JP2007205817A - レーダ情報処理装置の試験装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】試験時における操作員の作業負荷を軽減する。
【解決手段】試験装置20は、レーダ情報処理装置10に対する試験内容が定義された試験シナリオデータを記憶する試験シナリオ記憶部24と、試験シナリオデータをもとにレーダ情報処理装置10に対して送出する試験データを発生する試験データ発生部25と、試験シナリオデータをもとに試験データに応じて動作するレーダ情報処理装置10に対する操作指示を出力する操作接続部26と、試験データ発生部25により発生された試験データ、及び操作接続部26により出力された操作指示に応じて動作するレーダ情報処理装置10による処理結果を出力する結果データ出力部27とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】試験装置20は、レーダ情報処理装置10に対する試験内容が定義された試験シナリオデータを記憶する試験シナリオ記憶部24と、試験シナリオデータをもとにレーダ情報処理装置10に対して送出する試験データを発生する試験データ発生部25と、試験シナリオデータをもとに試験データに応じて動作するレーダ情報処理装置10に対する操作指示を出力する操作接続部26と、試験データ発生部25により発生された試験データ、及び操作接続部26により出力された操作指示に応じて動作するレーダ情報処理装置10による処理結果を出力する結果データ出力部27とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、リアルタイムに取得されるレーダ情報を処理するレーダ情報処理装置を試験するための試験装置に関する。
一般に、航空管制システム内のレーダ情報処理装置は、レーダ装置により取得された航空機等についてのレーダ情報(位置等)を受けとり、操作員による各種の操作に基づいてリアルタイムに処理・表示して、管制に必要な各種情報を提供する。
また、誘導弾システム内のレーダ情報処理装置は、レーダ装置により取得された対象目標に関するレーダ情報を受けとり、誘導弾の発射及び誘導等に必要な各種情報を提供する。
従来、航空管制システムの開発、訓練および保守を実施するための模擬航跡発生装置が考えられている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載された装置では、レ−ダで捉えたと想定された航空機に関する航跡情報を作成し、この航跡情報からレ−ダの航跡情報データを発生すると共に、航跡情報を航空機に関する距離と信号強度とに変換し、これを波形整形してビデオデータを生成する。これにより、ビデオデータ格納用の膨大なメモリを必要とすることなく、航空機をレーダの表示装置に表示する。
特開平6−317655号公報
特許文献1に記載された装置では、レ−ダで捉えたと想定された航空機に関する航跡情報を作成することにより、航跡情報をもとにレーダの表示をすることができる。
しかしながら、レーダ情報処理装置に対する試験は操作員による操作を必要としていた。例えば、操作員は、レーダ情報処理装置に対して施す試験の試験項目に応じて、試験データ発生器を操作して、試験項目に対応した試験データを発生させてレーダ情報処理装置に送出させる。また、操作員は、試験データをレーダ情報処理装置に送出させると共に、試験項目に対応させてレーダ情報処理装置を操作する。この結果、レーダ情報処理装置において表示される内容を試験データの処理結果として目視確認して、それを記録すると共に判定する。操作員は、これらの操作を全ての試験項目について繰り返し実行し、全ての試験項目の結果を参照してレーダ情報処理装置の試験結果について良否を判定する。
このように従来では、データ情報処理装置に対する試験をする場合、操作員に対する作業負荷が大きく、かつ試験時間を要していた。さらに、操作員の個人差により確認・判定結果がばらついて、試験品質が安定しないおそれがあった。
本発明の課題は、試験時における操作員の作業負荷を軽減し、安定した試験品質を得られるレーダ情報処理装置の試験装置を提供することにある。
本発明は、レーダ情報処理装置に対する試験内容が定義された試験シナリオデータを記憶する試験シナリオ記憶手段と、前記試験シナリオ記憶手段に記憶された試験シナリオデータをもとに、前記レーダ情報処理装置に対して送出する試験データを発生する試験データ発生手段と、前記試験シナリオ記憶手段に記憶された試験シナリオデータをもとに、前記試験データに応じて動作する前記レーダ情報処理装置に対する操作指示を出力する操作接続手段と、前記試験データ発生手段により発生された試験データ、及び前記操作接続手段により出力された操作指示に応じて動作する前記レーダ情報処理装置による処理結果を出力する処理結果出力手段とを具備したことを特徴とする。
