JP2007230101A - 液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体流路内の気泡を比較的容易に排出することができ常に良好な吐出特性を維持することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供する。
【解決手段】
液体が貯留される液体貯留部材11と、液体貯留部材11から供給される液体を液滴として吐出するヘッド本体と、液体貯留部材11が装着されると共に液体貯留部材11とヘッド本体とを繋ぐ液体流路の一部を構成する供給路24を有する保持部材21と、フィルタ36を介して供給路24と連通する貫通孔を有する液体供給針35とを具備し、フィルタ36の上流側に液体流路内の気泡が貯留される気泡貯留部41を設けこの気泡貯留部41の上部に鉛直方向上側に開口し且つ液体貯留部材11が保持部材21に装着された状態で開放される開閉弁44が設けられた排出口43を設ける。
【選択図】図4

Description

本発明は、液体貯留手段からヘッド本体に供給される液体を液滴としてノズル開口から噴射する液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置に関し、特に、液滴としてインク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッド及びインクジェット式記録装置に関する。
液体噴射ヘッドの代表例であるインクジェット式記録ヘッドを有するインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、ヘッドユニットと呼ぶ)では、一般的に、インクが充填されたインクカートリッジから、このインクカートリッジに挿入されるインク供給針及びインクカートリッジが保持される保持部材に形成されたインク流路を介してヘッド本体にインクが供給され、ヘッド本体に供給されたインクは圧電素子等を駆動させることによりノズル開口から吐出される。
このようなヘッドユニットでは、インクカートリッジ内にインクと共に存在する気泡、あるいはインクカートリッジを着脱する際等にインクに混入した気泡が、インクと共にヘッドユニットに供給されてしまうと、気泡によってドット抜け等の吐出不良が発生するという問題がある。このような問題を解決するために、インクカートリッジに挿入されるインク供給針と、このインク供給針が固定される基台との間に、インクに混入した気泡等を除去するためのフィルタを装着するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
このようにフィルタによってインク吐出時には気泡がトラップされるため、ヘッド本体(記録ヘッド)に気泡が流れ込むのを防止することができる。また、フィルタにトラップされた気泡は、一般的に、ヘッド本体のノズル開口からインクを吸引する、いわゆる吸引動作によって外部に排出される。すなわち、ノズル開口からインクを吸引して通常のインク吐出時のインクの流速よりも速い流速をインクに生じさせることで、気泡はインクと共にフィルタを通過してノズル開口から排出される。
ここで、フィルタ部分に蓄積された気泡の体積が増加すると、それに伴ってインク吸引時(インク吐出時又は吸引動作時)のフィルタ部分での圧力損失が上昇する。そして、この圧力損失が一定値以上となると、インク吐出時でも、気泡がインクと共にフィルタを通過してしまいドット抜け等の吐出不良が生じてしまうという問題がある。
このような問題は、上述した吸引動作を比較的頻繁に実行することで解消することはできる。しかしながら、吸引動作時には上述のようにインク吐出時よりも速い流速をインクに生じさせるため、吸引動作を頻繁に行うと大量のインクを消費してしまい実際の印字等に使用するインク量が減少してしまうという問題がある。すなわち、インクの消費量が多くなり、ランニングコストが高くなってしまうという問題がある。
なお、このような問題は、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドだけでなく、他の液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
特開平11−10904号公報(第1図等)
