JP2007192427A - 二次循環冷却システム - Google Patents

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Abstract

【課題】二次冷媒として環境への影響が小さく不燃性であり、特に低温における圧力損失が小さく、熱伝達係数の大きな組成物を用いた二次循環冷却システムの提供。
【解決手段】一次冷媒を用いる一次冷却手段1、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段13、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段6を備え、二次冷媒として、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)プロパンまたは1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−プロパンを用いる二次循環冷却システム。
【選択図】図1

Description

本発明は、二次循環冷却システムに関する。
一般的な冷却装置は、冷凍サイクル内を循環する冷媒により間接的に対象物を冷却するシステムで構成されている。従来、上記冷媒としてはクロロジフルオロメタン等のハロゲン誘導体が一般に使用されているが、これらの多くは構造中に塩素原子を含む化合物であり、オゾン層破壊に関係があるとされ、段階的に廃止されている。また、塩素を含まないハロゲン誘導体としては、パーフルオロカーボン(PFC)類やハイドロフルオロカーボン(HFC)類が知られている。これらのハロゲン誘導体は、地球温暖化と関係するものが多く、排出を抑制する必要がある。
さらに、上記冷媒としてアンモニアや炭化水素類、二酸化炭素等を用いることが検討されているが、これらは毒性、引火性、腐食性等の安全性の問題や運転圧力が高くなる、エネルギー効率が劣る等の理由より商業的な利用が困難である。
これらの問題点を改善する目的から、一次冷却手段と二次循環冷却手段とを備える二次循環冷却システムが使用されている。これは、一次冷却手段においては、アンモニアや炭化水素類等を熱伝達媒体(一次冷媒)として用い、二次循環冷却手段においては、環境への影響が小さく、より安全性の高い熱伝達媒体(二次冷媒)を用い、熱交換器により一次冷媒と二次冷媒とを非接触で熱エネルギー交換するシステムである。
二次冷媒としては、伝熱特性、流動性、防食性、安定性および安全性等に優れることが要求される。従来から使用されている二次冷媒としては、塩化カルシウム、塩化ナトリウム等の水溶液や、エチレングリコール、プロピレングリコール等のグリコール類、アルコール類、ポリジメチルシロキサン、炭化水素類やクロロフルオロカーボン(CFC)類やハイドロクロロフルオロカーボン(HCFC)類、PFC類が挙げられる。
しかし、CFC類やHCFC類は、環境残留性やオゾン層の破壊に関係があるとされるため、段階的に廃止されつつある。PFC類は地球温暖化係数が高く、排出を抑制する必要がある。塩化カルシウムや塩化ナトリウムの水溶液やグリコール類、アルコール類等は腐食性がある、安全性が十分ではない、大きな輸送動力が必要とされる等、何れもいくつかの問題点を有している。
特許文献1には、COCH等のハイドロフルオロエーテル(HFE)類を二次冷媒として使用する方法が提案されているが、この方法で用いられているHFEは、特に−15度未満の低温域での使用を目的とするものである。
特許第3142878号公報(特許請求の範囲)
本発明は、不燃性で環境への影響が小さく、低温から高温の広範囲の領域での使用に適する熱伝達媒体であって、圧力損失が小さく熱伝達係数の大きな媒体を2次冷媒として用いた二次循環冷却システムの提供を目的とする。
本発明は、一次冷媒を用いる一次冷却手段、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段を備える二次循環冷却システムであって、二次冷媒として、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)プロパン(以下、HFE−449という。)または1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−プロパン(以下、HFE−55−10という。)を用いることを特徴とする二次循環冷却システムを提供する。
