JP2007213653A - 間隔制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体が電気的にアースと分離されている場合であっても、ヘッド媒体間の電気的特定を用いてヘッドの浮上量を制御すること。
【解決手段】磁気ディスク装置200は、メディア10およびヘッド210に配置された電極板20a,20bによって直列に接続されたコンデンサ25a,25bに交流電圧発生回路220が電圧を印加し、印加された電圧に対するコンデンサ25a,25bのインピーダンスを検出回路230が検出し、検出回路230が検出した検出情報に基づいて、制御部240が交流電圧発生回路220の出力する電圧の強度を調整する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、記録媒体と当該記録媒体のデータに対してアクセスするためのヘッドとの間隔を制御する間隔制御装置に関し、特に、媒体が電気的にアースと分離されている場合であっても、ヘッド媒体間の電気的特性を用いてヘッドの浮上量を制御可能な間隔制御装置に関するものである。
近年、磁気記憶装置に格納される磁気ディスクの高記録密度化などに伴って、ヘッド・媒体間の間隔をできる限り小さくするようにヘッドの浮上量を制御することが望まれている。現在実施されているヘッドの浮上量の制御には、ヘッドにヒーターを配してヘッドに熱を与え、データの記録・再生を行う磁極部を媒体に対して突き出すフィードフォワード制御などが存在する。
しかし、上記したフィードフォワード制御では、製造ばらつき、気圧の変化あるいは温度変化が生じ、ヘッドの浮上量が動的に変化した場合に磁極部の突き出しが過剰となり、ヘッドと媒体とが接触する可能性があった。
そこで、特許文献1および特許文献2では、ヘッドと媒体との間に生じる静電容量を利用して、ヘッドの浮上量を見積もり、ヘッドの浮上量を制御する方式が提案されている。
特表2004−518238号公報 特開平9−91911号公報
しかしながら、上述した従来技術に開示されているように、ヘッドと媒体との間に生じる静電容量を利用して浮上量を制御する方式では、何らかの方法で媒体をアースする必要があり、実施することが困難であるという問題があった。
なぜなら、通常、媒体(磁気ディスクなど)は、磁気記憶装置に格納される場合に、媒体を回転させる軸の磨耗を防止すべくベアリングやオイルなどが使用されるため、媒体が電気的にアースと分離されてしまうからである。
すなわち、媒体が電気的にアースと分離されている場合であっても、ヘッド媒体間の電気的特定を用いてヘッドの浮上量を制御することが極めて重要な課題となっている。
この発明は、上述した従来技術による問題点を解消するためになされたものであり、媒体が電気的にアースと分離されている場合であっても、ヘッド媒体間の電気的特性を用いてヘッドの浮上量を制御可能な間隔制御装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、記録媒体と当該記録媒体に対してデータの記録および再生を行うヘッドとの間隔を制御する間隔制御装置であって、前記記録媒体および前記ヘッドに配置された複数の電極板によって直列に接続された複数のコンデンサに電圧を印加する印加手段と、前記印加手段によって印加された電圧に対する前記コンデンサの応答を基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御する間隔制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記間隔制御手段は、前記記録媒体とヘッドとの間に発生する静電気力を用いて前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記印加手段は、前記コンデンサに交流電圧を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサのインピーダンスを基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記印加手段は、前記コンデンサにパルス電圧を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサのインピーダンスを基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする。
また、本発明は、上記発明において、前記印加手段は、前記コンデンサにステップ信号を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサの時定数を基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体およびヘッドに配置された複数の電極板によって直列に接続された複数のコンデンサに電圧を印加し、印加した電圧に対するコンデンサの応答を基にして、記録媒体とヘッドとの間隔を制御するので、記録媒体が電気的にアースから分離されている場合であっても、記録媒体とヘッドとの間隔を精度よく制御することができる。
また、本発明によれば、記録媒体とヘッドとの間に発生する静電気力を用いて記録媒体とヘッドとの間隔を制御するので、ヘッドの浮上量を精度よく調整することができる。
また、本発明によれば、コンデンサに交流電圧を加え、コンデンサのインピーダンスを基にして、記録媒体とヘッドとの間隔を制御するので、記録媒体とヘッドとの間隔を精度よく制御することができる。
また、本発明によれば、コンデンサにパルス電圧を加え、コンデンサのインピーダンスを基にして、記録媒体とヘッドとの間隔を制御するので、コンデンサに対して最適な周波数に容易に設定することができ、正確に記録媒体とヘッドとの間隔を調整することができる。
また、本発明によれば、コンデンサにステップ信号を加え、コンデンサの時定数を基にして、記録媒体とヘッドとの間隔を制御するので、回路を単純化することができ、製造コストを抑えることができる。
以下に添付図面を参照して、この発明に係る間隔制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
まず、本発明の特徴について説明する。本発明では、磁気ディスクおよびヘッドに配置された複数の電極板によって直列に接続された複数のコンデンサに電圧を印加し、印加された電圧に対するコンデンサの応答(インピーダンス、静電容量など)を基にして、磁気ディスクとヘッドとの間隔を制御する。
