JP2007203565A - 電気光学装置および電子機器 - Google Patents

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Shinsuke Fujikawa
紳介 藤川
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Abstract

【課題】周辺回路の規模を抑制しながら各電気光学素子の階調のムラを抑制する。
【解決手段】複数の単位回路Uが配置される基板12の表面は、第1領域R1および第2
領域R2と両領域間の素子領域R0とに区分される。信号線Laには各単位回路Uの補正デ
ータAが供給される。信号線Ldには各単位回路Uの階調データDが供給される。第1選
択回路21は、第1領域R1に配置されて各単位回路Uを順次に選択する。第2選択回路
22は、第2領域R2に配置されて各単位回路Uを順次に選択する。各単位回路Uiは、素
子領域R0に配置されて駆動電流Idrに応じた階調となる電気光学素子Eを含み、第1選
択回路21による選択を契機として信号線Laから取得した補正データAiと第2選択回路
22による選択を契機として信号線Ldから取得した階調データDiとに応じた駆動電流I
drを電気光学素子Eに供給する。
【選択図】図2

Description

本発明は、有機発光ダイオード(以下「OLED(Organic Light Emitting Diode
)」という)素子などの電気光学素子を制御する技術に関する。
電気光学素子とこれを制御する回路とを含む複数の単位回路を配列した構成の電気光学
装置が従来から提案されている。この種の電気光学装置においては、各電気光学素子の特
性(例えば発光効率)や各単位回路を構成するトランジスタの特性(例えば閾値電圧)の
バラツキに起因して、複数の電気光学素子について階調(輝度)のムラが発生する場合が
ある。このような階調(輝度)のムラを抑制するために、例えば特許文献1には、各電気
光学素子の階調データ(階調を指定するデータ)を補正データに基づいて補正したうえで
各電気光学素子を駆動する構成が開示されている。
特開2005−283816号公報
しかしながら、特許文献1の構成においては、補正データに基づいて階調データを補正
するための演算回路が不可欠であるから、電気光学素子の周辺に配置される回路(以下「
周辺回路」という)の規模が肥大化するという問題がある。このような事情を背景として
、本発明は、周辺回路の規模を抑制しながら各電気光学素子の階調のムラを抑制するとい
う課題の解決を目的としている。
以上の課題を解決するために、本発明に係る電気光学装置は、第1領域(例えば第1領
域R1)および第2領域(例えば第2領域R2)と両領域間の素子領域(例えば素子領域R
0)とを含む基板と、複数の単位回路と、各単位回路の補正データが順次に供給される第
1信号線(例えば信号線La)と、各単位回路の階調データが順次に供給される第2信号
線(例えば信号線Ld)と、第1領域に配置されて複数の単位回路の各々を順次に選択す
る第1選択手段(例えば第1選択回路21)と、第2領域に配置されて複数の単位回路の
各々を順次に選択する第2選択手段(例えば図2の第2選択回路や図10の選択信号SEL1
〜SEL3を伝送する配線)とを具備し、複数の単位回路の各々は、素子領域に配置されて駆
動電流に応じた階調となる電気光学素子と、第1選択手段が当該単位回路を選択したとき
に(すなわち第1選択手段による当該単位回路の選択を契機として)第1信号線から取得
した補正データと第2選択手段が当該単位回路を選択したときに(すなわち第2選択手段
による当該単位回路の選択を契機として)第2信号線から取得した階調データとに応じた
駆動電流を電気光学素子に供給する制御手段(例えばデータ取得回路30・補正回路50
・駆動トランジスタTdr)とを含む。
この構成においては、電気光学素子に供給される駆動電流を階調データと補正データと
に応じて制御する制御手段が各単位回路に設置されるから、補正データに基づいて階調デ
ータを補正する周辺回路は原理的には不要である。したがって、電気光学装置の周辺回路
の規模を縮小することができる。
なお、補正データに基づいて階調データを補正する周辺回路が原理的には不要であると
言っても、各単位回路の制御手段が補正データに基づいて基準電流を調整する構成(すな
わち駆動電流が補正データに応じて補正される構成)と周辺回路が階調データを補正する
構成とを兼備する電気光学装置を本発明の範囲から除外する趣旨ではない。複数の種類の
補正が実行される電気光学装置において、少なくともひとつの補正が各単位回路の制御手
段によって実行される構成によれば、周辺回路にてその補正を実行する必要はなくなるか
ら、総ての補正が周辺回路にて実行される従来の構成と比較すれば、周辺回路の規模を縮
小できるという本発明の所期の効果は確かに奏される。例えば、各単位回路の制御手段に
よる補正で各電気光学素子の特性のバラツキが抑制されるとともに、周辺回路が階調デー
タに対してガンマ補正を実行する構成としてもよい。
また、第1選択手段および第2選択手段の双方が各電気光学素子の配列を挟んで一方の
領域のみに形成された構成においては、各電気光学素子が基板のひとつの周縁の近傍に偏
在することに起因した様々な問題がある。これに対し、本発明においては、各電気光学素
子が配置される素子領域が第1領域と第2領域との間隙に画定され、各単位回路を順次に
選択する第1選択手段が第1領域に配置されるとともに各単位回路を順次に選択する第2
選択手段が第2領域に配置される。この構成によれば、電気光学素子の両側に位置する各
領域の要素の規模(各々が配置される面積)が均等化されるから、電気光学素子の偏在に
起因した問題を解消することが可能である(図6)。
本発明における電気光学素子は、輝度や透過率といった光学的な特性が電流の供給によ
って変化する要素(いわゆる電流駆動型の電気光学素子)である。本発明に係る電気光学
装置の典型例は、駆動電流の電流値に応じた輝度で発光する発光素子(例えばOLED素
子)を電気光学素子として採用した発光装置であるが、その他の電気光学素子を採用した
電気光学装置にも本発明は適用される。
本発明における「複数の単位回路」は、電気光学装置が備える総ての単位回路であって
も一部の単位回路であってもよい。例えば、電気光学装置が備える総ての単位回路のなか
にダミー回路(専ら検査や試験のために使用されて実際には駆動されない単位回路)が含
まれる構成であっても、ダミー回路を除外した「複数の単位回路」について本発明の要件
が充足されれば、他の単位回路(ダミー回路)について要件の成立性を議論するまでもな
く、その電気光学装置は当然に本発明の範囲に含まれる。また、例えば、表示色(例えば
赤色・緑色および青色)が相違する複数の電気光学素子を備えた電気光学装置においては
、例えば特定の表示色の電気光学素子についてのみ補正が実行される構成としてもよい。
この構成においては、特定の表示色の電気光学素子に対応した「複数の単位回路」につい
て本発明の要件が充足されれば、他の表示色に対応する単位回路が本発明の要件を充足す
るか否かに拘わらず、その電気光学装置は本発明の範囲に含まれる。
本発明における制御手段は、駆動電流を生成する駆動手段を含む。駆動手段の典型例は
、駆動電流の経路上に介挿されたトランジスタ(例えば図2の駆動トランジスタTdr)で
ある。ただし、駆動手段の形態は任意である。例えば、補正データに応じた基準電流を生
成する補正手段(例えば図2の補正回路50)が配置された電気光学装置においては、補
正回路から電気光学素子に至る経路から分岐した経路上に電気光学素子と並列に配置され
たトランジスタを駆動手段としてもよい。この構成においては、トランジスタの導通状態
