JP2007228832A - 振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セット - Google Patents

振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セット Download PDF

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Koichi Ito
浩一 伊藤
Eiji Sugaya
英二 菅谷
Seiji Matsui
誠司 松井
Isao Ota
勲 大田
Takenori Otsu
武則 大津
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Abstract

【課題】中通し竿に円滑に糸通し可能な、振出式中通し釣竿と糸通し具と糸通し具保持部材との釣具セットを提供する。
【解決手段】釣具セット10は、振出式中通し釣竿12と竿管保護カバー14と糸通し具16とを備えている。そして、振出式中通し釣竿12は、第3の中竿管30内に穂先竿管24及び第1および第2の中竿管26,28が収納され、大径竿管22に釣糸導入孔22cが設けられ、釣糸18を竿管の内部に導入する釣糸導入ガイド44を有する。糸通し具16は、前記釣糸導入ガイド44から挿入され、前記振出式中通し釣竿12の先端に送り込む。竿管保護カバー14は、前記第3の中竿管30と大径竿管22とを前記第3の中竿管30の後端が前記釣糸導入ガイド44よりも前方の位置で互いに固定可能であるとともに、前記糸通し具16を前記振出式中通し釣竿12の先側に送り込んだときに、前記糸通し具16の先端を外部に引出可能である。
【選択図】 図1

Description

本発明は、振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セットに関する。
特許文献1には、中通し竿用竿体留め具が開示されている。この止め具は、竿管の軸方向に沿って貫通した貫通孔を有するパイプ状の本体部を備えている。この本体部の貫通孔の内周が穂先竿管の外周に密着した状態でその止め具の本体部が元前竿に嵌合されている。
特開2000−157115号公報
特許文献1に開示された留め具では、穂先竿管が本体部よりも突出している。このため、重力や遠心力を利用して糸通し具を穂先竿管の先端から突出させようとしたときに、その穂先竿管が何らかの物体に衝突するなどして折損されるおそれがある。また、竿に糸を通そうとする場合、糸通しワイヤの先端を元前竿の後端の尻栓リングに対して上手く位置を調整してその糸通しワイヤを穂先竿管側に送り込む必要がある。
本発明は、このような課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、中通し竿の竿管の保護を図ることができるとともに、中通し竿に円滑に糸通し可能な、振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セットを提供することにある。
上記課題を解決するために、この発明に係る釣具セットは、振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材とを備えている。そして、振出式中通し釣竿は、釣糸を竿内に導入する釣糸導入孔を有する元竿内に、元前竿、中竿、および穂先竿が順次内側に向かって収納可能である。糸通し具は、前記釣糸導入孔を介して挿入され、釣糸を前記穂先竿の先側に送り込むため、細長く形成されている。保護部材は、前記元前竿と前記元竿とを前記元前竿の後端が前記元竿の前記釣糸導入孔よりも前方の位置で互いに固定した状態で前記糸通し具を前記穂先竿の先側に送り込んだときに、少なくとも前記元前竿の先端に装着され、前記中竿および前記穂先竿を保護するとともに前記中竿および前記穂先竿を前記元前竿に対して先側に飛び出すことを防止し、かつ、前記糸通し具の先端を外部に引き出し可能である。