本発明によれば、電極板と磁気ディスクによって直列に接続されたコンデンサを構成し、磁気ディスクをアースに接続する必要性がなくなるので、磁気ディスクが電気的にアースから分離されている場合であっても、コンデンサの応答を基にして、磁気ディスクとヘッドとの間隔を精度よく制御することができる。
続いて、本実施例1にかかる磁気ディスク装置の基本構成について説明する(本実施例1では、間隔制御装置の一例として、磁気ディスク装置を用いて説明する)。図1は、本実施例1にかかる磁気ディスク装置の基本構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この磁気ディスク装置100は、メディア10と、ヘッド20と、直流・交流電圧発生回路30と、検出回路40と、制御部50とを備えて構成される。
このうち、メディア10は、磁気物質が塗布され、磁化の方向を変化させることによってデータを記録する記録媒体であり、ヘッド20は、メディア10に対するデータの記録・再生を行う装置である。また、本実施例1では主に、ヘッド20は、電極板20a,20bを有し、電極板20aおよびメディア10、電極板20bおよびメディア10によって、2つのコンデンサを形成している。以下の説明において、電極板20aおよびメディア10をコンデンサ25a、電極板20bおよびメディア10をコンデンサ25bと表記する。
コンデンサ25aおよびコンデンサ25bは、直列に接続されているコンデンサとみなすことができるため、メディア10およびヘッド20によって直列に接続されたコンデンサが構成されることになり、メディア10が電気的にアースに接続される必要性を無くすことができる。
コンデンサ25aの静電容量をC1、コンデンサ25bの静電容量をC2とすると、直列に接続されたコンデンサ25aおよびコンデンサ25bの合成静電容量Cは、
Figure 2007213653
によって表すことができる。
直流・交流電圧発生回路30は、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bに電圧(交流電圧あるいは直流電圧)を印加する装置である。直流・交流電圧発生回路30が、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bに直流電圧を印加することによって、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bには+Q/−Qの電荷が発生し、メディア10とヘッド20との間に引力(クーロン力)が発生する。
検出回路40は、直流・交流電圧発生回路30によってコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに交流電圧が印加された場合に、印加された交流電圧に対するコンデンサ25aおよびコンデンサ25bの応答(インピーダンス、静電容量)を検出し、検出した応答の情報(以下、検出情報)を制御部50に渡す装置である。
制御部50は、検出回路40から取得する検出情報を基にして、メディア10とヘッド20との間隔を判定し、判定した間隔に応じて、直流・交流電圧発生回路30がコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する電圧の強度を制御する装置である。
具体的に、制御部50は、メディア10とヘッド20との最適な間隔の情報(以下、最適間隔情報)を保持しており、検出情報を基にして判定した間隔の情報(以下、判定間隔情報)と比較することによって、直流・交流電圧発生回路30が出力する電圧の強度を調整する。
制御部50は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが大きい場合、すなわち、メディア10とヘッド20との間隔が最適な間隔よりも広い場合には、直流・交流電圧発生回路30が出力する電圧の強度を上げる。直流・交流電圧発生回路30が出力する直流電圧の強度を上げることによって、メディア10とヘッド20との引力が強くなり、メディア10とヘッド20との間隔を小さくすることができる。
また、制御部50は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが小さい場合、すなわち、メディア10とヘッド20との間隔が最適な間隔よりも狭い場合には、直流・交流電圧発生回路30が出力する電圧の強度を下げる。直流・交流電圧発生回路30が出力する直流電圧の強度を下げることによって、メディア10とヘッド20との引力が弱くなり、メディア10とヘッド20との間隔を大きくすることができる。
また、制御部50は、最適間隔情報および判定間隔情報が等しい場合、すなわち、メディア10とヘッド20との間隔が最適である場合には、直流・交流電圧発生回路30が出力する直流電圧の強度を維持させる。
続いて、メディア10とヘッド20との間に蓄えられる静電容量とメディア10とヘッド20との間に発生する引力について説明する。図2は、メディア10とヘッド20との間に蓄えられる静電容量とメディア10とヘッド20との間に発生する引力とを説明するための説明図である。
ここでは、メディア10と電極板20bとの間(コンデンサ25b)に蓄えられる静電容量C2にかかる説明を行い、メディア10と電極板20aとの間(コンデンサ25a)に蓄えられる静電容量C1にかかる説明を省略する。コンデンサ25bに蓄えられる静電容量C2は、電極板20bの横幅をl[m]、メディア10と電極板20bとの間隔をd[m]とすると、
Figure 2007213653
によって表すことができる。
なお、図2に示すように、ヘッド20がα[deg]傾いている場合、電極板20bの下辺とメディア10との間隔をd21[m]、電極板20bの上辺とメディア10との間隔をd22[m]とすると、コンデンサ25bに蓄えられる静電容量C2は、
Figure 2007213653
によって表すことができる。メディア10とヘッド20との間に蓄えられる静電容量Cは、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bが直列に接続されているため、
C=C1×C2/(C1+C2
によって表すことができる。
続いて、電極板20bの位置エネルギーをU2とし、電極板20bに印加される電圧をV2とすると、電極板20bの位置エネルギーU2は、
Figure 2007213653
