JP2007218334A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】最終ギヤ軸の軸方向移動距離を減少させて、騒音発生を抑止できるような動力伝達装置を提供する。
【解決手段】駆動シャフト3のケーシング2の底部2b側端部には駆動シャフト3と同軸上且つ相対的に回転可能に嵌合されたベアリング5が装着され、駆動シャフト3とベアリング5の軸方向相対的移動は段部3cおよびスラストワッシャ6により規制され、ベアリング5がケーシング2の底部2bに固定され構成としている。ケーシング2内における駆動シャフト3の軸方向移動を制限する部材を、金属材料から機械加工して形成することによりケーシング2内における駆動シャフト3の軸方向移動可能距離を格段に小さくすることができる。これにより、作動中において、ギヤがケースあるいはカバーに衝突して騒音が発生することを抑止可能な動力伝達装置を提供することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、動力源の駆動力を受けてそれを外部へ伝達する駆動シャフトを備えた動力伝達装置に関するもので、特に内燃機関に用いて好適である。
従来の動力伝達装置としては、たとえば動力伝達装置としては、たとえば、箱状のケース本体の底部に固定されたプレートの円孔に最終ギヤ軸の一端が回転可能に挿入され、この状態でケース蓋が、ケース蓋の軸受部に最終ギヤ軸の他端を回転可能に嵌合させつつケース本体の開口部を覆うように取り付けられている(特許文献1参照)。
特開平9−205575号公報
上述の従来の動力伝達装置において、最終ギヤ軸の軸方向移動は、最終ギヤの各端面がケース本体のプレートあるいはケース蓋に当接することにより規制されている。
一方、動力伝達装置の完成状態において最終ギヤがケース本体およびケース蓋に同時に当接し滑らかな回転が困難となることがないように、ケース本体およびケース蓋間の距離は、ケース本体およびケース蓋の仕上がり寸法のばらつきを考慮して、大きめに設定されている。このために、最終ギヤ軸の軸方向移動可能距離が大きくなっている。
これにより、最終ギヤおよび最終ギヤと噛み合う中間ギヤとの噛み合い長さが変動する、動力伝達装置が振動した際に最終ギヤがケース本体またはケース蓋と衝突して騒音が発生する、あるいは、最終ギヤがケース本体またはケース蓋と衝突してケース本体およびケース蓋が磨耗する等の問題が生じる可能性がある。
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みなされたもので、最終ギヤ軸の取り付け構造に工夫を凝らし、最終ギヤ軸の軸方向移動距離を減少させて、騒音発生を抑止できるような動力伝達装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成する為、以下の技術的手段を採用する。
本発明の請求項1に記載の動力伝達装置は、有底箱状のケースと、ケースの開口端部を塞ぐように固定されたカバーと、ケースの底部およびカバーにより回転可能に支持された駆動シャフトと、駆動シャフトに固定されたギヤとを備え、駆動シャフトの先端はカバーの外側へ延出され且つ先端には外部の被駆動シャフトと連結してトルクを伝達するための連結手段が設けられ、駆動シャフトは動力源から1個以上の中間ギヤを介してギヤへトルクを伝達して駆動される動力伝達装置であって、駆動シャフトのケースの底部側端部には駆動シャフトと同軸上且つ相対的に回転可能に嵌合された軸受部材が装着され、駆動シャフトは軸受部材が駆動シャフトの軸方向に移動することを規制する規制手段を備え、軸受部材がケースの底部に固定されることを特徴としている。
上述の構成においては、駆動シャフトの軸方向移動は、ギヤがケースあるいはカバーに当接することによるのではなく、軸受部材と規制手段とが当接することにより規制されている。
また、上述の構成においては、駆動シャフトの軸方向移動可能距離は、軸受部材と規制手段との間に形成される軸方向隙間の大きさとなる。駆動シャフトおよび軸受部材は通常金属材料を機械加工して形成されるので、軸受部材と規制手段との間に形成される軸方向隙間のばらつき範囲を小さくすることができる。したがって、従来の動力伝達装置における、最終ギヤ軸の軸方向移動可能距離よりも小さくすることができる。
