JP2007212960A - 液晶表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】バックライト側から順に、偏光板、特定の位相差値を有する第1の光学異方性層、特定の位相差値を有するネマチックハイブリッド配向構造を固定化した液晶フィルムからなる第2の光学異方性層、互いに対向配置された上基板と下基板との間に液晶層が挟持された液晶セル、面内の位相差値(Re)、厚さ方向の位相差値(Rth)およびRth/Reが特定値である第3の光学異方性層、前記第1の光学異方性層および偏光板から少なくとも構成される液晶表示装置。
【選択図】図4
Description
この問題を解決させる方法として、従来、TNモード(液晶層のねじれ角90度)を用いた透過型液晶表示装置では、光学補償フィルムを液晶セルと上下偏光板の間に配置する提案がなされ、実用化されている。
例えば、ディスコチック液晶をハイブリッド配向させた光学補償フィルムを液晶セルと上下偏光板の間に配置した構成、また液晶性高分子をネマチックハイブリッド配向させた光学補償フィルムを液晶セルと上下偏光板の間に配置した構成などが挙げられる(特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
この半透過反射型液晶表示装置の透過モードの視野角拡大には液晶セルとバックライトの間に配置された円偏光板にネマチックハイブリッド配向させた光学補償フィルムを用いる方法(特許文献4、特許文献5参照)が提案され、実用化されている。
[1]50≦Re≦140
[2]−250≦Rth≦−50
[3]−3<Rth/Re<−0.5
(ここで、Reは前記第3の光学異方性層の面内の位相差値を意味し、Rthは前記第3の光学異方性層の厚さ方向の位相差値を意味する。前記Re及びRthは、それぞれRe=(Nx−Ny)×d[nm]、Rth={Nz−(Nx+Ny)/2}×d[nm]である。また、dは前記第3の光学異方性層の厚さ(nm)、Nx,Nyは前記第3の光学異方性層の面内の主屈折率、Nzは厚さ方向の主屈折率であり、Nx>Ny>Nzである。)
[1]50≦Re≦140
[2]−250≦Rth≦−50
[3]−3<Rth/Re<−0.5
(ここで、Reは前記第3の光学異方性層の面内の位相差値を意味し、Rthは前記第3の光学異方性層の厚さ方向の位相差値を意味する。前記Re及びRthは、それぞれRe=(Nx−Ny)×d[nm]、Rth={Nz−(Nx+Ny)/2}×d[nm]である。また、dは前記第3の光学異方性層の厚さ(nm)、Nx,Nyは前記第3の光学異方性層の面内の主屈折率、Nzは厚さ方向の主屈折率であり、Nx>Ny>Nzである。)
本発明の液晶表示装置は、下記(A)または(B)の2通りの構成があり、必要に応じて光拡散層、光制御フィルム、導光板、プリズムシート等の部材等を追加することに特に制限は無い。視野角依存性の少ない光学特性を得ると言う点では、(A)または(B)いずれの構成を用いても構わない。
(A)偏光板/第1の光学異方性層/第3の光学異方性層/液晶セル/第2の光学異方性層/第1の光学異方性層/偏光板/バックライト
(B)偏光板/第1の光学異方性層/第2の光学異方性層/液晶セル/第3の光学異方性層/第1の光学異方性層/偏光板/バックライト
まず、本発明に用いられる液晶セルについて説明する。
液晶セルの方式としては、TN(Twisted Nematic)方式、STN(Super Twisted Nematic)方式、ECB(Electrically Controlled Birefringence)方式、IPS(In-Plane Switching)方式、VA(Vertical Alignment)方式、OCB(Optically Compensated Birefringence)方式、HAN(Hybrid Aligned Nematic)方式、ASM(Axially Symmetric Aligned Microcell)方式、ハーフトーングレイスケール方式、ドメイン分割方式、あるいは強誘電性液晶、反強誘電性液晶を利用した表示方式等の各種の方式が挙げられる。前記液晶セルの方式としては、液晶分子がホモジニアス配向したECB(electrically controlled birefringence)を利用した表示方式が好ましい。TN方式、STN方式等を利用した場合、透過表示部の液晶層厚を厚く設定し、反射表示部の液晶層厚を薄く設定する時に、両領域の液晶層厚差を大きくしていくと両領域の境界で液晶分子の配向欠陥が発生するなどして製造上の問題点が発生しやすいためである。
