JP2007228215A - 画像処理装置,画像処理方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

画像処理装置,画像処理方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 両面印刷された原稿から,表面原稿の情報を損なうことなく裏写りを防止する可能な画像処理装置を提供する。
【解決手段】 本発明は,多値画像D1から二値画像D3を生成する画像処理装置100に関し,多値画像D1における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値T1を決定する第1の閾値決定部113と,黒画素と未確定画素とを区分するための第2の閾値T2を決定する第2の閾値決定部114と,未確定画素を白画素または黒画素に確定し,二値画像D3を生成する二値画像生成部115とを備えることを特徴とする。ここで,二値画像生成部115は,第1の閾値T1および第2の閾値T2に基づいて,多値画像D1の各画素を黒画素,白画素または未確定画素に一時的に割り当て,少なくとも1つの黒画素に隣接する未確定画素は黒画素に,白画素にのみ隣接する未確定画素は白画素とすることにより,二値画像D3を生成する。
【選択図】 図3

Description

本発明は,多値画像から二値画像を生成する画像処理装置に関し,より詳細には,両面印刷された原稿を読み取って生成された多値画像から,裏写りの少ない二値画像を生成する画像処理装置に関する。
スキャナやファクシミリなどの画像取込装置において原稿を取り込み,例えば白黒の2色の画像として出力する場合,取り込み原稿が両面印刷されたものであると,用紙の厚さや材質によっては,取り込み面と反対側の面の画像が透過してしまい,取り込み面の画像に反対側の面の画像が混ざって入力される“裏写り”が生じる場合がある。
このような裏写りを防止するため,多値画像から二値画像を生成する従来の画像処理装置は,図14に示すように構成されていた。画像処理装置1は,画像処理を行う制御部10と,画像取込装置2により取り込まれた多値画像を保持する多値画像保持部20と,多値画像を制御部10により画像処理して生成された二値画像を保持する二値画像保持部30とを有する。制御部11は,取り込まれた多値画像から濃度の度数分布表を生成する度数分布計測部11と,多値画像を二値化するための閾値を決定する閾値決定部13と,閾値決定部13により決定された閾値に基づいて多値画像から二値画像を生成する画像処理部15とからなる。
このような画像処理装置1では,図15に示すように,まず,スキャナなど画像取込装置2から取り込まれた原稿を多値画像として取り込み,多値画像保持部20に記憶する(ステップS10)。次いで,多値画像保持部20に記憶された多値画像から,度数分布計測部11により画像の特徴を示す度数分布表を生成する(ステップS20)。さらに,生成された度数分布表に基づき,例えば判別分析法によって最適な二値化を行うための閾値を閾値決定部13において決定する(ステップS30)。その後,決定された閾値に基づき,多値画像の各画素に対して例えば黒画素または白画素のいずれかを割り当て,二値画像を生成する(ステップS40)。
画像処理装置1によって,例えば,取り込み面(表面)に「細字」,取り込み面と反対側の面(裏面)に「裏写り」と記載された原稿を取り込んだ際,生成された多値画像に,図16に示すような「裏写り」の文字が裏写りしていたとする。このとき,従来の二値化処理では,例えば図17(a)に示すように,裏面の情報も表面の情報として認識してしまい,表面の情報に裏面の情報が重なって見づらくなってしまうという問題があった。図17(a)に示すような現象を回避するために,裏写りしないような閾値を設定したとしても,例えば図17(b)に示すように,表面の情報も裏面の情報と認識してしまい,表面の文字がかすれてしまうという問題があった。
このような問題を解決するために,例えば特許文献1に示す画像形成装置では,除去しようとする低い濃度の裏面画像を含む表面画像データと,裏面画像データを画像データ変換後,二値化処理して表面画像データと裏面画像データの重なり部分を求める。この重なり部分からヒストグラム計算をして平滑化後,閾値を計算して重なり部分に含まれるノイズ分の裏面画像データを除き,これと表面画像データから重なり部分のデータを除いた画像データとを合成することにより,裏写りを除去している。
特開平6−62216号公報
しかし,上記特許文献1の画像形成装置では,両面の画像を取り込む必要があり,処理に時間を要する。
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,両面印刷された原稿から,表面原稿の情報を損なうことなく裏写りを防止する可能な,新規かつ改良された画像処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,多値画像から二値画像を生成する画像処理装置が提供される。かかる画像処理装置では,多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定部と,黒画素と未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定部と,未確定画素を白画素または黒画素に確定し,二値画像を生成する二値画像生成部とを備えることを特徴とする。
本発明にかかる画像処理装置によれば,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像に対して黒画素,白画素または未確定画素のいずれかを一時的に割り当てた後,二値画像が生成される。これにより,黒と白の境界付近の濃度値を示す画素(未確定画素)を,所定の規則に基づいて黒画素または白画素に確定するので,生成された二値化画像に裏写りの画像が表示されていたり,裏写りの画像は表示されていないが取り込み面(表面)の画像がかすれてしまうことを防止することができる。また,原稿の両面の画像を取り込むことなく二値画像を生成することができるので,処理時間を短縮できるという効果もある。