また、本発明は、一次冷媒を用いる一次冷却手段、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段を備える二次循環冷却システムであって、二次冷媒として、HFE−449およびHFE−55−10から選ばれる一種以上と、その他の有機溶剤とを含有する溶剤組成物であって、HFE−449およびHFE−55−10の含有割合の合計が60質量%以上である溶剤組成物を用いることを特徴とする二次循環冷却システムを提供する。
本発明において二次冷媒として用いる化合物および組成物は、循環される際の圧力損失が小さいことから、二次循環冷却システムを作動させる場合に、循環ポンプ動力を低減することが可能となり、消費電力の低減、効率化が図られる。また、本発明において二次冷媒として用いる化合物は熱伝達係数が大きいことから、伝熱面積の低減、さらには機器の小型化が可能となる。
本明細書中において、「一次冷却工程」という用語は、二次循環冷却工程と安定的に熱エネルギー交換する熱源を維持する工程をいう。
「一次冷媒」という用語は、一次冷却工程中で使用される熱伝達媒体を指す。
「二次循環冷却工程」という用語は、一次冷却工程から熱エネルギーを伝達するために、一次冷却工程とは別の熱伝達媒体が循環する工程を指す。
「二次冷媒」という用語は、二次循環冷却工程中の熱伝達媒体を指す。
本発明の二次循環冷却システムでは、一次冷却手段において、二次冷媒を冷却するために用いる一次冷媒を冷却する。次いで、熱交換手段において一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行い、冷却された二次冷媒は二次循環冷却手段へ送り、熱エネルギーを受け取った一次冷媒は一次冷却手段に戻す。二次循環冷却手段では、低温の二次冷媒をポンプ等で冷却器に強制的に循環させることにより、被冷却物を間接的に冷却する。
本発明における二次冷媒としては、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)プロパン(CFCHFCFOCHCF、以下、HFE−449という。)または1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−プロパン(CFCHFCFOCHCFCHF、以下、HFE−55−10という。)を用いる。これらの化合物は環境に与える影響は小さいが、循環される際の圧力損失が小さく、熱伝達係数が大きいことから熱伝達媒体として好適である。これらの化合物は単独で用いてもよいが、併用してもよい。
また、本発明において、二次冷媒として用いる溶剤組成物は、その特性を十分に発現するという観点から、HFE−449およびHFE−55−10の含有割合の合計が60質量%以上であるものを用いる。この含有割合は、特には80質量%以上、さらには95質量%以上であるのが好ましい。
上記組成物は、HFE−449およびHFE−55−10以外の有機溶剤(以下、その他の有機溶剤という。)を含有する。その他の有機溶剤は、本発明の効果を著しく低下させない範囲で含有させる。その他の有機溶剤の好ましい含有割合は化合物により異なるが、通常40質量%以下、特には20質量%以下、さらには5質量%以下の範囲とする。
その他の有機溶剤としては、炭素数1〜4のアルコールが好ましく用いられる。炭素数1〜4のアルコールを含有する組成物は、圧力損失が低く、熱伝達係数が大きいことから、二次冷媒としての性能に優れる。
炭素数1〜4のアルコールとしては、特には、メタノール、エタノール、1−プロパノール、2−プロパノールおよびn−ブタノールが好ましい。
上記組成物において、炭素数1〜4のアルコールの含有割合は、二次冷媒としての性能改善の観点と、組成物が引火点を有しないという観点から、1〜10質量%であるのが好ましい。