これにより、作動中において、ギヤがケースあるいはカバーに衝突して騒音が発生することを抑止可能な動力伝達装置を提供することができる。
本発明の請求項2に記載の動力伝達装置は、規制手段は、軸受部材のカバー側端面に当接可能に駆動シャフトに形成された段部、および軸受部材のケースの底部側端面に当接可能に駆動シャフトに固定されたリング部材であることを特徴としている。
上述の構成によれば、規制手段の一方を駆動シャフトの段部、つまり駆動シャフトの一部として形成しているので、部品点数の増加を抑制しつつ、ギヤがケースあるいはカバーに衝突して騒音が発生することを抑止可能な動力伝達装置を実現することができる。
この場合、リング部材を駆動シャフトへ固定する手段としては、本発明の請求項3に記載の動力伝達装置のように、駆動シャフトの一部をかしめることによる、あるいは、本発明の請求項4に記載の動力伝達装置のように、駆動シャフトとリング部材とを溶接することによる、あるいは、本発明の請求項5に記載の動力伝達装置のように、駆動シャフトに圧入することによる、の何れかであれば、リング部材を駆動シャフトに容易且つ強固に固定することができる。
一方、リング部材を駆動シャフトへ固定する方法として、本発明の請求項6に記載の動力伝達装置のように、リング部材を駆動シャフトに形成した環状溝に嵌合させるとともに、リング部材としてC形止め輪、E形止め輪あるいはC形同心止め輪を用いてもよい。この場合、C形止め輪、E形止め輪あるいはC形同心止め輪は一般的な規格品、たとえば日本工業規格(JIS)に基づいて製作された標準部品を用いれば、動力伝達装置のコスト上昇を抑制することができる。さらに、C形止め輪、E形止め輪あるいはC形同心止め輪は、組付け後においても容易に取り外せるので、動力伝達装置の組付け時の修正あるいは修理等が容易に実施できる。
本発明の請求項7に記載の動力伝達装置は、軸受部材はケースの底部に圧入により固定されることを特徴としている。
上述の構成によれば、有底箱状のケースの開口部側から駆動シャフトをケースに組み付けることができるので、動力伝達装置の組付け作業性を向上することができる。
以下、本発明による動力伝達装置を自動車に搭載されるエンジンに装着される吸気制御装置に用いられるアクチュエータ1に適用した場合を例に、図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1およびそれが装着された吸気制御装置100の構成を示す断面図である。
図2は、図1中のII部拡大図である。
図3は、図2中のIII部拡大図である。
図4は、図2中のIV−IV線断面図である。
本発明の第1実施形態によるアクチュエータ1が装着された吸気制御装置100は、ガソリンエンジンの吸気マニフォルドに設置されている。吸気制御装置100は、ハウジング101および弁部材としてバタフライバルブ103を備えている。ハウジング101は、例えば樹脂などにより形成されている。ハウジング101は、エンジンの各シリンダの吸気弁に連通する吸気通路102を備えている。吸気制御装置100が取り付けられるエンジンは4気筒エンジンであるので、吸気通路102は、図2に示すように4個設けられている。
バタフライバルブ103は、図1に示すように、各吸気通路21内に設置されている。バタフライバルブ103は、例えば樹脂あるいは金属などにより吸気通路21の形状にあわせて略円板状に形成されている。バタフライバルブ103は、図1に示すように、その中央部においてシャフト15に保持固定されている。これにより、バタフライバルブ103は、シャフト104を回転中心と吸気通路内で回転する。また、図1に示すように、一本の共通のシャフト104に4個のバタフライバルブ12が固定されているので、シャフト15が回転すると、4個のバタフライバルブ12は同時に且つ同一角度だけ回転する。シャフト104は、その両端部において、ベアリング105を介してハウジング101に回転可能に保持されている。