二値画像生成部によって,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像の各画素を黒画素,白画素または未確定画素に一時的に割り当て,少なくとも1つの黒画素に隣接する未確定画素は黒画素に,白画素にのみ隣接する未確定画素は白画素とすることにより,二値画像を生成することができる。通常,両面印刷された原稿において表面の画像を取り込んだ場合,表面に裏写りした裏面の画像は,表面の画像より薄く表示される。そこで,二値画像生成部は,白画素にのみ隣接する未確定画素は,裏面の画像と判断して白画素に決定し,少なくとも1つの黒画素に隣接する未確定画素は,表面の画像と判断して黒画素に決定する。このような規則に従って,未確定画素に割り当てる色を決定することにより,より質の高い二値画像を生成することができる。
ここで,第1の閾値は,例えば,第1の閾値決定部により判別分析法を用いて決定することができる。一方,第2の閾値は,例えば,第2の閾値決定部により,第1の閾値とは独立した一定の値,例えばテストパターンを取り込んで決定した黒画素とすべき値に決定してもよく,第1の閾値から一定の値だけ低い値に決定してもよい。ここで,第2の閾値が,第1の閾値から一定の値だけ低い値が前記黒画素に確定すべき所定の値以下である場合,所定の値を第2の閾値とすることもできる。これにより,黒画素と判断すべき画素が白画素に確定されてしまうことを防止することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンピュータに上記の画像処理装置を機能させるコンピュータプログラムが提供される。コンピュータプログラムは,コンピュータが備える記憶部に格納され,コンピュータが備えるCPUに読み込まれて実行されることにより,そのコンピュータを上記の画像処理装置として機能させる。また,コンピュータプログラムが記憶された,コンピュータで読み取り可能な記録媒体も提供される。記録媒体は,例えば磁気ディスク,光ディスクなどである。
上記課題を解決するために,本発明のさらに別の観点によれば,多値画像から二値画像を生成する画像処理方法が提供される。かかる画像処理方法は,多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定ステップと,黒画素と未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定ステップと,未確定画素を白画素または黒画素に確定し,二値画像を生成する二値画像生成ステップとを含んでなる。ここで,二値画像生成ステップは,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像を黒画素,白画素または未確定画素に一時的に割り当てる一時割当ステップと,少なくとも1つの黒画素に隣接する未確定画素は黒画素に,白画素にのみ隣接する未確定画素は白画素とすることにより,二値画像を生成する画素確定ステップと,を有することを特徴とする。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,多値画像から二値画像を生成する画像処理装置が提供される。かかる画像処理装置は,多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定部と,黒画素と未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定部と,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像から中間画像を生成する中間画像生成部と,中間画像における未確定画素を白画素または黒画素に確定し,二値画像を生成する二値画像生成部とを備えることを特徴とする。
本発明にかかる画像処理方法によれば,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像に対して黒画素,白画素または未確定画素のいずれかを割り当てて,三値化された中間画像を生成した後,二値画像が生成される。これにより,黒と白の境界付近の濃度値を示す画素(未確定画素)を,所定の規則に基づいて黒画素または白画素に確定するので,生成された二値化画像に裏写りの画像が表示されていたり,裏写りの画像は表示されていないが取り込み面(表面)の画像がかすれてしまうことを防止することができる。また,両面の画像を取り込むことなく二値画像を生成することができるので,処理時間を短縮できるという効果もある。
中間画像生成部によって,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像の各画素を黒画素,白画素または未確定画素に割り当てて中間画像を生成し,二値画像生成部によって,少なくとも1つの黒画素に隣接する未確定画素は黒画素に,白画素にのみ隣接する未確定画素は白画素とすることにより,中間画像から二値画像を生成することができる。このような規則に従って,中間画像の未確定画素に割り当てる色を決定することにより,より質の高い二値画像を生成することができる。
ここで,第1の閾値は,例えば,第1の閾値決定部により判別分析法を用いて決定することができる。一方,第2の閾値は,例えば,第2の閾値決定部により,第1の閾値とは独立した一定の値,例えばテストパターンを取り込んで決定した黒画素とすべき値に決定してもよく,第1の閾値から一定の値だけ低い値に決定してもよい。ここで,第2の閾値が,第1の閾値から一定の値だけ低い値が前記黒画素に確定すべき所定の値以下である場合,所定の値を第2の閾値とすることもできる。これにより,黒画素と判断すべき画素が白画素に確定されてしまうことを防止することができる。
