JP2007232772A - データ表示装置、データ表示プログラム、および、コンピュータ読取可能な記録媒体 - Google Patents

データ表示装置、データ表示プログラム、および、コンピュータ読取可能な記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】データ表示装置において、ユーザに煩雑な操作を課すことなく、かつ、確実にユーザが意図した表示制御を実行する。
【解決手段】データ表示装置では、当該データ表示装置に加速度がかかり、そして静止してから一定時間が経過したときに、加速度の向きが取り出され、その向きに基づいて加速度のパターンが取り出される。たとえば、詳細像を表示したいユーザは、矢印1705で表される向きの加速度をデータ表示装置にかける。この場合、ユーザは、データ表示装置を静止させるために、意識せずに、表示面向きに移動させた後、時間をおかずに、矢印1706で表される向きの加速度をデータ表示装置にかける。データ表示装置では、当該データ表示装置が、加速度受けた後に静止してから、一定時間が経過した後の加速度のみが取り出される。つまり、表示面と反対向きの加速度がユーザの意図として取り出される。
【選択図】図16

Description

本発明は、データ表示装置に関し、特に、装置の動きに基づいて表示制御を実行するデータ表示装置、データ表示プログラム、および、コンピュータ読取可能な記録媒体に関する。
近年、携帯電話機などの携帯端末の普及にともない、オフィスや家庭で作成したドキュメントをモバイル環境で閲覧するニーズが高まっている。
しかし、このような携帯端末では、表示画面の大きさが制限されている。このことから、ドキュメントを携帯端末で閲覧する場合、ドキュメントの全体像かディテールの少なくとも一方が犠牲になる。
このことに対する解決方法の最も直裁な解決方法の1つは、ドキュメントの全体像を表示できるようなPC(パーソナルコンピュータ)並みの大きなディスプレイを端末に備えることであるが、これでは、端末の携帯が不可能になってしまう。つまり、携帯端末に大きなディスプレイを備えることは不可能である。実際、ここまでの携帯電話機を代表とする携帯端末の発展を振り返ると、ディスプレイの解像度は高まっているが、絶対的な表示面積はそれほど変化していない。このため、携帯端末においてドキュメントの全体像の表示が難しいという状況は改善されていない。
なお、このことは、本来レイアウト情報をもたない、テキストファイルの閲覧であれば問題にはならないと考えられる。テキストファイルでは、適切なところで折り返しを行なえば良い場合が多いからである。
ただし、レイアウトが重要な情報となる場合は、全体像を表示するか、部分ごとに詳細像を表示するかのいずれかの対応が行なわれている。なお、携帯情報機器の小さな画面で、全体像を表示すると、ディテールを読取るのは困難である。逆に、ディテールを表示する場合は、詳細部分の情報を読取るのは問題ないが、現在ユーザが読んでいる部分が全体のどの部分にあたるのかが分からない。つまり、いずれの場合も、ユーザにストレスがかかる。このことを、図36を参照して説明する。
図36は、紙面データ601を、当該紙面データ601よりもサイズの小さい画面で表示する際の表示態様を説明するための図である。なお、図36では、全体像602は、紙面データ601を縮小して表示する状態を示し、詳細像603は、紙面データ601の一部分(詳細表示対象領域604)のみを表示する状態を示している。
図36を参照して、全体像602では、全体のレイアウトは把握できるが、詳細な内容は把握できない。一方、詳細像603では、詳細表示対象領域604の内容は把握できるが、全体のレイアウトの情報はやはり把握できない。
そこで、携帯端末を、何らかの操作でズームアウトすれば全体像が表示され、何らかの操作でズームインすればディテールが表示されるように、構成することが考えられる。ただし、このような構成では、ユーザは、全体像とディテールの双方を把握するために頻繁なキー操作を強いられるという問題が生じる。また、ユーザが、このようなキー操作を覚えなければならないという負担を強いられるという問題も生じる。このようなキー操作は、単に特定キーが特定の動作に割り付けられているだけに過ぎず、そのキーと動作の対応は、単なる装置内の取決めに過ぎないからである。
なお、データ表示装置において画面のスクロールの操作性を高めるために、端末の傾斜状態や端末にかけられた加速度を用いて表示を制御する技術が、特許文献1に開示されている。
当該文献では、加速度センサが、データ表示装置におけるデータ上下方向、左右方向、および、パネル垂直方向の加速度を検出し、得られた加速度が、二度積分されることによって当該データ表示装置の移動量に変換される。そして、得られた移動量によって、表示倍率を制御する技術が開示されている。また、当該文献では、加速度そのものに基づいて表示倍率を設定する技術についても、言及されている。
特開2002−268622号公報
しかしながら、単に傾斜や加速度を取出して制御に利用するだけでは、ユーザの意図通りの表示制御がなされるとは限らない。
つまり、特許文献1に記載の技術は、端末の移動量に基づいて表示内容を制御する点ではことにより、よりユーザの直感に近い動作によって画面表示が制御されることになる一方で、以下のような課題については解決されていないと考えられる。
まず、端末の移動量は、ユーザが端末を動かせる範囲がユーザの腕の長さや周囲の状況に影響を受けるため、必ずしもユーザの直感と一致しない場合がある点である。つまり、たとえば、混雑した電車では周りの人間の障害にならずに操作できる範囲はきわめて狭くなり、同じユーザであっても、それ以外の場合と比較して、同じ制御を希望する場合でも端末の移動量が変化すると考えられる。
また、本質的な課題として、端末がユーザの意図せぬ移動によってユーザの意図せぬ表示制御を実行されてしまう点である。たとえば、ユーザは、表示制御のために端末を移動させても、その後、(表示制御のためではなく)元の位置に戻すために逆向きに端末を移動させる場合が多く、そのような逆向きの端末の移動によっても表示制御が実行されるからである。つまり、ユーザが表示制御のために端末を移動させても、端末の位置を元に戻すために端末が移動されれば、ユーザが最初に意図した表示制御の効果を打ち消すような表示制御が実行されると考えられる。
このことから、端末の表示制御は、移動量よりも、加速度そのものを利用する必要があると考えられる。
ただし、単に加速度に応じて表示制御がなされても、ユーザの意図しない表示制御を確実に回避できるとは言えないと考えられる。ユーザは、端末を移動させて加速度を与えた場合、一旦端末を静止させてその効果を見るため、元の位置に戻すために、引き続いて逆向きの加速度をかけるように端末を移動させると考えられるからである。
図37に、ユーザが端末を移動させることによって当該端末にかかる加速度の一例を示す。なお、図37では、加速度aの値は、垂直方向上向きに加速度がかけられた場合には正(+)の値となり、垂直方向下向きに加速度がかけられた場合には負(−)の値となるように記載されている。また、図37には、ユーザが所望の表示制御を実行させるために端末を垂直方向上向きに移動させることを意図した場合の加速度の時間変化が示されているものとする。
図37を参照して、時間Tまでは、加速度の値は正となっている。これは、ユーザが、端末を、意図した表示制御を実行させるために上方向に移動させたことに対応していると考えられる。ただし、時間T以降は、加速度の値は負となっている。これは、ユーザが、端末を、表示制御のために上方向に移動させた後、操作しやすい位置まで端末を戻すために下方向に移動させたことに対応していると考えられる。
そして、このような場合、時間Tまでは、ユーザの意図した表示制御が実行されるが、時間T以降は、加速度が負の値となっているためユーザの意図した表示制御が実行されず、または、端末の構成によってはユーザの意図した表示制御を打ち消すような内容の表示制御が実行される場合がある。
以上説明したように、従来の携帯端末では、容易な操作に基づいて表示制御が実行されることが望まれている一方で、単に端末の移動量や加えられる加速度の大きさを利用して表示制御が行なわれたのではユーザの意図した制御動作が実行されない場合、または、実行されてもその後にその制御動作を打ち消すような制御動作が実行されて結果として実行されなかった場合と同様となる場合が考えられる。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、データ表示装置において、ユーザに煩雑な操作を課すことなく、かつ、確実にユーザが意図した表示制御を実行できるようにすることである。
本発明の或る局面に従ったデータ表示装置は、表示部にデータを表示させるデータ表示装置であって、前記データ表示装置にかかる加速度を検出する加速度検出手段と、前記加速度検出手段が検出する加速度の変化のパターンを検出するパターン検出手段と、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて前記表示部の表示態様を制御する表示制御手段とを含むことを特徴とする。
また、本発明に従ったデータ表示装置では、前記表示制御手段は、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて、前記表示部に表示させるデータの範囲を制御することが好ましい。
また、本発明に従ったデータ表示装置では、前記表示制御手段は、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて、前記表示部に表示させるデータの縮尺または解像度を制御することが好ましい。
また、本発明に従ったデータ表示装置は、前記データ表示装置の傾きを検出する傾き検出手段をさらに含み、前記表示制御手段は、前記パターン検出手段および前記傾き検出手段の検出出力に基づいて前記表示部の表示態様を制御することが好ましい。
また、本発明に従ったデータ表示装置では、前記表示制御手段は、前記パターン検出手段および前記傾き検出手段の検出出力に基づいて、前記表示部に表示させるデータの相対的な位置を制御することが好ましい。
本発明の他の局面に従ったデータ表示装置は、複数の表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置であって、前記データ表示装置の動きを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段の検出出力に基づいて前記複数の表示デバイスの表示態様を制御する表示制御手段とを含み、前記表示制御手段は、前記複数の表示デバイスのそれぞれに、表示対象のデータの互いに異なる範囲を表示させることを特徴とする。
また、本発明に従ったデータ表示装置では、前記複数の表示デバイスは、2つの液晶表示装置であることが好ましい。
本発明の或る局面に従ったデータ表示プログラムは、表示部にデータを表示させるデータ表示装置において実行されるデータ表示プログラムであって、コンピュータに、前記データ表示装置にかかる加速度を検出するステップと、前記検出された加速度の変化のパターンを検出するステップと、前記検出された加速度の変化のパターンに基づいて前記表示部の表示態様を制御するステップとを実行させることを特徴とする。
