JP2007181541A - 家庭電気製品収納庫 - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気処理機能を有する家庭電気製品収納庫において、蒸気処理部の排気口から排出される蒸気を斜め下方に排出できるようにして、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにし、ガスコンロの火に影響がないようにする。
【解決手段】収納庫1内に前面が開口し家庭電気製品9を収納する収納部10を設け、この収納部10の天面に蒸気処理部3を取り付ける。蒸気処理部3は、下面に蒸気吸引部4を設けるとともに内部に吸引ファン5と内部流路6とを設け、前面に内部流路6と連接した排気口7を設け、排気口7から排出する蒸気を斜め下方に排出するよう構成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蒸気処理機能を有する家庭電気製品収納庫に関するものである。
近年、キッチン周辺の家庭電気製品をすっきりと収納し、空間を有効に活用したいという要望が高まっている。このような要望に応えるため、従来、この種の家庭電気製品収納庫は、蒸気を発生する機器であっても収納したまま使用できるように、家庭電気製品を収納する収納部の上方にファンを備えた蒸気処理部を設け、収納部内部で発生した蒸気をファンにより周囲の常温・常湿の外気と混合し、蒸気温度を下げて排気口より収納部外へ排出させる蒸気処理機能を備えたものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平5−154042号公報
しかしながら、このような従来の家庭電気製品収納庫では、例えば、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合には、ガスコンロの火に対して蒸気排出時の送風が影響を与えるような場合も考えられる。しかし、キッチンの配置を容易に変えることはできず、排気口の位置は固定であり、ガスコンロに風が当たらないような対策は困難であった。
また、排気口には多くのリブを設けており、リブとリブの間に付着した汚れを掃除するような場合には、手入れ性が良いとはいえなかった。
本発明は上記従来の課題を解決するもので、蒸気処理部の排気口から排出される蒸気を斜め下方に排出できるようにして、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにし、ガスコンロの火に影響がないようにすることを目的としている。
本発明は蒸気目的を達成するために、収納庫内に前面が開口し家庭電気製品を収納する収納部を設け、この収納部の天面に蒸気処理部を取り付け、この蒸気処理部は、下面に蒸気吸引部を設けるとともに内部に吸引ファンと内部流路とを設け、前面に内部流路と連接した排気口を設け、排気口から排出する蒸気を斜め下方に排出するよう構成したものである。
これにより、蒸気処理部の排気口から排出される蒸気を斜め下方に排出することができて、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにでき、ガスコンロの火に影響がないようにすることができる。
本発明の家庭電気製品収納庫は、蒸気処理部の排気口から排出される蒸気を斜め下方に排出することができて、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにでき、ガスコンロの火に影響がないようにすることができる。
第1の発明は、収納庫内に設け前面が開口し家庭電気製品を収納する収納部と、前記収納部の天面に取り付けた蒸気処理部とを備え、前記蒸気処理部は、下面に蒸気吸引部を設けるとともに内部に吸引ファンと内部流路とを設け、前面に前記内部流路と連接した排気口を設け、排気口から排出する蒸気を斜め下方に排出するよう構成したものであり、蒸気処理部の排気口から排出される蒸気を斜め下方に排出することができて、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにでき、ガスコンロの火に影響がないようにすることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、排気口に、風向調整用の可動式ルーバーを設けたものであり、収納庫の設置高さがガスコンロより高くなった場合においても、可動式ルーバーを調整することにより風向きを変えることができ、ガスコンロに直接風が当たらないようにすることができる。
