JP2007197403A - 薬物キャリアー及び超音波装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】超音波照射により可逆的に液体から気体へと相変化を生じ、内包した薬物の流出を生じることなく薬物の存在状態を診断装置で検出ことを可能とする薬物キャリアー及び該キャリアーと組み合わせて用いる薬物放出用超音波装置を提供する。
【解決手段】37℃以下の沸点を有する難水溶性物質と37℃より高い沸点を有する難水溶性物質の混合物に薬剤を内包し、両親媒性物質からなる膜で包んで薬物キャリアーを構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、薬物を患部に送達するキャリアー及び超音波照射によりキャリアーからの薬物の放出を行う医療用の超音波装置に関する。
薬物を体内に投与する際、そのままではなく、薬物を界面活性剤、リン脂質、タンパクなどからなるキャリアーに内包して投与する手法は、体内で薬物を長時間滞留させ徐放性薬剤としたいときや、目的の部位のみで薬物濃度を高くしたい際に用いられることが多い。このような手法はドラッグデリバリーシステム(DDS)と呼ばれる。DDSには、時間経過と共にキャリアーから薬剤が徐々に漏れてくることを利用する受動的なシステムと、キャリアーを外部刺激により破壊し、積極的に特定の部位の薬物濃度を高める能動的なシステムとがある。後者の能動的なDDSにおいて最も広く用いられる外部刺激は温度である。リン脂質は相転移温度とよばれる一定の温度以上ではゲル状態から液晶状態に転移し、流動性が高くなる。体温より少し高めに相転移温度を設定したリン脂質膜に薬物を封入し、目的部位を加温することにより、体内に投与された薬物のうち目的部位に移行したもののみがキャリアーであるリン脂質膜の外に放出されるという仕組みである。
このような温度上昇によりキャリアーの透過性を高めるという手法は、しかしながら以下の二つの問題点を有している。
(1)キャリアー膜を瞬間的に破壊するのでなく透過性を向上させているだけなので、薬物の放出に時間がかかる
(2)血流により体内温度の均一化が起こるため、特に、正常組織に影響を与えない程度の弱い加温(42℃以下)では、体内で温度上昇を局所的に行うのは困難。
このような温度上昇を用いるDDSに対し、超音波エネルギーによりキャリアーを破壊するという手法も存在する。これは、ミクロンサイズの気泡が診断用に用いられる数MHz近辺の周波数の超音波に共振する現象を利用したもので、気泡をリン脂質等で安定化し、かつリン脂質膜内に薬物を封入することにより、気泡破壊と共に薬物放出を行うものである。温度上昇を用いる前述の方法に比べたこの超音波エネルギーを用いる方法の利点は、以下の二点である。
(1)キャリアーを破壊するため、薬物を瞬間的に放出できる
(2)超音波エネルギーは、収束波を用いることで1cm以下の微小領域に限局させることが可能。
Allen, Nature Rev.Cancer 2:750-763(2002) Winter et al., Magnetic Resonance in Medicine 50:411-416(2003) Grant et al., Magnetic Resonance in Medicine 11:236-243(1989) Sahoo et al., Langmuir 17:7907-7911(2001)
上記超音波エネルギーを用いる手法は、以下の二つの欠点を有している。
(1)気体であるため、容易に肺から***され、体内滞留時間が短い
(2)造影剤としての機能により目的部位に薬剤があるかどうかチェックできるが、チェック時に気泡が破壊されるため、薬剤の集積濃度などに対するフィードバックが効かない。つまり、せっかくの超音波造影剤としての機能が使えないことになる。
第一の欠点は、例えば直接マイクロバブルを投与するのではなく、投与時には液体で超音波照射によりマイクロバブルとなる相変化型のキャリアーを用いることで解決できる。しかしながら、第二の欠点は従来の薬物、超音波システムを用いては解決できなかった。
