JP2007227065A - 面発光装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】端部から入射した光を発光面から出光させる導光体と、複数の中空セルを有する中空複層体と用いた面発光装置を提供することを目的とする。
【解決手段】端面(16、17)及び発光面(12)を有する導光体(10)と、導光体の端面から光を入射するための光源(30、40)と、光源から入射した光を導光体の発光面から出光させるための光偏向手段(R)と、発光面から出光した光を透過させる複数の中空セル(61)から構成される中空複層体(60)を有することを特徴とする面発光装置(1)。
【選択図】図2
【解決手段】端面(16、17)及び発光面(12)を有する導光体(10)と、導光体の端面から光を入射するための光源(30、40)と、光源から入射した光を導光体の発光面から出光させるための光偏向手段(R)と、発光面から出光した光を透過させる複数の中空セル(61)から構成される中空複層体(60)を有することを特徴とする面発光装置(1)。
【選択図】図2
Description
本発明は、面発光装置に関し、端部から入射した光を発光面から出光させる導光体と、複数の中空セルを有する中空複層体とを有する面発光装置に関する。
液晶ディスプレイ等のバックライトに用いられる面発光装置では、ネオン管等の線状光源からの光を平板状の導光板を用いて拡散させることによって面発光照明を実現している(例えば、特許文献1)。
また、比較的安価なLEDを基板上に等間隔で複数配置し、看板等を裏側から直接照明するための面発光照明装置として利用しようとすることも知られている。
しかしながら、端部から入射した光を発光面から出光させる導光体と、複数の中空セルを有する中空複層体とを用いて、ディスプレイや建物内の照明に用いるための面発光装置を構成しようとすることは知られていなかった。
そこで、本発明は、端部から入射した光を発光面から出光させる導光体と、複数の中空セルを有する中空複層体と用いた面発光装置を提供することを目的とする。
また、本発明は、端部から入射した光を発光面から出光させる導光体と、複数の中空セルを有する中空複層体と、LEDとを用いて、薄型、省電力、軽量、且つ安価な面発光装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、端部から入射した光を発光面から出光させる導光体と、複数の中空セルを有する中空複層体と、LEDとを用いて、淡く、やさしい、エコロジックな色を発光させる面発光装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る面発光装置では、端面及び発光面を有する導光体と、導光体の端面から光を入射するための光源と、光源から入射した光を導光体の発光面から出光させるための光偏向手段と、発光面から出光した光を透過させる複数の中空セルから構成される中空複層体を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る面発光装置では、発光面は端面に対して略90度の傾きを有することが好ましい。
さらに、本発明に係る面発光装置では、光偏向手段は、樹脂によって形成された導光体の発光面を粗面化処理することによって形成されることが好ましい。
さらに、本発明に係る面発光装置では、光偏向手段は、発光面上に設けられたランダムな凹凸形状であることが好ましい。
さらに、本発明に係る面発光装置では、光偏向手段は、発光面上に設けられたドット形状、V字状又はU字状の溝であることが好ましい。
さらに、本発明に係る面発光装置では、導光体と中空複層体は、一体的に形成されていることが好ましい。
さらに、本発明に係る面発光装置では、導光体は、複数の導光棒から構成されることが好ましい。
さらに、本発明に係る面発光装置では、光源は複数のLEDから構成され、複数のLEDが、複数の導光棒のそれぞれに対応して配置されていることが好ましい。
本発明に係る面発光装置は、光源と、光源から出射された光を入射させるための端面及び端面から入射した光を出光させるための光偏向機能を有する発光面を有する導光体と、発光面から出光した光を透過させる複数の中空セルから構成される中空導光体を有することを特徴とする。
さらに、本発明に係る面発光装置では、複数のLEDと複数の導光棒とをそれぞれ接続させるための複数のリフレクターを更に有することが好ましい。各LEDからの光を効率良く、導光棒に入射させるためである。
さらに、本発明に係る面発光装置では、複数のLEDから異なった色を発光させ、導光体にストライプ柄を表示させるための制御部をさらに有することが好ましい。導光棒毎に異なった色を表示させることによって、導光体全体にストライプ柄を表示させるように構成した。