第3の発明は、上記第1の発明において、排気口の開口部は、仕切りリブを有さない一つの空間により構成したものであり、手入れの困難な格子状のリブを設けていないため、手入れ性を向上することができる。
第4の発明は、上記第1の発明において、内部流路は、排気口付近で上下方向にクランク状に屈曲し、正面から開口部を臨んだときでも内部流路が見えない構成を有するものであり、排気口からの排気方向を容易に斜め下方に矯正することができるとともに、内部構造物を隠すことができるため、外観品位を高めることができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態)
図1は本発明の家庭電気製品収納庫の断面図、図2は同家庭電気製品収納庫の要部拡大断面図、図3は家庭電気製品収納庫の要部拡大正面図を示すものである。
図1に示すように、収納庫1は、内部に前面が開口し、家庭電気製品9を収納する収納部10を設けており、収納部10には、炊飯器やジャーポット、コーヒーメーカーなど蒸気を発生する家庭電気製品9を収納するよう構成している。収納部10の下面には、家庭電気製品9を載置するスライド台2を収納自在に設けており、必要に応じて収納部10から家庭電気製品9を引き出して使用できるようにしている。
収納部10の天面に、収納した家庭電気製品9から発生する蒸気を外部に排出する蒸気処理部3を設けており、収納部10内に蒸気を発生する家庭電気製品9を収納した場合においても、家庭電気製品9を収納したまま使用できるようにしている。蒸気処理部3の下面に蒸気吸引部4を設け、蒸気処理部3の内部に、吸引ファン5を設けている。蒸気吸引部4の内側に蒸気を広い範囲で効率よく吸引するために、複数の穴が空いた整流板17を設けており、収納部10内で発生した蒸気を外気と混合し、整流板17の穴および外周から吸引するよう構成している。
吸引ファン5より吐出された蒸気は、内部流路6を通って蒸気処理部3の前面に設けた排気口7から排出するよう構成している。一方、内部流路6および排気口7で構成される蒸気排出経路は、排気口7の出口付近で上下方向にクランク状に折れ曲がった流路を構成し、排気口7から排出する蒸気を斜め下方に排出するよう構成している。また、排気口7には、図2に示すように、可動式ルーバー8を設けており、この可動式ルーバー8を操作することにより、通常は下向きに排出される蒸気の排出方向を変更できるようにしている。
また、図3に示すように、排気口7の内部には可動式ルーバー8を設けているが、格子状のリブは設けておらず、排気エリアは一つの空間により構成している。また、クランク状に折れ曲がった流路構成により、蒸気処理部3を正面から臨んだ場合においても、可動式ルーバー8以外の内部流路は見えない構成となっている。
家庭電気製品9の電源プラグ11−a、11−bは収納部10内に設けたコンセント12−a、12−bに接続し、蒸気処理部3内部では、各コンセント12−a、12−bに流れる電流を監視しており、ある一定条件以上の電流を検知すると、収納部10内で家庭電気製品9が動作したものと判断し、自動的に吸引ファン5を動作させるように制御されている。
また、各コンセント12−a、12−bに流れる合計電流値がある一定値以上(例えば、15A)となることを検知すると、片側のコンセント12−bを遮断し、12−aのみ家庭電気製品9の動作が継続するように制御している。これにより、例えば、コンセント12−a側に差し込んである電源プラグ11−aを炊飯器の電源プラグにしておけば、炊飯を行っている途中に、コンセント12−b側でジャーポットの湯沸しを行おうとしても、通常であれば電源ブレーカーにより両電源とも遮断されるが、本実施の形態の仕様においては、湯沸しのみを停止することにより、炊飯を優先的に継続実行することが可能な仕様となっている。
扉13は、収納部10の前面開口部を覆うものであり、収納部10内部でスライド台2の下方に、扉13を収納する扉収納空間14を設けている。扉収納空間14の両側内壁にガイドレール15を設けており、扉13の下端付近に設けた回転軸16を保持している。この構成により、扉13は、下端を中心に回動および収納自在に支持されている。
上記構成において動作、作用を説明する。スライド台2上に炊飯器やジャーポット、コーヒーメーカーなど蒸気を発生する家庭電気製品9を載置し、スライド台2を収納することで家庭電気製品9を収納部10内に収納し、家庭電気製品9の電源プラグ11−a、11−bは収納部10内に設けたコンセント12−a、12−bに接続し、扉13を閉めて運転を開始する。これにより、蒸気処理部3内部では、各コンセント12−a、12−bに流れる電流を監視し、収納部10内で家庭電気製品9が動作したものと判断し、自動的に吸引ファン5を動作させる。