本発明は、このような事情に鑑み、液体流路内の気泡を比較的容易に排出することができ常に良好な吐出特性を維持することができる液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決する本発明の第1の態様は、液体が貯留される貯留室を有する液体貯留部材と、該液体貯留部材から供給される液体を液滴として吐出する複数のノズル開口を有するヘッド本体と、前記液体貯留部材が装着される装着部を有すると共に前記液体貯留部材の前記貯留室と前記ヘッド本体とを繋ぐ液体流路の一部を構成する供給路を有する保持部材と、該保持部材に固定されフィルタを介して前記供給路と連通する貫通孔を有する液体供給針とを具備し、前記フィルタの上流側には前記液体流路内の気泡が貯留される気泡貯留部を有すると共に該気泡貯留部の上部には鉛直方向上側に開口し且つ前記液体貯留部材が前記保持部材に装着された状態で開放される開閉弁が設けられた排出口を有することを特徴とする液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第1の態様では、液体流路内の気泡が気泡貯留部に貯留され、液体貯留部材が保持部材に装着された状態では、気泡貯留部内の気泡が排出口を介して外部に排出される。したがって、いわゆる吸引動作を実施することなく、吐出特性を良好に保持しつつ液体貯留部材に貯留されている液体の消費量を削減することができる。
本発明の第2の態様は、前記貯留室に貯留されている液体と同一の液体が充填された充填室を有する充填部材を具備し、且つ該充填部材には前記充填室の底部に鉛直方向下側に向かって開口して前記排出口に繋がると共に、前記液体貯留部材が前記保持部材に保持された状態で開放される開閉弁が設けられた連結口を有することを特徴とする第1の態様の液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第2の態様では、気泡貯留部内の気泡が排出口及び連結口を介して充填室内に流れ込むことで、液体流路内の気泡をより確実に除去することができる。
本発明の第3の態様は、前記充填部材が前記液体貯留部材と一体的に形成されていることを特徴とする第2の態様の液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第3の態様では、開閉弁の開閉動作を、液体貯留部材の着脱に容易に連動させることができる。
本発明の第4の態様は、前記液体供給針の前記貫通孔が前記気泡貯留部を兼ねると共に前記排出口が前記液体供給針の先端部に設けられ、前記排出口と前記充填室とが、前記液体貯留部材に設けられて前記貫通孔と前記貯留室とを繋ぐ導入路の一部を介して連通していることを特徴とする第3の態様の液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第4の態様では、排出口から貫通孔内に貯留室内の液体が供給されると共に、貫通孔(気泡貯留部)内の気泡が液体貯留部材の充填室に流れ込む。これにより、吐出特性を良好に保持しつつ液体貯留部材に貯留されている液体の消費量を削減することができ、且つヘッドユニットの小型化を図ることができる。
本発明の第5の態様は、前記充填室が前記液体供給針に対向する領域に配置されていることを特徴とする第4の態様の液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第5の態様では、貫通孔(気泡貯留部)内の気泡が液体貯留部材の充填室により確実に流れ込む。
本発明の第6の態様は、前記気泡貯留部が、前記供給路に対向する領域に設けられていることを特徴とする第1〜3の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第6の態様では、供給路に対向する領域のフィルタによって気泡の多くがトラップされるため、供給路に対向する領域に気泡貯留部が設けられていることで、液体流路内の気泡が気泡貯留部内に集まりやすくなる。
本発明の第7の態様は、前記気泡貯留部と前記液体供給針の前記貫通孔とが水平方向に延びる連通路を介して連通していることを特徴とする第6の態様の液体噴射ヘッドユニットにある。
かかる第7の態様では、気泡貯留部内に貯留された気泡が、貫通孔内に流れ込みにくくなり、ドット抜け等の吐出不良の発生をさらに確実に防止することができる。
本発明の第8の態様は、第1〜7の何れかの態様の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる第8の態様では、信頼性及び耐久性を向上すると共に、ランニングコストを低減した液体噴射装置を実現することができる。
