JP2007181263A - 充電装置 - Google Patents

充電装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007181263A
JP2007181263A JP2005374655A JP2005374655A JP2007181263A JP 2007181263 A JP2007181263 A JP 2007181263A JP 2005374655 A JP2005374655 A JP 2005374655A JP 2005374655 A JP2005374655 A JP 2005374655A JP 2007181263 A JP2007181263 A JP 2007181263A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
unit
output
charging
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005374655A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayoshi Nakajima
匡良 中島
Akira Koyama
晃 小山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2005374655A priority Critical patent/JP2007181263A/ja
Publication of JP2007181263A publication Critical patent/JP2007181263A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

Landscapes

  • Protection Of Static Devices (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Secondary Cells (AREA)

Abstract

【課題】装置サイズの大型化を抑制しつつ、内蔵バッテリを高速に充電できる充電装置を提供する。
【解決手段】電源トランス101に流れる電流が所定値を超える場合や、電源トランス101の温度が所定値を超える場合に、遮断スイッチ104が遮断して蓄電池の充電が停止される。これにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、バッテリ部105の蓄電池を大電流で高速に充電することができる。そのため、充電装置を構成する回路素子の電流容量に過大な余裕を持たせなくてもよくなり、回路素子の大型化や個数の増大を抑制できるとともに、コストを削減できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電池(バッテリ、二次電池)を充電する充電装置に係り、例えば携帯電話機などの電子機器に内蔵されるバッテリを充電する充電装置に関するものである。
近年、リチウムイオン電池に代表される高エネルギ密度のバッテリの実用化によって、携帯型の電子機器(以下、携帯機器と呼ぶ)の小型化と軽量化が図られている。その一方で、携帯機器の高機能化が著しく進んでおり、例えば携帯電話機においてはFMラジオやテレビ放送などの受信機能、音楽配信サービスに対応した高音質の音楽再生機能、大型のディスプレイに対応した高画質の画像再生機能など、様々な機能が搭載されるようになっている。このような高機能化によって携帯機器の消費電力は年々増大する傾向にあるため、バッテリの更なる高容量化が要望されている。
ところが、現在携帯機器のバッテリの主流となっているリチウムイオン電池は高容量化の限界に近づいており、これに代わる新材料の研究や燃料電池などの次世代電池の開発が積極的に進められているものの、今のところ本格的な実用化には至っていない。
携帯機器のバッテリ容量の不足を補うために、一次電池を使って簡易的に携帯機器のバッテリを充電できる携帯型の電池アダプタが普及している。しかしながら、一次電池では充電回数に限度があることや、使用済みの電池によってゴミが発生するという不利益がある。
そこで下記の特許文献1では、バッテリを内蔵した充電装置が開示されている。この充電装置によれば、ACラインに接続された状態ではACラインからの電力により内蔵バッテリと外部機器の充電を行い、ACラインから切り離された状態では内蔵バッテリの電力より外部機器の充電を行うことができる。
このような充電装置に搭載するバッテリとして、例えばリチウムイオン電池を用いることが考えられる。しかしながら、通常のリチウムイオン電池は90〜120分程度の長い充電時間を必要とするため、例えば外出する直前に電池切れに気付いた場合などには全く使用できないという不利益がある。
リチウムイオン電池の一種であるチタン酸リチウムイオン電池は、負極にチタン酸リチウムを用いることによって、カーボン負極を用いる一般的なリチウムイオン電池に比べて非常に高速な充電が可能であり、また熱に強く、寿命が長いという優れた特徴を有している。その反面、一般のリチウムイオン電池に比べてエネルギ密度が3分の1程度と小さいため、これと同程度の容量を実現しようとすると体積が約3倍になることから、実装上の制約が厳しい携帯機器への搭載は一般に困難であった。
下記の特許文献2では、内蔵バッテリとして上述したチタン酸リチウムイオン電池を用いた充電装置が開示されている。チタン酸リチウムイオン電池を充電装置に搭載することによって、携帯機器のような実装上の制約を受けることがなくなるとともに、通常のリチウムイオン電池を用いる場合に比べて急速充電が可能になるため利便性が向上する。
特開2001−309562号公報 特開2004−297974号公報
しかしながら、バッテリの充電を高速化するために充電電流を大きくすると、回路素子に流れる電流や温度が定格を超え易くなるため、回路素子の性能を劣化させる原因になる。また、これらの定格を超えないようにするため回路素子の電流容量にあまり余裕を持たせると、回路素子のサイズが大きくなったり個数が増えたりするという不利益がある。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置サイズの大型化を抑制しつつ、内蔵バッテリを高速に充電できる充電装置を提供することにある。
