JP2007189794A - 建物内制御システム - Google Patents

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Ichiji Nakajima
一司 中嶋
Takeshi Magai
豪 真貝
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Abstract

【課題】比較的簡易に実用化でき、しかも拡張性の高い建物内制御を実現する。
【解決手段】住宅の部屋内には、電力線33を通じての給電により動作する照明器具15、エアコン16等が設けられている。この場合特に、電力線33にはそれぞれPLCモデム34を介して人感センサ(コンセント一体型の人感センサ)22、照明器具15、エアコン16等が接続されており、照明器具15やエアコン16等では、電力線33を伝送媒体として人感センサ22の検知情報を受信し、その検知情報に基づいて自動制御が行われる。
【選択図】 図4

Description

本発明は、住宅などの建物において各種の電気機器を自動制御できるようにした建物内制御システムに関するものである。
従来から、住宅などの建物では、玄関先や建物内の階段等において人感センサにより人がいることを検知するとともに、人を検知した場合に照明器具の自動点灯などを行うようにした技術が提案されている。また、人感センサを一体化した照明器具等も各種提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、既存の技術では、人感センサと該センサにより自動制御される照明器具等の機器とは1対1の関係にあり、住宅内における自動制御化を実現しようとする場合に拡張性に欠けるという問題があった。
また、住宅内に例えばLANケーブルを敷設し、そのLANケーブルを介して各種の電気機器類を自動制御する技術も検討されている。しかしながら、そのLANケーブルを用いた自動制御を実現するには、住宅の壁内を通るようにしてLANケーブルを新たに敷設したりしなければならず、実用化する上で手間やコストがかかるといった問題が生じる。近年では、省エネルギや防犯などへの関心が高まりつつある背景から、建物内における自動制御技術の改善が大いに期待されていると考えられる。
特開2005−235398号公報
本発明は、比較的簡易に実用化でき、しかも拡張性の高い建物内制御を実現することができる建物内制御システムを提供することを主たる目的とするものである。
以下、上記課題を解決するのに有効な手段等につき、必要に応じて作用、効果等を示しつつ説明する。なお以下では、理解を容易にするため、発明の実施の形態において対応する構成例を括弧書き等で適宜示すが、この括弧書き等で示した具体的構成に限定されるものではない。
本発明の建物内制御システムでは、住宅などの建物内において人の有無を検知する人感センサ(人感センサ22)と、電力線(電力線33)を通じての給電により動作する各種の電気機器(照明器具15、エアコン16等)とを備える。そして、電力線を通信情報の伝送媒体として用い、人感センサの検知情報を電力線を通じて電気機器に送信するとともに、該電気機器において前記検知情報に応じた自動制御を行わせる。
本構成によれば、複数の電気機器類を対象として、建物内における人の有無に応じて電気機器類の自動制御を行うことができ、建物内における利便性を高めることができる。このとき、省エネルギ効果や防犯効果などを高めることも可能となる。また、電気機器ごとに人感センサを設けることも不要となる。更に、電力線を伝送媒体として用いるため、建物内の一般的な設備を流用しつつ所望とする建物内制御が実現できる。つまり、当該制御を実施する上で、情報の伝送媒体としてLANケーブルなどの新たな設備が不要となる。このとき、建物内の電力線(例えば交流100V配線)に接続された様々の機器類の制御が可能となる。以上により、比較的簡易に実用化でき、しかも拡張性の高い建物内制御を実現することができる。
電源用コンセント(コンセント17〜19)に一体化して人感センサを設けると良い。これにより、人感センサが目立たなくなり、建物内におけるデザイン上の違和感を生じさせることなく人感センサを設置することができる。例えば、人感センサを単体で天井などに設置する場合には、それが目立つだけでなく、余分な配線や設置工事を要するが、本構成によればこうした不都合が解消できる。また、電源用コンセントとの一体化により、人感センサに対する電力供給のための構成を簡素化できる。
建物に設けられた部屋において、該部屋の出入り口(出入り口12)を検知エリアに含むよう人感センサを設置すると良い。これにより、部屋に出入りする人を確実に検知でき、部屋の人の出入りに応じて操作したい電気機器を好適に制御することができる。
一方で、通信手法として電力線通信以外の通信手法を用いることも可能であり、その場合、以下の構成が望ましい。なお通信手段としては、LAN等の有線通信以外に、無線通信も含まれる。
すなわち、建物の部屋内に据え付けられる電源用コンセント(コンセント17〜19)に一体化して人感センサ(人感センサ22)を設け、その人感センサにより、部屋の出入り口を検知エリアとして人の有無を検知する。そして、人感センサの検知情報を通信手段により建物内の各種の電気機器(照明器具15、エアコン16等)に送信し、各電気機器において人感センサの検知情報に応じた自動制御を行わせる。
本構成によれば、電力線通信を用いた上記構成と同様に、複数の電気機器類を対象として、建物内における人の有無に応じて電気機器類の自動制御を行うことができ、建物内における利便性を高めることができる。特に、人感センサの検知エリアとして部屋の出入り口が含まれるため、部屋に出入りする人を確実に検知でき、部屋の人の出入りに応じて操作したい電気機器を好適に制御することができる。このとき、省エネルギ効果や防犯効果などを高めることも可能となる。また、電気機器ごとに人感センサを設けることも不要となる。