以下に本発明を実施形態に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る記録装置の概略斜視図である。本実施形態の液体噴射装置であるインクジェット式記録装置10は、図1に示すように、例えば、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)等の複数の異なる色のインクが貯留される貯留室を有するインクカートリッジ(液体貯留手段)11が装着されたインクジェット式記録ヘッドユニット12(以下、ヘッドユニットと呼ぶ)が搭載されるキャリッジ13を有し、ヘッドユニット12が搭載されたキャリッジ13は、装置本体14に取り付けられたキャリッジ軸15に軸方向移動自在に設けられている。そして、駆動モータ16の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト17を介してキャリッジ13に伝達されることで、キャリッジ13はキャリッジ軸15に沿って移動される。一方、装置本体14にはキャリッジ軸15に沿ってプラテン18が設けられており、図示しない給紙装置等により給紙された紙等の被記録媒体Sがプラテン18上を搬送されるようになっている。
また、キャリッジ13のホームポジションに対応する位置、すなわち、キャリッジ軸15の一方の端部近傍には、ヘッドユニット12の後述するノズル開口が開口するノズル形成面を封止するキャップ部材19を有するキャッピング装置20が設けられている。このキャップ部材19によってノズル形成面を封止することにより、インクの乾燥を防止している。
ここで、本実施形態に係るヘッドユニット12について説明する。なお、図2は、本実施形態に係るヘッドユニット(インクカートリッジを除く)の組立斜視図であり、図3はその分解斜視図である。また、図4はヘッドユニットの要部、すなわち、インクカートリッジとインク供給針との接続部分の概略を示す断面図である。
図示するように、カートリッジケース21は、インクカートリッジ11が装着されるカートリッジ装着部22を有する。また、カートリッジケース21の底面には、一端が各カートリッジ装着部22に開口し、他端が後述するヘッドケース側に開口する複数のインク供給路24がそれぞれ形成された管状の流路形成部25が突設されている(図4参照)。そして、このようなカートリッジケース21には、上述したように複数のインクカートリッジ11が装着される。
カートリッジケース21の下面側には、複数の圧電素子を有する圧電素子ユニット26を保持すると共に、カートリッジケース21とは反対側の端面に圧電素子の駆動によってノズル開口からインク滴を吐出するヘッド本体27が固定されるヘッドケース28を有し、これらカートリッジケース21とヘッドケース28との間には、シール部材29及び回路基板30が挟持されている。
また、カートリッジケース21の下面側に固定されるヘッドケース28には、圧電素子ユニット26(26A,26B)を収容して圧電素子を位置決め固定するための収容室31が並設されている。例えば、本実施形態のヘッド本体27は、ブラックインクを吐出するための圧電素子ユニット26Aと、カラーインクを吐出するための圧電素子ユニット26Bとを有するため、ヘッドケース28には、これらの圧電素子ユニット26A,26Bを収容する2つの収容室31が並設されている。なお、シール部材29、回路基板30、ヘッドケース28及びヘッド本体27は、カートリッジケース21の下面側に積層され、その外側にヘッド本体27のノズル開口を露出する窓部32を有する枠体33を填め込み、ネジ34によってカートリッジケース21に固定することで保持されている(図1参照)。
一方、カートリッジケース21の上面側、すなわち、各カートリッジ装着部22のインク供給路24の開口部分には、図4に示すように、インクカートリッジ11の挿入口に挿入される複数のインク供給針35が、インク内の気泡や異物を除去するためのフィルタ36を介して固定されている。本実施形態では、各インク供給針35は、カートリッジケース21側の端部近傍にフランジ部を有し、このフランジ部のカートリッジケース21との接合面に設けられた融着突起を溶融させることにより、すなわち超音波融着により、カートリッジケース21に固着されている。
インク供給針35は、インクカートリッジ11の挿入部37に挿入される針部38を有し、この針部38の先端部分には、複数の微小孔39が形成され、その内は中空になっている。すなわち、針部38の内部は、複数の微小孔39に連通する貫通孔40が形成されている。また、本実施形態に係るインク供給針35は、インク供給路24に対向する領域に、インクに含まれる気泡が貯留される気泡貯留部41を有すると共に、この気泡貯留部41と貫通孔40とを繋ぐ連通路42を有する。なお、この連通路42は、ヘッドユニット12がキャリッジ13に搭載された状態で、略水平方向に延設されている。
ここで、本実施形態に係る気泡貯留部41は、フィルタ36からの鉛直方向の高さが連通路42の高さよりも高くなるように形成され、鉛直方向上側ほどその幅が狭くなるように形成されている。これにより、貫通孔40、連通路42等で構成されるインク流路内の気泡が気泡貯留部41の上部に集められて貯留される。また、気泡貯留部41の上部には、鉛直方向上側に開口する排出口43が設けられており、この排出口43には、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着された状態で開放される開閉弁44が設けられている。すなわち、カートリッジケース21にインクカートリッジ11が装着されていない状態では、排出口43は開閉弁44によって閉じられた状態となる。