このように、従来の超音波エネルギーを直接用いるDDSは、気泡を破壊することから瞬間的に薬物の放出が可能であるが、造影剤として機能することと薬物を放出することとが同時に起こるため、気泡による造影効果を有効に活用し、適切なタイミングで薬物の放出を行うことができないという課題があった。
本発明者は、生体投与時には液体で薬物キャリアーとしての機能を有し、超音波照射を行って気泡が生成しても超音波照射終了後に元の液体に戻る性質を有する薬物キャリアーを用いることにより上記課題を解決できることを着想した。通常、超音波照射により液体から気体に変化する相変化型超音波造影剤の主成分は、パーフルオロペンタンなど沸点が37℃以下の揮発性難水溶性物質である。これらの物質はそのまま体内に投与されると生体内で急激に沸騰するが、エマルション化などにより微粒子の形態にすると、界面張力が液体微粒子の半径に反比例することにより、みかけの沸点が上昇し、体内に投与してもすぐには気化しない。この状態で超音波を照射すると、エマルションの系が崩れ難水溶性物質は裸の状態に近くなるため、沸点を超えた温度により気化が生じる。このことから、37℃以下の揮発性難水溶性物質を用いる場合には、液体の気化により生成する気泡は不可逆的に存在し、液体に戻ることはない。
発明者は、沸点が37℃を越える難水溶性の物質に超音波照射すると、液体から気体に変わるものの、超音波照射を停止すると液体から気体に戻る現象を発見した。しかしながら、通常、沸点が37℃を越える難水溶性の物質を気化させるには高強度の超音波照射が必要となり、侵襲性が高くなる恐れがある。そこでさらに検討を重ね、沸点が37℃を超える難水溶性物質(高沸点物質)と沸点が37℃以下の難水溶性物質(低沸点物質)との混合液体を用い、かつ高沸点物質、低沸点物質両者の構造が近い、すなわち両者ともフッ化炭素である、あるいは両者とも炭化水素である、あるいは他者が一方の物質のフッ素原子を数個水素に置換したものである際には、両者の間に相互作用が働き、超音波照射によりまず低沸点物質が気化し、その気化に伴う混合物の超音波吸収係数の上昇により高沸点化合物も二次的に気化する現象が生じ、10W/cm程度以下の低強度超音波照射により可逆的に液体から気体へと変化するキャリアーが実現できることを発見するに至った。特に、高沸点化合物として沸点が60℃以上100℃以下のフッ化炭素あるいはフッ化炭化水素を用いることにより安定性が高まることがわかった。
キャリアーの形態としては、生体適合性の高いリン脂質を主成分としたミセル、エマルション、リポソームの形態をとることが望ましいが、超音波相変化を妨げる形態でなければ特に制限はない。また、内包する薬剤が水溶性か脂溶性かによって薬剤内包時の形態は異なる。図1に薬剤を内包したキャリアーの構造を示す。
図1(a)は水溶性薬剤を、図1(b)は脂溶性薬剤をそれぞれ内包したキャリアーの構造を示し、また、図1(c)は水溶性薬剤を逆ミセルとして内包する際の構造を示している。図1において油相は超音波により相変化を生じる難水溶性物質単独あるいは難水溶性物質と植物油等の生体適合性の高い油との混合物を含む相である。また、水相は、生理食塩水あるいはリン酸バッファなどの生体に投与可能な等張液からなる。界面活性剤相は、図1(a)及び図1(b)においては、リン脂質を含む生体適合性の高い界面活性剤単独あるいは界面活性剤と安定化成分との混合物を含む。図1(a)におけるキャリアーは、薬剤を含む水相が界面活性剤相に覆われ、さらにその外側に油相が界面活性剤相に覆われた構造をとる。また、図1(b)におけるキャリアーは、薬剤を含む油相が界面活性剤相に覆われた構造をとる。また、図1(c)におけるキャリアーは、界面活性剤相に覆われた薬剤を含む油相が界面活性剤相に覆われた構造をとる。
すなわち、本発明における薬物キャリアーは、37℃以下の沸点を有する難水溶性化合物(化合物1)と37℃を超える沸点を有する難水溶性化合物(化合物2)を含む。化合物1と化合物2とのモル比は0.1以上4以下であることが望ましい。また、本発明におけるキャリアーは、上記化合物1と化合物2とを含み、リン脂質、界面活性剤、あるいはタンパクなどの両親媒性物質からなる膜構造をとることができる。膜構造は、ミセル、エマルション、リポソームのいずれかの形態をとることができる。本発明におけるキャリアーは、水溶性薬物をフッ素系界面活性剤により逆ミセルとして植物油など生理学的に許される有機溶媒に分散させたものを含むことができる。また、本発明における薬物観察・放出装置は、キャリアーを可逆的に液体から気体へと変えて薬剤の目的部位への集積度を測定する観察モードとキャリアーを不可逆的に液体から気体へ変え、薬物を放出する破壊モードを有する。また、前記装置は、破壊モードに入る際に、装置立ち上げ後、最低一度の観察モードの使用を行ったかどうかを判定し、観察モードを使用していない場合には、破壊モードに入れないよう構成することができる。