更に、電源用コンセントに一体化して人感センサを設けたため、例えば、人感センサを単体で天井などに設置する場合に比べて、余分な配線や設置工事を無くすことができ、人感センサに対する電力供給のための構成を簡素化できる。また、人感センサが目立たなくなり、建物内におけるデザイン上の違和感を生じさせることなく人感センサを設置することができる。以上により、比較的簡易に実用化でき、しかも拡張性の高い建物内制御を実現することができる。
また、ドア(ドア13)の開閉を検知する開閉センサ(ドア開閉センサ36)を更に備えた建物内制御システムにおいて、開閉センサの検知情報を電気機器に送信するとともに、人感センサの検知情報と開閉センサの検知情報とに応じて電気機器の自動制御を行わせると良い。かかる場合、人感センサ(部屋の出入り口を検知エリアに含むよう設置した人感センサ)の検知情報と、開閉センサの検知情報とによれば、部屋内における人の有無だけでなく、人が部屋に入ってきたか、部屋から出て行ったかが判定できる(入退室判定を行うことができる)。具体的には、人感センサによる人検知と開閉センサによるドア等の開放検知との順序の後先によって、部屋内に人が入ってきたか、部屋から人が出ていったかを判定する。
複数の人が部屋を使用する場合には、1人が退室したことが検知されても、他の人が部屋内に残っていることも考えられる。そこで、部屋内において、該部屋の出入り口以外を検知エリアに含む人感センサ(例えば、部屋全体を検知エリアとする人感センサ)を別途
設置し、出入り口検知用の人感センサにより人の退室を検知しても、出入り口以外検知用の人感センサにより人が検知された状態であれば、部屋内に人が残っていると判定すると良い。これにより、部屋内に人が残っているにもかかわらず照明器具が消灯される等の、電気機器類の誤動作が抑制できる。
ちなみに、出入り口検知用の人感センサと、出入り口以外検知用の人感センサとの両方の検知情報から部屋内に人が残っていないと判定された場合には、各電気機器の電源を切るなどの処理が自動的に行われる。
例えば、住宅においてはトイレや浴室などを検知対象の部屋とし、該部屋内の人の有無(すなわち使用状況)を外部からモニタしたい場合があると考えられる。かかる場合において、前記人検知の結果を表示するための表示装置(在/不在表示装置39)を、人感センサにより人検知を行う部屋とは異なる部屋に設ける。そして、人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を表示装置に送信し、該検知情報等に基づいて表示装置が人検知の結果を表示すると良い。これにより、検知対象の部屋について外部からも部屋の状況がモニタできる。
また、コンピュータ装置(パソコン37)を備えた建物内制御システムであっては、コンピュータ装置が、都度受信した人感センサの検知情報、又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報に基づいて自動的に起動されると良い。これにより、コンピュータ装置の使用に関して利便性が向上する。また、コンピュータ装置の起動に伴い、該コンピュータ装置が主体となる各種処理を自動的に実行させることも可能となる。
コンピュータ装置は、人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を記憶装置に順次記憶すると良い。これにより、人感センサの検知情報等の履歴を蓄えておくことができ、後々の確認や解析等にも役立てることができる。具体的には、人感センサの検知情報等に関して、人検知の時刻、部屋等における人の滞在時間、検知回数などを順次記憶すると良い。
コンピュータ装置は、パスワード等の認証情報の入力を条件に、前記記憶装置の記憶情報を読み出して表示等を行うと良い。これにより、パスワード等が正確に入力されなければ記憶情報を読み出すことができず、情報管理を適正に行うことも可能となる。
警告機能を有するセキュリティ装置(セキュリティ設定装置38)を備えた建物内制御システムであっては、セキュリティ装置が、都度受信した人感センサの検知情報、又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報に基づいて警告等を実行する。これにより、部屋などへの人の入退室時において、都度のセキュリティモードやセキュリティレベル等に応じた対処が可能となる。
また、本発明の建物内制御システムをアパートやマンション等の集合住宅に適用することも可能である。かかる場合、人感センサ(人感センサ57)の検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を、住居ごとに設けられた電力供給装置(分電盤51)に対して送信する。そして、該検知情報等に基づいて電力供給装置が電力供給状態と電力遮断状態との切替を実施すると良い。本構成によれば、例えば、管理人等が空き部屋となっている住居に入って点検などを行う場合に、電力供給装置によって自動的に電力供給状態とされる(分電盤のブレーカが自動的に上がる)。また、空き部屋の点検後は、電力供給装置によって自動的に電力遮断状態とされる(分電盤のブレーカが自動的に落ちる)。したがって、空き部屋の点検などを簡易に行うことができるようになる。
また、集合住宅において、共用玄関部(共用玄関部61)のドア(ドア62)付近に設
けられた人感センサ(人感センサ63)と、警告機能を有する警告装置(不審者警告装置64)とをそれら両者間で通信可能とする。そして、人感センサにより所定の時間差で人の検知が行われかつその時間差が規定時間内にある場合に、前記警告装置が警告を発動すると良い。これにより、居住者等に追従して集合住宅内に侵入しようとする不審者(いわゆる共連れ)の検知及び警告が可能となる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明を適用した住宅内の部屋の1つを示す斜視図である。