本発明の他の局面に従ったデータ表示プログラムは、複数の表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置において実行されるデータ表示プログラムであって、コンピュータに、前記データ表示装置の動きを検出するステップと、前記動きの検出出力に基づいて、前記複数の表示デバイスの表示態様を制御するステップとを実行させ、前記表示態様を制御するステップでは、前記複数の表示デバイスのそれぞれに、表示対象のデータの互いに異なる範囲を表示させることを特徴とする。
本発明に従ったコンピュータ読取可能な記録媒体は、上記したような、本願に従ったデータ表示プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明のさらに他の局面に従ったデータ表示装置は、見る角度によって異なる画面が見えるような表示を行なう表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置であって、前記表示デバイスでは、見る角度によって、表示対象のデータについての詳細度の異なる画面が見えるような表示が行なわれることを特徴とする。
また、本発明の他の局面に従ったデータ表示装置は、前記データ表示装置の動きを検出する動き検出手段と、前記動き検出手段の検出出力に基づいて、前記表示デバイスの表示態様を制御する表示制御手段とをさらに含むことが好ましい。
また、本発明の他の局面に従ったデータ表示装置では、前記動き検出手段は、前記データ表示装置にかかる加速度を検出する手段であり、前記動き検出手段が検出する加速度の変化のパターンを検出するパターン検出手段をさらに含み、前記表示制御手段は、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて前記表示デバイスの表示態様を制御することが好ましい。
本発明の別の局面に従ったデータ表示装置は、見る角度によって異なる画面が見えるような表示を行なう表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置であって、前記表示デバイスでは、見る角度によって、表示対象のデータについての互いに異なる範囲を表示する画面が見えるような表示が行なわれることを特徴とする。
本発明の或る局面によると、表示部の表示態様が、単に装置に対する加速度の大きさではなく、加速度のパターンに基づいて、制御される。
これにより、ユーザが所望の表示制御を実行させるためにデータ表示装置を移動させた場合、元の位置に戻すためにデータ表示装置をさらに移動させても、または、実行させるための移動の後に当該装置を静止させたときに当該移動の際に生じた向きとは逆向きの加速度が発生しても、所望の表示制御を打ち消すような表示制御を実行しないようにデータ表示装置を構成することが可能となる。
したがって、本発明によれば、データ表示装置において、データ表示装置自体を移動させるという容易な操作に基づいて表示制御が可能となり、かつ、ユーザの所望する制御内容を打ち消すような表示制御が実行されず、当該所望の制御内容を確実に維持させることができる。
本発明の他の局面によると、データ表示装置の動きに基づいて表示制御が実行されるとともに、データ表示装置に備えられた複数の表示デバイスのそれぞれに表示対象のデータの互いに異なった範囲が表示される。
これにより、データ表示装置において、データ表示装置自体を移動させるという容易な操作に基づいて表示制御が可能となり、かつ、複数の表示デバイスに画像の最大限の範囲を表示させることができるため、ユーザの所望する表示態様が確実に実行されることになる。
本発明のさらに他の局面によると、見る画面によって異なる画面が見える表示デバイスが利用されることにより、データ表示装置において、表示デバイス自体の面積に対して、表示面積を大きくできる。つまり、データ表示装置において、携帯性を担保しつつ、表示面積を大きくすることができる。
また、本発明のさらに他の局面によれば、特に表示デバイスを光学的に実現した場合、表示の切替えをCPU等の電気的な制御によって行なう必要がないため、消費電力の低下およびハードウェアの低価格化を図ることができる。また、ユーザは、自己が表示デバイスを見る角度を変更することによって、表示の切り替えが瞬時に行なわれているのと等価の効果を体感できる。これにより、ユーザが頻繁に表示対象データの詳細像と全体像を見比べたい場合には、本発明は特に有益であると言える。
また、本発明の別の局面によれば、ユーザが頻繁に表示対象が異なる画面を見比べたい場合には、本発明は特に有益であると言える。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
[第1の実施の形態]
本実施の形態のデータ表示装置は、データ表示装置自体の動きを検出し、それに合わせて表示するデータの範囲を変化させるものである。
図1は、本発明の第1の実施の形態であるデータ表示装置の全体ブロック図である。
データ表示装置は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、入力部104、表示部105、メディア106、電源スイッチ107を含む。図1に示された各構成要素は、データバス108を介して、データおよび制御信号をやりとりする。メディア106は、データ表示装置の本体から着脱可能に構成されても良い。なお、電源スイッチ107は、各構成要素への電源(図示されていない)の供給を制御するためのものであるが、本発明の説明にとって本質的ではないので、以後必要のない限り、電源に関する説明は省略する。
CPU101が、ROM102(またはメディア106)に記録されたプログラムを実行することによって、RAM103にはメディア106に格納された文書データがロードされ、表示部105によって表示される。なお、CPU101は、メディア106に記録されたプログラムを実行することもできる。
図2は、入力部104のブロック図である。
入力部104は、コントローラ201、上スクロールキー202、下スクロールキー203、左スクロールキー204、右スクロールキー205、ページ戻りキー206、ページ送りキー207、ズームインキー208、ズームアウトキー209、傾き検出モジュール210、ページ番号レジスタ211、X座標レジスタ212、Y座標レジスタ213、スケーリングレジスタ214、および、データバス215を含む。入力部104内の各構成要素は、データバス215を介して、データおよび制御信号をやりとりする。なお、データバス215は、データバス108に接続されている。
コントローラ201は、入力部104内の他の構成要素を制御するとともに、それらへの入力部104の外からのアクセスを仲介する役割がある。また、コントローラ201、上スクロールキー202、下スクロールキー203、左スクロールキー204、右スクロールキー205、ページ戻りキー206、ページ送りキー207、ズームインキー208、および、ズームアウトキー209は、ユーザによって操作されるキーである。
傾き検出モジュール210は、表示部105に含まれる表示デバイス(後述する、表示デバイス302)における、表示面を含む平面の法線ベクトルを検出する。なお、傾き検出モジュール210は、常に検出値を出力可能な状態にあるものとする。
図3は、表示部105のブロック図である。
表示部105は、コントローラ301、表示デバイス302、表示画像生成器303、表示画像メモリ304、および、データバス305を含む。表示部105内の各構成要素は、データバス305を介してデータをやり取りする。データバス305は、データバス108に接続されている。
コントローラ301は、表示部105内の各構成要素を制御するとともに、それらへの表示部105の外からのアクセスを仲介する役割がある。なお、表示部105は、データの表示を制御する機能と、データを表示する機能の双方を含んでいる。
図4は、本実施の形態であるデータ表示装置の外観の一例を示す図である。図4における各構成要素は、上記に説明した通りである。なお、図4に示されるように、データ表示装置は、その外郭を筐体200に覆われている。上記した傾き検出モジュールの設置場所は、筐体200内またはその表面であれば特に制限されるものではない。
図5は、本実施の形態であるデータ表示装置を、携帯電話機上に実現した例を示す図である。図5では、携帯電話機でもともと存在する構成要素が、表示装置の構成要素として転用されている。
図4および図5では、ディスプレイ302の面積は、表示装置自体の大きさを携帯するのに都合の良い大きさに押さえるために、限られたものになっている。
RAM103には、意味上のまとまりのある表示データが順番付けられて格納されているとする。本実施の形態では、表示データは、ページごとの24ビットカラー画像とする。なお、RAM103に格納されるデータが画像以外の形式(例えば、テキストデータ)であっても、ページごとの表示の段階では画像データに変換(レンダリング)されると考えられるので、このような仮定によって一般性を失うものではない。
また、ページ形式ではない表示データなどもあるが、このようなものは大きな一枚のページと見なすことができるため、ページごとの画像として表示データを取り扱うような場合を本発明の範疇から除外するわけではもちろんない。
以下、図6のフローチャートを参照して、本実施の形態のデータ表示装置の全体的な動作を説明する。なお、CPU101が入力部104の各構成要素にアクセスする際、実際にはコントローラ201を介しているが、以下の説明ではその都度断らない。
電源スイッチ107がONになると、CPU101は、ページ番号レジスタ211を0に初期化する(ステップS701)。なお、ページ番号レジスタ211は、現在表示されているページの番号を示している。つまり、この値が0であることは、表示デバイス302に表示対象のデータの先頭ページが表示されていることを示している。本明細書の以下の説明では、ページの番号は0から始まるとする。
次に、CPU101は、ページ番号レジスタ211の値で示されるページのデータを表示部105で表示させる(ステップS702)。ステップS702における、表示部105の処理については後述する。
次に、CPU101は、ページ送りキー207が押されているかどうかを検査する(ステップS703)。押されていれば、CPU101は、ページ番号レジスタ211の値が最終ページの番号と一致するかを検査する(ステップS704)。一致すれば、これ以上ページを送ることはできないため、ステップS703に戻る。一致しなければ、ページ番号レジスタ211の値を1インクリメントして(ステップS705)、ステップS702に処理を戻す。これによって、表示デバイス302に、次のページが表示されることになる。
ステップS703にて、ページ送りキー207が押されていなければ、CPU101は、ページ戻りキー206が押されているかを検査する(ステップS706)。押されていれば、CPU101は、ページ番号レジスタ211の値が0(先頭ページの番号)と一致するかを検査する(ステップS707)。一致すれば、これ以上ページを戻ることはできないため、ステップS703に戻る。一致しなければページ番号レジスタ211の値を1デクリメントして(ステップS708)、ステップS702に戻る。これによって、一つ前のページが表示されることになる。