によって表すことができるので、電極板20bとメディア10との間に発生する引力F2は、
Figure 2007213653
によって表すことができる。なお、式(5)中のd2は、d22からd21を減算した値が代入される。
電極板20aとメディア10との間に発生する引力F1は、電極板20bとメディア10との間に発生する引力F2にかかる説明と同様であるため、説明を省略する。メディア10とヘッド20との間に発生する引力Fは、
F=F1+F2
によって表すことができる。
次に、本実施例1にかかる磁気ディスク装置の構成について説明する。図3は、本実施例1にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。なお、図1に示した磁気ディスク装置100にかかる構成要素の説明と重複する磁気ディスク装置200の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
同図に示すように、この磁気ディスク装置200は、メディア10と、ヘッド210と、交流電圧発生回路220と、検出回路230と、制御部240とを備えて構成される。このうち、ヘッド210は、電極板20a,20bと、抵抗211を備える。また、電極板20aおよびメディア10によって、コンデンサ25aを構成し、電極板25bおよびメディア10によって、コンデンサ25bを構成し、コンデンサ25a,25bは直列に接続されたコンデンサとみなすことができる。抵抗211は、ヘッド210に流れる電流の電気抵抗である。
交流電圧発生回路220は、交流電圧源221と、直流電圧源222とを有する。このうち、交流電圧源221は、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する交流電圧を発生させる装置であり、直流電圧源222は、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する直流電圧を発生させる装置である。
なお、交流電圧発生回路220が、コンデンサ25a,25bに印加する電圧の周波数は、50kHz〜100MHzに設定される。周波数を100MHz以下に設定することによって、メディア10に記録された情報の記録・再生に対する影響を無くすことができる。また、周波数を50kHz以上に設定することによって、ヘッドが取り付けられているアクチュエータの制御に対する影響を無くすことができる。
検出回路230は、交流電圧発生回路220によってコンデンサ25a,25bに交流電圧が印加された場合に、印加された交流電圧に対するコンデンサ25a,25bのインピーダンスおよび静電容量を検出し、検出したインピーダンスおよび静電容量の情報を検出情報として制御部240に渡す装置であり、抵抗231、コンデンサ232,233、ダイオード234を有する。
制御部240は、検出回路230から取得する検出情報を基にして、メディア10とヘッド210との間隔を判定し、判定した間隔に応じて、交流電圧発生回路220がコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する電圧の強度を制御する装置である。
ここで、メディア10およびヘッド210の間隔と、R’/(Z+R+R’)との関係について説明する。R’は、図3に示した抵抗231の抵抗値を示し、Rは、図3に示した抵抗211の抵抗値を示し、Zは、メディア10とヘッド210との間にかかるインピーダンスを示す。以下、説明の便宜上、R’/(Z+R+R’)をインピーダンス特性と表記する。
図4は、メディア10およびヘッド210の間隔とインピーダンス特性との関係を示す図である。図4にかかる条件は、R=1kΩ、R’=3kΩ、Vac=20MHz、S=0.4×0.4mm、sinα=0.9×10-3とする。このうち、Vacは、メディア10およびヘッド210の間隔を計測するために交流電圧発生回路220から出力される電圧の周波数であり、Sは、電極板の面積であり、αは、図2に示したヘッドの傾きを示す。
図4に示すように、メディア10とヘッド210との間隔が小さくなるにしたがって、インピーダンス特性の値が大きくなる。すなわち、メディア10とヘッド210との間隔が小さくなるにしたがって、インピーダンスZが小さくなる。図4に示した情報(以下、インピーダンス特性テーブルと表記する)は、制御部240が保持しており、検出回路230から取得するインピーダンスの情報と、インピーダンス特性テーブルとを基にして、メディア10とヘッド210との間隔を判定することができる。例えば、インピーダンス特性の値が0.7の場合には、メディア10とヘッド210との間隔(浮上量)は、約3×10-8[m]であると、制御部240は判定することができる。
制御部240は、メディア10とヘッド210との最適な間隔の情報(最適間隔情報)を予め保持しており、最適間隔情報とインピーダンス特性テーブルから判定された判定間隔情報とを比較して、交流電圧発生回路220が出力する電圧の強度を調整する。
制御部240は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが大きい場合、すなわち、メディア10とヘッド210との間隔が最適な間隔よりも広い場合には、直流電圧源222が出力する直流電圧の強度を上げる。直流電圧源222が出力する直流電圧の強度を上げることによって、メディア10とヘッド210との引力が強くなり、メディア10とヘッド210との間隔を小さくすることができる。
また、制御部240は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが小さい場合、すなわち、メディア10とヘッド210との間隔が最適な間隔よりも狭い場合には、直流電圧源222が出力する直流電圧の強度を下げる。直流電圧源222が出力する直流電圧の強度を下げることによって、メディア10とヘッド210との引力が弱くなり、メディア10とヘッド210との間隔を大きくすることができる。
また、制御部240は、最適間隔情報および判定間隔情報が等しい場合、すなわち、メディア10とヘッド210との間隔が最適である場合には、直流電圧源222が出力する直流電圧の強度を維持させる。
