JP2007215382A - モータ - Google Patents

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要 江川
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Abstract

【課題】ロータの側面に配設される永久磁石の形状・配置等の簡易な変更によってコギングトルクを低減することができるモータを提供する。
【解決手段】複数のティース部13を備えたステータコア11と巻線14とからなるステータ10と、ステータコア11と対向して配設されたロータコア22に複数のロータマグネット23が固定されたロータ20と、を備えるブラシレスモータ1であって、複数のロータマグネット23は、異なる極性がロータコア22の周方向に交互に現れるように所定間隔(W4)離間して配設されると共に、各ロータマグネット23は、ステータ10と対向する磁極面24a,25aが周方向に所定間隔(W3)で複数に分離されてなり、各ロータマグネット23の磁極面24a,25aは、周方向幅が互いに異なる(W1,W2)。
【選択図】図2

Description

本発明はモータに係り、特にコギングトルクの低減化に好適なモータに関する。
インナーロータ型のブラシレスモータは、外側面に永久磁石が配設されたロータと、このロータの外側面に対向して配置されたステータとを備えて構成されている。ロータの外側面には、その周方向に極性が交互となるように永久磁石が配設されている。
このような構成のブラシレスモータにおいて、本願出願人は、ロータコアを断面略正多角形として、このロータコアの外側平面に矩形状の永久磁石を固定したモータを提案している(特許文献1参照)。
このような構成とすることにより、従来のように円柱状のロータコアに固定するために、永久磁石をロータコアの周面形状に合わせて湾曲形状に形成する必要がなくなるので、製造コストを低減することができる。
また、特許文献1に記載のロータでは、同一磁極の永久磁石が複数に分割され、ロータコアの側面に、これら分割された永久磁石がそれぞれ周方向に連続して固定されている。すなわち、複数個の永久磁石ごとに異なる極性の磁極が出現するようになっている。
このように、一つの磁極を構成する永久磁石を複数に分割してロータコアの側面に周方向に連続して固定する構成とすることにより、ロータとステータ間の平均ギャップが減少されるので、漏れ磁束が少なくなり、高出力化を図ることができる。
特開2001−346346号公報(第3−5頁、図4)
しかしながら、一つの磁極を構成する永久磁石を複数に分割してロータコアの側面に周方向に連続して固定する構成とすると、コギングトルクが上昇してしまうおそれがあった。
本発明の目的は、上記課題に鑑み、ロータの側面に配設される永久磁石の形状・配置等の簡易な変更によってコギングトルクを低減することができるモータを提供することにある。
本発明は複数のティース部を備えた固定電機子コアと該固定電機子コアに巻回されたコイルとからなるステータと、前記固定電機子コアと対向して配設されたロータコアに複数のロータマグネットが固定されたロータと、を備えるモータであって、前記複数のロータマグネットは、異なる極性が前記ロータコアの周方向に交互に現れるように所定間隔離間して配設されると共に、前記各ロータマグネットは、前記ステータと対向する磁極面が周方向に所定間隔で複数に分離されてなり、前記各ロータマグネットの複数の磁極面は、周方向幅が互いに異なるものを含むことを特徴とする。
このように本発明のモータは、ステータと磁気作用を及ぼす各ロータマグネットを、周方向に所定間隔離間してロータコアに配設すると共に、各ロータマグネットにおいて、ステータと対向する磁極面を周方向に所定間隔分離して構成している。さらに、各ロータマグネットにおいては、周方向に分離する複数の磁極面が周方向幅の異なるものを含むように構成されている。
この構成により、各ロータマグネットの周方向中央部における磁気作用が低減化され、実質的に磁極が多極化される。そして、各磁極において、分離された磁極面の周方向幅が全て同一には形成されていないので、ステータのティース部に巻回された各相巻線とロータマグネットとの間での磁束流入出分布のアンバランス化が図られ、共振を抑えることができる。これにより、コギングトルクを低減することができる。
また、前記各ロータマグネットの複数の磁極面は、第1磁極面および第2磁極面からなり、前記第1磁極面および前記第2磁極面は、それぞれ前記ロータの所定回転方向前側および後側に配設されると共に、周方向幅が異なって設定される構成とすることができる。
