JP2007200609A - 燃料電池システム - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムにおいて、システム全体の小型化・低コスト化を図りつつ、発電前に燃料電池の燃料極側を燃料ガスでパージし、システム起動を的確に実施する。
【解決手段】燃料電池システムは、燃料ガスを改質して改質ガスを生成して燃料電池10の燃料極11に供給する改質部21と、燃料供給源Sf、改質部21および燃料極11からの各可燃ガスのうち何れか少なくとも一つを燃焼しその燃焼ガスを改質部21の加熱に利用する燃焼部25と、燃料供給源Sfを改質部21を経由して燃焼部25に連通する第1ラインL1と、第1ラインL1に並設されて改質部21をバイパスして燃料極11を経由して燃焼部25に連通する第2ラインL2と、を備えている。燃料電池システムは、システム起動時点から、燃料供給源Sfからの燃料ガスを少なくとも第2ラインL2を介して燃焼部25に供給するように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料電池システムに関する。
燃料電池システムの一形式として、特許文献1「固体高分子型燃料電池用改質器の起動及び停止方法」に示されているものが知られている。特許文献1の図2に示されているように、水蒸気改質器を有するシステムは、原料ガスを脱硫器を経て改質部に供給する改質用燃料ラインと、燃料ガスを燃焼部に供給する燃焼用燃料ラインとを備えている。また、改質用燃料ラインの脱硫器と改質部の間から改質部に水蒸気が供給されるようになっている。このように構成された水蒸気改質器を有するシステムにおいては、その起動時に改質部の改質触媒を昇温するに際し、改質触媒の酸化を防止するため、空気、燃焼排ガス、水蒸気、原料ガス及び窒素によりなる群より選ばれた1種以上の流通ガス種を、改質触媒の温度如何により変更しながら、改質触媒に流通させて昇温するようになっている。
また、他の一形式として、特許文献2「燃料電池式発電システムとその起動方法」に示されているものが知られている。特許文献2の図1に示されているように、燃料電池式発電システムは、炭化水素系ガス(例えば都市ガス)と水とから高濃度の水素ガスを発生させる改質器2と、改質器2に水を供給する水供給装置4と、改質器2に炭化水素系ガスを供給するガス供給装置6と、改質器2を加熱する燃焼器8と、改質器2で生成された高濃度水素ガスに酸素を反応させて発電する燃料電池10とから構成されている。改質器2を700℃に維持するために、燃料にガス(例えば都市ガス)を使用して燃焼熱で改質器2を加熱する燃焼器8が用いられる。すなわち、上述した特許文献1と同様に改質用燃料ラインと燃焼用燃料ラインの2系統を有している。このように構成された燃料電池式発電システムにおいては、燃焼器8を点火してその燃焼熱によって改質器2の昇温を開始し、燃焼器8の燃焼開始に前後してまたは改質器2が所定温度(例えば700℃)に達すると、水供給装置4によって水の供給を開始するとともに、改質器2が所定温度(例えば700℃)に達すると、ガス供給装置6によって炭化水素系ガスの供給を開始するようになっている。
また、他の一形式として、特許文献3「燃料電池システム及びその起動方法」に示されているものが知られている。特許文献3の図1に示されているように、燃料電池システムにおいては、都市ガスを脱硫器1、エゼクタ2を経て改質器3に供給する改質用燃料ライン(配管51,55)と、都市ガスを改質器バーナ30の都市ガス入口32に供給する燃焼用燃料ライン(配管52)と、都市ガスをスタートアップバーナ7のガス取入口7cに供給するライン(配管53)を備えている。また、このように構成された燃料電池システムの起動時において、スタートバーナ7が発生した熱により、燃料電池5が昇温すると共に、スチーム発生器8はスタートアップバーナ7の熱によってスチームを発生するようになっている。発生したスチームが配管64、スチームセパレータ10、配管62を通ってコイル管46へ送給されることによって転化器4が昇温するようになっている。また、改質器バーナ30の熱によって改質器3が昇温すると共に、改質器3から高温の改質ガスが転化器4に送られることにより、転化器4は内部から加熱されて昇温するようになっている。そして、転化器4から送出されるガスは、配管59を通じて改質器バーナ30に燃料として供給されるようになっている。
また、他の一形式として、特許文献4「燃料電池発電システムおよび燃料電池のパージ方法」に示されているものが知られている。特許文献4の図3に示されているように、燃料電池発電システムにおいては、ガス配管22から改質器30への供給管の脱硫器27の後段側でパージ用配管70を分岐して燃料電池40のアノードへの供給管に接続し、パージ用配管70に調節弁72を取り付けると共に燃料電池40のアノードへの供給管に調節弁76を取り付けている。そして、パージ指示がなされたときには、特許文献4の図4に示されているパージ処理を実行し、ガス配管22から供給され脱硫器27で脱硫された後の都市ガスは、パージ用配管70を介して燃料電池40に供給され、燃料電池40のアノード側から排出されるガスは、燃焼器49で燃焼されて排気される。これにより、燃料電池40は都市ガスでパージされるようになっている。
特開2002−93447号公報 特開2004−146089号公報 特開平8−162137号公報 特開2003−229156号公報
上述した特許文献1および特許文献2に記載の燃料電池システムにおいては、原料ガスを改質部に供給する改質用燃料ラインと、燃料ガスを燃焼部に供給する燃焼用燃料ラインとを有している。これら2つのラインに配管、開閉バルブ、ポンプなどを備える必要があるので、システム自体が大型化・高コスト化していた。