本発明によれば、導光体の端面から入射されるLEDの光によって面発光照明を行うことから、薄型、省電力、軽量、且つ安価な面発光装置を提供することが可能となった。
また、本発明によれば、導光体の粗面化処理された樹脂表面から光を発光させるので、淡く、やさしい、エコロジックな色を発光させることが可能となった。
さらに、本発明によれば、導光体の粗面化処理された樹脂表面から出光した光を、中空複層体によって散乱及び/又は拡散させて装置の外部に出光させるので、さらに、淡く、柔らかな光を作ることが可能となった。
以下、本発明に係る面発光装置を図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明に係る面発光装置を壁掛けパネルとして構成した壁掛けパネル型面発光装置1の発光面側から見た正面図である。また、図2は、図1におけるAA´断面図である。本実施形態では、壁掛けパネル型面発光装置1を500×500mmに設定した。しかしながら、壁掛けパネル型面発光装置1のサイズはこれに限定されることなく、様々なサイズに形成することができる。
図1及び2に示すように、壁掛けパネル型面発光装置1は、複数の導光棒11を積層した導光体10、枠体20、第1のLED光源部30、第2のLED光源部40、反射シート50、複数の中空セルを有する中空複層体60等から構成されている。第1及び第2のLED光源部30及び40は、導光体10を図1における図中の上下から挟むように配置され、枠体20内に固定されている。また、導光体10の発光面側(図2において、図中上側)には、中空複層体60が配置されている。また、導光体10の裏側(図2において、図中下側)には反射シート50が配置されている。
なお、反射シート50は、第1及び第2のLED光源部30及び40からの光を効率良く、発光面側に反射するのに役立つが、必ずしも面発光装置1に備えられている必要はない。さらに、面発光側からの光を制御するために、中空複層体60の表面に拡散シートやプリズムシートを配置するようにしても良い。
また、図1及び図2の例では、導光体10の上下にLED光源部を配置したが、光量が十分な場合には、一方にのみLED光源部を配置することもできる。
図3は、第1のLED光源部30の概略を示した図である。
第1のLED光源部30は、複数のLED31、回路基板31、リフレクター部33及び回路素子34等から構成される。回路基板32上には、複数のLED31が等間隔で配置され、各LEDはリフレクター部33で個々に覆われている。リフレクター部33の内部には、アルミ蒸着がなされており、LED31からの光を効率よく導光棒11へ伝達する機能を有している。なお、リフレクター部33の内部は、鏡面仕上げがなされていたり、白色の塗料が塗布されていても良い。
各LED31は、R色LED素子35、G色LED素子36及びB色LED素子37が一つにパッケージされた3in1タイプのLEDであって、入力信号によって、各素子からの光の混色によって複数の色の発光を行うことができる。各LED31は、制御部38による制御タイミング及び指定色に従い、電源供給部39から供給される電流によって指定された色で発光する。なお、各LED31は、R色の単色LED、G色の単色LED、B色の単色LED又はW(ホワイト)色の単色LEDであっても良い。
制御部38及び/又は電源供給部39は、回路素子34内に構成される。
なお、第2のLED光源部40の構成も、前述した第1のLED光源部と同様であるので、ここではその説明を省略する。
図4は、導光体を構成する導光棒11の一例を示す図である。
本実施形態において、導光棒11は、縦a1450mm、横b112mm、幅(高さ)c15mmのポリカーボネイト樹脂で構成されている。なお、導光棒11は、MMA樹脂、MS樹脂、PET等のポリエステル樹脂、PSt樹脂、COP樹脂、COC樹脂、PP樹脂やPE樹脂当のオレフィン樹脂、PVC樹脂、アイオノマー樹脂、ガラス等によって構成しても良い。
導光棒11は、発光面12、発光面12と対抗する裏面13、発光面12と隣り合う側面14及び15、発光面と略90度の傾きを有しLED光源部からの光を入射するための端面16及び17を有している。導光棒11の発光面12には、端面16及び/又は端面17から入射した第1のLED光源部30及び/又は第2のLED光源部40からの光を発光面12側から出射するための光偏向手段が形成されている。光偏向手段については後述する。
