JP2007223691A - エレベータシステム - Google Patents
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Abstract
【課題】乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したとみなせる映像があるとき、犯罪発生時点の前後一定時間の映像、または映像と音声を証拠記録として保存し、実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明して乗りかご内の犯罪を抑制する。
【解決手段】監視カメラ2によって得られた乗りかご内の映像を映像解析装置5により解析して、犯罪発生の有無を判定する。犯罪が発生したとき、犯罪発生時点から一定時間だけ遡った時点を起点とし、犯罪発生時点から一定時間後を終点とする動画、あるいは連続静止画に音声と、カレンダ情報とを付加して、証拠記録装置8に記録する。
【選択図】図1
【解決手段】監視カメラ2によって得られた乗りかご内の映像を映像解析装置5により解析して、犯罪発生の有無を判定する。犯罪が発生したとき、犯罪発生時点から一定時間だけ遡った時点を起点とし、犯罪発生時点から一定時間後を終点とする動画、あるいは連続静止画に音声と、カレンダ情報とを付加して、証拠記録装置8に記録する。
【選択図】図1
Description
本発明は、マンションなどの建物に設置されるエレベータシステムに係わり、特に乗りかご内の撮影画像、音声などを自動的に解析して、犯罪行為時の撮影画像、音声などを記録するエレベータシステムに関する。
近年の防犯意識の向上に伴い、防犯目的で監視カメラ装置を設置する共同住宅が増えている。共同住宅での監視カメラは、共有部となるエントランスホールや、駐車場、駐輪場、ゴミ集積所、エレベータホール、エレベータの乗りかご内などに設置することが多い。特に、エレベータの乗りかご内は、エレベータが戸閉して目的階に走行を始めると、一種の密室になり、犯罪が発生しやすい状況になるために、監視カメラを設置して欲しいという要望が多い場所である。
このような監視カメラのうち、乗りかご内の犯罪を抑制させる機能を持つものとして、従来、特公平6−74114号公報に記載された装置のように、画像解析によって乗客を検出し、その位置関係や音声、振動などによって犯罪の可能性を数値化し、その可能性が高い場合に、乗りかごの走行を停止させて、戸開させたり、警告を発したりする機構を持つものが提案されている。
特公平6−74114号公報
このような監視カメラでは、画像解析によって乗客を検出し、その性別や人数、位置関係などによって犯罪可能性を算出するようにしている。その際、閉曲線周囲長、面積などに基づいて乗客を検出し、犯罪の有無を判定するようにしているので、季節毎の服装などによって大きな誤差が出てしまい、実際の犯罪行為が行われている状況下では、機能しない恐れがあった。
また、犯罪の可能性を管理室などへ示唆し、あるいは犯罪を行おうとする者に対し、警告するだけの機能しか持たないことから、実際の犯罪が行われた状況を客観的に証明することが難しいという問題があった。
さらに、昨今のマンションでは、管理費を低減させるために管理人を常駐させることが少ないため、管理人室に通報しても、この通報に対して確実に対応することが難しいという問題があった。
本発明は上記の事情に鑑み、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したとみなせる映像があるとき、犯罪発生時点の前後一定時間の映像、または映像と音声を証拠記録として保存させて、実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明させ、乗りかご内の犯罪を抑制することができるエレベータシステムを提供することを目的としている。
上記の目的を達成するために本発明は、乗りかご内の音声に対応する音声信号を一時記録する音声記録装置と、前記乗りかご内を撮影して得られた映像を一時記録する映像記録装置と、この映像記録装置に一時記録される映像信号を解析して、通常の映像と異なる映像特異点を抽出する映像解析装置と、この映像解析装置によって、映像特異点が抽出されたとき、前記映像記録装置に一時記録される映像信号のうち、映像特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記映像特異点から一定時間経過した時点を終点とした映像信号、または前記音声記録装置に一時記録される音声信号のうち、映像特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記映像特異点から一定時間経過した時点を終点とした音声信号を取り込んで、記録媒体に記録する証拠記録装置とを備えたことを特徴としている。
また、前記映像解析装置は、前記映像記録装置で一時記録される映像信号中に、一定速度以上で動く物体の映像があるとき、この映像を前記映像特異点として抽出することを特徴としている。