図1において、部屋10は四方が壁11で囲まれており、その壁11の1つに出入り口12が設けられるとともに、その出入り口12を開閉するドア13が設けられている。ドア13を開くことにより、部屋10内に人が入ったり、部屋10から人が出たりすることができるようになっている。なお、ドア13は図示のように扉状のものの他、引き戸のようなものであっても良い。
部屋10には複数の電気機器が設けられている。具体的には、天井(図示略)には照明器具15が取り付けられ、壁11の天井付近には空調機器としてのエアコン16が取り付けられている。壁11の床面付近には、部屋10内で用いる各種の家電類に対して給電を行うための電源用コンセント17が設けられている。また、同じく壁11においてエアコン16付近には、エアコン16に対して給電を行うための電源用コンセント18が設けられている。部屋10には他にも電源用コンセントが設けられているが、図1では省略している。なお以下、電源用コンセントを単にコンセントとも言う。
ここで、コンセント17,18は、従前のコンセントと同様に主たる機能として給電機能を有することに加え、部屋10内における人の有無を検出するための人検知機能を有するものであり、その構成を図2に示す。図2に示すように、コンセント17,18には、上下2つのプラグ差込口21と人感センサ22とが設けられている。人感センサ22はセンサ素子23を備えており、そのセンサ素子23の前方が凸状カバー24によって覆われている。人感センサ22は、赤外線などによって人の存在を検出し、その検出結果に応じた電気信号を出力するセンサモジュールである。
本実施の形態では、コンセント17,18に設けた人感センサ22により、出入り口12を通じてのドア13の開閉に伴い出入りする人を検知するようにしており、各コンセント17,18の検知エリアは、少なくとも出入り口12付近が含まれるように設定されている。逆に言えば、出入り口12を通じての人の出入りが検知可能な部位に、上記の人感センサ付きコンセント17,18が設置されている。この場合、部屋10内には家具類などが置かれることも想定される。故に、出入り口12を通じての人の出入りを確実に検知するには、より多くの人感センサ付きコンセントを設置するのが望ましい。
図3は、部屋10内におけるセンサ検知エリアを示す概略図である。なお、例えば6畳程度の部屋では一般的にコンセントが3カ所程度設けられており、図3では、上記したコンセント17,18に以外に、人感センサ付きコンセント19を追加した事例としている。図中のR1,R2,R3は、各コンセント17〜19における人感センサ22の検知エリアである。
図3において、各コンセント17〜19のセンサ検知エリアR1〜R3はいずれも部屋10の出入り口12付近を含むように設定されており、少なくともいずれかのコンセント17〜19の人感センサ22によって、出入り口12を介して出入りする人が検知できる
ようになっている。ちなみに、図3に仮想線で示すように、壁11に沿って家具25等が置かれている場合には、それが障害となって人感センサ22による人検知が不可となるが(ここでは、コンセント17において人検知が不可となる)、人感センサ付きコンセントが複数箇所に設けられることにより人検知の確実性が向上する。
また、本実施の形態では、電力線通信(PLC:Power Line Communication)を用いた住宅内通信ネットワークにより住宅内制御システムを構築することとしており、電力線を介した各種情報のやり取りにより住宅内の各種家電の制御やセキュリティ関連の各種動作が実現されるようになっている。特にここでは、人感センサ付きコンセントから送信される人検知情報に基づいて照明器具やエアコン等の制御を行うこととしている。なお、こうして住宅内の電化設備等が統合的に制御されるシステムはホームオートメーションシステムとも称される。
図4は、住宅内制御システムの概略構成を示す図である。本システムにおいて、住宅に設けられた分電盤32には引込線31を通じて電力が引き込まれ、分電盤32によって電力が住宅内の各部に分配供給される。
住宅内には、各種家電などに電力(交流100V電力)を供給するための電力線33が設けられており、この電力線33を通じての電力供給により各種家電などが動作する。また、電力線33には複数のPLCモデム34が接続されている。PLCモデム34は電力線通信用のアダプタであって、このPLCモデム34によって電力と通信用信号との重ね合わせや分離が行われる。本例では、上記図1等で説明したように、家電類として照明器具15やエアコン16が設けられるとともに、人感センサ付きコンセント17,18等が設けられており、これらが電力線33及びPLCモデム34を介して互いに接続されている。なお、符号35は交流電源を直流電源に変換するAC−DCアダプタであり、このAC−DCアダプタ35を介して人感センサ22に直流電圧が印加される。
照明器具15やエアコン16は電力線通信による通信情報に基づいて制御を適時実行する自動制御機能を有したものとなっており、これら照明器具15やエアコン16には自動制御を行うための制御部が内蔵されている。照明器具15においては、電力線通信による通信情報に基づいて点灯/消灯の切り替えや照度調整などが適宜行われる。また、エアコン16においては、同じく電力線通信による通信情報に基づいてON/OFF切り替え、設定温度調整、風量調整、風向き調整などが適宜行われる。
