JP2007195408A - 防除適期積算(予測)装置と、この防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法 - Google Patents

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幹雄 古田
Shinsuke Araki
愼介 荒木
Shigeki Tsuchiya
茂樹 土屋
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Abstract

【課題】クワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫防除として有効な方法に関し、刊行物の発表では、1月1日を基準に、50%の個体が産卵した時期は、有効積算温度が略147.8日度に達した時、また雌介殻内の卵の半数がふ化した50%ふ化卵塊率の時期は、287日度であった。有効積算温度を正確に捉えふ化直後の幼虫に、確実に薬液を散布し、防除できることが究明されつつあるが、現場での対策は必ずしも十分でない。
【構成】本発明は、圃場に設置した防霜ファン、薬液噴霧器の薬液手段と、薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置と、積算装置に設けた指示手段で構成し、積算装置の指令で、薬液手段を作用するプログラムを当該積算装置に組入れ可能とした構成の防除適期積算装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、主としてクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫の防除に有効な防除適期積算装置と、この防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法に関する。
周知の如く、このクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫の防除として有効な方法は、刊行物等の文献及び/又は研究の成果として、次のような技術(知識)が知られている。例えば、独立行政法人農業技術研究機構の刊行物に掲載されている。その内容は、この越冬したクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫の防除に関して、1月1日を基準として、50%の個体が産卵した時期は、有効積算温度が略147.8日度に達したときであり、また雌介殻内の卵の半数がふ化した、例えば、50%ふ化卵塊率の時期は、287日度であった。従って、この有効積算温度を正確に捉えて、このクワシロカイガラムシの雌介殻内の卵がふ化後2〜5日に薬液を散布することで(ふ化前は雌介殻内で生育する)、その繁殖を防御できることが究明されつつある(必要により参酌されたい)。しかし、この研究も確実に成果を確認するまでには至っていないと考えられる。そして、この成果は、刊行物において図表として公開されているので、表1で参考として下記に示す。尚、実施の時期は、2002年と表示されている。
表1
Figure 2007195408
また静岡県茶業試験場からの報告では、場内にある毎時の観測データを用いて有効積算温度を利用してふ化最盛日を推定し、この推定を基に実際の茶樹に生殖して、ふ化した状態を対比した結果、両者のふ化の日数は略同じであった。従って、前述の有効積算温度を利用してふ化最盛日を推定することと、この推定の日数を基に薬液を散布することで、この種のクワシロカイガラムシのふ化後の幼虫の防除に有効であることが確認できた。そして、この推定による予想値とこの予想値と実測値に関し、刊行物において図表として公開されているので、表2と、表3とで参考として下記に示す。尚、実施の時期は、2000・2001年と表示されている。
表2
Figure 2007195408
表3
Figure 2007195408
以上で詳述した各所で実験されている状況よりして、各圃場において、有効積算温度を推定し、これに基づいて防除することが望ましい。そして、この最盛期の推定には、温度の積算が主体であることから、例えば、温度の低下(10度以下)の日数、降雨の日数等の条件設定を怠ることなく、確実に実施することが必須である。
そして、この種のクワシロカイガラムシは枝に生殖することが知られているので、剪枝を積極的に実行することが、その防除に有効であることも一部で知られている。そして、経年で行われる剪枝後において、樹幹部に寄生(生殖)するクワシロカイガラムシ雌成虫の防除に極めて有効であることが判明していることから、前述の有効積算温度との相乗効果を図る方法が最適である。
尚、クワシロカイガラムシによる公害としては、例えば、幼虫、雌成虫による樹液の吸汁により茶樹の威勢の劣化、又は新芽の生長劣化、葉の黄化、落葉等が発生し、最悪では枝の枯死の由々しき状況となる。そして、防除の最適な時期(適期)は、ふ化後2〜5日である。従って、この適期を見過ごすと、幼虫、雌成虫が一気に寄生することから、その防除効果は一気にダウンすると云われており、この時期を見過ごさずに確実に防除することが必須である。