また、本発明の他の形態では、乗りかご内を撮影して得られた映像を一時記録する映像記録装置と、前記乗りかご内の音声に対応する音声信号を一時記録する音声記録装置と、この音声記録装置に一時記録される音声信号を解析して、通常の音声と異なる音声特異点を抽出する音声解析装置と、この音声解析装置によって、音声特異点が抽出されたとき、前記映像記録装置に一時記録される映像信号のうち、音声特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記音声特異点から一定時間経過した時点を終点とした映像信号、または前記音声記録装置に一時記録される音声信号のうち、音声特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記音声特異点から一定時間経過した時点を終点とした音声信号を取り込んで、記録媒体に記録する証拠記録装置とを備えたことを特徴としている。
また、前記音声解析装置は、前記音声記録装置で一時記録される音声信号中に、ある特定の単語、または特定の周波数成分を含む音声信号があるとき、この音声信号を前記音声特異点として抽出する。
また、前記証拠記録装置は、取り外し自在にされたリムーバル記録媒体がセットされ、前記映像記録装置から映像信号が出力され、前記音声記録装置から音声信号が出力されたとき、これら映像信号、音声信号を取り込み、前記リムーバル記録媒体に記録する。
また、前記映像解析装置によって前記映像特異点が抽出されたとき、または前記音声解析装置によって、前記音声特異点が抽出されたとき、エレベータ制御装置に防犯運転を行わせる。
また、前記映像解析装置によって前記映像特異点が抽出されたとき、または前記音声解析装置によって、前記音声特異点が抽出されたとき、エレベータ制御装置に防犯運転を行わせ、前記乗りかごを最寄り階に停止させて、戸開させるとともに、各階に設けられた回転灯の点灯、またはベルの鳴動を開始させる。
また、前記映像解析装置によって前記映像特異点が抽出されたとき、または前記音声解析装置によって、前記音声特異点が抽出されたとき、遠隔通報装置を介して、遠隔地にあるエレベータ保守会社、警備会社、警察署のうち、少なくともいずれか1つ以上に緊急連絡を送信する。
本発明によれば、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したとみなせる映像または音声があるとき、犯罪発生時点の前後一定時間の映像または音声、若しくは映像と音声を証拠記録として保存することができ、実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明できるので、乗りかご内の犯罪を抑制することができる。
《第1実施形態》
図1は本発明によるエレベータシステムの第1実施形態を示すブロック図である。
図1は本発明によるエレベータシステムの第1実施形態を示すブロック図である。
この図に示すエレベータシステム1は、監視カメラ2と、映像記録装置3と、映像解析装置5と、マイク6と、音声記録装置7と、証拠記録装置8とを備えている。
監視カメラ2は、エレベータの乗りかご内を見通せる場所、例えば天井隅などに設置されており、乗りかご内を撮影して得られた映像信号を映像記録装置3に供給する。
映像記録装置3は、乗りかご上、またはエレベータの乗り場などに設置されており、監視カメラ2から出力される映像信号を取り込み、カレンダICチップなどから出力されるカレンダ情報(年月時分秒)とともに、所定時間(例えば、3分程度)の映像記憶容量を持つ半導体メモリやハードディスク機構などの記録媒体に記録し、また、この映像信号を映像解析装置5に供給する。そして、映像解析装置5から映像特異点情報が出力されたとき、カレンダICチップなどから出力されるカレンダ情報を使用して、記録媒体に記録している映像信号を読み出し、犯罪発生時点(映像特異点情報が出力時点)を挟んだ前後の所定時間、例えば、30秒だけ遡った時点を始点とし、犯罪発生時点から、例えば、2分間経った時点を終点とする動画、あるいは連続静止画を生成して、カレンダ情報を付加し、証拠記録装置8に供給する。
映像解析装置5は、乗りかご上、またはエレベータの乗り場などに設置されており、映像記録装置3からカレンダ情報とともに出力される映像信号を解析して、乗客の動きなどから犯罪が発生しているかどうかを判定し、犯罪が発生していると判定したとき、映像特異点情報を生成して、映像記録装置3と音声記録装置7とに供給する。
また、マイク6は、エレベータの乗りかごに取り付けられており、乗りかご内の音声を音声信号にして音声記録装置7に供給する。
音声記録装置7は、乗りかご上、またはエレベータの乗り場などに設置されており、マイク6から出力される音声信号を取り込み、カレンダICチップなどから出力されるカレンダ情報(年月時分秒)とともに、所定時間(例えば、3分程度)の映像記憶容量を持つ、半導体メモリ、ハードディスク機構などの記録媒体に記録しながら、映像解析装置5から映像特異点情報が出力されたとき、カレンダICチップなどから出力されるカレンダ情報を使用して、記録媒体に記録している音声信号のうち、犯罪発生時点(映像特異点情報が出力時点)を挟んだ前後の所定時間、例えば、犯罪発生時点から30秒だけ遡った時点を始点とし、犯罪発生時点から、2分間経過した時点を終点とする音声信号を読み出して、カレンダ情報を付加し、証拠記録装置8に供給する。