また、このようなインク供給針35の針部38が挿入されるインクカートリッジ11には、挿入部37に連通してヘッド本体27に供給するためのインクが保持される貯留室(図示なし)を有すると共に、この貯留室とは独立するが、貯留室内の液体と同一の液体が充填された充填室45が設けられている。この充填室45は、インク供給針35の気泡貯留部41に対向する領域に設けられ、充填室45の底部には、鉛直方向下側に向かって開口して気泡貯留部41の排出口43に繋がる連結口46を有する。また、この連結口46にも、排出口43と同様に、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着された状態で開放される開閉弁47が設けられている。
これらの開閉弁44,47は、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着された状態で開放される構造であれば、特に限定されないが、例えば、本実施形態では、排出口43に設けられる開閉弁44と、連結口46に設けられる開閉弁47とは、両者の相互作用により作動し、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着された状態で排出口43及び連結口46が開放されるようになっている。具体的には、各開閉弁44,47は、弁部材48とこの弁部材48を排出口43又は連結口46側に付勢する付勢部材49とで構成されている。各弁部材48は、気泡貯留部41内又は充填室45内に配置され、例えば、バネ等からなる付勢部材49によって排出口43又は連結口46に向かって常に付勢されている。このため、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着されていない状態では、排出口43及び連結口46のそれぞれは、開閉弁44,47によって封止された状態となっている。このように排出口43及び連結口46が封止された状態では、本実施形態に係る弁部材48の先端部は、排出口43又は連結口46よりも若干外側に突出した状態となる。そして、インクカートリッジ11をカートリッジケース21に装着すると、図4に示すように、各弁部材48同士が当接してそれぞれ押圧することによって、排出口43及び連結口46が開放される。勿論、このように各弁部材48同士が押圧することによって排出口43及び連結口46のそれぞれが開放されるように、各開閉弁44,47を構成する付勢部材49の付勢力を適宜調整しておく必要がある。
排出口43及び連結口46が開放され、気泡貯留部41と充填室45とが連通すると、気泡貯留部41内に貯留されていた気泡は、これら排出口43及び連結口46を介して充填室45内に流れ込むことになる。また同時に、充填室45に充填されている液体が、気泡貯留部41内、すなわち、インク流路内に流れ込むことになる。なお、上述したように充填室45には、貯留室に貯留されている液体と同一の液体、例えば、本実施形態では、同色のインクが充填されているため、例えば、インクの濃度が低下する等の問題が生じることはない。
このように、フィルタ36の上流側に気泡貯留部41を設けることでインク流路内の気泡がこの気泡貯留部41内に貯留される。すなわち、インクカートリッジ11からヘッド本体27にインクを供給する際、フィルタ36にトラップされた気泡が、気泡貯留部41に貯留される。また、貯留された気泡が、排出口43から外部(充填室45)に排出される。これにより、インク流路内の気泡がインクと共にヘッド本体27に供給されてドット抜け等の吐出不良が発生するのを防止することができる。また、いわゆる吸引動作によって気泡を排出させる必要がなくなり、無駄なインクの使用を防止することができ、ランニングコストを削減することができる。
さらに本実施形態では、インク供給路24に対向する領域に気泡貯留部41を設けるようにしたので、気泡を効率的に外部に排出することができる。すなわち、インク供給路24にインクを供給する際に、インクに混入している気泡がフィルタ36によってトラップされるようになっているため、インク供給路24上に気泡貯留部41を設けることにより、インク流路内の気泡をより確実に気泡貯留部41内に集めることができる。また、本実施形態では、貫通孔40と気泡貯留部41とを略水平方向に延びる連通路42を介して繋ぐようにして気泡の逆流を抑えている。したがって、気泡貯留部41に貯留された気泡が、貫通孔40内に入り込むのを防止することができ、気泡に起因するドット抜け等の発生をより確実に防止することができる。