本発明によれば、レーダ情報処理装置に対する試験内容が定義された試験シナリオデータをもとに、レーダ情報処理装置に対して送出する試験データを発生してレーダ情報処理装置に送出すると共にレーダ情報処理装置に対する操作指示を出力してレーダ情報処理装置の試験を実施し、試験結果としてレーダ情報処理装置における処理結果をすることができるので、操作員の負担を軽減し、安定した試験品質を得ることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
図1は、本実施形態におけるシステムの構成を示すブロック図である。
試験対象とするレーダ情報処理装置10は、例えば航空管制システムや誘導弾システムにおいて用いられるもので、レーダ装置によってリアルタイムに取得されるレーダ情報(航空機等の距離、方位、時間等の位置情報)に対する処理を実行し、表示装置12におけるレーダ画面中に航空機の位置や各種情報を表示して管制等に必要な各種情報を提供する。
図1に示すように、本実施形態における試験装置20には、制御部22、操作部23、試験シナリオ記憶部24、試験データ発生部25、操作接続部26、結果データ出力部27、及び基準データ出力部28が設けられている。
制御部22は、試験装置20全体を制御するもので、試験シナリオ記憶部24に記憶された試験シナリオをもとに、試験データ発生部25及び操作接続部26を制御してレーダ情報処理装置10に対する試験を実行させる。また、制御部22は、レーダ情報処理装置10による処理結果を試験結果として入力して記録する。例えば、制御部22は、レーダ情報処理装置10の処理動作中に予め設定された複数のテストポイントの状態を試験結果として記録する。また、制御部22は、レーダ情報処理装置10から入力した処理結果を、結果データ出力部27により出力させると共に、試験シナリオに設定された処理結果の良否判定の基準となる良否判定基準データを基準データ出力部28により出力させる。
制御部22は、レーダ情報処理装置10の試験結果に対して良否判定基準データとの比較によって試験結果について良否判定して記録して、結果データ出力部27により出力させる他、表示装置12に表示された内容と基準データ出力部28により出力された基準データとの操作員の目視による確認結果を操作部23を通じて入力して記録することができる。
操作部23は、操作員による試験装置20に対する各種操作の入力、及び各種情報の表示をするためのもので、キーボードやポインティングデバイス等の各種入力デバイスの他、ディスプレイ装置を含む。操作部23は、操作員からの試験結果に対する目視確認結果の入力を受けつけて制御部22に出力する。
試験シナリオ記憶部24は、レーダ情報処理装置10に対する試験内容が定義された試験シナリオデータを記憶する。図2には、試験シナリオ記憶部24に記憶される試験シナリオデータ24aの一例を示している。
図2に示すように、試験シナリオデータ24aには、試験シナリオに定義される複数の試験項目のそれぞれに対して試験項目番号が付されている。各試験項目番号に対して、該当する試験の開始と終了の時刻を示す開始/終了時刻データ、試験項目に対応する試験動作をレーダ情報処理装置10に実行させる試験データを発生させるための試験データ発生条件データ、試験データに応じて動作するレーダ情報処理装置10に対して所定の操作をするための動作・操作設定条件データ、及び試験シナリオに応じて動作した処理結果(試験結果)に対する良否判定の基準となる良否判定基準データとが対応付けて記憶されている。
試験データ発生部25は、制御部22の制御のもとで、試験シナリオ記憶部24に記憶された試験シナリオデータ24a(試験データ発生条件データ)をもとに、レーダ情報処理装置10が試験動作をするために必要となる試験データを発生し、レーダ情報処理装置10に送出する。
操作接続部26は、制御部22の制御のもとで、試験シナリオ記憶部24に記憶された試験シナリオデータ24a(動作・操作設定条件データ)をもとに、レーダ情報処理装置10に対して試験動作中に所定の操作するための操作設定信号を出力する。レーダ情報処理装置10は、操作接続部26から出力される操作設定信号を入力することで、操作員がレーダ情報処理装置10に対する入力操作を行った場合と同様にして動作を実行する。
結果データ出力部27は、試験シナリオに応じて実行されたレーダ情報処理装置10の処理結果、あるいは処理結果に対する良否判定基準データを用いた制御部22における良否判定結果を出力する。
基準データ出力部28は、レーダ情報処理装置10に対する試験に用いられた試験シナリオに含まれる良否判定基準データを出力する。操作員は、基準データ出力部28により出力された良否判定基準データとの比較により、表示装置12によって表示された処理結果について良否判定をすることができる。
次に、本実施形態における試験装置20の動作について、図3に示すフローチャートを参照しながら説明する。
試験装置20の試験シナリオ記憶部24には、レーダ情報処理装置10に対する試験を実施するための試験シナリオ(試験シナリオデータ24a)が予め記憶されているものとする。