証拠記録装置8は、管理室などに設置されており、映像記録装置3から映像信号が出力され、音声記録装置7から音声信号が出力される毎に、移動ケーブル(テールケーブル)などを介して、これらを取り込む。これらの映像信号や音声信号は制御ソフトなどにより上書き消去などができないようにされ、また、取り外し、持ち運びが容易にされたSDカード、メモリスティックなどの半導体メモリ、あるいはハードディスクパックなどに記録される。
このように、第1実施形態によれば、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したとみなせる映像があるとき、犯罪発生時点の前後一定時間の映像、または映像と音声を証拠記録として保存して、実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明し、乗りかご内の犯罪を抑制することができる。
《第2実施形態》
次に、本発明によるエレベータシステムの第2実施形態について説明する。なお、基本構成は図1と同様であるため、図1を援用して説明する。
次に、本発明によるエレベータシステムの第2実施形態について説明する。なお、基本構成は図1と同様であるため、図1を援用して説明する。
第2実施形態のエレベータシステムにおいて、映像解析装置5は、乗りかご内に一定速度以上で動く物体があるとき、犯罪が発生していると判定して、犯罪発生時点から一定時間だけ遡った時点を起点とし、犯罪発生時点から一定時間後を終点とする動画、あるいは連続静止画に音声と、カレンダ情報とを付加させて、証拠記録装置8に記録するようにしている。
ある物体の移動速度が一定以上であれば、何らかの暴力を伴う犯罪行為が行われていたり、暴力を受ける側が回避行動を取っている可能性が高いといえる。このため、第2実施形態の映像解析装置5は、図2に示すように、監視カメラ2から出力される映像信号を所定周期毎にサンプリングして得られる映像、例えばn番目の映像9とm番目の映像9とを比較して、同じ物体10の移動距離、各映像9間のサンプリング間隔(m−n)から物体10の移動速度を計算する。そして、移動速度が一定速度以上であるとき、犯罪行為が行われていると判定して、映像特異点情報を生成し、映像記録装置3と音声記録装置7とに供給する。
これにより、映像記録装置3から所定時間前、例えば30秒前から2分後までの映像信号が読み出され、カレンダ情報が付加され、証拠記録装置8に供給されて記録される。また、音声記録装置7から所定時間前、例えば30秒前から2分後までの音声信号が読み出され、カレンダ情報が付加され、証拠記録装置8に供給されて記録される。
このように、第2実施形態によれば、乗りかご内で一定速度以上で動く物体があるとき、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したと判定して、犯罪発生時点の前後一定時間の映像、または映像と音声を証拠記録として保存し、これによって実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明して乗りかご内の犯罪を抑制することができる。
この際、犯罪行為は素手による場合もあれば、凶器による場合もあることから、一定速度以上で移動する物体10が人間の腕であるか、棒などの無機物であるかなど、物体10の種類を問う必要が無いことから、犯罪行為、あるいはそれに伴う回避行為の可能性が少しでもあるとき、これら全ての状況を記録することができる。
《第3実施形態》
図3は本発明によるエレベータシステムの第3実施形態を示すブロック図である。なお、この図において、図1に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
図3は本発明によるエレベータシステムの第3実施形態を示すブロック図である。なお、この図において、図1に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
第3実施形態のエレベータシステム1では、映像解析装置5に代えて、音声解析装置11を設け、マイク6から出力される音声信号を音声解析して、犯罪発生の有無を判定するようにしている。
音声解析装置11は、乗りかご上、またはエレベータの乗り場などに設置されており、音声記録装置7からカレンダ情報とともに出力される音声信号を解析して、乗客が発した音声の大きさ、あるいは乗りかご内で発生した物音の大きさなどに基づき、犯罪が発生しているかどうかを判定し、犯罪が発生していると判定したとき、音声特異点情報を生成して、映像記録装置3と音声記録装置7とに供給する。
これにより、映像記録装置3から所定時間前、例えば30秒前から2分後までの映像信号が読み出されてカレンダ情報が付加され、証拠記録装置8に供給されて記録される。また、音声記録装置7から所定時間前、例えば30秒前から2分後までの音声信号が読み出されてカレンダ情報が付加され、証拠記録装置8に供給されて記録される。