収納部10内で家庭電気製品9より発生した蒸気は、蒸気吸引部4より整流板17の穴および外周から吸引され、内部流路6を通って蒸気処理部3の前面に設けた排気口7から排出する。このとき、内部流路6および排気口7で構成される蒸気排出経路は、排気口7の出口付近で上下方向にクランク状に折れ曲がった流路を構成しているため、吸引ファン5により吐出された蒸気は、内部流路6を通って排気口7より外部に排出されるとき、下向きに排出されることとなる。
また、排気口7には可動式ルーバー8を設けており、この可動式ルーバー8を操作することにより、通常は、図2(a)に示すように、下向きに排出される蒸気の排出方向を、図2(b)に示すように、変更することができ、キッチンの配置や使用実態において蒸気処理部3からの排気が気になる場合においては、排気方向を変更することができる。
また、排気口7内部には可動式ルーバー8が設けられているが、格子状のリブは設けられておらず、排気エリアは一つの空間により構成しているので、手入れのしやすい排気構成を実現することができる。
また、クランク状に折れ曲がった流路構成により、蒸気処理部3を正面から臨んだ場合においても、ルーバー8以外の内部流路は見えない構成となっているため、外観品位を高めることができる。
以上のように、本実施の形態においては、収納庫1内に前面が開口し家庭電気製品9を収納する収納部10を設け、この収納部10の天面に蒸気処理部3を取り付け、この蒸気処理部3は、下面に蒸気吸引部4を設けるとともに内部に吸引ファン5と内部流路6とを設け、前面に内部流路6と連接した排気口7を設け、排気口7から排出する蒸気を斜め下方に排出するよう構成したので、蒸気処理部3の排気口7から排出される蒸気を斜め下方に排出することができて、排気口7近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにでき、ガスコンロの火に影響がないようにすることができる。
また、排気口7に、風向調整用の可動式ルーバー8を設けたので、収納庫1の設置高さがガスコンロより高くなった場合においても、可動式ルーバー8を調整することにより風向きを変えることができ、ガスコンロに直接風が当たらないようにすることができる。
また、排気口7の開口部は、仕切りリブを有さない一つの空間により構成したので、手入れの困難な格子状のリブを設けていないため、手入れ性を向上することができる。
また、内部流路6は、排気口7付近で上下方向にクランク状に屈曲し、正面から開口部を臨んだときでも内部流路6が見えない構成を有するので、排気口7からの排気方向を容易に斜め下方に矯正することができるとともに、内部構造物を隠すことができるため、外観品位を高めることができる。
以上のように、本発明にかかる家庭電気製品収納庫は、蒸気処理部の排気口から排出される蒸気を斜め下方に排出することができて、排気口近傍にガスコンロが設置されている場合でも、ガスココンロに直接風が当たらないようにでき、ガスコンロの火に影響がないようにすることができるので、蒸気処理機能を有する家庭電気製品収納庫として有用である。
本発明の一実施の形態における家庭電気製品収納庫の断面図 (a)同家庭電気製品収納庫の蒸気を斜め下方に排出する状態の要部拡大断面図(b)同家庭電気製品収納庫の蒸気の排出方向を変えた状態の要部拡大断面図 同家庭電気製品収納庫の要部拡大正面図
符号の説明
1 収納庫
3 蒸気処理部
4 蒸気吸引部
5 吸引ファン
6 内部流路
7 排気口
9 家庭電気製品
10 収納部

Claims (4)

  1. 収納庫内に設け前面が開口し家庭電気製品を収納する収納部と、前記収納部の天面に取り付けた蒸気処理部とを備え、前記蒸気処理部は、下面に蒸気吸引部を設けるとともに内部に吸引ファンと内部流路とを設け、前面に前記内部流路と連接した排気口を設け、排気口から排出する蒸気を斜め下方に排出するよう構成した家庭電気製品収納庫。
  2. 排気口に、風向調整用の可動式ルーバーを設けた請求項1記載の家庭電気製品収納庫。
  3. 排気口の開口部は、仕切りリブを有さない一つの空間により構成した請求項1記載の家庭電気製品収納庫。
  4. 内部流路は、排気口付近で上下方向にクランク状に屈曲し、正面から開口部を臨んだときでも内部流路が見えない構成を有する請求項1記載の家庭電気製品収納庫。
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