JP2007232762A - プロジェクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数種類のプロジェクタを開発する際に光学系の設計変更を最小限にすることができるプロジェクタを提供する。
【解決手段】プロジェクタ1は、カラーホイール12を通過する光の光軸が通る位置に開口部2を形成してある遮光部13を備える。プロジェクタ1は、開口部2の位置を、カラーホイール12の外周の範囲よりも内側にしてあり、開口部2の形状を、光軸に対してカラーホイール12の回転軸とは反対側に矩形の一辺を向けて、当該一辺をカラーホイール12の回転軸と同軸の弧状等の凸状にした形状にしてある。カラーホイール12の外側を通った光が開口部2を通過することを防止しながら、光軸の位置を変更せずに開口部2の範囲を広げることが可能となり、開口部2の形状が互いに異なる複数種類のプロジェクタ1を開発する際の光学系の設計変更を最小限にすることができる。
【選択図】図1
【解決手段】プロジェクタ1は、カラーホイール12を通過する光の光軸が通る位置に開口部2を形成してある遮光部13を備える。プロジェクタ1は、開口部2の位置を、カラーホイール12の外周の範囲よりも内側にしてあり、開口部2の形状を、光軸に対してカラーホイール12の回転軸とは反対側に矩形の一辺を向けて、当該一辺をカラーホイール12の回転軸と同軸の弧状等の凸状にした形状にしてある。カラーホイール12の外側を通った光が開口部2を通過することを防止しながら、光軸の位置を変更せずに開口部2の範囲を広げることが可能となり、開口部2の形状が互いに異なる複数種類のプロジェクタ1を開発する際の光学系の設計変更を最小限にすることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、光源が発光する光を用いて画像を投影するプロジェクタに関し、より詳しくは、光源が発光する光を導くロッドインテグレータに余分な光が入射されることを防止する遮光部材を備えるプロジェクタに関する。
プレゼンテーション又は映像の映写の分野では、外部へ光を投射することによって外部のスクリーン又は壁等に画像を投影するプロジェクタが用いられている。このようなプロジェクタは、液晶パネル又はDMD(Digital Micromirror Device)等の画像デバイス上に画像データに基づいた画像を形成し、画像デバイスで反射又は画像デバイスを透過した光を外部へ投射することにより、色又は強度が空間的に変調された光の像でなる画像を投影する構成となっている。またプロジェクタには、外部のスクリーン又は壁等に対して前面から画像を投影するフロントプロジェクション型のプロジェクタとは別に、画像投影用のスクリーンを備え、スクリーンの背面から画像を投影するリアプロジェクション型のプロジェクタも利用されている。このようなプロジェクタがカラー画像を投影する方式には、赤緑青の3色の画像を時分割で順に投影することによってカラー画像を投影する方式がある。
図5は、時分割でカラー画像を投影する従来のプロジェクタの光学系の構成例を示す構成図である。プロジェクタは、光源31と、赤緑青の夫々の光を透過させる3色のフィルタで回転軸回りに分割された円盤状のカラーホイール32と、光源31が発光してカラーホイール32を通過した光の分布を均一化するロッドインテグレータ34と、ロッドインテグレータ34を通過した光を集光するリレーレンズ35と、リレーレンズ35からの光を反射して光路を屈曲させるミラー36と、画像を形成してミラー36からの光を反射する画像デバイス37と、画像デバイス37が反射した光を外部へ投射する投射レンズ38とを備えている。プロジェクタを構成する以上の各光学素子は光軸合わせが成されている。図5中には、光軸を一点鎖線で示し、光の方向を矢印で示している。プロジェクタは、回転するカラーホイール32に光源からの光を通過させることにより、3色の光を時分割で生成し、カラーホイール32を通過した光を画像デバイス37へ照射することにより、3色の光を時分割で画像デバイス37へ照射し、画像デバイス37で反射した光を投射する。画像デバイス37はカラーホイール32の回転に同期して各色用の画像を形成し、各色の画像が時分割で投影される。プロジェクタが投影する画像を目視した利用者は、時分割で投影された3色の画像を合わせてカラー画像であると認識する。またプロジェクタには、3色のフィルタに加えて、白色光を透過させる白色フィルタを有するカラーホイール32等、様々な構成のカラーホイール32を備えたものがある。白色フィルタを有するカラーホイール32を用いたプロジェクタでは、3色の光に加えて白色光が時分割で投射されるので、投影する画像の明るさが向上する。特許文献1には、インテグレータを備えたプロジェクタの例が開示されている。