導光棒11の裏面13、側面14及び15は、導光棒11内に侵入した光が、これらの面において界面全反射をして外部に射出しないように、平滑且つクリアに磨き仕上げがなされている。なお、平滑且つクリアに磨き仕上げを行う代わりに、導光棒11の裏面13、側面14及び15に、低屈折率層を設けたり、反射層を設けたりすることもできる。さらに、裏面13には、光を有効に発光面12に反射させるために、鏡面仕上げをしたり、高屈折率又は高反射率の塗料を塗布したり、発光面12と同じような光偏光手段を形成したりすることができる。また、第1及び第2のLED光源部30及び40からの光が導光棒11に進入しやすいように、導光棒11の端面16及び17は、平滑化処理が施されている。
導光棒11の発光面12全体には、粗面化処理が施されており、粗面化によって生じる微細な凹凸形状によって、端面16又は17から進入した光が散乱し、発光面12から出光する。導光棒11には、粗面化処理によって、z方向に沿って、V字状(又はU字状)の溝R(深さ3μm、幅20μm、ピッチ1mm)が均一に形成されており、これらの溝は、光偏向手段として機能する。
即ち、光偏向手段(R)は、発光面12上に、定期的又はランダムに形成された、溝、ドット形状又は凹凸形状である。さらに、光偏向手段は、例えば、図4に示す、x方向、y方向、z方向及び/又はw方向に沿って、発光面12全体に形成されることが好ましい。
なお、V字状(又はU字状)の溝のピッチを、導光棒11の端部と中央部とで異ならせるように設けることも可能である。V字状(又はU字状)の溝のピッチが短い場所では、散乱が多く、出光が多い。したがって、導光棒11の端部(LED発光部に近い側)のピッチを大きく(例えば、50mm)し、導光棒の中央部(LED発光部から遠い側)のピッチを小さく(例えば、50μm)すれば、導光棒11の全体から均一な出光を行うように制御することが可能となる。なお、溝の形状、深さ、幅やピッチはこの値に限定されるものではなく、適宜他の最適な値を取ることが可能である。
また、発光面12の粗面化処理は、鋸による切削加工、自動切削器(例えば、NCルーター)による切断加工、ブラスト加工、研磨機材による面加工、エンボス成形加工等によって行うことができる。
鋸による切削加工では、樹脂のバルクから自動丸鋸切断機等によって導光棒を切り出す場合に、鋸刃によって切削された面をそのまま発光面12とすることができる。この場合、裏面13、側面14及び15、上面16及び下面17等は、クリアに磨き仕上げを行うことが必要となる。
また、自動切削機によって、樹脂のバルクから自動丸鋸切断機等によって導光棒を切り出す場合にも、切断面の仕上げをプログラムすることによって、切断面をそのまま発光面12とすることができる。
さらに、ブラスト加工では、高速噴射機で、導光棒11の表面に粒子を噴出して、ランダムな凹凸形状を形成して、発光面12とすることができる。
さらに、研磨機材として例えばヤスリを用い、表面を削り取るようにして導光棒11の表面の加工を行い、発光面12とすることができる。
さらに、導光棒11を押し出し成形によって製造する場合に、金型自体にランダムな凹凸形状を設けたり、成形後の冷却前に表面マット加工用のロール間を通過させたりすることによって、発光面12を形成することも可能である。
図5は、導光体10、中空複層体60及び第1のLED光源部30との関係を示す斜視図である。
導光体10は、発光面12を面発光装置1の発光面側に向け、複数の導光棒11の側面14及び15を合わせるようにして、複数個(例えば、45本)重ねて構成されている。
中空積層体60は、複数の中空セル61が、それらの長手方向に沿って一体化した構造を有している。具体的には、天板62、底板63及び複数のリブ64から構成されている。また、1つの中空セル61は、縦a2450mm、横b25mm、幅(高さ)c25mmに設定されおり、天板62、底板63及びリブ64は全て厚さ0.33mmの透明ポリカーネートによって構成されている。なお、中空複層体60は、PMMA樹脂、MS樹脂、PC樹脂、PET等のポリエステル樹脂、PSt樹脂、COP樹脂、COC樹脂、PP樹脂やPE樹脂当のオレフィン樹脂、PVC樹脂、アイオノマー樹脂、ガラス等によって構成しても良い。
1個の導光棒11に対して2つの中空セル61が対応するようにして、導光体10と中空複層体60が配置されている。なお、導光体10と中空複層体60とを、1個の導光棒11に対して2つの中空セル61が対応するようにして、光学接着剤によって接着させても良い。
第1のLED光源部30のカバー部33の大きさは、ちょうど1本の導光棒11の一方の端面16又は17の大きさと同じに構成されており、1本の導光棒11に対して、1つのカバー部33が対応している。即ち、1本の導光棒11に対して、1つのLED31が対応して配置されている。