上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,コンピュータに上記の画像処理装置を機能させるコンピュータプログラムが提供される。
上記課題を解決するために,本発明のさらに別の観点によれば,多値画像から二値画像を生成する画像処理方法が提供される。かかる画像処理方法は,多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定ステップと,黒画素と未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定ステップと,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像から中間画像を生成する中間画像生成ステップと,中間画像における未確定画素を白画素または黒画素に確定し,二値画像を生成する二値画像生成ステップと,を含むことを特徴とする。
以上説明したように本発明によれば,両面印刷された原稿から,表面原稿の情報を損なうことなく裏写りを防止することの可能な,画像処理装置を提供することができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書及び図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本発明の実施形態にかかる画像処理装置100は,例えば図1に示すように,片面スキャナなどの画像取込装置150から取り込んだ多値画像を,二値画像としてディスプレイなどの画像表示装置160に表示する際に用いられる。画像取込装置150から取り込んだ原稿は,多値画像D1として画像処理装置100に送信される。画像処理装置100は,受信した多値画像D1から二値画像D3を生成して画像表示装置160へ送信し,画像表示装置160は受信した二値画像D3を表示する。このように,多値画像D1から二値画像D3を生成する画像処理装置100の構成について,以下に説明する。
(第1の実施形態)
まず,図2に基づいて,本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置100の構成について説明する。ここで,図2は,本実施形態にかかる画像処理装置100の構成を示すブロック図である。
本実施形態にかかる画像処理装置100は,図2に示すように,画像処理を行う制御部110と,画像取込装置150により取り込まれた多値画像D1を保持する多値画像保持部120と,閾値を保持する閾値保持部130と,多値画像D1を制御部110により画像処理して生成された二値画像D3を保持する二値画像保持部140とを有する。
制御部110は,画像取込装置150により取り込まれた原稿から生成された多値画像D1における濃度の度数分布表を生成する度数分布計測部111と,多値画像D1を二値化するための閾値を決定する閾値決定部112と,閾値決定部112により決定された閾値に基づいて多値画像D1から二値画像D3を生成する二値画像生成部115とからなる。
度数分布計測部111は,多値画像の各画素の画素値を測定し,画像の特徴を示す濃度の度数分布表を作成する。濃度の度数分布表は,入力された多値画像D1の各画素について,例えば8ビット,すなわち0〜255の256レベルに量子化された白〜灰色〜黒の連続した変化(濃度値)を割り当て,割り当てられた濃度値について度数分布表を作成する。なお,本実施形態では,0を黒,255を白として0〜255の値を黒から白の色を対応させるものとして説明するが,本発明はかかる例に限定されず,0を白,255を黒としてもよい。また,本実施形態においては,二値画像の場合,0を黒,1を白として考えている。
閾値決定部112は,第1の閾値決定部113と,第2の閾値決定部114とを有する。第1の閾値決定部113は,白画素と未確定画素(白画素または黒画素に決定されていない画素)とを区分するための第1の閾値を決定する決定部である。第2の閾値決定部114は,黒画素と未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する決定部である。
二値画像生成部115は,閾値決定部112により決定された第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像D1から二値画像D3を生成する処理を行う。
多値画像保持部120は,画像取込装置150から画像処理装置100に入力された多値画像D1を記憶する。また,閾値保持部130は,閾値決定部112により決定される第1の閾値および第2の閾値を記憶する。そして,二値画像保持部140は,二値画像生成部115により生成された二値画像D3を記憶する。これらの情報保持部120,130,140は,例えばRAMやハードディスク等のメモリを含んで構成される。
以上,本実施形態にかかる画像処理装置100の構成について説明した。次に,図3に基づいて,本実施形態にかかる画像処理装置100による画像処理方法について説明する。ここで,図3は,本実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。
本実施形態にかかる画像処理装置100により画像処理方法は,図3に示すように,まず,画像取込装置150を用いて原稿を取り込み,取り込んだ原稿から作成された多値画像D1を,多値画像保持部120に記憶する(ステップS110;多値画像入力ステップ)。
次いで,多値画像保持部120に記憶された多値画像D1の各画素について,度数分布計測部111により,その濃度に関する度数分布表を作成する(ステップS120;度数分布表作成ステップ)。ステップS120では,入力された多値画像D1の各画素について,例えば0〜255の256レベルに量子化された濃度値を割り当てる。こうして,多値画像D3についての濃淡の度合いを表す度数分布表が作成される。