この発明によれば、中通し竿の竿管の保護を図ることができるとともに、中通し竿に円滑に糸通し可能な、振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セットを提供することができる。
以下、図面を参照しながらこの発明を実施するための最良の形態について図1ないし図6を用いて説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る釣具セット10は、振出式中通し釣竿12(図2参照)と、竿管保護カバー(保護部材)14(図4参照)と、糸通し具16(図5参照)とが組み合わせて使用される。
図2に示すように、中通し釣竿12は、竿尻側に元竿管である大径竿管22を有し、穂先側に穂先竿管24を有し、この穂先竿管24から竿尻側に順に第1の中竿管(穂持竿管)26、第2の中竿管28、第3の中竿管(元前竿管)30が継合わせて形成されている。すなわち、穂先竿管24および各中竿管26,28,30は、それぞれ元側の外径が先側の外径よりも大きく形成されている。このため、これらの穂先竿管24及び各中竿管26,28,30は、基端外周面と先端内周面との各継合部P1〜P4で継合される振り出し構造であって、大径竿管22に収納される。なお、各竿管24,26,28,30は、例えば、強化繊維に合成樹脂を含浸させた繊維強化プリプレグ(FRP)を芯金に巻回した後、硬化、脱芯等の通常の工程を経て形成される。
大径竿管22の竿尻側には握り部22aと尻栓22bとが設けられている。大径竿管22には、さらに、第3の中竿管30の先側を突出させた状態で内部に配設することが可能な空間を有する。第3の中竿管30には、第2の中竿管28の先端を第3の中竿管30の先側に一致させた状態で内部に配設することが可能な空間を有する。第2の中竿管28には、第1の中竿管26の先端を第2の中竿管28の先側に一致させた状態で内部に配設することが可能な空間を有する。第1の中竿管26には、穂先竿管24を第1の中竿管26の先側よりも引き込んだ状態で配設することが可能な空間を有する。
穂先竿管24および各中竿管26,28,30の長さは適宜に設定されている。ただし、図1に示すように、穂先竿管24は、各中竿管26,28,30よりも短く形成されている。そして、各竿管24,26,28,30を大径竿管22に収納したとき、各中竿管26,28,30の先端が一致することが可能であり、各竿管24,26,28を第3の中竿管30に収納したとき、各中竿管26,28の先端が一致することが可能であるように形成されている。
なお、大径竿管22と穂先竿管24との間の中竿管の継数については上述の3本に限定されることはない。また、例えば第2の中竿管28、第3の中竿管30を省略して、第1の中竿管26を大径竿管22に継合させてもよい。また、大径竿管22に形成される握り部22a等の形態も図示のものに限定されることはない。
穂先竿管24の先端には、トップガイド32が着脱自在に配設されている。図1に示すように、このトップガイド32は、釣糸18を案内するガイドリング32aと、穂先竿管24の先端に固定する固定管32bとを備えている。このようにトップガイド32を穂先竿管24に装着することで、糸や糸通し具16の抵抗の低減が図れる。なお、このようなトップガイド32の最大径は、第1の中竿管26の先側の内部に収納可能なように、第1の中竿管26の穂先側の内径よりも小さく形成されている。
穂先竿管24及び各中竿管26,28,30の内周面からは、釣糸18や糸通し具16と、穂先竿管24及び各中竿管26,28,30との接触面積を小さくするための突状体34が突出されている。突状体34は、螺旋状若しくはリング状に周方向に沿って延設されている。突状体34は、耐摩耗性材料により形成することが好ましく、使用可能な耐摩耗性材料としては、例えば、セラミックス繊維、カーボン繊維、ガラス繊維等を用いた繊維強化樹脂、強化繊維にPET、アラミド、PTFE、PE等の有機繊維を用いたもの、或いは、合成樹脂フィルム、糸条、セラミックス材料(リング状)等が挙げられる。突状体34は、釣糸18や糸通し具16が突状体34の頂部と点接触して接触面積を小さくすることのできる各種形状にすることが可能である。この突状体34は同じ竿管内で連続した突状として形成することが好ましいが、釣糸18や糸通し具16の接触抵抗を低減できるものであれば、必ずしも連続することは要せず、複数本を配置してもよい。
