JP2007224989A - 既設管の更生工法 - Google Patents

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善治 野崎
Takeo Kuroda
健夫 黒田
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Abstract

【課題】人手による搬送を解消し、ホースによる圧送を可能とすることで、工数の削減と手間の簡略化を図るとともに、地上と既設管との高低差が大きい場合であっても安定したモルタルの注入を行うことができる既設管の更生工法を提供する。
【解決手段】 地上において、A液を混練して流動性の高い低粘度モルタルとし、この混練したA液をA液中継タンク42に供給し、A液中継ポンプ41により定量供給部22に圧送する。これと同時に、混練したB液をB液中継タンク52に供給し、B液中継ポンプ51により混練部23に圧送する。そして、定量供給部22に供給されたA液をここでさらに均一に混練し、次の混練部23において添加剤であるB液を添加し、A液とB液を一定比率で混練することにより高粘度モルタルとし、その高粘度モルタルを供給ホース14の注入ノズル14aから既設管10と螺旋管13との隙間12に注入する。
【選択図】図1

Description

本発明は、両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状体を、管渠(以下「既設管」と言う。)内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、既設管と新たに形成された螺旋管との隙間にモルタルを注入する既設管の更生工法に関し、より詳細には、既設管更生時のモルタル裏込め工法に関する。
従来より、既設管の更生工法として、図7及び図8に示すように、既設管10内に設置された製管機11によって、両側縁部に接合部が形成された可撓性を有する帯状のプロファイル13aを螺旋状に巻回・接合しつつ螺旋管(更生管)13を成形して既設管10内に挿入し、同時に、既設管10と新設された螺旋管13との隙間12に裏込め材であるモルタルを注入充填する既設管の更生工法、いわゆる製管同時裏込め工法が行われている(例えば、特許文献1参照。)。
この場合、既設管10と螺旋管13との隙間12に裏込め材であるモルタルを注入充填する際には、既設管10内に挿入された螺旋管13の一端部から既設管10と螺旋管11との間の隙間12に、裏込め材であるモルタルの供給ホース14の注入ノズル14aを挿入してモルタルを注入充填していた。
ところで、このような工法で供給されるモルタルに対しては、下記のような品質が要求されている。
・既設管と新設された螺旋管との隙間の中で、モルタルの自重によってずれ落ちることがない程度の高い粘性を有していること。
このようにモルタルがずれ落ちると、特に製管機が下方向に向いた際にモルタルが落し、隙間が充填されていない更生管となってしまう不具合が生じるためである。
・隙間への注入充填を行うためのポンプで吐出できる程度の粘性であること。
これは、ポンプで吐出できないと隙間の充填ができないためである。
・粘性が安定していること。
これは、モルタルの粘性が低くなったり高くなったりする変動を起こすと、隙間への注入充填を行うためのポンプからの吐出量が安定しなくなるためである。すなわち、モルタルの粘性が低い場合は、隙間の中でモルタルがその自重によってずれ落ちることにより隙間が充填されてない更生管になったり、或いはポンプから吐出されるモルタルの吐出量が多くなるために隙間から溢れ出て管内を汚したり、モルタルが製管機に付着固化して製管機が動かなくなる等の不具合を生じたりするためである。逆に、モルタルの粘性が高くなると、ポンプから吐出されるモルタルの吐出量が少なくなり、隙間が充填されてない更生管になってしまう不具合が発生する。
したがって従来モルタルの供給は、人手での計量制御が容易な20kg程度のバッチ単位で混練し、そのバッチ単位で既設管10内を人力で搬送し、既設管10内の製管機11近傍に設置されたポンプ(図示省略)に投入して、供給ホース14から隙間12に注入充填していた。
特開2003−42345号公報
このように、従来は、裏込め材であるモルタルを例えば地上に設置された小型バッチ式混練機(図示省略)で混練し、混練したモルタルを人間が既設管内に入って製管機のところまで搬送していた。これは、例えば地上から配管(ホース)を用いて製管機近傍に設置されたポンプまで圧送しようとしても、モルタルの粘度が高いため、近距離でしか使用できず、遠距離になった場合には送ることができなかったからである。そのため、モルタル裏込め工法は手間と工数がかかるといった問題があった。さらに、管径の小さな管渠では人間が入ることができないので更生させることが困難であった。