その他、本住宅には、部屋10のドア13の開閉を検知するドア開閉センサ36、データサーバを具備するパソコン37、セキュリティ関連の各種設定を行うセキュリティ設定装置38、部屋10内における人の在/不在を表示する在/不在表示装置39、テレビやオーディオ機器等の待機電源を自動遮断するための電源遮断装置40等が設けられており、これらがそれぞれPLCアダプタ34を介して電力線33に接続されている。ドア開閉センサ36は例えばマグネット式のセンサであり、ドア開閉センサ36によりドア13の開閉が検知されると、その検知情報が電力線ネットワーク上に流れるようになっている。
本システムでは、人感センサ22の検知情報によりドア付近の人の存在が検知されることに加え、人感センサ22とドア開閉センサ36との各検知情報に基づいて人が入室したか退室したかが判定される。このとき、人感センサ22による人検知とドア開閉センサ36によるドア開放検知との後先の順序に応じて人の入退室が判定される。そして、その入退室の判定結果等に対応させて照明器具15やエアコン16の制御が行われる。
次に、照明器具15やエアコン16などの制御部で実行される演算処理を説明する。図5は、その演算処理の概要を示すフローチャートである。
図5の(a)には、照明器具15やエアコン16などの制御部で例えば所定の時間周期で実行されるメインルーチンを示している。本ルーチンにおいて、ステップS10では入退室判定処理を実行し、ステップS20では自動制御処理を実行する。図5の(b),(c)はステップS10,S20のサブルーチンである。なおここでは、照明器具15における自動制御処理を図5の(c)に示す。
図5の(b)において、ステップS11では、人感センサ22の検知情報に基づいて部屋10のドア付近(出入り口付近)で人が検知されているか否かを判定し、ステップS12では、ドア開閉センサ36の検知情報に基づいてドア13が開放されたか否かを判定する。このとき、ステップS11,S12が共にYESであれば後続のステップS13に進み、ステップS11,S12のいずれかがNOであればそのまま本処理を終了する。
ステップS13では、人感センサ22による人検知とドア開閉センサ36によるドア開放検知とが、「人検知→ドア開放検知」の順で行われたか否かを判定する。そして、検知順序が「人検知→ドア開放検知」であればステップS14に進み、部屋10から人が出て行ったと判定する(退室判定)。また、その逆に検知順序が「ドア開放検知→人検知」であればステップS15に進み、部屋10内に人が入ってきたと判定する(入室判定)。
一方、図5の(c)において、ステップS21では、今回の処理前に入室判定がなされたか否かを判定し、ステップS22では、同じく今回の処理前に退室判定がなされたか否かを判定する。そして、入室判定がなされた場合にはステップS23に進み、光源部に対する電源供給をONする。これにより、照明器具15が自動的に点灯される。また、退室判定がなされた場合にはステップS24に進み、光源部に対する電源供給をOFFする。これにより、照明器具15が自動的に消灯される。なお、入室判定/退室判定が共になされていない場合には光源部のON/OFF操作はなされない。
ただし図5の(c)で説明した自動制御内容は一例にすぎず、変更可能である。例えば、照明器具15の光源部を基本的に点灯状態(電源ON状態)としておき、入室判定時には照度をアップし、退室判定時には照度をダウンするようにしても良い。なお本構成においては、退室判定がなされた後、所定時間が経過した時点で光源部に対する電源供給をOFFすると良い。
詳細な説明は割愛するが、エアコン16においても入退室判定の結果に応じて自動制御が実行される。例えば、入退室判定処理によって入室判定がなされた場合には、エアコンコンプレッサ等の電源がONされ(すなわちエアコンが稼働され)、退室判定がなされた場合には、エアコンコンプレッサ等の電源がOFFされる(すなわちエアコンが稼働停止される)。なお、入室判定時にはエアコン出力をアップし、退室判定時にはエアコン出力をダウンさせるようにすることも可能である。
上記のとおり部屋10の入退室判定や電気機器の自動制御が行われる場合、その入退室判定の履歴や電気機器の操作履歴がパソコン37にて管理される。
具体的には、照明器具15やエアコン16などいずれかの電気機器の制御部において、人感センサ22やドア開閉センサ36の検知情報に基づいて人が入室した旨の判定がなされると、その判定結果が電力線33を通じてパソコン37に送信され、該パソコン37において、受信した判定結果がメモリに記憶される。各電気機器の操作状況に関する情報も同様にパソコン37に送信され、その受信情報がメモリに記憶される。これにより、人の入退室の履歴や、各電気機器がどのような態様で操作されたかの操作履歴が、時刻データと共に記憶される。メモリに記憶されるデータとして、部屋内の人の滞在時間、人検知の
積算回数、複数の人感センサのうちどのセンサで人が検知されたか等々が記憶されても良い。
パソコン37には自動起動装置が内蔵(又は付設)されており、この自動起動装置にも入退室判定の結果などが送信される。そして、人の入室判定時にパソコン37が起動されていない場合には、自動起動装置によって直ちにパソコン37が起動されるようになっている。
ただし、入退室判定の結果が照明器具15やエアコン16などからパソコン37に送信される構成とする以外に、パソコン37自体で、人感センサ22やドア開閉センサ36の検知情報に基づいて入退室判定処理が実行される構成であっても良い。要するに、人感センサ22やドア開閉センサ36の検知情報を受信する機器ごとに入退室判定処理が行われても良いし、いずれか特定の機器で入退室判定処理が実行され、その判定結果が他の機器に送信されても良い。パソコン37が常時起動されていることを条件として、パソコン37でのみ入退室判定処理が行われる構成であっても良い。
パソコン37が別体のサーバ装置(記録装置)を起動し、そのサーバ装置に判定結果等を記憶する構成であっても良い。サーバ装置は、人が退室したと判定されるまでの間、各種情報を記録し続け、退室判定後に動作停止される。