本発明によれば、薬物を流出することなく液体から気体へと可逆的に相変化を起こし、薬物キャリアーの存在を確認することができる。また、薬剤を含むキャリアーが適切な状態にあることを確認した上で、不可逆的に破壊し薬物を放出することが可能である。これらの効果により安全な診断・治療技術を提供することができる。
以下に本発明のキャリアーの有効性を示す試験例及び実施例を具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に限られるものではない。
〔試験例1〕造影効果の可逆性に関する試験例
本発明における薬物キャリアーが超音波照射時に可逆的に液体から気体に変化することを示すための試験例を図2、図3、及び図4を用いて説明する。
図2は、試験を行うための実験系を示す図である。この実験系は、樹脂製水槽1、37℃に設定された脱気水2、サンプル封入チューブ3、サンプル4、チューブ端固定クリップ5a,5b、サンプル固定具6、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7、相変化観察用超音波診断装置プローブ8、超音波診断装置9、相変化超音波信号発生装置10、増幅器11から構成される。試験は以下の通り行った。まず、以下に示す手法によりキャリアーを調製する。以下の成分を一緒に添加し、そして生理食塩水を全体で25mlになるようゆっくり添加し、ULTRA-TURRAX T25(Janke&Knukel, Staufen Germany)中にて9500rpmで氷温にて1分間ホモジナイズした。
グリセロール 2.0g
α−トコフェロール 0.02g
コレステロール 0.1g
レシチン 1.0g
パーフルオロペンタン 0.086g(300nmol)
パーフルオロヘプタン 0.27g(700nmol)
このエマルションを、Emulsiflex-C5(Avestin, Ottawa Canada)中で20MPaにて高圧乳化処理を2分間行い、0.4ミクロンのメンブレンフィルターによりろ過した。以上の処理により、ほぼ透明のミクロエマルションを得た。得られたマイクロエマルションの98%以上が200nm以下の直径を有することがLB-550(堀場製作所、東京)にて測定できた。
次に図2の実験系を用いて、サンプル封入チューブ3(タイゴンチューブ内径1.59mm,外径3.18mm)に調製したキャリアーを封入し、相変化観察用超音波診断装置プローブ(日立メディコ製EUP-L53S、7.5MHz)8及び超音波診断装置(日立メディコ製EUB-8500)9で観察を行いつつ、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ(周波数3.4MHz、直径40mm、F数:1)7よりパルス超音波を照射し、超音波診断装置9上において、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7による超音波照射前、照射中、照射後の超音波診断装置画像を取得した。なお、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7と超音波診断装置9とは同期されており、相変化観察用超音波診断装置プローブ8から照射される診断用超音波の送受波がサンプルに当たっているときには、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7からは超音波が照射されないよう調整されている。
