JP2007212091A - シェルアンドチューブ型凝縮器 - Google Patents

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Abstract

【課題】非共沸混合冷媒の循環組成に影響を与えにくいシェルアンドチューブ型凝縮器を提供する。
【解決手段】筒状の胴部1と、胴部の両端に設けられた第1と第2の仕切室2、3と、第1と第2の仕切室を連通して胴部内に設けられた複数の伝熱管6とを備えてなるシェルアンドチューブ型凝縮器において、流路断面積が小さい伝熱管内に非共沸混合冷媒を流通させることにより、冷媒の流速を大きくして、凝縮した液冷媒が未凝縮の冷媒蒸気を取り込んで伝熱管内を同等の速度で流し、未凝縮の冷媒蒸気が取り残されることなく凝縮器から排出させるようにして、冷媒の組成が封入時の冷媒組成からずれるのを抑制する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、シェルアンドチューブ型凝縮器に係り、具体的には、非共沸混合冷媒を用いた冷凍機又は空調機器の凝縮器に使用されるシェルアンドチューブ型凝縮器に関する。
冷凍機又は空調機器の凝縮器における冷媒凝縮過程においては、非共沸混合冷媒を用いた場合、二相域では飽和蒸気線上で最も高温であり、飽和液線上で最も低温となる。この温度勾配のために、冷媒と冷却水とが対向流になるような構造にすれば、冷却水と冷媒の温度差を確保でき、熱交換を効率よく行うことができる。
例えば、特許文献1には、円筒状容器のシェル(胴部)内の両端に仕切板(管板)で仕切った仕切室を形成し、両端の仕切室間を複数の伝熱管で連通させ、シェル内に冷媒を流通し、伝熱管内に冷却水を流通するシェルアンドチューブ型凝縮器において、シェル内の冷媒の流れと伝熱管内の冷却水の流れとが対向流となるように構成することが提案されている。つまり、複数の伝熱管を複数の伝熱管群に分け、伝熱管群ごとの冷却水の流れが逆向きになるように両側の仕切室に中仕切板を設けるとともに、シェル内の冷媒の流れが各伝熱管群の冷却水の流れと逆向きになるように、シェル内の各伝熱管群の間に邪魔板を配置し、シェル内に流入される冷媒の入口部に伝熱管群に流入される冷却水の出口部を配置し、シェル内から流出される冷媒の出口部に伝熱管群に流入される冷却水の入口部を配置して構成している。これによれば、シェル内の冷媒の流れと伝熱管内の冷却水の流れとが対向流となることから、冷却水と冷媒の温度差を確保でき、熱交換を効率よく行うことができる。
特開平11−325787号公報(図1)
しかし、特許文献1のシェルアンドチューブ型凝縮器では、流路断面積ないし流路空間が大きなシェル側に冷媒を流す構成としていることから、非共沸混合冷媒を使用した場合、高沸点冷媒が先に凝縮して比重の大きな液冷媒がシェルの底部に溜まり、シェル底部から排出される冷媒の組成が富高沸点冷媒になり、凝縮器から排出される循環冷媒の組成が封入時の冷媒組成からずれて、冷凍性能に影響を及ぼすおそれがある。
本発明は、非共沸混合冷媒の循環組成に影響を与えにくいシェルアンドチューブ型凝縮器を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明は、筒状の胴部と、該胴部の両端に設けられた第1と第2の仕切室と、該第1と第2の仕切室を連通して前記胴部内に設けられた複数の伝熱管とを備えてなるシェルアンドチューブ型凝縮器において、前記伝熱管内に非共沸混合冷媒を流通し、前記胴部内に冷却流体を流通してなることを特徴とする。
すなわち、非共沸混合冷媒を流路断面積が小さい伝熱管内に流通させることにより、冷媒の流速が大きくなることから、凝縮した液冷媒が未凝縮の冷媒蒸気を取り込んで伝熱管内を同等の速度で流れることになる。その結果、未凝縮の冷媒蒸気が取り残されることがなくなり、凝縮器から排出される循環冷媒の組成が封入時の冷媒組成からずれるのを抑制できる。つまり、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにおいて、冷媒組成変動による性能低下を防止することができる。また、冷媒が伝熱管内を流れる流速が大きいことから、冷媒側の熱伝達率が向上し、凝縮性能を向上できる。
