値になり、図34のステップS3406における操舵角オフセット処理値は操舵角とオフセット値との加算値となる。
図32の、ステップS1605のヒステリシス値算出処理については、図35に示すように、オフセット処理許可フラグのセットに関するステップ(図17、S1710、S1711)が実施例に対してなくなっている。
図32のステップS1606の操舵角ヒステリシス処理値算出処理においては、図36に示すように、操舵角の代りに操舵角オフセット処理値を用いて操舵角ヒステリシス処理値を算出する。図36では、便宜上、操舵角オフセット処理値をOF、操舵角ヒステリシス処理値をHYとする。そして、図32のステップS3202において、操舵角ヒステリシス処理値HYよりスイブル角制御値を算出する。この場合においても、第3の実施形態の車両用前照灯装置1と同様に、運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従し、運転者の視界を確保することができるという作用効果を奏する。
−変形例4−
実施例においては、図29に示すようにオフセット値は、操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって大きくなるが、一定としてもよい。また、図29に示すようにオフセット値は、操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって連続的に大きくなるが、ステップ的に大きくなるようにしてもよい。
−変形例5−
実施例においては、ステアリングの操舵角が、所定値より大きな操舵角速度絶対値の角速度で、直進方向に対して右方向の所定操舵角を左方向に向かって通過したこと、または所定値より大きな操舵角速度絶対値の角速度で、直進方向に対して左方向の所定操舵角を右方向に向かって通過したことを検出することによって、車両の逆カーブ進入を検出したが(図24、図25、図27、図28参照)、所定区間内(0°付近、たとえば、−45°から+45°の間の区間内)の操舵角で、所定の操舵角速度絶対値(たとえば、180°/s)より大きな操舵角速度を検出したことによって、車両の逆カーブ進入を検出するようにしてもよい。
所定区間(−45°から+45°までの操舵角区間)の操舵角速度を検出して逆カーブ進入を検出する場合の、図16のステップS1608のオフセット処理について、図37、図37を参照して説明する。図27,28のオフセット処理と異なる部分を主に説明すると、ステップS3702,3801では、操舵角は−45°から+45°の区間の範囲内か判定し、ステップS3703,3802では、操舵角速度絶対値が180°/sより大きいか判定する。このようにしても逆カーブ進入を検出することができ、実施例の車両用前照灯装置1と同様に、運転者の視線移動に対してスイブルランプ17a,17bの配光方向はすばやく追従し、運転者の視界を確保することができるという作用効果を奏する。
−変形例6−
実施例の表引き値は、コーナーまでの距離とヒステリシス値との関係から算出したが(図20参照)、コーナーまでの到達時間とヒステリシス値との関係から算出してもよい。コーナーまでの到達時間は、コーナーまでの距離を現在の車速で除算して算出する。そして、図39に示すコーナーまでの到達時間とヒステリシス値との関係から表引き値を算出する。図39では、ヒステリシス値は、コーナーまでの到達時間が短くなるにしたがって小さくなる。
−変形例7−
実施例1においては、車両の減速を車速センサ14によって検出したが(図1参照)、該車速センサに代えて、ブレーキスイッチの状態やアクセルペダルの状態から検出するようにしてもよいし、これらの内の複数の状態から検出しても良い。
−変形例8−
実施例においては、車両の減速とウインカの点灯によって自車位置前方の右左折を検出したが(図21、図22参照)、ウインカの点灯のみによって右左折を検出するようにしてもよい。この場合、ウインカの左操作を検出した場合は左方向のヒステリシス値を小さくし、右操作を検出した場合は右方向のヒステリシス値を小さくする。
本発明は、その特徴的構成を有していれば、以上説明した実施の形態になんら限定されない。
特許請求の範囲の要素と実施の形態との対応関係を説明する。
本発明の車速検出手段は速度センサ14に対応し、操舵角検出手段は操舵角センサ15に対応する。光軸駆動手段はスイブルランプアクチュエータ16a,16bに対応し、配光方向算出手段はスイブル制御ECU11に対応する。制御手段はスイブル制御ECU11およびスイブルランプアクチュエータ16a,16bに対応する。悪路走行判定手段はスイプル制御ECU11、操舵角センサ15、車速センサ14、車高センサ18および加速度センサ19に対応する。ヒステリシス値変更手段はスイブル制御ECU11に対応する。逆カーブ進入検出手段、操舵角ヒステリシス処理値算出手段、操舵角速度算出手段および操舵角オフセット処理値算出手段はスイブル制御ECU11および操舵角センサ15に対応する。コーナー検出手段は、スイブル制御ECU11およびナビゲーションシステム21に対応し、右左折検出手段は、スイブル制御ECU11、車速センサ14およびウインカ検出部23に対応する。減速度検出手段は車速センサ14に対応する。なお、以上の説明はあくまで一例であり、発明を解釈する上で、上記の実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係になんら限定されるものではない。
本発明の実施形態の車両用前照灯装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態のスイブルランプアクチュエータの構成を説明するための図である。 本発明の実施形態の位置センサのセンサ出力電圧−スイブル角特性を説明するための図である。 本発明の実施形態のステッピングモータの回転出力軸の回転方向とスイブルランプの回転方向との関係を説明するための図である。 本発明の実施形態の状態遷移判断部における車両直進方向移動モードとスイブル制御モードとの間の切替えを説明するための図である。 本発明の実施形態における目標スイブル角Mapを説明するための図である。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(規定値K2)。 本発明の実施形態における車速とヒステリシス値との関係を説明するための図である(規定値K2)。 本発明の実施形態における操舵角速度絶対値とヒステリシス値との他の関係を説明するための図である(規定値K2)。 本発明の実施形態の車両が悪路走行中における車両用前照灯装置のスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(規定値K2)。 本発明の実施形態の車両が悪路走行中における操舵角速度絶対値とヒステリシス値との関係を説明するための図である。