また、前記複数のロータマグネットは、第1磁極面よりも幅広な第2磁極面を有する第1ロータマグネットと、第2磁極面よりも幅広な第1磁極面を有する第2ロータマグネットと、を備え、前記ロータは、前記第1ロータマグネットと前記第2ロータマグネットが周方向に所定個数毎に交互に配設されると好適である。
また、前記複数のロータマグネットは、第1磁極面よりも幅広な第2磁極面を有する第1ロータマグネットと、第2磁極面よりも幅広な第1磁極面を有する第2ロータマグネットと、を備え、前記ロータは、前記第1ロータマグネットと前記第2ロータマグネットが軸方向に交互に配設されると好適である。
このように構成すると、さらにステータのティース部に巻回された各相巻線とロータマグネットとの間での磁束流入出分布のアンバランス化が図られ、共振を抑えることができると共に、第1ロータマグネットと第2ロータマグネットに起因するコギングトルクを互いに相殺させることができるので、コギングトルクを極めて低減化することができる。
また、前記分離された磁極面の周方向端部に形成された角部のうち、異極の磁極面側の角部は、前記磁極面の周方向端に近づくにつれて前記ステータとの径方向の距離が徐々に大きくなる面取り形状に形成され、同極の磁極面側の角部は、前記異極の磁極面側の角部よりも面取り度合が小さく形成されると好適である。
このように構成すると、異極の磁極面側の角部においては、ステータとの磁気作用が低減化されると共に、この角部における磁束の流入出方向が径方向から周方向外側斜め方向へ変位されるので、磁気的な切り替わりを滑らかにして磁気変動を小さく抑えることができる。一方、同極の磁極面側の角部は、異極の磁極面側の角部よりも面取り度合が小さく形成されるので、磁束方向は主に径方向とすることができる。このような構成により、全体として、回転時の磁気変動を滑らかにしてコギングトルクを低減化することができる。
また、具体的には、前記各ロータマグネットは、前記磁極面を有する複数の磁極部材からなり、該磁極部材が前記ロータコアの周方向に所定間隔離間して配置されてなる構成とすることができる。このように構成すると、各ロータマグネットを特殊な形状に加工成形する必要がないので、容易に製造することができる。
また、前記ロータマグネットは、前記ステータと対向する面に溝部が形成され、該溝部によって前記磁極面が周方向に分離された構成とすることができる。
本発明によれば、ロータに配設される各ロータマグネットをステータと対向する磁極面が周方向に所定間隔分離するように構成すると共に、この複数に分離された磁極面が周方向幅の異なるものを含むように構成することにより、コギングトルクの低減化を図ることができる。
以下、本発明の一実施形態について、図を参照して説明する。なお、以下に説明する部材、配置等は、本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨に沿って各種改変することができることは勿論である。
図1〜図12は本発明の各実施形態に係るモータに関するものであり、図1はモータの構成を示す説明図、図2は図1のモータのステータおよびロータの説明図、図3は図1のモータのロータの要部説明図、図4は図1のモータのロータマグネットの説明図である。図5は本発明の各実施形態および比較例に係るモータのコギングトルクを表すグラフである。
図6は第2実施形態に係るモータのステータおよびロータの説明図、図7は図6のモータのロータの要部説明図である。図8は第3実施形態に係るモータのロータの説明図、図9は第4実施形態に係るモータのロータの説明図、図10は第5実施形態に係るモータのロータの説明図、図11は第6実施形態に係るモータのロータの説明図、図12は第7実施形態に係るモータのロータマグネットの説明図である。
(第1実施形態)
本発明をブラシレスモータ1(以下、「モータ1」という)に適用した一実施形態について説明する。図1に示すように、本例のモータ1はインナーロータ型であって、ステータ10と、ステータ10内で回転可能に支承されたロータ20と、ステータ10およびロータ20を内部に収容するハウジング30を主要構成要素としている。なお、本例では、インナーロータ型のモータ1について説明するが、これに限らず、アウターロータ型のモータであってもよい。
図1,図2に示すように、本例のステータ10は、有底円筒形状のハウジング本体31内周側に固定されたステータコア(固定電機子コア)11と、ステータコア11の環状部12から径方向内側に突出するティース部13にコイルが巻装された巻線14(U相,V相,W相)を備えている。ステータコア11は、磁性材料で形成された薄板状のコアシートを軸方向に積層して形成したものである。