また、特許文献1の燃料電池システムの起動時においては、空気、燃焼排ガス、水蒸気、原料ガス及び窒素によりなる群より選ばれた1種以上の流通ガス種を、改質触媒に流通させて昇温しているが、原料ガスを供給する時点において、改質部内に水蒸気が少量の状態、またはない状態であるおそれがある。この場合、水蒸気が少量、またはない状態の改質部内に原料ガスを供給すると、改質触媒がコーキングされて劣化するという問題があった。
また、特許文献2の燃料電池システムの起動時においても、燃焼器8の燃焼開始に前後してまたは改質器2が所定温度(例えば700℃)に達すると、水供給装置4によって水の供給を開始するとともに、改質器2が所定温度(例えば700℃)に達すると、ガス供給装置6によって炭化水素系ガスの供給を開始しているが、原料ガスを供給する時点において、改質部内に水蒸気が少量の状態、またはない状態であるおそれがある。この場合にも、特許文献1の場合と同様に、改質触媒がコーキングされて劣化するという問題があった。
また、上述した特許文献3に記載の燃料電池システムにおいては、燃料を改質器3に供給する改質用燃料ラインと、燃料を改質器バーナ30に供給する燃焼用燃料ライン(配管52)と、燃料をスタートアップバーナ7に供給するラインとを有している。これら3つのラインに配管、開閉バルブ、ポンプなどを備える必要があるので、システム自体が上述した特許文献1,2と比べてより大型化・高コスト化していた。
また、上述した特許文献4に記載の燃料電池システムにおいては、都市ガスを改質器30に供給するラインと改質器30をバイパスして燃料電池40に供給するラインが備えられている。これにより、システム自体は小型化・低コスト化が図られるが、燃料電池40に供給するラインは燃料電池40をパージするための都市ガスを供給するために使用されているのみであり、同ラインをシステム起動時、発電時に使用する記載はない。
また、特許文献4は燃料電池システム停止後に燃料電池の燃料極を天然ガス(都市ガス)でパージするものである。しかし、システム停止後、次の起動までに燃料電池の燃料供給ラインに燃料電池の高分子膜などを介して流入する空気と起動時に供給される改質ガスの間で燃料極にて酸化反応が起き、燃料電池の性能劣化を防止することに関しては有効でない。
本発明は、上述した各問題を解消するためになされたもので、燃料電池システムにおいて、システム全体の小型化・低コスト化を図りつつ、発電前に燃料電池の燃料極側を燃料ガスでパージし、システム起動を的確に実施することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、燃料供給源から供給される燃料ガスを改質して改質ガスを生成して燃料電池の燃料極に供給する改質部と、燃料供給源、改質部および燃料電池の燃料極からの各可燃ガスが供給可能であり、これら可燃ガスのうち何れか少なくとも一つを燃焼しその燃焼ガスを改質部の加熱に利用した後で外部に排出する燃焼部と、燃料供給源を改質部を経由して燃焼部に連通する第1ラインと、第1ラインに並設されて改質部をバイパスして燃料電池の燃料極を経由して燃焼部に連通する第2ラインと、システム起動時点から、燃料供給源からの燃料ガスを少なくとも第2ラインを介して燃焼部に供給するように制御する第1燃料供給制御手段と、を備えたことである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、第1ライン上の燃料供給源と改質部との間に脱硫器を備え、第2ラインは第1ラインの脱硫器と改質部の間から分岐されたことである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、水蒸気供給源からの水蒸気を改質部へ供給する水蒸気供給手段と、改質部へ供給される水蒸気の状態を検出する水蒸気状態検出手段と、システム起動時点以降であって水蒸気状態検出手段によって検出される水蒸気状態が所定状態となった時点から、第2ラインを第1ラインに切り替えるライン切り替え制御手段と、該ライン切り替えが完了した時点以降、燃料供給源からの燃料ガスを第1ラインを介して改質部に供給するように制御する第2燃料供給制御手段と、を備えたことである。
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3において、第2燃料供給制御手段が第1ラインを介して改質部への燃料ガスの供給を開始する際に、燃焼部を着火するように制御する燃焼部再着火手段を備えたことである。
また請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項4の何れか一項において、酸化剤ガスを燃焼部へ供給する酸化剤ガス供給手段と、第1ラインから分岐して酸化剤ガス供給手段に連通する接続管と、を備えてなり、第1燃料供給制御手段は、システム起動時点から、燃料供給源から第2ライン経由で供給されている燃料ガスを第1ライン、接続管および酸化剤ガス供給手段を介して燃焼部に供給するように制御することである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、システム起動時点から、燃料供給源からの燃料ガスが、改質部をバイパスする第2ラインを少なくとも介してすなわち改質部を通らないで燃料電池の燃料極を通って燃焼部に供給される。これにより、改質部をバイパスする第2ラインを設けるだけの簡単な変更を既存の構造に加えた構成によって、システム停止中に燃料電池の燃料極側に流入している空気をシステム起動時点からの暖機運転中(発電運転前の起動過程)にパージするとともに、システム起動時点から燃料供給源からの燃料ガスを燃焼部で燃焼し、その燃焼ガスによって改質部を暖機することができる。