JP2007187869A - 透過型スクリーン - Google Patents

透過型スクリーン Download PDF

Info

Publication number
JP2007187869A
JP2007187869A JP2006005823A JP2006005823A JP2007187869A JP 2007187869 A JP2007187869 A JP 2007187869A JP 2006005823 A JP2006005823 A JP 2006005823A JP 2006005823 A JP2006005823 A JP 2006005823A JP 2007187869 A JP2007187869 A JP 2007187869A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
layer
screen
lens sheet
transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2006005823A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5239120B2 (ja
Inventor
Toshihiko Higuchi
俊彦 樋口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP2006005823A priority Critical patent/JP5239120B2/ja
Publication of JP2007187869A publication Critical patent/JP2007187869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5239120B2 publication Critical patent/JP5239120B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)

Abstract

【課題】不要な外光反射を除去し、背面投射型プロジェクションテレビのコントラストを向上させる透過型スクリーンの提供。
【解決手段】背面投射型プロジェクションテレビに用いる透過型スクリーンであって、450〜520nmの光線透過率の平均値Y1が、400〜450nmの光線透過率の平均値Y2および520〜570nmの光線透過率の平均値Y3より小さいことを特徴とする透過型スクリーン。
【選択図】なし

Description

本発明は、背面投射型(リア型)のプロジェクションテレビ(以下、「RPTV」という。)に使用される透過型スクリーンに関する。
従来からRPTVには、光源としてCRTプロジェクタを具備するものが使用されてきた。近年、液晶を用いた光バルブ、DMD(Digital−Micromirror−Device)、LCOS(Liquid−Crystal on Silicon)などのようなプロジェクタが使用されるようになり、より高輝度で高精細な画像を提供するプロジェクションテレビが、実用化されてきている。
これに伴い、RPTVがより明るい室内において鑑賞されるようになり、蛍光灯などの外光が透過型スクリーン表面で反射してコントラスト低下につながるという問題があった。
そこで通常、透過型スクリーンの最表面には外光反射を抑えるために低屈折材料による低反射コートが施されている(特許文献1〜3参照)。
特開平05−289178号公報 特開平06−160982号公報 特開2001−117167号公報
しかしながら、このような低反射処理のみでは、コントラストの低下抑制が十分ではなく、より一層効果的な外光反射防止機能が求められているのが現状である。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、RPTVの発光輝度を必要以上に低下させることなく、不要な特定の外光反射を除去することにより、RPTVのコントラストを向上させることが可能な透過型スクリーンを提供するものである。
上記目的を達成するため、本発明は、RPTVに用いる透過型スクリーンであって、450〜520nmの光線透過率の平均値Y1が、400〜450nmの光線透過率の平均値Y2および520〜570nmの光線透過率の平均値Y3より小さいことを特徴とする透過型スクリーンを提供する。
本発明の透過型スクリーンは、その構成部材が450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物を含有することが好ましい。
前記450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物が、アンスラキノン系染料又はぺリノン系染料であることが好ましい。
本発明の透過型スクリーンは、前記Y1と前記Y3との差が5〜25%であり、かつ前記Y1と前記Y2との差が5〜20%であることが好ましい。
本発明の透過型スクリーンは、RPTVの発光輝度を必要以上に低下させることなく、不要な外光反射を除去し、RPTVのコントラストを向上させるものであり、RPTV用として好適である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
図4は、光源として一般的なプロジェクタ用超高圧水銀ランプを用いたRPTVの発光スペクトル(ソニー株式会社製KDF−42HD900の発光スペクトルの実測値)、及び室内照明として広く用いられている3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトルを示している。