本例のステータ10では、18のティース部13が環状部12から中心へ向けて放射状に突出しており、これらは環状部12の周方向に略等角度間隔に配置されている。巻線14は、U相,V相,W相がこの順で各ティース部13に周方向に交互に巻回されている。
本例のロータ20は、シャフト21と、磁性材料で形成されシャフト21に取り付けられた円環状のロータコア22と、ロータコア22の外周面に取り付けられた永久磁石であるロータマグネット(第1ロータマグネット)23とを備えている。
本例のロータ20では、12組のロータマグネット23によって12の磁極が形成されている。周方向に隣り合う磁極は、磁束方向が径方向に対して反対となるように着磁されている。各ロータマグネット23は、磁極部材(永久磁石部品)24,25から構成されており、ロータ20の回転方向R(本例では反時計方向)の前側に磁極部材24,後側に磁極部材25が配設されている。
磁極部材24,25は、ロータコア22の外周面に幅方向(周方向)に互いに所定間隔離間して接着剤で固定されている。
なお、本例では、ロータマグネット23をロータコア22の外周面に接着剤で固定したが、その他の固定手段を用いて固定するようにしてもよい。また、ロータマグネット23を覆うようにし樹脂モールド材にてモールドするようにしてもよい。このようにすれば、永久磁石の脱落・飛散を確実に防止することができる。
本例のハウジング30は、有底円筒形状のハウジング本体31と、ハウジング本体31の開口を塞ぐエンドハウジング32と、シャフト21を回転可能に軸支する軸受33,34とを有している。軸受33は、ハウジング本体31の底部に形成された膨出部に固定されており、軸受34は、エンドハウジング32に固定されている。
また、ハウジング本体31内のエンドハウジング32側には、基板35が配設されている。基板35にはロータ20の回転位置を検出するためのホールセンサ36が配設されており、ロータマグネット23の磁気変化を捉えることができるようになっている。すなわち、本例のモータ1では、ロータマグネット23による磁束に応じて出力されるホールセンサ36の検出信号に基づいて巻線14への電流が適宜切り替えられ、ロータ20を回転駆動させる回転磁界が形成される。
図3に示すように、本例では、各磁極をなすロータマグネット23は、周方向幅W1(本例では中心角で略9度)の磁極部材24と、周方向幅W2(本例では中心角で略11度)の磁極部材25が、周方向幅W3(本例では中心角で略5度)離間して配設されている。
また、ロータマグネット23は互いに周方向幅W4(本例では中心角で略5度)離間して配設されている。すなわち、本例では、磁極部材24,25は周方向に略等間隔(W3=W4=略5度)で交互に配設されている。したがって、ロータマグネット23はロータコア22の周面に略等角度間隔(本例では中心角で略30度)で配設されている。隣接するロータマグネット23の中間同士のなす中心角a(N極),b(S極)は、略30度である。
なお、本例では、周方向幅W3,W4を略等しく設定しているが、これに限らず、ロータマグネット23がロータコア22の周方向に略等角度間隔で配設されていれば、すなわち、中心角a,bが略等しければ、周方向幅W3,W4を略等しく設定しなくてもよい。
図4に示すように、磁極部材24,25は、略断面矩形状に加工成形された永久磁石である。詳しくは、ロータコア22との当接面24b,25bおよびその対向面である磁極面(第1磁極面)24a,磁極面(第2磁極面)25aは、ロータコア22の湾曲形状にあわせて湾曲した面に形成されている。すなわち、12のロータマグネット23の磁極面24a,25aは、外形略円周面を形成している。また、複数の磁極部材24,複数の磁極部材25は、それぞれ周方向幅が等しく設定されている。
当接面24bおよび磁極面24aの端部をそれぞれ連結する外側面24c,内側面24dは径方向に沿って形成されている。また、当接面25bおよび磁極面25aの端部をそれぞれ連結する外側面25c,内側面25dも径方向に沿って形成されている。1つのロータマグネット23における磁極部材24の内側面24dと磁極部材25の内側面25dは周方向に相対し、あるロータマグネット23の磁極部材24,25の外側面24c,25cは、それぞれ隣接するロータマグネット23の磁極部材25,24の外側面25c,24cと相対する。
上述のように磁極面24a,25aは、それぞれ周方向幅W1,W2に設定されており、磁極面24aよりも磁極面25aの方が幅広になっている。