大径竿管22には、各種のリール(図示せず)を固定するリールシート42が設けられている。このリールシート42の穂先側には、リールから延びる釣糸を側面から竿管内部に導入する釣糸導入部である釣糸導入ガイド44が取り付けられている。
釣糸導入ガイド44は、大径竿管22と第3の中竿管30との継合部P4の後側(尻栓22b側)に近接させて設けられている。第3の中竿管30を大径竿管22から振り出し継合させた際、第3の中竿管30の基端側に設けられた栓体48(図1および図3参照)がこの釣糸導入ガイド44に近接して配置される。これにより、釣糸18や糸通し具16の通し作業が行い易くなる。
釣糸導入ガイド44は、例えばセラミックスなどにより形成されたガイドリング44aを有する枠体44b及び大径竿管22の側面に形成された釣糸導入孔(長孔)22cに配設されたガイド44cを介して釣糸18を案内する。この釣糸導入孔22cは、図6(A)に示すように大径竿管22に対して第3の中竿管30を引き込んだときには閉塞される(図示せず)。
図2に示すように、第3の中竿管30を大径竿管22から振り出し継合させた際、図1に示すように、第3の中竿管30の基端側に設けられた栓体48がこの釣糸導入ガイド44に近接して配置されている。この栓体48は、例えばABSやポリアセタール等の硬質の樹脂材により形成されている。
図3に示すように、この栓体48の外周面と大径竿管22の内周面との間には、第3の中竿管30の基端部を受ける緩み止め用のOリング50が配設されている。そして、このOリング50の元側であって、栓体48の外周面と大径竿管22の内周面との間には、大径竿管22に対する第3の中竿管30の振り出しの容易化を図るために例えば1mm以下のような隙間(段差)Cが形成されている。隙間Cを例えば1mm以下としたのは、1mm以下であれば糸通し具16がスムーズに通るからである。
この栓体48には、釣糸導入ガイド44から挿入された釣糸18や糸通し具16(図1参照)を、穂先竿管24の後端開口孔へ案内し易いように、釣糸案内孔52が例えば軸中心部分に形成されている。この釣糸案内孔52は、第1の傾斜面52aと、小径部52bと、第2の傾斜面52cと、筒状部52dとを備えている。第1の傾斜面52aは、元側から穂先側に向けて次第に縮径する略すり鉢状に形成されている。このため、糸通し具16が栓体48の元側から配設されると、第1の傾斜面52aによって栓体48の中心部(中心軸)側に誘導される。
そして、この釣糸案内孔52の最も小径の小径部52bには、釣糸18や糸通し具16の摩擦を許容した状態でガイドするために、例えばセラミックスなどの耐磨耗性材料で形成されたリング54が固定されている。
第2の傾斜面52cは、リング54が固定された小径部52bの先端側に、元側から穂先側に向けて次第に拡径する略すり鉢状に形成されている。この第2の傾斜面52cは、穂先竿管24、第1の中竿管26の基端部を受ける。この第2の傾斜面52cのさらに穂先側は、内径が一定の筒状部52dが形成されている。この筒状部52dの外周には、第3の中竿管30の元側の内周面に螺合によって固定可能な螺合部を配設している。さらに、第2の中竿管28の基端部は、栓体48の筒状部52dの先端で受けられる。なお、リング54よりも前側の内径部の径は、穂先竿管24の基端部の外径よりも小さく形成されている。
穂先竿管24、第1の中竿管26、第2の中竿管28にも、釣糸18や糸通し具16(図1参照)の摩擦を許容した状態でガイドするリング56,58,60が各竿管24,26,28の基端部の内周面に突出するように固定されている。これらリング56,58,60は、例えばセラミックスなどの耐磨耗性材料で形成されている。