また、各LED31の光の放射中心が、各導光棒11の長手方向と平行になるように各LED31が配置されていることが好ましく、各LED31の光の放射中心が、各導光棒11の長手方向の中心線と一致するように各LED31が配置されていることが更に好ましい。
なお、図示していないが、第2のLED光源部40の各カバー部43及び各LED41も、導光棒11の他の端面16又は17側に、第1のLED光源部30と同様に、配置されている。
次に、面発光装置1における発光方法について説明する。
まず、第1のLED光源部30の各LED31から射出した光は、導光棒11の端面16又は17の一方側から導光棒11内に進入する。導光棒11内に入射した光は、導光棒11の裏面13、側面14及び15で全反射しながら反対側に配置されたLED41に向かって進んで行く(例えば、図2の光L参照)。しかしながら、導光棒11の発光面12に粗面化処理によって設けられた光偏向手段(R)が設けられているので、導光棒11内に入射した光は光偏向手段に入射して、散乱を起こす(例えば、図2の点P参照)。散乱を起こした光の内の所定量は、発光面12側から出光する。なお、散乱して再度導光棒11内に戻る光もあるが、導光棒11の裏面13、側面14及び15、反射シート50等によって反射され、何れは、再度反射面12で散乱して外部へ出光することとなる。
次に、発光面12から出光した光は、中空複層体60に入射する。中空複層体60に入射した光は、底板63、複数のリブ64及び天板62でさらに、散乱・拡散されながら、中空複層体を透過して、面発光装置1の外部へ出光する。
前述したように、導光棒11は、裏面13、側面14及び15を全て、平滑且つクリアに磨き仕上げがなされているため、導光棒11に進入した光は、実質的に進入した導光棒11内のみを進むか又はその導光棒11の発光面12から出光し、隣り合う他の導光棒11へは拡散していかない構成となっている。しかしながら、1つの導光棒11から出光した光は、中空複層体60を透過して面発光装置1の外部へ出光するので、中空複層体60の底板63、複数のリブ64、天板62によって散乱・拡散が発生し、隣り合う導光棒11間では、隣り合う導光棒11から出光した光が交じり合うこととなる。
図6は、導光体と中空複層体との関係を説明するための図である。
図6(a)は、図5に示したものを、導光棒11の端面側から示した図である。即ち、1個の導光棒11に対して、2つのセル61が対応するように、配置されている。また、前述したように、1つの導光棒11は、横b110mm、幅(高さ)c110mmに設定され、1つの中空セル61は、横b25mm、幅(高さ)c15mmに設定されている。
図6(b)は、他の導光体110と中空複層体160とを配置した例であり、前述した導光体10と中空複層体60の代わりに、面発光装置1に利用することができる構成である。導光体110と中空複層体160の材料及び発光面の形成については、図6(a)の導光棒11と中空複層体60と同様である。導光体110を構成する導光棒111は、横b19mm、幅(高さ)c15mmに設定され、各導光棒110の中空複層体160側には、発光面112が形成されている。また、中空セル161は、横b24mm、幅(高さ)c14mmに設定されている。さらに、導光棒110と中空セル161の位置関係は考慮されていない。
図6(c)は、更に他の導光体210と中空複層体260とを配置した例であり、前述した導光体10と中空複層体60の代わりに、面発光装置1に利用することができる構成である。導光体210と中空複層体260の材料及び発光面の形成については、図6(a)の導光棒11と中空複層体60と同様である。導光体210を構成する導光棒211は、横b112mm、幅(高さ)c14mmに設定され、各導光棒210の中空複層体260側には、発光面212が形成されている。また、中空セル261は、横b26mm、幅(高さ)c16mmに設定されている。さらに、1個の導光棒211に対して、2つの中空セル261が対応するように、配置されている。
なお、図6(a)〜(c)では、点線にて、LED31の配置位置を示した。
図7は、他の導光体の一例を示す図である。
図示されるように、導光体300は、天板301、複数のリブ302、及び導光部303を有しており、天板301、リブ302及び導光部303の表面S1によって、複数の中空セル310が形成されている。即ち、天板301、リブ302及び導光部303の表面S1によって、中空複層体330が構成される。