また、その他の有機溶剤としては、上記の他、従来、熱伝達媒体として用いられている化合物の1つ以上が用いられる。具体的には、塩化メチレン、トリクロロエチレン等のクロロカーボン類、1,1−ジクロロ−2,2,2−トリフルオロエタン、1,1−ジクロロ−1−フルオロエタン、3,3−ジクロロ−1,1,1,2,2−ペンタフルオロプロパン、3,3−ジクロロ−1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン等のHCFC類が挙げられる。また、ジフルオロメタン、1,1,1,2,2−ペンタフルオロエタン、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,1−トリフルオロエタン、1,1−ジフルオロエタン、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,2,2,3,3−ヘプタフルオロプロパン、1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,2,2,3−ペンタフルオロプロパン、1,1,1,3,3−ペンタフルオロブタン、1,1,1,2,2,3,4,5,5,5−デカフルオロペンタン、1,1,2,2,3,3,4−ヘプタフルオロシクロペンタン等のHFC類、1,1,2,2−テトラフルオロエチル−2,2,2−トリフルオロエチルエーテルや、パーフルオロプロピルメチルエーテル(COCH)、パーフルオロブチルメチルエーテル(COCH)およびパーフルオロブチルエチルエーテル(COC)等のHFE類が例示される。
本発明の熱伝達媒体は、熱や酸化物に対する安定性は高いが、特に耐酸化性向上剤および耐熱性向上剤、金属不活性剤等の安定剤を含むことにより熱や酸化物に対する安定性が顕著に高くなる。
耐酸化性向上剤および耐熱性向上剤としては、例えばN,N’−ジフェニルフェニレンジアミン、p−オクチルジフェニルアミン、p,p’−ジオクチルジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、N−(p−ドデシル)フェニル−2−ナフチルアミン、ジ−1−ナフチルアミン、ジ−2−ナフチルアミン、N−アルキルフェノチアジン、6−(t−ブチル)フェノール、2,6−ジ−(t−ブチル)フェノール、4−メチル−2,6−ジ−(t−ブチル)フェノール、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)およびそれらの2種類以上の組合せ等が挙げられる。
金属不活性剤としては、イミダゾール、ベンズイミダゾール、2−メルカプトベンズチアゾール、2,5−ジメチルカプトチアジアゾール、サリシリジン−プロピレンジアミン、ピラゾール、ベンゾトリアゾール、トルトリアゾール、2−メチルベンズアミダゾール、3,5−イメチルピラゾールおよびメチレンビス−ベンゾトリアゾール等が挙げられる。さらに、有機酸およびそれらのエステル、第1、第2または第3の脂肪族アミン、有機酸および無機酸のアミン塩、複素環式窒素含有化合物、アルキル酸ホスフェートのアミン塩およびそれらの誘導体等が挙げられる。
上記安定剤の含有割合は、通常、二次冷媒中において5質量%以下、特には1質量%以下とするのが好ましい。
本発明における一次冷却手段は、冷凍サイクルによる冷却工程に限らず、温度を安定的に熱エネルギー交換する熱源を提供できる工程を有していればよく、本発明における一次冷媒は、それ自身が他の一次冷媒を用いて冷却された二次冷媒であってもよい。したがって、本発明で使用される一次冷媒としては、主に冷凍サイクル等に利用できる一般的な冷媒や二次冷却されたブラインが使用できる。具体的には、ギ酸、塩化カルシウムの水溶液、塩化ナトリウムの水溶液、アルコール、グリコール、アンモニア、炭化水素、エーテル、フルオロカーボン等が挙げられる。
二次循環冷却システムによって、陳列している商品を冷却する典型的な例を図1に示す。一次冷却手段1では、一次冷却手段を循環する一次冷媒がコンプレッサー3で圧縮され、凝縮器4にて熱を放出し、液化冷却される。この一次冷媒が膨張弁5を通過し、一次/二次熱交換器6にて、二次冷媒から熱を間接的に受け取る。その後、一次冷媒は蒸発器により適度に冷却され再度コンプレッサー3へ戻る。
一次/二次熱交換器6にて、一次冷媒により間接的に冷却された二次冷媒は、二次循環冷却用循環ポンプ7によって二次冷媒循環配管11を通じて陳列ケース12内にある各冷却板8へ送られる。冷却板8は陳列ケース12内の雰囲気や商品9を冷却し、その際、二次冷媒は熱を吸収する。その後、二次冷媒は、二次循環冷却戻り配管10によって一次/二次熱交換器6に戻り、再び冷却される。二次冷媒は二次循環冷却用循環ポンプ7によって循環する。このように、二次循環冷却システムにおいては、二次冷媒が二次ループ内を循環ポンプにて移動しながら熱移動を行うことになる。