パソコン37のメモリに記憶された情報(又はサーバ装置に記憶された情報)は、識別コードや暗証番号(パスワード)等の入力を条件として読み出され、パソコン37のディスプレイ等に表示されるようになっている。つまり、権限を持たない人が記憶情報を許可無く読み出すことができないようになっている。
また、セキュリティ設定装置38、在/不在表示装置39、電源遮断装置40等においても、部屋10に対する入退室判定の結果に基づいて所定の処理が行われる。その詳細を以下に記載する。
セキュリティ設定装置38には、人感センサ22やドア開閉センサ36の検知情報、又は各機器で実行された入退室判定処理の結果が電力線33を通じて送信され、同セキュリティ設定装置38は、各センサの検知情報や入退室判定の結果に応じて警告処理や都度のセキュリティ設定などを実行する。この場合、セキュリティ設定装置38はランプや音声等による警告機能を有しており、人が入室したと判定された場合に、都度のセキュリティモードやセキュリティレベル等に応じて、ランプや音声等による警告を発動したりすると良い。また、人が入室したと判定された場合には自動でセキュリティレベルを下げ、人が退出したと判定された場合には自動でセキュリティレベルを上げるようにすることも可能である。例えば、人の入室判定時に警戒モードを解除し、人の退出判定時に警戒モードを設定する。
在/不在表示装置39は、例えばトイレや浴室などを検知対象とし、その検知結果をリビング等でモニタする場合などに利用される。該表示装置39は、例えば、文字や図柄等を任意に表示できる液晶ディスプレイ装置により具現化される。ただし、ランプ等で表示する装置であっても良い。
在/不在表示装置39には、人感センサ22やドア開閉センサ36の検知情報、又は各機器で実行された入退室判定処理の結果が電力線33を通じて送信され、同在/不在表示装置39は、各センサの検知情報や入退室判定の結果に対応する表示出力を行う。例えば、人が入室したと判定された場合、又は人が退室したと判定された場合においてそれぞれに対応する表示を実行する。簡易には、人が入室したと判定した場合には在室表示用ラン
プを点灯させ、人が退室したと判定した場合には在室表示用ランプを消灯させる。表示に際し、音声等を組み合わせることも可能である。
電源遮断装置40は、部屋10に人が不在となる場合に省エネルギのために不要な電力消費を抑制するためのものである。電源遮断装置40には、人感センサ22やドア開閉センサ36の検知情報、又は各機器で実行された入退室判定処理の結果が電力線33を通じて送信され、電源遮断装置40は、各センサの検知情報や入退室判定の結果に応じてテレビやオーディオ機器等の待機電源を遮断する。例えば、人が入室したと判定された場合には待機電源を遮断し、人が退出したと判定された場合には待機電源を入れるようにする。ただし、冷蔵庫など、常時給電されるべきものは電源遮断装置40による電源遮断の対象から除外される。
上記のとおり部屋内に装備される各電気機器(照明器具15、エアコン16等)には電力線通信を用いた自動制御機能が付加されているが、その自動制御機能を有効とするか無効とするかを選択する選択手段(ON/OFF切替手段)が機器ごとに設けられている。この場合、ユーザの操作により自動制御機能がOFFされた状態では、部屋内に人が入ってきても、それに連携して各電気機器での自動制御が行われることがないようになっている。
ところで、複数の人間が部屋10を使用する場合には一人が退室してもまだ部屋内に人が残っている場合がある。そこでその対処手法として、ドア付近以外も検知エリアに含めて人検知を行い、その検知情報も加味して照明器具15等の自動制御を行わせる。
本構成においても、人感センサはコンセント一体型のものを使用するのが望ましい。故に、部屋10内に複数据え付けられたコンセントのうち、ドア付近の人検知に都合の良い場所のコンセントについてはドア付近の人検知用とし、ドア付近の人検知に都合の良くない場所のコンセントについては部屋全体の人検知用とする。このとき、検知精度を確保するには、ドア付近の人検知用とする人感センサ付きコンセントと、部屋全体の人検知用の人感センサ付きコンセントとをそれぞれ複数設けるのが望ましい。ただし、部屋全体を検知エリアとする場合、例えば天井に取り付けられる照明器具に人感センサを設け、高位から見渡すようにして部屋内の人検知を行うようにしても良い。
照明器具15やエアコン16などの制御部で実行される入退室判定処理において、ドア付近検知用の人感センサ22やドア開閉センサ36により人の退出を判定した場合であっても、部屋全体検知用の人感センサにより部屋内に人が残っていると判定された場合には、照明器具15の消灯やエアコン稼働停止などの操作を行わせないようにする。本構成によれば、複数の人が入退室する場合にも、照明器具15やエアコン16などの自動制御を好適に行わせることができる。
以上詳述した本実施の形態によれば、以下の優れた効果が得られる。
電力線33を通信情報の伝送媒体として用い、人感センサ22の検知情報を電力線33を通じて各電気機器に送信するとともに、該電気機器において前記検知情報に応じた自動制御を行わせるようにしたため、複数の電気機器類を対象として好適なる自動制御を行うことができ、住宅内における利便性を高めることができる。このとき、省エネルギ効果や防犯効果などを高めることも可能となる。また、電気機器ごとに人感センサ22を設けることも不要となる。更に、電力線33を伝送媒体として用いるため、住宅内の一般的な設備を流用しつつ所望とする住宅内制御が実現できる。つまり、当該制御を実施する上で、情報の伝送媒体としてLANケーブルなどの新たな設備が不要となる。その結果、比較的簡易に実用化でき、しかも拡張性の高い住宅内制御を実現することができる。