導光体300は、導光部303及び複数の中空セル310を含めて、全体として一体的に押し出し加工によって形成されている。なお、その際に、導光部303の表面S1には、前述した導光体11の発光面12と同様に、粗面化処理による光偏向手段としてのドット形状が形成される。したがって、導光部303の表面S1は、導光部303の端面から入射した光を出光させるための発光面として機能するので、導光体300は、前述した導光体10と中空複層体60の代わりに、面発光装置1に利用することができる構成である。
なお、導光体300は、導光部303の幅(高さ)c1は10mm、中空セル310の横b2は5mm、幅(高さ)c2は5mm、天板301及びリブ302の厚さは0.33mmとし、透明ポリカーネートによって形成した。なお、図中で点線にて、LED31の配置位置を示した。
図7に示す導光体300は、前述した導光体10等と異なり、複数の導光棒から構成されていないので、導光棒毎に異なった色で表示することはできない。しかしながら、LED光源部が有する複数のLEDからの光が、導光部303において、混ざりあい、さらに多彩な色による照明を行うことができる。
図8は、更に他の導光体の一例を示す図である。
更に他の導光体400は、図8(a)に示すような天板411及び複数のリブ412を有する上側構成部410と、図8(b)に示すようなスリット421を有する導光部420とを組み合わせることによって製造される。
図8(c)に示すように、導光体400は、天板411、複数のリブ412及び導光部420を有しており、天板411、リブ412及び導光部420の表面S2によって、複数の中空セル410が形成されている。即ち、天板411、リブ412及び導光部420の表面S2によって、中空複層体430が構成される。
導光部420の表面S2には、前述した導光体11の発光面12と同様に、粗面化処理による光偏向手段としてのドット形状が形成される。したがって、導光部420の表面S2は、導光部420の端面から入射した光を出光させるための発光面として機能するので、導光体400は、前述した導光体10と中空複層体60の代わりに、面発光装置1に利用することができる構成である。
なお、導光体400は、導光部420の幅(高さ)c1は10mm、中空セル410の横b2は10mm、幅(高さ)c2は5mm、天板411及びリブ412の厚さは0.33mmとし、透明ポリカーネートによって形成した。なお、図中で点線にて、LED31の配置位置を示した。
図8に示す導光体400は、前述した導光体10等と異なり、複数の導光棒から構成されていないので、導光棒毎に異なった色で表示することはできない。しかしながら、LED光源部が有する複数のLEDからの光が、導光部420において、混ざりあい、さらに多彩な色による照明を行うことができる。
図9は、導光体の発色を説明するための図である。
図9(a)は、複数の導光棒11から構成される導光体10を利用した場合を示している。前述したように、導光棒11は、裏面13、側面14及び15を全て、平滑且つクリアに磨き仕上げがなされているため、導光棒11に進入した光は、実質的に進入した導光棒11内のみを進み、進入した導光棒11の発光面12からのみ出光し、隣り合う他の導光棒11へは拡散していかない。すなわち、制御部38は、ストライプ柄を導光体10上に表示することができる。
したがって、図9(a)に示すように、各導光棒11に対応するLED31が、R光とB光を交互に射出する場合、導光棒11の発光面12も交互にR色とB色を発光することとなる。
導光体10からの出光した光は、更に中空複層体60へ入射する、中空複層体60へ入射した光は、中空複層体60の底板63、複数のリブ64、天板62によって散乱・拡散が発生し、隣り合う導光棒11間では、隣り合う導光棒11から出光した光が交じり合うこととなる。導光体10では、導光棒11の粗面化処理された樹脂表面から光を発光させるので、淡く、やさしい、エコロジックな色、例えば氷の中から発光がなされているような光を出光させることができる。さらに、面発光装置1では、導光体10から出光した光を中空複層体60を介して出光させるため、さらにやわらかな光を発することを可能としている。
なお、図9(a)の例は、他の導光体110(図6(b)参照)及び210(図6(c)参照)にも当てはまる。
図9(b)は、単体の導光体303(図7参照)を利用した場合を示している。単体の導光体303では、導光体10と異なり、導光体303に進入した光は、左右へ拡散してしまい、導光体303全体としては、複数の色が交じり合った色を出光することとなる。
したがって、図9(b)に示すように、LED31が、R光とB光を交互に射出する場合、導光体303全体としては、R色とB色が交じり合った赤紫色の光を出光することとなる。なお、図9(b)の例は、他の導光体400(図8(c)参照)にも当てはまる。
