JP2007236571A - 湿式電気掃除機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】被洗浄物に噴射ノズル51から洗浄液Wを噴射し被洗浄物の汚れを水分及び空気と共に吸引する湿式電気掃除機であって、汚れ及び水分を空気と共に吸引する吸引ノズル11と、吸引ノズル11から吸引された汚れ、水分及び空気の混合流Aを導通する吸引ホース12と、混合流Aを汚れ及び水分と空気とに分離する気水分離器13と、気水分離器13により混合流Aから分離された空気C’を吸引して排気する電動ファン15と、気水分離器13により混合流Aから分離された汚れ及び水分の混合水である汚水Bを貯溜する汚水タンク14とを備えており、汚水タンク14は、貯溜された汚水Bの波打ちを低減させる波打ち低減構造40を備えている。
【選択図】図2
Description
本実施形態の湿式電気掃除機1は、図1及び図2に示すように、被洗浄物に噴射ノズル51から洗浄液Wを噴射し被洗浄物の汚れを水分及び空気と共に吸引する湿式電気掃除機である。
噴射ノズル51は、送液チューブ52に連結されており、送液チューブ52から送給される洗浄液Wが噴射ノズル51の先端部から被洗浄物に向けて噴射されるようになっている。噴射ノズル51としては、洗浄液を霧状に穏かに噴射するタイプや洗浄液を直線状に勢いよく噴射するタイプ等、被洗浄物に応じて選択することができる。本実施形態では、霧状に噴射するものを用いている。
吸引ホース12としては、従来より湿式電気掃除機用として用いられている吸引ホースを特に制限なく使用することができ、例えば、外内面が蛇腹状のホース、外面が蛇腹状で内面が平滑なホース、外内面が平滑なホース等が挙げられる。本実施形態においては、ホースの曲がり易さを確保しつつ、ホース内面への汚水の滞留や付着を防止する観点から、外側が蛇腹状で内側が平滑なホースを用いている。
電動ファン15としては、湿式電気掃除機のコンパクト化の面や一般家庭内で使用する面で、出力1.5kW以下のものが好適であり、被洗浄物等の種類等の条件に応じて、1.2kW以下のものや1.0kW以下のものを用いることができる。
洗浄液としては、被洗浄物に応じて、洗剤を含む適切なものが用いられる。洗剤を含有しない水を用いてもよい。
気水分離器13は、図1〜図4に示すように、汚水タンク14が汚水タンク収納部24Bに収納された状態下に、ハウジング20の前部側の気水分離器収納部24Aに装着され、汚水タンク14の上方に配置されるようになっている。
回転体13Bの中心軸34に対応する位置には、図5に示すように、回転シャフト13E(後述)と連結するためのシャフト連結孔35が形成されている。
気水分離器13の上部13Aの内部には、回転体13Bを回転する回転機構としてプロペラ(図示せず)が設けられている。該プロペラは、電動ファン15により気水分離器13に発生する気流により回転する(つまり風力駆動する)ようになっている。該プロペラの回転軸には、図6に示すように、回転シャフト13Eが連結されている。回転体13Bのシャフト連結孔35には、回転シャフト13Eが連結される。そのため、気流により該プロペラが回転すると、その回転に従って回転シャフト13Eを介して回転体13Bが回転する。このように、回転体13Bは、回転シャフト13Eを中心軸として回転可能になっている。
気水分離器13により混合流Aから分離された汚れ及び水分(汚水B)は、落下し、汚水タンク14内に貯溜するようになっている。
汚水タンク14は、図2及び図8に示すように、貯溜された汚水Bの波打ちを低減させる波打ち低減構造40を備えている。本実施形態においては、汚水タンク14の内部に、消波筒状体41がその長手方向を汚水タンク14の深さ方向に沿わせて設けられており、消波筒状体41から波打ち低減構造40が構成されている。尚、消波筒状体41の長手方向と汚水タンク14の深さ方向とは、必ずしも平行でなくてもよい。
導通孔41Bの1個あたりの面積、個数及び総面積等は、波打ち低減効果や電動ファン15の吸引量を低減させないこと等を考慮して適宜設定される。
給液タンク17は、図10及び図11に示すように、湿式電気掃除機1のハウジング20の後部側の給液タンク収納部21に着脱自在になっている。給液タンク17は、図12に示すように、洗浄液Wを貯溜するタンク本体71を有している。タンク本体71は、その内部の洗浄液Wを視認し得るようになっており、平面視で、その左右方向両側部がそれぞれ正面から背面に向けて膨出し、一対のタンク背面膨出部72とそれらの間のタンク背面凹欠部73を形成している。
吸引ノズル11をカーペット(図示せず)の汚れた部分に当接させて、スイッチ26を操作し、湿式電気掃除機1の電源を入れ、送液ポンプ53及び電動ファン15を駆動させる。すると、送液ポンプ53の駆動により、図2に示すように、給液タンク17内の洗浄液Wが、連結チューブ54と送液チューブ52を経て噴射ノズル51から霧状に噴射される。その結果、噴射された洗浄液Wによりカーペットが洗浄され、その汚れが除去される。