ステップS120において多値画像D1についての濃度の度数分布表が作成されると,度数分布表に基づいて,第1の閾値決定部113により第1の閾値T1を決定する(ステップS130;第1の閾値決定ステップ)。第1の閾値T1は,図4に示すように,多値画像D1の各画素について,白画素と未確定画素とを区分するための閾値である。第1の閾値T1は,例えば判別分析法により決定することができる。
判別分析法とは,画像の濃度値の分布を閾値で2つの領域に分割したとき,2つの領域が最もよく分離するように閾値を決定するための方法である。閾値により領域を分離するための尺度としては,2つの領域の平均値の分散と各領域の分散との比(判別比)が用いられ,この判別比が最大となるように閾値が選択される。判別分析法は,度数分布表に明確な谷(差)が存在しない場合においても閾値が選択できるので,広く利用されている手法である。判別分析法により選択された第1の閾値T1は,閾値を記憶する閾値保持部130に記憶される。
さらに,第1の閾値T1に基づいて,第2の閾値決定部114により第2の閾値T2を決定する(ステップS140;第2の閾値決定ステップ)。第2の閾値T2は,図4に示すように,多値画像D1の各画素について,黒画素と未確定画素とを区分するための閾値である。本実施形態にかかる画像処理方法では,第2の閾値T2は,第1の閾値T1から一定の値だけ低い値に決定される。この第1の閾値T1から差分する一定の値は,例えば,事前に画像読取装置150によってテストパターンを読み取り,そのテストパターンの各画素の濃度の度数分布から決定することができる。例えば,第2の閾値T2は,第1の閾値T1から20〜30の値だけ低くなるように設定することができる。
第1の閾値T1および第2の閾値T2が決定すると,二値画像生成部115により多値画像D1から二値画像D3を生成する画像処理を行う(ステップS150;二値画像生成ステップ)。本実施形態にかかる画像処理方法では,例えばラベリングにより二値画像D3を生成する。ラベリングとは,同じ成分に属する画素に同じラベルを割り当て,異なった成分には異なったラベルを割り当てる処理をいう。
以下,図5および図6に基づいて,本実施形態におけるラベリングを用いた画像処理について説明する。ここで,図5は,本実施形態にかかるラベリングによる画像処理方法を示す説明図であり,(a)は多値画像D1の各画素に黒画素,白画素または未確定画素を割り当てた状態を示し,(b)は図6の割り当て方法に基づいて未確定画素に対して黒画素または白画素を割り当てた状態を示す。また,図6は,本実施形態にかかる画像処理方法における色の割り当て方法を示す表である。すなわち,1つでも黒画素を含む領域は黒画素に,黒画素を含まない領域は白画素を割り当てることを示している。
本実施形態にかかる画像処理方法では,まず,図4に示すように,多値画像D1の各画素の濃度値αが0以上第2の閾値T2未満(0≦α<T2)である場合は黒画素,第1の閾値以上255以下(T1≦α≦255)である場合は白画素,第2の閾値以上第1の閾値未満(T2≦α<T1)である場合は未確定画素として,多値画像D1の各画素に対して黒画素,白画素または未確定画素のいずれかを順次一時的に割り当てる。ここで,未確定画素とは,黒または白の境界値付近の濃度値を有する画素であり,未確定画素が隣接する画素の色に基づいて最終的な色が決定される画素である。
次いで,未確定画素に黒画素または白画素を割り当てる。かかる割り当て処理において,二値画像生成部115は,まず,割り当てられた未確定画素または黒画素に隣接する他の未確定画素または黒画素を連結して形成される未確定画素領域を特定する。すなわち,未確定画素領域は,未確定画素のみからなる領域,または未確定画素と黒画素とを含む領域となる。例えば,図5(a)に示すように,多値画像D1の各画素に黒画素,白画素または未確定画素が割り当てられた状態において,未確定画素のみからなる領域0,未確定画素と黒画素とを含む領域1,そして黒画素のみからなる領域2の3つの未確定画素領域が存在するとする。これらの未確定画素領域について,図6に示す規則に従って最終的に割り当てる色を決定する。
すなわち,黒画素に接していない未確定画素領域(つまり,白画素のみに隣接している未確定画素領域)には白画素,少なくとも1つの黒画素に接している未確定画素には黒画素を割り当てる。これは,裏写りによる画像は表面の画像よりも濃度が低いことから,白画素のみに隣接する未確定画素領域は裏写りによる画像と判断され,一方,少なくとも1つの黒画素を含む未確定画素領域は,周囲に濃度の高い画素があることから表面の画像と判断されることに基づく。したがって,図7(a)において,領域0の各画素は白画素,領域1および領域2の各画素は黒画素に決定され,図7(b)のような二値画像D3が生成される。なお,領域2のように黒画素のみからなる領域は,未確定画素領域に含めずに,初めから黒画素に決定するようにしてもよい。
このようにラベリングにより生成された二値画像D3は,二値画像保持部140に記憶される(ステップS160;二値画像出力ステップ)。
以上,本実施形態にかかる画像処理方法について説明した。例えば,かかる画像処理方法により図16に示す多値画像から二値画像を生成すると,図7に示すような二値画像が生成される。この二値画像と従来の画像処理方法により生成された二値画像とを比較すると,従来は図17(a)のように裏面の画像である「裏写り」の文字が裏写りしていたが,本実施形態にかかる画像処理方法により生成された二値画像は,「裏写り」の文字は表示されておらず,裏写りのない画像となっている。また,裏写りを防止しようとすると,従来は図17(b)のように表面の画像である「細字」の文字がかすれてしまっていたが,本実施形態にかかる画像処理方法により生成された二値画像は,「細字」の文字のかすれは少なく,はっきりと認識できる画像となっている。