両者の発光スペクトルを詳細に比較すると、3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトルでは450〜520nmの波長域に強い発光ピークを有しているが、RPTVの発光スペクトルはこの波長域に3原色(赤、青、緑)の輝度ピークを有しておらず、発光も比較的弱いことが分かった。これに対し、F10は、他の波長域にも発光スペクトルを有しているが、これらの波長スペクトルのピーク波長は、RPTVの3原色(赤、青、緑)の輝度ピークとほぼ重複していることが分かった。具体的には、F10の発光スペクトルのピーク波長が存在する400〜450nmの波長域には、青の輝度ピークが存在する。一方、F10の発光スペクトルのピーク波長が存在する520〜570nmの波長域には、緑の輝度ピークが存在する。
したがって、透過型スクリーンにおいて、450〜520nmの波長域の光を選択的に吸収することができれば、外光は透過型スクリーンを往復する過程で弱められ、結果としてRPTVの発光輝度を大きく低下させることなく、透過型スクリーン表面での外光の反射を効果的に低減し、コントラストを向上させることができることを見出した。
本発明の透過型スクリーンは、450〜520nmの光線透過率の平均値Y1が、400〜450nmの光線透過率の平均値Y2および520〜570nmの光線透過率の平均値Y3より小さいことを特徴とする。ここで、光線透過率とは、特定の波長域における全光線透過率であり、後述する実施例ではJIS−K7105(1981年)測定法Bに準拠して測定した。
したがって、本発明の透過型スクリーンにおいて、Y1と、Y2およびY3と、の関係は、下記式(1)を満たす。
Y1<Y2 かつ Y1<Y3・・・(1)
上記式(1)を満たしていれば、透過型スクリーンを通過する際、450〜520nmの波長域の光が選択的に吸収される。これによって、外光は透過型スクリーンを往復する過程で弱められる。結果としてRPTVの発光輝度を大きく低下させることなく、透過型スクリーン表面での外光の反射を効果的に低減し、コントラストを向上させることができる。
本発明の透過型スクリーンは、Y1と、Y2およびY3と、の関係が上記式(1)を満たすことに加えて、以下を満たすことがよりコントラストの向上を図ることができる点で好ましい。
Y2は60〜90%であることが好ましい。Y1は55〜85%であることが好ましい。Y3は65〜98%であることが好ましい。
また、さらなるコントラスト向上の点で、Y1とY3との差が5〜25%であることが好ましく、Y1とY2との差が5〜20%であることが好ましく、Y1とY3との差が5〜25%であり、かつY1とY2との差が5〜20%であることがさらに好ましい。
本発明の透過型スクリーンにおいて、Y1と、Y2およびY3と、の関係が上記式(1)を満たすためには、透過型スクリーンを透過する光線のうち、450〜520nmの波長域の光を選択的に吸収できればよい。これを達成するためには、透過型スクリーンの構成部材(後述するようなレンチキュラーレンズシートや光拡散板等)中に450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物を含有させればよい。
450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物としては、具体的には例えば、ソルベントオレンジ、ソルベントレッド等のアンスラキノン系染料やぺリノン系染料を例示される。具体的には、Red A−2G(C.I.Solvent Red 179、日本化薬株式会社製、ぺリノン系染料、最大吸収波長480nm)、Red A−G(C.I.Solvent Red 135、日本化薬株式会社製、ぺリノン系染料、最大吸収波長512nm)、Red G(日本化薬株式会社製、アンスラキノン系染料、最大吸収波長502nm)、Orange SF−R(日本化薬株式会社製、最大吸収波長510nm)が例示される。
以下、本明細書において、透過型スクリーンの構成部材中に含有させる450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物のことを「光線吸収化合物」と記載する場合もある。
図5および図6は、RPTVの発光スペクトルおよびF10の発光スペクトルと、450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物の吸収曲線と、の関係を示したグラフである。図5は、実施例1〜3で使用したRed A−2G(C.I.Solvent Red 179、日本化薬株式会社製、ぺリノン系染料、最大吸収波長480nm)の吸収曲線を示している。図6は、Orange SF−R(日本化薬株式会社製、最大吸収波長510nm)の吸収曲線を示している。
本発明において、光線吸収化合物は、450〜520nmの波長域に最大吸収を有することに加えて、450〜520nmの波長域の光線吸収の度合いと、他の波長域の光線吸収の度合い、特に400〜450nmの波長域および520〜570nmの波長域の光線吸収の度合いと、の差が大きいものであることが好ましい。このため、光線吸収化合物は、下記式で表されるモル吸光係数比が、式中、分母に記載のどちらの波長域に対しても1.5以上であることが好ましい。
モル吸光係数比=(450〜520nmの波長域におけるモル吸光係数の平均値)/(400〜450nmの波長域、または520〜570nmの波長域におけるモル吸光係数の平均値)
なお、実施例1〜3で使用したRed A−2Gは、400〜450nmの波長域におけるモル吸光係数に対するモル吸光係数比および520〜570nmの波長域におけるモル吸光係数に対するモル吸光係数比がいずれも2.0である。