ステップS706で、ページ戻りキー206が押されていなければ、ステップS703に処理が戻される。
次に、ステップS702における表示部105の動作について説明する。
図7は、表示部105のステップS702のサブルーチンのフローチャートである。
以下に、図7および図3等を参照して、ステップS702の処理内容を詳細に説明する。
コントローラ301は、傾き検出モジュール210から、現在のデータ表示装置の傾きを読み出す(ステップS801)。
次いで、コントローラ301は、現在のデータ表示装置の傾きが予め定められた範囲にあるかどうかを判定する(ステップS802)。なお、ここで判断対象となる範囲の実際の値は、たとえばROM102に記憶されている。
そして、傾きが予め定められた範囲にあれば、表示画像生成器303は、ページ番号レジスタ211と表示データメモリ103から得られる、表示すべきデータ全体から全体像(ページに対応する画像)を作成し、表示画像メモリ304に格納する(ステップS803)。一方、それ以外の場合は、表示画像生成器303は、ページ番号レジスタ211と表示データメモリ103から得られる、表示すべきページに対応するデータから、X座標レジスタ212、Y座標レジスタ213、およびスケーリングレジスタ214を参照して、得られる箇所の詳細像を作成し、表示画像メモリ304に格納する(ステップS804)。X座標レジスタ212、Y座標レジスタ213、およびスケーリングレジスタ214の値の設定については後述する。
次に、コントローラ301は、表示画像メモリ304の内容を、表示デバイス302で表示させ(ステップS805)、処理をステップS702にリターンさせる。
ここで、ステップS802における、コントローラ301の判定について、説明する。
「現在の傾きが予め定められた範囲にあるか」については、種々の定め方があり、たとえば図8に示されるようなものも含まれる。図8では、データ表示装置の表示面を含む平面901に対する法線ベクトル902が、頂点903がデータ表示装置の中心点と一致するような予め定められた大きさの円錐904に含まれる場合に、コントローラ301が、「現在の傾きが予め定められた範囲にある」と判定するものとする。なお、法線ベクトルの長さは、適宜決定されるものとできる。法線ベクトルは、本来方向だけを与えるものであり、その長さおよび向きは一意に定まるものではないが、その長さは、適当な正規化の下で決定されるものとし、その向きは平面901に向かうような向きにとる(本明細書では、以下同様)。そして、本実施の形態では、このような正規化された法線ベクトルが傾き検出モジュール210から得られるものとする。
法線ベクトルは、そのX、Y、Z成分のそれぞれに対応した3つの値で表すことができ、円錐の存在範囲についても、X、Y、Zに関する不等式で表すことができるので、上記のような判定が行なえるのは明らかである。また、円錐の形状からいって、このような判定の結果は、法線ベクトルの正規化の方法には影響を受けない。
図9は、傾きの決定の変形例を説明するための図である。図9では、図8と異なり、法線ベクトル902が円錐904に含まれていない。
図8または図9に示したような態様で表示面901の傾きが予め定められた範囲内かどうかを決定するためには、データ表示装置の傾きを取り出すことが必要である。
ステップS801で、傾き検出モジュール210がデータ表示装置の傾きを取り出す方法としては、傾斜センサを用いることで可能である。傾斜センサについては、公知の技術がすでに多数あり、たとえば特許3622505号として開示されている技術が挙げられるが、他にもジャイロなど、十分な精度で傾きが検出できれば適宜公知の技術を用いてかまわない。ここでどのような方法を用いて傾きを検出しても、本発明のバリエーションであることに変わりはないので、これ以上詳細には立ち入らない。
また、データ表示装置の傾きを法線ベクトルで表すのは、説明に適切であるためである。つまり、傾きを他の方法で表現しても、何ら問題ない。つまり、法線ベクトルで表現することが、データ表示装置において、実際に内部的にどのようにして傾きを表している(扱っている)かを制限するものではない。
図10は、ステップS804で用いられた、X座標レジスタ212、Y座標レジスタ213の意味を説明する図である。
図10では、X座標レジスタ212,Y座標レジスタ213は、ページ1101の中で、表示の対象となる表示対象領域1102の中心点1103の座標として示されている。また、図10では、横方向にX座標が定義され、縦方向にY座標が定義され、そして、ページ1101の左上隅が原点とされる。ページ1101は、画素単位で分割可能なものとするセルに分けられていることになる。すなわち、図11に示されるように表示対象領域1102の中心がページ1101の左上端と一致している状態では、X座標レジスタ212とY座標レジスタ213は、いずれも0とする。
データ表示装置では、上スクロールキー202が押下されるごとに、コントローラ201によって、Y座標レジスタ213がデクリメントされる。また、データ表示装置では、下スクロールキー203が押下されるごとに、コントローラ201によって、Y座標レジスタ213がインクリメントされる。また、左スクロールキー204が押下されるごとにコントローラ201によってX座標レジスタ212がデクリメントされ、右スクロールキー203が押下されるごとにコントローラ201によってX座標レジスタ212がインクリメントされる。
このような動作および上記したステップS804の処理によって、上スクロールキー202、下スクロールキー203、左スクロールキー204および右スクロールキー205に対する操作に基づいて、ステップS805で表示される詳細像が、ページ1101のどこにあたるかがコントロールされる。
なお、X座標レジスタ212および/またはY座標レジスタ213のデクリメントおよび/またはインクリメントは、それぞれの値が、0からそれぞれの最大座標の範囲に収まる限りにおいて行なわれ、それ以外の場合には、コントローラ201は、各キーの押下を無視するものとする。
また、図11に示された状態では、表示対象領域1102は、その右下4分の1しかページ1101に含まれていない。このため、表示される詳細像には、右下4分の1以外にデータがないことになる。この状態での表示デバイス302における表示態様を、図12に模式的に示す。
図12から理解されるように、表示内容1301(斜線で示された領域)が存在するのは、表示デバイス302の右下4分の1だけである。つまり、表示デバイス302の残りは、空白1302となっている。このような空白1302は、位置や大きさは異なっても、表示対象領域1102がページ1101全体に収まらなければ常に起きる。
このような空白1302が生じた際には、何か一定のパターンを表示するなどしても良いが、あらかじめこのような事態が生じないように、X座標レジスタ212、Y座標レジスタ213の値を制限することも考えられる。
図13には、そのような制御態様が模式的に示されている。具体的には、図13では、表示対象領域1102が、常にページ1102内に収まる様子が示されている。このように表示対象領域1102がページ1102内に収まるのは、X座標レジスタ212とY座標レジスタ213の値が適宜制限されることに基づく。
再び図10に戻って、スケーリングレジスタ214の用途を説明する。
スケーリングレジスタ214は、ページ1101を基準とした、表示対象領域1102の相対的な大きさを出力する。本実施の形態では、スケーリングレジスタ214が出力する値は、0.01を刻みとし、最小値0.01から最大値1.00まで変化する。ズームインキー208が押下されるごとに、スケーリングレジスタ214の値は0.01ずつインクリメントされ、ズームアウトキー209が押下されるごとにスケーリングレジスタ214の値は0.01ずつデクリメントされる。
なお、スケーリングレジスタ214に関して本明細書で示した値の範囲および刻みは、一例であり、スケーリングレジスタ214に格納される値は、ページ1101を基準とした、表示対象領域1102の相対的な大きさを十分な精度で表せるようなものであれば何でも良い。
もちろん、スケーリングレジスタ214の値のインクリメントおよびデクリメントは、その結果が、上限値または下限値の範囲から外れる場合には行なわれず、この場合、コントローラ201は、各キーの押下を無視するものとする。
このような制御を行なっても、X座標レジスタ212、Yレジスタ213の値、スケーリングレジスタ214の値によっては、やはり表示対象領域1102がページ1101からはみ出すことが考えられる。
このような状況を避けるために、スケーリングレジスタ214の上限値を、X座標レジスタ212、Yレジスタ213の値を参照して決定しても良い。そのような決定方法の例を以下に説明する。
X座標レジスタ212の値をXとし、Y座標レジスタ213の値をYとし、また、ページ1101の横幅をT、縦幅をU、そして、表示対象領域1102の横幅をV、縦幅をWとしたときに、次に式(1)および式(2)が与えられる。
V/2≦X …(1)
V/2≦T−X …(2)
これらの式から、以下の式(3)および式(4)が導かれる。
V≦2X …(3)
V≦2T−2X …(4)
そして、スケーリングレジスタ214の上限値をMとすると、MT(MとTの積)は、Vの上限(最小の上界)となるため、式(3)と式(4)から、以下の式(5)および式(6)が導かれる。
MT≦2X …(5)
MT≦2T−2X (6)
そして、式(5)および式(6)から、以下の式(7)および式(8)が導かれる。
M≦MIN(2X/T,2(T−X)/T) (7)
M≦MIN(2Y/U,2(U−Y)/U) (8)
そして、式(7)と式(8)とを組み合わせることにより、以下の式(9)が導かれる。
M≦{2X/T,2(T−X)/T,2Y/U、2(U−Y)/U} …(9)
このようにすることで、図10において、両矢印1104,1105,1106,1107で示されているX、(T−X)、Y、(U−Y)の値がそれぞれMT/2、MT/2,MU/2、MU/2を上回ることを保障でき、これにより、表示対象領域1102はページ1101に収まるのである。
もちろん、スケーリングレジスタ214の値の代わりに、X座標レジスタ212の値、Yレジスタ213の値を調整することで表示対象領域1102がページ1101に収まるようにすることもできるし、収まらない場合の表示方法を図12に例を示すように、予め定めておけば、それでも問題はない。
いずれにしろ、このような動作および、上記ステップS804によって、ズームインキー208、ズームアウトキー209が、ステップS805で表示される詳細像が、ページ1101のどれほどの範囲をカバーするかをコントロールすることになる。
なお、本実施の形態において用いたデータ表示装置の傾きと、詳細像、全体像の対応は単なる一例であって、ここで挙げたのとは逆に、ステップS802でデータ表示装置の傾きが予め定められた範囲にあるときに詳細像を表示するようにすることも考えられるし、詳細像、全体像に対応する傾きの間に、大小関係が常に成立しなくても、かまわない。ただし、ユーザが容易に双方に対応する操作を記憶できるためには、全体像、詳細像に対応する傾きの値の集合が入り組んでいないことが望ましい。
