JP2007218137A - 圧縮機 - Google Patents

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Takashi Fukumuro
貴士 福室
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Abstract

【課題】二酸化炭素冷媒の漏洩を効果的、かつ確実に防止できる圧縮機を低コストで提供する。
【解決手段】二酸化炭素冷媒を圧縮して吐出する圧縮機において、前記圧縮機のシール部材をポリカプロラクタムを含む部材に構成したことを特徴とする圧縮機。
【選択図】図1

Description

本発明は、二酸化炭素冷媒を圧縮する圧縮機のシール性の改良に関し、とくに車両用空調装置の圧縮機に好適な圧縮機に関する。
二酸化炭素冷媒を利用した冷凍システムのシール部材としては、NBR系の材料に多数の添加物を添加し、二酸化炭素に対するシール性を向上した提案がなされている(特許文献1)。
しかし、NBR系の材料に多数の添加物を添加し、さらに該各添加物の配合比率を微妙に変化させて材料を調製するのでは、製造コストが増加するおそれがある。また、上記提案は、NBR系材料をシール部材とした場合の二酸化炭素に対するシール性の向上に関するものであるから、NBR系以外の材料(たとえば、塩素化ポリエチレン等)がシール部材に用いられる既存の圧縮機に対しては適用されない。
特開2003−119320号公報
そこで本発明の課題は、二酸化炭素冷媒の漏洩を効果的、かつ確実に防止できる圧縮機を低コストで提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る圧縮機は、二酸化炭素冷媒を圧縮して吐出する圧縮機において、前記圧縮機のシール部材をポリカプロラクタムを含む部材に構成したことを特徴とするものからなる。ポリカプロラクタム(以下、ナイロン6と言うこともある。)の二酸化炭素透過係数(0.0046×10−11・m/(m・s・MPa))は他の樹脂等に比べて極めて小さい。したがって、圧縮機のシール部材をポリカプロラクタムを含む部材から構成すれば、シール部からの二酸化炭素の漏洩を効果的に防止できる。また、従来のように。NBR系の材料に多数の添加物を添加し、さらに該各添加物の配合比率を微妙に変化させる煩雑な原料調製作業を廃止することができるので、シール部材ひいては装置全体のコストダウンを達成できる。また、ポリカプロラクタムを他の樹脂材等に添加することにより、該複合材料の二酸化炭素透過性を低減できるので、本発明はNBR系以外の材料を用いてシール部材が形成された圧縮機に対しても広く容易に適用できる。
また、上記圧縮機が、二酸化炭素冷媒を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構を駆動する駆動軸とを有するものである場合には、少なくとも駆動軸の軸封機構のシール部材がポリカプロラクタムを含む部材から構成されることが好ましい。
本発明においてシール部材をポリカプロラクタムを含む部材から構成するとは、シール部材をポリカプロラクタムのみで成形した部材、シール部材をポリカプロラクタムが添加された複合材料から成形した部材、シール部材の表面にポリカプロラクタムを含む被膜を設けた部材を含む概念である。
本発明に係る圧縮機によれば、シール部からの二酸化炭素の漏洩を効果的に防止できる。また、添加物の配合比率を微妙に変化させる煩雑な原料調製作業を廃止することができるので、シール部材ひいては装置全体のコストダウンを達成できる。また、ポリカプロラクタムを他の樹脂材等に添加することにより、該複合材料の二酸化炭素透過性を低減できるので、本発明はNBR系以外の材料を用いてシール部材が成形された圧縮機に対しても広く容易に適用できる。
以下に、本発明の圧縮機の望ましい実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係る圧縮機の全体を示している。図1において、1は圧縮機を示している。圧縮機1は、本実施態様においては可変容量型の斜板式圧縮機から構成されているが、これに限定されるものではなく、たとえばスクロール型圧縮機であってもよい。圧縮機1は、周方向に複数のシリンダボア2が穿設されたシリンダブロック3を有している。シリンダブロック3の一端にはフロントハウジング4が設けられている。また、シリンダブロック3の他端には、弁板機構5を介してリアハウジング6が設けられている。シリンダブロック3とフロントハウジング4により区画されるクランク室7内には駆動軸8が延設されている。駆動軸8には円板状の斜板9が一体回転可能に設けられている。斜板9は、駆同軸8に固着されたロータ10に、連結部11およびピボットピン12を介して傾角可変可能に結合されている。
駆同軸8の一端は、フロントハウジング4の外側に突出したボス部13内に貫通されている。ボス部13の周囲にはアンギュラベアリング14を介して電磁クラッチ15が設けられている。電磁クラッチ15は、ボス部13の周囲に設けられたプーリ16内に収容された電磁石装置17と、プーリ16の外側一端面に設けられたクラッチ板18とを備えている。ボス部13に貫通された駆同軸8の先端は固定部材19を介してクラッチ板18に連結されている。
駆同軸8とボス部13との間には軸封機構20が設けられており、該軸封機構20によりクランク室7内と圧縮機外部とが遮断されるようになっている。
駆同軸8の他端はベアリング21を介してシリンダブロック3に支持されている。
上記シリンダボア2内には、ピストン22が往復動自在に収容されている。ピストン22のブリッジ部23内には、斜板9の外側に設けられたシュー24が摺動自在に収容されている。
リアハウジング6内は、吸入室25および吐出室26に区画されている。シリンダボア2と吸入室25とは吸入孔27を介して連通されており、該吸入孔27は吸入弁28により開閉されるようになっている。また、シリンダボア2と吐出室26とは吐出孔29を介して連通されており、該吐出孔29は吐出弁30により開閉されるようになっている。