したがって、システム全体の小型化・低コスト化を図りつつ、発電前に燃料電池の燃料極側を燃料ガスでパージし、システム起動を的確に実施することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1に係る発明において、第1ライン上の燃料供給源と改質部との間に脱硫器を備え、第2ラインは第1ラインの脱硫器と改質部の間から分岐されているので、脱硫器を共通化することにより、システム全体を小型化することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1または請求項2に係る発明において、ライン切り替え制御手段が、システム起動時点以降であって水蒸気状態検出手段によって検出される水蒸気状態が所定状態となった時点から、第2ラインを第1ラインに切り替え、第2燃料供給制御手段が、該ライン切り替えが完了した時点以降、燃料供給源からの燃料ガスを第1ラインを介して改質部に供給するように制御する。これにより、システム起動時点から水蒸気が所定状態となる時点までの間は、改質部に燃料供給源からの燃料ガスを通過させないで同改質部を暖機する。そして、水蒸気が所定状態となると、十分な量の水蒸気に燃料供給源からの燃料ガスを混合してその混合ガスを改質部に供給することができる。したがって、水蒸気不足によって引き起こされる改質部内触媒の燃料ガスによるコーキングを確実に防止し、その結果触媒の劣化を抑制し製品寿命を延ばすことができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項3に係る発明において、第2燃料供給制御手段が第1ラインを介して改質部への燃料ガスの供給を開始する際に、燃焼部再着火手段が燃焼部を着火するように制御するので、第1ラインに切り替えた際に燃焼部を確実に着火させることができる。
上述した発明においては、燃料電池の発電時を基準にして燃焼部が設計されている。すなわち、一般的には、燃料電池の燃料極からのオフガスを燃焼させる場合、排気ガス中の窒素酸化物、一酸化炭素が低エミッションとなるように燃焼部が設計されている。したがって、上述したように、システム起動時点からしばらくの間、燃料ガスのみを燃焼部に供給する場合には、設計と異なる可燃ガスが供給されるので、排気ガス中の窒素酸化物、一酸化炭素が高エミッションとなるおそれがある。これを解決するために、上記のように構成した請求項5に係る発明においては、第1燃料供給制御手段が、システム起動時点から、燃料供給源から第2ライン経由で供給されている燃料ガスを第1ライン、接続管および酸化剤ガス供給手段を介して燃焼部に供給するように制御する。これにより、システム起動時点から燃料ガスのみを燃焼部に供給する場合に、その燃料ガスに酸化剤ガスを予め混合させて燃焼部に供給させることができる。したがって、燃料ガスのみが供給されている間、燃焼部から排気される排気ガスの低エミッション化を達成することができ、ひいては、システム起動から発電までに渡って燃焼部から排気される排気ガスの低エミッション化を達成することができる。
1)第1実施形態
以下、本発明による燃料電池システムの第1実施形態について説明する。図1はこの燃料電池システムの概要を示す概要図である。この燃料電池システムは燃料電池10とこの燃料電池10に必要な水素ガスを含む改質ガスを生成する改質器20を備えている。
燃料電池10は、燃料極11と酸化剤極である空気極12と両極11,12間に介在された電解質13を備えており、燃料極11に供給された改質ガスおよび空気極12に供給された酸化剤ガスである空気(カソードエア)を用いて発電するものである。なお、空気の代わりに空気の酸素富化したガスを供給するようにしてもよい。
改質器20は、改質用燃料(燃料ガス)を水蒸気改質し、水素リッチな改質ガスを燃料電池10に供給するものであり、改質部21、蒸発部22、一酸化炭素シフト反応部(以下、COシフト部という)23および一酸化炭素選択酸化反応部(以下、CO選択酸化部という)24およびバーナ(燃焼部)25から構成されている。改質用燃料としては天然ガス、LPGなどがあり、本実施形態においては天然ガスにて説明する。
改質部21は、燃料供給源Sfから供給された改質用燃料に蒸発部22からの水蒸気(改質水)を混合した混合ガスを改質部21に充填された触媒(例えば、Ru、Ni系の触媒)により改質して水素ガスと一酸化炭素ガスを生成している(いわゆる水蒸気改質反応)。これと同時に、水蒸気改質反応にて生成された一酸化炭素と水蒸気を水素ガスと二酸化炭素とに変成している(いわゆる一酸化炭素シフト反応)。これら生成されたガス(いわゆる改質ガス)はCOシフト部23に導出される。
COシフト部23は、この改質ガスに含まれる一酸化炭素と水蒸気をその内部に充填された触媒(例えば、Cu、Zn系の触媒)により反応させて水素ガスと二酸化炭素ガスとに変成している。これにより、改質ガスは一酸化炭素濃度が低減されてCO選択酸化部24に導出される。また、COシフト部23には、触媒の温度を検出する温度センサ23aが設けられている。温度センサ23aからの信号は制御装置60に送信されている。
CO選択酸化部24は、改質ガスに残留している一酸化炭素とCO酸化用空気供給管38から供給されたCO酸化用の空気(エア)とをその内部に充填された触媒(例えば、Ru系またはPt系の触媒)により反応させて二酸化炭素を生成している。これにより、改質ガスは一酸化炭素濃度がさらに低減されて(10ppm以下)燃料電池10の燃料極11に導出される。CO選択酸化部24には、酸化剤ガスであるCO酸化用空気を大気から供給するCO酸化用空気供給管38が接続されている。CO酸化用空気供給管38上には、上流から順番に酸化用空気ポンプ38aおよび酸化用空気バルブ38bが設けられている。酸化用空気ポンプ38aは空気供給源である大気から供給されるCO酸化用空気を吸い込みCO選択酸化部24に吐出するものであり、制御装置60の指令に応じてCO酸化用空気供給量を調整するものである。酸化用空気バルブ38bは制御装置60の指令によってCO酸化用空気供給管38を開閉する電磁開閉弁である。