このような動作により、ユーザはキー操作なしで、ドキュメントの詳細像と、全体像の切り替えができ、両者の間を行き来できるため、詳細像と全体像を把握しながら、より快適なドキュメント閲覧ができる。
[第2の実施の形態]
本発明の第2の実施の形態は、上記の第1の実施の形態によるデータ表示装置で、傾斜センサの検出出力に基づいて行なっていた全体像と詳細像の切り替えを、加速度センサの検出出力に基づいて行なうものである。
なお、本実施の形態のデータ表示装置は、当該データ表示装置にかかる加速度の時間的な変化を「加速度パターン」として取り出して表示制御に利用することで、よりユーザの意図に沿った動作を可能とすることに特徴がある。
以下、本実施の形態のデータ表示装置について、第1の実施の形態との相違を中心に説明する。
図14は、入力部104のブロック図である。コントローラ1501、上スクロールキー1502、下スクロールキー1503、左スクロールキー1504、右スクロールキー1505、ページ戻りキー1506、ページ送りキー1507、ズームインキー1508、ズームアウトキー1509、加速度検出モジュール1510、ページ番号レジスタ1511、X座標レジスタ1512、Y座標レジスタ1513、スケーリングレジスタ1514、およびデータバス1515からなり、各構成要素はデータバス1515を介してデータおよび制御信号をやりとりするものとする。なおデータバス1515は、データバス108に接続されている。図14の加速度検出モジュール1510以外の構成要素は、図2の対応する構成要素と構成、動作とも、下記で説明する点以外は同様である。また、本実施の形態のデータ表示装置の概観も、図4に示すものと同様とすることができる。なお、加速度検出モジュール1510の設置位置は、筐体200内またはその表面であれば特に制限されるものではない。ただし、不随意にデータ表示装置に加わる加速度(たとえば、装置の端をユーザが軽く持った状態で、その端を中心に回転装置が回転する場合などに装置に加えられる加速度)を加速度検出モジュール1510が検出する事態をなるべく回避するためには、加速度検出モジュール1510は、筐体200内部の、データ表示装置の中心(または重心)に近いところに設置するのが好適であるといえる。
本実施の形態によるデータ表示装置の全体の動作については、第1の実施の形態において、図6を用いて説明したものと同様である。
図15は、本実施の形態における、ステップS702(図6参照)での表示部105の動作を説明するフローチャートである。以下、図15および先に示した図3その他の図を用いて詳細に説明する。
コントローラ301は、加速度検出モジュール1510から、加速度パターンの番号を読み出す(ステップS1601)。
この「加速度パターンの番号」の値としては、たとえば、0〜2という整数が挙げられる。なお、これらの値は、実際の加速度パターンと関連付けられて、たとえばROM102に格納されている。具体的には、たとえば、「0」という値は、ユーザがデータ表示装置に対して当該ユーザに近づける方向に加速度を加える操作に関連付けられている。また、「1」という値は、ユーザがデータ表示装置に対して当該ユーザから遠ざける方向に加速度を加える操作に関連付けられている。また、「2」という値は、上記の「0」または「1」に関連付けられた操作以外の操作と関連付けられている。
次に、コントローラ301は、ステップS1601で読み出された加速度パターンの番号が「2」であるかどうかを判定する(ステップS1602)。そして、「2」であれば、処理をステップS1601に戻し、「2」でなければ、処理をステップS1603に進める。なお、加速度パターンの番号が「2」であるということは、何も操作を行なっていないか、または、上記した「0」または「1」に関連付けられている操作以外の操作を行なったということを意味するためである。
次に、コントローラ301は、ステップS1601で読み出された加速度パターンの番号がユーザがデータ表示装置をユーザから遠ざける操作を表しているかどうか、つまり、加速度パターンの番号が「1」であるかどうかを判定する(ステップS1603)。そして、加速度パターンの番号が「1」であると判断すれば、コントローラ301は、表示画像生成器303に、ページ番号レジスタ211と表示データメモリ103から得られる、全体像(ページ全体に対応する画像)を作成させ、表示画像メモリ304に格納する(ステップS1604)。
このときのデータ表示装置における処理を、図16を参照して説明する。
データ表示装置にかかった加速度に対応するベクトル1701は、表示デバイス302の表示面1702に垂直な成分のベクトル1703と、ベクトル1703に垂直な成分のベクトル1704に分けることができる。
基本的なアイデアは、このとき、ユーザがデータ表示装置にかけようと意図した加速度に対応するベクトル1701が、ユーザ1707に近づく方向の成分、すなわち、矢印1705と同じ向きの成分を持っていれば、詳細像を表示し、そして、矢印1706と同じ向きの成分、すなわち、ユーザ1707から遠ざかる方向の成分を持っていれば、全体像を表示しようとするものである。
このとき、ユーザは、実際には、いずれの場合も(近づける場合も遠ざける場合も)、データ表示装置を静止させる。つまり、近づけた後も遠ざけた後も装置を静止させる。このため、データ表示装置には、時間をおかずに逆向きの加速度をかかることになる。つまり、ユーザが、当該ユーザに近づけた後静止させれば、データ表示装置には、ユーザに近づく向きの加速度がかけられた後、時間をおかずに当該ユーザから遠ざかる向きの加速度がかかる。また、逆に、ユーザが、当該ユーザから遠ざけた後静止させれば、データ表示装置には、ユーザから遠ざかる向きに加速度がかけられた後、時間をおかずに当該ユーザに近づく向きに加速度がかけられる。
したがって、データ表示装置が、単にどちらの向きの加速度がデータ表示装置に加わったかを検出するだけでは、ユーザの意図する動作を検出することができない。このことから、本実施の形態のデータ表示装置は、当該データ表示装置に加えられた加速度の時間的なパターンである、加速度パターンを検出する。具体的には、本実施の形態では、後述するように、ユーザの意図した加速度パターンの検出の方法として、データ表示装置を移動させた後に(静止させたときに)当該データ表示装置にかかる加速度の向きを検出する。
再度図15を参照して、加速度パターンの番号が「1」でなければ、コントローラ301は、表示画像生成器303に、ページ番号レジスタ1511と表示データメモリ103から得られる、表示するべきページに対応するデータから、X座標レジスタ1512、Y座標レジスタ1513、および、スケーリングレジスタ1514を参照して、得られる箇所の詳細像を作成し、表示画像メモリ304に格納する(ステップS1605)。X座標レジスタ1612、Y座標レジスタ1613、およびスケーリングレジスタ1614の値の設定については、第1の実施の形態において説明した内容をそのまま適用できる。
ここで、ステップS1602〜S1605における、加速度の向きと表示画像メモリ304に格納される内容の対応について説明する。
ユーザ1707がデータ表示装置をユーザ1707から遠ざかるように移動させると、データ表示装置では矢印1706の向きの成分を含む加速度を受けるが、その後、ユーザ1707が装置を静止させることによって、データ表示装置は、矢印1705の向きの成分を含む加速度を受ける。本実施の形態では、後述するように、静止させることによって生じた加速度を検出することにより、データ表示装置に対してユーザがかけることを意図した加速度の向きが特定される。
次に、コントローラ301は、表示画像メモリ304の内容を、表示デバイス302で表示して、終了する(ステップS1606)。
ここで、ステップS1601における、加速度パターンの番号を取り出す処理の内容について説明する。
本実施の形態では、加速度に基づいた表示制御に対し、以下の要因AおよびBが考慮されている。
A.ユーザがデータ表示装置を手に持っている状態では、通常、微小なものを含むと、絶えず、何らかの加速度がかかっている状態があり得る。
B.ユーザは常に何らかの操作を意図しているわけではない。
そして、これらの要因を考慮した上で加速度のパターンを取り出すための加速度検出モジュール1510の構成例を、図17に示す。
加速度検出モジュール1510は、コントローラ1801、加速度センサ1802、加速度レジスタ1803、ステータスレジスタ1804、直近加速度レジスタ1805、時計1806、時刻レジスタ1807、サンプリング器1808、データバス1809を含む。加速度検出モジュール1510では、各構成要素はデータバス1809を介してデータおよび制御信号をやりとりするものとする。なお、データバス1809は、データバス1515に接続されている。
コントローラ1801は、加速度検出モジュール1510内の他の構成要素を制御するとともに、それらへの加速度検出モジュール1510の外からのアクセスを仲介する役割がある。上記各構成要素の動作については後に詳細を述べる。また、本明細書を通じてA/D変換は必要に応じて行なわれるものとし、本発明を実現するには本質的ではないので、特に言及しない。また、特に他の記述がない限り、加速度センサ1802からの出力とは、サンプリング器1808によって、一定の時間間隔ごとにサンプリングされた、取り出される時点での直近の値とする。
加速度センサについては、公知の技術がすでに多数あり、たとえば特許3148937号に開示されているものが挙げられるが、他にも画像を用いたセンサなど、十分な精度で加速度が検出できれば適宜別の技術を用いてかまわない。たとえば、本願出願人による、特開2004−309947号公報には、データ表示装置に取り付けられたカメラによってデータ表示装置の速度を検出する技術が開示されているが、このような技術は、得られた速度の変化を計算することで、加速度センサとして転用できることは明らかである。加速度を検出する方法としてどのようなものを用いても、本発明の範疇であることに変わりはないので、ここではこれ以上詳細には立ち入らない。
また、図18はステップS1601における、加速度検出モジュール1510の動作を示すフローチャートである。
以下、図17および図18を参照して、加速度検出モジュール1510の動作を説明する。
コントローラ1801は、加速度センサ1802から、表示デバイス302の表示面1702に垂直な向きの成分に対応するベクトル1703を取り出し、加速度レジスタ1803に格納する(ステップS1901)。向きによって加速度レジスタ1803の値は正負いずれかの値をとる。ここでは、表示面側に向かう向き(図16の矢印1705の向き)を正に取る。
次に、コントローラ1801は、加速度レジスタ1803の値の絶対値が一定以下であるかどうか調べる(ステップS1902)。
一定以下でなければ、直近加速度レジスタ1805に加速度レジスタ1803の値を代入する(ステップS1903)。一定以下であれば、ステップS1904に進む。
ステップS1903で値を代入した後、コントローラ1801は、ステータスレジスタ1804に0を代入し(ステップS1905)、ステップS1906に処理を進める。