図5および図6に示したように、光線吸収化合物といっても、その吸収曲線の形状は様々であり、吸収曲線がシャープなものもあれば、ブロードなものもある。本発明において、光線吸収化合物は、必要以上にRPTVの発光輝度を低下させないために、吸収曲線がシャープなものであることが好ましい。このため、光線吸収化合物は、450〜520nmの波長域に最大吸収を有することに加えて、下記式で表される境界モル吸光係数比が、式中、分母に記載のどちらの波長に対しても1.1以上であることが好ましく、1.2以上であることがより好ましい。
境界モル吸光係数比=(最大吸収におけるモル吸光係数)/(450nmまたは520nmにおけるモル吸光係数)
なお、実施例1〜3で使用したRed A−2Gは、境界モル吸光係数比が1.18(450nmにおけるモル吸光係数に対する比)、および1.21(520nmにおけるモル吸光係数に対する比)である。
図7では、Red A−2Gを含む部材を有する透過型スクリーンを透過した後のRPTVの発光スペクトルが破線Bで示されており、透過型スクリーンを透過した後の3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトルが破線Dで示されている。また、図7では透過型スクリーンを透過する前のRPTVの発光スペクトルが実線Aで示されており、透過型スクリーンを透過する前の3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトルが実線Cで示されている。なお、図7において、実線で示したスペクトルA,Cは、それぞれ図4に示したRPTVの発光スペクトルおよびF10の発光スペクトルと同じである。
図7から明らかなように、Red A−2Gを含む部材を有する透過型スクリーンを透過させた場合、RPTVの発光スペクトル(実線A(透過前)−破線B(透過後))に比較して、3波長域発光形蛍光灯F10の特定波長域の発光スペクトル(実線C(透過前)−破線D(透過後))が大きく減少することが分かる。このことにより、RPTVの発光輝度を必要以上に下げることなく、蛍光灯からの外光が透過型スクリーンで反射することによってコントラストが低下する問題を解決することができる。
なお、図7は、図5でスペクトルを示したRed A−2Gを含む部材を有する透過型スクリーンについてのスペクトルであるが、図6で示したOrange SF−Rのような光線吸収化合物であっても、同様にコントラスト低下につながる問題を解決できる。
本発明において、光線吸収化合物は、外光の光路となりうる透過型スクリーンの構成部材であれば、どのような部位にも含有せしめる。
図1は、本発明の透過型スクリーンの一態様を示した概略断面図であり、RPTVに使用される透過型スクリーンの一般的な構成を示している。図1において、透過型スクリーン10は、光源(図示していない。)が図中右側になるように示されている。図1中の矢印は、光源からの光の進行方向を示している。
図1に示す透過型スクリーン10において、光源側からフレネルレンズシート11、レンチキュラーレンズシート12および光拡散板14の順番に配置されており、レンチキュラーレンズシート12と、光拡散板14と、の間には粘着性物質を含んだ粘着層13が設けられており、レンチキュラーレンズシート12の平坦面上にはストライプ状の遮光層(ブラックストライプ)15が設けられている。ここで、フレネルレンズシート11と、レンチキュラーレンズシート12と、は、両者を重ね合わせて状態で周囲を両面テープで貼り合わせることによって固定している。レンチキュラーレンズシート12と、光拡散板14と、は粘着層13を介して接合されている。
フレネルレンズシート11は、主として光源からの光を平行光線とする。図1に示すフレネルレンズシート11は、断面が山型形状をした複数の同心円状のレンズから構成される。但し、本発明の透過型スクリーンにおけるフレネルレンズシートの形状はこれに限定されず、この技術分野において公知の各種形状のものを使用することができる。
レンチキュラーレンズシート12は、主として光源からの光を水平方向に拡大する。図1に示すレンチキュラーレンズシート12は、複数のシリンドリカルレンズが一定周期で規則的に配列されたアレイ状である。但し、本発明の透過型スクリーンにおけるレンチキュラーレンズシートは、これに限定されず、光源からの光を水平方向に拡大する構成とされているものである限り、この技術分野において公知の各種形状のものを使用することができる。
フレネルレンズシート11およびレンチキュラーレンズシート12は、透明基材を用いて作製される。透明基材の具体例としては、ガラス基材および透明樹脂基材が挙げられる。透明樹脂基材を構成する樹脂としては、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、ポリエステル樹脂、 ポリエチレン樹脂、ポリオレフィン樹脂、ウレタン樹脂等が例示される。
光拡散板14は、透明樹脂基材からなり、該透明樹脂基材中には光拡散剤が分散されている。また、光拡散板14を透明樹脂基材とせずにガラス基材とし、後述するような基材表面に光拡散剤を分散させた層を設けてもよい。
透明樹脂基材を構成する樹脂材料としては、レンチキュラーレンズシート11およびフレネルレンズシート12の透明樹脂基材を構成する樹脂材料として例示したものを使用することができる。
光拡散剤は、透明な、つまり可視光域において吸収がほとんどない微粒子であり、かつ微粒子径が数μm程度の微粒子であれば、その材質は特に制限されず、無機系微粒子および有機系微粒子のいずれも使用可能である。
無機系微粒子の具体例としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化ニオブ、酸化タンタル、酸化スズ、酸化インジウム、二酸化ケイ素(シリカ)、酸化アルミニウム等の無機酸化物系微粒子、炭酸カルシウム、ガラスビーズ等の無機系微粒子が挙げられる。中でも、低コストで耐久性に優れる点から、酸化チタン、シリカ、酸化アルミニウムの微粒子が好ましい。