第2実施形態においては、図14に示すように、汚水タンク14の内部に、消波板42がその面方向を汚水タンク14の深さ方向と直交する方向に沿わせて設けられており、消波板42から波打ち低減構造40が構成されている。尚、消波板42の面方向と汚水タンク14の深さ方向と直交する方向とは、必ずしも平行でなくてもよい。
規制脚部42Cは、汚水タンク14の内壁14D又は底面14Cに接合して設けることもできる。
消波羽根43は、汚水タンク14の底面14Cに接合されている。
消波突起44は、汚水タンク14の底面14Cに直接接合されていなくてもよく、汚水タンク14とは別部材の基板に消波突起44を立設させ、該基板を汚水タンク14の底面14Cに配置してもよい。
消波突起45の縦断面形状(その長さ方向と直交する方向に切断した断面形状)に制限はなく、例えば円形、楕円形、矩形、六角形が挙げられる。本実施形態においては、矩形である。
消波突起45の垂直方向の段数は、適宜設定されるが、好ましくは1〜5段、更に好ましくは2〜4段である。
第5実施形態及び第6実施形態においては、消波突起44,45は、汚水タンク14と別体に形成されていてもよく、一体に形成されていてもよい。
汚水タンク14は、ハウジング20と分離不可能な一体的な構成とすることができる。回転体13Bの回転機構の駆動源として、モータ等の電気的な直接駆動源を用いてもよい。
本発明の湿式電気掃除機は、カーペット、ソファや車のシートのような細かい凹凸のある被洗浄物の洗浄に特に適しているが、畳、フローリング、窓ガラス等の住居の各部分の洗浄にも用いることができる。
11 吸引ノズル
12 吸引ホース
13 気水分離器
13B 回転体
14 汚水タンク
14A 汚水導入口
14B 位置決め張出し部
14C 底面
14D 内壁
15 電動ファン
16 フィルタ
17 給液タンク
20 ハウジング
32 羽根
40 波打ち低減構造
41 消波筒状体
41A 周壁
41B 導通孔
42 消波板
42A 導通孔
42B 規制ポール
42C 規制脚部
43 消波羽根
43A 回転軸
44、45 消波突起
51 噴射ノズル
52 送液チューブ
53 送液ポンプ
54 連結チューブ
A 混合流
B 汚水
C 空気
C’ 混合流Aから汚水Bをほぼ分離した空気
W 洗浄液
Claims (9)
- 被洗浄物に噴射ノズルから洗浄液を噴射し被洗浄物の汚れを水分及び空気と共に吸引する湿式電気掃除機であって、
汚れ及び水分を空気と共に吸引する吸引ノズルと、該吸引ノズルから吸引された汚れ、水分及び空気の混合流を導通する吸引ホースと、該混合流を汚れ及び水分と空気とに分離する気水分離器と、該気水分離器により該混合流から分離された空気を吸引して排気する電動ファンと、該気水分離器により該混合流から分離された汚れ及び水分の混合水である汚水を貯溜する汚水タンクとを備えており、
前記汚水タンクは、貯溜された汚水の波打ちを低減させる波打ち低減構造を備えている湿式電気掃除機。 - 前記気水分離器は、前記汚水タンクの上方に設けられた有底筒状の回転体を主体として構成されており、該回転体の周側部は、所定幅の多数の羽根が該回転体の周方向にそれぞれ間隔をあけて立設されて形成されている請求項1記載の湿式電気掃除機。
- 前記汚水タンクの内部には、周壁に導通孔を備えた消波筒状体がその長手方向を該汚水タンクの深さ方向に沿わせて設けられており、該消波筒状体から前記波打ち低減構造が構成されている請求項1又は2に記載の湿式電気掃除機。
- 前記汚水タンクの内部には、厚み方向に導通孔を備えた消波板がその面方向を該汚水タンクの深さ方向と直交する方向に沿わせて設けられており、該消波板から前記波打ち低減構造が構成されている請求項1又は2に記載の湿式電気掃除機。
- 前記消波板は、前記汚水タンクに貯溜された汚水に対して浮くように構成されている請求項4記載の湿式電気掃除機。
- 前記消波板は、その厚み方向が垂直方向に沿って移動するように移動方向が規制されている請求項5記載の湿式電気掃除機。
- 前記消波板は、所定高さよりも下方へ移動できないように規制されている請求項5又は6に記載の湿式電気掃除機。
- 前記汚水タンクの内部には、螺旋状の消波羽根がその軸を該汚水タンクの深さ方向に沿わせて設けられており、該消波羽根から前記波打ち低減構造が構成されている請求項1又は2に記載の湿式電気掃除機。
- 前記汚水タンクの底面又は内壁には、該底面又は該内壁から該汚水タンクの内方に向けて立設する消波突起が設けられており、該消波突起から前記波打ち低減構造が構成されている請求項1又は2に記載の湿式電気掃除機。
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