ステップS1906では、コントローラ1801は、加速度パターンの番号として0を出力して終了する。
一方、ステップS1904では、コントローラ1801は、ステータスレジスタ1804が0であるかどうかを判定する(ステップS1904)。
0であれば、コントローラ1801は、時計1806から読み出した現在の時刻を時刻レジスタ1807に代入する(ステップS1907)。0でなければ、処理はステップS1909に進められる。
ステップS1909では、コントローラ1801は、ステータスレジスタ1804に1を代入した後、処理をステップS1906に進める。
一方、ステップS1908では、コントローラ1801は、時計1806から読み出した現在の時刻を時刻レジスタ1807に記録された時刻と比較する。そして、予め定められた一定時間以上が時刻レジスタ1807に記録された時刻から経過していなければ、処理を上記ステップS1906に進める。経過していれば、処理をステップS1910に進める。
ステップS1910では、コントローラ1801は、直近加速度レジスタ1805の値が正であるかどうかを判定する(ステップS1910)。正であれば、加速度パターン番号の値として1を出力(ステップS1911)、負であれば0を出力(ステップS1912)して終了する。
このような処理が行なわれることにより、データ表示装置に加速度がかかり、そして、データ表示装置が静止してから一定時間が経過した後、加速度の向きが取り出され、その向きに基づいて加速度のパターンが取り出される。
たとえば、詳細像を表示したいユーザは、上記したように、表示面向き(図16の矢印1705で表される向き)の加速度をデータ表示装置にかける。この場合、ユーザは、データ表示装置を静止させるために、意識せずに、表示面向きに移動させた後、時間をおかずに、表示面とは反対向き(図1の矢印1706で表される向き)の加速度をデータ表示装置にかける。図18を参照して説明した処理では、ステップS1901からステップS1910の処理が実行されることにより、データ表示装置が(加速度受けた後に)静止してから一定時間が経過した後の加速度のみが取り出される。つまり、表示面と反対向きの加速度がユーザの意図として取り出される。そして、このように意図が取り出された場合、「0」という加速度パターンの番号が出力される。
逆に、データ表示装置に表示面と逆の向き(図16の矢印1706)の加速度がかけられた後、その逆の加速度がかけられたパターンの場合は、「1」という加速度パターンの番号が出力される。
このようにして、本実施の形態では、ユーザがデータ表示装置に対してかける一連の加速度パターンから1つのユーザの意図が取り出され、その意図に対応した加速度パターンが検出されていることになる。もちろん、ユーザが習得するべき操作内容は、「詳細像を表示したければ、表示面向きに装置を動かす操作をする」こと、および、「全体像を表示したければ、表示面とは逆向きに装置を動かす操作をする」ことのみであり、上述のデータ表示装置を静止させる際に生じる加速度についてはユーザは特に意識する必要はない。
なお、本実施の形態で説明した、データ表示装置にかかる加速度の向きと、詳細像・全体像の対応はあくまで一例である。たとえば、加速度の向きと、詳細像・全体像の対応を逆にするなど、異なる対応でも本発明の範疇であることに変わりはない。
本実施の形態では、表示内容(特に表示されるデータの範囲)をデータ表示装置にかかる加速度によって制御する例を示したが、加速度による制御について付言すれば、加速度と力の間には、「力=質量×加速度」の関係があることから、データ表示装置にかかる力によって制御することは、加速度によって制御することと同等であり、単なる表現の違いである。
また、ステップS1908の処理に関して言及した「一定時間」について説明する。ユーザが、装置をある方向に移動させた後に逆方向に装置を加速しようと意図して装置を移動させた場合、人間が行なう動作である以上、瞬時に装置を加速する向きを変化させることは困難であると考えられる。つまり、ユーザが上記の意図で装置を移動させた場合、装置に逆方向の加速度が加わる前に、少なくともある程度の時間だけは装置が静止する状態が生じることが前提として考えられる(ただし、ここでの「静止する状態」には、かかる加速度が非常に小さい状態も含まれるとみなす)。ここで言う「ある程度の時間」が、ステップS1908の処理に関して言及した「一定時間」に対応する。そして、このような前提に基づけば、装置にかけられる加速度の方向が変更される際に上記のような「静止」がない場合、そのときの装置の移動は、ユーザによる意図が介在しない、単なる振動によるものである可能性があると考えられる。
このような「一定時間」としては、人間がシステムの加速度を逆向きにする動作を行なう際に必要な静止時間の限界値として設定しておけば良い。もちろん、実際には、この値は、装置の形態や重さにも依存するように、実験的に定められるべき値である。たとえば装置にそのような時間の設定を行なう機能を設けておき、ユーザごとにカスタマイズできるように構成することも考えられる。
[第3の実施の形態]
本発明の第3の実施の形態は、第1の実施の形態および/または第2の実施の形態で用いた、傾斜センサと加速度センサを用いて、それぞれ表示可能領域の位置および範囲を制御するデータ表示装置である。第1の実施の形態、第2の実施の形態では詳細像と全体像の切り替えが行なわれたが、第3の実施の形態では、表示されるデータの範囲が連続的に変化される。
以下、第1の実施の形態および/または第2の実施の形態と同様の点、または、容易に類推ができる点については説明を繰り返さず、相違点を中心に説明する。
図1に示した、データ表示装置全体の構成、図6に示したデータ表示装置の全体の動作を示すフローチャートについては、第3の実施の形態にも適用される。
図19は、本実施の形態の入力部104のブロック図である。
入力部104は、コントローラ2001、上スクロールキー2002、下スクロールキー2003、左スクロールキー2004、右スクロールキー2005、ページ戻りキー2006、ページ送りキー2007、ズームインキー2008、ズームアウトキー2009、傾き検出モジュール2010、加速度検出モジュール2011、ページ番号レジスタ2012、X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014、スケーリングレジスタ2015、および、データバス2016を含む。入力部104内の各構成要素は、データバス2016を介してデータおよび制御信号をやりとりする。なお、データバス2016は、データバス108に接続されている。図19の傾き検出モジュール2010以外の構成要素は、図14の対応する構成要素と、構成も動作も、下記で説明する点以外は同様である。
図20は、本実施の形態の表示部105のステップS702における動作を説明するフローチャートである。以下、図20および上述の図3等を用いて詳細に説明する。
コントローラ301は、加速度検出モジュール2011から、加速度パターンの番号データ表示装置にかかった直近の加速度の、表示デバイスの表示面に垂直方向の成分を読み出す(ステップS2101)。
次に、コントローラ301は、ステップS1601で読み出された加速度パターンの番号が「2」であるかを判定する(ステップS2102)。そして、加速度パターンの番号が「2」であれば、処理はステップS2106に進められ、そうでなければ、処理はステップS2103に進められる。
ステップS2103では、コントローラ301は、加速度パターンの番号が「1」であるか、すなわち、ユーザが意図した操作に基づく加速度の向きが表示面側に向かう向きかどうかを表示面向きであるかどうかを判定する(ステップS2103)。そして、加速度パターンの番号が「1」であれば、コントローラ301はスケーリングレジスタ2015の値をデクリメントする(ステップS2104)。一方、「1」でなければ、コントローラ301は、スケーリングレジスタ2015の値をインクリメントする(ステップS2105)。
なお、ステップS2104およびステップS2105における、スケーリングレジスタ2015のインクリメント・デクリメントと上限値・下限値の関係については、第1の実施の形態で説明した議論がそのまま適用できる。
次に、表示画像生成器303は、ページ番号レジスタ2012と表示データメモリ103から得られる、表示すべきページに対応するデータから、X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014、およびスケーリングレジスタ2015を参照して、得られる箇所の詳細像を作成し、表示画像メモリ304に格納する(ステップS2106)。X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014の値の設定については後述する。
次に、コントローラ301は、表示画像メモリ304の内容を、表示デバイス302で表示して(ステップS2107)、処理を終了させる。
X座標レジスタ2013およびY座標レジスタ2014の値の設定については、第1の実施の形態と同じように、上スクロールキー2002、下スクロールキー2003、左スクロールキー2004、右スクロールキー2005を用いても良いのであるが、これと並んで、第3の実施の形態では、傾き検出モジュール2010によって以下のように設定する方法を提供する。
図21は、傾き検出モジュール2010のブロック図である。
傾き検出モジュール2010は、コントローラ2201、傾き検出デバイス2202、u座標レジスタ2203、v座標レジスタ2204、および、データバス2205を含む。傾き検出モジュール2010の各構成要素は、データバス2205を介してデータおよび制御信号をやりとりする。なお、データバス2205は、データバス108に接続されている。傾き検出デバイス2202からは、表示デバイスの表示面を含む平面2203の法線ベクトル2204が常に得られるものとする。
図22は、傾き検出モジュール2010によってX座標レジスタ2013およびY座標レジスタ2014の値が得られる手順を説明するフローチャートである。以下、図21および図22を用いて説明する。
コントローラ2201は、傾き検出デバイス2202から得られる法線ベクトルから、基準面上の2次元座標(u、v)を得る(ステップS2301)。基準面上の2次元座標(u、v)については後述する。
次に、コントローラ2201は、ステップS2301で得られたu座標をX座標に変換して、X座標レジスタ2013に格納する(ステップS2302)。この変換については後述する。
次に、コントローラ2201は、ステップS2301で得られたv座標をY座標に変換して、Y座標レジスタ2014に格納して終了する(ステップS2303)。この変換については後述する。
なお、ステップS2301からステップS2303の処理は、データ表示装置が起動している間、常に行なわれているとする。
ここで、ステップS2301において傾き検出モジュール2010が実行する処理について、図23を参照して説明する。なお、この処理が実行される際には、基準面2401が予め定められ、かつ、基準面2401に対して基準面法線ベクトル2402が予め定められている。また、基準面2401上の二次元座標(u、v)を定められている。そして、これに対して、表示デバイスの表示面を含む平面2403の法線ベクトル2404を考えることができる。また、基準面2401上の二次元座標(u、v)を定めることができる。