(ソース−ドレイン間の抵抗)を階調データに応じて制御することによって、基準電流の
うち電気光学素子に流れる駆動電流とトランジスタに流れる電流との比率を変化させるこ
とができるから、電気光学素子を階調データに応じた階調に駆動することが可能である。
本発明の具体的な態様において、各単位回路の制御手段は、第2選択手段が当該単位回
路を選択したときに第2信号線から階調データを取得するデータ取得手段(例えばデータ
取得回路30)を含み、補正データとデータ取得手段が取得した階調データとに応じて駆
動電流を制御する。より好適な態様において、データ取得手段は第2領域に配置される。
この態様によれば、第1領域に配置される要素(例えば第1選択手段や補正データを取得
する手段)の規模が比較的に大きい構成であっても、第1領域の要素と第2領域の要素と
で規模(面積)を均等に近づけることが可能である。なお、第2選択手段による選択の時
機と階調データの取得の時機との関係は任意である。すなわち、第2選択手段による選択
を契機として階調データが取得される構成であればよい。
より好適な態様において、各単位回路の制御手段は、第1選択手段が当該単位回路を選
択したときに第1信号線から取得した補正データに応じて基準電流を生成する補正手段(
例えば補正回路50)を含み、階調データと補正手段が生成した基準電流とに応じて駆動
電流を制御する。この態様における補正手段は、第1領域および第2領域の何れかに配置
される(例えば図2や図12)。特に、補正手段が第1領域に配置された構成においては
、第1選択手段から補正手段に至る配線を素子領域に形成する必要がない。したがって、
電気光学素子の設計の自由度が向上する(典型的には電気光学素子の大面積化が実現され
る)という利点がある。なお、第1選択手段による選択の時機と補正データの取得の時機
との関係は任意である。すなわち、第1選択手段による選択を契機として補正データが取
得される構成であればよい。
別の態様において、補正手段は、各々が補正データに応じた電流を生成する複数の電流
生成部(例えば電流生成部C1〜C3)を含み、各電流生成部が生成した電流の加算によっ
て基準電流を生成する。さらに詳述すると、複数の電流生成部の各々は、補正データのう
ち当該電流生成部に対応するビットを保持する保持手段(例えば記憶素子Ma1〜Ma3)
と、保持手段が保持するビットに応じた電流を生成する電流源(例えば電流源トランジス
タTR1〜TR3)とを含む。以上の態様において、補正手段を構成する多数個の電流生成
部の総てが第1領域に配置されるとすれば、第1領域に配置される回路が第2領域と比較
して大規模となる可能性がある。そこで、より好適な態様においては、複数の電流生成部
のうち一部の電流生成部が第1領域に配置され、他の一部の電流生成部が第2領域に配置
される。複数の電流生成部ののうち第1の電流生成部(例えば図9の電流生成部C2)と
第2の電流生成部(例えば図9の電流生成部C1)とに着目すると、第1の電流生成部は
第1領域に配置されるとともに第2の電流生成部は第2領域に配置される。この態様によ
れば、第1領域と第2領域とで回路の規模を精緻に均等化することが可能となる。なお、
保持手段としては、例えばSRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynam
ic Random Access Memory)など各種の記憶素子が採用される。
本発明に係る発光装置は各種の電子機器に利用される。この電子機器の典型例は、本発
明の発光装置を露光装置(露光ヘッド)として利用した画像形成装置である。この画像形
成装置は、露光により像形成面に潜像が形成される像担持体(例えば図1の感光体ドラム
110)と、像形成面を露光する本発明の電気光学装置と、潜像に対する現像剤(例えば
トナー)の付着によって顕像を形成する現像器(例えば図13の現像器114や図14の
現像器163)とを含む。もっとも、本発明に係る電気光学装置の用途は露光に限定され
ない。例えば、本発明の電気光学装置を各種の電子機器の表示装置として利用することも
できる。この種の電子機器としては例えばパーソナルコンピュータや携帯電話機がある。
また、液晶装置の背面側に配置されてこれを照明する装置(バックライト)や、スキャナ
などの画像読取装置に搭載されて原稿に光を照射する装置など各種の照明装置としても本
発明の電気光学装置を採用することができる。
<A:第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る電気光学装置を光ヘッド(露光装置)として利用
した画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。同図に示すように、画像形成装置
は電気光学装置10と集光性レンズアレイ15と感光体ドラム110とを含む。電気光学
装置10は、基板12の表面に直線状に配列された多数の電気光学素子(図1においては
図示略)を含む。これらの電気光学素子は、用紙などの記録材に印刷されるべき画像の態
様に応じて選択的に発光する。感光体ドラム110は、主走査方向に延在する回転軸に支
持され、外周面を電気光学装置10に対向させた状態で副走査方向(記録材が搬送される
方向)に回転する。
集光性レンズアレイ15は電気光学装置10と感光体ドラム110との間隙に配置され
る。この集光性レンズアレイ15は、各々の光軸を電気光学装置10に向けた姿勢でアレ
イ状に配列された多数の屈折率分布型レンズを含む。このような集光性レンズアレイ15
としては、例えば日本板硝子株式会社から入手可能なSLA(セルフォック・レンズ・ア
レイ)がある(セルフォック/SELFOCは日本板硝子株式会社の登録商標)。
電気光学装置10の各電気光学素子からの出射光は集光性レンズアレイ15の各屈折率
分布型レンズを透過したうえで感光体ドラム110の表面に到達する。この露光によって
感光体ドラム110の表面には所望の画像に応じた潜像(静電潜像)が形成される。本実
施形態においては、横(主走査方向)n列×縦(副走査方向)m行にわたって画素がマト
リクス状に配列された潜像が形成される場合を想定する(nおよびmの各々は2以上の自
然数)。
図2は、電気光学装置10の電気的な構成を示すブロック図であり、図3は、電気光学
装置10の駆動に利用される各信号の波形を例示するタイミングチャートである。図2に
示すように、電気光学装置10は、第1選択回路21および第2選択回路22と、各々が
電気光学素子Eを含むn個の単位回路U(U1〜Un)とが基板12の表面に配置された構
造となっている。単位回路U1〜UnはX方向(主走査方向)に沿って配列する。電気光学
装置10には、画像形成装置の制御装置(例えばCPUやコントローラである。以下では
「上位装置」という)からクロック信号(例えばクロック信号CLKaおよびクロック信
号CLKb)や各種のデータ(例えば補正データA1〜Anや階調データD1〜Dn)が供給
される。
基板12はガラスやプラスチックなどの絶縁性材料からなる板状の部材である。基板1
2のひとつの表面は、素子領域R0と第1領域R1と第2領域R2とに区分される。素子領
域R0は、基板12の表面のうちY方向(副走査方向)における中央の近傍にてX方向に
延在する帯状の領域である。単位回路U1〜Unの電気光学素子Eは素子領域R0内に形成
されてX方向に配列する。第1領域R1は、基板12の表面のうち素子領域R0からみてY
方向の正側にてX方向に延在する帯状の領域である。第2領域R2は、基板12の表面の
うち素子領域R0からみてY方向の負側にてX方向に延在する帯状の領域である。したが
って、素子領域R0は第1領域R1と第2領域R2との間隙に位置する。なお、ここでは電
気光学素子Eと駆動トランジスタTdrとを含む領域を便宜的に素子領域R0として規定す