得られた結果の一例を、図3及び図4を用いて説明する。図3は、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より周波数3.4MHz、ピーク強度4W/cm、パルス周期35ms(5msオン、30msオフ)の条件で超音波を0.5秒照射した際のサンプルの超音波断層像を、超音波診断装置9を用いてWPIモードにより得たものである。サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より計4回超音波を照射し、超音波照射中及び照射後の画像をそれぞれ示している。4回の照射いずれにおいても、超音波照射中にサンプルの輝度が上昇し、照射後に元に戻っている。
図4は、図3の超音波断層像からサンプルの平均輝度を数値化したものである。図3及び図4から、本発明における薬剤キャリアーが超音波照射により可逆的に輝度変化を生じることがわかる。WPIモードはマイクロバブルに関し特に感度が高い描画モードであることから、本発明における薬剤キャリアーが、超音波照射により可逆的に液体と気体とに相変化を生じることが明らかである。超音波ピーク強度を1〜20W/cmの範囲で変化させて試験を行い、同様の結果を得た。また、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より照射する超音波の周波数を0.5〜7MHzの範囲で変化させて試験を行い、ほぼ同様の結果を得た。さらに、パルス周期を1ms以上1s以下(デューティ比0.1以上0.5以下)に変化させて試験を行った結果もほぼ同様であった。
なお、本試験においては、相変化用低沸点難水溶性物質としてパーフルオロペンタン(沸点30℃)を、また相変化用高沸点難水溶性物質としてパーフルオロヘプタン(沸点82℃)をそれぞれ用いているが、相変化用高沸点難水溶性物質として、1H−パーフルオロヘキサン(沸点70℃)及びパーフルオロオクタン(沸点105℃)を用いても同様の効果を得た。また、相変化用低沸点難水溶性物質としてペンテン(沸点30℃)あるいはペンタン(沸点36℃)を、相変化用高沸点難水溶性物質としてヘキサン(沸点69℃)あるいはヘプタン(沸点98℃)を用いても本試験とほぼ同等の結果を得た。
〔試験例2〕キャリアー組成による可逆性の変化に関する試験例
試験例1と同じく図2に示す構成の実験系を用いて、以下に示す手法で調製した成分の異なるキャリアーに超音波を照射した際の輝度変化を調べた。以下の成分を一緒に添加し、そして生理食塩水を全体で25mlになるようゆっくり添加しながら、ULTRA-TURRAX T25(Janke&Knukel, Staufen Germany)中にて9500rpmで氷温にて1分間ホモジナイズした。
グリセロール 2.0g
α−トコフェロール 0.02g
コレステロール 0.1g
レシチン 1.0g
パーフルオロペンタン (A)g
パーフルオロヘプタン (B)g
(A)と(B)は以下のいずれかの組み合わせ(0:0.388,0.0288:0.3492,0.0576:0.3104,0.0864:0.2716,0.1152:0.2328,0.144:0.194,0.1728:0.1552,0.2016:0.1164,0.2304:0.0776,0.2592:0.0388,0.288:0)であり、それぞれモル比で0:10,1:9,2:8,3:7,4:6,5:5,6:4,7:3,8:2,9:1,10:0に相当する。
このエマルションを、Emulsiflex-C5(Avestin, Ottawa Canada)中で20MPaにて高圧乳化処理を2分間行い、0.4ミクロンのメンブレンフィルターによりろ過した。以上の処理により、ほぼ透明のミクロエマルションを得た。得られたマイクロエマルションの98%以上が200nm以下の直径を有することがLB-550(堀場製作所、東京)にて測定できた。
図5は、得られたサンプルをサンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より周波数3.4MHz、ピーク強度4W/cm、パルス周期35ms(5msオン、30msオフ)の条件で超音波を0.5秒照射した際のサンプルの超音波断層像を、超音波診断装置9を用いてWPIモードにより得、さらに平均輝度を数値化したものである。図5より、低沸点難水溶性物質と高沸点難水溶性物質との比が10:90以上、80:20以下の場合には超音波照射により輝度上昇が見られ、かつ超音波の停止により輝度がほぼ超音波照射前に戻ることがわかる。また、低沸点難水溶性物質の濃度が0%の場合には、超音波照射による輝度変化はほとんど生じなかった。超音波ピーク強度を1〜20W/cmの範囲で変化させて試験を行い、同様の結果を得た。また、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より照射する超音波の周波数を0.5〜7MHzの範囲で変化させて試験を行い、ほぼ同様の結果を得た。さらに、パルス周期を1ms以上1s以下(デューティ比0.1以上0.5以下)に変化させて試験を行った結果もほぼ同様であった。