吸気制御装置100は、バタフライバルブ12の作用により、エンジンの燃焼質に流入する空気流に渦を発生させることにより空気と燃料の混合を促進させる、あるいは火炎伝播速度を調節して、燃焼効率を高める、あるいは排気中に含まれる燃焼生成物を低減させる等の働きをしている。エンジンの作動状態(負荷および回転数)によって、バタフライバルブ12の角度を最適値は異なっている。
このために、アクチュエータ1によりシャフト104を回転駆動して、バタフライバルブ103の角度位置を最適値に制御している。
以下に、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1の構成について説明する。
アクチュエータ1は、図1に示すように、ケーシング2内に、ケーシング2およびカバー12により回転可能に支持された駆動シャフト3、駆動シャフト3に固定された伝達する中間ギヤ8、7を収容して形成されている。そして、図1に示すように、駆動シャフト3の先端はカバー12の外側(図1の右側)へ延出されるとともに、駆動シャフト3の先端には被駆動軸であるシャフト104と連結してシャフト104へトルクを伝達するための連結手段であるカプリング部3aが形成されている。
ケーシング2は、たとえば樹脂材料により、図1において左側に底部2bがあり右側に開口部2cがあるような有底箱状に形成されている。
駆動シャフト3は、金属材料、たとえば鉄鋼等から、図2に示すような形状に形成されている。
駆動シャフト3には、図2に示すように、ギヤ4が固定されている。ギヤ4は、たとえば金属材料から形成され、駆動シャフト3に、たとえば圧入により固定されている。これにより、後述する動力源であるモータ10のトルクがギヤ4に伝達されると、それにより駆動シャフト3は、ギヤ4と一体的に回転する。
駆動シャフト3のケーシング2側(図2おいて左側)には、ギヤ4固定部よりも直径が小さい小径部3bが同軸上に形成され、ギヤ固定部と小径部3bとの境界に、規制手段としての段部3cが形成されている。小径部3bには、図2に示すように、軸受け部材であるベアリング5が、回転可能に嵌合している。ベアリング5は、たとえば金属材料から円筒形に形成されている。ベアリング5の全長、すなわち駆動シャフト3の軸方向における長さL1は、図3に示すように、小径部3bの長さL2よりも小さく設定されている。ベアリング5は、図2に示すように、ケーシング2の底部2bに形成された保持孔2a内に圧入固定されている。
小径部3bのケーシング2側(図2おいて左側)には、小径部3bよりも直径が小さい小径部3dが同軸上に形成され、小径部3bと小径部3dとの境界に段部3eが形成されている。小径部3dには、図2に示すように、規制手段でありリング部材であるスラストワッシャ6が嵌合している。スラストワッシャ6は、駆動シャフト3の端面3fをかしめ加工により、図3に示すように部分的に塑性変形させて駆動シャフト3に固定されている。したがって、駆動シャフト3およびベアリング5の駆動シャフト3の軸方向における相対移動距離は、L2−L1となる。ここで、ベアリング5は、ケーシング2に圧入固定されているので、駆動シャフト3は、ケーシング2に対して軸方向にL2−L1だけ移動可能となっている。
駆動シャフト3のカバー12側端部には、ベアリング13が回転可能に嵌合されるとともに、ベアリング13は、カバー12に固定されている。すなわち、駆動シャフト3は、その両端部においてケーシング2およびカバー12によって、回転可能に支持されている。
駆動シャフト3のカバー12側端部には、駆動シャフト3のトルクを被駆動軸であるシャフト104に伝達するための連結手段としてのカプリング部3aが設けられている。カプリング部3aは、図4に示すように、駆動シャフト3に溝を設けて形成されている。一方、被駆動軸であるシャフト104のアクチュエータ1側端部には、カプリング部3aと係合するカプリング部104aが形成されている。カプリング部104aは、図4に示すように、シャフト104の先端部の側面を対称形に削成して形成されている。カプリング部3aとカプリング部104aが係合すると、カプリング部3aの内壁面とカプリング部104aの外表面が押圧接触して、カプリング部3aからカプリング部104aへ、言い換えると駆動シャフト3からシャフト104へトルクが伝達されて、シャフト104が回転駆動される。