このように、第3実施形態によれば、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したとみなせる音声があるとき、犯罪発生時点の前後一定時間の映像、または映像と音声を証拠記録として保存して、実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明して、乗りかご内の犯罪を抑制することができる。
《第4実施形態》
次に、本発明によるエレベータシステムの第4実施形態を説明する。なお、基本構成は図3と同様であるため、図3を援用して説明する。
次に、本発明によるエレベータシステムの第4実施形態を説明する。なお、基本構成は図3と同様であるため、図3を援用して説明する。
第4実施形態のエレベータシステム1では、音声解析装置11は乗客が発した音声が特定の単語、または特徴的な高音部の周波数成分を含むときなどに、犯罪が発生していると判定し、犯罪発生時点から一定時間だけ遡った時点を起点とし、犯罪発生時点から一定時間後を終点とする動画、あるいは連続静止画に音声と、カレンダ情報とを付加して、証拠記録装置8に記録させるようにしている。
この場合、音声解析装置11は、音声記録装置7からカレンダ情報とともに出力される音声信号を音声認識、音声解析して、特定の単語、例えば「助けて」、「誰か」、「やめて」、「やめろ」など、犯罪被害に遭った人物が発する可能性が高い単語が含まれているとき、あるいは特定の周波数成分、例えば女性の悲鳴に特徴的な高音部の周波数成分を含まれているとき、犯罪行為が行われていると判定して、音声特異点情報を生成し、映像記録装置3と音声記録装置7とに供給する。
これにより、映像記録装置3から所定時間前、例えば30秒前から2分後までの映像信号が読み出されてカレンダ情報が付加され、証拠記録装置8に供給されて記録されるとともに、音声記録装置7から所定時間前、例えば30秒前から2分後までの音声信号が読み出されてカレンダ情報が付加され、証拠記録装置8に供給されて記録される。
このように、第4実施形態によれば、乗りかご内で特定の単語、または叫び声などの無言語が発せられたとき、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したと判定して、犯罪発生時点の前後一定時間の映像、または映像と音声を証拠記録として保存し、これによって実際に犯罪が行われた状況を確実、かつ客観的に証明して、乗りかご内の犯罪を抑制することができる。
《第5実施形態》
図4は本発明によるエレベータシステムの第5実施形態を示す概略構成図である。なお、この図において、図1に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
図4は本発明によるエレベータシステムの第5実施形態を示す概略構成図である。なお、この図において、図1に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
第5実施形態のエレベータシステム1では、乗りかご13上に音声/映像ユニットボックス12と、証拠記録装置8とを配置し、証拠記録装置8の開口部14から証拠映像、証拠音声などを記録したメモリカード15を簡単に取り出せるようにしている。
このように、第5実施形態によれば、証拠記録装置8などを分解することなく、乗りかご13内で発生した犯罪行為時の映像、音声を記録したメモリカード15を取り出せ、証拠品として提出することができ、犯罪の早期解決を図ることができる。
また、第5実施形態では、証拠記録装置8を音声/映像ユニットボックス12から独立させて配置させ、メモリカード15を容易に取り出せるようにしているが、音声/映像ユニットボックス12内に証拠記録装置8を配置させ、音声/映像ユニットボックス12に形成した開口部からメモリカード15を取り出せるようにしても良い。
また、第5実施形態では、乗りかご13上に証拠記録装置8を配置して、第三者が容易にメモリカード15を取り出せないようにしているが、鍵などを取り付けるなどの方法で、第三者がメモリカード15を容易に取り出すことができないように構成されている場合には、証拠記録装置8を監視カメラ2内などに配置し、エレベータの管理者などが乗りかご13上に出ることなく、メモリカード15を取り出せるようにしても良い。
《第6実施形態》
図5は本発明によるエレベータシステムの第6実施形態を示すブロック図である。なお、この図において、図1に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
図5は本発明によるエレベータシステムの第6実施形態を示すブロック図である。なお、この図において、図1に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
第6実施形態のエレベータシステム1では、映像解析装置5と、音声解析装置11とを併用し、映像解析と音声解析とを併用して犯罪の発生を検知するようにしている。また、犯罪発生時点から所定時間前を始点とし、所定時間後を終点する映像信号、音声信号、カレンダ情報を証拠記録装置8に記録するとともに、映像特異点情報、または音声特異点情報をエレベータ制御装置16に供給して防犯運転を開始し、乗りかごを最寄り階に着床させる。また、各階のエレベータホールなどに設けられた各回転灯17を点灯させるとともに、各階のエレベータホールなどに設けられた各ベル18を鳴動させて、建物内に居る多数の人に犯罪行為の可能性があることを周知するようにしている。