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(ヒステリシス算出C)。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(オフセット処理)。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(ヒステリシス算出A)。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(ヒステリシス算出B)。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置におけるヒステリシス値算出処理について説明するためのフローチャートである。 図17におけるヒステリシス算出Aについて説明するためのフローチャートである。 図17におけるヒステリシス算出Aについて説明するためのフローチャートである。 コーナーまでの距離とヒステリシス値との関係を示した図である(ヒステリシス算出A)。 図17におけるヒステリシス算出Bについて説明するためのフローチャートである。 図17におけるヒステリシス算出Bについて説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態における操舵角速度絶対値とヒステリシス値の通常モード値との関係を説明するための図である(ヒステリシス算出C)。 図17におけるヒステリシス算出Cについて説明するためのフローチャートである。 図17におけるヒステリシス算出Cについて説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態の車両用前照灯装置における操舵角ヒステリシス処理値算出処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態におけるオフセット処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態におけるオフセット処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態における操舵角速度絶対値とオフセット値との関係を説明するための図である。 本発明の変形例1における操舵角速度絶対値とヒステリシス値との他の関係を説明するための図である。 図30のヒステリシス値におけるスイブルランプのスイブル角制御について説明するための図である(変形例1)。 本発明の変形例3の車両用前照灯装置における操舵角のオフセット処理によるスイブルランプのスイブル角制御について説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例3における操舵角のオフセット処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例3における操舵角のオフセット処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例3におけるヒステリシス値算出処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例3において、操舵角をオフセット処理して算出した操舵角オフセット処理値の操舵角ヒステリシス処理値算出処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例5における逆カーブ進入検出手段によるオフセット処理を説明するための図である。 本発明の変形例5における逆カーブ進入検出手段によるオフセット処理を説明するための図である。 コーナーまでの到達時間とヒステリシス値との関係を示した図である(変形例6)。
符号の説明
1 車両用前照灯装置
11 スイブル制御ECU
12 イグニッションスイッチ
13 前照灯スイッチ
14 車速センサ
15 操舵角センサ
16a,16b スイブルランプアクチュエータ
17a,17b スイブルランプ
18 車高センサ
19 加速度センサ
20 ヨーレートセンサ
21 ナビゲーションシステム
22 前方道路判断部
23 ウインカ検出部
111 状態遷移判定部
112 操舵角ヒステリシス処理部
113 スイブル角算出部
114 ステップ算出部
115 駆動パルス生成部
116 路面状況検出部
117 操舵角速度算出部
118 オフセット処理部
119 前方道路判断部
161 ステッピングモータ
162 歯車機構
163 位置センサ
164 ストッパ
165 回転軸

Claims (45)

  1. 操舵角を検出する操舵角検出手段と、
    前照灯の配光方向を調節する光軸駆動手段と、
    前記検出された操舵角と所定のヒステリシス値とに基づいて前記前照灯の配光方向を算出する配光方向算出手段と、
    前記光軸駆動手段により、前記前照灯の配光方向を前記算出した配光方向に制御する制御手段とを備えることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  2. 請求項1に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値を変更するヒステリシス値変更手段を備えることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  3. 請求項2に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角検出手段により検出した操舵角より操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段を備え、
    前記ヒステリシス値変更手段は、操舵角速度に基づいて前記ヒステリシス値を変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  4. 請求項3に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記操舵角の角速度の絶対値が所定値より大きくなると前記ヒステリシス値を小さくすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  5. 請求項3に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記操舵角の角速度の絶対値が大きくなるにしたがって前記ヒステリシス値が小さくなることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  6. 請求項2乃至5のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記車速に基づいて前記ヒステリシス値を変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  7. 請求項6に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記車速が大きくなるにしたがって前記ヒステリシス値が小さくなるように変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  8. 請求項2乃至7のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記車両の悪路走行中を判定する悪路走行判定手段を備え、