るが、本発明の「素子領域」は電気光学素子が配置される領域として特定され、駆動トラ
ンジスタTdrなどの能動素子が素子領域に含まれるか否かは不問である。
図2に示すように、第1選択回路21は第1領域R1に配置され、第2選択回路22は
第2領域R2に配置される。第1選択回路21および第2選択回路22の各々は、例えば
ICチップの形態で基板12に実装される。ただし、単位回路U1〜Unを構成する各要素
とともに基板12の表面に形成された素子(例えば薄膜トランジスタなどの能動素子)に
よって第1選択回路21や第2選択回路22が構成された構造(単位回路U1〜Unと第1
選択回路21および第2選択回路22とが基板12の表面に一体的に作り込まれた構造)
も採用される。
図3に示すように、電気光学装置10が動作する期間は第1期間Paと第2期間Pbとに
区分される。第2期間Pbは、記録材(例えば用紙)に形成されるべき画像に応じて各電
気光学素子Eの輝度が実際に制御される期間である。換言すると、第2期間Pbは、その
期間内における各電気光学素子Eの発光に応じた画像が実際に記録材に形成されて出力さ
れる期間である。一方、第1期間Paは、各電気光学素子Eの階調の制御が停止している
期間である。例えば、電源の投入の直後に電気光学装置10の各部の状態を初期化するた
めの期間や、外部に出力される画像に各電気光学素子Eの階調が反映されない期間(例え
ば複数の記録材に画像を形成するときの間隔(紙間)の期間)が第1期間Paに該当する
図2の第1選択回路21は、第1期間Paにおいてn個の単位回路U1〜Unを各々の配
列の順番に順次に選択する手段(例えばnビットのシフトレジスタ)であり、図3に示す
ように、クロック信号CLKaに同期して所定のパルス信号(図示略)を順次にシフトす
ることで選択信号SA1〜SAnを出力する。したがって、選択信号SA1〜SAnはクロッ
ク信号CLKaの周期T1ごとに順番にハイレベルに遷移する。第2選択回路22は、第1
選択回路21と同様に、n個の単位回路U1〜Unの各々を順次に選択する手段であり、図
3に示すように、クロック信号CLKbの周期T2ごとに順番にハイレベルとなる選択信号
SB1〜SBnを生成して出力する。選択信号SAi(iは1≦i≦nを満たす整数)また
は選択信号SBiのハイレベルへの遷移は単位回路Uiの選択を意味する。
図3に示すように、クロック信号CLKaの周期T1はクロック信号CLKbの周期T2よ
りも長い(すなわち、第1選択回路21の動作周波数は第2選択回路22の動作周波数よ
りも低い)。したがって、第1選択回路21が各単位回路Uを選択する周期(T1)は、
第2選択回路22が各単位回路Uを選択する周期(T2)よりも長い。
図2に示すように、単位回路U1〜Unの各々は、電気光学素子Eとデータ取得回路30
と補正回路50と駆動トランジスタTdrとを含む。電気光学素子Eと駆動トランジスタT
drとは素子領域R0に配置される。補正回路50は第1選択回路21とともに第1領域R1
内に配置される。データ取得回路30は第2選択回路22とともに第2領域R2内に配置
される。
電気光学素子Eは、これに供給される駆動電流Idrの電流値に応じた階調(輝度)とな
る電流駆動型の発光素子である。本実施形態の電気光学素子Eは、相互に対向する陽極と
陰極との間隙に有機EL(ElectroLuminescent)材料の発光層を介在させたOLED素子
である。電気光学素子Eの陰極は接地(Gnd)される。
単位回路U1〜Unの各々におけるデータ取得回路30は信号線Ldに対して共通に接続
される。信号線Ldは、第2領域R2のうち各データ取得回路30の配列と第2選択回路2
2との間隙にてX方向に延在する配線である。この信号線Ldには第2期間Pbにおいて各
単位回路Uの階調データD(D1〜Dn)がシリアルに供給される。階調データDiは、単
位回路Uiにおける電気光学素子Eの階調を指定するデータである。本実施形態の階調デ
ータDiは、単位回路Uiに対して電気光学素子Eの点灯(高階調)および消灯(低階調)
の何れかを指定する1ビットのデジタルデータである。図3に示すように、第2期間Pb
のうち選択信号SBiがハイレベルを維持する期間において信号線Ldには階調データDi
が供給される。単位回路Uiのデータ取得回路30は、第2選択回路22による選択を契
機として信号線Ldから階調データDiを取得する手段である。本実施形態のデータ取得回
路30は1ビットのラッチ回路であり、選択信号SBiがハイレベルに遷移するタイミン
グで信号線Ldから階調データDiをサンプリングして出力し、選択信号SBiが次回にハ
イレベルに遷移するまでその出力を維持する。なお、2段に配置されたラッチ回路をデー
タ取得回路30として採用してもよい。この構成においては、第1段目のラッチ回路によ
って階調データDが点順次にラッチされたうえで、階調データD1〜Dnが第2段目のラッ
チ回路によって一斉に(線順次に)ラッチされる。
図2に示された単位回路Uiの補正回路50は、駆動電流Idrの基準となる基準電流Is
[i]を生成する手段である(その詳細な構成については後述する)。駆動トランジスタTd
rは、補正回路50が出力する基準電流Is[i]とデータ取得回路30が出力する階調デー
タDiとに応じた電流値の駆動電流Idrを生成する手段(すなわち基準電流Is[i]と階調
データDiとに基づいて電気光学素子Eを駆動する手段)である。本実施形態の駆動トラ
ンジスタTdrは、補正回路50と電気光学素子Eの陽極との間に介挿されたpチャネル型
の薄膜トランジスタであり、階調データDiに応じた電位がゲートに供給されることによ
ってオン状態(低抵抗状態)またはオフ状態(高抵抗状態)の何れかに制御される。駆動
トランジスタTdrがオン状態に制御されると、基準電流Is[i]が駆動電流Idrとして供給
されることによって電気光学素子Eは点灯する。これに対し、駆動トランジスタTdrがオ
フ状態に遷移して基準電流Isの経路が遮断されると、駆動電流Idrの電流値はゼロとな
って電気光学素子Eは消灯する。
ところで、各単位回路Uにおける電気光学素子Eの特性には製造技術に起因した誤差が
発生する場合がある。このように各々の特性(例えば発光効率)が相違するにも拘わらず
、同階調が指定された総ての電気光学素子Eに同じ電流値の駆動電流Idrが供給されると
すれば、各電気光学素子Eの実際の輝度(階調)にはバラツキが発生する。以上のような
輝度のバラツキを抑制するために、本実施形態においては、各単位回路Uiの補正回路5
0によって生成される基準電流Is[i]が、その単位回路Uiについて生成された補正デー
タAiに応じた電流値に設定される。
ひとつの単位回路Uiに対応する補正データAiは、最上位のビットa1[i]と次位のビッ
トa2[i]と最下位のビットa3[i]とからなる3ビットのデジタルデータであり、各電気光
学素子Eの輝度を事前に測定した結果や電気光学装置10の利用者による操作に応じて電
気光学素子Eごとに予め生成される。例えば、各々に同じ電流値の駆動電流Idrを供給し
たうえで総ての電気光学素子Eの実際の輝度が測定され、その測定の結果(非補正時にお
ける輝度のバラツキ)に基づいて、総ての電気光学素子Eの輝度が均一化されるように補
正データA(A1〜An)が決定される。
補正データA1〜Anは第1期間Paにて信号線Laに順次に入力される。信号線Laは、
図2に示すように、第1領域R1のうち各補正回路50の配列と第1選択回路21との間
隙にてX方向に延在する配線である。補正データAの各ビットはクロック信号CLKaに
同期して信号線Laに供給される。クロック信号CLKaの周期T1はクロック信号CLKb
の周期T2よりも長いから、補正データAの各ビットの伝送周波数は階調データDの伝送
周波数よりも低い。図3に示すように、第1期間Paの期間P1においては、補正データA