熱交換を効率的に行うためには、熱伝達係数が大きいことが好ましい。円管内の平均熱伝達係数は、乱流域においては、ヌッセルト数、レイノルズ数、プラントル数の関係を示す下式1から導くことにより、下記式1−1であらわすことができる。
Nu=0.023Re0.8Pr0.4 ・・・ 式1
式1において、各符号は下記のとおりである。
Nu(ヌッセルト数)=hd/λ
Re(レイノルズ数)=dG/η
Pr(プラントル数)=Cη/λ
h:熱伝達係数(W/(m・K))、d:管径(m)、λ:熱伝導率(W/(mK))、G:質量速度(kg/(m・s))、η:粘度(kg/(m・s))、C:定圧比熱(J/(kg・K))
h=0.023(dG/η)0.8(C/λ)0.4(λ/d) ・・・ 式1−1
同一管径、同一流速においては、平均熱伝達係数は、二次冷媒の熱伝導率、比熱、粘度、密度に依存する。この平均熱伝達係数は高い程、効率的に熱伝達を行うことが可能となり、機器の小型化が可能となる。
二次冷媒は二次ループ内を循環するために必要とされる循環ポンプ動力に影響を与える因子として圧力損失がある。圧力損失△ρは下記式2で表される。式2において、fは摩擦係数、ρは密度(kg/m)、uは速度(m/s)、lは管の長さ(m)、dは管径(m)である。
△p=4f(ρu/2)(l/d) ・・・ 式2。
同一の吸入、吐出圧力条件においては、配管内の圧力損失が小さい方が小さい循環ポンプ動力で仕事をすることができ、効率的である。式2中の摩擦係数fは、乱流域においては、平滑管や銅管や鋳鉄管等平滑管に近いものに対しては下記式3で表すことができる。式3において、Reはレイノルズ数である。
f=0.0791Re−1/4 ・・・ 式3
従って、圧力損失は二次冷媒の粘度と密度に依存する。本発明において用いられる二次冷媒は、適度な粘度と密度を有することから圧力損失が小さく、かつ、熱伝達係数が大きい。
<例1、例2、例3〜5(比較例)>
1)標準沸点と凝固点
本発明の実施例であるHFE−449(例1)およびHFE−55−10(例2)の基礎特性を、比較例であるC14(例3)およびC18(例4)および水(例5)と対比して表1に示す。表1より、本発明において用いる媒体は凝固点が極めて低く、二次冷媒として使用できる作動温度範囲が広範囲にわたることが理解できる。例1および例2の化合物は、例4および例5と比較し、大幅に作動可能温度が広範囲であることがわかる。また、例1および例2の化合物は何れも水素を含有するため、大気中での寿命がより短命であり、地球温暖化への影響を大幅に低減できる。
なお、例3は完全にフッ素化された化合物であり、極めて大きな地球温暖化係数を有しており、地球温暖化の観点から京都議定書にて排出を抑制すべき媒体として規定されているものである。
Figure 2007192427
2)圧力損失と熱伝達係数の算出
HFE−449、HFE−55−10およびC18について、C14に対する圧力損失相対比P(−80/−70〜150℃の範囲)を各々算出した。
圧力損失相対比P=△p/△p
△p:C14の圧力損失
△p:HFE−449、HFE−55−10またはC18の圧力損失
△pおよび△pは式2にもとづいて算出した。結果を図2に示す。
また、HFE−449、HFE−55−10およびC18について、C14に対する熱伝達係数相対比H(−80/−70〜150℃の範囲)を各々算出した。
熱伝達係数相対比H=h/h
:C14の熱伝達係数
:HFE−449、HFE−55−10またはC18の熱伝達係数
およびhは、式1−1にもとづいて算出した。結果を図3に示す。
なお、密度ρおよび粘度ηは文献値および自社で測定した値を用い、定圧比熱Cおよび熱伝導率λは物質構造から推算して仮定した。管径d、長さlおよび速度uについてはどのケースにおいても同一と仮定した。
図2において、HFE−449は、比較例であるC818およびC14よりも図に示した全ての温度領域で圧力損失が小さい。一方、HFE−55−10はC14よりも若干圧力損失は大きいものの、同等の標準沸点を有するC18と比較した場合は、C18を使用できる全作動温度範囲において、C18よりも大幅に圧力損失が小さく、その傾向は温度が高くなるほど顕著である。
一方、図3において、HFE−449は、比較例であるC14およびC18と対比すると、殆どすべての温度領域において熱伝達係数が大きいことがわかる。この傾向は温度が低くなるほど顕著である。一方、HFE−55−10は、C14に比べ温度の低下とともに熱伝達係数が低下するものの、同等の標準沸点を有するC18と比較した場合は、C18を使用できる全作動温度範囲において熱伝達係数が大きいことがわかる。