電源用コンセント17〜19に一体化して人感センサ22を設けたため、人感センサ22が目立たなくなり、住宅内におけるデザイン上の違和感を生じさせることなく人感センサ22を設置することができる。また、電源用コンセント17〜19との一体化により、人感センサ22に対する電力供給のための構成を簡素化できる。
ちなみに、人感センサを一体化したセンサ付きコンセントタップが特許文献(特開2003−331995号公報)として既に公開されている。しかしながら、かかる技術の場合、制御可能となる機器は、照明器具などコンセントタップ(コンセント差込口)に接続される機器に限られ、拡張性に欠けるといった問題が生じる。なお仮に、コンセント差込口に二股コンセントタップ等を更に接続すれば、人感センサの検知信号により2つ又はそれ以上の電気機器が同時制御可能となるが、それら各電気機器はいずれも同タイミングで同様に制御されるにとどまり、やはり拡張性に欠けるものとなる。これに対し本実施の形態によれば、電力線33に接続される複数の電気機器を任意に制御することが可能となる。
部屋の出入り口12を検知エリアに含むよう人感センサ22を設置したため、部屋に出入りする人を確実に検知でき、部屋の人の出入りに応じて操作したい電気機器を好適に制御することができる。
人感センサ22の検知情報とドア開閉センサ36の検知情報とを用い、部屋内における人の有無だけでなく、人が部屋に入ってきたか部屋から出て行ったかの判定(入退室判定)を行うようにしたため、電気機器類をより適正に制御することが可能となる。
また、人感センサとしてドア付近検知用の人感センサ22に加え、部屋全体検知用の人感センサを用いることで、多数人が使用する部屋にあっても好適に人検知を行わせることができる。したがって、部屋内に人が残っているにもかかわらず照明器具15が消灯される等の、電気機器類の誤動作が抑制できる。
トイレや浴室などを検知対象として人の有無を検知し、その結果を在/不在表示装置39に表示させるようにしたため、リビング等に居ながらにしてトイレや浴室などの使用状況を把握することができる。
人感センサ22の検知情報又は該検知情報に応じた判定結果(入退室判定の結果)に基づいてパソコン37を自動的に起動し、上記の検知情報等をメモリ等に順次記憶するようにしたため、その記憶情報を後々の確認や解析等にも役立てることができる。また、パスワード等の認証情報の入力を条件にメモリ等の記憶情報が読み出されるため、情報管理を適正に行うことも可能となる。
人感センサ22の検知情報又は該検知情報に応じた判定結果(入退室判定の結果)に基づいてセキュリティ設定装置38が警告を発動したり、セキュリティレベルを変更したりするため、部屋内を適正に監視して防犯性の高いシステムが実現できる。
人感センサ22の検知情報又は該検知情報に応じた判定結果(入退室判定の結果)に基づいて電源遮断装置40がテレビやオーディオ機器等の待機電源を自動で遮断するため、無駄な電力消費を無くし、省エネルギ化を促進することができる。
(第2の実施の形態)
本実施の形態では、本発明の建物内制御システムをアパートやマンション等の集合住宅に導入したことを想定し、その具体例を説明する。
図6に示すように、集合住宅50には、複数の住居(図の住居A〜F)が設けられており、その住居ごとに分電盤51が設けられている。各分電盤51にはブレーカ装置52が設けられている。分電盤51は電力線53を通じて各住居内の電気機器54(照明器具やエアコン等)に接続されている。各住居A〜Fでは、既述の実施の形態と同様、電力線53を情報の伝送媒体とする電力線通信が行われるようになっている。なおこの場合、ブレーカ装置52や電気機器54には個々にPLCモデム(電力線通信用アダプタ)と制御部とが設けられているが、ここでは図示を省略している。
また、各住居A〜Fには、それぞれ玄関ドア56付近にコンセント一体型の人感センサ57が設けられており、この人感センサ57の検知情報が電力線53により通信ネットワーク上に流れる。人感センサ57の検知エリアは、少なくとも玄関ドア56を介して出入りする人が検知できる範囲に設定されている。人感センサ57を一体化したコンセントの構成については前記図2に準ずる。かかる場合、人感センサ57による人の検知情報が電力線53を介して分電盤51や電気機器54に送信され、それら分電盤51や電気機器54で住居内における人の在/不在が判定される。そして、人の在/不在の判定結果に基づいて分電盤51や電気機器54で各々自動制御が実施される。なお、玄関ドア56にドア開閉センサを設け、人感センサの検知情報とドア開閉センサの検知情報とに基づいて住居内における人の在/不在を判定するようにしても良い。
ここで、集合住宅50では、空き部屋となっている住居については通常使用されることがないため、省エネルギや保全のためにブレーカ装置52が電力遮断状態とされる。故に、管理人等が、空き部屋となっている住居内の点検などを行う際、まずはブレーカ装置52を操作して電力供給状態としなければならない。夜間などにおいては暗闇の中での操作が強いられ、その作業性が悪いといった不都合が生じる。
この点、本実施の形態では、管理人等が玄関ドア56を開けて住居内に入った時点でその管理人等が人感センサ57により検知されるとともに、ブレーカ装置52が自動で作動し電力供給状態への移行が行われる(ブレーカON)。また、管理人等が住居から出ていった時には、それが人感センサ57により検知されるとともに、ブレーカ装置52で電力遮断が行われる(ブレーカOFF)。これにより、管理人等がブレーカ装置52を操作する手間を省くことができ、空き部屋点検などの作業を容易に行うことができるようになる。