このように、第6実施形態によれば、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したとみなせる映像、または音声があるとき、エレベータの防犯運転を開始させることで、被害を最小限に抑えることができる。
また、第6実施形態によれば、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したみなせる映像、または音声があるとき、各階のエレベータホールなどに設けられた各回転灯17を点灯させるとともに、各ベル18を鳴動させて、建物内に居る多数の人に犯罪行為の可能性があることを周知させつつ、エレベータの乗りかごを最寄階に停止させるようにしている。このため、建物内に居る人々によって、乗りかごの防犯性を高めることができるとともに、被害者側の被害を最小限に抑えることができる。
《第7実施形態》
図6は本発明による第7実施形態を示すブロック図である。なお、この図において、図5に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
図6は本発明による第7実施形態を示すブロック図である。なお、この図において、図5に示す各部と対応する部分には、同じ符号が付してある。
この図に示すエレベータシステム1は、映像解析装置5によって、映像特異点情報が生成されたとき、または音声解析装置11によって、音声特異点情報が生成されたとき、これら映像特異点情報、または音声特異点情報を遠隔通報装置19に供給して、電話回線、専用回線、インターネット回線などの通信回線網20に接続されたエレベータの保守会社21、警備会社22、警察署23などに犯罪の発生を通知し、適切な処置を行わせるようにしている。なお、エレベータシステムが設置されたマンションの管理会社に対して犯罪の発生を通知することも可能である。
遠隔通報装置19は、映像解析装置5から映像特異点情報が出力されたとき、あるいは音声解析装置11から音声特異点情報が出力されたとき、予め設定された緊急事態発生コード、または「××マンションのエレベータ1号機内で犯罪の可能性があります」など内容を含む音声データなどを生成して、ROMに格納されているIPアドレス、電話番号などで指定された通信先、例えば保守会社21、警備会社22、警察署23などに伝送する。これにより、保守会社21にいる社員、警備会社22にいる警備員、警察署23にいる警察官などが適切な対処、例えば××マンションのエレベータ1号機に駆けつけるなどの処置を行うことができる。
このように、第7実施形態によれば、乗りかご内で暴力を伴なう犯罪が発生したみなせる映像、または音声があるとき、保守会社21にいる社員、警備会社22にいる警備員と、警察署23にいる警察官などに、××マンションのエレベータ1号機に駆けつけさせるなどの処置を行わせ、被害者側の被害を最小限に抑えさせることができる。
また、第7実施形態では、映像解析装置5から映像特異点情報が出力されたとき、あるいは音声解析装置11から音声特異点情報が出力されたとき、予め設定された緊急事態発生コード、または「××マンションのエレベータ1号機内で犯罪の可能性があります」など内容を含む音声データなどを保守会社21、警備会社22、警察署23などに伝送するようにしているが、映像解析装置5から映像特異点情報が出力されたとき、あるいは音声解析装置11から音声特異点情報が出力されたとき、証拠記録装置8に記録された映像信号、音声信号、カレンダ情報などを保守会社21、警備会社22、警察署23などに供給させて、これら保守会社21、警備会社22、警察署23などに設けられた記録装置に記録するようにしても良い。
このようにすることにより、犯罪者などによって、証拠記録装置8が破壊されて、犯行時の映像、音声、カレンダ情報などが破壊されても、保守会社21、警備会社22、警察署23などの記録装置に犯罪の証拠となる映像、音声、カレンダ情報などを残すことができる。
1:エレベータシステム
2:監視カメラ
3:映像記録装置
5:映像解析装置
6:マイク
7:音声記録装置
8:証拠記録装置
11:音声解析装置
12:音声/映像ユニットボックス
13:乗りかご
14:開口部
15:メモリカード
16:エレベータ制御装置
17:回転灯
18:ベル
19:遠隔通報装置
20:通信回線網
21:保守会社
22:警備会社
23:警察署
2:監視カメラ
3:映像記録装置
5:映像解析装置
6:マイク
7:音声記録装置
8:証拠記録装置
11:音声解析装置
12:音声/映像ユニットボックス
13:乗りかご
14:開口部
15:メモリカード
16:エレベータ制御装置
17:回転灯
18:ベル
19:遠隔通報装置
20:通信回線網
21:保守会社
22:警備会社
23:警察署
Claims (8)
- 乗りかご内の音声を録音して得られた音声信号を一時記録する音声記録装置と、
前記乗りかご内を撮影して得られた映像信号を一時記録する映像記録装置と、