また、当接面24bと磁極面24aの径方向の距離、および、当接面25bと磁極面25aの径方向の距離は、それぞれ一定に設定されている。すなわち、磁極部材24,25は、それぞれ径方向の厚さが略一定に設定されている。各ロータマグネット23は、ステータ10と相対して配設されており、各構成部材である磁極部材24,25では、それぞれ磁極面24a,25aとティース部13の径方向内側先端面との径方向間隙が略一定となっている。
これら磁極部材24,25をロータコア22の外周面に固定したときには、当接面24b,25bがロータコア22の外周面に接着剤で固定される。
また、各磁極では、磁極部材24,25は磁束方向が径方向に同一となるように磁化されている。なお、図4ではN極のロータマグネット23を図示しているが、S極でも同様である。
このように、本例のロータマグネット23では、2つの磁極面24a,25aが周方向幅W3分離した状態となっているため、ロータ20の回転中にステータ10との磁気作用が、各ロータマグネット23の中央部分で小さくなる。すなわち、各ロータマグネット23の周方向中央部位におけるステータ10との間の磁気作用が、その両側部よりも低減化される。これにより、ロータマグネット23が擬似的に多極化され、コギングトルクを低減化することができる。
なお、本例では、一つの磁極において2つの磁極面24a,25aを周方向に分離させるように構成しているが、これに限らず、3つ以上の磁極面を周方向に分離させるように構成してもよい。このとき、後述する理由により、複数の磁極面の周方向幅を全て同一とせず、異なる周方向幅のものを含むように構成するとよい。
また、本例の磁極部材24,25では、内側面24dと磁極面24aとによって形成される角部24e、および、内側面25dと磁極面25aとによって形成される角部25eが、2つの磁極部材24,25の間を径方向に切り欠いたように形成されている。
一方、外側面24cと磁極面24aとによって形成される角部24f、および、外側面25cと磁極面25aとによって形成される角部25fは、それぞれ磁極面24a,25aが外側面24c,25cに近づく程、ステータ10との径方向のギャップが徐々に大きくなるようにR形状(曲面形状)に面取り加工されている。換言すると、角部24f,25fは、外側面24c,25cが磁極面24a,25aに近づく程、隣接するロータマグネット23との周方向の間隔が徐々に大きくなるようにR形状に面取り加工されている。
角部24e,25eは周方向の先端までステータ10とのギャップを略一定として、磁極面24a,25aとステータ10との磁気作用の変動がほとんどないように形成されている。すなわち、角部24e,25e付近の磁極面24a,25aにおいては、磁束は略径方向に流入出するように構成されている。
一方、角部24f,25fは角部24e,25eよりも面取り度合が大きく設定されており、周方向の先端ほどステータ10とのギャップを大きくして磁気作用が小さくなるように形成されている。すなわち、角部24f,25f付近の磁極面24a,25aでは、流入出する磁束の方向が径方向よりも周方向外側に傾斜したものとなる。
このように本例のロータマグネット23では、磁極部材24,25の角部24f,25fがR形状に形成されているので、ティース部13と相対する径方向の磁石面積は実質的に減少するものの、周方向の磁石面積は増加される。
これにより、ロータ20の回転時に相対するティース部13から磁極部材24,25に対しては、斜め方向に流入出する磁束が増加する。この結果、回転時の磁束変化を滑らかにすることができる。
図5に本例のモータ1のコギングトルクの変化を示す。図5のグラフでは、縦軸がトルクの大きさ、横軸がロータ回転角度を表わしている。図5中、曲線Aが本例のモータ1の単位軸方向長さ当たりのコギングトルクの変化である。また、曲線Dは、各ロータマグネットを1つの磁極部材(周方向幅=W1+W2+W3)で形成した比較例に係るモータの単位軸方向長さ当たりのコギングトルクの変化である。比較例の磁極部材では、周方向外側角部(角部24f,25f相当部)をR形状に面取り形成していない。
図5に示すように、本例のモータ1では、比較例のモータと比較して、コギングトルクを約30%低減することができた。これは、各磁極において、磁極面24a,25aを周方向に分離したこと、これらの周方向幅を異ならせていることにより、ステータ10との間で周方向の磁束流入出分布のアンバランス化が図られ、共振が抑えられることによるものと考えられる。また、角部24f,25fをR形状に面取り形成したことにより、磁束変化が滑らかとなり、コギングトルクが低減化されている。