ここで、コンデンサ25a,25bに印加する電圧の強度と、メディア10およびヘッド210の間隔と、引力との関係について説明する。図5は、コンデンサ25a,25bに印加する電圧の強度と、メディア10およびヘッド210の間隔と、引力との関係を示す図である。図5にかかる条件は、R=1kΩ、R’=3kΩ、S=0.4×0.4mm、sinα=0.9×10-3とする。同図に示すように、コンデンサ25a,25bに印加する電圧が大きいほど、メディア10およびヘッド210の間隔が小さいほど、引力が大きくなる。
図5に示す情報(以下、引力情報)は、制御部240が保持しており、制御部240は、この引力情報を利用して、メディア10とヘッド210との間に生じる引力の大きさを判定することができ、メディア10とヘッド210との間隔に対応する引力が発生するように電圧調整部222を制御することが可能となる。
上述してきたように本実施例1にかかる磁気ディスク装置200は、メディア10およびヘッド210に配置された電極板20a,20bによって直列に接続されたコンデンサ25a,25bに交流電圧発生回路220が交流電圧を印加し、印加された交流電圧に対するコンデンサ25a,25bのインピーダンスを検出回路230が検出し、検出回路230が検出した検出情報に基づいて、制御部240が交流電圧発生回路220の出力する直流電圧の強度を調整するので、メディア10をアースに接続する必要性がなくし、メディア10が電気的にアースから分離されている場合であっても、メディア10とヘッド210との間隔を精度よく制御することができる。
ところで、上述した磁気ディスク装置200では、交流電圧発生回路220によってコンデンサ25a,25bに交流電圧を印加させていたが、交流電圧発生回路220の代わりに、デジタル信号発生回路を用いることができる。
図6は、デジタル信号発生回路を用いた磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この磁気ディスク装置300は、図3に示した磁気ディスク装置200の交流電圧発生回路220に代わってデジタル信号発生回路300が用いられている。
デジタル信号発生回路300は、コンデンサ25a,25bにパルスパターンを印加する装置であり、デジタル信号発生源311と、直流電圧源312とを有する。このうち、デジタル信号発生源311は、パルスパターンを発生させる装置であり、直流電圧源312は、制御部240からの制御命令に応じて、直流電圧強度を調整する装置である。
デジタル信号発生回路300が発生させるパルスパターンの周波数は、様々な周波数に調整可能であり、コンデンサ25a,25bに対するインピーダンス検出に最適な周波数に設定可能であるため、検出回路230はインピーダンスの値をより正確に検出することができ、メディア10とヘッド210との間隔を精度よく調整することができる。
次に、本実施例2にかかる磁気ディスク装置の特徴について説明する。本実施例2にかかる磁気ディスク装置は、メディアおよびヘッドによって構成される直列接続のコンデンサにステップ電圧を定期的に印加し、ステップ電圧を印加したコンデンサの応答(時定数)を基にして、メディアとヘッドとの間隔を制御する。
このように、交流電圧の代わりにステップ電圧をコンデンサに印加し、ステップ電圧を印加したコンデンサの応答を基に、メディアとヘッドとの間隔を制御することによって、精度よくメディアとヘッドとの間隔を制御することができるとともに、回路が単純化されるために磁気ディスク装置全体のコストを下げることができる。
続いて、本実施例2にかかる磁気ディスク装置の構成について説明する。図7は、本実施例2にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この磁気ディスク装置400は、メディア10と、ヘッド210と、ステップ電圧発生回路410と、検出回路420と、制御部430とを備えて構成される。なお、図3において示した磁気ディスク装置200の構成要素と重複する磁気ディスク装置400の構成要素の説明は、同一符号を付して説明を省略する。
ステップ電圧発生回路410は、コンデンサ25a,25bにステップ電圧を印加する装置であり、ステップ電圧源411と直流電圧源412とを有する。このうち、ステップ電圧源411は、所定の間隔でステップ電圧を発生させ、発生させたステップ電圧をコンデンサ25a,25bに印加する装置であり、直流電圧源412は、制御部430の制御命令に応じて、メディア10とヘッド20との間に引力を発生させるための直流電圧の強度を調整する装置である。
検出回路420は、直列に接続されたコンデンサ25a、25bから出力される電圧を取得し、取得した電圧が定常時の(例えば)63.2%に達するまでの時間、すなわち時定数を検出し、検出した時定数の情報を検出情報として制御部430に渡す装置であり、抵抗431と、コンデンサ422とを有する。
ここで、メディア10およびヘッド210の間隔と時定数との関係について説明する。図8は、メディア10およびヘッド210の間隔と時定数との関係を示す図である。同図に示すように、メディア10およびヘッド210の間隔が小さくなるにしたがって、時定数が大きくなっている。図8にかかる条件は、R=1kΩ、R’(本実施例2では、抵抗421の抵抗値)=3kΩ、S=0.4×0.4mm、sinα=0.9×10-3とする。図8に示した情報(以下、時定数情報)は、制御部430によって保持されている。
制御部430は、検出回路420から取得する検出情報(時定数の情報)を基にして、メディア10とヘッド210との間隔を判定し、判定した間隔に応じて、ステップ電圧発生回路410がコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する電圧の強度を制御する装置である。
制御部430は、メディア10とヘッド210との最適な間隔の情報(最適間隔情報)を予め保持しており、最適間隔情報と時定数情報から判定された判定間隔情報とを比較して、交流電圧発生回路220が出力する直流電圧の強度を調整する。制御部430は、時定数が2.5×10-5である場合には、メディア10とヘッド210との間隔が約5.0×10-9であると判定することができる。
制御部430は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが大きい場合、すなわち、メディア10とヘッド210との間隔が最適な間隔よりも広い場合には、直流電圧源412を制御して、直流電圧の強度を上げる。直流電圧の強度を上げることによって、メディア10とヘッド210との引力が強くなり、メディア10とヘッド210との間隔を小さくすることができる。