カラーホイール32で色を時分割された光は、ロッドインテグレータ34を通過して画像デバイス37に入射される。カラーホイール32の外側を通った光がロッドインテグレータ34に入射した場合は、色を時分割されていない光が画像デバイス37に照射され、色が乱れた画像が投影されることとなる。このため、プロジェクタは、光源31が発光してカラーホイール32の外側を通った光がロッドインテグレータ34に入射することを防止する遮光部材33を備えている。図6は、遮光部材33を光源31側から見た模式図である。図中の破線は、遮光部材33よりも奥に位置するロッドインテグレータ34を示し、二点鎖線は、遮光部材33よりも手前に位置するカラーホイール32を示す。
図6に示すカラーホイール32は、3色のフィルタと白色フィルタとを備える4色のカラーホイール32である。遮光部材33は、光が通過する開口部331を形成しており、開口部331はカラーホイール32及びロッドインテグレータ34の範囲内に位置している。開口部331を通過した光はロッドインテグレータ34に入射され、開口部331を通過しない光は遮光部材33に遮光されてロッドインテグレータ34には入射できない。開口部331はカラーホイール32の範囲内に位置しているので、カラーホイール32の外側を通った光は開口部331を通過してロッドインテグレータ34に入射できない。このような遮光部材を備えたプロジェクタの例が特許文献2及び特許文献3に開示されている。
回転するカラーホイール32の各フィルタの境目部分が開口部331の前に位置する間は、2色が混色した光が開口部331へ入射するので、この間に開口部331へ入射する光は各色の画像を投影するためには利用できない。開口部331が配置された位置がカラーホイール32の回転軸に近いほど、回転するカラーホイール32の各フィルタの境目部分が開口部331の前に位置する時間の割合がより長くなって光の利用効率が低下するので、開口部331が形成されている位置は、カラーホイール32の回転軸からより離れていることが望ましい。また、プロジェクタが備える画像デバイス37は、プロジェクタが投影すべき画像に合わせた形状を有しており、画像デバイス37へ照射すべき光が通過する開口部331の形状も、画像デバイス37の形状に合わせた形状となっている。例えば、プロジェクタが4:3のアスペクト比の画像を投影するプロジェクタである場合は、画像デバイス37は4:3のアスペクト比を有し、開口部331も4:3のアスペクト比を有する。
特開2004−272111号公報
特開2005−70271号公報
特開2004−170615号公報
ところで、画像のアスペクト比は種々の値が用いられており、一般的には4:3のアスペクト比と、より横長の16:9のアスペクト比とが多く用いられている。従来、4:3のアスペクト比の画像を主に投影すべくアスペクト比が4:3の画像デバイス37を備えたプロジェクタ、及び16:9のアスペクト比の画像を主に投影すべくアスペクト比が16:9のワイド型の画像デバイス37を備えたプロジェクタ等の複数種類のプロジェクタが用いられている。ワイド型の画像デバイス37を備えたプロジェクタは、遮光部材33が有する開口部331の形状も、アスペクト比が16:9のワイド型であることが望ましい。
しかしながら、光学系の光軸を変更せずに開口部331の形状を横長にしてプロジェクタを構成した場合は、開口部331の一辺の位置がカラーホイール32の外周の範囲に近づき過ぎることとなり、特にカラーホイール32の外周に近い開口部331の隅の部分から、カラーホイール32の外側を通った光がロッドインテグレータ34へ入射してしまうという問題がある。また、開口部331の一辺の位置をカラーホイール32の外周の範囲から遠ざけようとしてプロジェクタの光学系の光軸をカラーホイール32の回転軸により近い位置に配置してプロジェクタを構成する場合は、プロジェクタの光学系を改めて設計し直す必要があり、コストが上昇するという問題がある。またこの場合は、開口部331が配置される位置がカラーホイール32の回転軸に近くなるので、光の利用効率が低下するという問題がある。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、光軸を変更せずに遮光部材の開口部の範囲を広げることができる構成とすることにより、複数種類のプロジェクタを開発する際に光学系の設計変更を最小限にすることができるプロジェクタを提供することにある。
また本発明の他の目的とするところは、遮光部材上での開口部の位置をカラーホイールの回転軸から従来よりも離れた位置にすることによって、光の利用効率を向上させたプロジェクタを提供することにある。