ケーシング2内には、図1に示すように、ギヤ4と噛み合うように中間ギヤ7が配置されている。中間ギヤ7には、図1に示すように、中間ギヤ8が同軸上に固定されている。つまり、中間ギヤ7および中間ギヤ8は1個の部品を構成している。中間ギヤ7および中間ギヤ8は、中間シャフト9に、回転可能に支持されている。一方、中間シャフト9は、図1に示すように、ケーシング2の底部2bに固定されている。したがって、中間ギヤ7および中間ギヤ8は、中間シャフト9を回転中心として一体的に、つまり同じ回転速度で回転する。
ケーシング2内には、図1に示すように、動力源であるモータ10が、ケーシング2の開口部2c側に出力軸10aを突き出させて固定されている。モータ10の出力軸10aにはピニオン11が固定されるとともに、ピニオン11は、中間ギヤ8に噛み合っている。これにより、モータ10が発生するトルクは、出力軸10a→ピニオン11→中間ギヤ8→中間ギヤ7→ギヤ4のような経路を辿りギヤ4に伝達される。ここで、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1においては、ピニオン11の歯車<中間ギヤ8の歯車、中間ギヤ8の歯車<中間ギヤ7の歯車、中間ギヤ7の歯車<ギヤ4の歯車という関係が成り立っている。したがって、駆動シャフト3の回転速度は、モータ10の出力軸10aの回転速度から大幅に減速されている。
カバー12は、たとえば樹脂材料により形成されている。カバー12は、図1に示すように、駆動シャフト3を回転可能に支持するベアリング13を保持固定している。カバー12は、図1に示すように、ケーシング2の開口部2cを覆うように固定されている。カバー12をケーシング12に固定する方法は、たとえば、超音波溶接、接着、ねじ止め等のいずれであってもよい。
次に、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1の組付け方法、特に本発明の特徴である、駆動シャフト3のケーシング2への組付け方法を中心に説明する。
先ず、駆動シャフト3にギヤ4を圧入により固定する。
次に、駆動シャフト3の小径部3bにベアリング5を嵌合させる。
次に、駆動シャフト3の小径部3dにスラストワッシャ6を嵌合させた後、駆動シャフト3の端面3fをかしめてスラストワッシャ6を駆動シャフト3に固定する。このとき、スラストワッシャ6は、駆動シャフト3の強固に固定されてもよいし、あるいは駆動シャフト3に対して回転可能の状態となっていてもよい。
以上の工程により、駆動シャフト3へのギヤ4、ベアリング5およびスラストワッシャ6の組付けが完了する。
次に、ギヤ4、ベアリング5およびスラストワッシャ6が組み付けられた駆動シャフト3をケーシング2に組み付ける。
ケーシング2をその開口部2cを上方としてセットし、駆動シャフト3をベアリング5側を下方として、ケーシング2の開口部2cを介してケーシング2内へ入れて、ベアリング5を保持孔2aに圧入する。保持孔2aの段部2dにベアリング5が当接して、ベアリング5の圧入が完了し、駆動シャフト3のケーシング2への組付けが終わる。
次に、モータ10を、ケーシング2に固定する。ここで、モータ10の出力軸10aには、既にピニオン11が固定されている。
次に、一体部品となっている中間ギヤ7および中間ギヤ8を、中間ギヤ7を下側として、ケーシング2に固定された中間シャフト9に嵌合させる。このとき、中間ギヤ7をギヤ4に噛み合わせ且つ中間ギヤ8をピニオン11に噛み合わせる。
次に、カバー12をケーシング2に取り付ける。ここで、カバー12には、既にベアリング13が装着されている。ベアリング13を駆動シャフト3と嵌合させつつ、カバー12をケーシング2に密着させ、この状態で超音波溶接にて両者を固定する。
以上で、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1の組付けが完了する。ここで、ケーシング2内に収容固定される各部品は、全てケーシング2の開口部2cを介してケーシング2内に挿入される。すなわち、一方向組付けにより組立てることができるので、アクチュエータ1の組付け工数を低減することができる。