この映像記録装置に一時記録された映像信号を解析して、通常の映像と異なる映像特異点を抽出する映像解析装置と、
この映像解析装置によって映像特異点が抽出されたとき、前記映像記録装置に一時記録される映像信号のうち、映像特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記映像特異点から一定時間経過した時点を終点とした映像信号、または前記音声記録装置に一時記録される音声信号のうち、映像特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記映像特異点から一定時間経過した時点を終点とした音声信号を取り込んで、記録媒体に記録する証拠記録装置と、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1に記載のエレベータシステムにおいて、
前記映像解析装置は、前記映像記録装置で一時記録される映像信号中に、一定速度以上で動く物体の映像があるとき、この映像を前記映像特異点として抽出する、
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 乗りかご内を撮影して得られた映像信号を一時記録する映像記録装置と、
前記乗りかご内の音声を録音して得られた音声信号を一時記録する音声記録装置と、
この音声記録装置に一時記録される音声信号を解析して、通常の音声と異なる音声特異点を抽出する音声解析装置と、
この音声解析装置によって、音声特異点が抽出されたとき、前記映像記録装置に一時記録される映像信号のうち、音声特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記音声特異点から一定時間経過した時点を終点とした映像信号、または前記音声記録装置に一時記録される音声信号のうち、音声特異点から一定時間遡った時点を起点とし、前記音声特異点から一定時間経過した時点を終点とした音声信号を取り込んで、記録媒体に記録する証拠記録装置と、
を備えたことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項3に記載のエレベータシステムにおいて、
前記音声解析装置は、前記音声記録装置で一時記録される音声信号中に、ある特定の単語、または特定の周波数成分を含む音声信号があるとき、この音声信号を前記音声特異点として抽出する、
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のエレベータシステムにおいて、
前記証拠記録装置は、取り外し自在にされたリムーバル記録媒体を備え、前記映像記録装置から映像信号が出力され、前記音声記録装置から音声信号が出力されたとき、これら映像信号、音声信号を取り込んで前記リムーバル記録媒体に記録する、
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエレベータシステムにおいて、
前記映像解析装置によって前記映像特異点が抽出されたとき、または前記音声解析装置によって前記音声特異点が抽出されたとき、エレベータ制御装置に防犯運転を行わせる、
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエレベータシステムにおいて、
前記映像解析装置によって前記映像特異点が抽出されたとき、または前記音声解析装置によって前記音声特異点が抽出されたとき、エレベータ制御装置に防犯運転を行わせ、前記乗りかごを最寄り階に停止させて、戸開させるとともに、各階に設けられた回転灯の点灯、またはベルの鳴動を開始させる、
ことを特徴とするエレベータシステム。 - 請求項1乃至5のいずれか1項に記載のエレベータシステムにおいて、
前記映像解析装置によって前記映像特異点が抽出されたとき、または前記音声解析装置によって前記音声特異点が抽出されたとき、遠隔通報装置を介して、遠隔地にあるエレベータ保守会社、警備会社、警察署のうち、少なくともいずれかに連絡する、
ことを特徴とするエレベータシステム。
Priority Applications (1)
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JP2006044004A JP2007223691A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | エレベータシステム |
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JP2006044004A JP2007223691A (ja) | 2006-02-21 | 2006-02-21 | エレベータシステム |
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2006
- 2006-02-21 JP JP2006044004A patent/JP2007223691A/ja active Pending
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