以上で説明した如く、有効積算温度を利用して防除最適時期(適期)を推定し、この推定の日数を基に薬液を散布することで、この種のクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫の防除に有効であることが確認できた。しかし、圃場の現場に即し、かつ実用に供するまでには至っていないのが現況である。またこの有効積算温度を確認に計測し、防除実績を確保するに最適な防除適期積算装置と、この有効積算温度の測定を利用した防除適期積算装置に関する機種が開発されていないのが現況である。
請求項1の発明は、圃場の現場に即し、かつ実用に供し得る構造であって、かつ有効積算温度を確認に計測し、防除実績を確保するのに最適な防除適期積算装置を提供すること、又はこの有効積算温度の測定を利用した防除適期積算装置に関する最適な機種を提供すること等を意図する。そして、最適な防除期間を検出し、適切な各箇所に防除用の薬液の散布をすること、この最適で、かつ薬効が確保できる散布を介して薬液公害及び/又は健康障害等の回避を図ること、また経済性の向上を図ること等を意図する。
請求項1は、圃場に設置した薬液を噴霧可能な防霜ファン、薬液噴霧器等の薬液手段と、この薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置と、この積算装置に設けた指示手段で構成し、
前記積算装置の指令で、前記薬液手段を作用するプログラムを当該積算装置に組入れ可能とした構成の防除適期積算装置である。
請求項2の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な薬液手段及び/又は積算装置の配置構造を提供することを意図する。
請求項2は、請求項1に記載の薬液手段及び/又は積算装置を、前記圃場に多数設置する構成であって、この多数の積算装置の中で、所定のエリアの積算装置が指令を発した場合に、このエリアにある薬液手段が薬液を散布する構成とした防除適期積算装置である。
請求項3の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な積算装置の立設構造を提供することを意図する。
請求項3は、請求項1に記載の積算装置を、圃場より立設したポール又は他の構築物に設置する構成であって、装置本体に設けた帯体と、この帯体に緊締バンド及び/又は緊締具を介して前記ポール等に緊締する構成とした防除適期積算装置である。
請求項4の発明は、請求項1の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な処理液を提供することを意図する。
請求項4は、請求項1に記載の薬液が、圃場の茶樹(樹幹部、枝)で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に有効な処理液であることを特徴とした防除適期積算装置である。
請求項5の発明は、請求項4の目的を達成すること、この目的を達成するのに最適な有効な積算時間を確保することを意図する。
請求項5は、請求項4に記載の圃場の茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に対する防除に有効な積算時間を、日数換算して、略100日度〜略1,000日度程度(望ましくは、250日度〜750日度)とすることを特徴とした防除適期積算装置である。
請求項6の発明は、圃場の現場に即し、かつ実用に供し得るクワシロカイガラムシの防除方法を提供すること、又は有効積算温度を確実に計測し、防除実績を確保するのに最適なクワシロカイガラムシの防除方法を提供することを意図する。そして、最適な防除期間を検出し、適切な各箇所に防除用の薬液の散布をすること、この最適で、かつ薬効が確保できる散布を介して薬液公害及び/又は健康障害等の回避が図れ、また最小限の農薬で、農薬費、人件費等を削減することによる経済性の向上が図れるクワシロカイガラムシの防除方法を提供することを意図する。
請求項6は、圃場に設置した薬液を噴霧可能な防霜ファン、薬液噴霧器等の薬液手段と、この薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置を利用した茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に対する防除に有効な積算時間を、日数換算して、略100日度〜略1,000日度程度(望ましくは、250日度〜750日度)とする構成の防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法であって、
このクワシロカイガラムシの防除方法は、前記積算装置に設けた積算データ集計機構からの指令を介して前記圃場の所定の防霜ファンに指令し、この防霜ファンを駆動するとともに、この防霜ファンに設けた前記薬液手段より薬液を噴霧する構成とし、各防霜ファン及び/又は薬液手段を個別に作用し、前記圃場の所定の箇所のクワシロカイガラムシを防除する構成とした防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法である。