    前記ヒステリシス値変更手段は、悪路走行中が判定されるときに前記操舵角の角速度の絶対値が所定値より大きくなると前記ヒステリシス値を大きくすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  9. 請求項2乃至8のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    車両の逆カーブ進入を検出する逆カーブ進入検出手段を備え、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記車両の前記逆カーブ進入の検出結果に基づいて前記ヒステリシス値を変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  10. 請求項9に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記逆カーブ進入検出手段によって前記車両の逆カーブ進入を検出すると前記ヒステリシス値を小さくすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  11. 請求項9または10に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角検出手段により検出した操舵角より操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段を備え、
    前記逆カーブ進入検出手段は、前記車両の直進方向に対して右方向の所定の操舵角を左方向に向かって所定の操舵角速度絶対値より大きい操舵角速度で通過した場合、または前記車両の直進方向に対して左方向の所定の操舵角を右方向に向かって所定の操舵角速度絶対値より大きい操舵角速度で通過した場合、前記車両は逆カーブに進入したと検出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  12. 請求項9または10に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角検出手段により検出した操舵角より操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段を備え、
    前記逆カーブ進入検出手段は、所定区間内の操舵角で所定の操舵角速度絶対値より大きい操舵角速度を検出した場合、前記車両は逆カーブに進入したと検出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  13. 請求項2乃至12のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    自車位置前方のコーナーを検出するコーナー検出手段を有し、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記コーナー検出手段でコーナーが検出された場合は、検出されない場合に比べて小さい値になるように前記コーナーの曲がる方向に関するヒステリシス値を変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  14. 請求項13に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、自車位置からコーナーまでの距離が短いほど前記ヒステリシス値が小さくなるように変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  15. 請求項14に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    ナビゲーションシステムを備え、
    前記コーナー検出手段は、前記ナビゲーションシステムによって検出された自車位置および前記ナビゲーションシステムにおいて格納されている地図データに基づいて、前記コーナーまでの距離と前記コーナーの曲がる方向を検出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  16. 請求項13に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記ヒステリシス値変更手段は、自車位置からコーナーまでの到達時間が短いほど前記ヒステリシス値が小さくなるように変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  17. 請求項16に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    ナビゲーションシステムを備え、
    前記コーナー検出手段は、前記ナビゲーションシステムによって検出された自車位置および前記ナビゲーションシステムにおいて格納されている地図データに基づいて、前記コーナーまでの到達時間と前記コーナーの曲がる方向を検出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  18. 請求項2乃至17のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    ウインカ操作により車両の右左折方向を検出する右左折検出手段を有し、
    前記ヒステリシス値変更手段は、前記右左折検出手段で右左折が検出された場合は、検出されない場合に比べて小さい値になるように、検出された右左折方向に関するヒステリシス値を変更することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  19. 請求項18に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    さらに車両の減速度を検出する減速度検出手段を備え、