本発明に係るプロジェクタは、光源と、該光源が発光した光を通過させる回転可能な円盤状のカラーホイールと、該カラーホイールを通過する光の光軸が通る位置に開口部を形成してあり、該開口部を通過する光の周囲の光を遮光する遮光部材と、前記開口部を通過した光が入射し、光強度分布を調整した光を出射するロッドインテグレータとを備え、該ロッドインテグレータが出射した光を用いて画像を投影するプロジェクタにおいて、前記開口部は、矩形の一辺を凸状にした形状に形成されてあり、前記遮光部材は、前記開口部の凸状にした一辺を前記光軸に対して前記カラーホイールの回転軸とは反対側に向けて、前記開口部を、前記カラーホイールの外周の前記光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に形成してあることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを通過する光の光軸が通る位置に開口部を形成してある遮光部を備え、開口部を通過した光の光強度分布をロッドインテグレータで調整した光を用いて画像を投影するプロジェクタは、カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に開口部を形成してあり、開口部の形状を、光軸に対してカラーホイールの回転軸とは反対側に矩形の一辺を向けて当該一辺を凸状にした形状にしてある。カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面から開口部の端までの距離が他の部分よりも極端に短くなる部分がなく、カラーホイールの外側を通った光が開口部を通過してロッドインテグレータへ入射することを防止しながら、カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面へ近づけて開口部を形成したプロジェクタの構成が可能となる。
本発明に係るプロジェクタは、光源と、該光源が発光した光を通過させる回転可能な円盤状のカラーホイールと、該カラーホイールを通過する光の光軸が通る位置に開口部を形成してあり、該開口部を通過する光の周囲の光を遮光する遮光部材と、前記開口部を通過した光が入射し、光強度分布を調整した光を出射するロッドインテグレータとを備え、該ロッドインテグレータが出射した光を用いて画像を投影するプロジェクタにおいて、前記遮光部材は、前記開口部を、前記カラーホイールの外周の前記光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に形成してあり、前記開口部は、前記光軸に対して前記カラーホイールの回転軸とは反対側に矩形の一辺を向けて当該一辺を前記カラーホイールの外周と同軸の弧状にした形状に形成されてあることを特徴とする。
本発明においては、カラーホイールを通過する光の光軸が通る位置に開口部を形成してある遮光部を備え、開口部を通過した光の光強度分布をロッドインテグレータで調整した光を用いて画像を投影するプロジェクタは、カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に開口部を形成してあり、開口部の形状を、光軸に対してカラーホイールの回転軸とは反対側に矩形の一辺を向けて当該一辺をカラーホイールの外周と同軸の弧状にした形状にしてある。カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面から開口部の端までの距離が他の部分よりも極端に短くなる部分がなく、カラーホイールの外側を通った光が開口部を通過してロッドインテグレータへ入射することを防止しながら、カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面へ開口部の端を近づけて開口部の範囲を広げたプロジェクタの構成が可能となる。
本発明にあっては、カラーホイールの外側を通った光が開口部を通過してロッドインテグレータへ入射することを防止しながら、カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面へ近づけて開口部を形成したプロジェクタの構成が可能であるので、遮光部材上での開口部の位置を従来よりもカラーホイールの回転軸からより離れた位置にすることによって、光の利用効率が向上して、投影する画像の明るさを向上させたプロジェクタを実現することが可能となる。