図6(A)に示すように、竿管保護カバー14は、中通し釣竿12の各竿管24,26,28,30を大径竿管22に収納した状態で持ち歩く際、元側の大径竿管22の先端から突出する小径の穂先竿管24および各中竿管26,28,30を保護するのに適したものである。図4(A)に示すように、この竿管保護カバー14は、略円筒状のカバー部材62と、当接部材64と、筒状体66とを備えている。
カバー部材62は、例えばABS樹脂等の硬質の合成樹脂で形成されていることが好ましい。このカバー部材62は、先側が閉塞された先側閉塞部62aと、基端側が開口された元側開口部62bとを備えている。このカバー部材62の内径は、大径竿管22の先側の最大外径部を覆うように、それよりも僅かに大きく形成されている。
カバー部材62の元側開口部62bからは、元側に突出する延長部72が延出されている。この延長部72には、拡径頭部を有する突起74が外方に突出されている。
また、延長部72には、中通し釣竿12の大径竿管22の先端部にカバー部材62を固定するための締付けベルト(止めバンド)76が取り付けられている。締付けベルト76は、大径竿管22の損傷を防止するために、例えばゴム、エラストマー、皮革等の柔軟性部材で形成されている。この締付けベルト76は延長部72と共に、竿管保護カバー14を中通し釣竿12の大径竿管22の先端部に固定するための固定部を形成する。この締付けベルト76に形成された複数の係合孔76aを介して、この延長部72に一体形成された突起74に係止される。したがって、延長部72および締付けベルト76を介してカバー部材62を大径竿管22に一体的に連結することができる。
なお、突起74は、頭部が拡径されているため、締付けベルト76を確実に保持することができる。このような突起74および締付けベルト76の係合孔76aに代えて、面ファスナを用いることも可能である。
当接部材64は、カバー部材62の先端の内側に固定され、カバー部材62を竿管22,24,26,28,30の先側に被せたときに、例えば各中竿管26,28,30の先端が当接される。このとき、当接部材64は、竿管22,26,28,30の先端に大きな力が加えられることを防止するように、柔軟性を有する素材により形成されている。このような当接部材64は、穂先竿管24の損傷を防止する軟質材料であればどのようなものでもよいが、カバー部材62に確実に保持され、容易に脱落することがないように、例えば天然ゴム、合成ゴム、ウレタンエラストマー、スチレン系エラストマー、オレフィン系エラストマー、EVA(エチレン酢酸ビニル)等の材料が好ましい。
カバー部材62の先側閉塞部62aおよび当接部材64には、貫通孔62c,64aが形成されている。この貫通孔62c,64aには、糸通し具16を挿通させる円筒状の筒状体66が固定されている。この筒状体66の外径は第1の中竿管26の内径よりも小さく形成されている。
筒状体66は、当接部材64を挿通した状態でカバー部材62の先側閉塞部62aに先端が固定されている。この筒状体66の外径は穂先竿管24の先端のトップガイド32の先端に当接したり、トップガイド32の内部に入り込む径であることが好ましい。特に、この筒状体66は、当接部材64の基端面からその基端までの長さ(第3の中竿管30に竿管保護カバー14を固定したときに、筒状体66が第3の中竿管30の先端より入り込む長さ)Lが、当接部材64の基端面から穂先竿管24のトップガイド32の先端までの長さ(第3の中竿管30に対する穂先竿管24の落ち込み長さ)Lに等しいことが好ましい。このため、穂先竿管24の先端のトップガイド32を筒状体66の基端で支持する(穂先竿管24を振れ止めすることができる)ので、筒状体66の内面と穂先竿管24の内面とがずれることなく、スムーズに糸通し具16を筒状体66の内部に誘導することができる。そして、この筒状体66は、糸通し具16が挿通可能な状態に、その内径が規定されている。
この筒状体66は例えばステンレス鋼材などにより硬質に形成されている。この竿管保護カバー14を中通し釣竿12に装着する場合、筒状体66は第1の中竿管26の先側から穂先竿管24の先端に当接したり、穂先竿管24の先端の内部に入り込むように挿入される。