また、制御部430は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが小さい場合、すなわち、メディア10とヘッド210との間隔が最適な間隔よりも狭い場合には、直流電圧源412を制御して、直流電圧の強度を下げる。直流電圧の強度を下げることによって、メディア10とヘッド210との引力が弱くなり、メディア10とヘッド210との間隔を大きくすることができる。
上述してきたように本実施例2にかかる磁気ディスク装置400は、メディア10およびヘッド210に配置された電極板20a,20bによって直列に接続されたコンデンサ25a,25bにステップ電圧発生回路410がステップ電圧を印加し、印加されたステップ電圧に対するコンデンサ25a,25bの時定数を検出回路420が検出し、検出回路420が検出した検出情報に基づいて、制御部430が直流電圧源412の出力する直流電圧の強度を調整するので、メディア10をアースに接続する必要性がなくし、メディア10が電気的にアースから分離されている場合であっても、メディア10とヘッド210との間隔を精度よく制御することができる。
また、本実施例2にかかる磁気ディスク装置400は、ステップ電圧を利用して、メディア10とヘッド210との間隔を制御するので、回路を単純にすることができ、磁気ディスク装置400のコストを下げることができる。
次に、本実施例3にかかる磁気ディスク装置の特徴について説明する。本実施例3にかかる磁気ディスク装置は、コンデンサの両側に接続される可変抵抗の抵抗値を変化させることによって、コンデンサに入力される電圧を制御し、メディアおよびヘッドの間隔を制御する。
上述した実施例1および実施例2にかかる磁気ディスク装置は、メディアおよびヘッドの間隔を制御する場合に、電圧発生回路が出力する電圧の大きさを直接調節する必要があったが、本実施例3にかかる磁気ディスク装置は、コンデンサに接続される抵抗の値を変更するだけでよいので、回路を単純化することができ、磁気ディスク装置のコストを下げることができる。
次に、本実施例3にかかる磁気ディスク装置の構成について説明する。図9は、本実施例3にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、本実施例3にかかる磁気ディスク装置500は、メディア10と、ヘッド510と、信号発生回路520と、検出回路530と、制御部540とを備えて構成される。なお、図3において示した磁気ディスク装置200の構成要素と重複する磁気ディスク装置500の構成要素の説明は、同一符号を付して説明を省略する。
ヘッド510は、メディア10に対するデータの記録・再生を行う装置であり、本実施例4では主に、電極板20a、20bと、可変抵抗511とを有する。このうち電極板20a,20bにかかる説明は、図1において説明した電極板20a,20bと同様であるため説明を省略する。
可変抵抗511は、コンデンサ25a,25bに印加される電圧を調整する装置であり、制御部540からの制御命令によって、その抵抗値を変更する。
信号発生回路520は、コンデンサ25a,25bに電圧を印加する装置であり、信号発生源521と、直流電圧源522とを有する。このうち、信号発生源521は、電圧を発生させ、発生させた電圧をコンデンサ25a,25bに印加する装置であり、直流電圧源522は、制御部540の命令に応じて、メディア10とヘッド20との間に引力を発生させるための直流電圧の強度を調整する装置である。
検出回路530は、コンデンサ25a,25bに電圧が印加された場合に、印加された電圧に対するインピーダンスおよび静電容量を検出し、検出したインピーダンスおよび静電容量の情報を有する検出情報を制御部540に渡す装置であり、可変抵抗531、コンデンサ532,533、ダイオード534を有する。このうち、可変抵抗531は、コンデンサ25a,25bに印加される電圧を調整する装置であり、制御部540からの制御命令によって、その抵抗値を変更する。
制御部540は、検出回路530から取得する検出情報を基にして、メディア10とヘッド510との間隔を判定し、判定した間隔に応じて、可変抵抗511,531の抵抗値および信号発生回路520の電圧強度を制御する装置である。
ここで、メディア10およびヘッド510の間隔と、インピーダンス特性(R’/(Z+R+R’))と、可変抵抗値との関係について説明する。図10は、メディア10およびヘッド510の間隔と、インピーダンス特性(R’/(Z+R+R’))と、可変抵抗値との関係を示す図である。図10にかかる条件は、R=1kΩ、Vac=20MHz、S=0.4×0.4mm、sinα=0.9×10-3とする。また、一例として、可変抵抗531の抵抗値を、500Ω、1000Ω、2000Ω、4000Ωにそれぞれ変更する。同図に示すように、メディア10とヘッド510との間隔が小さくなるにしたがって、インピーダンス特性の値が大きくなる。また、可変抵抗531の抵抗値が大きくなるにしたがって、インピーダンス特性の値は小さくなる。図10に示した情報(以下、可変抵抗値情報)は、制御部540によって保持されている。
制御部540は、検出回路530から取得したインピーダンス特性の値が0.8であり、可変抵抗511,531の値がそれぞれ3kΩ、500kΩである場合には、ヘッド510とメディア10との間隔が約2.0×10-8であると判定することができる。
制御部540は、メディア10とヘッド510との最低な間隔の情報(最適間隔情報)を保持しており、最適間隔情報と、検出情報および可変抵抗の抵抗値から判定された判定間隔情報とを比較して、信号発生回路520がコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する電圧の強度あるいは、可変抵抗511,531の抵抗値を制御する。なお、検出回路530が検出する交流出力電圧Vは、
Figure 2007213653
によって表すことができる。このうち、Vinは、信号発生回路520から入力される交流電圧、Rは、可変抵抗511の抵抗値、R’は、可変抵抗531の抵抗値、Cは、コンデンサ25a,25bが蓄える静電容量、sは、複素数(jω)をそれぞれ示す。