また、伝熱管の容積は、胴部の容積に比べて小さいから、凝縮器内の冷媒体積が小さくなるため、冷媒封入量を少なくできる。また、胴部内は伝熱管が占める領域を除いて冷却流体室となるため、高圧の非共沸混合冷媒を使用した場合でも、伝熱管と仕切室を構成する部分以外は、その冷媒に対応する耐圧仕様とする必要がない。そのため、特許文献1の従来技術に比べて、シェル部分の耐圧力を冷媒の高い圧力に合わせる必要がないことから、コストアップを抑えることができる。
上記の場合において、複数の前記伝熱管を複数の伝熱管群に分け、隣り合う前記伝熱管群に流れる流体の流れが互いに逆向きになるように前記第1と第2の仕切室に互い違いに中仕切板を設けるとともに、前記胴部内の流体の流れが各伝熱管群の流体の流れと互いに逆向きになるように、前記胴部内の各伝熱管群の間に邪魔板を配置し、前記胴部内に流通される流体の入口側に前記伝熱管群に通流される流体の出口側を配置し、前記胴部内に流通される流体の出口側に前記伝熱管群に流通される流体の入口側を配置して構成することができる。
これによれば、冷媒と冷却流体を対向流により熱交換できるから、冷媒の下流側で低温の冷却流体と熱交換でき、冷媒の過冷却度を取りやすく、冷凍サイクルの性能を向上できる。
また、各伝熱管群の間に配置される邪魔板は平板とすることができ、あるいは、円筒体で形成することができる。さらに、伝熱管群の流路面積は、非共沸混合冷媒の入口側よりも出口側を小さく形成することができる。すなわち、冷媒が凝縮するにつれて冷媒の体積が減ることから、入口側から出口側に至る伝熱管群の圧力損失を均等化できる。なお、冷却流体の流路面積は、冷却流体の上流側から下流側まであまり差がないことが望ましい。
本発明によれば、非共沸混合冷媒の循環組成に影響を与えにくいシェルアンドチューブ型凝縮器を提供することができる。
以下、本発明のシェルアンドチューブ型凝縮器を図示実施例により説明する。
図1に、本発明の実施例1のシェルアンドチューブ型凝縮器の軸方向の断面図を示し、図2に軸直交方向の断面図を示す。それらの図に示すように、本実施例のシェルアンドチューブ型凝縮器は、円筒状の胴部1と、胴部1の両端に設けられた第1と第2の仕切室2、3と、仕切室2、3を連通して胴部1内に設けられた複数の伝熱管6とを備えて構成される。仕切室2、3は、それぞれ管板4、5によって胴部1と仕切られている。
複数の伝熱管6は、複数の伝熱管群7a〜7fに分けられている。各伝熱管群7a〜7fは、それぞれ複数の伝熱管6から構成されるが、煩雑さを避けるため、図1では代表して1本の伝熱管で示している。隣り合う伝熱管群7a〜7fに流れる流体の流れは、図示白抜き矢印8に示すように、互いに逆向きになるように、仕切室2、3に互い違いに中仕切板9が設けられている。この中仕切板9により、仕切室2、3は、それぞれ小仕切室2a〜2d、3a〜3cに仕切られている。また、胴部1内の流体の流れが各伝熱管群7a〜7fの流体の流れと互いに逆向きになるように、胴部1内の各伝熱管群7a〜7fの間にそれぞれ邪魔板10が配置されている。これにより、胴部1内に図示矢印11に示す蛇行状の流路が形成される。
また、図において胴部1の下部壁に冷却水入口管12が設けられ、上部壁に冷却水出口管13が連通されている。そして、冷却水出口管13に近い小仕切室2aに非共沸混合冷媒の冷媒入口管14が連通され、冷却水入口管12に近い小仕切室2dに非共沸混合冷媒の冷媒出口管15が連通されている。ここで、非共沸混合冷媒には、周知の非共沸混合冷媒を用いることができる。例えば、R407C(HFC32―HFC125−HFC134a)、二酸化炭素−炭化水素(例えば、プロパン)、炭化水素(例えば、プロパン)−炭化水素(例えば、イソブタン)、などが知られている。