    前記右左折検出手段は、前記減速度が所定値以上の場合に右左折検出処理を実行することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  20. 請求項1乃至19のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記配光方向算出手段は、前記操舵角が、前記操舵角に基づいて算出された所定値を基準として上下に前記ヒステリシス値の幅を有するヒステリシス範囲内で変動しても一定の配光方向を算出するとともに、前記操舵角が前記ヒステリシス範囲外になると、前記ヒステリシス範囲内に戻る方向に前記操舵角が変化するまで前記操舵角にしたがって配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  21. 請求項1乃至20のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記配光方向算出手段は、さらに、前記検出された車速に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  22. 請求項1乃至21に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角検出手段により検出した操舵角より操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段を備え、
    前記配光方向算出手段は、さらに、前記検出された操舵角速度に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  23. 請求項1乃至22のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角と前記ヒステリシス値とに基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出する操舵角ヒステリシス処理値算出手段を備え、
    前記配光方向算出手段は、前記操舵角ヒステリシス処理値に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  24. 請求項23に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角ヒステリシス処理値算出手段は、前記操舵角から所定の操舵角ヒステリシス処理値を引いた値が前記ヒステリシス値以上の場合は、前記操舵角から前記ヒステリシス値を引いた値を操舵角ヒステリシス処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  25. 請求項23に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角から所定の操舵角ヒステリシス処理値を引いた値が前記ヒステリシス値未満であり、かつ前記所定の操舵角ヒステリシス処理値から前記操舵角を引いた値が前記ヒステリシス値より大きい場合は、前記操舵角と前記ヒステリシス値との加算値を操舵角ヒステリシス処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  26. 請求項23に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角から所定の操舵角ヒステリシス処理値を引いた値が前記ヒステリシス値未満であり、かつ前記所定の操舵角ヒステリシス処理値から前記操舵角を引いた値が前記ヒステリシス値以下の場合は、前記所定の操舵角ヒステリシス処理値を前記ヒステリシス処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  27. 請求項1、9乃至12のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    車両の逆カーブ進入を検出する逆カーブ進入検出手段と、
    前記操舵角と前記ヒステリシス値とに基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出する操舵角ヒステリシス処理値算出手段と、
    前記操舵角ヒステリシス処理値とオフセット値と逆カーブ進入の検出結果とに基づいて操舵角オフセット処理値を算出する操舵角オフセット処理値算出手段とを備え、
    前記配光方向算出手段は、前記操舵角オフセット処理値に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  28. 請求項27に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角オフセット処理値算出手段は、前記操舵角ヒステリシス処理値を操舵角オフセット処理値とし、前記逆カーブ進入検出手段によって前記車両の逆カーブ進入を検出すると、前記操舵角が減少している場合は、前記操舵角ヒステリシス処理値からオフセット値を引いた値を操舵角オフセット処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  29. 請求項28に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角検出手段により検出した操舵角より操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段を備え、
    前記オフセット値は、前記操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって大きくなることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  30. 請求項27に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角オフセット処理値算出手段は、前記操舵角ヒステリシス処理値を操舵角オフセット処理値とし、前記逆カーブ進入検出手段によって前記車両の逆カーブ進入を検出すると、前記操舵角が増加している場合は、前記操舵角ヒステリシス処理値とオフセット値との加算値を操舵角オフセット処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  31. 請求項30に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角検出手段により検出した操舵角より操舵角速度を算出する操舵角速度算出手段を備え、
    前記オフセット値は、前記操舵角速度絶対値が大きくなるにしたがって大きくなることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  32. 請求項1、9乃至12のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    車両の逆カーブ進入を検出する逆カーブ進入検出手段と、
    前記操舵角とオフセット値と逆カーブ進入の検出結果とに基づいて操舵角オフセット処理値を算出する操舵角オフセット処理値算出手段と、