操作員は、操作部23を操作することにより、レーダ情報処理装置10に対する試験の開始を指示する。なお、試験シナリオ記憶部24に複数の試験シナリオが予め用意されている場合には、何れの試験シナリオを用いて試験を実行するかを任意に選択することが可能であるものとする。
制御部22は、操作部23から指示に応じて、試験シナリオ記憶部24に記憶された試験シナリオデータ24aを読み出し、レーダ情報処理装置10に対する試験のために設定する(ステップA1)。
制御部22は、試験シナリオを設定すると、この試験シナリオに応じてレーダ情報処理装置10を試験動作させるために、試験データ発生部25と操作接続部26を動作させる。
試験データ発生部25は、試験シナリオデータ24aに設定された、例えば試験項目番号の順番に従い、同試験項目番号に対応する試験データ発生条件データに応じた試験データを発生し、開始/終了時刻データが示すタイミングでレーダ情報処理装置10に送出する(ステップA2)。
また、操作接続部26は、同じ試験項目番号に対応する動作・操作設定条件データに応じた操作設定信号をレーダ情報処理装置10に出力する。これにより、レーダ情報処理装置10は、所定の動作モードに設定され、試験データに応じた試験動作、すなわち操作員によって所定の管制操作が行われた場合と同様に動作されることになる(ステップA3)。ここで実行される管制操作の機能の組み合わせは、試験シナリオデータ24a中の動作・操作設定条件データによって任意に設定することができる。
動作・操作設定条件データに応じて管制操作を実施させることができるので、レーダ情報処理装置10の試験において、正しい入力操作のみを実行するか、意図的に不正な入力操作を組み合わせて実行するかといったことも、自動化することができる。
レーダ情報処理装置10における処理結果(試験結果)は、制御部22に出力される。ここでは、処理動作中に予め設定された複数のテストポイントのそれぞれの状態を試験結果として制御部22により取得されるものとする。
制御部22は、レーダ情報処理装置10から取得された試験結果を記憶すると共に、結果データ出力部27により出力させる(ステップA4)。
また、制御部22は、レーダ情報処理装置10から取得した処理結果と、試験シナリオデータ24aに含まれる良否判定基準データとを比較することにより、試験結果について良否判定を実行する(ステップA5)。そして、その判定結果を、例えば項目試験番号と対応付けて記憶すると共に結果データ出力部27によって出力させる。
また、制御部22によって良否判定ができない処理結果については、操作員によって目視により良否判定をすることもできる。制御部22は、試験シナリオデータ24aに含まれる良否判定基準データを基準データ出力部28により出力させる。基準データ出力部28による出力形態としては、ディスプレイ表示、紙媒体などに対する印刷出力、音声出力などを用いることができる。
操作員は、基準データ出力部28によって出力された良否判定基準データを参照することにより、レーダ情報処理装置10による処理結果、例えば表示装置12における表示や、レーダ情報処理装置10の動作状態などについて目視によって判定することができる。操作員は、基準データ出力部28によって出力される、レーダ情報処理装置10に対して試験動作させた試験項目の良否判定基準データを参照して判定することができるので、良否判定の作業を容易に実行することができる。
操作員は、目視による判定結果について、操作部23を操作することで試験装置20に入力することができる。制御部22は、操作部23に対して、操作員による目視による判定結果が入力されると、自動判定した判定結果と共に記録しておく。
ここで、制御部22は、設定された試験シナリオの全ての試験項目について試験が終了したか判別する。全ての試験項目について試験が終了していなければ(ステップA6、No)、前述と同様にして、試験シナリオデータ24aに含まれる次の試験項目番号に対応する各データを用いて、レーダ情報処理装置10に対して試験動作を実行させて、その結果を記録する(ステップA2〜A6)。
そして、試験シナリオに設定された全ての試験項目についての試験が終了すると(ステップA6、Yes)、制御部22は、全ての試験項目についての試験結果を記録し、この全ての記録をもとにして試験の最終判定を実行して、その判定結果を結果データ出力部27によって出力させる(ステップA7,A8)。
操作員は、結果データ出力部27によって出力された最終的な試験結果を参照し、レーダ情報処理装置10の動作状態を判断することができる。