図10は、導光体の他の発色を説明するための図である。
図10の例では、導光棒11の図中上部の第1のLED光源30からR色を発光させ、導光棒11の図中下部の第2のLED光源40からB色を発光させることによって、導光体10の上部領域1001でR色の発光をさせ、導光体10の下部領域1003でB色の発光をさせ、導光体10の中間部1002で、R色とB色が交じり合った赤紫色の発光をさせている。なお、混色の割合は、第1のLED光源30と第2のLED光源40の発光強度を制御することによって、任意に決定することができる。
図11は、本発明に係る他のパネル型面発光装置の断面図である。
図11に示す他のパネル型面発光装置2は、図2に示したパネル型面発光装置1と比較して、反射層50及び枠体20の裏面の代わりに、裏面の無い枠体21及び保護プレート22を有している点が異なっている。なお、保護プレート22は、半透明な樹脂で形成された板状体である。
パネル型面発光装置2では、発光面12に形成された光偏向手段における光の散乱・反射によって、保護プレート22側にも面発光を行うことができる。即ち、両面から面発光を行うことが可能となる。
図12は、導光体と中空複層体との他の配置関係を示す図である。
図5の例では、導光棒11と中空セル61が平行となるように、導光体10及び中空複層体60を配置した。しかしながら、図12に示すように、導光棒11と中空セル61が垂直となるように、導光体10及び中空複層体60を配置することもできる。また、導光棒11と中空セル61とが任意の角度(例えば、45度)となるように、導光体10及び中空複層体60を配置することもできる。導光体10と中空複層体60との配置関係を変化させることによって、導光棒11から出光した光の散乱・反射具合を調整して、好みの面発光を行うことが可能となる。
このように、本発明に係る面発光装置1では、導光体の粗面化処理された樹脂表面から光を出光させ、さらに中空複層体を介して光を発光させるので、淡く、やさしい、にじみのある、エコロジックな色を発光することができる面発光装置を構成することが可能となった。
以上、本発明に係る面発光装置を、壁掛けパネル型に構成したものを用いて説明を行ったが、本発明に係る面発光装置は軽量且つ簡易な構成である利点を生かし、パネル型以外の多くの屋内、屋外用の照明器具、建材等として利用することができる。
1、2 壁掛けパネル型面発光装置
10、110、210、303、420 導光体
11、11’、111、211 導光棒
12 発光面
16、17 端面
20、22 枠体
30、40 LED光源部
31、41 LED
33、43 リフレクター部
38 制御部
60、160、260、330、430 中空複層体
R 光偏向手段
10、110、210、303、420 導光体
11、11’、111、211 導光棒
12 発光面
16、17 端面
20、22 枠体
30、40 LED光源部
31、41 LED
33、43 リフレクター部
38 制御部
60、160、260、330、430 中空複層体
R 光偏向手段
Claims (10)
- 端面及び発光面を有する導光体と、
前記導光体の前記端面から光を入射するための光源と、
前記光源から入射した光を、前記導光体の前記発光面から出光させるための光偏向手段と、
前記発光面から出光した光を透過させる複数の中空セルから構成される中空複層体と、
を有する面発光装置。 - 前記発光面は前記端面に対して略90度の傾きを有する、請求項1に記載の面発光装置。
- 前記光偏向手段は、樹脂によって形成された前記導光体の前記発光面を粗面化処理することによって形成される、請求項1に記載の面発光装置。
- 前記光偏向手段は、前記発光面上に設けられたランダムな凹凸形状である、請求項1に記載の面発光装置。
- 前記光偏向手段は、前記発光面上に設けられたドット形状、V字状又はU字状の溝である、請求項1に記載の面発光装置。
- 前記導光体と前記中空複層体は、一体的に形成されている、請求項1〜4の何れか一項に記載の面発光装置。
- 前記導光体は、複数の導光棒から構成される、請求項1に記載の面発光装置。
- 前記光源は複数のLEDから構成され、前記複数のLEDが、前記複数の導光棒のそれぞれに対応して配置されている、請求項7に記載の面発光装置。
- 前記複数のLEDと前記複数の導光棒とをそれぞれ接続させるための複数のリフレクターを更に有する、請求項8に記載の面発光装置。
- 前記複数のLEDから異なった色を発光させ、前記導光体にストライプ柄を表示させるための制御部をさらに有する、請求項9に記載の面発光装置。
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