竿管保護カバー14が中通し釣竿12に固定されると、大径竿管22の先端部に対向させて設けられる軟質材製の当接部材64が、大径竿管22およびこの大径竿管22に収納された各中竿管26,28,30(図1参照)の先端を保護する。
図5(A)に示すように、糸通し具16は、中心軸に対して対称なテーパ状の先細の先端部を有する軸部材82と、この軸部材82の基端部に配設されたコイル状のバネ部材84と、このバネ部材84の基端部に設けられた糸掛け部86とを備えている。この糸通し具16の全長は約300mm程度である。また、この糸通し具16の軸部材82の最大径は、穂先竿管24の最小径よりも小さく、例えば1.2mmから1.8mm程度である。この軸部材82は、例えばステンレス鋼材や硬質のプラスチック材などにより形成されている。そして、特に、バネ部材84の重量よりも軸部材82の重量が重く形成されている。なお、糸通し具16の重量は材質、径、長さ等によって決められるため、適宜の寸法に設定される。
軸部材82およびバネ部材84は、上述した竿管保護カバー14の筒状体66に挿通可能である。すなわち、糸通し具16を筒状体66に容易に挿通可能なように、糸通し具16の最大外径は、筒状体66の内径よりも小さく形成されている。また、バネ部材84は、側方から適当な力が加えられると自在に曲げられる。
なお、糸通し具16は、図5(A)に示すものの他、図5(B)に示すように、糸掛け部86は、自動ハリス止めのような形態であることも好適である。
次に、この実施の形態に係る釣具セット10の中通し釣竿12に釣糸18を通す作業について説明する。
まず、図6(A)に示すように、中通し釣竿12を持ち運び易いように、大径竿管22に対して各竿管24,26,28,30が引き込まれているものとする。すなわち、図2に示す中通し釣竿12の全長を最も短くした状態で釣場等まで持ち運ぶ。このとき、大径竿管22の釣糸導入孔22c(図1参照)は第3の中竿管30によって閉塞されている。このため、図6(A)に示す状態では糸通し具16を用いて釣糸18を各竿管22,24,26,28,30の内部に通すことができない。
各竿管22,24,26,28,30に釣糸18を通す場合、一旦、保護カバー14の締付けベルト76の係合孔76aの突起74に対する係合を解除する。そして、大径竿管22に対して各竿管24,26,28,30を引き出す。この状態で、図6(B)に示すように、再び保護カバー14の締付けベルト76の係合孔76aに突起74を留め直す。このとき、図1に示すように、大径竿管22の釣糸導入孔22cが開口されている。
図1に示すように、糸通し具16の先端の軸部材82を釣糸導入ガイド44から穂先竿管24の先側に向けて挿入する。このとき、栓体48の略すり鉢状の第1の傾斜面52aによって、糸通し具16の先端は栓体48の中心軸上の小径部52bに誘導される。そして、中通し釣竿12の竿先を元側に対して低くする。すなわち、糸通し具16の先側の軸部材82を元側の糸掛け部86に比べて下側にする。すると、糸通し具16は、その重力(遠心力)もしくは中通し釣竿12を上下に振って落とす反動により穂先竿管24の元側から穂先竿管24の内部を滑って穂先竿管24の先側に送られる。このため、糸通し具16の軸部材82の先端が、穂先竿管24のトップガイド32を超えて筒状体66の内部に挿通される。すなわち、糸通し具16が竿管保護カバー14の先端から飛び出る。このとき、図示しないリールから延出された釣糸18には、糸通し具16の重みによって張力が働いている。このため、糸通し具16を保護カバー14の先端に対してぶら下げた状態で第3の中竿管30を大径竿管22の内部に収納しても、釣糸18が糸ガミする(節と節との隙間に入り込んでしまう)ことが少ない。
この状態で、カバー部材62の締付けベルト76の係合を解除して、カバー部材62を中通し釣竿12の先端から取り外す。すなわち、筒状体66を中通し釣竿12の竿先から抜く。そして、糸通し具16の基端部の糸掛け部86から釣糸18を外す。したがって、釣糸18が中通し釣竿12の大径竿管22の釣糸導入孔22cから穂先竿管24の竿先まで通される。