次に、本発明の他の実施形態に係るモータ1について説明する。なお、第1実施形態と同一の構成要素には同じ符号を付し、重複する説明は省略する。
(第2実施形態)
図6,図7の実施形態では、第1実施形態とロータマグネットの構成のみが異なっている。図6,図7の例では、磁極部材124,125によって各ロータマグネット(第2ロータマグネット)123が構成されている。本例のロータマグネット123では、回転方向R(本例では反時計方向)の前側に磁極部材124,後側に磁極部材125が配設されている。隣接するロータマグネット123は、第1実施形態と同様に周方向幅W14(=W4)離間して配設されている。
本例では、磁極部材124は周方向幅W11(=W2)、磁極部材125は周方向幅W12(=W1)、磁極部材124,125間は周方向幅W13(=W3)に設定されている。すなわち、本例では、磁極部材124,125は、第1実施形態の磁極部材24,25と同様の中心角(周方向幅W13=W3)だけ周方向に離間して配置されているが、第1実施形態と異なり回転方向R前側の磁極部材124の方が磁極部材125よりも周方向幅が幅広に設定されている。
したがって、磁極面(第1磁極面)124aと磁極面25aの周方向幅が略同一で、磁極面(第2磁極面)125aと磁極面24aの周方向幅が略同一に設定されている。なお、磁極部材124,125は、それぞれロータコア22に磁極部材125,124を軸方向反対向きに固定したものに相当するので、第2実施形態のために特別に磁極部材を形成する必要がない。
図5の曲線Bは、このように構成した本例のモータ1のコギングトルクの変化である。図5から分かるように、本例の場合も、比較例のモータと比較して、コギングトルクを約30%低減することができた。
(第3実施形態)
第3実施形態は、図8に示すように、ロータコア22の外周のうち軸方向の半分にロータマグネット23aを配設し、他の半分にロータマグネット123aを配設してロータ20を構成した例である。ロータマグネット23aは、ロータマグネット23の軸方向長さを半分に形成したものに相当する。また、ロータマグネット123aは、ロータマグネット123の軸方向長さを半分に形成したものに相当する。
すなわち、第1実施形態,第2実施形態では、ロータマグネット23,123を構成する磁極部材24,25,124,125は、ロータコア22の軸方向長さと略同一に形成されていたが、第3実施形態では、磁極部材24,25,124,125の軸方向長さを半分に形成したものを用いている。
したがって、本例のロータ20では、軸方向の半分(図8の上半分)は各磁極においてロータ20の回転方向Rの前側に幅狭の磁極面を有する磁極部材,後側に幅広の磁極面を有する磁極部材が配設され、軸方向の他の半分(図8の下半分)は各磁極においてロータ20の回転方向Rの前側に幅広の磁極面を有する磁極部材,後側に幅狭の磁極面を有する磁極部材が配設されている。つまり、本例では、軸方向の半分に第1ロータマグネット、他の半分に第2ロータマグネットが配設されている。
図5の曲線Cは、このようにして構成したロータ20を備えるモータ1の単位軸方向長さ換算のコギングトルクの変化である。図5から分かるように、本例のモータ1では、ステータ10とロータマグネット23aとの間に発生するコギングトルクと、ステータ10とロータマグネット123aとの間に発生するコギングトルクを、第1実施形態および第2実施形態と同様に低減化させることができるだけでなく、これらを互いに相殺させることにより、全体としてコギングトルクを極めて低減化することができた。
なお、本例では、ロータコア22の軸方向の半分にそれぞれ軸方向長さが半分のロータマグネット23,123を配設した構成であったが、これに限らず、軸方向長さの4分割や6分割等のロータマグネット23,123をロータコア22の軸方向に交互に、又は適宜な順序で配設した構成としてもよい。
(第4実施形態)
第4実施形態は、図9に示すように、ロータコア22の周方向に2組ずつのロータマグネット23,123が交互に配設されている。すなわち、第1ロータマグネットと第2ロータマグネットがロータコア22の周方向に2組ずつ交互に配設された例である。
このように構成すると、第3実施形態と同様の効果を得ることができる。すなわち、第3実施形態では、軸方向に第1ロータマグネットと第2ロータマグネットを連結するようにロータ20を構成していたが、第4実施形態では、周方向に第1ロータマグネットと第2ロータマグネットをバランスよく配設してロータ20を構成している。
したがって、第4実施形態では、第1ロータマグネット,第2ロータマグネットによって比較例よりもコギングトルクを低減化することができるだけでなく、第1ロータマグネットおよび第2ロータマグネットに起因して発生するコギングトルクを相殺させることによって、第3実施形態と同様に極めてコギングトルクを低減化させることが可能である。