なお、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1の組付けにおいては、カバー12とケーシング2の固定を超音波溶接によっているが、この方法に限定する必要は無く、他の方法を用いてもよい。たとえば、接着、ねじ止め等であってもよい。
次に、本発明の特徴である、駆動シャフト3のケーシング2への組付け構造による作用効果について説明する。
従来の動力伝達装置において、最終ギヤ軸の軸方向移動は、最終ギヤの軸方向の両端面がケース本体のプレートおよびケース蓋に当接することにより規制されている。
一方、動力伝達装置の完成状態において最終ギヤがケース本体およびケース蓋に同時に当接し最終ギヤの回転が妨げられることがないように、完成状態におけるケース本体およびケース蓋間の距離が設定されている。
ところで、ケース本体およびケース蓋は、コスト低減等のために樹脂成型により形成されるが、樹脂成型においては成型後のワークの変形が生じやすく、それを考慮しなければならないために、完成状態におけるケース本体およびケース蓋間の距離はより大きくなってしまう。言い換えると、ケース本体およびケース蓋間における最終ギヤ軸の軸方向移動可能距離が大きくなっている。
これにより、最終ギヤおよび最終ギヤと噛み合う中間ギヤとの噛み合い長さが変動する、動力伝達装置が振動した際に最終ギヤがケース本体またはケース蓋と衝突して騒音が発生する、あるいは、最終ギヤがケース本体またはケース蓋と衝突してケース本体およびケース蓋が磨耗する等の問題が生じる。
これに対して、本発明の一実施形態によるアクチュエータ1においては、駆動シャフト3のケーシング2の底部2b側端部には駆動シャフト3と同軸上且つ相対的に回転可能に嵌合されたベアリング5が装着され、駆動シャフト3は、ベアリング5が駆動シャフト3の軸方向に移動することを規制する規制手段としての段部3cおよびスラストワッシャ6を備え、ベアリング5がケーシング2の底部2bに固定され構成としている。
上述の構成においては、ケーシング2内における駆動シャフト3の軸方向移動は、ギヤ4がケーシング2あるいはカバー12に当接することによるのではなく、ベアリング5が段部3cあるいはスラストワッシャ6とが当接することにより規制されている。
ケーシング2内における駆動シャフト3の軸方向移動は、具体的には、ベアリング5の軸方向長さL1と駆動シャフト3の小径部3bの軸方向長さL2と差、つまりL2−L1となる。ここで、駆動シャフト3およびベアリング5は、金属材料を機械加工して形成される。このため、長さ寸法L1およびL2の精度は高く公差も小さい。したがって、ケーシング2内における駆動シャフト3の軸方向移動可能距離を、従来の動力伝達装置における最終ギヤ軸の軸方向移動可能距離よりも格段に小さくすることができる。
これにより、作動中において、ギヤがケースあるいはカバーに衝突して騒音が発生することを抑止可能な動力伝達装置を提供することができる。
なお、以上説明した本発明の一実施形態によるアクチュエータ1においては、スラストワッシャ6を駆動シャフト3に固定する方法をかしめとしているが、他の方法により固定してもよい。たとえば、スラストワッシャ6を小径部3dに圧入する、あるいは、スラストワッシャ6を駆動シャフト3に溶接またはロウ付けする等してもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態によるアクチュエータ1においては、駆動シャフト3とベアリング5との軸方向相対移動を規制する規制手段としてリング部材であるスラストワッシャ6を用いているが、リング部材をスラストワッシャに限る必要はなく、他の部品であってもよい。たとえば、C形止め輪、E形止め輪あるいはC形同心止め輪を用いるとともに、小径部3dに環状溝を設けそこに装着する構成としてもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態によるアクチュエータ1においては、動力源としてモータ10を用いているが、モータ10に限定する必要は無く、他の種類の動力源であってもよい。たとえば、ロータリソレノイド、油圧モータ等であってもよい。