請求項1の発明は、圃場に設置した薬液を噴霧可能な防霜ファン、薬液噴霧器等の薬液手段と、薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置と、積算装置に設けた指示手段で構成し、
積算装置の指令で、薬液手段を作用するプログラムを当該積算装置に組入れ可能とした構成の防除適期積算装置である。
従って、請求項1は、圃場の現場に即し、かつ実用に供し得る構造であって、かつ有効積算温度を確実に計測し、防除実績を確保するのに最適な防除適期積算装置を提供できること、又はこの有効積算温度の測定を利用した防除適期積算装置に関する最適な機種を提供できること等の特徴を有する。そして、最適な防除期間を検出し、適切な各箇所に防除用の薬液の散布をすること、この最適で、かつ薬効が確保できる散布を介して薬液公害及び/又は健康障害等の回避が図れること、また経済性の向上が図れること等の実益を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載の薬液手段及び/又は積算装置を、圃場に多数設置する構成であって、多数の積算装置の中で、所定のエリアの積算装置が指令を発した場合に、エリアにある薬液手段が薬液を散布する構成とした防除適期積算装置である。
従って、請求項2は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な薬液手段及び/又は積算装置の配置構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1に記載の積算装置を、圃場より立設したポール又は他の構築物に設置する構成であって、装置本体に設けた帯体と、帯体に緊締バンド及び/又は緊締具を介してポール等に緊締する構成とした防除適期積算装置である。
従って、請求項3は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な積算装置の立設構造を提供できること等の特徴を有する。
請求項4の発明は、請求項1に記載の薬液が、圃場の茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に有効な処理液である防除適期積算装置である。
従って、請求項4は、請求項1の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な処理液を提供できること等の特徴を有する。
請求項5の発明は、請求項4に記載の圃場の茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に対する防除に有効な積算時間を、日数換算して、略100日度〜略1,000日度程度(望ましくは、250日度〜750日度)とする防除適期積算装置である。
従って、請求項5は、請求項4の目的を達成できること、この目的を達成するのに最適な有効な積算時間を確保できること等の特徴を有する。
請求項6の発明は、圃場に設置した薬液を噴霧可能な防霜ファン、薬液噴霧器等の薬液手段と、薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置を利用した茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に対する防除に有効な積算時間を、日数換算して、略100日度〜略1,000日度程度(望ましくは、250日度〜750日度)とする構成の防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法であって、
クワシロカイガラムシの防除方法は、積算装置に設けた積算データ集計機構からの指令を介して圃場の所定の防霜ファンに指令し、防霜ファンを駆動するとともに、防霜ファンに設けた薬液手段より薬液を噴霧する構成とし、各防霜ファン及び/又は薬液手段を個別に作用し、圃場の所定の箇所のクワシロカイガラムシを防除する構成とした防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法である。
従って、請求項6は、圃場の現場に即し、かつ実用に供し得るクワシロカイガラムシの防除方法を提供できること、又は有効積算温度を確実に計測し、防除実績を確保するのに最適なクワシロカイガラムシの防除方法を提供できること等の特徴を有する。そして、最適な防除期間を検出し、適切な各箇所に防除用の薬液の散布をすること、この最適で、かつ薬効が確保できる散布を介して薬液公害及び/又は健康障害等の回避が図れ、また最小限の農薬で、農薬費、人件費等を削減することによる経済性の向上が図れるクワシロカイガラムシの防除方法を提供できる実益がある。
本発明の一例を説明する。