このように,第1の実施形態にかかる画像処理装置100および画像処理方法によれば,多値画像から二値画像を生成する際,まず,第1の閾値決定部113および第2の閾値決定部114により,黒画素,白画素または未確定画素に分類するための閾値を2つ決定する。そして,多値画像の各画素に黒画素,白画素または未確定画素を一時的に割り当て,未確定画素に対しては,隣接する画素の色に応じてラベリングにより黒画素または白画素を割り当てる。これにより,生成された二値画像に裏写りした画像が現れることがなく,取り込み画像も明確に表示させることができる。また,中間画像を生成することなく多値画像から二値画像を生成することができるため,処理に要する時間を短縮することができる。
(第2の実施形態)
次に,図8および図9に基づいて,第2の実施形態にかかる画像処理装置および画像処理方法について説明する。ここで,図8は,本実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。また,図9は,本実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。本実施形態は,多値画像から二値画像を生成する過程において,中間画像が生成される点で第1の実施形態と異なる。以下では,第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態にかかる画像処理装置200は,図8に示すように,画像処理を行う制御部210と,画像取込装置150により取り込まれた多値画像D1を保持する多値画像保持部120と,閾値を保持する閾値保持部130と,多値画像D1を制御部110により画像処理して生成された二値画像D3を保持する二値画像保持部140とを有する。
制御部210は,画像取込装置150により取り込まれた原稿から生成された多値画像D1における濃度の度数分布表を生成する度数分布計測部111と,多値画像D1を二値化するための閾値を決定する閾値決定部112と,閾値決定部112により決定された閾値に基づいて多値画像D1から中間画像D2を生成する中間画像生成部213と,中間画像D2から二値画像D3を生成する二値画像生成部215とからなる。
中間画像生成部213は,第1の閾値および第2の閾値に基づいて,多値画像D1から黒画素,白画素または未確定画素の三値からなる中間画像D2を生成する処理を行う。また,二値画像生成部215は,中間画像生成部213により作成された中間画像D2から二値画像D3を生成する処理を行う。
次に,このような画像処理装置200による画像処理方法を説明する。
多値画像入力ステップ(ステップS210),度数分布表作成ステップ(ステップS220),第1の閾値決定ステップ(ステップS230),および第2の閾値決定ステップ(ステップS240)については,第1の実施形態と実質的に同様である。
ステップS230,ステップS240により第1の閾値T1および第2の閾値T2が決定すると,中間画像生成部213は,これらの閾値T1,T2に基づいて黒画素,白画素または未確定画素の三値からなる中間画像D2を生成する(ステップS250;中間画像生成ステップ)。ステップS250では,多値画像D1から二値画像D3を生成する過程において,例えば第1の実施形態にて説明したラベリング処理により黒画素,白画素または未確定画素に三値化し,中間画像D2として三値画像を生成する。
そして,ステップS250にて生成された中間画像D2について,図6に示す規則に従って未確定画素に黒画素または白画素を割り当てて二値化し,二値画像D3を生成する(ステップS260;二値画像生成ステップ)。
その後,ステップS260にて生成された二値画像D3は,二値画像保持部140に記憶される(ステップS270;二値画像出力ステップ)。
以上,本実施形態にかかる画像処理装置200の構成および画像処理方法について説明した。第2の実施形態では,多値画像D1から二値画像D3を生成する過程において,中間画像生成部213により中間画像D2を生成することを特徴とする。これにより,生成された二値画像に裏写りした画像が現れることがなく,取り込み画像も明確に表示させることができる。
(第3の実施形態)
次に,図10に基づいて,第3の実施形態にかかる画像処理方法について説明する。ここで,図10は,本実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。本実施形態は,第1の実施形態の応用例であり,第2の閾値T2の下限値を設けた点で第1の実施形態と異なる。以下では,第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態にかかる画像処理方法は,図10に示すように,まず,黒画素と未確定画素とを区分するための閾値である第2の閾値T2の下限値をあらかじめ設定する(ステップS310;下限値設定ステップ)。第2の閾値T2の下限値は,第1の実施形態の画像処理方法により第2の閾値T2を決定した場合,例えば印刷濃度が薄い等によりコントラストが低い画像で明らかに黒画素と決定すべき濃度値まで未確定画素と判断してしまい,図6に示す規定に従って未確定画素に色を割り当てた際,白を割り当ててしまうことを防止するために設定される。かかる下限値は,例えば,事前に画像読取装置150によってテストパターンを読み取り,そのテストパターンの各画素の濃度の度数分布から黒画素を決定すべき濃度値に,下限値決定部(図示せず。)によって決定される。決定された下限値は,閾値保持部130に記憶される。
次いで,画像取込装置150を用いて原稿を取り込み,取り込んだ原稿から作成された多値画像D1を,多値画像保持部120に記憶する(ステップS320;多値画像入力ステップ)。そして,多値画像保持部120に記憶された多値画像D1の各画素について,度数分布計測部111により,その濃度に関する度数分布表を作成する(ステップS330;度数分布表作成ステップ)。
ステップS330において多値画像D1についての濃度の度数分布表が作成されると,度数分布表に基づいて,第1の閾値決定部113により第1の閾値を決定する(ステップS340;第1の閾値決定ステップ)。決定された第1の閾値T1は,閾値を記憶する閾値保持部130に記憶される。