また本発明にあっては、カラーホイールの外側を通った光が開口部を通過してロッドインテグレータへ入射することを防止しながら、カラーホイールの外周を光軸に平行に延長した面へ開口部の端を近づけて開口部を形成する範囲を広げたプロジェクタの構成が可能となるので、遮光部材に形成してある開口部の形状が互いに異なる複数種類のプロジェクタを開発する場合でも、光軸の位置を互いに異ならせる必要がなく、光学系の設計変更を最小限に抑えて、低コストで複数種類のプロジェクタを開発することが可能となる等、本発明は優れた効果を奏する。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
図1は、本発明のプロジェクタ1の光学系の構成例を示す構成図である。プロジェクタ1は、光源11、光源11が発光する光を通過させるカラーホイール12、カラーホイール12を通過した光の一部を通過させる開口部2を有する遮光部材13の開口部2を通過した光の分布を均一化するロッドインテグレータ14、ロッドインテグレータ14を通過した光を集光する一又は複数のリレーレンズ15、リレーレンズ15が集光した光を通過させる開口部材19、開口部材19を通過した光を反射して光路を変えるミラー16、ミラー16が反射した光を照射され、画像を形成して光を反射するDMD17、及びDMD17が反射した光を外部へ投射する投射レンズ18を備えている。プロジェクタ1を構成する各部分は光軸合わせがなされており、図1中には光軸を一点鎖線で示している。
図1は、本発明のプロジェクタ1の光学系の構成例を示す構成図である。プロジェクタ1は、光源11、光源11が発光する光を通過させるカラーホイール12、カラーホイール12を通過した光の一部を通過させる開口部2を有する遮光部材13の開口部2を通過した光の分布を均一化するロッドインテグレータ14、ロッドインテグレータ14を通過した光を集光する一又は複数のリレーレンズ15、リレーレンズ15が集光した光を通過させる開口部材19、開口部材19を通過した光を反射して光路を変えるミラー16、ミラー16が反射した光を照射され、画像を形成して光を反射するDMD17、及びDMD17が反射した光を外部へ投射する投射レンズ18を備えている。プロジェクタ1を構成する各部分は光軸合わせがなされており、図1中には光軸を一点鎖線で示している。
光源11は、メタルハライドランプ又は超高圧水銀ランプ等の放電ランプで構成され、白色光を発光する。カラーホイール12は、円盤の中心軸周りに夫々に固有の色の光を透過させる複数のフィルタを配して構成されており、中心軸を回転軸として回転する。光源11からの白色光が回転するカラーホイール12を通過することによって、複数色の光が時分割で生成される。遮光部材13は、カラーホイール12を通過した光の一部を開口部2から通過させ、開口部2を通過する光の周囲の光を遮光することにより、カラーホイール12の外側を通った光がロッドインテグレータ14へ入射することを防止する。ロッドインテグレータ14は、開口部2を通過した光が入射され、入射した光を内面で多数回反射させて光強度分布を均一に調整した光を出射する。DMD17は、夫々が画像中の画素に対応する多数の微小ミラーを2次元的に配置してなり、発光する画素に対応する微小ミラーが投射レンズ18の方向へ光を反射し、また非発光の画素に対応する微小ミラーが投射レンズ18へは入射しない方向へ光を反射することにより、投射レンズ18の方向への反射光の有無で2次元の画像を形成する。DMD17の多数の微小ミラーにより画像を形成する部分の形状は、アスペクト比が16:9のワイド型に形成されている。
回転するカラーホイール12を白色光が通過して各色の光が生成し、生成した光の光強度分布をロッドインテグレータ14が調整し、DMD17は各色の光に対応する画像を形成し、画像を形成したDMD17からの光を投射レンズ18によって外部へ投射することにより、プロジェクタ1は、各色の光の像でなる画像を外部のスクリーン又は壁等に投影する。カラーホイール12の回転に応じて各色の画像が時分割で順に投影され、使用者にはカラー画像として認識される。
図2は、遮光部材13を光源11側から見た模式図である。図中の破線は、遮光部材13よりも奥に位置するロッドインテグレータ14を示し、二点鎖線は、遮光部材13よりも手前に位置する4色のカラーホイール12を示す。遮光部材13は、光が通過する開口部2を形成してあり、開口部2は、光軸を含み、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に形成されている。この位置に開口部2が形成されているので、開口部2を通過してロッドインテグレータ14へ入射する光は、カラーホイール12を通過した光となり、カラーホイール12の外側を通った光は遮光部材13で遮光されてロッドインテグレータ14へは入射しない。また開口部2の形状は、光軸に対してカラーホイール12の回転軸とは反対側に矩形の一辺21を向けて一辺21をカラーホイール12の外周と同軸の弧状にした形状に形成されてある。