なお、本試験においては、相変化用低沸点難水溶性物質としてパーフルオロペンタン(沸点30℃)を、また相変化用高沸点難水溶性物質としてパーフルオロヘプタン(沸点82℃)をそれぞれ用いているが、相変化用高沸点難水溶性物質として、1H−パーフルオロヘキサン(沸点70℃)及びパーフルオロオクタン(沸点105℃)を用いても同様の効果を得た。また、相変化用低沸点難水溶性物質としてペンテン(沸点30℃)あるいはペンタン(沸点36℃)を、相変化用高沸点難水溶性物質としてヘキサン(沸点69℃)あるいはヘプタン(沸点98℃)を用いても本試験とほぼ同等の結果を得た。
〔試験例3〕キャリアーの不可逆的変化に関する試験例
本発明のキャリアーに薬物を封入した後、適切なタイミングで破壊することにより封入した薬物を放出することが可能となる。このようなキャリアーの破壊(不可逆的変化)を超音波照射により生じさせることが可能であることを示す試験例を以下に示す。試験例1と同様の調製方法で作成したキャリアーを、図2に示す実験系を用いて行った試験結果の一例を図6を用いて説明する。
図6は、サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より周波数3.4MHz、ピーク強度4W/cm、パルス周期35ms(5msオン、30msオフ)の条件で超音波を0.5秒間照射するプロセスを4回繰り返し、その後周波数3.4MHz、ピーク強度100W/cm、パルス周期35ms(10msオン、25msオフ)の条件で超音波を10秒間照射した際に超音波診断装置9により得られた超音波断層像から照射中と照射後2秒のサンプルの平均輝度を数値化したものである。
図6において、最初の4回の超音波照射においては超音波照射中に見られた輝度変化は超音波照射後に照射前に戻っており、輝度変化が可逆的であることがわかる。これに対し、5回目以降では、まず5回目には超音波照射中にそれまでの約2倍の輝度上昇が見られ、超音波照射後にほとんど輝度は低下しない。その後、6回目以降の照射では、超音波照射中も輝度の上昇は見られず、回数が増えるに従って輝度は下がっている。この結果は、前半4回の超音波照射では可逆的に液体と気体との相変化が見られたのに対し、5回目以降の後半4回では一度気体になってしまった後にキャリアーが破壊され、不可逆的な変化を生じていることを示しており、このことから、本発明の薬物キャリアーが超音波照射により不可逆的に破壊可能であることが明らかである。
不可逆的な破壊を生じるためのサンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ7より照射する超音波の周波数を0.5〜7MHzの範囲で変化させて試験を行い、ほぼ同様の結果を得た。さらに、パルス周期1ms以上(デューティ比0.1以上0.5以下)のパルス波あるいは連続波で、超音波強度10W/cm以上10kW/cm以下という条件で実験を行い、ほぼ同様の結果を得た。
脂溶性薬剤を封入した薬物キャリアーの例について説明する。以下の成分を一緒に添加し、そして20mlの蒸留水をゆっくり添加しながら、ULTRA-TURRAX T25(Janke&Knukel, Staufen Germany)中にて9500rpmで氷温にて1分間ホモジナイズした。
グリセロール 2.0g
α−トコフェロール 0.02g
コレステロール 0.1g
レシチン 1.0g
パーフルオロペンタン 0.086g(300nmol)
パーフルオロヘプタン 0.27g(700nmol)
パクリタクセル 0.01g