その後,第1の閾値T1に基づいて,第2の閾値決定部114により第2の閾値T2を算出する(ステップS350;第2の閾値算出ステップ)。黒画素と未確定画素とを区分するための閾値である第2の閾値T2は,例えば,第1の閾値T1から一定の値だけ引くことにより算出される。第1の閾値T1から差分する一定の値は,例えば,事前にテストパターンを読み取ることによって決定された値を用いることができ,例えば第1の閾値T1から20〜30の値だけ低く設定される。
次いで,算出された第2の閾値T2と,ステップS310で決定された下限値とを比較する(ステップS360;比較ステップ)。ステップS350にて算出された第2の閾値T2がステップS310で決定された下限値より大きい場合には,算出された第2の閾値T2をそのまま第2の閾値T2として決定する。一方,算出された第2の閾値T2が下限値以下である場合,下限値を第2の閾値T2として決定する(ステップS370;第2の閾値決定ステップ)。かかる処理により,黒画素と判断すべき画素が未確定画素と判断されて,後処理(ステップS380)において白画素と決定されてしまうことを防止することができる。
第1の閾値T1および第2の閾値T2が決定すると,多値画像D1から二値画像D3を生成するための画像処理を行い(ステップS380;二値画像生成ステップ),生成された二値画像D3を二値画像保持部140に記憶する(ステップS390;二値画像出力ステップ)。
以上,第3の実施形態にかかる画像処理方法について説明した。本実施形態では,第2の閾値に下限値を設けることにより,黒画素と判断すべき画素が白画素に決定されてしまうことを防止できる。これにより,生成された二値画像に裏写りした画像が現れることがなく,取り込み画像も明確に表示させることができ,より質の高い二値画像を生成することができる。また,中間画像を生成することなく多値画像から二値画像を生成することができるため,処理に要する時間を短縮することができる。
なお,多値画像入力ステップ(ステップS320),度数分布表作成ステップ(ステップS330),第1の閾値決定ステップ(ステップS340),二値画像生成ステップ(ステップS380)および二値画像出力ステップ(ステップS390)は,第1の実施形態と実質的に同様であるので,詳細な説明は省略した。
(第4の実施形態)
次に,図11に基づいて,第4の実施形態にかかる画像処理方法について説明する。ここで,図11は,本実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。本実施形態は,第3の実施形態と同様に,第2の閾値の下限値を設ける点に特徴があるが,第3の実施形態とは,多値画像D1から二値画像D3を生成する過程において中間画像D2が生成される点で異なる。以下では,第3の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
下限値設定ステップ(ステップS410)多値画像入力ステップ(ステップS420),度数分布表作成ステップ(ステップS430),第1の閾値決定ステップ(ステップS440),第2の閾値算出ステップ(ステップS450),比較ステップ(ステップS460)および第2の閾値決定ステップ(ステップS470)については,第3の実施形態と実質的に同様である。
ステップS440〜S470により第1の閾値T1および第2の閾値T2が決定すると,中間画像生成部213は,これらの閾値T1,T2に基づいて黒画素,白画素または未確定画素の三値からなる中間画像D2を生成する(ステップS480;中間画像生成ステップ)。ステップS480では,多値画像D1から二値画像D3を生成する過程において,例えば第1の実施形態にて説明したラベリング処理により黒画素,白画素または未確定画素に三値化し,中間画像D2として三値画像を生成する。
そして,ステップS480にて生成された中間画像D2において,図6に示す規則に基づいて未確定画素に黒画素または白画素を割り当て二値化し,二値画像を生成する(ステップS485;二値画像生成ステップ)。生成された二値画像D3は,二値画像保持部140に記憶される(ステップS490;二値画像出力ステップ)。
以上,第4の実施形態にかかる画像処理方法について説明した。これにより,生成された二値画像に裏写りした画像が現れることがなく,取り込み画像も明確に表示させることができ,より質の高い二値画像を生成することができる。
(第5の実施形態)
次に,図12に基づいて,第5の実施形態にかかる画像処理方法について説明する。ここで,図12は,本実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。本実施形態は,第1の実施形態の応用例であり,黒画素と未確定画素とを区分するための閾値(黒の閾値)をあらかじめ決定する点で第1の実施形態と異なる。以下では,第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
本実施形態にかかる画像処理方法は,図12に示すように,まず,黒画素と未確定画素とを区分するための閾値(黒の閾値)をあらかじめ設定する(ステップS510;黒の閾値決定ステップ)。第1の実施形態の画像処理方法により第2の閾値T2を決定した場合,明らかに黒画素と決定すべき濃度値まで未確定画素を判断してしまい,図6に示す規定に従って未確定画素に色を割り当てた際,白を割り当ててしまう恐れがあるため,本実施形態では,黒画素と判断すべき濃度値から黒の閾値をあらかじめ決定する。黒の閾値は,例えば,事前に画像読取装置150によってテストパターンを読み取り,そのテストパターンの各画素の濃度の度数分布から黒画素を決定すべき濃度値を測定することにより決定することができる。決定された黒の閾値は,閾値保持部130に記憶される。