このような前提のもとで、図24に示すように、法線ベクトル2404の基準面2401への射影2501から、法線ベクトル2404のu方向の成分2501、v方向の成分が計算できる。このようにして得られるu成分、v成分が、それぞれu座標レジスタ2203、v座標レジスタ2204に格納される。u座標レジスタ2203、v座標レジスタ2204は、固定小数点で表された値を格納するとするが、精度から言って十分なのであれば、整数値でも差し支えない。
次に、ステップS2302、ステップS2303における変換について説明するために、図25のフローチャートを参照して、u座標レジスタ2203からX座標レジスタ2013の値への変換方法を説明する。もちろん、このような変換方法は一例に過ぎない。
コントローラ2201は、u座標レジスタ2203の値が0であるかどうかを判定する(ステップS2601)。そして、0であれば処理を終了させ、0でなければ処理をステップS2602に進める。
ステップS2602では、コントローラ2202は、u座標レジスタ2203の値が正かどうかを判定する(ステップS2602)。そして、正でなければ処理をステップS2603に進め、正であれば処理をステップS2604に進める。
ステップS2603では、コントローラ2202は、X座標レジスタ2013の値がその下限値であるかどうかを判定する(ステップS2603)。そして、下限値であれば、処理を終了させ、下限値でなければ、処理をステップS2605に進める。
ステップS2604では、コントローラ2202は、X座標レジスタ2013の値がその下限値であるかどうかを判定する(ステップS2604)。そして、下限値であれば、処理を終了させ、下限値でなければ、処理をステップS2606に進める。
ステップS2605では、コントローラ2202は、X座標レジスタ2013の値をデクリメントして、処理を終了させる。
一方、ステップS2606では、コントローラ2202は、X座標レジスタ2013の値をインクリメントして、処理を終了させる。
同様に、v座標レジスタ2204からY座標レジスタ2014の値への変換の処理のフローチャートを、図26に示す。なお、上に説明したu座標レジスタ2203からX座標レジスタ2013の値への変換の方法から容易に理解できるので、説明は省略する。
このような制御によって、データ表示装置の表示面を左に傾ければ、表示領域が左方向(X座標が小さくなる方向0に移動し、表示面を右に傾ければ、表示領域が右方向(Xが大きくなる方向)に移動し、表示面をユーザの手前と反対側に傾ければ、表示領域が上方向(Yが小さくなる方向)に移動し、表示面をユーザの手前側に傾ければ、表示領域が下方向(Yが大きくなる方向)に移動するのである。データ表示装置を板、表示範囲の中心をボールに見立てれば、板を傾けることで起きる、ボールの移動に、表示範囲の中心の移動が対応していることになり、ユーザの直観に合致したものとなっている。このような操作体系は、傾きと表示されるデータの範囲の変化の対応を適切に定めたことで実現したものである。
本発明のポイントについて付言すれば、表示されるデータの範囲をデータ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きを用いて制御することである。
第3の実施の形態では、表示されるデータ、すなわち表示領域の範囲を表すパラメータとして、以下を採用して、前者をデータ表示装置の傾きで、後者をデータ表示装置にかかる加速度で制御している。
・縮尺または解像度を表すスケーリングレジスタ2015の値
・表示領域の、データ全体の中での相対的な位置を表すパラメータ
(具体的には、X座標レジスタ2013とY座標レジスタ2014の値)
もちろん、このような制御方法は一例であって、前者をデータ表示装置にかかる加速度で制御して、後者をデータ表示装置の傾きで制御しても良い。また、表示されるデータの範囲を表すパラメータとして、ページ番号などを、データ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きによって制御することも可能である。このような制御は、これまで説明してきた、X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014、および、スケーリングレジスタ2015において、データ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きを用いた値のインクリメントやデクリメントの代わりに、ページ番号レジスタ2012のインクリメントやデクリメントを行なえば良いだけであるから、ここまでの説明で、どのようにすれば実現するかは少なくとも当業者には明らかであると考えられる。
もちろん、他に表示されるデータの範囲を表すパラメータがあればそれを制御しても良く、本発明のバリエーションであることにも変わりはない。
また、これまではページ構造を持ったデータを例に取ってきて説明してきたが、これは本発明にとって必須の要素ではない。たとえば、ページ構造を持たない、地図のようなデータであっても構わない。このようなデータについて、表示されるデータ範囲の制御を行なうには、X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014、スケーリングレジスタ2015を用いた制御が適切と考えられる。
一方、ページ構造を持たないHTML(Hyper Text Markup Language)などのフロー型データであれば、表示開始バイトオフセットおよび表示終了バイトオフセットを、ページ番号レジスタ2012の代わりに用いることができる。そして、それらをデータ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きによって増減させることで、表示されるデータの範囲を制御することができることも明らかであろう。
本願発明は、表示されるデータの範囲を示すパラメータを、データ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きによって変化させることによって、データ表示装置の表示内容を制御することを特徴としている。つまり、上記のHTMLなどのフロー型データの表示についても、本発明のバリエーションの範囲内であることに変わりはない。
本実施の形態によれば、ユーザは、表示されるデータの範囲(特に、表示されるデータの、データ全体における相対的な位置)を、キー操作なしに、連続的に変更できる。これにより、必要に応じて、表示する範囲の大小や位置を変化させながら、より快適にドキュメント閲覧ができる。
また、本実施の形態では、データ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きに基づいて、表示されるデータの範囲を制御したが、データ表示装置にかかる加速度やデータ表示装置の傾きは、データ表示装置の(空間的な)動きの一例と考えることができる。このような例として、他にデータ表示装置が空間を移動する速度が挙げられる。他にも検出が可能であるデータ表示装置の動きは同じ目的に用いることができる。もちろん、ユーザの直観に合致した操作体系を実現できるようなものであることが好ましい。
[第4の実施の形態]
本発明の第4の実施の形態のデータ表示装置は、第3の実施の形態によるデータ表示装置と類似しているが、表示デバイスを2つ(後述する、表示デバイス2802と第2表示デバイス2803)備えており、1つには全体像(ページに対応する画像)を常に表示する点で、第3の実施の形態とは異なっている。ここでは、第3の実施の形態と同様の点、または、容易に類推ができる点については説明を繰り返さず、相違点を中心に説明する。
図1に示したデータ表示装置全体の構成、および、図6に示したデータ表示装置の全体の動作を示すフローチャートについては、第4の実施の形態にも適用される。
図27は、本実施の形態の表示部105のブロック図である。
表示部105は、コントローラ2801、表示デバイス2802、第2表示デバイス2803、表示画像生成器2804、表示画像メモリ2805、第2表示メモリ2806、および、データバス2807を含む。表示部105の各構成要素は、データバス2807を介してデータをやり取りする。なお、データバス2807は、データバス107に接続されている。コントローラ2801は、表示部105内のコントローラ2801以外の構成要素を制御するとともに、それらへの表示部105の外からのアクセスを仲介する役割がある。
図28は、表示部105のステップS702における動作を説明するフローチャートである。以下、図28および先に示した図27等を参照して、本実施の形態のデータ表示装置の動作を詳細に説明する。
表示画像生成器2804は、ページ番号レジスタ2012と表示データメモリ103から得られる、表示すべきページに対応するデータから、表示すべきデータの全体像(ページに対応する画像)を作成し、第2表示画像メモリ2806に格納する(ステップS2901)。
次に、コントローラ2801は、加速度検出モジュール2011から、加速度パターンの番号データ表示装置にかかった直近の加速度の、表示デバイスの表示面に垂直方向の成分を読み出す(ステップS2902)。
次に、コントローラ2801は、ステップS1601で読み出された加速度パターンの番号成分が02であるかを判定する(ステップS2903)。そして、加速度パターンの番号が2であれば処理をステップS2907に進め、そうでなければ処理をステップS2904に進める。
ステップS2904では、コントローラ2801は、加速度パターン番号成分が1であるかどうかを判定する。そして、加速度パターン番号成分が1であれば、コントローラ301は、スケーリングレジスタ2015の値をデクリメントする(ステップS2905)。一方、そうでなければ、コントローラ301は、スケーリングレジスタ2015の値をインクリメントする(ステップS2906)。
ステップS2104、ステップS2105におけるスケーリングレジスタ2015のインクリメント・デクリメントと上限値・下限値の関係については、第1の実施の形態で説明した議論がそのまま適用できる。
次に、表示画像生成器303は、ページ番号レジスタ2012と表示データメモリ103から得られる、表示すべきページに対応するデータから、X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014、およびスケーリングレジスタ2015を参照して、得られる箇所の詳細像を作成し、表示画像メモリ2805に格納する(ステップS2907)。X座標レジスタ2013、Y座標レジスタ2014の値の設定については後述する。
次に、コントローラ301は、表示画像メモリ2805の内容を、表示デバイス2802で表示する(ステップS2908)。
次に、コントローラ301は、全体像である、第2表示画像メモリ2806の内容を、第2表示デバイス2803で表示して終了する(ステップS2909)。