有機系微粒子としては、ポリマービーズが例示される。ポリマービーズとしては、アクリル系、スチレン系、シリコーン系樹脂からなるものが挙げられ、特にアクリル(PMMA)樹脂微粒子、MS(アクリル−スチレン共重合)樹脂微粒子などの架橋樹脂が耐薬品性の点で好ましい。また、ポリマービーズの形状は真球状であることが塗布膜中に均一に分散できる点で好ましい。
光拡散剤の平均粒子径は0.1〜50μmが好ましい。この範囲であれば、適度な拡散性能を得るのに都合がよく、また均一に分散しやすいという点で有利である。この特性により優れる点で、0.2〜30μmがより好ましく、0.5〜15μmが特に好ましい。
光拡散板14を構成する透明樹脂基材の幾何学的板厚は、1〜6mmが好ましい。この範囲であれば適度な可視光透過率で、十分な強度を備えた透過型スクリーンが得られる。この特性に優れるため、透明樹脂基材の幾何学的板厚は、1.5〜4mmがより好ましく、1.5〜2.5mmが特に好ましい。
光源からの光をロスなく利用するために、光拡散板14の可視光透過率(JIS K7361−1(1997年))が85%以上であることが好ましい。また、光拡散板14において、光拡散剤が透明樹脂基材中に均一に分散していることが好ましい。
表示画像のコントラストを向上させるため、光拡散板14は染料または顔料を用いて着色されていてもよい。
ストライプ状の遮光層(ブラックストライプ)15は、レンチキュラーレンズシート12の平坦面上、すなわち、レンズ面に対して裏面側の面上に形成されている。より具体的には、遮光層(ブラックストライプ)15は、レンチキュラーレンズシート12の平坦面のうち、画像光の通過しない非集光部領域上に形成されている。該遮光層(ブラックストライプ)15は、外光を吸収することによって、透過型スクリーン10のコントラストを向上させる。
本発明において、光線吸収化合物は、透過型スクリーン10の外光の光路となりうる構成部材に含有させる。ここで、光線吸収化合物を含有させる構成部材は、外光の光路となりうる限り特に限定されない。
なお、透過型スクリーン10の構成部材に含有させると言った場合、構成部材に光線吸収化合物を実際に含有させること以外に、構成部材の表面に光線吸収化合物を含んだ層を形成することを含む。
透過型スクリーン10の構成部材が透明樹脂基材からなる場合、透明樹脂基材に光線吸収化合物を含有させてもよい。例えば、光拡散板14を構成する透明樹脂基材に光線吸収化合物を含有させてもよい。また、フレネルレンズシート11や、レンチキュラーレンズシート12が透明樹脂基材を用いて作製されている場合、これら透明樹脂基材に光線吸収化合物を含有させてもよい。透明樹脂基材に光線吸収化合物を含有させ形成する場合、樹脂材料中に化合物を溶解ないし分散せしめ、押し出し成形等により板状に成形する方法が採用しうる。
本発明において、450〜520nmの波長域の光を選択的に吸収させるためには、外光の光路となりうる透過型スクリーンの構成部材に光線吸収化合物を含有すればよく、その含有量は特に限定されない。具体的には、透過型スクリーンの構成部材中に光線吸収化合物を0.001〜50質量%、特に0.01〜10質量%含有することができる。例えば、後述する実施例1では、光拡散板14を構成する透明樹脂基板に光線吸収化合物として0.01質量%の可視光染料(最大吸収波長が480nm)を含有させることによって、450〜520nmの波長域の光を選択的に吸収させている。
透過型スクリーン10の構成部材がガラス基材を用いて作製されている場合、該ガラス基材の表面に光線吸収化合物を含んだ層を形成してもよい。具体的には、層中に光線吸収化合物を0.001〜50質量%、特に0.01〜10質量%含有することができる。例えば、フレネルレンズシート11またはレンチキュラーレンズシート12が、ガラス基材を用いて作製されている場合、これらガラス基材の表面に光線吸収化合物を含んだ層を形成してもよい。なお、透過型スクリーン10の構成部材が透明樹脂基材を用いて作製されている場合であっても、該透明樹脂基材の表面に光線吸収化合物を含んだ層を形成してもよい。
構成部材の表面に光線吸収化合物を含んだ層を形成する場合、光線吸収化合物とマトリックス成分からなる塗料を塗工する方法が採用しうる。この場合、マトリックス成分としては、アクリル樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、シリコーン樹脂、エポキシ樹脂等の有機マトリックス、あるいは金属アルコキシドの加水分解物、低融点ガラス等の無機マトリックスあるいはこれらの複合物を用いることができる。塗料を構成部材の表面に塗布する方法としては、スピンコート、ディップコート、スクリーン印刷、ダイコート等公知の方法が挙げられる。
図2は、本発明の透過型スクリーンの別の態様を示した図であり、光拡散板14の構造が図1とは異なっている。図2に示す透過型スクリーン10’において、光拡散板14は、ガラス基板14aと、該ガラス基板14a上に形成された光拡散層14bと、で構成されている。光拡散層14bは、該光拡散層14bを構成するマトリックスと、該マトリックス中に分散された光拡散剤と、からなる。
光拡散層14bにおいて、マトリックスとは、光拡散層の層そのものを形成する材料をいい、具体的には後述するマトリックス形成成分と、場合によってはマトリックス形成成分の硬化に必要な硬化剤から形成される層の構成成分を意味する。
マトリックス形成成分は、光拡散剤を保持するため、層を形成した後に光拡散剤の結合剤の働きをする。また、マトリックス形成成分は、層を形成した後に基板との接着性を有する材料であり、かつ透明であることが好ましい。また、マトリックス形成成分は、塗布による層の形成を可能にする材料が好ましく、特に、熱、紫外線などにより硬化する架橋塗膜材料が好ましい。このようなマトリックス形成成分の具体例としては、例えばウレタン系樹脂、アクリル系樹脂、スチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、アクリル−スチレン共重合樹脂、エポキシ系樹脂、オレフィン系樹脂、シリコーン系樹脂などの樹脂材料、あるいは金属アルコキシドの加水分解物から得られる架橋物、低融点ガラスなどの無機材料またはこれらの混合物等が挙げられる。