また、低粘度モルタルを地上から圧送し、製管機の近傍で粘度を増大させる添加剤と混合して注入を行うことも検討されているが、地上と既設管(埋設管)との高低差が大きい場合、高低差によるヘッド圧で低粘度モルタルと添加剤の混合比率が安定しないため、安定した粘度のモルタルとならず、製管同時裏込め工法において注入充填されるモルタルに要求される品質を満足させることができないといった欠点があった。
本発明はかかる問題点を解決すべく創案されたもので、その目的は、人手による搬送を解消し、ホースによる圧送を可能とすることで、工数の削減と手間の簡略化を図るとともに、地上と既設管との高低差が大きい場合であっても安定したモルタルの注入を行うことができる既設管の更生工法を提供することにある。
上記の目的を達成するため本発明は、両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状体を、管渠内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、管渠と新たに形成された螺旋管との隙間に高粘度モルタルを注入する既設管の更生工法であって、管渠内に中継タンク、中継ポンプ、及び混練部を有するポンプを設置し、低粘度モルタルを地上から配管を通じて中継タンクに供給し、この低粘度モルタルを中継タンクから中継ポンプにより前記混練部を有するポンプに供給するとともに、粘度を増加させる添加剤を前記混練部に供給することにより高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間に高粘度モルタルを注入することを特徴とする。
本発明の既設管の更生工法によれば、低粘度モルタルを地上から配管により中継タンクまで圧送し、更に中継ポンプにより製管機近傍まで圧送し、管渠と螺旋管との隙間への注入前に、低粘度モルタルと粘度を増加させる添加剤とを混練して高粘度モルタルとした状態で隙間に注入するので、地上から製管機までの高低差が大きくなった場合でも、高粘度モルタルを隙間に一定の吐出速度で確実に注入することができる。
また、人手による搬送が不要となることから、工数の削減と手間を簡略化することができる。さらに、人間が入ることのできないような管径の小さな管渠の更生も可能になる。
本発明は、上記した既設管の更生工法において、前記中継タンク内に存在する低粘度モルタルのレベルを検出するレベルセンサと、このレベルセンサの出力に基づいて地上から前記中継タンクへの低粘度モルタルの供給/供給停止を制御する供給制御手段を有することを特徴とする。この場合において、液面レベルセンサが上下限センサであって、これら上下限センサから出力される信号に基づいて地上の圧送ポンプを制御し、下限になると中継タンクに低粘度モルタルを供給し、上限になると地上の圧送ポンプを停止させることにより、地上から中継タンクへの低粘度モルタルの供給/供給停止を制御するものであってもよい。
上記した既設管の更生工法において、前記管渠内に添加剤用中継タンク及び添加剤用中継ポンプを設置し、前記添加剤を地上から添加剤用配管を通じて添加剤用中継タンクに供給し、この添加剤を添加剤用中継タンクから添加剤用中継ポンプにより前記混練部を有するポンプに供給するように構成してもよい。また、この場合において、前記添加剤用中継タンク内に存在する添加剤のレベルを検出する添加剤用レベルセンサと、この添加剤用レベルセンサの出力に基づいて地上から前記添加剤用中継タンクへの添加剤の供給/供給停止を制御する添加剤用供給制御手段を有してもよい。
なお、本発明の既設管の更生工法において、前記低粘度モルタルのフロー値が200mm以上であり、前記添加剤を添加した後の高粘度モルタルのフロー値が200mm未満であることが好ましい。ここでフロー値は、低粘度モルタルは突き固め及び落下運動を行わないことを除いて、高粘度モルタルは落下運動を行わないことを除いて、JIS R 5201に準拠して測定を行った。
低粘度モルタルとしては、
原料として、セメント(普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント,超早強ポルトランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや高炉セメント,シリカセメント等の混合セメント)と水を必須成分として、他に