このエマルションを、Emulsiflex-C5(Avestin, Ottawa Canada)中で20MPaにて高圧乳化処理を2分間行い、0.4ミクロンのメンブレンフィルターによりろ過した。以上の処理により、ほぼ透明のミクロエマルションを得た。得られたマイクロエマルションの98%以上が200nm以下の直径を有することがLB-550(堀場製作所、東京)にて測定できた。なお、目的により200nmより大きいエマルションを得る必要がある際には高圧乳化処理は省くことができる。用いたレシチンのうち1〜10%をPEGを付加したフォスファチジルエタノールアミンに変更して同様の結果を得た。また、内包する薬剤としては、レシチン膜に可溶化可能であれば特に制限はなく、パクリタクセル以外に、アドリアマイシン等の抗がん剤、あるいはポルフィリン類・キサンテン類の脂溶性色素増感剤等を同様の手法にて内包することができた。
水溶性薬剤を内包する薬物キャリアーの例について説明する。ここでは、水溶性薬剤としてシスプラチンを含む薬物キャリアーの例を以下に示す。まず、シスプラチンの水溶液(0.1mg/ml)0.01gをソルビタンセスキオレエートの大豆油溶液(10mg/ml)0.2mlと混合し、W/O型エマルション(薬液A)を形成する。しかる後、以下の成分を一緒に添加し、そして20mlの蒸留水をゆっくり添加しながら、ULTRA-TURRAX T25(Janke&Knukel, Staufen Germany)中にて9500rpmで氷温にて1分間ホモジナイズした。
グリセロール 2.0g
α−トコフェロール 0.02g
コレステロール 0.1g
レシチン 1.0g
パーフルオロペンタン 0.086g
パーフルオロヘキサン 0.24g
薬液A 0.1ml
このエマルションを、Emulsiflex-C5(Avestin, Ottawa Canada)中で20MPaにて高圧乳化処理を2分間行い、0.4ミクロンのメンブレンフィルターによりろ過した。以上の処理により、ほぼ透明のミクロエマルションを得た。得られたマイクロエマルションの98%以上が200nm以下の直径を有することがLB-550(堀場製作所、東京)にて測定できた。なお、目的により200nmより大きいエマルションを得る必要がある際には高圧乳化処理は省くことができる。用いたレシチンのうち1〜10%をPEGを付加したフォスファチジルエタノールアミンに変更して同様の結果を得た。また、薬液Aを調製するための界面活性剤としてはHLBが5以下であれば特に制限はない。また、薬剤としては水溶液として存在できれば特に制限はない。
油に溶解した脂溶性薬剤を内包する薬物キャリアーの例について説明する。以下の成分を一緒に添加し、そして生理食塩水を全体で25mlになるようゆっくり添加しながら、ULTRA-TURRAX T25(Janke&Knukel, Staufen Germany)中にて9500rpmで氷温にて1分間ホモジナイズした。
グリセロール 2.0g
α−トコフェロール 0.02g
コレステロール 0.1g
レシチン 2.0g
パーフルオロペンタン 0.086g
パーフルオロオクタン 0.28g
大豆油 0.5g
パクリタクセル 0.01g
このエマルションを、Emulsiflex-C5(Avestin, Ottawa Canada)中で20MPaにて高圧乳化処理を2分間行い、0.4ミクロンのメンブレンフィルターによりろ過した。以上の処理により、ほぼ透明のミクロエマルションを得た。得られたマイクロエマルションの98%以上が200nm以下の直径を有することがLB-550(堀場製作所、東京)にて測定できた。なお、目的により200nmより大きいエマルションを得る必要がある際には高圧乳化処理は省くことができる。用いたレシチンのうち1〜10%をPEGを付加したフォスファチジルエタノールアミンに変更して同様の結果を得た。また、内包する薬剤としては、レシチン膜に可溶化可能であれば特に制限はなく、パクリタクセル以外に、アドリアマイシン等の抗がん剤、あるいはポルフィリン類・キサンテン類の脂溶性色素増感剤等を同様の手法にて内包することができた。
図7は、本発明による薬物放出用の超音波装置の一実施例を示す模式図である。本実施例の薬物放出装置は、治療対象12に対し音響カップリング材13を通して配置された相変化用超音波送信部14、相変化検出用超音波送受信部15及び薬物放出用超音波送信部16、相変化用超音波制御部17、相変化検出用超音波制御部18、薬物放出用超音波制御部19、相変化定量用信号処理部20、統合制御部21、画像処理部22及び入力・表示部23を含んで構成される。