図3は、遮光部材13が形成してある開口部2の形状の例を示した模式図である。図3中には、開口部2の形状を実線で示してある。開口部2は、アスペクト比が16:9であるDMD17の形状に合わせるべく、図3中に破線で示したアスペクト比が4:3の形状と光軸を同一にしながら、アスペクト比が4:3の形状の範囲から広げて図3中に一点鎖線で示したアスペクト比が16:9の形状へ近づけた形状となっている。開口部2の一辺21をカラーホイール12の外周と同軸の弧状に形成してあることにより、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面から一辺21までの距離を短くしながらも、図3中に一点鎖線で示したアスペクト比が16:9の形状の隅の部分のような、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面から一辺21までの距離が他の部分よりも極端に短くなる部分がない。カラーホイール12の外側を通った光は、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面から一辺21までの距離が極端に短くなった部分から入射し易いので、この部分がないことで、カラーホイール12の外側を通った光が開口部2を通過してロッドインテグレータ14へ入射することを防止することは可能である。即ち、本発明では、カラーホイール12の外側を通った光が開口部2を通過してロッドインテグレータ14へ入射することを防止しながら、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面へ一辺21を近づけて開口部2の範囲を広げた構成とすることができる。
以上に示した如く、本発明においては、DMD17の形状をワイド型にする場合等、遮光部材13に形成してある開口部2の形状を広げた構成に変更する場合でも、光軸の位置を変更せずにプロジェクタ1を構成することができる。従って、アスペクト比が4:3のDMD17を備えたプロジェクタ1とアスペクト比が16:9のワイド型のDMD17を備えたプロジェクタ1とを開発する場合のように、遮光部材13に形成してある開口部2の形状が互いに異なる複数種類のプロジェクタ1を開発する場合でも、光軸の位置を互いに異ならせる必要がないので、光学系の設計変更を最小限に抑えて、低コストで複数種類のプロジェクタ1を開発することが可能となる。また開口部2の位置がカラーホイール12の回転軸に近くなるように光学系を設計する必要がないので、プロジェクタ1の光利用効率が低下することはない。
また本発明においては、カラーホイール12の外側を通った光が開口部2を通過してロッドインテグレータ14へ入射することを防止しながら、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面へ一辺21を近づけて開口部2を形成することができるので、遮光部材13は開口部2を従来よりもカラーホイール12の回転軸からより離れた位置に形成することが可能となる。従って、本発明では、光の利用効率を向上させて、投影する画像の明るさを向上させたプロジェクタ1を実現することが可能となる。
なお、以上の実施の形態においては、開口部2の一辺21をカラーホイール12の外周と同軸の弧状に形成した形態を示したが、本発明はこれに限るものではなく、開口部2の一辺21を凸状に形成した形状であれば、他の形状に形成した形態であってもよい。図4は、開口部2の形状の他の例を示す模式図である。図4(a)に示した例では、光軸に対してカラーホイール12の回転軸とは反対側に向けた一辺21が折れ線で凸状に形成されている。また図4(b)に示した例では、光軸に対してカラーホイール12の回転軸とは反対側に向けた一辺21が多角形状に凸に形成されている。これらのように、光軸に対してカラーホイール12の回転軸とは反対側に向けた一辺21を凸状にした形状に開口部2を形成した形態であっても、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面から一辺21までの距離が他の部分よりも極端に短くなる部分がなく、カラーホイール12の外側を通った光が開口部2を通過してロッドインテグレータ14へ入射することを防止しながら、カラーホイール12の外周を光軸に平行に延長した面へ一辺21を近づけて開口部2を形成することができる。