図面の説明をすると、図1は茶園の圃場を示した全体図で、この圃場に防除適期積算装置を数台設置した俯瞰図、図2は図1の要部を一部省略した拡大正面図、図3は防除適期積算装置の正面図、図4は防除適期積算装置の側面図、図5は防除適期積算装置とポールとの関係を説明する拡大俯瞰平面図、図6は図3の防除適期積算装置のソーラーパネルを折畳んだ状態の正面図、図7は図6の側面図、図8はクワシロカイガラムシの雌介殻内の卵を示した拡大模式図、図9はクワシロカイガラムシの被害を受けた茶の状態を示した模式図である。
先ず、図3〜図7に示した防除適期積算装置Aに関して説明すると、1は防除適期積算装置Aの制御ボックスで、この制御ボックス1は正面に表示窓及び/又はメーカー名等の銘板等を備えた、略細長立方体で、圃場Hに設置しても違和感がなく、かつ機械の移動に邪魔とならない形態を保持している。その全体の形態は、図3と図4において把握できる瀟洒な形状である。
次に、この制御ボックス1の好ましい構成であって、必要とする機構を説明すると、積算データ集計機構100及び警報表示101a並びに運転、停止等の運転状況の表示101b、温度表示101c、又は積算状況の表示101d等の各必要とする指令及び/又は結果を表示する表示機構101を内蔵しており、またこの制御ボックス1には、ソーラーパネル2、温度センサー3と、必要により設けられる棒、網等の鳥類防止手段4と、バッテリー6を備えている。尚、図示するようにソーラーパネル2は、制御ボックス1に傾斜可能(可動及び/又は収容可能)に設けられており、太陽を確実に捉え得る構成とし、効率的な蓄電及び/又は省エネルギー、環境維持等に役立てることを意図する。そして、茶園では、茶園管理機械の走行時において、このソーラーパネル2を折畳むことで、走行を可能とすること及び/又はその容易性等に寄与できる構成となっている。また7はポール8に制御ボックス1を取付ける帯体であり、この帯体7には孔700が開設されており、この孔700に緊締バンド10の端部1000を挿入し、この緊締バンド10をポール8に捲装した後、ボルト等の緊締具11を介して制御ボックス1をポール8に取付けて、圃場Hの所定箇所及び/又は地面上に設置する(図5)。以上で説明した防除適期積算装置Aは、一例であり、例えば、前記積算データ集計機構100及び警報表示101a並びに運転、停止等の運転状況の表示101b、又は積算状況の表示101d等の各必要とする指令及び/又は結果を表示する表示機構101又はソーラーパネル2、温度センサー3の小型化、積算データ集計機構100等のチップ機構の採用等を介してよりコンパクトに構成できることは勿論であり、さらに制御ボックス1に設けたソーラーパネル2に替わり、商業用の電源(電気)を利用することもあり得る。そして、温度センサー3は樹幹部の温度を積算するために、この樹幹部の近傍に設置する。また鳥類防止手段4は、制御ボックス1に着脱自在及び/又は折畳み自在に設けることで、茶園では、茶園管理機械の走行時において、この走行を可能とすること及び/又はその容易性等に寄与できる構成となっている。そして、場合により、例えば、ソーラーパネル2を可動しないで、鳥類防止手段4を取外すこともあり得る。
以上のような構成の防除適期積算装置Aを圃場Hに設置して、茶樹周辺温度、殊に葉面の温度を積算する方法が好ましいので、この一例を、図1と図2に基づいて説明すると、圃場Hの茶畝H1の適所にそれぞれ複数設置する。この設置状態を図1に示している。そして、この圃場Hには防霜ファン12を数基設置し、この例ではこの防霜ファン12に薬液(噴霧)手段14を設置する。このような状態において、例えば、防除適期積算装置A−1が最適な防除期間を検出した場合には、この圃場Hの防霜ファン12−1に設けた薬液手段14−1から薬液(処理剤)を噴霧し、クワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫を死滅させる。また防除適期積算装置A−2が最適な防除期間を検出した場合には、この圃場Hの防霜ファン12−2に設けた薬液手段14−2から薬液(処理剤)を噴霧し、クワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫を死滅させる。このように防霜ファン12−2から吹き降ろす風にのせて薬液手段14−2から噴射する薬液を、広範囲に、かつ遠方に噴霧することで、効率的な薬液効果と、クワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫を死滅させること、又はこの防霜ファン12−2と薬液手段14−2とによる有機的な結合で、これらの相乗効果が期待できること等の特異な効果が発揮でき重宝する。そして、前述の如く、このクワシロカイガラムシは、樹幹部に寄生するために、葉面への散布では防除は期待できない。
また後述する薬液公害、茶樹の生育の確保、又は環境破壊の防止等に有効に作用する。そして、前述のような防霜ファン12−2に設けた薬液手段14−2から、特定の箇所に個別に、クワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫を死滅させることが、薬液公害、茶樹の生育の確保、又は環境破壊の防止等に有効に作用する。