相変化用超音波送信部14は、0.5〜10MHzの範囲から選ばれた単一周波数あるいは0.5〜5MHzの範囲から選ばれた基本となる周波数及び該基本となる周波数の倍の周波数であって、各周波の超音波について、音響強度が0.5〜10W/cmの範囲の超音波を照射できるよう構成されている。相変化検出用超音波送受信部15は、通常の超音波診断装置で用いることのできる概ね2〜10MHz程度の周波数及び時間平均強度0.72W/cm以下の音響強度の超音波を送受信できるよう構成されている。薬物放出用超音波送信部16は、0.5〜10MHzの範囲から選ばれた単一周波数あるいは0.5〜5MHzの範囲から選ばれた基本となる周波数及び該基本となる周波数の倍の周波数の超音波を照射できるよう構成されており、音響強度は10〜10kW/cmの範囲から選択された任意の値とすることができる。また、治療用超音波照射の目的で使用することもできる。
統合制御部21は、相変化用超音波制御部17を制御して相変化用超音波送信部14を動作させるモード、相変化検出用超音波制御部18を制御して相変化検出用超音波送受信部15を動作させるモード、及び薬物放出用超音波制御部19を制御して薬物放出用超音波送信部16を動作させるモードを切り換えて運転する。相変化検出用超音波制御部18を制御して相変化検出用超音波送受信部15を動作させるモードは、相変化用超音波制御部17を制御して相変化用超音波送信部14を動作させるモードの直後に実行する。なお、相変化用超音波送信部14と相変化検出用超音波送受信部15は1つの超音波トランスデューサを共用してもよい。薬物放出用超音波送信部16は専用の超音波トランスデューサを用いるのが好ましい。
相変化定量用信号処理部20は、造影剤の相変化に伴う超音波エコー信号の強度や周波数成分などの変化を定量化するための画像処理を行えるよう構成されている。定量化には、相変化用超音波照射前の超音波エコー信号を保持するための相変化前信号記録部と相変化用超音波照射中あるいは照射後の超音波エコー信号を保持するための相変化後信号記録部を用い、各記録部に保持した信号同士の特定の周波数成分の差分を求める演算部から構成することができる。特に、相変化用超音波照射前と照射中あるいは後の相変化検出用超音波の中心周波数の偶数高調波成分同士を比較することが望ましい。
薬物放出用超音波送信部16からの超音波照射は、相変化用超音波送信部14からの超音波照射により生じた治療部位12における相変化型超音波造影剤の相変化を相変化検出用超音波送受信部15により検出し、造影剤が治療部位に存在することを相変化定量用信号処理部20を用いた画像処理により確認することなしに行えないように構成することができる。例えば、装置の電源を投入し、相変化用超音波送信部14からの超音波照射を行わない状態で薬物放出用超音波送信部16から超音波照射を行うための動作が行われた場合、警告を出して相変化用超音波送信部14による超音波照射を行うよう促すことができる。また、相変化用超音波送信部14からの超音波照射を行った後、続く相変化検出用超音波送受信部15からの超音波送受信により画像を取得し、相変化型超音波造影剤の相変化が確認された領域、すなわち造影剤の相変化に伴い所定強度以上の超音波エコー信号が得られた領域に薬物放出用超音波送信部16から超音波照射を行うように制御してもよい。
本実施例の薬物放出装置は、薬物を流出することなく薬物の存在を確認でき、薬物が適切に目的部位に集積していることを確認した上で薬物の放出を行うことができる。そのため、安全な診断・治療を行うことができる。
本発明の薬物キャリアーの構造を示す概念図。 本発明の薬物キャリアーの効果を試験するための実験系の構成を示す図。 本発明の薬物キャリアーの超音波照射に関する可逆性を示す試験の一例を示す図。 本発明の薬物キャリアーの超音波照射に関する可逆性を示す試験の一例を示す図。 本発明の薬物キャリアーの組成が超音波照射に関する可逆性に及ぼす効果を示す試験の一例を示す図。 本発明の薬物キャリアーの超音波照射に関する不可逆性を示す試験の一例を示す図。 本発明の薬物放出用超音波装置の一実施例の構成を示す図。
符号の説明
1 樹脂製水