なお、本例は、ロータマグネット23,123をそれぞれ周方向に2組ずつ連続させ、これらを交互に配設した例であったが、これに限らず、連続数を例えば1組としてもよいし3組以上としてもよい。
また、ロータマグネット23,123の連続数を異ならせたものを軸方向に分割し、これらを第3実施形態と同様に軸方向に連結してロータ20を構成してもよい。
(第5実施形態)
第3実施形態では、ロータマグネット23a,123aを構成する磁極部材24,25,124,125のR形状に面取り加工された角部24f,25f,124f,125fは、略同じ面取り度合に形成されていたが、これに限らず、図10に示すように、面取り度合を異ならせて設定してもよい。
図10に示す第5実施形態では、ロータマグネット23aの磁極部材24,25の角部24f,25fの面取り度合は、第1実施形態の場合よりも大きい度合に設定されている。また、ロータマグネット123aの磁極部材124,125の角部124f,125fの面取り度合は、第1実施形態の場合よりも小さい度合に設定されている。このように面取りの度合を異ならせたものを混在させることにより、作動時の共振をさらに抑え、コギングトルクをより低減化することができる。
なお、軸方向に連結したロータマグネット23a,123aにおいて、面取り度合を異ならせるだけでなく、周方向に複数配設されたロータマグネット23a,123aに異なる面取り度合のものを混在させるように構成してもよい。
(第6実施形態)
第6実施形態は、各ロータマグネットを一体に形成した例である。図11(A)に示すように、ロータマグネット223は、磁極部材24と同一の周方向幅W1を有する磁極面223aと、磁極部材25と同一の周方向幅W2を有する磁極面223bとを備えており、これらの間には溝部224が形成されている。溝部224は、磁極部材24,25のなす周方向幅W3と同一に設定されている。また、隣接するロータマグネット223間も、ロータマグネット23と同様に周方向幅W4に設定されている。
図11(B)に示すように、ロータマグネット323は、磁極部材124と同一の周方向幅W11を有する磁極面323aと、磁極部材125と同一の周方向幅W12を有する磁極面323bとを備えており、これらの間には溝部324が形成されている。溝部324は、磁極部材124,125のなす周方向幅W13と同一に設定されている。また、隣接するロータマグネット323間も、ロータマグネット123と同様に周方向幅W14に設定されている。
このように構成しても、各磁極において磁極面を周方向に分離することができる。したがって、第6実施形態のロータマグネット223,323を上記各実施形態に適用しても、同様の効果を得ることが可能である。このように構成すると、各磁極を一体部品として取り扱うことができ、ロータコア22にロータマグネット23を固定する際の手間を低減することが可能となる。
(第7実施形態)
第7実施形態は、磁極部材24,25を複数の磁極部品で形成した例である。図12(A)の例では、磁極部材24は磁極部品26a,26bを1つずつ周方向に並設し側面を互いに接触させた状態で一体に固定した構成であり、磁極部材25は2つの磁極部品26bと,1つの磁極部品26cを周方向にこの順に並設し一体に固定した構成である。磁極部品26a,26b,26cは、径方向厚さおよび周方向幅が略同一である。さらに、磁極部品26a,26cには、それぞれ周方向左右端部にR形状の面取りが施されている。
また、図12(B)の例では、さらに磁極部材24,25の間に、磁極部品26a,26b,26cよりも径方向厚さの小さい磁極部品26dが2つ接触状態で並設されている。磁極部材24,25は、2つの磁極部品26dの側面に当接した状態で固定されている。
このように、複数の磁極部品26a,26b,26cで磁極部材24,25を構成することにより、磁極の周方向幅を並設する磁極部品の数によって調整することができ、他のモータとの間で部品の共通化を図ることが可能となる。また、磁石中で発生するうず電流損を低減できる。
なお、磁極部材124,125も同様に複数の磁極部品で構成することができる。
本例では、磁極部材24,25をさらに細分化した部品(磁極部品26a,26b,26c)で構成していたが、細分化する数は2または3に限定されるものではない。また、周方向に細分化することに限らず、径方向に細分化してもよい。さらにこれらの周方向幅を異ならせて設定してもよい。