改質部21には燃料供給源Sf(例えば都市ガス管)に接続された改質用燃料供給管31が接続されており、燃料供給源Sfから改質用燃料が供給されている。改質用燃料供給管31には、上流から順番に一対の燃料バルブ32,32、燃料ポンプ33、脱硫器34、および改質用燃料バルブ35が設けられている。燃料バルブ32および改質用燃料バルブ35は制御装置60の指令によって改質用燃料供給管31を開閉する電磁開閉弁である。燃料ポンプ33は燃料供給源Sfから供給される燃料を改質用燃料(または燃焼用燃料)として吸い込み改質部21(またはバーナ25)に吐出するものであり、制御装置60の指令に応じて改質用燃料供給量(または燃焼用燃料供給量)を調整するものである。脱硫器34は改質用燃料中の硫黄分(例えば、硫黄化合物)を除去するものである。これにより、改質用燃料は硫黄分が除去されて改質部21に供給される。
また、改質用燃料供給管31の改質用燃料バルブ35と改質部21との間には水蒸気供給源である蒸発部22に接続された水蒸気供給管41が接続され、蒸発部22から供給された水蒸気が改質用燃料に混合されて改質部21に供給されている。また、水蒸気供給管41には、改質部21へ供給される水蒸気の状態である温度を検出する水蒸気状態検出手段である温度センサ41aが設けられている。温度センサ41aからの信号は制御装置60に送信されている。なお改質部21へ供給される水蒸気の状態として水蒸気の温度以外の物理量を検出するようにしてもよい。なお、水蒸気供給管41、給水管42、改質水ポンプ43、改質水バルブ44から水蒸気供給手段が構成されている。
蒸発部22には改質水供給源である水タンクSwに接続された給水管42が接続されている。給水管42には、上流から順番に改質水ポンプ43、改質水バルブ44が設けられている。改質水ポンプ43は水タンクSwから供給される改質水を吸い込み蒸発部22に吐出するものであり、制御装置60の指令に応じて改質水供給量を調整するものである。改質水バルブ44は制御装置60の指令によって給水管42を開閉する電磁開閉弁である。蒸発部22は例えばバーナ25から排出される燃焼ガス(または、改質部21、COシフト部23などの排熱)によって加熱されており、これにより圧送された改質水を水蒸気化する。蒸発部22には、蒸発部22の温度を検出する温度センサ22aが設けられている。温度センサ22aからの信号は制御装置60に送信されている。なお、水蒸気供給管41および給水管42により改質水供給管が構成されている。
燃料電池10の燃料極11の導入口には改質ガス供給管51を介してCO選択酸化部24が接続されており、燃料極11に改質ガスが供給されるようになっている。燃料極11の導出口にはオフガス供給管52を介してバーナ25が接続されており、燃料電池10から排出されるアノードオフガスをバーナ25に供給するようになっている。バイパス管53は燃料電池10をバイパスして改質ガス供給管51およびオフガス供給管52を直結するものである。改質ガス供給管51にはバイパス管53との分岐点と燃料極11の導入口との間に第1改質ガスバルブ51aが設けられている。オフガス供給管52にはバイパス管53との合流点と燃料極11の導出口との間にオフガスバルブ52aが設けられている。バイパス管53には第2改質ガスバルブ53aが設けられている。第1および第2改質ガスバルブ51a,53aおよびオフガスバルブ52aはそれぞれの管51,53,52を開閉するものであり、制御装置60により制御されている。起動運転時には、CO選択酸化部24から一酸化炭素濃度の高い改質ガスを燃料電池10に供給するのを回避するため、第1改質ガスバルブ51aおよびオフガスバルブ52aを閉じ第2改質ガスバルブ53aを開いている。定常運転時には、CO選択酸化部24からの改質ガスを燃料電池10に供給するため、第1改質ガスバルブ51aおよびオフガスバルブ52aを開き第2改質ガスバルブ53aを閉じている。
また、燃料電池10の空気極12の導入口には、カソード用空気供給管54が接続されており、空気極12内に空気(カソードエア)が供給されるようになっている。さらに、燃料電池10の空気極12の導出口には、排気管55が接続されており、空気極12からの空気(カソードオフガス)が外部に排出されるようになっている。
バーナ(燃焼部)25は、改質部21を加熱して水蒸気改質反応に必要な熱を供給するための燃焼ガスを生成するものである。このバーナ25は、燃料供給源Sf、改質部21および燃料電池10の燃料極11からの各可燃ガスが供給可能であり、これら可燃ガスのうち何れか少なくとも一つを燃焼用空気(エア)で燃焼するものである。すなわち、システム起動開始した時点から改質部21に改質用燃料の供給が開始されるまでの間は、バーナ25には燃料供給源Sfからの燃焼用燃料が第2ラインL2を介して改質部21を通らないで燃料電池10の燃料極11を通って供給され、改質部21への改質用燃料の供給開始以降から定常運転(発電)開始までの間は、バーナ25にはCO選択酸化部24からの改質ガスが燃料電池10を通らないで直接供給され、そして、定常運転(発電)中においてはバーナ25には燃料電池10の燃料極11からのアノードオフガス(燃料電池10の燃料極11に供給され使用されずに排出された水素を含んだ改質ガスや未改質の改質用燃料)が供給される。バーナ25が生成した燃焼ガスは改質部21を(同改質部21の触媒の活性温度域となるように)加熱し、その後排気管56を通って外部に排出されるようになっている。
このバーナ25には燃料極11の導出口に一端が接続されているオフガス供給管52の他端が接続されている。燃料電池10の起動運転時にCO選択酸化部24からの改質ガスが改質ガス供給管51、バイパス管53およびオフガス供給管52を通ってバーナ25に供給され、燃料電池10の定常運転時に燃料電池10から排出されるアノードオフガスがオフガス供給管52を通ってバーナ25に供給されるようになっている。
また、バーナ25には、酸化剤ガスである燃焼用空気(エア)を供給する燃焼用空気供給管57が接続されている。燃焼用空気供給管57上には、上流から順番に燃焼用空気ポンプ57aおよび燃焼用空気バルブ57bが設けられている。燃焼用空気ポンプ57aは空気供給源である大気から供給される燃焼用空気を吸い込みバーナ25に吐出するものであり、制御装置60の指令に応じて燃焼用空気供給量を調整するものである。燃焼用空気バルブ57bは制御装置60の指令によって燃焼用空気供給管57を開閉する電磁開閉弁である。燃焼用空気供給管57、燃焼用空気ポンプ57aおよび燃焼用空気バルブ57bから酸化剤ガス供給手段が構成されている。