1〜Anの各々における最上位のビットa1[1]〜a1[n]がこの順番で順次に信号線Laに供
給される。同様に、期間P2においては補正データA1〜Anの各々における次位のビット
a2[1]〜a2[n]が信号線Laに供給され、期間P3においては最下位のビットa3[1]〜a3[
n]が信号線Laに供給される。
次に、図4は、補正回路50の具体的な構成を示すブロック図である。なお、図4にお
いては第i番目の単位回路Uiにおける補正回路50のみが図示されているが、総ての補
正回路50は同様の構成である。図2および図4に示すように、ひとつの補正回路50は
、補正データAのビット数に相当する3個の電流生成部C1〜C3を含む。単位回路Uiの
電流生成部Ck(kは1≦k≦3を満たす整数)は、補正データAiのビットak[i]に応じ
て電流Ikを生成する手段であり、記憶素子MakとNANDゲートGkと電流源トランジ
スタTRkとを含む。
図2および図4に示すように、単位回路U1〜Unには3本のメモリ選択線Ls1〜Ls3
が配線される。メモリ選択線Lskには、単位回路U1〜Unの各々における記憶素子Mak
(電流生成部Ck)を選択するためのメモリ選択信号MSkが供給される。単位回路U1〜
Unの各々におけるNANDゲートG1の第1入力端はメモリ選択線Ls1に共通に接続さ
れる。同様に、各NANDゲートG2の第1入力端はメモリ選択線Ls2に接続され、各N
ANDゲートG3の第1入力端はメモリ選択線Ls3に接続される。また、単位回路Uiに
おけるNANDゲートG1〜G3の各々の第2入力端には第1選択回路21から選択信号S
Aiが共通に供給される。したがって、各単位回路UiのNANDゲートGkの出力は、メ
モリ選択信号MSkおよび選択信号SAiの双方がハイレベルである場合に限ってローレベ
ルとなり、それ以外の場合にはハイレベルを維持する。
記憶素子Makは補正データAiのビットak[i]を保持する手段である。具体的には1ビ
ットのSRAMを記憶素子Makとして採用することができる。総ての単位回路U1〜Un
における記憶素子Ma1〜Ma3は信号線Laに対して共通に接続される。記憶素子Makは
、NANDゲートGkの出力がローレベルに遷移するタイミング(メモリ選択信号MSkお
よび選択信号SAiの双方がハイレベルとなったタイミング)で補正データAiの各ビット
ak[i]を信号線Laから取り込んで記憶する。
メモリ選択信号MS1〜MS3は、第1期間Paにて順番にハイレベルに遷移する(第2
期間Pbにおいてはローレベルを維持する)。すなわち、メモリ選択信号MS1は、図3に
示すように、補正データA1〜Anの各々における最上位のビットa1[1]〜a1[n]が信号線
Laに伝送される期間P1でハイレベルとなる。同様に、メモリ選択信号MS2は、次位の
ビットa2[1]〜a2[n]が信号線Laに伝送される期間P2にてハイレベルとなり、メモリ選
択信号MS3は期間P3にてハイレベルとなる。したがって、メモリ選択信号MSkによっ
て記憶素子Makが選択される期間Pkにて選択信号SAiがハイレベルに遷移すると、単
位回路Uiの記憶素子Makに補正データAiのビットak[i]が取り込まれたうえで保持さ
れる。以上の動作が期間P1〜P3の各々にて実行されると、総ての単位回路U1〜Unに3
ビットの補正データA1〜Anが保持される。本実施形態においては、補正データAを補正
回路50に入力する周期T1がデータ取得回路30に対する階調データDの入力の周期T2
よりも長時間に設定されるから、補正データAを正確に記憶素子Ma1〜Ma3に書込むこ
とが可能である。
電流源トランジスタTR1〜TR3は、各々のソースが電源線(電源電位Vdd)に接続さ
れるとともに各々のドレインが駆動トランジスタTdrのソースに接続されたpチャネル型
のトランジスタである。電流源トランジスタTRkのゲートには、記憶素子Makに保持さ
れたビットak[i]に応じた電位が供給される。記憶素子Makに保持されたビットak[i]
が“1”であれば電流源トランジスタTRkはオン状態に変化する。このときに電流源ト
ランジスタTRkには電流Ikが流れる。一方、記憶素子Makのビットak[i]が“0”で
ある場合には、電流源トランジスタTRkはオフ状態に遷移して電流Ikは遮断される。
以上のように、3個の電流源トランジスタTR1〜TR3の各々が補正データAiに応じ
て選択的にオン状態とされる。そして、オン状態となった1以上の電流源トランジスタT
Rkに流れる電流Ikの加算によって基準電流Is[i]が生成される。本実施形態における電
流源トランジスタTR1〜TR3のサイズ(チャネル長やチャネル幅)や特性は、各々がオ
ン状態に遷移した場合に流れる電流I1〜I3の電流値の相対比が「I1:I2:I3=4:
2:1」となるように選定されている。したがって、基準電流Is[i]は補正データAiに
応じて7段階の何れかに設定される。以上のように、電流源トランジスタTR1〜TR3は
、各々が別個の重み値によって重み付けされた複数の電流I1〜I3を生成する手段として
機能する。
なお、ここでは電流源トランジスタTR1〜TR3の各々の特性を相違させた構成を例示
したが、同じ特性のトランジスタを重み値に応じた個数だけ並列に配置することによって
も、電流I1〜I3の各々を所望の重み値に応じた電流値とすることができる。例えば、図
4の電流源トランジスタTR2の代わりに、電流源トランジスタTR3と同じ特性の2個の
トランジスタを並列に配置し、電流源トランジスタTR1の代わりに、電流源トランジス
タTR3と同じ特性の4個のトランジスタを並列に配置した構成によっても、電流I1〜I
3の相対比を「I1:I2:I3=4:2:1」に設定することができる。
以上の構成によれば、単位回路Uiの電気光学素子Eの階調を決定する駆動電流Idrの
電流値が、補正データAiに応じた基準電流Is[i]と階調データDiとに応じて制御される
。したがって、各電気光学素子Eの特性や単位回路U1〜Unを構成する各要素(特に駆動
トランジスタTdr)の特性にバラツキがある場合であっても、補正データA1〜Anを適宜
に選定することによって各電気光学素子Eの階調のバラツキを抑制することができる。そ
して、補正データAiに応じた基準電流Is[i]を生成する補正回路50が各単位回路Uに
設置されるから、補正データAiに基づいて階調データDiを補正する周辺回路(補正デー
タAiと階調データDiとを演算する回路)は原理的に不要である。したがって、本実施形
態によれば、電気光学装置10の周辺回路の規模を縮小することができる。
なお、以上と同様の作用は図5に例示された構成(以下「対比例」という)によっても
実現される。図5の構成においては、基板12の表面が素子領域R0とそのY方向の負側
に位置する回路領域Rcとに区分される。素子領域R0には単位回路U1〜Unの各々におけ
る電気光学素子Eと駆動トランジスタTdrとが配列される。回路領域Rcには、第1選択
回路21および第2選択回路22と、信号線Laおよび信号線Ldと、単位回路U1〜Unの
データ取得回路30および補正回路50とが配置される。したがって、各電気光学素子E
は、基板12のうちY方向の正側の周縁の近傍に偏在する。
いま、図6に示すように、各電気光学素子Eを封止して外気や水分から隔絶するための
封止体14が基板12の面上に形成された場合を想定する。各電気光学素子Eの有効な封
止を実現するためには、図6の部分(a)および部分(b)に示すように、各電気光学素子Eと
重なり合う領域だけでなく各電気光学素子Eの周縁e1から所定の寸法Mにわたる領域(
以下「封止維持領域」という)にも封止体14を形成する必要がある。封止維持領域の寸
法M(電気光学素子Eの周縁e1から封止体14の周縁e2までの距離)が不足すると封止