・混和材(フライアッシュ,高炉スラグ,シロカヒューム等)
・膨張材(CaO,3CaO・Al23・CaSO4,6CaO・Al23・SO3等)
・膨張剤(アルミ粉,珪素粉など)
・減水剤(リグニンスルホン酸系,ナフタレンスルホン酸系,メラミンスルホン酸系,ポリカルボン酸系,アミノスルホン酸系等)
・分離低減剤(メチルセルロース系,ポリビニルアルコール系,ヒドロキシルアルコール系,ポリアクリル酸ソーダ系,ポリアクリルアミド系)
・骨材(珪砂,川砂,砕石粉等)
・ポリマーディスパーション(アクリル系,酢酸ビニル系,エチレン酢酸ビニル系,SBR系など)
を適宜配合してフロー値200mm以上となるように構成される。
低粘度モルタルの一例としては、例えば普通ポルトランドセメント100重量部,3CaO・Al23・CaSO41.5重量部,アルミ粉0.0023重量部,ポリカルボン酸系減水剤1重量部,水47重量部の組み合わせが挙げられ、フロー値は330mmの流動性の高い低粘度モルタルとなっている。
添加剤としては、分散剤を利用して粘度系鉱物を水に分散したものが使用される。粘土系鉱物としては、ベントナイト,メタカオリン,アタパルジャイト等の粘土系鉱物が使用できる。
分散剤としては、
・トリポリリン酸ナトリウム,テトラポリリン酸ナトリウム,ピロリン酸ナトリウム等の等の無機リン酸塩
・脂肪族化合物や環式化合物のカルボン酸塩
・硫酸化油,アルキル硫酸塩,アルキルエーテル硫酸塩,アルキルエステル硫酸塩等の脂肪族硫酸エステルやアルキルアリールエーテル硫酸等の環式化合物硫酸エステル塩
・アルキルスルホン酸塩,スルホコハク酸塩等の脂肪族スルホン酸塩やアルキルアリル及びアルキルナフタレンスルホン酸塩等の環式化合物スルホン酸塩
・アルキルリン酸塩,エーテルリン酸塩等の脂肪族リン酸エステル塩やアルキルアリールエーテルリン酸塩等のリン酸エステル塩
等の分散剤が使用できる。
添加剤は低粘度モルタルと同様,フロー値200mm以上となるものに配合設計される。
添加剤としての組み合わせの一例は、例えばメタカオリン35重量部,ピロリン酸ナトリウム0.7重量部,水100重量部とした組み合わせが挙げられ、フロー値は360mmの低粘度のものとなっている。
また、添加剤としての別の一例は、アタパルジャイト40重量部,トリポリリン酸ナトリウム0.3重量部,水100重量部とした組み合わせが挙げられ、フロー値は330mmの低粘度のものとなっている。
このように、低粘度モルタルとすることにより、一般的なセメントミキサーでの混練及びアジテーターでの一時保管が可能となり、かつ、ホースでの安定した一定量の長距離輸送(圧送)が可能となる。また、添加剤も分散剤を利用して粘土系鉱物を水に分散した低粘度のものであり、ホースでの安定した一定量の長距離圧送が可能となる。これにより、低粘度のモルタルと添加剤とを地上からホースで管渠内に設置された中継タンクに供給し、地上との高低差によるヘッド圧を吸収させ、さらに中継タンクから中継ポンプにより、管渠内の製管機近傍に設置された混練部を有するポンプにホースで供給し、既設管と螺旋管との隙間に注入する直前に一定比率で混合することにより、増粘されたモルタルを安定した粘度で得ることができる。したがって、地上から製管機までの高低差が大きくなった場合でも、高粘度モルタルを隙間に一定の吐出速度で確実に注入することができる。
本発明によれば、地上から製管機までの高低差が大きくなった場合でも、高粘度モルタルを隙間に一定の吐出速度で確実に注入することができる。また、人手による搬送が不要となることから、工数の削減と手間を簡略化することができる。さらに、人間が入ることのできないような管径の小さな管渠の更生も可能になる。
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
本実施形態の既設管の更生工法は、両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状のプロファイルを、既設管の内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、既設管と新たに形成された螺旋管との隙間に高粘度モルタルを注入する既設管の更生工法、いわゆる製管同時裏込め工法に適用される。