燃焼用空気供給管57には、オフガス供給管52から分岐した接続管58が連通している。接続管58は、オフガス供給管52の燃料電池10とオフガスバルブ52aとの間から分岐し、燃焼用空気供給管57の燃焼用空気バルブ57bとバーナ25との間に接続されている。接続管58上には、第2燃焼用燃料バルブ58aが設けられている。第2燃焼用燃料バルブ58aは制御装置60の指令によって接続管58を開閉する電磁開閉弁である。
上述した改質用燃料供給管31、改質ガス供給管51およびオフガス供給管52から第1ラインL1が構成されている。第1ラインL1は、燃料供給源Sfを改質部21を経由してバーナ25に連通するラインである。したがって、燃料電池10を経由しない、改質用燃料供給管31、改質ガス供給管51、バイパス管53およびオフガス供給管52の経路も第1ラインL1であり、燃料電池10を経由する、改質用燃料供給管31、改質ガス供給管51およびオフガス供給管52の経路も第1ラインL1である。
この第1ラインL1に並設されて改質部21をバイパスして燃料電池10の燃料極11を経由してバーナ25に連通する第2ラインL2である燃焼用燃料供給管37が設けられている。燃焼用燃料供給管37は、改質用燃料供給管31の脱硫器34と改質用燃料バルブ35との間から分岐し、改質ガス供給管51の第1改質ガスバルブ51aと燃料電池10との間に接続されている。燃焼用燃料供給管37上には、第1燃焼用燃料バルブ37aが設けられている。第1燃焼用燃料バルブ37aは制御装置60の指令によって燃焼用燃料供給管37を開閉する電磁開閉弁である。これにより、燃料供給源Sfからの燃料ガス(改質用燃料と同様)である燃焼用燃料も脱硫器34によって硫黄分が除去されて第2ラインL2、燃料電池10、接続管58(またはオフガス供給管52)を通ってバーナ25に供給される。
また、上述した各温度センサ22a,23a,41a、各バルブ32,35,37a,38b、44,51a,52a,53a,57b,58a、各ポンプ33,43,38a,57a、およびバーナ25は制御装置60に接続されている(図2参照)。制御装置60はマイクロコンピュータ(図示省略)を有しており、マイクロコンピュータは、バスを介してそれぞれ接続された入出力インターフェース、CPU、RAMおよびROM(いずれも図示省略)を備えている。CPUは、図3のフローチャートに対応したプログラムを実行して、燃料電池システムを起動し、発電するように制御している。RAMは同プログラムの実行に必要な変数を一時的に記憶するものであり、ROMは前記プログラムを記憶するものである。
次に、上述した燃料電池システムの作動について図3のフローチャートと図4のタイムチャートを参照して説明する。制御装置60は、時刻t0にて図示しない起動スイッチがオンされると、図3のステップ100にてプログラムの実行を開始して、燃料電池システムを暖機する起動運転を開始する。制御装置60は、ステップ102において、バーナ25へ少なくとも第2ラインL2を介して燃料ガスの供給を開始する(第1燃料供給制御手段)とともにバーナ25を着火する。
具体的には、制御装置60は、燃料バルブ32,32、第1および第2燃焼用燃料バルブ37a,58aを開き、改質用燃料バルブ35、第1改質ガスバルブ51a、オフガスバルブ52aを閉じる。また、制御装置60は、燃料ポンプ33を所定供給量Mf1となるように駆動させる。これにより、所定供給量Mf1の燃料ガスが、燃料供給源Sfから改質用燃料供給管31、燃焼用燃料供給管37、燃料電池10の燃料極11、接続管58、および燃焼用空気供給管57を介してバーナ25に供給される。
さらに、制御装置60は、燃焼用空気バルブ57bを開くとともに、燃焼用空気ポンプ57aを所定供給量Ma1となるように駆動させる。所定供給量Ma1は燃料ガスの所定供給量Mf1に応じた値に設定されている。これにより、所定供給量Ma1の燃焼用空気が、燃焼用空気供給管57を介してバーナ25に供給される。
したがって、システム起動時点から、燃料供給源Sfから第2ラインL2経由で供給されている燃料ガスを第1ラインL1(すなわち改質ガス供給管51、燃料電池10の燃料極11およびオフガス供給管52)、接続管58および燃焼用空気供給管57を介してバーナ25に供給するように制御することができる。これにより、システム起動時点から燃料ガスのみをバーナ25に供給する場合に、その燃料ガスに酸化剤ガスである空気を予め混合させてバーナに供給させることができる。
また、制御装置60は、バーナ25を着火するので、前述のように空気に燃料ガスを予め混合させた混合ガスが燃焼され、その燃焼ガスにより改質部21内の改質触媒および蒸発部22が加熱される。
また、システム起動時から改質部21に改質用燃料の供給が開始されるまでの間は、燃料電池10の燃料極11に流入している空気を燃料ガスでパージする。したがって、改質用燃料の供給が開始されても燃料極11に空気はないため、酸化反応が起こることはないので、燃料電池10の性能劣化を防止することができる。
また、制御装置30は、時刻t0にて第2改質ガスバルブ53aを開状態として、改質部21が加熱された際に上昇する圧力を逃がすようになっている。なお、改質水バルブ44は閉じられ、改質水ポンプ43は駆動されていないので、改質部21には水蒸気(改質水)は供給されていない。また、酸化用空気バルブ38bは閉じられ、酸化用空気ポンプ38aは駆動されていないので、CO選択酸化部24には酸化用空気は供給されていない。