また、液晶セルの駆動方式も特に制限はなく、STN−LCD等に用いられるパッシブマトリクス方式、並びにTFT(Thin Film Transistor)電極、TFD(Thin Film Diode)電極等の能動電極を用いるアクティブマトリクス方式、プラズマアドレス方式等のいずれの駆動方式であっても良い。
前記液晶層を形成する液晶性を示す材料としては、特に制限されず、各種の液晶セルを構成し得る通常の各種低分子液晶物質、高分子液晶物質およびこれらの混合物が挙げられる。また、これらに液晶性を損なわない範囲で色素やカイラル剤、非液晶性物質等を添加することもできる。前記液晶セルは、前記電極基板および液晶層の他に、後述する各種の方式の液晶セルとするのに必要な各種の構成要素を備えていても良い。
本発明の液晶表示装置では、バックライトを利用した透過型液晶表示装置であるが、前記液晶セルの前記下基板に、反射機能を有する領域と透過機能を有する領域とが形成された半透過反射性電極を設置することで反射モードと透過モード両方の使用が可能な半透過反射型液晶表示装置を得ることもできる。
該液晶セルは反射機能を有する領域と透過機能を有する領域とが形成された半透過反射層を含むが、反射機能を有する領域が反射表示を行なう反射表示部となり、透過機能を有する領域が透過表示を行なう透過表示部となる。
まず、液晶層厚を反射表示に適した層厚に設定した場合の透過表示部における透過表示について説明する。反射表示に適した液晶層の設定を行なった場合における液晶層の電界等の外場による配向変化に伴う偏光状態の変化の量は、観察者側から液晶層を通って入射した光が反射層で反射され再び液晶層を通って観察者側に出射することにより液晶層を往復して十分なコントラスト比が得られる程度である。しかしながら、この設定においては、透過表示部では、液晶層を通過した光の偏光状態の変化量が不十分である。このため、反射表示に用いる液晶セルの観察者側に設置した偏光板に加え、透過表示のみに使用する偏光板を観察者側から見て液晶セルの背面に設置しても、透過表示部では十分な表示は得られない。つまり、液晶層の配向条件を反射表示部に適した液晶層の配向条件に設定した場合、透過表示部では、明度が不足するか、あるいは、明度が十分にあっても、暗表示の透過率が低下せず、表示に十分なコントラスト比が得られない。
液晶セルの位相差値は、透過表示部では200nm〜400nmが好ましく、さらに好ましくは250nm〜350nmである。また、反射表示部では100nm〜200nmが好ましく、さらに好ましくは120nm〜180nmである。透過表示部、反射表示部とも、この範囲を外れた場合、不必要な着色や明るさの低下を招き好ましくない。
本発明において、第1の光学異方性層の波長550nmにおける位相差値は、210〜300nmに調整する。前記位相差値は、250〜275nmであることがさらに好ましい。
またネマチックハイブリッド配向状態を固定化したフィルムは、液晶分子のダイレクターがフィルムの膜厚方向のすべての場所において異なる角度を向いている。したがって当該フィルムは、フィルムという構造体として見た場合、もはや光軸は存在しない。
まず液晶フィルムからなる光学異方性層の上下を、該光学異方性層を構成する液晶フィルムのフィルム界面近傍における液晶分子ダイレクターとフィルム平面との成す角度によってそれぞれ定義すると、液晶分子のダイレクターとフィルム平面との成す角度が鋭角側で20〜90度の角度を成している面をb面とし、該角度が鋭角側で0〜20度の角度を成している面をc面とする。
この光学異方素子のb面から液晶フィルム層を通してc面を見た場合、液晶分子ダイレクターとダイレクターのc面への投影成分が成す角度が鋭角となる方向で、かつ投影成分と平行な方向を光学異方素子のチルト方向と定義する(図1及び図2)。
次いで通常、液晶セル層のセル界面では、駆動用低分子液晶はセル界面に対して平行ではなくある角度もって傾いており一般にこの角度をプレチルト角と言うが、セル界面の液晶分子のダイレクターとダイレクターの界面への投影成分とがなす角度が鋭角である方向で、かつダイレクターの投影成分と平行な方向を液晶セル層のプレチルト方向と定義する(図3)。
また、第3の光学異方性層は、下記式[2]で表されるRth(厚み方向の位相差値)が、−250〜−50nmであるのが好ましく、−200〜−80nmであるのがより好ましい。
また、第3の光学異方性層は、下記式[3]で表されるRth/Re値(厚み方向の位相差値と面内の位相差値の比)が、−3より大きく−0.5より小さいほうがが好ましく、−2から−1の範囲にある方がより好ましい。
[1] Re=(Nx−Ny)×d
[2] Rth={Nz−(Nx+Ny)/2}×d
[3] Rth/Re