なお、気泡貯留部41及び充填室45を設ける位置は、フィルタ36の上流側であれば特に限定されるものではない。例えば、図5に示すように、インク供給路24に対向する領域にインク供給針35の貫通孔40(針部38)を配置すると共に、フィルタ36上でインク流路を分岐させて、貫通孔40と共に気泡貯留部41をインク供給路24に対向する領域に形成するようにしてもよい。勿論、このような構成としても、インク流路内の気泡は、気泡貯留部41に貯留され、貯留された気泡は排出口43及び連結口46を介して流路外(充填室45)に排出される。
なお、本実施形態では、充填室45をインクカートリッジ11に設けた例を説明したが、これに限定されず、例えば、インクカートリッジ11とは別に、充填室を有する充填部材を、インクカートリッジ11と共にカートリッジケース21に装着するようにしてもよい。
(実施形態2)
図6は、実施形態2に係るヘッドユニットの要部、すなわち、インクカートリッジとインク供給針との接続部分の概略を示す断面図である。
本実施形態は、インクカートリッジ11からインクが供給されるインク供給針35Aの貫通孔40Aが、気泡貯留部41を兼ねるようにした例である。具体的には、図6に示すように、本実施形態では、インク供給針35A(針部38A)の先端部に、複数の微小孔の替わりに、例えば、直径が2〜2.5mm程度の排出口43Aが設けられている。また、この排出口43Aには、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着された状態で開放される開閉弁44Aが設けられている。
なお、この開閉弁44Aの構造は特に限定されず、実施形態1と同様に、弁部材48Aと付勢部材49Aとで構成されている。ただし、本実施形態では、弁部材48Aをその下方側から付勢部材49Aによって押圧するようにしている点で実施形態1の構成とは異なる。
一方、インクカートリッジ11Aには、充填室45Aが、インク供給針35Aに対向する領域、すなわち、インクカートリッジ11Aの挿入部37Aの鉛直方向上側に設けられ、この充填室45Aと挿入部37Aとが、図示しない貯留室と挿入部37Aとを繋ぐインク導入路50の一部を介して連通されている。すなわち、インク導入路50は挿入部37Aから鉛直方向上側に向かって形成され、その途中で第1の導入路51と第2の導入路52とに分岐されて第1の導入路51はそのまま鉛直方向上側に向かって延設されて充填室45Aに連通している。一方、第2の導入路52は、第1の導入路51とは交差する方向に延設されて図示しない貯留室に連通されている。
このような本実施形態の構成では、インクカートリッジ11がカートリッジケース21に装着されてインク供給針35Aが挿入部37A内に挿入されると、開閉弁44Aの弁部材48Aの先端部が、挿入部37A内に設けられている当接部53に当接して貫通孔40Aの内側に押し込まれ、これにより排出口43Aが開放される。そして、インクカートリッジ11の貯留室内のインクがこの排出口43Aを介して貫通孔40A内に供給されると共に、貫通孔40A(気泡貯留部41A)内に貯留された気泡がこの排出口43Aを介して排出され、第1の導入路51を介して充填室45A内に流れ込むようになっている。
このような構成としても、実施形態1の場合と同様に、インク流路内の気泡を良好にインク流路外に排出することができ、ドット抜け等の吐出不良を確実に防止することができる。また、いわゆる吸引動作を実施する必要がないため、ランニングコストを削減することができる。
なお、本実施形態の構成においては、ヘッド本体27にインク供給するためのインク流路の一部(インク導入路50)が、気泡を排出するための流路を兼ねているため、例えば、インク流路である第2の導入路52内にも気泡が流れ込んでしまう等の問題が生じることが考えられる。しかしながら、上述したように充填室45Aをインク供給針35Aの鉛直方向上側に設けるようにしているため、貫通孔40A内の気泡を第2の導入路52内に流れ込ませることなく確実に充填室45A内に流れ込ませることができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態に基づいて詳細に説明したが、勿論、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。また、上述した実施形態においては、液体噴射ヘッドユニットとしてインクジェット式記録ヘッドユニットを例示したが、本発明は、広く液体噴射ヘッドユニットの全般を対象としたものである。例えば、プリンタ等の画像記録装置に用いられる各種の記録ヘッドユニット、液晶ディスプレー等のカラーフィルタの製造に用いられる色材噴射ヘッドユニット、有機ELディスプレー、FED(面発光ディスプレー)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッドユニット、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッドユニット等にも適用することができる。