バーナ25によって生成された燃焼ガスによって改質部21および蒸発部22が昇温する。一方、制御装置60は、ステップ104において、温度センサ22aによって検出した蒸発部22の温度T1が所定温度T1a以上であるか否かを判定する。蒸発部22の温度T1が所定温度T1a未満である場合には、「NO」と判定し、ステップ104の処理を繰り返し実行する。蒸発部22の温度T1が所定温度T1a以上となると(時刻t1)、制御装置60は、ステップ104において「YES」と判定し、プログラムをステップ106に進める。
制御装置60は、ステップ106において、改質部21へ水蒸気(改質水)の供給を開始する。具体的には、制御装置60は、改質水バルブ44を開くとともに、改質水ポンプ43を所定供給量Mw1となるように駆動させる。なお、その他のバルブ、ポンプは時刻t1までと同様に制御されている。これにより、十分昇温した蒸発部22に改質水が供給され水蒸気が生成されるとともに、その水蒸気(液体の水と混合している場合もある。)が昇温中の改質部21に供給されるので、改質部21の触媒が低温時に水蒸気によって酸化されて劣化するのを防止するとともに改質部21を急激に昇温するのを防止することができる。改質部21を通った水蒸気は、改質ガス供給管51、バイパス管53およびオフガス供給管52を介してバーナ25に供給され、その後排気管56を通って排気される。
このように改質部21に水蒸気のみが供給される一方で、バーナ25へ第2ラインL2経由で供給された燃料ガスが燃焼されその燃焼ガスによって蒸発部22および改質部21がさらに昇温する。一方、制御装置60は、システム起動時点(時刻t0)以降であって温度センサ41aによって検出される水蒸気の温度T2が所定温度T2aとなった時点から、第2ラインL2を第1ラインL1に切り替える(ライン切り替え制御手段)。
具体的には、制御装置60は、ステップ108において、温度センサ41aによって検出した水蒸気の温度T2が所定温度T2a以上であるか否かを判定する。水蒸気の温度T2が所定温度T2a未満である場合には、「NO」と判定し、ステップ108の処理を繰り返し実行する。水蒸気の温度T2が所定温度T2a以上となると(時刻t2)、制御装置60は、ステップ108において「YES」と判定し、プログラムをステップ110に進める。
制御装置60は、ステップ110において、これまで行っていた第2ラインL2を介してのバーナ25への燃料供給を停止する、すなわち燃料ポンプ33の駆動を停止するとともに、バーナ25を消火する。そして、制御装置60は、ステップ112において、第1および第2燃焼用燃料バルブ37a,58aを閉じて、第2ラインL2を閉鎖する。
さらに、制御装置60は、ステップ114において、バーナ25を燃焼用空気でパージする。具体的には、制御装置60は、燃焼用空気バルブ57bを開くとともに、燃焼用空気ポンプ57aを所定供給量Ma1から所定供給量Ma1'となるように切り替え駆動させる。これにより、バーナ25に残留する可燃ガスをパージすることで、バーナ25を再着火する時の着火性が向上する。
制御装置60は、ステップ116において、バーナ25内の残留可燃ガスをパージするのに必要かつ十分な時間に設定されているタイマーTm1が経過するのを待ってプログラムをステップ118に進める。タイマーTm1の間は、バーナ25は消えているが、パージ用の燃焼用空気を介して蒸発部22へ熱が与えられるため、規定の水蒸気は改質部21へ送られている。
制御装置60は、ステップ118において、改質用燃料バルブ35を開いて、第1ラインL1を開放する(時刻t3)。これにより、第2ラインL2から第1ラインL1へのライン切り替えが完了する。
そして、制御装置60は、ステップ120において、ライン切り替えが完了した時点以降、燃料供給源Sfからの燃料ガス(改質用燃料)を第1ラインL1を介して改質部21に供給するとともに、バーナ25を再着火するように制御する(第2燃料供給制御手段)。
ライン切り替えが完了した時点においては、燃料バルブ32,32、改質用燃料バルブ35、および第2改質ガスバルブ53aが開状態であり、第1および第2燃焼用燃料バルブ37a,58a、第1改質ガスバルブ51a、オフガスバルブ52aが閉状態である。また、制御装置60は、燃料ポンプ33を所定供給量Mf2となるように駆動させる。これにより、所定供給量Mf2の燃料ガスが、燃料供給源Sfから改質用燃料供給管31を介して改質部21に供給される。このとき、すでに十分な量の水蒸気が改質部21に供給されているので、改質部21の触媒が燃料ガスによりコーキングするのを確実に防止することができる。
また、改質部21に供給された燃料ガスは、改質部21で上述したように改質ガスに改質され、その改質ガスはCOシフト部23で一酸化炭素が低減され、その改質ガスはCO選択酸化部で酸化剤供給手段によって供給される酸化用エアによってさらに一酸化炭素が低減され、改質ガス供給管51、バイパス管53、オフガス供給管52を介してバーナ25に供給される。
また、ライン切り替えが完了した時点(時刻t3)においては、制御装置60は、酸化用空気バルブ38bを開き、燃焼用空気ポンプ57aを所定供給量Ma1'から所定供給量Ma2となるように切り替え駆動させる。所定供給量Ma2は燃料ガスの所定供給量Mf2に応じた値に設定されている。これにより、所定供給量Ma2の燃焼用空気が、燃焼用空気供給管57を介してバーナ25に供給される。
また、制御装置60は、ライン切り替えが完了した時点(時刻t3)において、バーナ25を着火する。したがって、ライン切り替えが完了した時点から、燃料供給源Sfからの燃料ガスを改質部21に供給して改質ガスを燃料電池10を通さないでバーナ25に供給して燃焼用空気で燃焼させ、その燃焼ガスにより改質部21内の改質触媒および蒸発部22が加熱されてさらに昇温する。
一方、制御装置60は、ステップ122において、改質器20の暖機が完了したか否かを判定する。すなわち、温度センサ23aによって検出したCOシフト部23の温度T3が所定温度T3a以上であるか否かを判定する。COシフト部23の温度T3が所定温度T3a未満である場合には、「NO」と判定し、ステップ122の処理を繰り返し実行する。COシフト部23の温度T3が所定温度T3a以上となると(時刻t4)、制御装置60は、ステップ122において「YES」と判定し、プログラムをステップ124に進める。