上記式中、NxおよびNyは光学異方性層の面内の主屈折率であり、Nzは厚さ方向の主屈折率であり、dは光学異方性層の厚み(nm)である。
接着剤層を形成する接着剤としては、光学異方性層に対して十分な接着力を有し、かつ光学異方性層の光学的特性を損なわないものであれば、特に制限はなく、例えば、アクリル樹脂系、メタクリル樹脂系、エポキシ樹脂系、エチレン−酢酸ビニル共重合体系、ゴム系、ウレタン系、ポリビニルエーテル系およびこれらの混合物系や、熱硬化型および/または光硬化型、電子線硬化型等の各種反応性のものを挙げることができる。これらの接着剤は、光学異方性質層を保護する透明保護層の機能を兼ね備えたものも含まれる。
本発明の液晶表示装置の構成は、図4、図7に示すような以下の2通りから選ばれることを必須とする。
(A)偏光板/第1の光学異方性層/第3の光学異方性層/液晶セル/第2の光学異方性層/第1の光学異方性層/偏光板/バックライト
(B)偏光板/第1の光学異方性層/第2の光学異方性層/液晶セル/第3の光学異方性層/第1の光学異方性層/偏光板/バックライト
また、第1の光学異方性層の遅相軸と第2の光学異方性層のチルト方向のなす角度は50度以上80度未満であることが好ましい。さらに好ましくは55度以上75度未満である。80度以上の場合、または55度より小さい場合には、正面コントラストの低下を招く可能性があり好ましくない。
また、第1の光学異方性層の遅相軸と第3の光学異方性層の遅相軸のなす角度についても同様に、当該角度が50度以上80度未満であることが好ましい。さらに好ましくは55度以上75度未満である。80度以上の場合、または55度より小さい場合には、正面コントラストの低下を招く可能性があり好ましくない。
前記光拡散層、バックライト、光制御フィルム、導光板、プリズムシートとしては、特に制限されず公知のものを使用することができる。
本発明の液晶表示装置は、前記した構成部材以外にも他の構成部材を付設することができる。例えば、カラーフィルターを本発明の液晶表示装置に付設することにより、色純度の高いマルチカラー又はフルカラー表示を行うことができるカラー液晶表示装置を作製することができる。
正面及び斜め方向の位相差値は、自動複屈折計(王子計測機器社製、KOBRA12−ADH)を用いて測定した。面内の位相差値(Re)、厚さ方向の位相差値(Rth)及びチルト角の決定は、特開平10−332933号公報に従って決定した。
実施例1の液晶表示装置の概念図については図4を用いて、実施例1の軸構成については図5を用いて説明する。
基板1にITO等の透過率の高い材料で形成された透明電極3が設けられ、基板2にITO等の透過率の高い材料で形成された対向電極4が設けられ、透明電極3と対向電極4との間に正の誘電率異方性を示す液晶材料からなる液晶層5が挟持されている。基板2の対向電極4が形成された側の反対面に第3の光学異方性層9、第1の光学異方性層10及び偏光板7が設けられており、基板1の透明電極3が形成された面の反対側に第2の光学異方性層11、第1の光学異方性層12及び偏光板8が設けられている。偏光板8の背面側にはバックライト13が設けられている。
また、特開2005−43740号に従って、Re値110nm、Rth値−110nm、Rth/Re値−1.0である、ノルボルネン系重合体フィルムからなる2軸延伸した高分子延伸フィルムである第3の光学異方性層9を作製し、図5に示したような配置で液晶表示装置を作製した。
使用した液晶セル6は、液晶材料としてZLI−1695(Merck社製)を用い、液晶層厚は4.9μmとした。液晶層の基板両界面のプレチルト角は2度であり、液晶セルのΔndは略320nmであった。
また、観察者から見て液晶セル6の後方に、第2の光学異方性層11として、液晶フィルム11、第1の光学異方性層12として一軸延伸したノルボルネン系重合体フィルムからなる高分子延伸フィルム12を配置し、更に背面に偏光板8を配置した。ハイブリッドネマチック配向構造を固定化した液晶フィルム11のΔndは105nm、高分子延伸フィルム12のΔndは265nmであった。
偏光板7及び8の吸収軸、高分子延伸フィルム9、10及び12の遅相軸、液晶セル6の両界面のプレチルト方向、液晶フィルム11のチルト方向は図5に記載した条件で配置した。
図6は、バックライト点灯時(透過モード)での、白表示0V、黒表示5Vの透過率の比(白表示)/(黒表示)をコントラスト比として、全方位からのコントラスト比を示している。同心円は同一の視野角を表し、20度ごとの間隔で画かれている。したがって最外円の視野角は80度を表す。
図6から良好な視野角特性を持っていることが分かった。
実施例2の液晶表示装置の概念図については図7を用いて、実施例2の軸構成については図8を用いて説明する。