マトリックス中に分散される光拡散剤としては、透明樹脂基材に含有される光拡散剤として例示したものを使用することができる。
光拡散層14bは、1層構成であってもよく、2層構成であってもよいが、2層構成とすることで拡散度等の設計の自由度が大きくなる点で好ましい。光拡散層14bが2層構成である場合、第1光拡散層および第2光拡散層にそれぞれに含まれる第1光拡散剤および第2光拡散剤の材料は、同一でも異なっていてもよい。光拡散層14bに含まれる光拡散剤は、それぞれ、マトリックス形成成分との屈折率差Δnが0.005≦Δn≦0.2、好ましくは0.005≦Δn≦0.1となることが好ましい。本明細書における屈折率差とは、2種の屈折率の差の絶対値を意味する。なお、マトリックス形成成分の屈折率は、光拡散剤の屈折率よりも低くてもよいし、高くてもよく特に限定されない。光拡散層14bにおける屈折率差を上記範囲とすることで所望の拡散性(視野角)を得ることが可能となる。
光拡散層14bにおける光拡散剤の体積率(以下、層中体積率と略称することもある)は、10〜60体積%であることが好ましい。2層構成の場合、第1光拡散層および第2光拡散層14bの層中体積率も同様である。光拡散層14bにおける体積率を上記範囲とすることで、光の透けがなく、また耐擦傷性にも優れた膜を得ることができる。層中体積率は、層中の光拡散剤の体積百分率を、層中の光拡散剤の体積百分率およびマトリックスの体積百分率の合計値で割った値である。層中体積率は、SEM等により光拡散層14bの断面図を観察することで求めることが可能である。
図2に示す光拡散板14において、光拡散層14bの膜厚の合計が、硬化後の層厚で1μm〜5mmであり、好ましくは5〜500μmである。光拡散層14bの膜厚が5〜500μmであれば、十分な拡散性能が得られ、容易に膜厚を均一にすることができるので映像にムラが生じることがない。
また、光拡散板14の可視光透過率は、光源からの光をロスなく利用する点で、(JIS K7361−1(1997年))が75%以上、特に85%以上であることが好ましい。また、光拡散層14bにおいて、光拡散剤がマトリックス中に均一に分散していることが好ましい。この特性により優れ、さらに透過型スクリーン全体を薄型にすることができる点で、光拡散層14bの膜厚は、10〜300μm、特に20〜200μmが好ましい。
光拡散層14bにおいて、マトリックスに対する光拡散剤の質量比(光拡散剤の質量/マトリックスの質量)は、0.01〜3.0が好ましい。該質量比がこの範囲であれば、十分な拡散性能が得られ、容易に膜厚を均一にすることができるので映像にムラが生じることがない。この特性により優れる点で、該質量比は、0.05〜2.5がより好ましく、0.1〜2が特に好ましい。
光拡散層14bは、マトリックス形成成分や光拡散剤を分散した光拡散層形成用塗布液(以下、塗布液と略称することもある)を、ガラス基板14a表面に塗布することにより形成することができる。塗布は、各々の塗布液で別々に行うことが好ましい。
塗布液は、通常、マトリックス形成成分や光拡散剤を液中に分散した組成物であり、均一に分散していることが好ましい。塗布液はさらに必要に応じてマトリックス形成成分の硬化のための硬化剤を含む。塗布液中の硬化剤の含有量は、20質量%以下、好ましくは10質量%であることが、拡散板としての特性を損なわないため好ましい。さらに塗布液は、本発明の目的を損なわない限り、他の成分を含んでいてもよい。他の成分は、例えば、基板との接着性を向上させるための成分である補強剤、分散剤、基材への濡れ性を高める界面活性剤、消泡剤、レベリング剤などが例示される。上記他の成分は、塗布液中に10質量%以下であることが、拡散板としての特性を損なわないので好ましい。塗布液に用いる溶媒は、材料に応じて、塗布に適した汎用の溶媒を適宜選択できる。
図2に示す透過型スクリーン10’において、光線吸収化合物は、外光の光路となりうるいずれの構成部材に含有させてもよい。したがって、図1に示す透過型スクリーン10について述べた全ての態様も実施可能である。さらに、図2に示す透過型スクリーン10’の場合、光拡散層14bに光線吸収化合物を含有させてもよい。
図3は、本発明の透過型スクリーンのさらに別の態様を示した図であり、遮光層15の形成手順が図2の透過型スクリーンとは異なっている。図3に示す透過型スクリーン10”において、遮光層(ブラックストライプ)15は、特開平9−269546号公報に記載の方法によって形成されている。この結果、遮光層(ブラックストライプ)15は、レンチキュラーシート12の平坦面上にポジ型感光性粘着剤16を介して形成されている。この場合、当該ポジ型粘着剤16に光線吸収化合物を含有させることもできる。ポジ型粘着剤に光線吸収化合物を含有させた場合、レンチキュラーシートの平坦面上に光線吸収化合物を含有する層が形成され、該光線吸収化合物を含有する層の上に遮光層(ブラックストライプ)15が形成されることになる。このため、非点灯時において、透過型スクリーン10の黒味が損なわれることもない。
本発明において、透過型スクリーン10,10’,10”の観察者側の面(光源からの光の出口側の面)に低反射膜あるいはアンチグレア膜が設けられていてもよい。これらの低反射膜またはあるいはアンチグレア膜は、透過型スクリーン10,10’,10”の構成部材上に直接形成してもよいし、樹脂フィルム上に形成した後に構成部材と貼り合わせても良い。フィルムの材料としては、ポリエチレンテレフタレート樹脂(PET)、ポリスチレン樹脂、アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂、塩化ビニル樹脂等が、強度の面でよい。