実施形態1に係る記録装置の概略を示す斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドユニットの組立斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドユニットの分解斜視図である。 実施形態1に係る記録ヘッドユニットの要部を示す断面図である。 実施形態1に係る記録ヘッドユニットの変形例を示す要部断面図である。 実施形態2に係る記録ヘッドユニットの要部の概略を示す断面図である。
符号の説明
10 インクジェット式記録装置、 11 インクカートリッジ、 12 ヘッドユニット、 21 カートリッジケース、 22 カートリッジ装着部、 24 インク供給路、 27 ヘッド本体、 35 インク供給針、 36 フィルタ、 37 挿入部、 38 針部、 39、 微小孔、 40 貫通孔、 41 気泡貯留部、 42 連通路、 43 排出口、 44,47 開閉弁、 45 充填室、 46 連結口、 48 弁部材、 49 付勢部材、 50 インク導入路

Claims (8)

  1. 液体が貯留される貯留室を有する液体貯留部材と、該液体貯留部材から供給される液体を液滴として吐出する複数のノズル開口を有するヘッド本体と、前記液体貯留部材が装着される装着部を有すると共に前記液体貯留部材の前記貯留室と前記ヘッド本体とを繋ぐ液体流路の一部を構成する供給路を有する保持部材と、該保持部材に固定されフィルタを介して前記供給路と連通する貫通孔を有する液体供給針とを具備し、
    前記フィルタの上流側には前記液体流路内の気泡が貯留される気泡貯留部を有すると共に該気泡貯留部の上部には鉛直方向上側に開口し且つ前記液体貯留部材が前記保持部材に装着された状態で開放される開閉弁が設けられた排出口を有することを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  2. 前記貯留室に貯留されている液体と同一の液体が充填された充填室を有する充填部材を具備し、且つ該充填部材には前記充填室の底部に鉛直方向下側に向かって開口して前記排出口に繋がると共に、前記液体貯留部材が前記保持部材に保持された状態で開放される開閉弁が設けられた連結口を有することを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  3. 前記充填部材が前記液体貯留部材と一体的に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  4. 前記液体供給針の前記貫通孔が前記気泡貯留部を兼ねると共に前記排出口が前記液体供給針の先端部に設けられ、前記排出口と前記連結口とが、前記液体貯留部材に設けられて前記貫通孔と前記貯留室とを繋ぐ導入路の一部を介して連通していることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  5. 前記充填室が前記液体供給針に対向する領域に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  6. 前記気泡貯留部が、前記供給路に対向する領域に設けられていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニット。
  7. 前記気泡貯留部と前記液体供給針の前記貫通孔とが水平方向に延びる連通路を介して連通していることを特徴とする請求項6に記載の液体噴射ヘッドユニット。
  8. 請求項1〜7の何れかに記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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JP2014166710A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Seiko Epson Corp 液体収容容器
CN110949004A (zh) * 2018-09-27 2020-04-03 精工爱普生株式会社 流道部件、头单元以及头单元组

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014166710A (ja) * 2013-02-28 2014-09-11 Seiko Epson Corp 液体収容容器
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