実施例1で用いた液晶セル6において、基板2の対向電極4が形成された側の反対面に、第2の光学異方性層11、第1の光学異方性層14及び偏光板7が設けられており、基板1の透過電極3が形成された面の反対側に、第3の光学異方性層15、第1の光学異方性層16及び偏光板8が設けられている。偏光板8の背面側にはバックライト13が設けられている。
偏光板7、偏光板8、第2の光学異方性層11および第3の光学異方性層15は、実施例1と同様のものを用いた。
液晶セル6の観察者側(図の上側)に偏光板7を配置し、偏光板7と液晶セル6との間に、第1の光学異方性層14として、一軸延伸したノルボルネン系重合体フィルムからなる高分子延伸フィルム14及び第2の光学異方性層11として、液晶フィルム11を配置した。高分子延伸フィルム14のΔndは略265nm、ハイブリッドネマチック配向構造を固定化した液晶フィルム11のΔndは略105nmであった。
また、観察者から見て液晶セル6の後方に、第3の光学異方性層15として、ノルボルネン系重合体フィルムからなる高分子延伸フィルム15、第1の光学異方性層16として一軸延伸したノルボルネン系重合体フィルムからなる高分子延伸フィルム16を配置し、更に背面に偏光板8を配置した。高分子延伸フィルム16のΔndは270nmであり、第3の光学異方性層15のRe値は略110nm、Rth値は−110nm、Rth/Re値は−1.0であった。
偏光板7及び8の吸収軸、高分子延伸フィルム14、15及び16の遅相軸、液晶セル6の両界面のプレチルト方向、液晶フィルム11のチルト方向は図8に記載した条件で配置した。
図9は、バックライト点灯時(透過モード)での、白表示0V、黒表示5Vの透過率の比(白表示)/(黒表示)をコントラスト比として、全方位からのコントラスト比を示している。同心円は同一の視野角を表し、20度ごとの間隔で画かれている。したがって最外円の視野角は80度を表す。
図9から良好な視野角特性を持っていることが分かった。
実施例1において、第3の光学異方性層9の代わりにノルボルネン系重合体の1軸性の高分子延伸フィルムを用いた以外は、実施例1と同様の液晶表示装置を作製した。
図10は、バックライト点灯時(透過モード)での、白表示0V、黒表示5Vの透過率の比(白表示)/(黒表示)をコントラスト比として、全方位からのコントラスト比を示している。同心円は同一の視野角を表し、20度ごとの間隔で画かれている。したがって最外円の視野角は80度を表す。
視野角特性について、実施例1と比較例1を比較する。
全方位の等コントラスト曲線を図6と図10で比較すると、第3の光学異方性層として、所望のRe値、Rth値を満たすフィルムを用いることにより、大幅に視野角特性が改善されていることが分かる。
実施例2において、第3の光学異方性層15の代わりにノルボルネン系重合体の1軸性の高分子延伸フィルムを用いた以外は、実施例1と同様の液晶表示装置を作製した。
図11は、バックライト点灯時(透過モード)での、白表示0V、黒表示5Vの透過率の比(白表示)/(黒表示)をコントラスト比として、全方位からのコントラスト比を示している。同心円は同一の視野角を表し、20度ごとの間隔で画かれている。したがって最外円の視野角は80度を表す。
視野角特性について、実施例2と比較例2を比較する。
全方位の等コントラスト曲線を図9と図11で比較すると、第3の光学異方性層として、所望のRe値、Rth値を満たすフィルムを用いることにより、大幅に視野角特性が改善されていることが分かる。
実施例3の半透過反射型液晶表示装置の概略については図12を用いて説明する。
液晶セル17を用いた以外は、実施例1と同様の液晶表示装置を作製した。
液晶セル17内の基板1にAl等の反射率の高い材料で形成された反射電極18とITO等の透過率の高い材料で形成された透明電極19とを設け、反射電極18及び透明電極19と対向電極4との間に正の誘電率異方性を示す液晶材料からなる液晶層5が挟持されている。
使用した液晶セル17の液晶層厚は反射電極領域18(反射表示部)で2.4μm、透明電極領域19(透過表示部)で4.9μmとした。液晶層の基板両界面のプレチルト角は2度、液晶層の基板両界面のプレチルト角は2度であり、液晶セルのΔndは、反射表示部で略150nm、透過表示部で略320nmであった。
全方位の等コントラスト曲線は、実施例1と同様の結果が確認され、広視野角な半透過反射型液晶表示装置が得られることがわかった。
本実施例では、カラーフィルターの無い形態で実験を行ったが、液晶セル中にカラーフィルターを設ければ、良好なマルチカラー、またはフルカラー表示ができることは言うまでもない。
3、19:透明電極
4:対向電極
5:液晶層