低反射膜としては、フッ素樹脂、および2層以上の高・低屈折率の膜を組み合わせた多層膜が好適である。高屈折率の膜としては、酸化チタン、酸化ニオブ、酸化タンタル、窒化チタン、酸窒化チタンが、高屈折率であり、耐久性に優れることから好ましい。低屈折率の膜としては、酸化ケイ素が、低屈折率であり、耐久性に優れることから好ましい。該多層膜の膜構成としては、例えば、(1)構成部材/窒化チタンあるいは酸窒化チタン/酸化ケイ素の2層系、(2)構成部材/酸化チタンあるいは酸化ニオブあるいは酸化タンタル/酸化ケイ素/酸化チタンあるいは酸化ニオブあるいは酸化タンタル/酸化ケイ素の4層系などがあげられる。
アンチグレア膜は、前述した光拡散層形成用塗布液の固形分やマトリックス/微粒子組成を調整し基材に塗布、乾燥し基材上に凹凸膜を形成する手法、Siアルコキシドの加水分解物をスプレー塗布、焼成して基材上に凹凸膜を形成する手法、サンドブラストや化学的エッチングにより基材表面に凹凸を形成する手法等により形成することが出来る。
以下、実施例に基づいて本発明をより具体的に説明する。但し、本発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1)
本実施例では、図1に示す透過型スクリーン10を作製する。図1に示す透過型スクリーン10において、フレネルレンズシート11および光拡散板14(アクリレート・スチレン共重合体製、厚さ2mm)は、光拡散剤を所定量含有する。また、光拡散板14は、光線吸収化合物として最大吸収波長が480nmの可視光吸収染料(Red A−2G(ぺリノン系染料))を0.01質量%含有する。
フレネルレンズシート11、レンチキュラーレンズシート12および光拡散板14は、透過型スクリーン10の使用時、光源側からこの順番となるように積層される。
フレネルレンズシート11と、レンチキュラーレンズシート12と、は、両者を重ね合わせて状態で、周囲を両面テープで張り合わせることにより固定される。レンチキュラーレンズシート12と、光拡散板14とは、遮光層(ブラックストライプ)15を有する粘着層13を介して接合される。
得られる透過型スクリーンの評価方法は下記のとおりである。
(1)全光線透過率の平均値:得られる透過型スクリーン10の全光線透過率(各波長域における)をJIS−K7105(1981年)測定法Bに準拠して測定し、平均値を算出する。
(2)コントラストの視感評価:得られる透過型スクリーン10をRPTVに組み込む。RPTVの光源には、プロジェクタ(株式会社日立製作所製 PJ−TX10J)を使用する。スクリーン中心部に白色を表示し、その周辺には何も表示しない状態で、目視にてコントラストを評価する。評価は3波長域発光形昼白色蛍光灯F10が天井に設置された部屋の中で行う。結果を表1に示す。
図7では、実施例1の透過型スクリーンを透過した後のRPTVの発光スペクトルが破線Bで示されており、3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトルが破線Dで示されている。また、図7では、実施例1の透過型スクリーンを透過する前のRPTVの発光スペクトルが実線Aで示されており、透過型スクリーンを透過する前の3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトルが実線Cで示されている。なお、図7において、実線で示したスペクトルA,Cは、それぞれ図4に示したRPTVの発光スペクトルおよびF10の発光スペクトルと同じである。図7から明らかなように、実施例1の透過型スクリーンを透過させた場合、RPTVの発光スペクトル(実線A(透過前)−破線B(透過後))に比較して3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトル(実線C(透過前)−破線D(透過後))が、特に450nm付近で大きく減少することが分かる。但し、図7において、3波長域発光形蛍光灯F10の発光スペクトル(破線D)は、透過型スクリーンを2回透過させたものである。
(実施例2)
本実施例では、図2に示す透過型スクリーン10’を作製した。図2に示す透過型スクリーン10において、厚さ3mmのガラス基板14a上には、光拡散層14bが形成されている。該光拡散層14bは、膜厚40μmであり、マトリックス成分(ポリエステル樹脂)55質量%、光拡散剤(アクリレート・スチレン共重合体微粒子)40質量%および光線吸収化合物として最大吸収波長が480nmの可視光吸収染料(Red A−2G(ぺリノン系染料)0.3質量%を含有している。
光拡散層14bは、マトリックス形成成分(ポリエステル樹脂)、光拡散剤(アクリレート・スチレン共重合体微粒子)、光線吸収化合物(Red A−2G)および硬化剤(ポリイソシアネート)が分散された光拡散層形成用塗布液をガラス基板14aの表面に塗工し、その後硬化させることによって形成した。
フレネルレンズシート11、レンチキュラーレンズシート12および光拡散板14は、透過型スクリーン10’の使用時、光源側からこの順番となるように積層されている。
フレネルレンズシート11と、レンチキュラーレンズシート12と、は、両者を重ね合わせて状態で、周囲を両面テープで張り合わせることにより固定されている。レンチキュラーレンズシート12と、光拡散板14と、遮光層(ブラックストライプ)15を有する粘着層13を介して接合されている。
得られた透過型スクリーンについて、実施例1と同様の手順で全光線透過率(各波長域における)の平均値の測定、およびコントラストの視感評価を実施した。結果を表1に示す。
(実施例3)