次処理の多値画像入力ステップ(ステップS520),度数分布表作成ステップ(ステップS530)および第1の閾値決定ステップ(ステップS540)は,第1の実施形態と実質的に同様である。
第1の閾値T1が決定すると,第1の閾値T1とステップS510にて決定された黒の閾値に基づいて,多値画像D1から二値画像D3を生成するための画像処理を行い(ステップS550;二値画像生成ステップ),二値画像D3を二値画像保持部140に記憶する(ステップS560;二値画像出力ステップ)。なお,二値画像生成ステップ(ステップS550)および二値画像出力ステップ(ステップS560)は,第1の実施形態と実質的に同様であるので,詳細な説明は省略する。
以上,第5の実施形態にかかる画像処理方法について説明した。第5の実施形態では,あらかじめ黒画素と未確定画素とを区分する黒の閾値を決定するため,黒画素とすべき画素を白画素に決定してしまうことを防止できる。これにより,生成された二値画像に裏写りした画像が現れることがなく,取り込み画像も明確に表示させることができる。また,中間画像を生成することなく多値画像から二値画像を生成することができるため,処理に要する時間を短縮することができる。
(第6の実施形態)
次に,図13に基づいて,第6の実施形態にかかる画像処理方法について説明する。ここで,図13は,本実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。本実施形態は,第5の実施形態と同様に,黒の閾値を設ける点に特徴があるが,第5の実施形態とは,多値画像D1から二値画像D3を生成する過程において中間画像D2が生成される点で異なる。以下では,第5の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
黒の閾値決定ステップ(ステップS610)多値画像入力ステップ(ステップS620),度数分布表作成ステップ(ステップS630),第1の閾値決定ステップ(ステップS640)については,第5の実施形態と実質的に同様である。
黒の閾値および第1の閾値T1が決定すると,中間画像生成部213は,黒の閾値および第1の閾値T1に基づいて黒画素,白画素または未確定画素の三値からなる中間画像D2を生成する(ステップS650;中間画像生成ステップ)。ステップS650では,多値画像D1から二値画像D3を生成する過程において,例えば第1の実施形態にて説明したラベリング処理により黒画素,白画素または未確定画素に三値化し,中間画像D2として三値画像を生成する。
そして,ステップS650にて生成された中間画像D2において,図6に示す規則に基づいて未確定画素に黒画素または白画素を割り当て二値化し,二値画像を生成する(ステップS665;二値画像生成ステップ)。生成された二値画像D3は,二値画像保持部140に記憶される(ステップS670;二値画像出力ステップ)。
以上,第6の実施形態にかかる画像処理方法について説明した。これにより,生成された二値画像に裏写りした画像が現れることがなく,取り込み画像も明確に表示させることができ,より質の高い二値画像を生成することができる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
例えば,上記実施形態において,第1の閾値を決定する方法として判別分析法を用いたが,本発明は,かかる例に限定されず,例えばp−タイル法やモード法などを用いることもできる。
本発明は,多値画像から二値画像を生成する画像処理装置に適用可能であり,特に,両面印刷された原稿を読み取って生成された多値画像から,裏写りの少ない二値画像を生成する画像処理装置に適用可能である。
画像処理装置を用いる構成例を示す説明図である。 本発明の第1の実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第1の実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。 第1の閾値および第2の閾値により区分される3つの画素について説明するための説明図である。 第1の実施形態にかかるラベリングによる画像処理方法を示す説明図であり,(a)は多値画像の各画素に黒画素,白画素または未確定画素を割り当てた状態を示し,(b)は図6の割り当て方法に基づいて未確定画素に対して黒画素または白画素を割り当てた状態を示す。 第1の実施形態にかかる画像処理方法における色の割り当て方法を示す表である。 図16の多値画像から第1の実施形態にかかる画像処理方法により生成された二値画像の例を示す。 本発明の第2の実施形態にかかる画像処理装置の構成を示すブロック図である。 第2の実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。 第3の実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。 第4の実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。 第5の実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。 第6の実施形態にかかる画像処理方法を示すフローチャートである。 従来の画像処理装置の構成を示すブロック図である。 従来の画像処理方法を示すフローチャートである。 裏写りを有する多値画像の一例を示す説明図である。 図16の多値画像から従来の二値化処理により生成された二値画像の例であり,(a)は,二値化処理後に裏写りを有する二値画像であり,(b)は,二値化処理後に画像の一部がかすれた二値画像を示す。
符号の説明
100,200 画像処理装置
110,210 制御部
111 度数分布計測部
112 閾値決定部
113 第1の閾値決定部
114 第2の閾値決定部
115,215 二値画像生成部
120 多値画像保持部
130 閾値保持部
140 二値画像保持部
150 画像取込装置
160 画像表示装置