制御部540は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが大きい場合、すなわち、メディア10とヘッド510との間隔が最適な間隔よりも広い場合には、電圧調整部522あるいは可変抵抗511,531を制御して、コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を上げる。コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を上げることによって、メディア10とヘッド510との引力が強くなり、メディア10とヘッド510との間隔を小さくすることができる。
また、制御部540は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが小さい場合、すなわち、メディア10とヘッド510との間隔が最適な間隔よりも狭い場合には、直流電圧源522あるいは可変抵抗511,531を制御して、コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を下げる。コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を下げることによって、メディア10とヘッド510との引力が弱くなり、メディア10とヘッド510との間隔を大きくすることができる。
また、制御部540は、最適間隔情報および判定間隔情報が等しい場合、すなわち、メディア10とヘッド510との間隔が最適である場合には、直流電圧源522あるいは可変抵抗511,531を制御して、コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を維持させる。
なお、信号発生回路520から出力される電圧の周波数が高い場合、コンデンサ25a,25bに対するインピーダンスが小さくなり、コンデンサ25a,25b間に発生する電圧が減少し、静電気力が低下する場合がある。その場合には、制御部540は、可変抵抗511,531を制御して、各抵抗値を0あるいは限りなく0に設定することで、コンデンサ25a,25b間に発生する電圧を上昇させ、静電気力を保つことができる。
上述してきたように、本実施例3にかかる磁気ディスク装置500は、メディア10およびヘッド510に配置された電極板20a,20bによって直列に接続されたコンデンサ25a,25bに電圧を印加し、印加された電圧に対するコンデンサ25a,25bのインピーダンスを検出回路530が検出し、検出回路530が検出した検出情報に基づいて、制御部540が、信号発生回路520あるいは可変抵抗511,531を制御するので、メディア10が電気的にアースから分離されている場合であっても、メディア10とヘッド510との間隔を精度よく制御することができる。
次に、本実施例4にかかる磁気ディスク装置の特徴について説明する。本実施例4にかかる磁気ディスク装置は、電圧が印加されたコンデンサの応答のほかに、自磁気ディスク装置の動作環境情報(温度・湿度・電源電圧などの環境情報)やメディア10に記録されたデータの信号強度の情報(信号強度情報)を基にして、ヘッドとメディアとの間隔を制御する。
このように、本実施例4にかかる磁気ディスク装置は、コンデンサの応答の他に、動作環境情報や信号強度情報を更に用いてヘッドとメディアとの間隔を制御するので、より精度よくヘッドとメディアとの間隔を調整することができる。
次に、本実施例4にかかる磁気ディスク装置の構成について説明する。図11は、本実施例4にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、この磁気ディスク装置600は、メディア10と、ヘッド20と、可変抵抗回路610,620と、信号発生回路630と、検出回路640と、信号強度検出回路650と、センサ660と、制御部670とを備えて構成される。なお、図1において説明した磁気ディスク装置100の構成要素と重複する磁気ディスク装置400の構成要素の説明は、同一符号を付して説明を省略する。
可変抵抗回路610,620は、制御部670からの制御命令に応じて抵抗値を変更し、コンデンサ25a,25bに印加される電圧を変更する装置である。
信号発生回路630は、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bに電圧を印加する装置である。信号発生回路630がコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに電圧を印加することによって、コンデンサ25aおよびコンデンサ25bには+Q/−Qの電荷が発生し、メディア10とヘッド20との間に引力(クーロン力)が発生する。
検出回路640は、信号発生回路630によってコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに電圧が印加された場合に、印加された電圧に対するコンデンサ25aおよびコンデンサ25bの応答(インピーダンス、静電容量)を検出し、検出した応答の情報(検出情報)を制御部670に渡す装置である。
信号強度検出回路650は、メディア10に記録された信号の強度を検出し、検出した信号の情報を信号強度情報として制御部670に渡す装置である。なお、信号強度が大きい場合には、ヘッド20がメディア10に近いことを示し、信号強度が小さい場合には、ヘッド20がメディア10から離れていることを示す。
センサ660は、磁気ディスク装置600の動作環境の情報、すなわち磁気ディスク装置600の温度、湿度、電源電圧などの情報を取得し、取得した情報を動作環境情報として制御部670に渡す装置である。なお、ここでは、センサ660のみを示すが、制御部670は、その他の複数のセンサに接続されており、様々な動作環境情報を取得する。
制御部670は、主に、検出回路640から取得する検出情報を基にして、メディア10とヘッド20との間隔を判定し、判定した間隔に応じて、信号発生回路630がコンデンサ25aおよびコンデンサ25bに印加する電圧の強度を制御する装置である。
制御部670は、メディア10とヘッド20との最適な間隔の情報(以下、最適間隔情報)を保持しており、検出情報を基にして判定した間隔の情報(以下、判定間隔情報)と比較することによって、信号発生回路630が出力する電圧の強度を調整する。
制御部670は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが大きい場合、すなわち、メディア10とヘッド20との間隔が最適な間隔よりも広い場合には、信号発生回路630あるいは可変抵抗回路610,620を制御して、コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を上げる。コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を上げることによって、メディア10とヘッド20との引力が強くなり、メディア10とヘッド20との間隔を小さくすることができる。