体14が基板12から剥離し易くなり、さらには封止体14と基板12との間隙から浸入
した水分や外気が電気光学素子Eを劣化させる可能性があるからである。
封止体14は以上の条件を満たすように形成されるから、図5の対比例の構成において
は、図6の部分(a)に示すように、基板12のうち電気光学素子Eを挟んで回路領域Rcと
は反対側の領域(図6において電気光学素子Eよりも左側の領域)を封止体14の封止維
持領域の設定のためだけに確保する必要がある。したがって、基板12のY方向に沿った
幅寸法Wの縮小(ひいては電気光学装置10の小型化)が阻害されるという問題がある。
これに対し、本実施形態においては、図2や図6の部分(b)に示すように、各電気光学
素子Eの配列する素子領域R0が第1領域R1と第2領域R2との間隙に画定されたうえで
、第1選択回路21と信号線Laと各補正回路50とが第1領域R1に配置されるとともに
第2選択回路22と信号線Ldと各データ取得回路30とが第2領域R2に配置される。こ
の構成によれば、素子領域R0の電気光学素子Eと第1領域R1の要素(第1選択回路21
・信号線La・補正回路50)と第2領域R2の要素(第2選択回路22・信号線Ld・デ
ータ取得回路30)とを被覆するように封止体14を形成することで封止維持領域の寸法
Mが充分に確保されるから、図6の部分(a)に例示した対比例と比較して基板12の幅寸
法Wの縮小やこれによる電気光学装置10の小型化が容易に実現されるという利点がある
また、対比例の構成においては、第1選択回路21を挟んで電気光学素子Eや駆動トラ
ンジスタTdrとは反対側(Y方向の負側)にデータ取得回路30や補正回路50が配置さ
れる。したがって、図5に示すように、階調データDiに応じた電位をデータ取得回路3
0から駆動トランジスタTdrのゲートに供給する配線F1や補正回路50から駆動トラン
ジスタTdrに基準電流Is[i]を供給する配線F2を第1選択回路21と重なり合うように
形成する必要がある。したがって、対比例の構成においては、電気光学装置10の構成が
煩雑化するという問題や、絶縁層の欠陥によって配線F1や配線F2が第1選択回路21に
電気的に短絡するといった問題が生じ得る。これに対し、本実施形態においては、図2に
示すように、第1選択回路21からみてデータ取得回路30や補正回路50側に電気光学
素子Eが配置されるから、配線F1や配線F2を第1選択回路21との積層は原理的に不要
である。したがって、この積層に起因した問題を解消することができる。
以上のように、本実施形態によれば、電気光学素子Eの駆動に関わる要素が電気光学素
子Eの一方の側のみに配置された対比例の構成と比較して、電気光学素子Eの両側(第1
領域R1・第2領域R2)に配置される要素の規模(各々が配置される面積)が均等化され
るから、各電気光学素子Eが基板12の周縁に偏在する構成に起因した様々な問題を解消
することが可能である。
<B:第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
第1実施形態においては、補正データA1〜Anがデジタルデータとして電気光学装置1
0に供給される構成を例示した。これに対し、本実施形態においては、補正データA1〜
Anがアナログの電圧信号として信号線Laに供給される。なお、本実施形態に係る電気光
学装置10を構成する要素や各々の配置の態様(レイアウト)は、補正回路50を除いて
第1実施形態と同様である。以下の各実施形態においては、機能や作用が第1実施形態と
共通する要素について同一の符号を付してその詳細な説明を適宜に省略する。
図7は、ひとつの単位回路Uiにおける補正回路50の構成を示す回路図である。本実
施形態の補正回路50は、図7に示すように電流源トランジスタTRと記憶素子Mbとス
イッチング素子SWとを含み、第1実施形態と同様に第1領域R1に配置される。電流源
トランジスタTRは電源線(電源電位Vdd)と駆動トランジスタTdrとの間に介在するp
チャネル型のトランジスタである。記憶素子Mbは、電流源トランジスタTRのゲートと
ソース(電源線)との間に介在する容量素子であり、電流源トランジスタTRのゲートの
電位を保持する手段として機能する。電流源トランジスタTRから駆動トランジスタTdr
に供給される基準電流Is[i]の電流値は、記憶素子Mbに保持された電位に応じて制御さ
れる。
スイッチング素子SWは、第1選択回路21から供給される選択信号SAiに応じて電
流源トランジスタTRのゲートと信号線Laとの電気的な接続(導通/非導通)を制御す
る手段である。選択信号SAiがハイレベルに遷移するとスイッチング素子SWがオン状
態に変化し、これによって電流源トランジスタTRのゲートが信号線Laに電気的に接続
される。一方、選択信号SAiがローレベルを維持する場合にはスイッチング素子SWが
オフ状態に変化し、これによって電流源トランジスタTRのゲートは信号線Laから電気
的に絶縁される。
次に、図8は、本実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。同図に
示すように、第1選択回路21は、第1実施形態と同様に、選択信号SA1〜SAnを順次
にハイレベルに遷移させることによって単位回路U1からUnの各々をこの順番に選択する
。ただし、本実施形態においては、選択信号SAiがハイレベルに遷移する期間とその次
段の選択信号SAi+1がハイレベルに遷移する期間との間に所定の間隔P0が介挿される。
信号線Laに供給される補正信号Sは、選択信号SA1〜SAnの各々がハイレベルとな
る期間ごとに補正データAiに応じた電圧値に変化するアナログの電圧信号である。さら
に詳述すると、補正信号Sは、選択信号SAiがハイレベルとなる期間(時間長T1)にお
いて補正データAiに応じた電圧値を維持する。補正信号Sの電圧値は、これが電流源ト
ランジスタTRのゲートに印加されたときに電流源トランジスタTRが飽和領域にて動作
するように選定されている。
図8に示すように第1期間Paにおいて選択信号SAiがハイレベルに遷移すると、単位
回路Uiのスイッチング素子SWがオン状態となる。したがって、単位回路Uiにおいては
、その時点における信号線Laの電圧(すなわち補正データAi)が補正回路50に取り込
まれて電流源トランジスタTRのゲートに印加される。このときの信号線Laの電圧は記
憶素子Mbに保持されるから、選択信号SAiがローレベルに遷移してスイッチング素子
SWがオフ状態に変化した後においても、電流源トランジスタTRのゲートには補正デー
タAiに応じた電圧が印加され続ける。電流源トランジスタTRは飽和領域にて動作する
から、駆動トランジスタTdrには、第1実施形態と同様に、電流源トランジスタTRのゲ
ートの電圧に応じた電流値(すなわち補正データAiに応じた電流値)の基準電流Is[i]
が供給される。
ところで、記憶素子Mbに保持された電圧は電荷のリークなどに起因して徐々に低下し
ていく。本実施形態においては、単位回路Uiで利用される基準電流Is[i]を補正データ
Aiに応じた電流値に維持するために、補正データAiに応じた電圧を記憶素子Mbに印加
し直すリフレッシュ動作が随時に実行される。図8に示すように、リフレッシュ動作は、
各データ取得回路30による階調データDiの取り込みと並行して第2期間Pbにて随時に
実行される。すなわち、第2期間Pbにおいて選択信号SA1〜SAnの各々が所定の間隔
P0をあけて順番にハイレベルに遷移する一方、選択信号SAiがハイレベルに遷移したと
きの補正信号Sの電圧(補正データAi)が信号線Laから補正回路50に取り込まれて記
憶素子Mbに保持される。
また、補正信号Sは、補正データAiに応じた電圧値Viから徐々に変化して補正データ