軸封機構20は、図2に示すように、シャフト8の外周面31に当接するリップシール部材32およびリップシール部材33、保持金具34、35等を備えている。リップシール部材32は、HNBR(水素化ニトリルゴム)を主体に配合されておりHNBRの他にナイロン6が添加された複合材料から形成されている。リップシール部材32は固定部36と、該固定部36から延びる可動部37を有している。一方、リップシール部材33の表面にはナイロン6を主体にした高分子被膜が設けられている。リップシール部材33は、リップシール部材32と保持金具35との間に配置されている。保持金具34、35はいずれも金属製で、保持金具34がリップシール部材32を保持し、保持金具35がリップシール部材33を保持するようになっている。なお、リップシール部材32の外周側に形成される空間部38はクランク室7と連通している。したがって、クランク室7の冷媒の圧力が空間部38に入り込み、リップシール部材32の可動部37に作用することになる。
軸封装置20が組付けられる前の自然荷状態においては、リップシール部材32の可動部37およびリップシール部材33の先端部39は、図2の二点鎖線で示すようになっている。一方、軸封装置20が駆動軸8に対応して組みつけられると、リップシール部材32の可動部37およびリップシール部材33の先端部39は駆動軸8の外周面31によって押圧され、図2の実線で示すように塑性変形される。この状態では、リップシール部材32およびリップシール部材33の緊迫力が駆動軸8の外周面31に作用しており、この緊迫力こそがハウジング内外をシールするシール作用を付与し、クランク室7の冷媒が駆動軸8の外周面31に沿ってハウジング外へ漏れるのを防止する。
なお、図2においては、リップシール部材32を、HNBRにナイロン6が添加された複合材料から形成した部材から構成し、一方、リップシール部材33を、表面にナイロン6を主体にした高分子被膜が設けられたた部材から構成しているが、リップシール部材32を、表面にナイロン6を主体にした高分子被膜が設けられた部材から構成し、リップシール部材33を上記複合材料から形成した部材から構成することも可能である。また、両リップシール部材32、33を上記複合材料で形成した部材から構成する態様、両リップシール部材32、33を、表面にナイロン6を主体にした高分子被膜を設けた部材から構成する態様を採用することも可能である。さらに、両リップシール部材32、33をナイロン6のみにより形成された部材から構成することも可能である。
本実施態様においては、シール部材32、33がナイロン6を含む部材に構成されている。そして、ナイロン6の二酸化炭素透過係数(0.0046×10−11・m/(m・s・MPa))は他の樹脂等に比べて極めて小さい。したがって、圧縮機のシール部材32、33をナイロン6を含む部材から構成すれば、シール部からの二酸化炭素の漏洩を効果的に防止できる。また、従来のように。NBR系の材料に多数の添加物を添加し、さらに該各添加物の配合比率を微妙に変化させる煩雑な原料調製作業を廃止することができるので、シール部材ひいては装置全体のコストダウンを達成できる。また、ナイロン6を他の樹脂材等に添加することにより、該複合材料の二酸化炭素透過性を低減できるので、本発明はHNBR系以外の材料を用いてシール部材が成形された圧縮機に対しても広く容易に適用できる。
本発明は、二酸化炭素冷媒を圧縮する圧縮機に広く適用できるが、とくに車両用空調装置の圧縮機として好適である。
本発明の一実施態様に係る圧縮機の縦断面図である。 図1の圧縮機の軸封部分の拡大断面図である。
符号の説明
1 圧縮機
2 シリンダボア
3 シリンダブロック
4 フロントハウジング
5 弁板機構
6 リアハウジング
7 クランク室
8 駆動軸
9 斜板
10 ロータ
11 連結部
12 ピボットピン
13 フロントハウジングのボス部
14 アンギュラベアリング
15 電磁クラッチ
16 プーリ
17 電磁石装置
18 クラッチ板
19 固定部材
20 軸封機構
21 ベアリング
22 ピストン
23 ピストンのブリッジ部
24 シュー
25 吸入室
26 吐出室
27 吸入孔
28 吸入弁
29 吐出孔
30 吐出弁
31 駆同軸の外周面
32、33 リップシール部材
34、35 保持金具
36 リップシール部材の固定部
37 リップシール部材の可動部
38 空間部
39 リップシール部材の先端部

Claims (6)

  1. 二酸化炭素冷媒を圧縮して吐出する圧縮機において、前記圧縮機のシール部材をポリカプロラクタムを含む部材から構成したことを特徴とする圧縮機。
  2. 前記圧縮機が、二酸化炭素冷媒を圧縮する圧縮機構と、該圧縮機構を駆動する駆動軸とを有しており、少なくとも前記駆動軸の軸封機構のシール部材がポリカプロラクタムを含む部材からなる、請求項1の圧縮機。
  3. 前記シール部材がポリカプロラクタムから形成されている、請求項1の圧縮機。
  4. 前記シール部材がポリカプロラクタムが添加された複合材料から形成されている、請求項1の圧縮機。
  5. 前記シール部材の表面にポリカプロラクタムを含む被膜が設けられている、請求項1の圧縮機。
  6. 前記圧縮機が車両用空調装置の圧縮機からなる、請求項1ないし5のいずれかに記載の圧縮機。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002206646A (ja) * 2001-01-09 2002-07-26 Mitsubishi Cable Ind Ltd 密封装置
JP2005155591A (ja) * 2003-11-06 2005-06-16 Sanden Corp 圧縮機

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