詳細像を表示する表示デバイス2802と、全体像を表示する第2表示デバイス2803の物理的な形態については特に制限はない。最も直裁な形態では、別々の表示デバイスを用意して、それぞれに割り当てることも考えられるが、図29にあるように、単一の表示デバイス3001上の異なる領域、または異なるウィンドウとして、表示デバイス2802と(全体像を表示する)第2表示デバイス2803とが実現されることも考えられる。
また、表示デバイス2802と第2表示デバイス2803を、1つの表示デバイスの別の領域を利用して構成することも考えられる。そして、表示デバイス2802,2803をこのような1つの表示デバイスで構成する場合であっても、本発明の範疇であることには変わりはない。
たとえば、ウィンドウシステムにおける複数のウィンドウについて、個々のウィンドウを表示デバイスと見なすことができる。そして、この複数のウィンドウのそれぞれに、詳細像または全体像の表示を行なわせることで、本発明は実現可能である。このような、1つの表示デバイスの異なる領域を利用した構成の付加的な利点としては、表示デバイスのハードウェア構成が単純化されることが挙げられる。
表示デバイス2802と第2表示デバイス2803を、(液晶ディスプレイの視野角をする等により)見る角度によって1画面で異なる表示が見える表示デバイス(たとえば、2画面液晶)によって構成することも考えられる。表示デバイス2802,2803が、2画面液晶によって構成された場合、ユーザは、液晶画面を見る角度によって、表示対象データについての詳細度の異なる表示を見ることになる。つまり、見る角度(たとえば、画面を右方向から見る場合と左方向から見る場合)によって、詳細像が見えたり、全体像が見えたりする。
同様に、上記の2画面液晶などのデバイスの代わりに、見る角度によって異なる表示が3種類以上見えるような表示デバイスであっても、表示デバイスでは、見る角度によって表示対象のデータの、詳細度の異なる表示が見えるという構成が可能である。例えば、詳細度に段階を設けて、見る角度によって異なる段階の詳細度で、表示が見える構成が可能である。具体的には、三段階の詳細度が設けられた場合、ユーザは、画面を右方向から見る場合と、正面から見る場合と、左方向から見る場合とで、異なる詳細度の表示を見ることができる。
また、見る角度によって、表示対象の中の互いに異なる範囲のデータが見えるように、表示が行なわれるというのでも良い。このような表示態様の具体例としては、たとえば以下に挙げるものがある。
つまり、見る角度によって、目次と本文が切替えられて表示されたり、本文と注釈が切替えられて表示されたり、互いに異なる言語で書かれた文章(たとえば、英語と日本語等)が切替えられて表示されたり、問題集や学習参考書等の設問の表示と非表示が切替えられて表示されたり、虫食い形式のテキストの虫食い部分(穴埋め問題の穴埋め部分)の表示と非表示が切替えられて表示されたりする態様が考えられる。
このように表示態様が応用されることにより、ユーザは、その視野を、見る角度を変更するだけで、関連の深い表示画面の間で簡単に行き来させることができる。
2画面、あるいはそれ以上の画面からなる表示デバイスを問わず、このような見る角度によって異なる表示が見えるデバイスによってデータ表示装置を構成する利点としては、それぞれの表示を別の表示デバイスで構成したときに比べて、それぞれの表示の面積が大きく取れることが挙げられる。
また、特に、見る角度によって異なる表示が見えるデバイスを、光学的に実現した場合は、表示の切り替えを、CPUを用いることなく表示デバイスのみで行なえるので、消費電力の低下およびハードウェアの低価格化に結びつく。また、ユーザから見れば、表示の切り替えが瞬時に行われていることと等価であり、頻繁に詳細像と全体像を見比べたいときなどに特に有用である。
表示領域または表示されるデータの、縮尺または解像度を表すパラメータ(本実施の形態ではスケーリングレジスタの値)と、表示領域または表示されるデータの当該データ全体の中での相対的な位置を表すパラメータ(本実施の形態では、X座標レジスタとY座標レジスタの値)とを、データ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きで統御するのが本実施の形態のポイントである。
さらに言えば、ここまで述べてきた詳細像と全体像のうち、全体像も、詳細像の特殊なケースと見なすことができ、これを一歩進めて、スケーリングレジスタを複数持たせることで、複数の、いずれもここまで詳細像と呼んできたものとして実現することも考えられる。
本実施の形態では、画面数は2画面に限られないことも付言しておく。なお、複数の表示デバイスは、液晶表示装置によって構成されることが好ましい。
ここまで述べてきた動作により、ユーザはキー操作なしで、ドキュメントの詳細像と、全体像の双方を、同時に把握しながら、より快適なドキュメント閲覧ができる。
また、ユーザはキー操作なしで、表示されるデータの範囲を変更できるので、より快適にドキュメント閲覧ができる。
また、以上説明した本実施の形態のデータ表示装置の特徴としては、第1〜第3の実施の形態のデータ表示装置と比較された場合に、装置の傾きを検出する手段が不要であることも挙げることができる。
[第5の実施の形態]
本発明の第5の実施の形態のデータ表示装置は、本発明の第2の実施の形態の加速度検出モジュール1510において、加速度のパターンを取り出す方法として、加速度センサ1802から得られる値を一定時間間隔にサンプリングしておき、それが、あらかじめ登録されたパターンと合致した場合のみ、加速度のパターンとして取り出すようにしたものである。
以下、第2の実施の形態に対する相違点を簡潔に説明する。
本実施の形態の加速度検出モジュール1510の構成例を図30に示す。
加速度検出モジュール1510は、コントローラ3201、加速度センサ3202、サンプリング器3203、加速度パターンメモリ3204、代表パターンメモリ3205、マッチング器3206を含む。加速度検出モジュール1510の各構成要素は、データバス3207を介してデータおよび制御信号をやりとりする。なお、データバス3207は、データバス1515に接続されている。コントローラ3201は、加速度検出モジュール1510内のコントローラ3201以外の構成要素を制御するとともに、それらへの加速度検出モジュール1510の外からのアクセスを仲介する役割がある。
加速度センサ3202は、第2の実施の形態の加速度センサ1802と同様の動作を行なう。加速度センサ3202の出力をサンプリング器3203がサンプリングして、加速度パターンメモリ3204に順次格納する。
加速度パターンメモリ3204は、図31に模式的に示すように、9個の値を格納できるFIFO(first in first out)メモリとなっている。9個の値の組となっているのは、後述する、代表パターンメモリ3205にあるベクトルの次元に合わせたものである。
代表パターンメモリ3205には、ユーザの意図に応じた加速度のパターンである、代表パターンが格納されている。その一例を視覚化したものを図32に示す。
横方向の実線は、加速度が0であることを示し、それより上方の点は正の加速度、下方の点は負の加速度を示す。データ表示装置を、ユーザに近づく方向に動かす操作を表す加速度のパターンは、図33にあるような加速度のパターンを一定時間間隔でサンプリングしたものになっている(図中×印)。第2の実施の形態でも説明したように、単に正の向きの加速度を検出しているのではないことが、注目すべき点である。
図33から理解されるように、本実施の形態では、代表パターンは9個の要素を持つ(9次元)ベクトルであらわされ、図中の円Rで囲まれた3つの値がそうであるように、その要素は負の値も取り得る。
代表パターンの別の例を、図34に示す。図34に示される例では、加速度の向きが、前半および後半において図32で示したものと逆になっている。ここで、前半とは、ユーザが意図してデータ表示装置に加速度をかける期間に対応し、後半とは、ユーザがデータ表示装置を静止させるために当該データ表示装置に加速度をかける期間に対応する。
なお、図34においても、代表パターンは、9個の値の組で表される。そして、このような9個の値の組(ベクトル)が、代表パターンメモリ3205に格納されており、0、1、2、・・・、N−1と番号が付けられているものとする。ただし、Nは代表パターンメモリ3205に格納されている代表パターン(ベクトル)の個数とする。
以下、図32で示す代表パターンの番号を0、図34で示す代表パターンの番号を1とする。したがって、上記のNは2となる。
さて、図35は、本実施の形態における加速度検出モジュール1510の動作を示すフローチャートである。図35を参照して、本実施の形態における加速度検出モジュール1510の動作を説明する。
パターンマッチング器3206は、加速度パターンメモリ3204の内容を読み出す(ステップS3201)。
次に、パターンマッチング器3206が代表パターンメモリ3205に格納された各代表パターンと、加速度パターンメモリ3204の内容とを照合する(ステップS3202)。ここでは、パターンマッチング器3206は、各代表パターンと加速度パターンのベクトルとしての内積を、双方のベクトルの絶対値の積で正規化したものを類似度として計算するものとする。したがって、類似度は、双方のベクトルが一致した場合に最大値1を取る。
コントローラ3201は、上記の類似度で最大のものと、あらかじめ定めておいたしきい値と比較して(ステップS3703)、小さければ、Nを出力し(ステップS3704)、それ以外の場合は、対応する代表パターンの番号を出力して(ステップS3705)、処理を終了させる。
なお、ここであげた類似度の尺度はあくまでも一例であって、加速度パターンと最も似た代表パターンを探し出す方法はいくつも存在する。
たとえば、ベクトルとしての類似度の代わりに、ユークリッド距離(各要素の差の2乗の和の平方をとったもの)を、双方のベクトルの絶対値で正規化して、その距離が最も小さいものが最も似た代表パターンとしても良い。また、ここでは代表パターンと加速度パターンのベクトルとしての次元数を一致させたが、そうでない場合にも、ダイナミックプログラミングなどの手法で照合することができることはいうまでもない。
また、ここでは代表パターンの数Nとして、最も単純なN=2のケースを考えたが、もちろんNが3以上の場合についての構成、動作については容易に理解しうるので省略する。
もちろん、加速度のパターンとしては、それが代表パターンとして表し、加速度パターンと照合することができれば、どのような動きでも良いことも当然のことである。
[変形例等]
以上説明した本発明では、ドキュメントの全体像と詳細像の表示切り替えを、データ表示装置にかかる加速度またはデータ表示装置の傾きに基づいて制御する。これにより、ユーザが、小さな画面を持った携帯端末等の情報機器において、簡単にドキュメントの全体像と詳細像を把握しつつ、キー操作を要しない容易な操作でドキュメントの閲覧が可能になる。
また、本発明では、表示されるデータの範囲を、データ表示装置にかかる加速度または、データ表示装置の傾きを用いて連続的に制御できる。これにより、データ全体における相対的な位置が、キー操作なしに連続的に変更できるので、ユーザは、必要に応じて、表示する範囲の大小や位置を変化させながら、より快適にドキュメント閲覧ができる。