本実施例では、図3に示す透過型スクリーン10”を作製した。図3に示す透過型スクリーン10”において、レンチキュラーシート12の平坦面上には、光線吸収化合物としてRed A−2Gを0.5質量%含有するポジ型感光性粘着剤層16が形成されている。該ポジ型感光性粘着剤層16上、より具体的には、レンチキュラーシート12の非集光部領域上、に遮光層(ブラックストライプ)15が形成されている。
また、図3に示す透過型スクリーン10”において、厚さ3mmのガラス基板14a上には、光拡散層14bが形成されている。該光拡散層14bは、膜厚40μmであり、光拡散剤(アクリレート・スチレン共重合体微粒子)40質量%およびマトリックス成分(ポリエステル樹脂)55質量%を含有している。
光拡散層14bは、マトリックス形成成分(ポリエステル樹脂)、光拡散剤(アクリレート・スチレン共重合体微粒子)および硬化剤(ポリイソシアネート)が分散された光拡散層形成用塗布液をガラス基板14aの表面に塗工し、その後硬化させることによって形成した。
フレネルレンズシート11、レンチキュラーレンズシート12および光拡散板14は、透過型スクリーン10の使用時、光源側からこの順番となるように積層される。
フレネルレンズシート11と、レンチキュラーレンズシート12と、は、両者を重ね合わせて状態で、周囲を両面テープで張り合わせることにより固定される。レンチキュラーレンズシート12と、光拡散板14とは、粘着層13およびポジ型感光性粘着剤層16を介して接合されている。
なお、本実施例では、特開平9−269546号公報に記載の方法を用いてレンチキュラーレンズシート12の平坦面上にポジ型感光性粘着剤層16を介して遮光層(ブラックストライプ)15を形成する。遮光層(ブラックストライプ)15の形成は以下の手順で実施する。
Red A−2Gを2質量%配合したポジ型感光性粘着剤をレンチキュラーレンズシート12の平坦面に塗布してポジ型感光性粘着剤層16(膜厚5μm)を形成する。
次いで、レンチキュラーレンズシート12、より具体的には、該シート12のレンズ面、に紫外線照射装置から紫外線を照射する。レンチキュラーレンズの集光作用により、ポジ型感光性粘着剤層16の紫外線が集光した部位は粘着性を失い、非粘着部となった。一方、ポジ型感光性粘着剤層16の紫外線が集光しなかった部位は、粘着性を維持している(粘着部)。続いて、レンチキュラーレンズシート12をラミネート用ロール対に通すことによって、ロールから供給される転写紙から粘着部のみに黒色転写層(黒色粉体トナー)を転移させて遮光層(ブラックストライプ)15を形成する。
なお、図1および2に示す透過型スクリーン10,10’は、ポジ型感光性粘着剤層を有していないが、実施例1および2の透過型スクリーンでは、実施例3と同様の手順で遮光層(ブラックストライプ)15を形成する。但し、ポジ型感光性粘着剤には、光線吸収化合物(Red A−2G)を含まないものを用いる。
得られた透過型スクリーンについて、実施例1と同様の手順で全光線透過率(各波長域における)の平均値の測定、およびコントラストの視感評価を実施した。結果を表1に示す。
(比較例1)
本比較例では、図2に示す透過型スクリーン10’を作製した。本比較例の透過型スクリーンは、光拡散層14bが光拡散剤のみを含有しており、光線吸収化合物として可視光吸収染料を含有していないこと以外は実施例2の透過型スクリーンと同様である。得られた透過型スクリーンについて、実施例1と同様の手順で全光線透過率(各波長域における)の平均値の測定、およびコントラストの視感評価を実施した。結果を表1に示す。
(比較例2)
本比較例では、図2に示す透過型スクリーン10’を作製した。本実施例の透過型スクリーンは、光拡散層14bが光線吸収化合物として、Red A−2Gの代わりに最大吸収波長が430nmの可視光吸収染料Orange G(日本化薬株式会社製)を0.1質量%含有すること以外は実施例2の透過型スクリーンと同様である。得られた透過型スクリーンについて、実施例1と同様の手順で全光線透過率(各波長域における)の平均値の測定、およびコントラストの視感評価を実施した。結果を表1に示す。
Figure 2007187869
実施例1〜3と比較例1,2との比較より明らかなように、450〜520nmの光線透過率の平均値Y1が400〜450nmの光線透過率の平均値Y2および520〜570nmの光線透過率の平均値Y3より小さい本発明の透過型スクリーンは、コントラストが高く良好である。光拡散層14bが最大吸収波長430nmの可視光吸収染料を含有する比較例2は、光拡散層14bに可視光吸収染料を含有させていない比較例1に比べるとコントラストが高いが、Y2がY1よりも低いため、実施例1〜3に比べてコントラストが低下しており、透過光の色調変化が生じていた。
本発明は、RPTVに用いる透過型スクリーンにおいて、従来よりもコントラストに優れたスクリーンを提供する。
図1は、本発明の透過型スクリーンの一態様を示した概略断面図である。 図2は、本発明の透過型スクリーンの別の態様を示した図であり、光拡散板の構造が図1とは異なっている。 図3は、本発明の透過型スクリーンの別の態様を示した図であり、遮光層の形成手順が図2の透過型スクリーンとは異なっている。 図4は、RPTVの発光スペクトルおよびF10の発光スペクトルを示している。 図5は、RPTVの発光スペクトル、F10の発光スペクトル、およびRed A−2Gの吸収曲線を示している。 図6は、RPTVの発光スペクトル、F10の発光スペクトル、およびOrange SF−Rの吸収曲線を示している。 図7は、実施例1の透過型スクリーンの透過前後について、RPTVの発光スペクトルおよびF10の発光スペクトルを示している。
符号の説明
10,10’,10”:透過型スクリーン
11:フレネルレンズシート
12:レンチキュラーレンズシート
13:粘着層
14:光拡散板
14a:ガラス基板
14b:光拡散層
15:遮光層(ブラックストライプ)
16:ポジ型感光性粘着剤層