また本実施の形態においては、プロジェクタ1は4色のカラーホイール12を備えた形態を示したが、これに限るものではなく、プロジェクタ1は3色又は5色以上のカラーホイール12を備えた形態であってもよい。また本実施の形態においては、プロジェクタ1は画像を形成する画像デバイスとしてDMD17を備えた形態を示したが、これに限るものではなく、プロジェクタ1は液晶パネル等の時分割で各色用の画像を形成できるその他の画像デバイスを備えた形態であってもよい。また本実施の形態においては、本発明のプロジェクタ1は、外部のスクリーン又は壁等へ画像を投影するフロントプロジェクション方式の形態を示したが、これに限るものではなく、図示しない透過型のスクリーンを備え、スクリーンの背面から投射レンズ18で光を投射することによってスクリーンに画像を投影するリアプロジェクション方式の形態であってもよい。
1 プロジェクタ
11 光源
12 カラーホイール
13 遮光部材
14 ロッドインテグレータ
17 DMD
18 投射レンズ
2 開口部
21 一辺
11 光源
12 カラーホイール
13 遮光部材
14 ロッドインテグレータ
17 DMD
18 投射レンズ
2 開口部
21 一辺
Claims (2)
- 光源と、該光源が発光した光を通過させる回転可能な円盤状のカラーホイールと、該カラーホイールを通過する光の光軸が通る位置に開口部を形成してあり、該開口部を通過する光の周囲の光を遮光する遮光部材と、前記開口部を通過した光が入射し、光強度分布を調整した光を出射するロッドインテグレータとを備え、該ロッドインテグレータが出射した光を用いて画像を投影するプロジェクタにおいて、
前記開口部は、矩形の一辺を凸状にした形状に形成されてあり、
前記遮光部材は、前記開口部の凸状にした一辺を前記光軸に対して前記カラーホイールの回転軸とは反対側に向けて、前記開口部を、前記カラーホイールの外周の前記光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に形成してあること
を特徴とするプロジェクタ。 - 光源と、該光源が発光した光を通過させる回転可能な円盤状のカラーホイールと、該カラーホイールを通過する光の光軸が通る位置に開口部を形成してあり、該開口部を通過する光の周囲の光を遮光する遮光部材と、前記開口部を通過した光が入射し、光強度分布を調整した光を出射するロッドインテグレータとを備え、該ロッドインテグレータが出射した光を用いて画像を投影するプロジェクタにおいて、
前記遮光部材は、前記開口部を、前記カラーホイールの外周の前記光軸に平行に延長した面よりも内側の位置に形成してあり、
前記開口部は、前記光軸に対して前記カラーホイールの回転軸とは反対側に矩形の一辺を向けて当該一辺を前記カラーホイールの外周と同軸の弧状にした形状に形成されてあること
を特徴とするプロジェクタ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006050713A JP2007232762A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | プロジェクタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006050713A JP2007232762A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | プロジェクタ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007232762A true JP2007232762A (ja) | 2007-09-13 |
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ID=38553455
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006050713A Pending JP2007232762A (ja) | 2006-02-27 | 2006-02-27 | プロジェクタ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007232762A (ja) |
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2006
- 2006-02-27 JP JP2006050713A patent/JP2007232762A/ja active Pending
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