Ai+1に応じた電圧値Vi+1に収束する。したがって、例えば、選択信号SAiがハイレベ
ルを維持する期間とその次段の選択信号SAi+1がハイレベルを維持する期間との間に間
隔P0が介在しない構成においては、選択信号SAi+1がハイレベルに遷移したタイミング
においても依然として補正信号Sが電圧値Vi+1に到達していない場合がある。この場合
には、電圧Viから電圧Vi+1への変動の途中にある電圧(すなわち本来の電圧Vi+1とは
相違する電圧)が単位回路Ui+1の電流源トランジスタTRのゲートに印加されるから、
基準電流Is[i]の電流値に誤差(いわゆるクロストーク)が発生するという問題がある。
これに対し、本実施形態においては、選択信号SA1〜SAnの各々が間隔P0をあけてハ
イレベルに遷移する。この構成によれば、補正信号Sを間隔P0内において電圧Viから確
実に電圧Vi+1に変動させた後に電流源トランジスタTRのゲートを信号線Laに接続する
ことができるから、補正信号Sの電圧の変動に起因した基準電流Is[i]の電流値の誤差を
有効に解消することができる。
<C:第3実施形態>
図9は、本発明の第3実施形態に係る電気光学装置10の構成を示すブロック図である
。同図に示すように、本実施形態においては、補正回路50を構成する3個の電流生成部
C1〜C3が第1領域R1と第2領域R2とに分散して配置される。さらに詳述すると、電流
生成部C2およびC3が第1実施形態と同様に第1領域R1内に配置されるのに対し、電流
生成部C1は、第2領域R2のうちデータ取得回路30からみて素子領域R0側の領域に配
置される。電流生成部C1〜C3の各々の構成や電流I1〜I3の加算によって基準電流Is[
i]が生成される構成は第1実施形態と同様である。
データ取得回路30は単に1ビットの階調データDを保持する回路であるのに対し、補
正回路50は補正データAのビット数に対応した個数の電流生成部Ckを含む回路である
。したがって、第1実施形態のように補正回路50の全部を第1領域R1に配置した構成
においては第1領域R1の要素が第2領域R2よりも大規模になるという不均衡が生じ得る
。これに対し、本実施形態においては、補正回路50が部分的に第2領域R2にも配置さ
れるから、このような不均衡を抑制できるという利点がある。ひとつの補正回路50は補
正データAのビット数に応じた個数の電流生成部Ckを含むから、第1領域R1と第2領域
R2との規模の不均衡は補正データAのビット数が増加するほど顕著となる。したがって
、基準電流Is[i]の電流値の刻み幅を精細化する(駆動電流Idrの補正の精度を向上させ
る)ために補正データAiのビット数を増加させた態様に対して本実施形態は特に好適で
ある。
なお、図9においては3個の電流生成部C1〜C3のうちひとつの電流生成部C1のみが
第2領域R2に配置された構成を例示したが、第1領域R1および第2領域R2の各々に配
置される電流生成部Ckの個数は任意である。ただし、以上の説明から理解されるように
、各領域に配置される電流生成部Ckの個数は、第1領域R1と第2領域R2とで回路の規
模が均等化されるように補正データAのビット数に応じて選定されることが望ましい。
<D:第4実施形態>
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
第1実施形態においては、階調データDの供給先となる単位回路Uが第2選択回路22
によって選択される構成を例示したが、各単位回路Uを選択するための方法や構成は任意
である。本実施形態においては、第2選択回路22が基板12に設置されず、上位装置か
ら供給される信号によって各単位回路Uが順番に選択される構成となっている。なお、本
実施形態の構成は、以上に例示した何れの形態にも適用される。
図10は、本実施形態に係る電気光学装置10の構成を示すブロック図であり、図11
は、階調データDの取得に関わる動作を説明するためのタイミングチャートである。図1
0に示すように、n個の単位回路U1〜Unは3個を単位としてM個(M=n/3)のブロッ
クB1〜BMに区分される。基板12の第2領域R2内には、各々が別個のブロックに対応
するM本の信号線Ld1〜LdMが形成される。ひとつのブロックBj(jは1≦j≦Mを
満たす整数)に対応する信号線Ldjは、そのブロックBjに属する3個の単位回路Uの各
々におけるデータ取得回路30に共通に接続される。
また、ブロックB1〜BMの各々に属する第1番目の単位回路U(U1,U4,……,Un-
2)には上位装置から選択信号SEL1が供給される。同様に、ブロックB1〜BMの第2番目
の単位回路U(U2,U5,……,Un-1)には選択信号SEL2が供給され、第3番目の各単
位回路U(U3,U6,……,Un)には選択信号SEL3が供給される。図11に示すように
、選択信号SEL1〜SEL3は、第2期間Pbにおいて周期T2で順番にハイレベルとなる。一方
、信号線Ldjには、図11に示すように、ブロックBjの3個の単位回路Uに対応した階
調データDが第2期間Pbにて順次に供給される。
選択信号SEL1がハイレベルに遷移すると、ブロックB1〜BMの各々における第1番目の
単位回路U(U1,U4,……,Un-2)に階調データD(D1,D4,……,Dn-2)が取り
込まれる。同様に、選択信号SEL2がハイレベルに遷移すると第2番目の各単位回路U(U
2,U5,……,Un-1)に階調データD(D2,D5,……,Dn-1)が取り込まれ、選択信
号SEL3がハイレベルに遷移すると第3番目の各単位回路U(U3,U6,……,Un)に階
調データD(D3,D6,……,Dn)が取り込まれる。以上のように、本実施形態におけ
る選択信号SEL1〜SEL3や各々を伝送する配線は、各単位回路Uを順次に選択する手段とし
て機能する。
本実施形態においても第1実施形態と同様の作用および効果が奏される。さらに、本実
施形態においては、ブロックB1〜BMの各々に属するひとつの単位回路Uに対して並列に
データが取り込まれるから、総ての単位回路Uに階調データDを供給するために必要とな
る時間長が第1実施形態や第3実施形態よりも短縮されるという利点がある。
<E:変形例>
以上の各形態には様々な変形を加えることができる。具体的な変形の態様を例示すれば
以下の通りである。なお、以下の各態様を適宜に組み合わせてもよい。
(1)変形例1
電気光学装置10を構成する各要素と基板12に画定された各領域との関係は以上の例
示に限定されない。例えば、図12に示すように、各補正回路50が第2領域R2(より
詳細にはデータ取得回路30と素子領域R0との間隙)に配置された構成も採用される。
また、各データ取得回路30が第1領域R1(例えば補正回路50と素子領域R0との間隙
)に配置された構成としてもよい。
(2)変形例2
補正データAのビット数が以上の例示に限定されないことはもちろんである。したがっ
て、ひとつの単位回路Uに含まれる電流生成部Ckの個数(NANDゲートGk・記憶素子
Mak・電流源トランジスタTRkの個数)は以上の例示から適宜に変更される。
また、以上においては1ビットの階調データDによって電気光学素子Eの階調が2値的
に制御される構成を例示したが、階調データDは2ビット以上であってもよい。この構成
においては、駆動トランジスタTdrに流れる駆動電流Idrが階調データDに応じて段階的
に制御され、これによって電気光学素子Eの階調が多値的に(3以上の階調の何れかに)
制御される。また、信号線Laや信号線Ldに代えて、上位装置からシリアルに出力される
信号(例えば画像信号)を相展開(シリアル−パラレル変換)した各系統の信号が供給さ
れる複数の信号線が配置された構成も採用される。
(3)変形例3
以上の各形態においては電気光学素子EとしてOLED素子が採用された構成を例示し
たが、これ以外の電気光学素子を利用した様々な電気光学装置にも本発明は適用される。