また、以上説明した本発明の一実施形態によるアクチュエータ1においては、駆動シャフト3と吸気制御装置100の被駆動シャフトであるシャフト104との連結手段を、溝状のカプリング部3aとそれに嵌合可能な凸部であるカプリング部104aとしているが、他の種類の連結手段に置き換えてもよい。たとえば、スプラインとセレーションの組合せとしてもよい。
また、以上説明した実施形態は、エンジンに装着される吸気制御装置に用いられるアクチュエータ1に適用した場合を例に説明したが、アクチュエータ1の用途は、エンジンに装着される吸気制御装置に限定されるものではなく、他の装置における回転アクチュエータとしてもちいてもよい。
本発明の一実施形態によるアクチュエータ1の構成を示す断面図である。 図1中のII部拡大図である。 図2中のIII部拡大図である。 図2中のIV−IV線断面図である。
符号の説明
1 アクチュエータ(動力伝達装置)
2 ケーシング(ケース)
2a 保持孔
2b 底部
2c 開口部
3 駆動シャフト
3a カプリング部(連結手段)
3b 小径部
3c 段部
3d 小径部
3e 段部
3f 端面
4 ギヤ
5 ベアリング(軸受部材)
6 スラストワッシャ(リング部材)
7 中間ギヤ
8 中間ギヤ
9 中間シャフト
10 モータ(動力源)
10a 出力軸
11 ピニオン
12 カバー
13 ベアリング
100 吸気制御装置
101 ハウジング
102 吸気通路
103 バタフライバルブ
104 シャフト(被駆動シャフト)
104a カプリング部(連結手段)
105 軸受
L1 長さ
L2 長さ

Claims (7)

  1. 有底箱状のケースと、
    前記ケースの開口端部を塞ぐように固定されたカバーと、
    前記ケースの底部および前記カバーにより回転可能に支持された駆動シャフトと、
    前記駆動シャフトに固定されたギヤとを備え、
    前記駆動シャフトの先端は前記カバーの外側へ延出され且つ該先端には外部の被駆動シャフトと連結してトルクを伝達するための連結手段が設けられ、
    前記駆動シャフトは動力源から1個以上の中間ギヤを介して前記ギヤへトルクを伝達して駆動される動力伝達装置であって、
    前記駆動シャフトの前記ケースの底部側端部には前記駆動シャフトと同軸上且つ相対的に回転可能に嵌合された軸受部材が装着され、
    前記駆動シャフトは前記軸受部材が前記駆動シャフトの軸方向に移動することを規制する規制手段を備え、
    前記軸受部材が前記ケースの底部に固定されることを特徴とする動力伝達装置。
  2. 前記規制手段は、前記軸受部材の前記カバー側端面に当接可能に前記駆動シャフトに形成された段部、および前記軸受部材の前記ケースの底部側端面に当接可能に前記駆動シャフトに固定されたリング部材であることを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 前記リング部材は前記駆動シャフトの一部をかしめることにより前記駆動シャフトに固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  4. 前記リング部材は前記駆動シャフトに溶接することにより固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  5. 前記リング部材は前記駆動シャフトに圧入することにより固定されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  6. 前記リング部材は前記駆動シャフトに設けられた環状溝に装着されるC形止め輪、E形止め輪あるいはC形同心止め輪であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の動力伝達装置。
  7. 前記軸受部材は前記ケースの底部に圧入により固定されることを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の動力伝達装置。
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