この状態で、釣糸18に仕掛け等(図示せず)を装着する。そして、図2に示すように、中通し釣竿12を延伸させる。このとき、この釣糸18は、大径竿管22の釣糸導入孔22cから穂先竿管24の穂先まで挿通されている。そして、この穂先竿管24から延出された釣糸18には仕掛け等が装着されている。
なお、中通し釣竿12を延伸させてから仕掛け等を装着することに、何ら問題はない。
また、筒状体66およびカバー部材62にスリット(図示せず)を入れておき、仕掛け等を装着した後に筒状体66およびカバー部材62のスリットから釣糸18を抜くことも好ましい。
以上説明したように、この実施の形態によれば、以下の効果が得られる。
中通し釣竿12の大径竿管22に対して第3の中竿管30を延伸させるだけで、他の竿管24,26,28を延伸させることなく、穂先竿管24、第1および第2の中竿管26,28を第3の中竿管30に収納した状態で糸通し具16を中通し釣竿12の大径竿管22の釣糸導入孔22cから穂先竿管24の先端まで通すことができる。したがって、竿の長さを大径竿管22と第3の中竿管30とを繋いだ長さ分だけとした状態で竿先を下に向けるだけで、糸通し作業を容易に行なうことができる。すなわち、場所を選ばず、容易に糸通し操作を行なうことができる。
また、竿管保護カバー14によって竿管24,26,28が先方に飛び出すことを防止することができる。このため、竿管24,26,28の破損を防止することができる。そうすると、中通し釣竿12の先側を下側に向けたときに竿管24,26,28の先端が剥き出しになっていないため、例えば岩等に衝突させても、その竿管保護カバー14によって竿管24,26,28を保護することができる。
さらに、糸通し具16を、先細の軸部材82、および、バネ部材84で形成したので、容易に穂先竿管24および筒状体66の内部を挿通させることができる。
なお、この実施の形態では、カバー部材62を用いることについて説明したが、糸通しを行なう際には、必ずしも第3の中竿管30の全周を覆う必要はない。すなわち、糸通しの際、穂先竿管24の先端に装着されたトップガイド32の位置を第3の中竿管30の先端に対して所定の距離に保持できれば好適である。このため、例えば当接部材64が第3の中竿管30の先端に係合や嵌合され、かつ、筒状体66がこの当接部材64に固定されていれば良い。
図7には、保護カバー14の変形例を示す。カバー部材62の内周面には、シート状の弾性体78が被覆されている。この弾性体78は、例えばゴムやエラストマー等により形成されている。このため、例えば大径竿管22がガタツキなく嵌合される。もちろん、シート状の弾性体78には、第3の中竿管30がガタツキなく嵌合されることも好適である。また、保護カバー14のカバー部材62を弾性体として一体に形成しても良い。
また、図8には、糸通し具16の変形例を示す。糸通し具16は、線状の棒部材92と、糸掛け部86とを備えている。この棒部材92の先端部は、先細に形成されている。この棒部材92は、例えば超弾性合金で形成されていることが好適である。この棒部材92の最大径は、約1mmから2mm、例えば1.6mmであることが好適である。さらに、この糸通し具16の全長は450mm程度である。さらに、棒部材92の重量は5g以上である。なお、超弾性合金には、一般には5%から8%等、3%以上の伸び率を有する合金であって、長手軸方向に引っ張って負荷を加えた際に約3%以上の伸び率を示して形状を変化させ、その負荷を除去すると約90%以上の復元率で回復する。超弾性合金としては、Ni−Ti系合金、Ni−Ti−Fe系合金、Ni−Ti−Cu系合金、Ni−Ti−Cr系合金などによって形成することが可能である。
なお、ここでは、円筒状の筒状体66を糸通し具16が挿通可能であるとしたが、筒状体66が設けられていないことも好適である。この場合、穂先竿管24の先端部は、当接部材64に近接する位置までの長さを有する。そして、穂先竿管24の中心軸上に、当接部材64およびカバー部材62を貫通する貫通孔64a,62cが形成されている。このようにすることによって、糸通し具16を当接部材64およびカバー部材62の貫通孔64a,62cを貫通させることができる。すなわち、釣糸18を挿通させることができる。