尚、この防霜ファン12は建柱方式を採用したが、移動式及び/又は折畳み・収容式の防霜手段等の例もあり得る。また防霜ファン12の吹出方向に、環状のパイプを設け、このパイプにノズル形態の薬液手段14を設け、前述した如く、薬液を、樹幹部に寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に散布することで、効率的な薬液効果等が図れる。そして、この例では、ポール8に制御ボックス1を着脱自在に設けるとともに、昇降可能に設けたので、各種の圃場H及び/又は高さの異なる圃場H等に有効である。またこの制御ボックス1(防除適期積算装置A)の収容及び/又は保管等に有益である。このような防除手段を行うことで、図6に示したクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫を死滅することが可能となり、同時に図7に示したクワシロカイガラムシの被害を受けた茶の状態を回避できる特徴がある。またこの防除適期積算装置Aは、例えば、茶園の気候条件の異なる(積算気温が異なる。例えば、標高差のある)箇所に設置し、総合的にクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫を防除する構成が理想、かつ経済的であり、また環境維持等に有益である。
図1は茶園の圃場を示した全体図で、この圃場に防除適期積算装置を数台設置した俯瞰図 図2は図1の要部を一部省略した拡大正面図 図3は防除適期積算装置の正面図 図4は防除適期積算装置の側面図 図5は防除適期積算装置とポールとの関係を説明する拡大俯瞰平面図 図6は図3の防除適期積算装置のソーラーパネルを折畳んだ状態の正面図 図7は図6の側面図 図8はクワシロカイガラムシの雌介殻内の卵を示した拡大模式図 図9はクワシロカイガラムシの被害を受けた茶の状態を示した模式図
符号の説明
A 防除適期積算装置
A−1 防除適期積算装置
A−2 防除適期積算装置
1 制御ボックス
100 積算データ集計機構
101 表示機構
101a 警報表示
101b 運転状況の表示
101c 温度表示
101d 積算状況の表示
2 ソーラーパネル
3 温度センサー
4 鳥類防止手段
6 バッテリー
7 帯体
700 孔
8 ポール
10 緊締バンド
1000 端部
11 緊締具
12 防霜ファン
12−1 防霜ファン
12−2 防霜ファン
14 薬液手段
14−1 薬液手段
14−2 薬液手段
H 圃場
H1 茶畝

Claims (6)

  1. 圃場に設置した薬液を噴霧可能な防霜ファン、薬液噴霧器等の薬液手段と、この薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置と、この積算装置に設けた指示手段で構成し、
    前記積算装置の指令で、前記薬液手段を作用するプログラムを当該積算装置に組入れ可能とした構成の防除適期積算装置。
  2. 請求項1に記載の薬液手段及び/又は積算装置を、前記圃場に多数設置する構成であって、この多数の積算装置の中で、所定のエリアの積算装置が指令を発した場合に、このエリアにある薬液手段が薬液を散布する構成とした防除適期積算装置。
  3. 請求項1に記載の積算装置は、圃場より立設したポール又は他の構築物に設置する構成であって、装置本体に設けた帯体と、この帯体に緊締バンド及び/又は緊締具を介して前記ポール等に緊締する構成とした防除適期積算装置。
  4. 請求項1に記載の薬液は、圃場の茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に有効な処理液であることを特徴とした防除適期積算装置。
  5. 請求項4に記載の圃場の茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に対する防除に有効な積算時間は、日数換算して、略100日度〜略1,000日度程度とすることを特徴とした防除適期積算装置。
  6. 圃場に設置した薬液を噴霧可能な防霜ファン、薬液噴霧器等の薬液手段と、この薬液手段に指令を発する積算データ集計機構及び警報表示並びに運転、停止等の運転状況を表示、又は積算状況を表示する表示機構とを備えた積算装置を利用した茶樹で寄生するクワシロカイガラムシのふ化直後の幼虫に対する防除に有効な積算時間を、日数換算して、略100日度〜略1,000日度程度とする構成の防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法であって、
    このクワシロカイガラムシの防除方法は、前記積算装置に設けた積算データ集計機構からの指令を介して前記圃場の所定の防霜ファンに指令し、この防霜ファンを駆動するとともに、この防霜ファンに設けた前記薬液手段より薬液を噴霧する構成とし、各防霜ファン及び/又は薬液手段を個別に作用し、前記圃場の所定の箇所のクワシロカイガラムシを防除する構成とした防除適期積算装置を利用したクワシロカイガラムシの防除方法。
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