すなわち、流動性の高い低粘度モルタル(以下「A液」とも言う。)を地上から配管を通じて中継タンクにまで圧送し、さらに中継ポンプにより混練部を有するポンプへ圧送するとともに、モルタルの粘度を増加させる添加剤(以下「B液」とも言う。)を別途地上から添加剤用配管を通じて添加剤用中継タンクにまで圧送し、添加剤用中継ポンプにより混練部を有するポンプに供給することにより高粘度モルタルとし、その高粘度モルタルを既設管と螺旋管との隙間に注入するものである。
A液は、原料としてセメント(普通ポルトランドセメント,早強ポルトランドセメント,超早強ポルトランドセメント,中庸熱ポルトランドセメント等のポルトランドセメントや高炉セメント,シリカセメント等の混合セメント)と水を必須成分として、他に
・混和材(フライアッシュ,高炉スラグ,シロカヒューム等)
・膨張材(CaO,3CaO・Al23・CaSO4,6CaO・Al23・SO3等)
・膨張剤(アルミ粉,珪素粉など)
・減水剤(リグニンスルホン酸系,ナフタレンスルホン酸系,メラミンスルホン酸系,ポリカルボン酸系,アミノスルホン酸系等)
・分離低減剤(メチルセルロース系,ポリビニルアルコール系,ヒドロキシルアルコール系,ポリアクリル酸ソーダ系,ポリアクリルアミド系)
・骨材(珪砂,川砂,砕石粉等)
・ポリマーディスパーション(アクリル系,酢酸ビニル系,エチレン酢酸ビニル系,SBR系など)
が必要に応じて含まれている。これらを混練したA液は、流動性の高いフロー値200mm以上の低粘度モルタルとなっている。
B液は、粘土系鉱物(ベントナイト,メタカオリン,アタパルジャイト等),分散剤(無機リン酸塩系,環式化合物硫酸エステル塩系等)水とを含んでおり、こちらもフロー値200mm以上の添加剤となっている。
図1は、本実施形態の更生工法を実施するための各装置の配置関係を示している。
図中の符号10は既設管、11は製管機、13は螺旋管、13aはプロファイル、14は供給ノズル、14aは注入ノズルであり、これらの構成は図7及び図8に示した従来のものと同様であるので、同符号を付している。また、図中の符号15はプロファイル供給機である。
一方、製管機11を挟んでプロファイル供給機15と反対側に、モルタル混練/供給ポンプ21と製管機11を油圧駆動するための油圧ユニット31,A液中継ポンプ41,A液中継タンク42,B液中継ポンプ51,B液中継タンク52とが配置されている。
A液中継タンク42は、図2に示すように、A液中継流入口43からA液が流入され,このA液をA液中継吐出口44からA液中継ポンプ41により吐出し、モルタル混練/供給ポンプ21の定量供給部22のA液流入口22a(図3参照)に供給するように構成されている。また、A液中継タンク42内に存在するA液のレベルは、A液上限センサ45とA液下限センサ46によって検出されている。そして、A液の上限位置でA液上限センサ45からA液ポンプ35の制御盤に信号が出力され、この信号に基づいてA液の地上からの供給を止め、A液の下限位置でA液下限センサ46からA液ポンプ35の制御盤に信号が出力され、この信号に基づいてA液の地上からの供給を開始することで、A液の供給/供給停止が制御されている。
一方、B液中継タンク52についても、B液中継流入口53からB液が流入され,このB液をB液中継吐出口54からB液中継ポンプ51により吐出し、モルタル混練/供給ポンプ21の混練部23のB液流入口23aに供給するように構成されている。また、B液中継タンク52内に存在するB液のレベルは、B液上限センサ55とB液下限センサ56によって検出されている。そして、B液の上限位置でB液上限センサ55からB液ポンプ37の制御盤に信号が出力され、この信号に基づいてB液の地上からの供給を止め、B液の下限位置でB液下限センサ56からB液ポンプ37の制御盤に信号が出力され、この信号に基づいてB液の地上からの供給を開始することで、B液の供給/供給停止が制御されている。
したがって地上と既設管10との高低差が大きく、ヘッド圧が大きくても、中継タンクでヘッド圧を吸収するため、混練部23にA液とB液とを安定した流量で送ることができ、また地上からのA液・B液の供給も、レベルセンサにより容易に制御することができる。
地上には、油圧ユニット31に電力を供給するための発電機32、A液を混練するモルタルミキサー(通常のセメントミキサー)33、混練したA液を一時保管するアジテーター34、A液中継タンク42に圧送するためのA液ポンプ35、B液を混練して一時保管するB液タンク36、B液中継タンク52に圧送するためのB液ポンプ37が配置されており、A液ポンプ35とA液中継タンク42のA液流入口43とがA液用ホース38で接続され、B液ポンプ37とB液中継タンク52のB液流入口53とがB液用ホース39で接続されている(図1参照)。