また、本発明では、表示されるデータの範囲を、データ表示装置にかかる加速度を用いて制御する際に、加速度の向きとデータの範囲の変化の対応を適切に定めることで、ユーザの直観に合致した操作体系を実現することができる。
また、本発明では、表示されるデータの範囲を、データ表示装置の傾きを用いて制御する形態では、傾きとデータの範囲の変化の対応を適切に定めることで、ユーザの直観に合致した操作体系を実現することができる。
また、本発明の、加速度の時間的な変化を表す加速度パターンを取り出して、それにしたがって、表示が制御されるため、ユーザの意図に沿った動作を行なうことが容易にできる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明の第1の実施の形態であるデータ表示装置の全体ブロック図である。 図1のデータ表示装置の入力部のブロック図である。 図1のデータ表示装置の表示部のブロック図である。 図1のデータ表示装置の外観の一例を示す図である。 図1のデータ表示装置を携帯電話機上に実現した例の外観図である。 図1のデータ表示装置の全体の動作を説明するフローチャートである。 図6のステップS702のサブルーチンのフローチャートである。 図1の表示部の動作を説明する図である。 図1の表示部の動作の変形例を説明する図である。 図1のデータ表示装置における表示部に対する制御内容を説明する図である。 図1のデータ表示装置における表示部に対する制御内容を説明する図である。 図1のデータ表示装置における表示部に対する制御内容を説明する図である。 図1のデータ表示装置の表示部の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるデータ表示装置の入力部のブロック図である。 本発明の第2の実施の形態であるデータ表示装置の表示部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施の形態であるデータ表示装置の表示部の動作を説明する図である。 本発明の第2の実施の形態であるデータ表示装置の表示部の加速度検出モジュールのブロック図である。 図17の表示部の加速度検出モジュールの動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態であるデータ表示装置の入力部のブロック図である。 本発明の第3の実施の形態であるデータ表示装置の表示部の動作を説明するブロック図である。 本発明の第3の実施の形態であるデータ表示装置の傾き検出モジュールのブロック図である。 図21の傾き検出モジュールの動作を説明するフローチャートである。 図21の傾き検出モジュールの動作を説明する図である。 図21の傾き検出モジュールの動作を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態であるデータ表示装置の表示部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施の形態であるデータ表示装置の表示部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態であるデータ表示装置の表示部のブロック図である。 図27の表示部の動作を説明するフローチャートである。 本発明の第4の実施の形態であるデータ表示装置の表示部における表示態様の一例を示す図である。 本発明の第5の実施の形態であるデータ表示装置における加速度検出モジュールの構成例を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態であるデータ表示装置における加速度パターンメモリの構成を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態であるデータ表示装置における代表パターンメモリに格納される、代表パターンの一例を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態であるデータ表示装置におけるユーザに近づく方向に装置を動かす操作を表す加速度のパターンを説明する図である。 本発明の第5の実施の形態であるデータ表示装置における代表パターンメモリに格納される、代表パターンの一例を説明する図である。 本発明の第5の実施の形態であるデータ表示装置における加速度検出モジュールの動作を示すフローチャートである。 発明が解決すべき課題を説明する図である。 発明が解決すべき課題、特にユーザが端末を静止させるために必要な加速度と時間の関係を説明する図である。
符号の説明
101 CPU、102 ROM、103 RAM、104 入力部、105 表示部、106 メディア、107 電源スイッチ、201,1501,1801,2001,2201,2801,3201 コントローラ、202,1502,2002 上スクロールキー、203,1503,2003 下スクロールキー、204,1504,2004 左スクロールキー、205,1505,2005 右スクロールキー、206,1506,2006 ページ戻りキー、207,1507,2007 ページ送りキー、208,1508,2008 ズームインキー、209,1509,2009 ズームアウトキー、210,2010 傾き検出モジュール、211,1511,2012 ページ番号レジスタ、212,1512,2013 X座標レジスタ、213,1513,2014 Y座標レジスタ、214,1514,2015 スケーリングレジスタ、1510,2011 加速度検出モジュール、1802,3202 加速度センサ、1803 加速度レジスタ、1804 ステータスレジスタ、1805 直近加速度レジスタ、1806 時計、1807 時刻レジスタ、1808,3203 サンプリング器、2202 傾き検出デバイス、2203 u座標レジスタ、2204 v座標レジスタ、2802 表示デバイス、2803 第2表示デバイス、2804 表示画像生成器、2805 表示画像メモリ、2806 第2表示画像メモリ、3204 加速度パターンメモリ、3205 代表パターンメモリ、3206 パターンマッチング器。

Claims (14)

  1. 表示部にデータを表示させるデータ表示装置であって、
    前記データ表示装置にかかる加速度を検出する加速度検出手段と、
    前記加速度検出手段が検出する加速度の変化のパターンを検出するパターン検出手段と、
    前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて前記表示部の表示態様を制御する表示制御手段とを含むことを特徴とする、データ表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて、前記表示部に表示させるデータの範囲を制御することを特徴とする、請求項1に記載のデータ表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて、前記表示部に表示させるデータの縮尺または解像度を制御することを特徴とする、請求項1または請求項2に記載のデータ表示装置。
  4. 前記データ表示装置の傾きを検出する傾き検出手段をさらに含み、
    前記表示制御手段は、前記パターン検出手段および前記傾き検出手段の検出出力に基づいて前記表示部の表示態様を制御することを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のデータ表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記パターン検出手段および前記傾き検出手段の検出出力に基づいて、前記表示部に表示させるデータの相対的な位置を制御することを特徴とする、請求項4に記載のデータ表示装置。
  6. 複数の表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置であって、
    前記データ表示装置の動きを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段の検出出力に基づいて前記複数の表示デバイスの表示態様を制御する表示制御手段とを含み、
    前記表示制御手段は、前記複数の表示デバイスのそれぞれに、表示対象のデータの互いに異なる範囲を表示させることを特徴とする、データ表示装置。
  7. 前記複数の表示デバイスは、2つの液晶表示装置であることを特徴とする、請求項6に記載のデータ表示装置。
  8. 表示部にデータを表示させるデータ表示装置において実行されるデータ表示プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記データ表示装置にかかる加速度を検出するステップと、
    前記検出された加速度の変化のパターンを検出するステップと、
    前記検出された加速度の変化のパターンに基づいて前記表示部の表示態様を制御するステップとを実行させることを特徴とする、データ表示プログラム。
  9. 複数の表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置において実行されるデータ表示プログラムであって、
    コンピュータに、
    前記データ表示装置の動きを検出するステップと、
    前記動きの検出出力に基づいて、前記複数の表示デバイスの表示態様を制御するステップとを実行させ、
    前記表示態様を制御するステップでは、前記複数の表示デバイスのそれぞれに、表示対象のデータの互いに異なる範囲を表示させることを特徴とする、データ表示プログラム。
  10. 請求項8または請求項9に記載のデータ表示プログラムを記録したことを特徴とする、コンピュータ読取可能な記録媒体。
  11. 見る角度によって異なる画面が見えるような表示を行なう表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置であって、
    前記表示デバイスでは、見る角度によって、表示対象のデータについての詳細度の異なる画面が見えるような表示が行なわれることを特徴とする、データ表示装置。
  12. 前記データ表示装置の動きを検出する動き検出手段と、
    前記動き検出手段の検出出力に基づいて、前記表示デバイスの表示態様を制御する表示制御手段とをさらに含む、請求項11に記載のデータ表示装置。
  13. 前記動き検出手段は、前記データ表示装置にかかる加速度を検出する手段であり、
    前記動き検出手段が検出する加速度の変化のパターンを検出するパターン検出手段をさらに含み、
    前記表示制御手段は、前記パターン検出手段が検出した加速度の変化のパターンに基づいて前記表示デバイスの表示態様を制御する、請求項12に記載のデータ表示装置。
  14. 見る角度によって異なる画面が見えるような表示を行なう表示デバイスにデータを表示させるデータ表示装置であって、
    前記表示デバイスでは、見る角度によって、表示対象のデータについての互いに異なる範囲を表示する画面が見えるような表示が行なわれることを特徴とする、データ表示装置。
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