また、図12(B)の例では、磁極部材24,25を細分化し、さらにこれらの間に複数の磁極部品26dを配設しているが、磁極部材24,25を細分化せずに、これらを径方向厚さの小さい1つの磁極部品で連結した構成としてもよい。
本発明の一実施形態に係るモータの構成を示す説明図である。 図1のモータのステータおよびロータの説明図である。 図1のモータのロータの要部説明図である。 図1のモータのロータマグネットの説明図である。 本発明の各実施形態および比較例に係るモータのコギングトルクを表すグラフである。 本発明の第2実施形態に係るモータのステータおよびロータの説明図である。 図6のモータのロータの要部説明図である。 本発明の第3実施形態に係るモータのロータの説明図である。 本発明の第4実施形態に係るモータのロータの説明図である。 本発明の第5実施形態に係るモータのロータの説明図である。 本発明の第6実施形態に係るモータのロータの説明図である。 本発明の第7実施形態に係るモータのロータマグネットの説明図である。
符号の説明
1‥ブラシレスモータ、10‥ステータ、11‥ステータコア、12‥環状部、
13‥ティース部、14‥巻線、20‥ロータ、21‥シャフト、
22‥ロータコア、23,123,23a,123a‥ロータマグネット、
24,25,124,125‥磁極部材、
24a,25a,124a,125a‥磁極面、
24b,25b‥当接面、24c,25c‥外側面、24d,25d‥内側面、
24e,25e‥角部、24f,25f,124f,125f‥角部、
26a,26b,26c,26d‥磁極部品、30‥ハウジング、
31‥ハウジング本体、32‥エンドハウジング、33,34‥軸受、
35‥基板、36‥ホールセンサ、223,323‥ロータマグネット、
223a,223b,323a,323b‥磁極面、224,324‥溝部

Claims (7)

  1. 複数のティース部を備えた固定電機子コアと該固定電機子コアに巻回されたコイルとからなるステータと、前記固定電機子コアと対向して配設されたロータコアに複数のロータマグネットが固定されたロータと、を備えるモータであって、
    前記複数のロータマグネットは、異なる極性が前記ロータコアの周方向に交互に現れるように所定間隔離間して配設されると共に、前記各ロータマグネットは、前記ステータと対向する磁極面が周方向に所定間隔で複数に分離されてなり、
    前記各ロータマグネットの複数の磁極面は、周方向幅が互いに異なるものを含むことを特徴とするモータ。
  2. 前記各ロータマグネットの複数の磁極面は、第1磁極面および第2磁極面からなり、前記第1磁極面および前記第2磁極面は、それぞれ前記ロータの所定回転方向前側および後側に配設されると共に、周方向幅が異なって設定されたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  3. 前記複数のロータマグネットは、第1磁極面よりも幅広な第2磁極面を有する第1ロータマグネットと、第2磁極面よりも幅広な第1磁極面を有する第2ロータマグネットと、を備え、
    前記ロータは、前記第1ロータマグネットと前記第2ロータマグネットが周方向に所定個数毎に交互に配設されたことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  4. 前記複数のロータマグネットは、第1磁極面よりも幅広な第2磁極面を有する第1ロータマグネットと、第2磁極面よりも幅広な第1磁極面を有する第2ロータマグネットと、を備え、
    前記ロータは、前記第1ロータマグネットと前記第2ロータマグネットが軸方向に交互に配設されたことを特徴とする請求項2に記載のモータ。
  5. 前記分離された磁極面の周方向端部に形成された角部のうち、異極の磁極面側の角部は、前記磁極面の周方向端に近づくにつれて前記ステータとの径方向の距離が徐々に大きくなる面取り形状に形成され、同極の磁極面側の角部は、前記異極の磁極面側の角部よりも面取り度合が小さく形成されたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  6. 前記各ロータマグネットは、前記磁極面を有する複数の磁極部材からなり、該磁極部材が前記ロータコアの周方向に所定間隔離間して配置されてなることを特徴とする請求項1に記載のモータ。
  7. 前記ロータマグネットは、前記ステータと対向する面に溝部が形成され、該溝部によって前記磁極面が周方向に分離されたことを特徴とする請求項1に記載のモータ。
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