このように構成される本実施例の凝縮器の動作について説明する。冷却水は、冷却水入口管12から胴部1内の冷却水室16に流入され、邪魔板10によって仕切られた図示矢印11のジグザグ状の流路を通って冷却水出口管13から排出される。一方、図示していない圧縮機で圧縮された非共沸混合冷媒の冷媒蒸気は、冷媒入口管14から小仕切室2aに流入され、胴部1内の冷却水室16に設置された伝熱管群7a内を通って小仕切室3aに流入される。小仕切室3aに流入された非共沸混合冷媒は流れの向きを変えて伝熱管群7b内を通って小仕切室2bに流入される。このようにして、非共沸混合冷媒の冷媒蒸気は、小仕切室2b→伝熱管群7c→小仕切室3b→伝熱管群7d→小仕切室2c→伝熱管群7e→小仕切室3c→伝熱管群7f→小仕切室2dに流入し、冷媒出口管15を通って冷凍サイクルに戻される。
非共沸混合冷媒の冷媒蒸気は、伝熱管群7a〜7fを流通する過程で、伝熱管群7a〜7fを構成する1本1本の伝熱管6の周りの冷却水と熱交換して冷却されて凝縮し、冷媒出口管15から液冷媒として排出される。また、本実施例のシェルアンドチューブ型凝縮器では、非共沸混合冷媒と冷却水は、対向流により熱交換するようになっている。
ここで、非共沸混合冷媒の凝縮特性について、図3を参照して説明する。図3は、沸点が異なる2種類の冷媒A、Bの非共沸混合冷媒の気液平衡線図を示したものである。図において、横軸はA/Bの組成を表し、縦軸は任意の温度を示している。このような非共沸混合冷媒の液相線と気相線は図示のようにずれがあり、冷媒の封入組成が図示の場合、任意の温度における液の組成とガスの組成が異なり、飽和域は気相線、液相線に沿って組成が変化する特性となっている。なお、温度勾配は、封入組成が気相線と液相線と交わる点の温度差である。
このような特性を有することから、特許文献1のシェルアンドチューブ型凝縮器では、図4に示す模式図のように、流路断面積が大きなシェル側に冷媒を流していることから、高沸点冷媒が先に凝縮して比重の大きな液冷媒がシェルの底部に溜まり、シェル底部から排出される冷媒の組成が富高沸点冷媒になり、循環冷媒の組成が封入時の冷媒組成からずれてしまうという問題がある。
この点、本実施例によれば、非共沸混合冷媒を比較的断面積の小さい伝熱管6内を流すようにしているため、特に、図5(a)〜(c)に示すように、伝熱管6の上流側から下流側に向うにつれて、伝熱管6の内壁面側から冷媒の凝縮が進むことになる。このとき、伝熱管6内を流れる冷媒流速が大きいことから、凝縮した液冷媒が冷媒蒸気を取り込んで伝熱管内を同等の速度で流れることになる。また、非共沸混合冷媒では低沸点冷媒より高沸点冷媒のほうが凝縮しやすいが、伝熱管6内を冷媒が流れることで、高沸点冷媒が凝縮したのちには新たな高沸点冷媒の供給がないため、速やかに低沸点冷媒の凝縮がすすむ。その結果、未凝縮の冷媒蒸気が取り残されることがなくなり、非共沸混合冷媒の凝縮温度の違いによって凝縮器から排出される循環冷媒の組成が封入時の冷媒組成からずれるのを抑制できる。また、伝熱管6内の流速が大きくなるから、冷媒側の熱伝達率を向上させることができる。
したがって、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにおいて、冷媒組成変動による性能低下を防止することができる。また、最終的な冷媒液の高沸点冷媒の割合が多くなるのを防止でき、熱交換性能が落ちたり、高圧側圧力が高くなったりして圧縮機で消費するエネルギーが増加することを防止できる。
また、冷却水は邪魔板10により流路断面積が小さくなるため、邪魔板10がない場合と比較して、流速が大きくなり、冷却水側の熱伝達性能も向上する。
また、本実施例によれば、冷媒入口管14を上部に設け、冷媒出口管15を下部に設けているから、凝縮した冷媒液は冷媒蒸気より重いため下に流れやすく、冷媒は全体として上から下に流れやすい構造となっている。一方、冷却水入口管12は冷媒出口管15側に設けられ、冷却水出口管13は、冷媒入口管14側に設けられているから、温度の高い上流側の冷媒は、温度の高い下流側の冷却水と熱交換し、温度の低い下流側の冷媒は、温度の低い上流側の冷却水と熱交換する。したがって、冷媒と冷却水の流れが対向流になっているから、非共沸混合冷媒の二相域の温度勾配による性能低下を防ぐことができる。これにより、性能を確保する目的で冷媒と冷却水の温度差を大きくするために、凝縮器の下流側に設けられる蒸発器の入口温度を上げる必要がない。そのため、圧縮機の吐出圧力を上げる必要がないから、圧縮機の消費電力増大を防ぐことができる。