すなわち、地上において、モルタルミキサー33により上記組成からなるA液を混練し、フロー値200mm以上の流動性の高い低粘度モルタルとしてアジテーター34に一時保管する。そして、A液ポンプ35により混練したA液をA液用ホース38を介してA液中継タンク42に供給し、A液中継ポンプ41により定量供給部22に圧送する。これと同時に、B液タンク36により上記組成からなるB液を混練して一時保管し、B液ポンプ37により混練したB液をB液用ホース39を介してB液中継タンク52に供給し、B液中継ポンプ51によりモルタル混練/供給ポンプ21の混練部23に圧送する。
そして、定量供給部22に供給されたA液はここでさらに均一に混練され、次の混練部23において添加剤であるB液が添加され、A液とB液が一定比率で混練されることにより、A液であるモルタルをフロー値200mm未満に増粘させることにより高粘度モルタルとし、その高粘度モルタルを、供給ホース14の注入ノズル14aから既設管10と螺旋管13との隙間12(図7参照)に注入する。
なお、上記実施形態では、発電機32、モルタルミキサー33、アジテーター34、A液ポンプ35、B液タンク36、B液ポンプ37を地上に配置しているが、場合によっては既設管10内の油圧ユニット31の前方側(図1中左側)に配置し、台車等に搭載して製管機11と共に移動できるようにしてもよい。
また、上記実施形態では、B液をB液用ホース39を介してモルタル混練/供給ポンプ21の混練部23に圧送しているが、例えば管径の大きい既設管10の場合、必要量のB液を容器に詰め込んで、B液中継タンク52に直接投入してもよい。
次に、モルタルを注入する方法の他の例を図4(a)及び(b)を参照しながら説明する。
まず、この例では、混練部を有するポンプとして、図4に示す混合充填ポンプ101を製管機11の近傍に配置し、その混合充填ポンプ101を用いて、既設管10と螺旋管13との隙間12に増粘状態の高粘度モルタルを注入する。
図4に示す混合充填ポンプ101は、地上から圧送された流動性の高い低粘度モルタル(A液)と添加剤(B液)とを均一に混練する2軸スクリュー型混合機102と、この2軸スクリュー型混合機102にて均一に混合された増粘状態の高粘度モルタルを注入ノズル14aに圧送するスクイズポンプ103を備えている。
これら2軸スクリュー型混合機102及びスクイズポンプ103はそれぞれ台車(図示せず)上に搭載された状態で、既設管の内部に搬入され製管機11の近傍に配置される。
2軸スクリュー型混合機102の2つの材料投入口121,122にはそれぞれ中継ポンプ41、51からのA液用ホース38a及びB液用ホース39a(図1参照)が接続される。また、2軸スクリュー型混合機102の押出口123は連結ホース104を介してスクイズポンプ103の吸込口131に接続されている。なお、図4において、2軸スクリュー型混合機102及びスクイズポンプ103をそれぞれ駆動する電動機などの機構は図示を省略している。
2軸スクリュー型混合機102は、2軸スクリューによる半バッチ式の混合機であって、2つの材料投入口121,122にそれぞれ供給されたA液とB液とを、2軸のスクリュー120、120にて均一に混練しながら前方(押出口123側)に押し込んでゆく。このように2軸スクリュー型混合機102によってA液とB液が一定比率([A液]:[B液]=[4〜15]:[1]・・体積比)で混練されることにより、A液であるモルタルがフロー値200mm未満に増粘される。
スクイズポンプ103は、例えば、弾性的で復元力のある略横向きU字状の弾性筒体(図示せず)と、その弾性筒体のいずれかの部分(一部)を常に圧迫して閉鎖状態とする押圧ローラ(図示せず)とを備えており、前記押圧ローラの駆動回転に伴う弾性筒体の圧迫位置(挾圧位置)の移動によって弾性筒体内の流体つまり2軸スクリュー型混合機102にて増粘された高粘度モルタルを一方向に圧送するように構成されている。
そして、以上のスクイズポンプ103の吐出口132に供給ホース14を接続することにより、この供給ホースの先端の注入ノズル14aから、フロー値が200mm未満の高粘度モルタルを既設管10と螺旋管13との隙間12(図7参照)に注入することができる。
なお、図4に示す2軸スクリュー型混合機102では、スクリュー120の羽根の向きを押出方向に一定としているが、例えば、図5に示すように、材料投入口121,122の付近の羽根の向きを逆向きにしたスクリュー220を使用すれば、混練度が向上するので、A液とB液とをより一層均質に混合することができる。また、スクリュー型混合機は2軸に限られることなく、3軸以上の多軸スクリュー型混合機であってもよい。