また、制御部670は、最適間隔情報よりも判定間隔情報のほうが小さい場合、すなわち、メディア10とヘッド20との間隔が最適な間隔よりも狭い場合には、信号発生回路630あるいは可変抵抗回路610,620を制御して、コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を下げる。コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を下げることによって、メディア10とヘッド20との引力が弱くなり、メディア10とヘッド20との間隔を大きくすることができる。
また、制御部670は、最適間隔情報および判定間隔情報が等しい場合、すなわち、メディア10とヘッド20との間隔が最適である場合には、信号発生回路630あるいは可変抵抗回路610,620を制御して、コンデンサ25a,25bに印加される直流電圧の強度を維持させる。
なお、制御部670は、信号強度検出回路650およびセンサ660から取得する信号強度情報および動作環境情報を基にして、最適間隔情報を修正する。例えば、制御部670は、ヘッド20とメディア10との間隔が最適間隔情報の示す間隔と等しくなっているにもかかわらず、信号強度が基準値を下回っている場合に、最適間隔情報の示す間隔を小さくする。
また、制御部670は、動作環境情報を基にして、最適間隔情報を修正する。例えば、磁気ディスク装置600の温度が基準値を上回っている場合には、ヘッド20を支えるアームがたわむことに鑑み、最適間隔情報の示す間隔を大きくする。
上述してきたように、本実施例4にかかる磁気ディスク装置600は、メディア10およびヘッド20に配置された電極板20a,20bによって直列に接続されたコンデンサ25a,25bに交流電圧を印加し、印加された電圧に対するコンデンサ25a,25bのインピーダンスを検出回路640が検出し、検出回路640が検出した検出情報、信号強度検出回路650が検出した信号強度情報およびセンサ660が検出した動作環境情報に基づいて、制御部670が、信号発生回路630あるいは可変抵抗回路610,620を制御するので、メディア10が電気的にアースから分離されている場合であっても、メディア10とヘッド20との間隔を精度よく制御することができる。
ところで、上述した実施例1〜4の説明では省略したが、ヘッドに少なくとも3つの電極板を配置し、その静電容量を用いることによって、ヘッドの傾きを算出することができ、各制御部50,240,430,540,670は、ヘッドの傾きを調節することが可能となる。
図12は、ヘッドの傾きの算出を説明するための説明図である。同図に示すように、このヘッド60は、電極板61〜63を配置している。電極板61〜63の横幅、縦幅はそれぞれl[m]、w[m]であり、電極板61〜63はそれぞれl’[m]間隔で配置されている。電極板61およびメディア10によって構成されるコンデンサ65a、電極板62およびメディア10によって構成されるコンデンサ65b、電極板63およびメディア10によって構成されるコンデンサ65cの静電容量をそれぞれ、C1、C3、C2とする。なお、静電容量にかかる説明は、実施例1において説明した式(2)と同様であるため説明を省略する。
また、静電容量C1、C2、C3はそれぞれ、
Figure 2007213653
Figure 2007213653
Figure 2007213653
によって表すことができる。このうち、d11は、電極板61とメディア10との距離、d21は、電極板63とメディア10との距離、d31は、電極板62とメディア10との距離をそれぞれ示している。
また、コンデンサ65bとコンデンサ65cとが直列に接続されているとみなせば、コンデンサ65bとコンデンサ65cとの静電容量C3-2は、
Figure 2007213653
によって表すことができる。
また、コンデンサ65aとコンデンサ65bとが直列に接続されているとみなせば、コンデンサ65aとコンデンサ65bとの静電容量C1-3は、
Figure 2007213653
によって表すことができる。なお、式(10)および式(11)にかかる左辺の値C3-2、C1-3は、上記実施例に示した検出回路などによって容量測定が可能であるため既知の値となる。
また、図12に示す関係から、
Figure 2007213653
Figure 2007213653
が成り立つ。すなわち、制御部は、以上式(7)〜(13)を用いることによって(α、l、l’、wが既知の値と仮定する)ヘッドの傾きβと、浮上量d21を算出することができる。
したがって、制御部は、コンデンサ65a,65b,65cの静電容量を基にして、ヘッドの傾きを算出し、ヘッドの傾きが適切でない場合には、コンデンサ65a,65b,65cに印加する電圧を制御することによって、ヘッドの傾きを調整することができる。
なお、上記実施例では磁気ディスク装置を例に説明したが、本発明はそれに限定されるものではなく、浮上型の磁界印加用ヘッドや光学ヘッドなどのヘッドを使用する光ディスク装置や熱磁気ディスク装置のような記憶装置に応用可能である。
(付記1)記録媒体と当該記録媒体のデータに対してアクセスするためのヘッドとの間隔を制御する間隔制御装置であって、
前記記録媒体および前記ヘッドに配置された複数の電極板によって直列に接続された複数のコンデンサに電圧を印加する印加手段と、
前記印加手段によって印加された電圧に対する前記コンデンサの応答を基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御する間隔制御手段と、
を備えたことを特徴とする間隔制御装置。
(付記2)前記間隔制御手段は、前記記録媒体とヘッドとの間に発生する静電気力を用いて前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする付記1に記載の間隔制御装置。
(付記3)前記コンデンサの静電容量を基にして、前記ヘッドの傾きを制御する傾き制御手段を更に備えたことを特徴とする付記1に記載の間隔制御装置。