さらに、本実施例によれば、伝熱管群7a〜7fの容積は、胴部1の容積に比べて小さいから、凝縮器内の冷媒体積が小さくなり、冷媒封入量を少なくできる。その結果、冷媒の廃棄時や漏洩時の地球環境へのリスクを低減できる。
また、胴部内は伝熱管が占める領域を除いて冷却流体室となるため、高圧の非共沸混合冷媒を使用した場合でも、伝熱管と仕切室を構成する部分以外は、その冷媒に対応する耐圧仕様とする必要がない。そのため、特許文献1の従来技術に比べて、シェル部分の耐圧力を冷媒の高い圧力に合わせる必要がないことから、コストアップを抑えることができる。
図6、図7に、本発明のシェルアンドチューブ型凝縮器の実施例2の断面図を示す。図6は、本実施例の軸方向の断面図であり、図7は、本実施例の軸直角方向の断面図である。それらの図に示すように、本実施例が実施例1と相違する点は、伝熱管群7a〜7eの断面積を、冷媒の上流側ほど大きく、下流側ほど小さくしたことにある。また、伝熱管群7a〜7eのパス数が奇数となった関係で、冷却水出口管13と、冷媒入口管14の位置を反対側に変更している。その他の点は、実施例1と同一であることから、同一の符号を付して説明を省略する。
すなわち、冷媒最上流側の伝熱管群7aの断面積は、最下流側の伝熱管群7e断面積の例えば2〜10倍になっており、比体積の大きい冷媒蒸気が多い上流側と比体積の小さい冷媒液が多い下流側とで冷媒流速を同等レベルにでき、熱交換器全体を有効に活用できる。
ここで、伝熱管群7a〜7eの断面積を上流側と下流側とで変化させたが、冷却水流路の断面積は、冷却水流速を一定にするために上流側から下流側まで変化がないほうが望ましい。つまり、冷媒上流側の伝熱管群の配管本数は多くするが、冷却水流路の断面積が同じレベルになるように、邪魔板10の位置を設定する必要がある。冷却水流路の断面積の変動がないことで、冷却水の圧力損失の増加が防止できる。
図8、図9に、本発明のシェルアンドチューブ型凝縮器の実施例3の断面図を示す。図8は、本実施例の軸方向の断面図であり、図9は、本実施例の軸直角方向の断面図である。それらの図に示すように、本実施例が実施例1と相違する点は、伝熱管群のパス数を2としたこと、及び邪魔板10を円筒体にしたことにある。
すなわち、伝熱管群7a、7bは、円筒体の邪魔板10の内側と外側の2つに分かれている。邪魔板10を平板に比べ変形に強い円筒型とすることで構造が単純化できる。
図10、図11に、本発明のシェルアンドチューブ型凝縮器の実施例4の断面図を示す。図10は、本実施例の軸直角方向の断面図である。図示のように、邪魔板10によって冷却流体流路が4つに分割されている。図11は、邪魔板10の部分の斜視図を示す。図11に示すように、邪魔板10は、冷却水の流れ18が4つの冷却流体流路を直列に流れるように形成されている。また、伝熱管群の冷媒の流れの向きは、冷却水の流れとは逆向きであり、対向流配置となっている。
本実施例によれば、冷媒上流側より冷媒下流側の伝熱管群の断面積が小さいから、冷媒の流速を上流から下流まで同等レベルにできる。また、邪魔板10を平板を組み合わせた構造とすることで、邪魔板10の強度が増す利点がある。
図12に、本発明のシェルアンドチューブ型凝縮器の実施例5の軸方向の断面図を示す。本実施例が、図6の実施例2と相違する点は、邪魔板10を胴部1の軸方向に直交する方向に配置し、冷却水の流路を軸方向にジグザグに形成したことにある。これにより、冷却水出口管13と冷媒入口管14との関係、及び冷却水入口管12と冷媒出口管15との関係は、対向流となっているが、その他の部分の冷却水流路と伝熱管6との関係は、十字流となる。
