JP2007230983A - 前立腺肥大抑制剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】前立腺肥大抑制作用を有する飲食品、医薬品または動物用飼料を提供することにある。
【解決手段】ドクダミ(Houttuynia cordata Thunb.)に含まれている成分を含有することを特徴とする前立腺肥大抑制を目的とした飲食品、医薬品または動物用飼料を提供する。
【選択図】なし
【解決手段】ドクダミ(Houttuynia cordata Thunb.)に含まれている成分を含有することを特徴とする前立腺肥大抑制を目的とした飲食品、医薬品または動物用飼料を提供する。
【選択図】なし
Description
前立腺肥大抑制を目的とした医薬品、飲食品または動物用飼料に関する。
前立腺は男性ホルモン依存的に肥大することが知られている。40歳を過ぎたころから前立腺が肥大し始め、高齢者の半数以上の男性が夜間頻尿、放尿力の低下などの障害を訴えるようになり、男性にとっては深刻な問題となっている。現在、前立腺肥大の予防改善食品としてノコギリヤシエキス、カボチャ種子エキスなど、医薬品としてはα1−ブロッカー、抗アンドロゲン剤などが用いられているが、選択肢が少ないため新たな前立腺肥大を抑制する飲食品や医薬品の開発が望まれている。
ドクダミは独特の臭気を有する植物で、洗って日干しにしたものを十薬(じゅうやく)という。高血圧、動脈硬化の予防、急性腎炎、あせも、湿疹などに効果があると言われてり、お茶などにして売られている。しかしドクダミが前立腺肥大の予防、治療に有効であるという報告は全くない。
前立腺肥大抑制を目的とした医薬品、飲食品または動物用飼料を提供することにある。
上記の課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、ドクダミに顕著な前立腺肥大抑制作用があることを見出した。すなわち、本発明は、ドクダミを有効成分とする前立腺肥大抑制を目的とした医薬品、飲食品または動物用飼料を提供する。
本発明により、ドクダミを有効成分とする前立腺肥大抑制を目的とした医薬品、飲食品または動物用飼料を提供することができる。
本発明に関わるドクダミは、Houttuynia cordata Thunbをさす。
本発明に関わるドクダミは、植物全体、又は葉部をそのまま用いても良く、これらを乾燥した乾燥体、もしくは乾燥後粉砕し粉末を用いることもできる。また、これらを水、またはアルコールなどの有機溶媒などで抽出したものを用いることもできる。
本発明に関わる前立腺肥大抑制剤を製造するには、上記の方法で製造したドクダミまたはその抽出物を用い、常法に従って公知の無毒性担体と組み合わせて製剤化すればよい。本発明に関わる前立腺肥大抑制剤は、種々の剤型での投与が可能であり、例えば、経口投与剤としては錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤、ソフトカプセル剤等の固形剤、溶液剤、懸濁剤、乳剤等の液剤等が挙げられ、非経口投与剤としては、注射剤のほか、坐剤、嘖霧剤、経皮吸収剤等が挙げられ、これらの製剤は製剤上の常套手段により調整することができる。上記の無毒性担体としては、例えば、グルコース、乳糖、ショ糖、澱粉、マンニトール、デキストリン、脂肪酸グリセリド、ポリエチレングリコール、ヒドロキシエチルデンプン、エチレングリコール、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、アミノ酸、アルブミン、水、生理食塩水等が挙げられる。また、必要に応じて、安定化剤、滑剤、湿潤剤、乳化剤、結合剤等の慣用の添加剤を適宜添加することができる。本発明に関わる前立腺肥大抑制剤において、ドクダミの投与量は、患者の年齢、体重、症状、疾患の程度、投与スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択・決定されるが、例えば、一日あたり0.001−1g/kg体重程度とされ、一日数回に分けて投与してもよい。
また、本発明に関わるドクダミは、食経験も豊富なことから安全性が高く、前立腺肥大抑制を目的として、飲食品として摂取することもできる。本発明に関わるドクダミを含有することを特徴とする飲食品は、特定保健用食品、栄養機能性食品、又は健康食品として位置づけることができる。飲食品としては、上記の方法で製造したドクダミまたは抽出物をそのまま用いる他、例えば、適当な助剤を添加した後、慣用の手段を用いて、食用に適した形態、例えば、顆粒状、粒状、錠剤、カプセル剤、ペースト状等に形成したものを用いることができる。この飲食品は、そのまま食用に供してもよく、また種々の飲食品(例えばハム、ソーセージ、かまぼこ、ちくわ、パン、バター、粉乳、菓子など)に添加して使用したり、水、酒類、果汁、牛乳、清涼飲料水等の飲物に添加して使用してもよい。かかる飲食品の形態における本発明の摂取量は、年齢、体重、症状、摂取スケジュール、製剤形態などにより、適宜選択・決定されるが、例えば、一日あたり0.001−1g/kg体重程度とされる。
以下に本発明をより詳細に説明するために実施例を挙げるが、本発明はこれらによって何ら限定されるものではない。