集合住宅50の空き部屋において、人感センサ57等による人検知時にその検知情報を電力線53を通じて電気機器54に送信し、該情報に基づいて電気機器54が各種制御等を実施する構成としても良い。例えば、照明器具を自動点灯させたり、防犯用ランプや防犯用ブザー等の防犯装置を作動させたり、管理人が所有する管理パソコンにその情報を送信して記憶装置に記憶させたりすることが可能である。
上記のとおり各住居A〜Fにおいて分電盤51や電気機器54には電力線通信を用いた自動制御機能が付加されているが、その自動制御機能を有効とするか無効とするかを選択する選択手段(ON/OFF切替手段)が各々に設けられている。この場合、ユーザの操作により自動制御機能がOFFされた状態では、部屋内に人が入ってきても、それに連携して分電盤51や電気機器54での自動制御が行われることがないようになっている。例えば、空き部屋だった住居に借り手が現れた後には、分電盤51におけるブレーカの自動ON/OFF機能を停止させておくと良い。
一方で、大型マンションなど、共用玄関部を有する集合住宅において、共用玄関部の監視システムとして本制御システムを導入することも可能である。つまり、共用玄関部では
、一般に居住者や、居住者から承諾を得た者のみがドアを開放したりドアロックを解除したりして玄関部から中に入れるよう各種のセキュリティシステムが採用されているが、居住者等がマンション内に入ってドアが閉まるか再びロックがかかる前に居住者等に追従して不審者がマンション内に侵入することが行われる(共連れとも称される)。
その不審者対策を以下に説明する。前述した図6において、集合住宅50には共用玄関部(エントランス)61が設けられ、その共用玄関部61のドア62付近にはコンセント一体型の人感センサ63と、ランプや音声等で警告を行う不審者警告装置64とが設けられている。それら人感センサ63と不審者警告装置64とは電力線65に接続されており、該電力線65により給電が行われるとともに、同じく電力線65により人感センサ63と不審者警告装置64とが互いに通信可能となっている。このとき、人感センサ63の検知エリアは、少なくとも共用玄関部61のドア62を介して出入りする人が検知できる範囲に設定されている。人感センサ63を一体化したコンセントの構成については前記図2に準ずる。図示は省略するが、人感センサ63や不審者警告装置64には電力線通信を行うためのPLCモデム(電力線通信用アダプタ)等が設けられている。
かかる場合、人感センサ63による人の検知情報が電力線65を介して不審者警告装置64に送信され、その不審者警告装置64で共用玄関部61における不審者の侵入があったかどうかが判定される。例えば、共用玄関部61において人が集合住宅50内に入ったことを検知した後、数秒程度の時間差で再び人が集合住宅50内に入ったことを検知した場合、居住者等に追従して不審者が住宅内に入ったと判定する。そして、不審者の侵入判定時には、不審者警告装置64によりランプや音声等で警告を行い、居住者等に不審者の侵入を報知する。
以上本実施の形態によれば、集合住宅50において、人感センサ57等による検知情報に基づいて住居ごとの分電盤51でブレーカON/OFFを自動で切り替えるようにしたため、管理人等による空き部屋点検などを簡易に行うことができるようになる。
共用玄関部61において人感センサ63を用いて不審者の侵入を監視するようにしたため、共連れのような不審行為に対し抑止力を生じさせることができる。また、不審行為が行われた場合にそれを周囲にいち早く告知することができる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載内容に限定されず、例えば次のように実施しても良い。
上記した適用例以外に、人感センサの検知情報を用いて住宅内の火の元確認や戸締りの確認を行うようにしても良い。例えば、ガスの元栓が設けられている部屋に元栓遮断装置を設置し、その元栓遮断装置に対し人感センサ等の検知情報を電力線を通じて送信する。そして本構成において、人が退出したと判定した場合に、元栓遮断装置によりガスの元栓を自動で締めるようにする。本構成によれば、万一ガス台等で火の消し忘れがあったとしても自動消火できる。ただし、長い時間をかけて調理などを行う場合もあるため、これを考慮すると、火の元を離れて所定時間が経過した時点でガスの元栓を自動で締めるようにしても良い。
また、部屋の窓などに自動施錠装置を設け、その自動施錠装置に対し人感センサ等の検知情報を電力線を通じて送信する。そして本構成において、人が退出したと判定した場合に、自動施錠装置により窓の施錠を自動で行うようにする。この場合、自動施錠装置は、施錠状態(すなわち戸締まりの状態)を確認する機能と、窓の施錠を行う機能と、ランプや音声等による警告機能とを有する。本構成によれば、外出時などにおいて窓の施錠忘れを防止することができる。
上記各実施の形態における人感センサにおいて検知エリアを可動式としても良い。この場合、検知エリアを適宜調整することにより、人の入退室判定の精度を高めることが可能となる。また、部屋内の家具等のレイアウトが変更された場合にも対処することが可能となる。
上記各実施の形態では、電力線通信によって人感センサと各種機器類との通信を行うようにしたが、これを変更し、LAN等の他の伝送媒体を用いるようにしても良い。本構成では、電源用コンセント17〜19に一体化して人感センサ22を設け、その人感センサ22により、部屋の出入り口を検知エリアとして人の有無を検知する。そして、人感センサ22の検知情報をLAN等により各種の電気機器(照明器具15、エアコン16等)に送信し、各電気機器において自動制御を行わせると良い。また、通信手段として、有線通信以外に無線通信を採用することも可能である。
住宅を対象とする以外に、学校や病院等の公共施設、オフィスビルなどを対象として本制御システムを適用することも可能である。例えば、学校に適用する場合、どの教室に人が入ったか残っているかなどを容易に知り得ることができる。オフィスビルでは、会議室などの使用状況を他の部屋からモニタすることができる。その他、展示場などにおいては、どの会場の設備に来場者があったことを自動で検知し、その来場状況等を把握することも可能となる。