6、17:液晶セル
7、8:偏光板
9、15:第3の光学異方性層
10、12、14,16:第1の光学異方性層
11:第2の光学異方性層
13:バックライト
18:反射電極
Claims (9)
- バックライト側から順に、偏光板、波長550nmにおける位相差値が210乃至300nmである第1の光学異方性層、波長550nmにおける位相差値が50乃至140nmである第2の光学異方性層、互いに対向配置された上基板と下基板との間に液晶層が挟持された液晶セル、波長550nmにおける位相差値が50乃至140nmである第3の光学異方性層、波長550nmにおける位相差値が210乃至300nmである第1の光学異方性層および偏光板から少なくとも構成される液晶表示装置であって、第2の光学異方性層が、ネマチックハイブリッド配向構造を固定化した液晶フィルムから少なくとも構成されており、第3の光学異方性層が、以下の式[1]〜[3]を満たすことを特徴とする液晶表示装置。
[1]50≦Re≦140
[2]−250≦Rth≦−50
[3]−3<Rth/Re<−0.5
(ここで、Reは前記第3の光学異方性層の面内の位相差値を意味し、Rthは前記第3の光学異方性層の厚さ方向の位相差値を意味する。前記Re及びRthは、それぞれRe=(Nx−Ny)×d[nm]、Rth={Nz−(Nx+Ny)/2}×d[nm]である。また、dは前記第3の光学異方性層の厚さ(nm)、Nx,Nyは前記第3の光学異方性層の面内の主屈折率、Nzは厚さ方向の主屈折率であり、Nx>Ny>Nzである。) - バックライト側から順に、偏光板、波長550nmにおける位相差値が210乃至300nmである第1の光学異方性層、波長550nmにおける位相差値が50乃至140nmである第3の光学異方性層、互いに対向配置された上基板と下基板との間に液晶層が挟持された液晶セル、波長550nmにおける位相差値が50乃至140nmである第2の光学異方性層、波長550nmにおける位相差値が210乃至300nmである第1の光学異方性層および偏光板から少なくとも構成される液晶表示装置であって、第2の光学異方性層が、ネマチックハイブリッド配向構造を固定化した液晶フィルムから少なくとも構成されており、第3の光学異方性層が、以下の式[1]〜[3]を満たすことを特徴とする液晶表示装置。
[1]50≦Re≦140
[2]−250≦Rth≦−50
[3]−3<Rth/Re<−0.5
(ここで、Reは前記第3の光学異方性層の面内の位相差値を意味し、Rthは前記第3の光学異方性層の厚さ方向の位相差値を意味する。前記Re及びRthは、それぞれRe=(Nx−Ny)×d[nm]、Rth={Nz−(Nx+Ny)/2}×d[nm]である。また、dは前記第3の光学異方性層の厚さ(nm)、Nx,Nyは前記第3の光学異方性層の面内の主屈折率、Nzは厚さ方向の主屈折率であり、Nx>Ny>Nzである。) - 前記液晶層はツイステッドネマチックモードが用いられていることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶層は平行配向かつねじれ角が0度であることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記第1及び第3の光学異方性層が、高分子延伸フィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記第2の光学異方性層の液晶フィルムのハイブリッド方向を基板平面に投影したチルト方向と前記液晶層のラビング方向との角度が±30度以内の範囲にあることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記第2の光学異方性層の液晶フィルムが、光学的に正の一軸性を示す液晶物質からなり、当該液晶物質が液晶状態において形成したネマチックハイブリッド配向を固定化した液晶フィルムであり、当該ネマチックハイブリッド配向における平均チルト角が36〜45度の液晶フィルムであることを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶セルの前記下基板が、反射機能を有する領域と透過機能を有する領域とが形成された半透過反射性電極を有することを特徴とする請求項1または2に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶セルが反射機能を有する領域の前記液晶層の層厚を、透過機能を有する領域の前記液晶層の層厚よりも小さいことを特徴とする請求項8に記載の液晶表示装置。
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