これまで、一実施の形態やそれに基づく変形例について図面を参照しながら具体的に説明したが、この発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で行なわれるすべての実施を含む。
本発明の実施の形態に係る振出式中通し釣竿と竿管保護カバーと糸通し具との釣具セットを示す概略的な縦断面図。 本発明の実施の形態に係る釣具セットの振出式中通し釣竿を延伸させた状態を示す概略図。 本発明の実施の形態に係る釣具セットの振出式中通し釣竿の、図1中の符号IIIで示す位置の概略的な縦断面図。 (A)は本発明の実施の形態に係る釣具セットの竿管保護カバーを示す概略的な部分断面図、(B)は(A)中の矢印4B方向から見た概略図。 (A)および(B)は本発明の実施の形態に係る釣具セットの糸通し具を示す概略的な縦断面図。 (A)は本発明の実施の形態に係る釣具セットを持ち運ぶ際の状態を示す概略図、(B)は本発明の実施の形態に係る釣具セットに釣糸を挿通させる際の状態を示す概略図。 本発明の実施の形態に係る釣具セットの竿管保護カバーの変形例を示す概略的な部分断面図。 本発明の実施の形態に係る釣具セットの糸通し具の変形例を示す概略的な縦断面図。
符号の説明
10…釣具セット、12…中通し釣竿、14…竿管保護カバー、16…糸通し具、18…釣糸、22…大径竿管、22c…釣糸導入孔、24…穂先竿管、26…第1の中竿管、28…第2の中竿管、30…第3の中竿管、32…トップガイド、32a…ガイドリング、32b…固定管、34…突状体、44…釣糸導入ガイド、44a…ガイドリング、44b…枠体、44c…ガイド、48…栓体、62…カバー部材、64…当接部材、66…糸通し具保持部材、74…突起

Claims (6)

  1. 釣糸を竿内に導入する釣糸導入孔を有する元竿内に、元前竿、中竿、および穂先竿が順次内側に向かって収納可能な振出式中通し釣竿と、
    前記釣糸導入孔を介して挿入され、釣糸を前記穂先竿の先側に送り込むための細長い糸通し具と、
    前記元前竿と前記元竿とを前記元前竿の後端が前記元竿の前記釣糸導入孔よりも前方の位置で互いに固定した状態で前記糸通し具を前記穂先竿の先側に送り込んだときに、少なくとも前記元前竿の先端に装着され、前記中竿および前記穂先竿を保護するとともに前記中竿および前記穂先竿を前記元前竿に対して先側に飛び出すことを防止し、かつ、前記糸通し具の先端を外部に引き出し可能な保護部材と
    を具備することを特徴とする振出式中通し釣竿と糸通し具と保護部材との釣具セット。
  2. 前記糸通し具は、前記釣糸を掛ける糸掛け部を元側端部に備え、この糸掛け部の先側は、線状の棒部材および/またはバネ部材によって形成されていることを特徴とする請求項1に記載の釣具セット。
  3. 前記糸通し具の先端部は先細状の軸部材で形成され、
    前記保護部材は、筒状体と、この筒状体を保持するとともに前記元竿、前記元前竿、前記中竿、および前記穂先竿の先側を保護可能なカバー部材とを備えていることを特徴とする請求項1もしくは請求項2に記載の釣具セット。
  4. 前記筒状体の内径は、前記糸通し具の最大外径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の釣具セット。
  5. 前記筒状体は、前記元前竿の先端から、前記元前竿に収納される穂先竿の先端までの長さに略一致する長さに形成されていることを特徴とする請求項3もしくは請求項4に記載の釣具セット。
  6. 前記元前竿の後端には、ガイドリングを備えた尻栓が装着され、
    前記ガイドリングより後方の尻栓内面は、略すり鉢状に後方側に向かって拡径されていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1に記載の釣具セット。
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