これらの結果より、HFE−449およびHFE−55−10の二次冷媒としての総合的な性能は優れたものであるといえる。
<例1−1〜例1−3>
表2に示すHFE−449とエタノールとの混合物の圧力損失と伝熱係数をC14との相対比、またはC18との相対比として算出した。結果を表2に示す。エタノールの混合割合が増加するにしたがい、圧力損失が低下し、一方、伝熱係数は増加していることが理解される。すなわち、エタノールを含有させることにより、二次冷媒特性としての性能を改善できることが確認された。
Figure 2007192427
<例2−1〜例2−5>
表3に示すHFE−55−10とエタノールとの混合物の圧力損失と伝熱係数を、C18との相対比として算出した。結果を表3に示す。エタノールの混合割合が増加するにしたがい圧力損失が低下し、一方、伝熱係数は増加していることが理解される。すなわち、エタノールを含有させることにより、二次冷媒特性としての性能を改善できることが確認された。
Figure 2007192427
表4に示すHFE−55−10と2−プロパノールとの混合物の圧力損失と伝熱係数をC18との相対比として算出した。結果を表4に示す。2−プロパノールの混合割合が増加するにしたがい圧力損失が低下し、一方、伝熱係数は大幅に増加していることが理解される。すなわち、2−プロパノールを含有させることにより、二次冷媒特性としての性能を大幅に改善できることが確認された。
Figure 2007192427
本発明は、一次冷媒を用いる一次冷却手段、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段を備える二次循環冷却システムとして有用である。
二次循環冷却システムの一例 14に対する、HFE−449、HFE−55−10およびC18の圧力損失の相対比 14に対する、HFE−449、HFE−55−10およびC18の熱伝達係数の相対比
符号の説明
1:一次冷却工程
2:蒸発器
3:コンプレッサー
4:凝縮器
5:膨張弁
6:一次/二次熱交換器
7:二次循環冷却用循環ポンプ
8:冷却板
9:商品
10:二次循環冷却もどり配管
11:二次冷媒循環配管
12:陳列ケース
13:二次冷却工程

Claims (4)

  1. 一次冷媒を用いる一次冷却手段、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段を備える二次循環冷却システムであって、二次冷媒として、1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)プロパン(以下、HFE−449という。)または1,1,1,2,3,3−ヘキサフルオロ−3−(2,2,3,3−テトラフルオロプロポキシ)−プロパン(以下、HFE−55−10という。)を用いることを特徴とする二次循環冷却システム。
  2. 一次冷媒を用いる一次冷却手段、二次冷媒を用いる二次循環冷却手段、および一次冷媒と二次冷媒との熱交換を行う熱交換手段を備える二次循環冷却システムであって、二次冷媒として、HFE−449およびHFE−55−10から選ばれる一種以上と、その他の有機溶剤とを含有する溶剤組成物であって、HFE−449およびHFE−55−10の含有割合の合計が60質量%以上である溶剤組成物を用いることを特徴とする二次循環冷却システム。
  3. 上記その他の有機溶剤が炭素数1〜4のアルコールである請求項2に記載の二次循環冷却システム。
  4. 上記溶剤組成物における炭素数1〜4のアルコールの含有割合が1〜10質量%である請求項3に記載の二次循環冷却システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012083084A (ja) * 2010-10-14 2012-04-26 Mitsubishi Electric Corp 冷凍サイクル装置
JP2014098106A (ja) * 2012-11-15 2014-05-29 Asahi Glass Co Ltd 二次循環冷却システム用二次冷媒および二次循環冷却システム

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