例えば、無機EL素子を利用した発光装置、電界放出ディスプレイ(FED:Field Emi
ssion Display)、表面導電型電子放出ディスプレイ(SED:Surface-conduction El
ectron-emitter Display)、弾道電子放出ディスプレイ(BSD:Ballistic electron
Surface emitting Display)、発光ダイオードを利用した発光装置にも以上の各形態
と同様に本発明を適用することができる。
<F:電子機器>
次に、図13を参照して、本発明に係る電子機器のひとつの態様である画像形成装置に
ついて説明する。この画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したタンデム型のフ
ルカラー画像形成装置である。
この画像形成装置では、各々が同様の構成である4個の電気光学装置10K,10C,
10M,10Yが、各々の構成が同様である4個の感光体ドラム(像担持体)110K,
110C,110M,110Yの像形成面110Aに対向する位置にそれぞれ配置されて
いる。電気光学装置10K,10C,10M,10Yは、以上の各形態に係る電気光学装
置10と同様の構成である。
図13に示すように、この画像形成装置には、駆動ローラ121と従動ローラ122と
が設けられており、これらのローラ121,122には無端の中間転写ベルト120が巻
回されて、矢印に示すようにローラ121,122の周囲を回転させられる。図示しない
が、中間転写ベルト120に張力を与えるテンションローラなどの張力付与手段を設けて
もよい。
この中間転写ベルト120の周囲には、外周面に感光層を有する4個の感光体ドラム1
10K,110C,110M,110Yが互いに所定の間隔をおいて配置される。添字「
K」,「C」,「M」,「Y」はそれぞれ黒、シアン、マゼンタ、イエローの顕像を形成
するために使用されることを意味している。他の部材についても同様である。感光体ドラ
ム110K,110C,110M,110Yは、中間転写ベルト120の駆動と同期して
回転駆動される。
各感光体ドラム110(K,C,M,Y)の周囲には、コロナ帯電器111(K,C,
M,Y)と、電気光学装置10(K,C,M,Y)と、現像器114(K,C,M,Y)
とが配置されている。コロナ帯電器111(K,C,M,Y)は、これに対応する感光体
ドラム110(K,C,M,Y)の像形成面110A(外周面)を一様に帯電させる。電
気光学装置10(K,C,M,Y)は、各感光体ドラムの帯電した像形成面110Aに静
電潜像を書き込む。各電気光学装置10(K,C,M,Y)においては、感光体ドラム1
10(K,C,M,Y)の母線(主走査方向)に沿って複数の発光素子Eが配列する。静
電潜像の書き込みは、複数の発光素子Eによって感光体ドラム110(K,C,M,Y)
に光を照射することにより行う。現像器114(K,C,M,Y)は、静電潜像に現像剤
としてのトナーを付着させることにより感光体ドラム110(K,C,M,Y)に顕像(
すなわち可視像)を形成する。
このような4色の単色顕像形成ステーションにより形成された黒、シアン、マゼンタ、
イエローの各顕像は、中間転写ベルト120上に順次に一次転写されることによって中間
転写ベルト120上で重ね合わされ、この結果としてフルカラーの顕像が形成される。中
間転写ベルト120の内側には、4つの一次転写コロトロン(転写器)112(K,C,
M,Y)が配置されている。一次転写コロトロン112(K,C,M,Y)は、感光体ド
ラム110(K,C,M,Y)の近傍にそれぞれ配置されており、感光体ドラム110(
K,C,M,Y)から顕像を静電的に吸引することにより、感光体ドラムと一次転写コロ
トロンの間を通過する中間転写ベルト120に顕像を転写する。
最終的に画像を形成する対象(記録材)としてのシート102は、ピックアップローラ
103によって、給紙カセット101から1枚ずつ給送されて、駆動ローラ121に接し
た中間転写ベルト120と二次転写ローラ126の間のニップに送られる。中間転写ベル
ト120上のフルカラーの顕像は、二次転写ローラ126によってシート102の片面に
一括して二次転写され、定着部である定着ローラ対127を通ることでシート102上に
定着される。この後、シート102は、排紙ローラ対128によって、装置上部に形成さ
れた排紙カセット上へ排出される。
次に、図14を参照して、本発明に係る画像形成装置の他の形態について説明する。こ
の画像形成装置は、ベルト中間転写体方式を利用したロータリ現像式のフルカラー画像形
成装置である。図14に示すように、感光体ドラム110の周囲には、コロナ帯電器16
8と、ロータリ式の現像ユニット161と、以上の実施形態に係る電気光学装置10と、
中間転写ベルト169とが設けられている。
コロナ帯電器168は、感光体ドラム110の外周面を一様に帯電させる。電気光学装
置10は、感光体ドラム110の帯電させられた像形成面110A(外周面)に静電潜像
を書き込む。この電気光学装置10においては、感光体ドラム110の母線(主走査方向
)に沿って複数の発光素子Eが配列する。静電潜像の書き込みは、これらの発光素子Eか
ら感光体ドラム110に光を照射することにより行う。
現像ユニット161は、4つの現像器163Y,163C,163M,163Kが90
°の角間隔をおいて配置されたドラムであり、軸161aを中心にして反時計回りに回転
可能である。現像器163Y,163C,163M,163Kは、それぞれイエロー、シ
アン、マゼンタ、黒のトナーを感光体ドラム110に供給して、静電潜像に現像剤として
のトナーを付着させることにより感光体ドラム110に顕像(すなわち可視像)を形成す
る。
無端の中間転写ベルト169は、駆動ローラ170a、従動ローラ170b、一次転写
ローラ166およびテンションローラに巻回されて、これらのローラの周囲を矢印に示す
向きに回転させられる。一次転写ローラ166は、感光体ドラム110から顕像を静電的
に吸引することにより、感光体ドラム110と一次転写ローラ166の間を通過する中間
転写ベルト169に顕像を転写する。
具体的には、感光体ドラム110の最初の1回転で、電気光学装置10によりイエロー
(Y)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Yにより同色の顕像が形成され、
さらに中間転写ベルト169に転写される。また、次の1回転で、電気光学装置10によ
りシアン(C)像のための静電潜像が書き込まれて現像器163Cにより同色の顕像が形
成され、イエローの顕像に重なり合うように中間転写ベルト169に転写される。そして
、このようにして感光体ドラム110が4回転する間に、イエロー、シアン、マゼンタ、
黒の顕像が中間転写ベルト169に順次に重ね合わせられ、この結果としてフルカラーの
顕像が転写ベルト169上に形成される。最終的に画像を形成する対象としてのシートの
両面に画像を形成する場合には、中間転写ベルト169に表面と裏面の同色の顕像を転写
し、次に中間転写ベルト169に表面と裏面の次の色の顕像を転写する形式で、フルカラ
ーの顕像を中間転写ベルト169上に形成する。
画像形成装置には、シートが通過させられるシート搬送路174が設けられている。シ
ートは、給紙カセット178から、ピックアップローラ179によって1枚ずつ取り出さ
れ、搬送ローラによってシート搬送路174を進行させられ、駆動ローラ170aに接し
た中間転写ベルト169と二次転写ローラ171の間のニップを通過する。二次転写ロー
ラ171は、中間転写ベルト169からフルカラーの顕像を一括して静電的に吸引するこ
とにより、シートの片面に顕像を転写する。二次転写ローラ171は、図示しないクラッ