    前記操舵角オフセット処理値と前記ヒステリシス値とに基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出する操舵角ヒステリシス処理値算出手段とを備え、
    前記配光方向算出手段は、前記操舵角ヒステリシス処理値に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  33. 請求項32に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角オフセット処理値算出手段は、前記操舵角を操舵角オフセット処理値とし、前記逆カーブ進入検出手段によって前記車両の逆カーブ進入を検出すると、前記操舵角が減少している場合は、前記操舵角からオフセット値を引いた値を操舵角オフセット処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  34. 請求項32に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角オフセット処理値算出手段は、前記操舵角を操舵角オフセット処理値とし、前記逆カーブ進入検出手段によって前記車両の逆カーブ進入を検出すると、前記操舵角が増加している場合は、前記操舵角とオフセット値との加算値を操舵角オフセット処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  35. 請求項32に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角ヒステリシス処理値算出手段は、前記操舵角オフセット処理値から所定の操舵角ヒステリシス処理値を引いた値が前記ヒステリシス値以上の場合は、前記操舵角オフセット処理値から前記ヒステリシス値を引いた値を操舵角ヒステリシス処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  36. 請求項32に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角オフセット処理値から所定の操舵角ヒステリシス処理値を引いた値が前記ヒステリシス値未満であり、かつ前記所定の操舵角ヒステリシス処理値から前記操舵角オフセット処理値を引いた値が前記ヒステリシス値より大きい場合は、前記操舵角オフセット処理値と前記ヒステリシス値との加算値を操舵角ヒステリシス処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  37. 請求項32に記載の前照灯の光軸制御装置において、
    前記操舵角オフセット処理値から所定の操舵角ヒステリシス処理値を引いた値が前記ヒステリシス値未満であり、かつ前記所定の操舵角ヒステリシス処理値から前記操舵角オフセット処理値を引いた値が前記ヒステリシス値以下の場合は、前記所定の操舵角ヒステリシス処理値を操舵角ヒステリシス処理値とすることを特徴とする前照灯の光軸制御装置。
  38. 操舵角を検出し、
    前記検出された操舵角と、所定のヒステリシス値とに基づいて前照灯の配光方向を算出し、
    前記前照灯の配光方向を前記算出した配光方向に制御することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  39. 請求項38に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    さらに車速を検出し、
    前記検出された車速および操舵角と、所定のヒステリシス値とに基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  40. 請求項38または39に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    車両の逆カーブ進入を検出し、
    前記操舵角と前記ヒステリシス値と逆カーブ進入の検出結果とに基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  41. 請求項40に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    前記操舵角と前記ヒステリシス値と逆カーブ進入の検出結果とに基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出し、
    前記操舵角ヒステリシス処理値に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  42. 請求項38乃至41のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    車両の逆カーブ進入を検出し、
    前記操舵角と前記ヒステリシス値とに基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出し、
    前記操舵角ヒステリシス処理値とオフセット値と逆カーブ進入の検出結果とに基づいて操舵角オフセット処理値を算出し、
    前記操舵角オフセット処理値に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  43. 請求項38乃至41のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    車両の逆カーブ進入を検出し、
    前記操舵角とオフセット値と逆カーブ進入の検出結果とに基づいて操舵角オフセット処理値を算出し、
    前記操舵角オフセット処理値と前記ヒステリシス値とに基づいて操舵角ヒステリシス処理値を算出し、
    前記操舵角ヒステリシス処理値に基づいて前記前照灯の配光方向を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  44. 請求項38乃至43のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    自車位置前方のコーナーを検出し、
    コーナーが検出された場合は、検出されない場合に比べて小さい値になるように前記コーナーの曲がる方向に関するヒステリシス値を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
  45. 請求項38乃至44のいずれか1項に記載の前照灯の光軸制御方法において、
    ウインカ操作により車両の右左折方向を検出し、
    右左折が検出された場合は、検出されない場合に比べて小さい値である、検出された右左折方向に関するヒステリシス値を算出することを特徴とする前照灯の光軸制御方法。
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