このようにして、本実施形態における試験装置20では、試験シナリオとして試験項目(試験内容)に応じた試験データ発生条件データ、及び動作・操作設定条件データを設定することにより、自動的にレーダ情報処理装置10に対する試験データの送信と、それに伴う管制操作の入力を含めた試験を実施することができる。すなわち、予め設定された試験シナリオに基づいて、レーダ情報処理装置10に対して試験動作を実行させながら、連動して管制操作を入力して試験を進行させることができる。試験シナリオに従って試験を実行することで、試験内容のばらつきをなくして試験品質を安定させ、操作員の作業負荷を軽減することができる。
また、試験シナリオにおいて設定された良否判定基準データとの比較によって、自動で試験結果に対する良否判定されるので、操作員による試験結果についての判定作業を軽減することができる。また、操作員が判定しないことにより、試験結果に対する良否判定のばらつきを発生しにくくして、安定した試験品質を維持することが可能となる。
なお、前述した説明では、試験シナリオに設定された一連の各試験項目について順次試験を実行させるものとして説明しているが、レーダ情報処理装置10による試験結果に応じて、その後に実行する試験内容(試験シナリオ、あるいは試験項目)を自動的に変更するようにしても良い。
例えば、制御部22は、良否判定基準データをもとに自動で良否判定をした結果に応じて、試験シナリオ記憶部24に記憶された試験シナリオ、あるいは試験項目を選択して、移行の試験内容を変更する。これにより、操作員の負担を増大させることなく、レーダ情報処理装置10の動作状態に応じた適切な試験を柔軟に適用して実施させることができる。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
また、前述した実施形態において記載した処理は、コンピュータに実行させることのできる試験プログラムとして、例えば磁気ディスク(フレキシブルディスク、ハードディスク等)、光ディスク(CD−ROM、DVD等)、半導体メモリなどの記録媒体に書き込んで各種装置に提供することができる。また、通信媒体により伝送して各種装置に提供することも可能である。試験装置20を実現するためのコンピュータは、記録媒体に記録された試験プログラムを読み込み、または通信媒体を介して試験プログラムを受信し、このプログラムによって動作が制御されることにより、上述した処理を実行する。
10…レーダ情報処理装置、12…表示装置、20…試験装置、22…制御部、23…操作部、24…試験シナリオ記憶部、25…試験データ発生部、26…操作接続部、27…結果データ出力部、28…基準データ出力部。
Claims (2)
- レーダ情報処理装置に対する試験内容が定義された試験シナリオデータを記憶する試験シナリオ記憶手段と、
前記試験シナリオ記憶手段に記憶された試験シナリオデータをもとに、前記レーダ情報処理装置に対して送出する試験データを発生する試験データ発生手段と、
前記試験シナリオ記憶手段に記憶された試験シナリオデータをもとに、前記試験データに応じて動作する前記レーダ情報処理装置に対する操作指示を出力する操作接続手段と、
前記試験データ発生手段により発生された試験データ、及び前記操作接続手段により出力された操作指示に応じて動作する前記レーダ情報処理装置による処理結果を出力する処理結果出力手段と
を具備したことを特徴とするレーダ情報処理装置の試験装置。 - 前記試験シナリオ記憶手段に記憶される試験シナリオデータには、前記処理結果出力手段により出力される処理結果の良否判定の基準となる良否判定基準データを含み、
前記処理結果出力手段により出力された処理結果に対して、前記良否判定基準データとの比較によって良否判定する判定手段をさらに具備したことを特徴とする請求項1記載のレーダ情報処理装置の試験装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006023843A JP2007205817A (ja) | 2006-01-31 | 2006-01-31 | レーダ情報処理装置の試験装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009281820A (ja) * | 2008-05-21 | 2009-12-03 | Toshiba Corp | モードsシミュレータ |
KR102253924B1 (ko) * | 2019-12-23 | 2021-05-20 | 엘아이지넥스원 주식회사 | 탐색기의 시험 시나리오에 따른 전원공급 상태 제어 장치 및 방법 |
KR102391870B1 (ko) * | 2021-11-18 | 2022-04-28 | 한화시스템(주) | Lamd용 탐색기 성능 시험 자동화 시스템 및 방법 |
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2006
- 2006-01-31 JP JP2006023843A patent/JP2007205817A/ja active Pending
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