本実施例によっても、実施例1と同様に、非共沸混合冷媒を比較的断面積の小さい伝熱管6内を流すようにしているため、伝熱管6内の流速が大きくなり、冷媒側の熱伝達率を向上させることができる。特に、伝熱管6の上流側から下流側に向うにつれて、伝熱管6の内壁面側から冷媒の凝縮が進むことになるが、伝熱管6内を流れる冷媒流速が大きいことから、凝縮した冷媒液が冷媒蒸気を取り込んで伝熱管内を同一レベルの速度で流れることになる。また、非共沸混合冷媒では低沸点冷媒より高沸点冷媒のほうが凝縮しやすいが、伝熱管6内を冷媒が流れることで、高沸点冷媒が凝縮したのちには新たな高沸点冷媒の供給がないため、速やかに低沸点冷媒の凝縮がすすむ。その結果、凝縮しなかった冷媒蒸気が取り残されることがなくなり、非共沸混合冷媒の凝縮温度の違いによって、凝縮器から排出される循環冷媒の組成が封入時の冷媒組成からずれるのを抑制できる。したがって、非共沸混合冷媒を用いた冷凍サイクルにおいて、冷媒組成変動による性能低下を防止することができる。また、最終的な冷媒液の高沸点冷媒の割合が多くなるのを防止でき、熱交換性能が落ちたり、高圧側圧力が高くなったりして圧縮機で消費するエネルギーが増加することを防止できる。
本発明の実施例1のシェルアンドチューブ型凝縮器の軸方向の断面図を示す。 実施例1の軸直交方向の断面図を示す。 沸点が異なる2種類の冷媒A、Bの非共沸混合冷媒の気液平衡線図の例である。 特許文献1のシェルアンドチューブ型凝縮器に非共沸混合冷媒を使用したときの問題点を説明する模式図である。 本発明の実施例1の効果を説明する図である。 本発明の実施例2のシェルアンドチューブ型凝縮器の軸方向の断面図を示す。 実施例2の軸直交方向の断面図を示す。 本発明の実施例3のシェルアンドチューブ型凝縮器の軸方向の断面図を示す。 実施例3の軸直交方向の断面図を示す。 本発明の実施例4のシェルアンドチューブ型凝縮器の軸直交方向の断面図を示す。 実施例4の冷却水の流れを説明する斜視図である。 本発明の実施例5のシェルアンドチューブ型凝縮器の軸直交方向の断面図を示す。
符号の説明
1 胴部
2、3 仕切室
4、5 管板
6 伝熱管
7a〜7f 伝熱管群
9 中仕切板
10 邪魔板
12 冷却水入口管
13 冷却水出口管
14 冷媒入口管
15 冷媒出口管

Claims (6)

  1. 筒状の胴部と、該胴部の両端に設けられた第1と第2の仕切室と、該第1と第2の仕切室を連通して前記胴部内に設けられた複数の伝熱管とを備えてなるシェルアンドチューブ型凝縮器において、
    前記伝熱管内に非共沸混合冷媒を流通し、前記胴部内に冷却流体を流通してなることを特徴とするシェルアンドチューブ型凝縮器。
  2. 請求項1に記載のシェルアンドチューブ型凝縮器において、
    複数の前記伝熱管を複数の伝熱管群に分け、隣り合う前記伝熱管群に流れる流体の流れが互いに逆向きになるように前記第1と第2の仕切室に互い違いに中仕切板を設けるとともに、前記胴部内の流体の流れが各伝熱管群の流体の流れと互いに逆向きになるように、前記胴部内の各伝熱管群の間に邪魔板を配置し、前記胴部内に流通される流体の入口側に前記伝熱管群に通流される流体の出口側を配置し、前記胴部内に流通される流体の出口側に前記伝熱管群に流通される流体の入口側を配置してなることを特徴とするシェルアンドチューブ型凝縮器。
  3. 請求項2に記載のシェルアンドチューブ型凝縮器において、
    前記各伝熱管群の間に配置される邪魔板が平板であることを特徴とするシェルアンドチューブ型凝縮器。
  4. 請求項2に記載のシェルアンドチューブ型凝縮器において、
    前記各伝熱管群の間に配置される邪魔板が円筒体であることを特徴とするシェルアンドチューブ型凝縮器。
  5. 請求項2乃至4のいずれかに記載のシェルアンドチューブ型凝縮器において、
    前記伝熱管群の流路面積は、前記非共沸混合冷媒の入口側よりも出口側が小さく形成されてなることを特徴とするシェルアンドチューブ型凝縮器。
  6. 請求項1に記載のシェルアンドチューブ型凝縮器において、
    複数の前記伝熱管を複数の伝熱管群に分け、隣り合う前記伝熱管群に流れる流体の流れが互いに逆向きになるように前記第1と第2の仕切室に互い違いに中仕切板を設けるとともに、前記胴部内に前記伝熱管が直交する複数の邪魔板を配置し、該複数の邪魔板により前記胴部内に流通される流体流路を蛇行させてなることを特徴とするシェルアンドチューブ型凝縮器。
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