住宅内の一部屋を示す斜視図。 人感センサ付きコンセントの構成を示す斜視図。 部屋内におけるセンサ検知エリアを示す概略図。 住宅内制御システムの概略構成を示す図。 照明器具などの制御部で実行される演算処理の概要を示すフローチャート。 集合住宅における各住居の制御システムの概要を示す図。
符号の説明
10…部屋、12…出入り口、13…ドア、15…照明器具、16…エアコン、17〜19…コンセント、22…人感センサ、33…電力線、34…PLCモデム、36…ドア開閉センサ、37…パソコン、38…セキュリティ設定装置、39…在/不在表示装置、50…集合住宅、51…分電盤、53…電力線、57…人感センサ、61…共用玄関部、62…ドア、63…人感センサ、64…不審者警告装置、65…電力線。

Claims (13)

  1. 建物内における人の有無を検知する人感センサと、電力線を通じての給電により動作する各種の電気機器とを備え、
    前記電力線を通信情報の伝送媒体として用い、前記人感センサの検知情報を前記電力線を通じて前記電気機器に送信するとともに、該電気機器において前記検知情報に応じた自動制御を行わせることを特徴とする建物内制御システム。
  2. 前記建物内に据え付けられる電源用コンセントに一体化して前記人感センサを設けたことを特徴とする請求項1に記載の建物内制御システム。
  3. 前記建物に設けられた部屋内において、該部屋の出入り口を検知エリアに含むよう前記人感センサを設置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の建物内制御システム。
  4. 建物の部屋内に据え付けられる電源用コンセントに一体化して設けられ、前記部屋の出入り口を検知エリアに含み人の有無を検知する人感センサと、
    該人感センサの検知情報を前記建物内の各種の電気機器に送信する通信手段とを備え、
    前記電気機器において前記人感センサの検知情報に応じた自動制御を行わせることを特徴とする建物内制御システム。
  5. 前記出入り口に設けられたドアの開閉を検知する開閉センサを備え、該開閉センサの検知情報を前記電気機器に送信するとともに、前記人感センサの検知情報と前記開閉センサの検知情報とに応じて前記電気機器の自動制御を行わせることを特徴とする請求項3又は4に記載の建物内制御システム。
  6. 前記部屋内において、該部屋の出入り口以外を検知エリアに含む人感センサを別途設置し、出入り口検知用の人感センサにより人の退室を検知しても、出入り口以外検知用の人感センサにより人が検知された状態であれば、部屋内に人が残っていると判定することを特徴とする請求項3乃至5のいずれかに記載の建物内制御システム。
  7. 前記人検知の結果を表示するための表示装置を、前記人感センサにより人検知を行う部屋とは異なる部屋に設けた建物内制御システムであって、
    前記人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を前記表示装置に送信し、該検知情報等に基づいて表示装置が人検知の結果を表示することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の建物内制御システム。
  8. 前記人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報をコンピュータ装置に送信し、該検知情報等に基づいてコンピュータ装置が自動的に起動されることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の建物内制御システム。
  9. 前記コンピュータ装置は、前記人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を記憶装置に順次記憶することを特徴とする請求項8に記載の建物内制御システム。
  10. 前記コンピュータ装置は、パスワード等の認証情報の入力を条件に、前記記憶装置の記憶情報を読み出して表示等を行うことを特徴とする請求項9に記載の建物内制御システム。
  11. 警告機能を有するセキュリティ装置を備えた建物内制御システムであって、
    前記人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を前記セキ
    ュリティ装置に送信し、該検知情報等に基づいてセキュリティ装置が警告等を実行することを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載の建物内制御システム。
  12. 住居ごとに電力供給装置を備えた集合住宅に適用され、
    前記人感センサの検知情報又は該検知情報を基に判定された人の出入り情報を前記電力供給装置に送信し、該検知情報等に基づいて電力供給装置が電力供給状態と電力遮断状態との切替を実施することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに記載の建物内制御システム。
  13. 集合住宅に適用され、共用玄関部のドア付近に設けられた人感センサと、警告機能を有する警告装置とをそれら両者間で通信可能とした建物内制御システムであって、
    前記人感センサにより所定の時間差で人の検知が行われかつその時間差が規定時間内にある場合に、前記警告装置が警告を発動することを特徴とする請求項1乃至12のいずれかに記載の建物内制御システム。
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