チにより中間転写ベルト169に接近および離間させられるようになっている。そして、
シートにフルカラーの顕像を転写する時に二次転写ローラ171は中間転写ベルト169
に当接させられ、中間転写ベルト169に顕像を重ねている間は二次転写ローラ171か
ら離される。
以上のようにして画像が転写されたシートは定着器172に搬送され、定着器172の
加熱ローラ172aと加圧ローラ172bの間を通過させられることにより、シート上の
顕像が定着する。定着処理後のシートは、排紙ローラ対176に引き込まれて矢印Fの向
きに進行する。両面印刷の場合には、シートの大部分が排紙ローラ対176を通過した後
、排紙ローラ対176が逆方向に回転させられ、矢印Gで示すように両面印刷用搬送路1
75に導入される。そして、二次転写ローラ171により顕像がシートの他面に転写され
、再び定着器172で定着処理が行われた後、排紙ローラ対176でシートが排出される
図13および図14に例示した画像形成装置は、OLED素子を発光素子Eとして採用
した光源(露光手段)を利用しているので、レーザ走査光学系を用いた場合よりも装置が
小型化される。なお、以上に例示した以外の電子写真方式の画像形成装置にも本発明の電
気光学装置を採用することができる。例えば、中間転写ベルトを使用せずに感光体ドラム
からシートに対して直接的に顕像を転写するタイプの画像形成装置や、モノクロの画像を
形成する画像形成装置にも本発明に係る電気光学装置を応用することが可能である。
以上においては露光ヘッドとして利用される電気光学装置を例示したが、本発明の電気
光学装置の用途は感光体の露光に限定されない。例えば、本発明の電気光学装置は、原稿
などの読取対象に光を照射するライン型の光ヘッド(照明装置)としてスキャナなどの画
像読取装置に採用される。この種の画像読取装置としては、スキャナ、複写機やファクシ
ミリの読取部分、バーコードリーダ、あるいはQRコード(登録商標)のような二次元画
像コードを読む二次元画像コードリーダがある。また、複数の発光素子を面状に配列した
電気光学装置は、液晶パネルの背面側に配置されるバックライトユニットとしても採用さ
れる。
また、画像を表示する表示装置としても本発明の電気光学装置が採用される。この表示
装置においては、行方向および列方向にわたって複数の発光素子Eがマトリクス状に配列
される。そして、走査線駆動回路が単位期間(水平走査期間)ごとに各行を選択し、この
選択行の各発光素子Eに補正データAまたは階調データDが供給される。本発明の電気光
学装置が画像の表示のために利用される電子機器としては、例えば、可搬型のパーソナル
コンピュータ、携帯電話機、携帯情報端末(PDA:Personal Digital Assistants)、
デジタルスチルカメラ、テレビ、ビデオカメラ、カーナビゲーション装置、ページャ、電
子手帳、電子ペーパー、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、P
OS端末、プリンタ、スキャナ、複写機、ビデオプレーヤ、タッチパネルを備えた機器等
などが挙げられる。
第1実施形態に係る画像形成装置の部分的な構成を示す斜視図である。 電気光学装置の構成を示すブロック図である。 第1実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。 ひとつの単位回路の構成を示す回路図である。 対比例に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 実施形態の効果を説明するための断面図である。 第2実施形態に係る補正回路の構成を示す回路図である。 第2実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。 第3実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 第4実施形態の動作を説明するためのタイミングチャートである。 変形例に係る電気光学装置の構成を示すブロック図である。 本発明に係る電子機器の具体例(画像形成装置)を示す斜視図である。 本発明に係る電子機器の具体例(画像形成装置)を示す斜視図である。
符号の説明
10……電気光学装置、15……集光性レンズアレイ、110……感光体ドラム、12…
…基板、R0……素子領域、R1……第1領域、R2……第2領域、14……封止体、21
……第1選択回路、22……第2選択回路、U(U1〜Un)……単位回路、Tdr……駆動
トランジスタ、E……電気光学素子、30……データ取得回路、50……補正回路、Ma
1〜Ma3,Mb……記憶素子、TR1〜TR3……電流源トランジスタ、La,Ld……信号
線、Ls1〜Ls3……メモリ選択線、Is[1]〜Is[n]……基準電流、Idr……駆動電流、
A(A1〜An)……補正データ、D(D1〜Dn)……階調データ。

Claims (8)

  1. 第1領域および第2領域と両領域間の素子領域とを含む基板と、
    複数の単位回路と、
    前記各単位回路の補正データが順次に供給される第1信号線と、
    前記各単位回路の階調データが順次に供給される第2信号線と、
    前記第1領域に配置されて前記複数の単位回路の各々を順次に選択する第1選択手段と

    前記第2領域に配置されて前記複数の単位回路の各々を順次に選択する第2選択手段と
    を具備し、
    前記複数の単位回路の各々は、
    前記素子領域に配置されて駆動電流に応じた階調となる電気光学素子と、
    前記第1選択手段が当該単位回路を選択したときに前記第1信号線から取得した補正デ
    ータと前記第2選択手段が当該単位回路を選択したときに前記第2信号線から取得した階
    調データとに応じた駆動電流を前記電気光学素子に供給する制御手段と
    を含む電気光学装置。
  2. 前記各単位回路の制御手段は、前記第2選択手段が当該単位回路を選択したときに前記
    第2信号線から階調データを取得するデータ取得手段を含み、
    前記データ取得手段は、前記第2領域に配置されている
    請求項1に記載の電気光学装置。
  3. 前記各単位回路の制御手段は、前記第1選択手段が当該単位回路を選択したときに前記
    第1信号線から取得した補正データに応じて基準電流を生成する補正手段を含み、階調デ
    ータと前記補正手段が生成した基準電流とに応じて駆動電流を制御する
    請求項1または請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 前記補正手段は、前記第1領域および前記第2領域の一方に配置されている
    請求項3に記載の電気光学装置。
  5. 前記補正手段は、各々が補正データに応じた電流を生成する複数の電流生成部を含み、
    前記各電流生成部が生成した電流の加算によって基準電流を生成し、
    前記複数の電流生成部のうち第1の電流生成部は前記第1領域に配置され、前記第1の
    電流生成部とは異なる第2の電流生成部は前記第2領域に配置される
    請求項3に記載の電気光学装置。
  6. 前記複数の電流生成部の各々は、
    補正データのうち当該電流生成部に対応するビットを保持する保持手段と、
    前記保持手段が保持するビットに応じた電流を生成する電流源と
    を含む請求項5に記載の電気光学装置。
  7. 前記基板の面上に配置されて少なくとも前記各単位回路の電気光学素子を被覆する封止

    を具備する請求項1から請求項6の何れかに記載の電気光学装置。
  8. 請求項1から請求項7の何れかに記載の電気光学装置を具備する電子機器。

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