(付記4)前記印加手段は、前記コンデンサに交流電圧を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサのインピーダンスを基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする付記1、2または3に記載の間隔制御装置。
(付記5)前記印加手段が前記コンデンサに加える交流電圧の周波数は、50kHz以上100MHz以下であることを特徴とする付記4に記載の間隔制御装置。
(付記6)前記印加手段は、前記コンデンサにパルス電圧を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサのインピーダンスを基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする付記1、2または3に記載の間隔制御装置。
(付記7)前記パルス電圧の周波数を変更するパルス周波数変更手段を更に備えたことを特徴とする付記6に記載の間隔制御装置。
(付記8)前記印加手段は、前記コンデンサにステップ信号を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサの時定数を基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする付記1、2または3に記載の間隔制御装置。
(付記9)前記記録媒体に記録されたデータの信号強度を検出する信号強度検出手段を更に備え、前記間隔制御手段は、前記信号強度を基にして前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする付記1に記載の間隔制御装置。
(付記10)自間隔制御装置にかかる環境の情報を取得する環境情報取得手段を更に備え、前記間隔制御手段は、前記環境の情報を基にして前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする付記1に記載の間隔制御装置。
(付記11)前記コンデンサに接続される抵抗を変化させ、当該コンデンサの電圧を調整する電圧調整手段をさらに備えたことを特徴とする付記1に記載の間隔制御装置。
以上のように、本発明にかかる間隔制御装置は、メディアが電気的にアースと分離されている場合であっても、ヘッドとメディアとの間隔を精度よく調整する必要のある磁気ディスク装置等に対して有用である。
本実施例1にかかる磁気ディスク装置の基本構成を示す機能ブロック図である。 メディアとヘッドとの間に蓄えられる静電容量とメディアとヘッドとの間に発生する引力とを説明するための説明図である。 本実施例1にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 メディアおよびヘッドの間隔とインピーダンス特性との関係を示す図である。 コンデンサに印加する電圧の強度とメディアおよびヘッドの間隔と引力との関係を示す図である。 デジタル信号発生回路を用いた磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 本実施例2にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 メディアおよびヘッドの間隔と時定数との関係を示す図である。 本実施例3にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 メディアおよびヘッドの間隔とインピーダンス特性と可変抵抗値との関係を示す図である。 本実施例4にかかる磁気ディスク装置の構成を示す機能ブロック図である。 ヘッドの傾きの算出を説明するための説明図である。
符号の説明
10 メディア
20,60,210,510 ヘッド
20a,20b,61,62,63 電極板
25a,25b,65a,65b,65c,232,233,422,532,533 コンデンサ
30 直流・交流電圧発生回路
40,230,420,530,640 検出回路
50,240,430,540,670 制御部
100,200,300,400,500,600 磁気ディスク装置
220 交流電圧発生回路
221 交流電圧源
222,522 直流電圧源
211,231,421 抵抗
234,534 ダイオード
310 デジタル信号発生回路
311 デジタル信号発生源
312 直流電圧源
410 ステップ電圧発生回路
411 ステップ電圧源
412 直流電圧源
511,531 可変抵抗
520,630 信号発生回路
521 信号発生源
610,620 可変抵抗回路
650 信号強度検出回路
660 センサ

Claims (5)

  1. 記録媒体と当該記録媒体のデータに対してアクセスするヘッドとの間隔を制御する間隔制御装置であって、
    前記記録媒体および前記ヘッドに配置された複数の電極板によって直列に接続された複数のコンデンサに電圧を印加する印加手段と、
    前記印加手段によって印加された電圧に対する前記コンデンサの応答を基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御する間隔制御手段と、
    を備えたことを特徴とする間隔制御装置。
  2. 前記間隔制御手段は、前記記録媒体とヘッドとの間に発生する静電気力を用いて前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする請求項1に記載の間隔制御装置。
  3. 前記印加手段は、前記コンデンサに交流電圧を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサのインピーダンスを基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の間隔制御装置。
  4. 前記印加手段は、前記コンデンサにパルス電圧を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサのインピーダンスを基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の間隔制御装置。
  5. 前記印加手段は、前記コンデンサにステップ信号を加え、前記間隔制御手段は、前記コンデンサの時定数を基にして、前記記録媒体とヘッドとの間隔を制御することを特徴とする請求項1または2に記載の間隔制御装置。
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