2 37℃に設定された脱気水
3 サンプル封入チューブ
4 サンプル
5 チューブ端固定クリップ
6 サンプル固定具
7 サンプル相変化用収束超音波発生用トランスデューサ
8 相変化観察用超音波診断装置プローブ
9 超音波診断装置
10 相変化超音波信号発生装置
11 増幅器
12 治療対象
13 音響カップリング材
14 相変化用超音波送信部
15 相変化検出用超音波送受信部
16 薬物放出用超音波送信部
17 相変化用超音波制御部
18 相変化検出用超音波制御部
19 薬物放出用超音波制御部
20 相変化定量用信号処理部
21 統合制御部
22 画像処理部
23 入力・表示部

Claims (12)

  1. 薬剤投与対象の体温以下の沸点を有する第1の難水溶性化合物と薬剤投与対象の体温を超える沸点を有する第2の難水溶性化合物との混合物と、前記混合物中に含有される薬剤とを有し、前記混合物は両親媒性物質からなる膜に包まれていることを特徴とする薬剤キャリアー。
  2. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、前記体温は37℃であり、前記第1の難水溶性化合物と前記第2の難水溶性化合物のモル比が10:90以上80:20以下であることを特徴とする薬物キャリアー。
  3. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、超音波照射により前記第1の難水溶性化合物が気化し、前記第2の難水溶性化合物は気化した第1の難水溶性化合物の超音波吸収により二次的に気化することを特徴とする薬物キャリアー。
  4. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、前記混合物は、投与時に液体であり、ピーク強度1〜20W/cmの超音波パルス照射により気体となり、超音波照射を終了すると元の液体に戻ることを特徴とする薬物キャリアー。
  5. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、前記第2の難水溶性化合物は前記第1の難水溶性化合物の少なくとも1つの水素原子あるいはハロゲン原子をアルキル基あるいはハロゲン化アルキル基に置換した構造を有することを特徴とする薬物キャリアー。
  6. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、前記第2の難水溶性化合物は前記第1の難水溶性化合物の少なくとも1つのハロゲン原子を水素原子に置換した構造を有することを特徴とする薬物キャリアー。
  7. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、前記薬物は水溶性であることを特徴とする薬物キャリアー。
  8. 請求項1に記載の薬剤キャリアーにおいて、前記薬物は脂溶性であることを特徴とする薬物キャリアー。
  9. 被検体に対して超音波を送受信する超音波トランスデューサと、
    前記超音波トランスデューサを制御する制御部と、
    前記超音波トランスデューサによって受信した信号から画像を生成する画像生成部とを有し、
    前記制御部は、前記超音波トランスデューサをピーク強度1〜20W/cmの超音波パルスを照射する第1のモードと、被検体の超音波画像を取得する第2のモードと、ピーク強度10〜10kW/cmの超音波パルスを照射する第3のモードで動作させることを特徴とする超音波装置。
  10. 請求項9記載の超音波装置において、複数の超音波トランスデューサを有し、前記複数の超音波トランスデューサのうちの1つは前記第3のモード専用の超音波トランスデューサであることを特徴とする超音波装置。
  11. 請求項9記載の超音波装置において、前記第1のモードの動作が行われたことを条件として前記第3のモードの動作を許容することを特徴とする超音波装置。
  12. 請求項10記載の超音波装置において、前記第1のモードの直後に前記第2のモードで取得した超音波画像中での輝度が所定以上の領域に前記第3のモードの超音波パルスを照射することを特徴とする超音波装置。
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