さらに、モルタルを注入する異なる方法を、図6を参照しながら説明する。
図6に示す混合充填ポンプ201において、混合機102は図4と同じ構造を有しており、混合機102の押出口123から押し出された高粘度モルタルを、スネークポンプ203のホッパー210に向けて吐出する構造を有している。
スネークポンプ203は、電動モーター202によって駆動される螺旋状のスクリュー221により高粘度モルタルを前方へ一方向に圧送するように構成されている。
そして、このスネークポンプ203の吐出口204に供給ホース14を接続することにより、この供給ホース14の先端の注入ノズル14aから、フロー値200mm未満の高粘度モルタルを既設管10と螺旋管13との隙間12(図7参照)に注入することができる。
本発明の実施形態の更生方法を実施するための各装置の配置関係を示す説明図である。 中継タンクの説明図である。 モルタル混練/供給ポンプの説明図である。 本発明の既設管の更生方法に用いる混合充填ポンプの構成を模式的に示す側面図(a)及び平面図(b)を併記して示す図である。 混合充填ポンプを構成するスクリュー型混合機の他の例を模式的に示す側面図である。 本発明の既設管の更生方法に用いるモルタル混練/供給ポンプの他の例を模式的に示す側面図である。 製管同時裏込め工法による既設管の更生工法の説明図であり、製管機を正面より見た図である。 製管同時裏込め工法による既設管の更生工法の説明図であり、製管機部分を示す一部破断した状態の斜視図である。
符号の説明
10 既設管(管渠)
11 製管機
12 隙間
13 螺旋管(更生管)
13a プロファイル
14 供給ホース
14a 注入ノズル
15 プロファイル供給機
16 台車
21 モルタル混練/供給ポンプ
22 定量供給部
22a A液流入口
23 混練部
23a B液流入口
24 流入孔
31 油圧ユニット
32 発電機
33 モルタルミキサー
34 アジテーター
35 A液ポンプ
36 B液タンク
37 B液ポンプ
38 A液用ホース
38a A液用ホース(中継〜混合機)
39 B液用ホース
39a B液用ホース(中継〜混合機)
41 A液中継ポンプ
42 A液中継タンク
43 A液中継流入口
44 A液中継吐出口
45 A液上限センサ
46 A液下限センサ
51 B液中継ポンプ
52 B液中継タンク
53 B液中継流入口
54 B液中継吐出口
55 B液上限センサ
56 B液下限センサ
101 混合充填ポンプ
102 2軸スクリュー型混合機
120 スクリュー
121,122 材料投入口
123 押出口
103 スクイズポンプ
131 吸引口
132 吐出口
104 連結ホース

Claims (4)

  1. 両側縁部に接合部が形成された長尺状の帯状体を、管渠内面に接合部を螺旋状に接合させながら製管機により製管するとともに、管渠と新たに形成された螺旋管との隙間に高粘度モルタルを注入する既設管の更生工法であって、
    管渠内に中継タンク、中継ポンプ、及び混練部を有するポンプを設置し、低粘度モルタルを地上から配管を通じて中継タンクに供給し、この低粘度モルタルを中継タンクから中継ポンプにより前記混練部を有するポンプに供給するとともに、粘度を増加させる添加剤を前記混練部に供給することにより高粘度モルタルとし、前記混練部を有するポンプにより前記隙間に高粘度モルタルを注入することを特徴とする既設管の更生工法。
  2. 前記中継タンク内に存在する低粘度モルタルのレベルを検出するレベルセンサと、このレベルセンサの出力に基づいて地上から前記中継タンクへの低粘度モルタルの供給/供給停止を制御する供給制御手段を有することを特徴とする請求項1に記載の既設管の更生工法。
  3. 前記管渠内に添加剤用中継タンク及び添加剤用中継ポンプを設置し、前記添加剤を地上から添加剤用配管を通じて添加剤用中継タンクに供給し、この添加剤を添加剤用中継タンクから添加剤用中継ポンプにより前記混練部を有するポンプに供給することを特徴とする請求項1または2に記載の既設管の更生工法。
  4. 前記添加剤用中継タンク内に存在する添加剤のレベルを検出する添加剤用レベルセンサと、この添加剤用レベルセンサの出力に基づいて地上から前記添加剤用中継タンクへの添加剤の供給/供給停止を制御する添加剤用供給制御手段を有することを特徴とする請求項3に記載の既設管の更生工法。
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