213 中間画像生成部

Claims (14)

  1. 多値画像から二値画像を生成する画像処理装置であって:
    前記多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定部と;
    黒画素と前記未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定部と;
    前記未確定画素を白画素または黒画素に確定し,前記二値画像を生成する二値画像生成部と;
    を備えることを特徴とする,画像処理装置。
  2. 前記二値画像生成部は,
    前記第1の閾値および前記第2の閾値に基づいて,前記多値画像の各画素を黒画素,白画素または未確定画素に一時的に割り当て,
    少なくとも1つの前記黒画素に隣接する前記未確定画素は黒画素に,前記白画素にのみ隣接する前記未確定画素は白画素とすることにより,前記二値画像を生成することを特徴とする,請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第1の閾値決定部は,前記第1の閾値を判別分析法によって決定し,
    前記第2の閾値決定部は,前記第2の閾値を,前記第1の閾値とは独立した一定の値に決定することを特徴とする,請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第1の閾値決定部は,前記第1の閾値を判別分析法によって決定し,
    前記第2の閾値決定部は,前記第2の閾値を,前記第1の閾値から一定の値だけ低い値に決定することを特徴とする,請求項1または2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2の閾値決定部は,前記第1の閾値から一定の値だけ低い値が前記黒画素に確定すべき所定の値以下である場合,前記所定の値を前記第2の閾値に決定することを特徴とする,請求項4に記載の画像処理装置。
  6. コンピュータにおいて,請求項1〜5に記載の画像処理装置を機能させることを特徴とする,コンピュータプログラム。
  7. 多値画像から二値画像を生成する画像処理方法であって:
    前記多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定ステップと;
    黒画素と前記未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定ステップと;
    前記未確定画素を白画素または黒画素に確定し,前記二値画像を生成する二値画像生成ステップと;
    を含み,
    前記二値画像生成ステップは,
    前記第1の閾値および前記第2の閾値に基づいて,前記多値画像を黒画素,白画素または未確定画素に一時的に割り当てる一時割当ステップと,
    少なくとも1つの前記黒画素に隣接する前記未確定画素は黒画素に,前記白画素にのみ隣接する前記未確定画素は白画素とすることにより,前記二値画像を生成する画素確定ステップと,
    を有することを特徴とする,画像処理方法。
  8. 多値画像から二値画像を生成する画像処理装置であって:
    前記多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定部と;
    黒画素と前記未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定部と;
    前記第1の閾値および前記第2の閾値に基づいて,前記多値画像から中間画像を生成する中間画像生成部と;
    前記中間画像における前記未確定画素を白画素または黒画素に確定し,前記二値画像を生成する二値画像生成部と;
    を備えることを特徴とする,画像処理装置。
  9. 前記中間画像生成部は,前記第1の閾値および前記第2の閾値に基づいて,前記多値画像の各画素を黒画素,白画素または未確定画素に割り当てて前記中間画像を生成し,
    前記二値画像生成部は,少なくとも1つの前記黒画素に隣接する前記未確定画素は黒画素に,前記白画素にのみ隣接する前記未確定画素は白画素とすることにより,前記中間画像から前記二値画像を生成することを特徴とする,請求項8に記載の画像処理装置。
  10. 前記第1の閾値決定部は,前記第1の閾値を判別分析法によって決定し,
    前記第2の閾値決定部は,前記第1の閾値とは独立した一定の値に,前記第2の閾値を決定することを特徴とする,請求項8または9に記載の画像処理装置。
  11. 前記第1の閾値決定部は,前記第1の閾値を判別分析法によって決定し,
    前記第2の閾値決定部は,前記第1の閾値から一定の値だけ低い値に,前記第2の閾値を決定することを特徴とする,請求項8または9に記載の画像処理装置。
  12. 前記第2の閾値決定部は,前記第1の閾値から一定の値だけ低い値が前記黒画素に確定すべき所定の値以下である場合,前記所定の値を前記第2の閾値に決定することを特徴とする,請求項11に記載の画像処理装置。
  13. コンピュータにおいて,請求項8〜12に記載の画像処理装置を機能させることを特徴とする,コンピュータプログラム。
  14. 多値画像から二値画像を生成する画像処理方法であって:
    前記多値画像における白画素と未確定画素とを区分するための第1の閾値を決定する第1の閾値決定ステップと,
    黒画素と前記未確定画素とを区分するための第2の閾値を決定する第2の閾値決定ステップと;
    前記第1の閾値および前記第2の閾値に基づいて,前記多値画像から中間画像を生成する中間画像生成ステップと;
    前記中間画像における前記未確定画素を白画素または黒画素に確定し,前記二値画像を生成する二値画像生成ステップと;
    を含むことを特徴とする,画像処理方法。

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