実施例1 ドクダミの前立腺肥大抑制作用
ドクダミによる前立腺肥大抑制効果を調べるために以下の実験を行った。ドクダミの葉粗切物(100g)を10倍量のメタノールに一日浸漬し、抽出液を減圧乾固し、得られた抽出物を被験試料とした。7週齢雄ddYマウスの精巣を摘出した。精巣摘出マウスを3群(n=8)に分け、A群にはコーンオイルをB、C群にはコーンオイルに溶解したテストステロン(52mg/kg)を2週間腹腔内投与した。また、A、B群には水を、C群にはドクダミメタノール抽出物の水溶液(100mg/kg)を2週間経口投与した。2週間後に解剖し、前立腺、精嚢腺の大きさを測定した。精巣摘出したマウスの前立腺は非常に小さいため正確な重量測定が困難であったため、摘出せず開腹状態のまま、実体顕微鏡下で精密ノギスを用いて長径および短径の長さを測定した。精嚢腺は摘出して重量測定を行った。その結果を表1に示す。測定値は平均値±標準誤差を示す。*はA群に対してp<0.05であるものに付した(Studentのt−test)。
ドクダミによる前立腺肥大抑制効果を調べるために以下の実験を行った。ドクダミの葉粗切物(100g)を10倍量のメタノールに一日浸漬し、抽出液を減圧乾固し、得られた抽出物を被験試料とした。7週齢雄ddYマウスの精巣を摘出した。精巣摘出マウスを3群(n=8)に分け、A群にはコーンオイルをB、C群にはコーンオイルに溶解したテストステロン(52mg/kg)を2週間腹腔内投与した。また、A、B群には水を、C群にはドクダミメタノール抽出物の水溶液(100mg/kg)を2週間経口投与した。2週間後に解剖し、前立腺、精嚢腺の大きさを測定した。精巣摘出したマウスの前立腺は非常に小さいため正確な重量測定が困難であったため、摘出せず開腹状態のまま、実体顕微鏡下で精密ノギスを用いて長径および短径の長さを測定した。精嚢腺は摘出して重量測定を行った。その結果を表1に示す。測定値は平均値±標準誤差を示す。*はA群に対してp<0.05であるものに付した(Studentのt−test)。
この結果より、ドクダミ抽出物はテストステロンによる前立腺の肥大を顕著に抑制することが示された。従って、ドクダミは前立腺肥大の予防・改善に有用である。
本発明により、ドクダミを有効成分とする前立腺肥大抑制を目的とした医薬品または飲食品を提供することができる。
Claims (8)
- ドクダミ(Houttuynia cordata Thunb)に含まれている成分を含有することを特徴とする前立腺肥大抑制剤。
- 前記成分がドクダミ(Houttuynia cordata Thunb)の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項1に記載の前立腺肥大抑制剤。
- 前記抽出物が水又は有機溶剤による抽出物であることを特徴とする請求項2に記載の前立腺肥大抑制剤。
- ドクダミ(Houttuynia cordata Thunb)に含まれている成分を含有することを特徴とする前立腺肥大抑制作用を有する健康食品。
- 前記成分がドクダミ(Houttuynia cordata Thunb)の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項4に記載の健康食品。
- 食物又は飲料の形態になっていることを特徴とする請求項4又は5に記載の健康食品。
- ドクダミ(Houttuynia cordata Thunb)に含まれている成分を含有することを特徴とする前立腺肥大抑制作用を有する動物用飼料。
- 前記成分がドクダミ(Houttuynia cordata Thunb)の抽出物として含まれていることを特徴とする請求項7に記載の動物用飼料。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010088367A (ja) * | 2008-10-09 | 2010-04-22 | S Net:Kk | 家畜用飼料 |
CN101856418A (zh) * | 2010-04-27 | 2010-10-13 | 贵阳春科药业技术研发有限公司 | 防治肾炎的药物制剂及其制备方法 |
CN102861088A (zh) * | 2012-10-27 | 2013-01-09 | 吴俊华 | Houttuynoid D在预防、治疗肾功能不全药物中的应用 |
CN103083452A (zh) * | 2012-12-11 | 2013-05-08 | 宋协勘 | 一种治疗慢性细菌性***炎的中药 |
CN105311300A (zh) * | 2015-11-25 | 2016-02-10 | 范葵 | 一种药物组合物及鱼腥草栓剂与制备方法和应用 |
CN110384741A (zh) * | 2018-04-23 | 2019-10-29 | 金泽明 | 鱼腥草在制备防治***增生的口服制剂中的用途 |
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2006
- 2006-02-27 JP JP2006084136A patent/JP2007230983A/ja active Pending
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