Claims (4)

  1. 背面投射型プロジェクションテレビに用いる透過型スクリーンであって、450〜520nmの光線透過率の平均値Y1が、400〜450nmの光線透過率の平均値Y2および520〜570nmの光線透過率の平均値Y3より小さいことを特徴とする透過型スクリーン。
  2. 前記透過型スクリーンの構成部材が450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物を含有することを特徴とする請求項1に記載の透過型スクリーン。
  3. 前記450〜520nmの波長域に最大吸収を有する化合物が、アンスラキノン系染料またはぺリノン系染料であることを特徴とする請求項1または2に記載の透過型スクリーン。
  4. 前記Y1と前記Y3との差が5〜25%であり、かつ前記Y1と前記Y2との差が5〜20%である請求項1ないし3のいずれかに記載の透過型スクリーン。
JP2006005823A 2006-01-13 2006-01-13 透過型スクリーン Expired - Fee Related JP5239120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005823A JP5239120B2 (ja) 2006-01-13 2006-01-13 透過型スクリーン

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006005823A JP5239120B2 (ja) 2006-01-13 2006-01-13 透過型スクリーン

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007187869A true JP2007187869A (ja) 2007-07-26
JP5239120B2 JP5239120B2 (ja) 2013-07-17

Family

ID=38343083

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006005823A Expired - Fee Related JP5239120B2 (ja) 2006-01-13 2006-01-13 透過型スクリーン

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5239120B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013054656A1 (ja) * 2011-10-11 2013-04-18 山本光学株式会社 合成樹脂レンズ

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0980626A (ja) * 1995-09-13 1997-03-28 Toppan Printing Co Ltd プロジェクションスクリーン
JPH10148888A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Kuraray Co Ltd 透過型スクリーン
JPH10186270A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Hitachi Ltd 投写光学系及びそれを用いた投写型画像デイスプレイ装置
JP2001238226A (ja) * 2000-02-21 2001-08-31 Kuraray Co Ltd 透過型スクリーン用前面パネル
JP2003157017A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ用前面フィルタ
JP2004045803A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Toppan Printing Co Ltd マイクロレンズシートおよびそれを用いた背面投射型スクリーン
JP2005107375A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Seiko Epson Corp スクリーン、プロジェクタシステム、リアプロジェクタ

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0980626A (ja) * 1995-09-13 1997-03-28 Toppan Printing Co Ltd プロジェクションスクリーン
JPH10148888A (ja) * 1996-11-19 1998-06-02 Kuraray Co Ltd 透過型スクリーン
JPH10186270A (ja) * 1996-12-27 1998-07-14 Hitachi Ltd 投写光学系及びそれを用いた投写型画像デイスプレイ装置
JP2001238226A (ja) * 2000-02-21 2001-08-31 Kuraray Co Ltd 透過型スクリーン用前面パネル
JP2003157017A (ja) * 2001-11-21 2003-05-30 Matsushita Electric Ind Co Ltd プラズマディスプレイ用前面フィルタ
JP2004045803A (ja) * 2002-07-12 2004-02-12 Toppan Printing Co Ltd マイクロレンズシートおよびそれを用いた背面投射型スクリーン
JP2005107375A (ja) * 2003-10-01 2005-04-21 Seiko Epson Corp スクリーン、プロジェクタシステム、リアプロジェクタ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2013054656A1 (ja) * 2011-10-11 2013-04-18 山本光学株式会社 合成樹脂レンズ
CN103842892A (zh) * 2011-10-11 2014-06-04 山本光学株式会社 合成树脂透镜
US9146336B2 (en) 2011-10-11 2015-09-29 Yamamoto Kogaku Co., Ltd. Synthetic resin lens
CN103842892B (zh) * 2011-10-11 2016-08-17 山本光学株式会社 合成树脂透镜

Also Published As

Publication number Publication date
JP5239120B2 (ja) 2013-07-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4826582B2 (ja) 光拡散板とその製造方法
TWI385467B (zh) Optical projection screen
JP2007241263A (ja) 反射スクリーン
JP2939207B2 (ja) レンチキュラーレンズシート、ディスプレイ用前面板及び透過型スクリーン
WO2006062123A1 (ja) 反射型スクリーン
JP2005208557A (ja) 反射型スクリーン
JP2005208558A (ja) 反射型スクリーン
JP2000330210A (ja) 透過型スクリーン
JP3918439B2 (ja) 透過型スクリーン
JP5230100B2 (ja) 反射型スクリーン
JP2006119318A (ja) 光拡散層、透過型スクリーン、光拡散層形成用塗布液、および透過型スクリーンの製造方法
JP5239120B2 (ja) 透過型スクリーン
JP2004361923A (ja) スクリーン及びその製造方法
JP2014052554A (ja) 反射スクリーン、映像表示システム
JP2002006403A (ja) 透過型スクリーン
JP2000275742A (ja) 透過型スクリーン
JP2007127858A (ja) 光拡散板とそれを用いた透過型スクリーン
JP2015014649A (ja) 反射型スクリーン、映像表示システム
JPWO2006030710A1 (ja) 反射型スクリーン
JPH09211729A (ja) 反射型スクリーン
JP2003287819A (ja) 背面投射型スクリーンおよび背面投射型ディスプレイ
JP2004170959A (ja) 投影用スクリーン
JP2005249849A (ja) 透過型スクリーン
JP2014071388A (ja) スクリーン、映像表示システム、スクリーンの製造方法
JP2003131325A (ja) プロジェクションスクリーン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110906

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120427

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121106

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130305

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130318

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160412

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees