JP2007206514A - 乾燥装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】感光材料に対して吹き付けられる温風の温度を精度良く検知して、乾燥処理の効率化を図ることが可能な乾燥装置を提供する。
【解決手段】写真プリントシステム1に搭載された乾燥部60では、熱源部70と、サーミスタ71と、送風ダクト72と、搬送機構(圧接搬送ローラ対61、ターンローラ対62、搬出ローラ対64)と、温風ノズル73と、を有している。サーミスタ71は、印画紙Pを搬送する搬送経路aの最上流側において、印画紙Pを搬送する搬送経路aと送風ダクト72との間であって搬送経路aに対して近接する位置に配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば、写真処理装置に搭載されており、感光材料に対して乾燥処理を行なう乾燥装置に関する。
一般的に、画像データに基づいて、現像処理液等の処理液を使用して感光材料に対して現像処理を行なう写真処理装置の中には、現像処理された感光材料に対して乾燥処理を行なう乾燥装置を搭載したものがある。
このような乾燥装置では、感光材料を所定の搬送経路に沿って搬送しつつ感光材料に対して温風等を吹き付けて乾燥処理を行なう。そして、この感光材料に対する乾燥処理では、感光材料が温風等によって加熱されて乾燥が始まるまでの区間、いわゆる予熱区間が形成される。そして、この予熱区間において、温風の温度を感光材料の乾燥処理に適した温度に調節することは、感光材料に対して乾燥処理を行なう上で重要な課題であった。
例えば、特許文献1には、乾燥装置において、熱源部に近接配置された温度検知部によって付近温度を検知して、熱源部の作動状態を制御するものが開示されている。
特開昭62−273540号公報(昭和62年11月27日公開)
しかしながら、上記従来の乾燥装置では、以下に示すような問題点を有している。
すなわち、上記公報に開示された乾燥装置では、熱源から感光材料を搬送する搬送経路に到達するまでの間に、実際に感光材料に対して吹き付けられる温風の温度は、熱源部に近接配置された温度検知部によって検知される温風の温度よりも低くなってしまう。その結果、温度検知部によって実際に感光材料に対して吹き付けられる温風の温度を精度良く検知することができないため、感光材料に対する乾燥処理の効率化を図る上で問題であった。
そこで、本発明の課題は、感光材料に対して吹き付けられる温風の温度を精度良く検知して、乾燥処理の効率化を図ることが可能な乾燥装置を提供することにある。
第1の発明に係る乾燥装置は、感光材料を搬送しながら乾燥処理を行なう乾燥装置であって、熱源部と、送風部と、搬送機構と、吹き出し部と、温度検知部と、を備えている。熱源部は、周囲の空気を加熱する。送風部は、熱源部において加熱された空気を送風する。搬送機構は、感光材料を所定の搬送経路に沿って搬送する。吹き出し部は、送風部において送風される加熱された空気を搬送経路に沿って搬送される感光材料に対して吹き付ける。温度検知部は、感光材料を搬送する搬送経路の最上流側において、搬送経路と吹き出し部との間であって搬送経路に対して近接して配置されている。
ここでは、温度検知部は、感光材料を搬送する搬送経路の最上流側において搬送経路と吹き出し部との間であって搬送経路に対して近接して配置されている。
このような感光材料を搬送しながら乾燥処理を行なう乾燥装置において、感光材料に対して加熱された空気(以下、温風)を吹き付けて乾燥処理を行なう。感光材料を搬送する搬送経路の最上流側に形成される予熱区間において、温風の温度を適切に調節することが要求される。そのため、乾燥装置の中には、温風の吹き出し部近傍に配置された温度検知部によって温風の温度を検知して温風の熱供給源である熱源部の温度制御を行なうものがある。
しかし、このような乾燥装置において、吹き出し部から吹き出された温風は感光材料の搬送経路に到達するまでに温度が低下する。その結果、温度検知部によって実際に感光材料に対して吹き付けられる温風の温度を精度良く検知することができないため、乾燥処理の効率化を図る上で問題であった。
そこで、本発明に係る乾燥装置では、温度検知部は、感光材料が搬送される搬送経路の最上流側(予熱区間)において感光材料の搬送経路と吹き出し部との間であって搬送経路に対して近接する位置に配置されている。
これにより、吹き出し部近傍に温度検知部を配置する場合よりも、感光材料の搬送経路に近い位置に温度検知部を配置して、吹き出し部から搬送経路に沿って搬送される感光材料に対して吹き付けられる温風の温度を検知する。
このため、吹き出し部近傍に温度検知部を配置する場合と比較して、感光材料に対して吹き付けられる温風の温度と、温度検知部が検知する温風の温度との差が少なくなる。このようにして、予熱区間において感光材料に対して吹き付けられる実際の温風の温度を、精度良く検知して乾燥処理に適した温度に制御することができる。
この結果、乾燥装置において、感光材料に対する乾燥処理の効率化を図ることができる。
第2の発明に係る乾燥装置は、第1の発明に係る乾燥装置であって、搬送機構は、複数の搬送ローラを有している。温度検知部は、搬送ローラのうち感光材料が搬送される搬送経路の最上流側に設置された搬送ローラの直上流側に配置されている。
ここでは、温度検知部は、感光材料が搬送される搬送経路の最上流側(予熱区間)に設置された搬送ローラの直上流側に配置されている。
これにより、予熱区間において、感光材料を搬送する搬送ローラの直上流側に吹き付けられる温風の温度を温度検知部によって検知することができる。
本発明に係る乾燥装置は、上記発明に係る乾燥装置であって、搬送経路に沿って搬送される感光材料に対して加熱された空気を吹き付ける吹き出し部を少なくとも1つ以上さらに備えている。熱源部は、複数の吹き出し部のうち、搬送経路の最上流側において搬送される感光材料に対して加熱された空気を吹き付ける吹き出し部に最も近くなるように配置されている。
ここでは、熱源部は、感光材料が搬送される搬送経路の最上流側(予熱区間)に対して加熱された空気(以下、温風)を吹き付ける吹き出し部(以下、予熱区間の吹き出し部)に最も近くなるように配置されている。
これにより、予熱区間の吹き出し部から離れた位置に熱源部が配置されている場合と比べて、熱源部から熱を供給された温風の温度が下がらないうちに予熱区間に沿って搬送される感光材料に対して温風を吹き付けることができる。そのため、感光材料に対して吹き付けられる温風の温度を、乾燥処理により適した温度に正確に調節することができる。
この結果、乾燥装置において、感光材料に対してさらに効率的な乾燥処理を行なうことができる。
第1の発明に係る乾燥装置によれば、感光材料に対する乾燥処理の効率化を図ることができる。
第2の発明に係る乾燥装置によれば、予熱区間において、感光材料を搬送する搬送ローラの直上流側に吹き付けられる温風の温度を温度検知部によって検知することができる。
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム1について、図1〜図4を用いて説明すれば以下の通りである。
[写真プリントシステム1の構成]
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステム1は、図1に示すように、いわゆるデジタルミニラボと呼ばれる写真プリントシステムである。
写真プリントシステム1は、操作部20と、プリント部50と、を備えている。
操作部20は、現像された写真フィルムFやデジタルカメラ等で撮影されたデジタル画像データが保存されたメモリカード等のメディアから画像データを取り込んでプリントデータを作成し、プリント部50に対して送信する。
プリント部50は、操作部20から受信したプリントデータに基づいて、印画紙(感光材料)P(図2参照)に対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像や、セットアップ用テストプリントを形成する。
[操作部20の構成]
操作部20は、図1に示すように、モニタ21と、キーボード22と、マウス23と、コンピュータユニット30と、メディアリーダ31と、フィルムスキャナ40と、を有している。
コンピュータユニット30は、モニタ21、キーボード22、マウス23と接続されており、フィルムスキャナ40およびプリント部50に含まれる各部の動作や画像処理および画像データの入出力等の制御を行う。
モニタ21には、各種制御のためのGUI(Graphical User Interface)や処理対象の画像が表示される。
メディアリーダ31は、本写真プリントシステム1のコントローラとして機能するコンピュータユニット30に搭載されており、デジタルカメラ等で撮影された画像のデジタルデータをメモリカードや各種半導体メモリ、CD−R等のメディアから取り込む。
フィルムスキャナ40は、写真フィルムFに現像された撮影コマに対応する画像をデジタル画像データとして取り込む。
[プリント部50の構成]
プリント部50は、図1に示すように、操作部20から受信したプリントデータに基づいて、印画紙Pを搬送しながら印画紙Pに対して露光処理および現像処理を行って写真プリント画像を形成する。
プリント部50は、図2に示すように、内部に2つの印画紙マガジン51と、シートカッター52と、バックプリント部53と、プリント露光部54と、圧接搬送ローラ対57と、チャッカー式搬送ユニット58と、処理槽ユニット55と、乾燥部60と、コンベア56と、ソータ(図示せず)と、を有している。
2つの印画紙マガジン51は、プリント部50の内部においてロール状の印画紙Pを1個ずつ収納しており、圧接搬送ローラ対57によって適宜必要な量の印画紙Pが引き出される。
シートカッター52は、印画紙マガジン51から印画紙Pを引き出す複数の圧接搬送ローラ対57の下流側に配置されており、印画紙マガジン51から引き出された印画紙Pを所望のサイズに切断する。
バックプリント部53は、シートカッター52の下流側に配置されており、プリントサイズ等所望のサイズに切断された印画紙Pの裏面側に、色補正情報やコマ番号等のプリント処理情報を印刷する。
プリント露光部54は、バックプリント部53の下流側におけるチャッカー式搬送ユニット58に隣接するように配置されており、プリントサイズやテストプリントサイズに切断された印画紙Pの表面に対して、プリントする撮影画像の露光を行う。
処理槽ユニット55は、プリント露光部54の下流側における複数の圧接搬送ローラ対57に隣接するように配置されており、発色現像処理液を貯留する発色現像槽55a、漂白定着処理液を貯留する漂白定着槽55bおよび安定処理液を貯留する安定処理槽55cを有している。そして、露光後の印画紙Pが、これらの各処理槽55a〜55cをこの順で経由しながら搬送されることで、所望の写真プリント画像やセットアップ用テストプリント画像が印画紙Pの表面に形成される。
乾燥部60は、処理槽ユニット55の下流側に配置されており、現像処理された印画紙Pを乾燥させるために設けられている。なお、乾燥部60の構成については後段にて詳述する。
コンベア56は、プリント部50の上部に露出しており、写真プリント画像が表面に形成されて乾燥処理後に排出された印画紙Pをソータの方向へ搬送する。
ソータは、プリント部50の前面側に鉛直方向に複数のトレイを並べた状態で配置されており、コンベア56によって搬送されるプリント済の印画紙Pを、例えば、オーダー単位で各トレイに振り分ける。
圧接搬送ローラ対57と、チャッカー式搬送ユニット58とは、プリント部50の内部において、印画紙マガジン51に収容されたロール状の印画紙Pを引き出すとともに、プリントサイズ等に切断された印画紙Pを、印画紙Pに対して行われる様々な処理に対応した搬送速度で搬送する。圧接搬送ローラ対57は、2つのローラを組み合わせて構成されており、2つのローラの間の隙間に印画紙Pを圧接して回転することで印画紙Pを下流側へと搬送する。チャッカー式搬送ユニット58は、プリントサイズ等に切断された印画紙Pの下流側(先端側)の端部を搬送方向における両側からつまむようにして搬送する。
(乾燥部60の構成)
乾燥部60は、現像処理された印画紙Pを上下方向に搬送しながら乾燥処理を行なう乾燥部である。そして、乾燥部60は、図3および図4に示すように、圧接搬送ローラ対(搬送機構)61と、ターンローラ対(搬送機構)62と、搬送ガイド63と、搬出ローラ対(搬送機構)64と、熱源部70と、サーミスタ(温度検知部)71と、送風ダクト(送風部)72と、温風ノズル(吹き出し部)73と、制御部80と、を有している。
圧接搬送ローラ対61は、図4に示すように、それぞれ駆動ローラ(搬送ローラ)61aと当接ローラ(搬送ローラ)61bとを組み合わせて構成されており、処理槽ユニット55の直下流側の搬送経路aに沿って3対配置されている。そして、圧接搬送ローラ対61は、それぞれ2つのローラ(駆動ローラ61a、当接ローラ61b)の間隙に印画紙Pを挟みこんで駆動ローラ61aを回転することで印画紙Pを垂直上方の下流側へと搬送する。
ターンローラ対62は、図4に示すように、上流側から上方に向かって搬送されてくる印画紙Pを下方に向かって搬送させるように搬送方向を変化させるためのローラ群であり、駆動ローラ(搬送ローラ)62aと複数の従動ローラ(搬送ローラ)62bとを含むように構成されている。
搬送ガイド63は、図4に示すように、ターンローラ対62の直下流側に配置されており、印画紙Pをターンローラ対62から受け取って搬送方向を下向きから略水平方向に変更して搬送経路aに沿って下流側へ搬送する。
搬出ローラ対64は、図3に示すように搬送ガイド63の直下流側の搬送経路aに沿って配置されており印画紙Pをコンベア56に排出するためのローラ対であり、図4に示すように、駆動ローラ(搬送ローラ)64aと従動ローラ(搬送ローラ)64bとによって構成されている。また、搬出ローラ対64は、2つのローラ(駆動ローラ64a、従動ローラ64b)の間隙に印画紙Pを挟み込み、駆動ローラ64aを回転させることで印画紙Pを下流側の搬出口65へ搬出する。そして、印画紙Pは、搬出口65を通過してコンベア56(図2参照)へ落下搬送される。
熱源部70は、図3に示すように、乾燥部60の下部側面部において送風ダクト72(後段にて詳述)の内部に設置されており、複数の温風ノズル73(後段にて詳述)のうち、印画紙Pが搬送される搬送経路aの最上流側(以下、予熱区間)に対して温風を吹き付ける温風ノズル73に最も近接して配置されている。また、熱源部70は、例えば、シーズヒータによって周囲の空気を加熱して暖める。そして、熱源部70から熱を供給された空気は、送風ファン72a(後段にて詳述)によって温風として送風ダクト72(後段にて詳述)側へ送り出される。
これにより、予熱区間に対して温風を吹き付ける温風ノズル73から離れた位置に熱源部70が配置されている場合と比較して、熱源部70から温風ノズル73までの距離が短いため、熱源部70から熱を供給された温風の温度が低下しないうちに予熱区間を搬送される印画紙Pに対して温風を吹き付けることができる。そのため、印画紙Pに対して吹き付けられる温風の温度を印画紙Pの乾燥処理に適した温度に正確に調節することができる。
送風ダクト72は、図3に示すように、複数の送風ファン72aを含んでおり、乾燥部60の側面部であって搬送経路aに面するように配置されており、熱源部70から熱を供給された温風を各温風ノズル73へ誘導する。
送風ファン72aは、図3に示すように、送風ダクト72の下部であって送風ダクト72の内部に設置された熱源部70と近接して対向するように配置されており、熱源部70から熱を供給された空気を熱源部70から熱源部70の外側を覆っている送風ダクト72側へ温風として送り込む。
温風ノズル73は、図3に示すように、送風ダクト72の搬送経路aに面する側の側面部に搬送経路aに対向するように複数配置されており、搬送経路aにそって垂直上方の上流側へ搬送される印画紙Pに対して温風を吹き付けて乾燥処理を行なう。
サーミスタ71は、図3に示すように、予熱区間と温風ノズル73との間であって、予熱区間に配置された圧接搬送ローラ対61の直上流側の搬送経路aに対して近接配置されている。そして、サーミスタ71は、予熱区間に対して温風ノズル73から吹き付けられる温風の温度を検知する。
これにより、予熱区間において、印画紙Pを搬送する圧接搬送ローラ対61の直上流側に吹き付けられる温風の温度をサーミスタ71によって検知することができる。
また、温風ノズル73近傍にサーミスタ71を配置する場合よりもサーミスタ71を印画紙Pの搬送経路aに近い位置に配置することができるため、印画紙Pに対して実際に吹き付けられる温風の温度を、精度良くサーミスタ71によって検知することができる。
制御部80は、図3に示すように、熱源部70近傍に配置されており、サーミスタ71によって検知された温風の温度に基づいて熱源部70の温度を印画紙Pの乾燥処理に適した温度に制御する。
[写真プリントシステム1の特徴]
(1)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載された乾燥部60では、図3に示すように、熱源部70と、サーミスタ71と、送風ダクト72と、搬送機構(圧接搬送ローラ対61、ターンローラ対62、搬出ローラ対64)と、温風ノズル73と、を有している。そして、サーミスタ71は、印画紙Pを搬送する搬送経路aの最上流側において、印画紙Pを搬送する搬送経路aと送風ダクト72との間であって搬送経路aに対して近接する位置に配置されている。
通常、このような印画紙を搬送しながら乾燥させる乾燥部では、印画紙の搬送経路の最上流側において、温風によって印画紙が加熱されてから乾燥が始まるまでの区間(予熱区間)が存在する。そして、この予熱区間において、印画紙に対して吹き付ける温風の温度を適切に調節することは、印画紙に対する乾燥処理の効率化を図る上で重要な問題であった。そのため、乾燥部の中には、温風が吹き出す温風ノズル近傍に温度検知部を配置して温風の熱供給源である熱源部の温度を制御するものがある。しかし、このような乾燥部において、温風の温度は、温風ノズルから印画紙が搬送される搬送経路上に到達するまでに冷却されてしまう。このため、実際に印画紙Pによって吹き付けられる温風の温度は、温風ノズル近傍に配置された温度検知部によって検知される温風の温度よりも低くなり、乾燥処理の効率化を図る上で問題であった。
そこで、本実施形態の乾燥部60では、サーミスタ71は、予熱区間において搬送経路aと温風ノズル73との間であって搬送経路aに近接する位置に配置されている。
これにより、温風ノズル73近傍にサーミスタ71を配置する場合よりもサーミスタ71を印画紙Pの搬送経路aに近い位置に配置することができる。
このため、温風ノズル73近傍にサーミスタ71を配置する場合よりも、印画紙Pに対して実際に吹き付けられる温風の温度を、精度良く検知して乾燥処理に適した温度に制御することができる。
この結果、乾燥部60において、印画紙Pに対する乾燥処理の効率化を図ることができる。
(2)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載された乾燥部60では、搬送機構(圧接搬送ローラ対61、ターンローラ対62、搬出ローラ対64)は、図4に示すように、複数の搬送ローラ(駆動ローラ61a、当接ローラ61b、駆動ローラ62a、従動ローラ62b、駆動ローラ64a、従動ローラ64b)を有している。そして、サーミスタ71は、搬送経路aの最上流側(予熱区間)に設置された駆動ローラ61aと当接ローラ61bとの直上流側に配置されている。
これにより、予熱区間において、印画紙Pを搬送する圧接搬送ローラ対61の直上流側に吹き付けられる温風の温度をサーミスタ71によって検知することができる。
(3)
本実施形態の写真プリントシステム1に搭載された乾燥部60では、図3に示すように、複数の温風ノズル73を有している。そして、熱源部70は、複数の温風ノズル73のうち、予熱区間において搬送される印画紙Pに対して温風を吹き付ける温風ノズル73(以下、予熱区間の温風ノズル73)に最も近くなるように配置されている。
これにより、予熱区間の温風ノズル73から離れた位置に熱源部70が配置されている場合と比較して、熱源部70から予熱区間の温風ノズル73までの距離が短いため、熱源部70から熱を供給された温風の温度が低下しないうちに予熱区間を搬送される印画紙Pに対して温風を吹き付けることができる。そのため、印画紙Pに対して吹き付けられる温風の温度を印画紙Pの乾燥処理に適した温度に正確に調節することができる。
この結果、乾燥部60において、印画紙Pに対する乾燥処理の効率化を図ることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(A)
上記実施形態では、サーミスタ71は、図3に示すように、予熱区間と温風ノズル73との間であって、予熱区間に配置された圧接搬送ローラ対61の直上流側の搬送経路aに対して近接配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、サーミスタ71は、搬送経路aの最上流側において、予熱区間と温風ノズル73との間であって搬送経路aに対して近接配置されている場合には、圧接搬送ローラ対61から離れた位置に配置してもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る乾燥部60と同様の効果を得ることができる。
(B)
上記実施形態では、図3に示すように、乾燥部60において、温風ノズル73は、搬送経路aの外側であって搬送経路aに対向する位置に複数配置されており、搬送経路aにおいて搬送される印画紙Pに対して外側から内側に向かう方向に温風を吹き付けて乾燥処理を行なう例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、乾燥部60において、温風ノズル73を、搬送経路aの外側と内側とにそれぞれ搬送経路aに対向するように配置して、温風ノズル73によって搬送経路aの外側と内側とから温風を印画紙Pに対して吹き付けてもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る乾燥部60と同様の効果を得ることができる。
(C)
上記実施形態では、熱源部70は、図3に示すように、乾燥部60の下部側面部において送風ダクト72の内部に設置されており、複数の温風ノズル73のうち、印画紙Pが搬送される予熱区間に対して温風を吹き付ける温風ノズル73に最も近接して配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、熱源部70は、乾燥部60の内部であれば、送風ダクト72の外側に設けても
よい。
この場合には、熱源部70に対するメンテナンス作業の際に送風ダクト72を取り外すといった作業が不要となるため作業性を向上させることができる。
(D)
上記実施形態では、制御部80は、図3に示すように、熱源部70近傍に配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、制御部80は、写真プリントシステム1において乾燥部60以外の設置可能な場所に配置してもよい。
この場合には、熱源部70から離れた位置に制御部80を配置することができるので、熱源部70において発生する熱の影響によって制御部80に不具合が発生するリスクを回避できる。
(E)
上記実施形態では、送風ファン72aは、図3に示すように、送風ダクト72の下部であって送風ダクト72の内部に設置された熱源部70と近接して対向するように配置されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、送風ファン72aを、送風ダクト72において、各温風ノズル73に近接して対向するように配置してもよい。
この場合には、各温風ノズル73から吹き出す温風の流量を各温風ノズル73毎に調整することができるので、印画紙Pの種類や、乾燥部60における印画紙Pの搬送速度等に応じてより効率的な乾燥処理を行なうことができる。
(F)
上記実施形態では、温度検知部は、サーミスタ71である例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、サーミスタ71の代わりに熱電対を用いてもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る乾燥部60と同様の効果を得ることができる。
(G)
上記実施形態では、搬送機構は、複数の搬送ローラ対(圧接搬送ローラ対61、ターンローラ対62、搬出ローラ対64)によって形成されている例を挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、搬送ローラ対の代わりに、搬送ローラとガイドとを組み合わせて搬送機構を形成してもよい。
この場合にも、上記実施形態に係る乾燥部60と同様の効果を得ることができる。
本発明の乾燥装置は、感光材料に対する乾燥処理の効率化を図ることができるという効果を奏することから、写真処理装置等に搭載された乾燥装置に対して広く適用可能である。
本発明の一実施形態に係る写真プリントシステムの外観図。 図1の写真プリントシステムの内部構成を示す断面図。 図1の写真プリントシステムに搭載された乾燥部内の構成を示す拡大図。 図3に示す乾燥部における印画紙の搬送経路付近の構成を示す拡大図。
符号の説明
1 写真プリントシステム
20 操作部
21 モニタ
22 キーボード
23 マウス
30 コンピュータユニット
31 メディアリーダ
40 フィルムスキャナ
50 プリント部
51 印画紙マガジン
52 シートカッター
53 バックプリント部
54 プリント露光部
55 処理槽ユニット
55a 発色現像槽
55b 漂白定着槽
55c 安定処理槽
56 コンベア
57 圧接搬送ローラ対
58 チャッカー式搬送ユニット
60 乾燥部(乾燥装置)
61 圧接搬送ローラ対(搬送機構)
61a 駆動ローラ(搬送ローラ)
61b 当接ローラ(搬送ローラ)
62 ターンローラ対(搬送機構)
62a 駆動ローラ(搬送ローラ)
62b 従動ローラ(搬送ローラ)
63 搬送ガイド
64 搬出ローラ対(搬送機構)
64a 駆動ローラ(搬送ローラ)
64b 従動ローラ(搬送ローラ)
65 搬出口
70 熱源部
71 サーミスタ(温度検知部)
72 送風ダクト(送風部)
72a 送風ファン
73 温風ノズル(吹き出し部)
80 制御部
P 印画紙(感光材料)
F 写真フィルム

Claims (2)

  1. 感光材料を搬送しながら乾燥処理を行なう乾燥装置であって、
    周囲の空気を加熱する熱源部と、
    前記熱源部において加熱された前記空気を送風する送風部と、
    前記感光材料を所定の搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、
    前記送風部において送風される加熱された前記空気を前記搬送経路に沿って搬送される前記感光材料に対して吹き付ける吹き出し部と、
    前記感光材料を搬送する前記搬送経路の最上流側において、前記搬送経路と前記吹き出し部との間であって前記搬送経路に対して近接して配置されている温度検知部と、
    を備えている乾燥装置。
  2. 前記搬送機構は、複数の搬送ローラを有しており、
    前記温度検知部は、前記搬送ローラのうち前記感光材料が搬送される前記搬送経路の前記最上流側に設置された前記搬送ローラの直上流側に配置されている、
    請求項1に記載の乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN101424872B (zh) * 2007-10-30 2010-06-16 诺日士钢机株式会社 干燥装置

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