制御装置60は、ステップ124において、第1改質ガスバルブ51aおよびオフガスバルブ52aを開き第2改質ガスバルブ53aを閉じてCO選択酸化部24を燃料電池10の燃料極11の導入口に接続するとともに燃料極11の導出口をバーナ25に接続する。これにより、CO選択酸化部24から導出された改質ガスは燃料極11に供給され発電に使用される。燃料極11からのアノードオフガスはバーナ25に供給されて燃焼される。すなわち、起動運転が終了され、引き続いて定常運転(発電運転)が開始される。
制御装置60は、ステップ126において、発電運転(定常運転)を実施する。制御装置60は、定常運転中において、所望の出力電流(負荷装置で消費される電流・電力)となるように改質用燃料、燃焼用空気、酸化用空気、カソードエアおよび改質水を供給するように制御する。改質用燃料の供給量は、所望の出力電流に応じた供給量と改質部21に必要な熱量に応じた供給量の合計値に設定されている。燃焼用空気の供給量および改質水の供給量は、改質用燃料の供給量に応じて決定されている。
制御装置60は、停止スイッチが押されるなど運転停止指示があるまでは、ステップ128にて「NO」と判定し続けて定常運転を継続する。運転停止指示があると、ステップ128にて「YES」と判定し、プログラムをステップ130に進めて燃料電池システムの運転を停止すべく規定の停止運転を実施する。
上述の説明から明らかなように、この実施形態においては、システム起動時点(時刻t0)から、燃料供給源Sfからの燃料ガスが、改質部21をバイパスする第2ラインL2を少なくとも介してすなわち改質部21を通らないで燃料電池10の燃料極11を通って燃焼部25に供給される(第1燃料供給制御手段;ステップ102)。これにより、改質部21をバイパスする第2ラインL2を設けるだけの簡単な変更を既存の構造に加えた構成によって、システム停止中に燃料電池10の燃料極11側に流入している空気をシステム起動時点からの暖機運転中(発電運転前の起動過程)にパージするとともに、システム起動時点から燃料供給源Sfからの燃料ガスを燃焼部25で燃焼し、その燃焼ガスによって改質部21を暖機することができる。したがって、システム全体の小型化・低コスト化を図りつつ、発電前に燃料電池10の燃料極11側を燃料ガスでパージし、システム起動を的確に実施することができる。
また、第1ラインL1上の燃料供給源Sfと改質部21との間に脱硫器34を備え、第2ラインL2は第1ラインL1の脱硫器34と改質部21の間から分岐されているので、脱硫器34を共通化することにより、システム全体を小型化することができる。
また、ライン切り替え制御手段(ステップ110から118)が、システム起動時点(時刻t0)以降であって温度センサ41aによって検出される水蒸気温度が所定状態となった時点(時刻t2)から、第2ラインL2を第1ラインL1に切り替え、第2燃料供給制御手段(ステップ120)が、該ライン切り替えが完了した時点以降、燃料供給源Sfからの燃料ガスを第1ラインL1を介して改質部21に供給するように制御する。これにより、システム起動時点(時刻t0)から水蒸気が所定状態となる時点(時刻t2)までの間は、改質部21に燃料供給源Sfからの燃料ガスを通過させないで同改質部21を暖機する。そして、水蒸気が所定状態となると、十分な量の水蒸気に燃料供給源Sfからの燃料ガスを混合してその混合ガスを改質部21に供給することができる。したがって、水蒸気不足によって引き起こされる改質部21内触媒の燃料ガスによるコーキングを確実に防止し、その結果触媒の劣化を抑制し製品寿命を延ばすことができる。
また、第2燃料供給制御手段(ステップ120)が第1ラインL1を介して改質部21への燃料ガスの供給を開始する際に、燃焼部再着火手段(ステップ120)が燃焼部25を着火するように制御するので、第1ラインL1に切り替えた際に燃焼部25を確実に着火させることができる。
また、上述した実施形態においては、燃料電池10の発電時を基準にして燃焼部25が設計されている。すなわち、一般的には、燃料電池10の燃料極11からのオフガスを燃焼させる場合、排気ガス中の窒素酸化物、一酸化炭素が低エミッションとなるように燃焼部25が設計されている。したがって、上述したように、システム起動時点(時刻t0)からしばらくの間、燃料ガスのみを燃焼部25に供給する場合には、設計と異なる可燃ガスが供給されるので、排気ガス中の窒素酸化物、一酸化炭素が高エミッションとなるおそれがある。これを解決するために、第1燃料供給制御手段(ステップ102)が、システム起動時点(時刻t0)から、燃料供給源Sfから第2ラインL2経由で供給されている燃料ガスを第1ラインL1、接続管58および酸化剤ガス供給管57を介して燃焼部25に供給するように制御する。これにより、システム起動時点(時刻t0)から燃料ガスのみを燃焼部25に供給する場合に、その燃料ガスに酸化剤ガスを予め混合させて燃焼部25に供給させることができる。したがって、燃料ガスのみが供給されている間、燃焼部25から排気される排気ガスの低エミッション化を達成することができ、ひいては、システム起動から発電までに渡って燃焼部25から排気される排気ガスの低エミッション化を達成することができる。
2)第2実施形態
次に、本発明による燃料電池システムの第2実施形態について図5および図6を参照して説明する。図5は第2実施形態にかかる燃料電池システムの概要を示す概要図であり、図6は第2実施形態にかかる燃料電池システムの作動し示すタイムチャートである。
本第2実施形態は、第1実施形態から接続管58、第2燃焼用燃料バルブ58aを削除したものである。他の構成は第1実施形態と同様であるので、同一符号を付してその説明を省略する。また、この第2実施形態による燃料電池システムの作動も第1実施形態と異なる制御のみ説明し、その他の部分は第1実施形態と同様であるので、その説明を省略する。
具体的には、制御装置60は、システム起動時点(時刻t0)から時刻t2までの間において、第1実施形態では閉じていたオフガスバルブ52aを開くとともに、第1改質ガスバルブ51aを第1実施形態と同様に閉じている。これにより、所定供給量Mf1の燃料ガスが、燃料供給源Sfから改質用燃料供給管31、燃焼用燃料供給管37、燃料電池10の燃料極11、およびオフガス供給管52を介してバーナ25に供給される。
したがって、第2実施形態によっても、システム起動時点(時刻t0)から、燃料供給源Sfからの燃料ガスが、改質部21をバイパスする第2ラインL2を少なくとも介してすなわち改質部21を通らないで燃料電池10の燃料極11を通って燃焼部25に供給される(第1燃料供給制御手段)。これにより、改質部21をバイパスする第2ラインL2を設けるだけの簡単な変更を既存の構造に加えた構成によって、システム停止中に燃料電池10の燃料極11側に流入している空気をシステム起動時点からの暖機運転中(発電運転前の起動過程)にパージするとともに、システム起動時点から燃料供給源Sfからの燃料ガスを燃焼部25で燃焼し、その燃焼ガスによって改質部21を暖機することができる。したがって、システム全体の小型化・低コスト化を図りつつ、発電前に燃料電池10の燃料極11側を燃料ガスでパージし、システム起動を的確に実施することができる。
本発明による燃料電池システムの第1実施形態の概要を示す概要図である。 図1に示す燃料電池システムを示すブロック図である。 図2に示した制御装置にて実行される制御プログラムのフローチャートである。 本発明による燃料電池システムの第1実施形態の動作を示すタイムチャートである。 本発明による燃料電池システムの第2実施形態の概要を示す概要図である。 本発明による燃料電池システムの第2実施形態の動作を示すタイムチャートである。
符号の説明
10…燃料電池、11…燃料極、12…空気極、20…改質器、21…改質部、22…蒸発部、22a…温度センサ、23…一酸化炭素シフト反応部(COシフト部)、24…一酸化炭素選択酸化反応部(CO選択酸化部)、25…バーナ(燃焼部)、31…改質用燃料供給管、32…燃料バルブ、33…燃料ポンプ、34…脱硫器、35…改質用燃料バルブ、37…燃焼用燃料供給管、37a…第1燃焼用燃料バルブ、38…CO酸化用空気供給管、38a…酸化用空気ポンプ、38b…酸化用空気バルブ、41…水蒸気供給管、41a…温度センサ(水蒸気状態検出手段)、42…給水管、43…改質水ポンプ、44…改質水バルブ、51…改質ガス供給管、51a…第1改質ガスバルブ、52…オフガス供給管、52a…オフガスバルブ、53…バイパス管、53a…第2改質ガスバルブ、54…カソード用空気供給管、55,56…排気管、57…燃焼用空気供給管、57a…燃焼用空気ポンプ、57b…燃焼用空気バルブ、58…接続管、58a…第2燃焼用燃料バルブ、60…制御装置、L1…第1ライン、L2…第2ライン。

Claims (5)

  1. 燃料供給源から供給される燃料ガスを改質して改質ガスを生成して燃料電池の燃料極に供給する改質部と、
    前記燃料供給源、前記改質部および前記燃料電池の燃料極からの各可燃ガスが供給可能であり、これら可燃ガスのうち何れか少なくとも一つを燃焼しその燃焼ガスを前記改質部の加熱に利用した後で外部に排出する燃焼部と、
    前記燃料供給源を前記改質部を経由して前記燃焼部に連通する第1ラインと、
    前記第1ラインに並設されて前記改質部をバイパスして前記燃料電池の燃料極を経由して前記燃焼部に連通する第2ラインと、
    システム起動時点から、前記燃料供給源からの前記燃料ガスを少なくとも前記第2ラインを介して前記燃焼部に供給するように制御する第1燃料供給制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1において、前記第1ライン上の前記燃料供給源と前記改質部との間に脱硫器を備え、前記第2ラインは前記第1ラインの前記脱硫器と前記改質部の間から分岐されたことを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1または請求項2において、水蒸気供給源からの水蒸気を前記改質部へ供給する水蒸気供給手段と、
    前記改質部へ供給される水蒸気の状態を検出する水蒸気状態検出手段と、
    前記システム起動時点以降であって前記水蒸気状態検出手段によって検出される水蒸気状態が所定状態となった時点から、前記第2ラインを前記第1ラインに切り替えるライン切り替え制御手段と、
    該ライン切り替えが完了した時点以降、前記燃料供給源からの前記燃料ガスを前記第1ラインを介して前記改質部に供給するように制御する第2燃料供給制御手段と、を備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  4. 請求項3において、前記第2燃料供給制御手段が前記第1ラインを介して前記改質部への前記燃料ガスの供給を開始する際に、前記燃焼部を着火するように制御する燃焼部再着火手段をさらに備えたことを特徴とする燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至請求項4の何れか一項において、酸化剤ガスを前記燃焼部へ供給する酸化剤ガス供給手段と、
    前記第1ラインから分岐して前記酸化剤ガス供給手段に連通する接続管と、を備えてなり、
    前記第1燃料供給制御手段は、前記システム起動時点から、前記燃料供給源から前記第2ライン経由で供給されている前記燃料ガスを前記第1ライン、前記接続管および前記酸化剤ガス供給手段を介して前記燃焼部に供給するように制御することを特徴とする燃料電池システム。
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