本発明の第1の観点に係る充電装置は、蓄電池と、入力される交流電力を直流電力に変換し、当該変換した直流電力に基づいて前記蓄電池を充電する電力変換部と、前記蓄電池に蓄積される電力に基づいて、充電対象に供給される電力を出力する電力出力部と、前記電力変換部の回路素子に流れる電流が所定値を超えた場合と当該回路素子の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記電力変換部からの電力の出力を停止させる出力停止部とを具備する。
前記電力変換部は、入力される交流電圧を変圧する変圧器と、前記変圧器から出力される交流電流を整流する整流部とを有してよい。前記出力停止部は、前記変圧器に流れる電流が所定値を超えた場合と前記変圧器の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記変圧器と前記整流部との間の電流経路を遮断してよい。
この出力停止部は、前記変圧器と前記整流部との間の電流経路に挿入され、前記変圧器が発生する熱に応じて遮断される遮断スイッチを有してよい。
また、前記電力変換部は、入力される交流電流を整流する整流部と、少なくとも1つのスイッチ素子を含み、当該スイッチ素子のスイッチング動作によって前記整流部の出力電力を前記直流電力に変換するスイッチングコンバータとを有してよい。前記出力停止部は、前記スイッチ素子に流れる電流が所定値を超えた場合と前記スイッチ素子の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記スイッチングコンバータからの電力の出力を停止させてよい。
この出力停止部は、前記スイッチングコンバータからの電力の出力を停止させる場合に、前記スイッチ素子の電流経路の遮断と前記スイッチ素子のスイッチング動作の停止との少なくとも一方を行ってよい。また前記出力停止部は、前記スイッチ素子の電流経路に挿入され、前記スイッチ素子が発生する熱に応じて遮断する遮断スイッチを有してよい。
本発明の第2の観点に係る充電装置は、蓄電池と、前記蓄電池を充電する充電部と、交流電力が入力される場合は前記交流電力を直流電力に変換して出力し、前記交流電力が入力されない場合は前記蓄電池に蓄積されている電力を出力する電力変換部と、前記電力変換部から出力される直流電力に基づいて、充電対象に供給される電力を出力する電力出力部と、前記充電部から前記蓄電池へ流れる電流が所定値を超えた場合と前記充電部の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記充電部による前記蓄電池の充電を停止させる出力停止部とを具備する。
前記出力停止部は、前記充電部による前記蓄電池の充電を停止させる場合に、前記充電部の入力電流経路及び出力電流経路の少なくとも一方の遮断と前記充電部の充電動作を停止との少なくとも一方を行ってもよい。
また前記出力停止部は、前記充電部の入力電流経路及び出力電流経路の少なくとも一方に挿入され、前記充電部が発生する熱に応じて遮断する遮断スイッチを有してよい。
上記第2の観点に係る充電装置は、充電対象との接続を検出する接続検出部を有してよい。前記電力変換部は、前記接続検出部において充電対象との接続が検出されない場合、前記蓄電池に蓄積されている電力の出力を停止してよい。
また、前記電力変換部は、入力される交流電流を整流する第1整流部と、少なくとも1つの第1スイッチ素子を含み、前記第1整流部から出力される直流電力を変換して出力する第1スイッチングコンバータと、少なくとも1つの第2スイッチ素子を含み、前記第1整流部から前記第1スイッチングコンバータへ電力が供給されない場合は前記第2スイッチ素子のスイッチング動作により前記蓄電池に蓄積されている電力を出力し、前記第1整流部から前記第1スイッチングコンバータへ電力が供給される場合は前記蓄電池からの電力の出力を停止する第2スイッチングコンバータとを有してよい。前記充電部は、前記第1整流部から出力される電力に基づいて前記蓄電池を充電してよい。
前記第1スイッチングコンバータ及び前記第2スイッチングコンバータは、スイッチングトランスと第2整流部を共有してよい。この場合、前記スイッチングトランスは、前記第1スイッチ素子のスイッチング動作により生じるパルス電力を入力する第1巻線と、前記第2スイッチ素子のスイッチング動作により生じるパルス電力を入力する第2巻線と、前記第1巻線又は前記第2巻線に入力されるパルス電力に応じたパルス電力を出力する第3巻線とを含んでよい。前記2整流部は、前記第3巻線より出力されるパルス電力を整流して前記直流電力を出力してよい。
上記第1の観点及び第2の観点に係る充電装置において、前記蓄電池はチタン酸リチウムイオン電池を含んでよい。
本発明によれば、装置サイズの大型化を抑制しつつ、内蔵バッテリを高速に充電できる。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係る充電装置の構成の一例を示す図である。
図1に示す充電装置は、電力変換部100と、遮断スイッチ104と、蓄電池を内蔵するバッテリ部105と、充電電流出力部106と、交流入力端子T1及びT2と、直流出力端子T3及びT4を有する。
また図1の例において、電力変換部100は、電源トランス101と、整流部102と、充電電流出力部103を有する。
電力変換部100は、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流電力を直流電力に変換してバッテリ部105に供給し、バッテリ部105に含まれるチタン酸リチウム電池などの蓄電池を充電する。
電源トランス(変圧器)101は、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流電圧(例えばACラインからの電圧)を、バッテリ部105の定格電圧に応じた振幅を持つ交流電圧に変圧して整流部102に出力する。
整流部102は、電源トランス101から出力される交流電流を直流電流に整流する。
充電電流出力部103は、整流部102から出力される直流電力に基づいて、バッテリ部105の定格に応じた電流を出力し、バッテリ部105に含まれる蓄電池を充電する。
バッテリ部105は、例えばチタン酸リチウムイオン電池などの高速充電が可能な蓄電池を内蔵しており、充電電流出力部103から供給される充電電流に基づいて電力を蓄積する。
充電電流出力部(電力出力部)106は、バッテリ部105の蓄電池に蓄積される電力に基づいて、直流出力端子(T3,T4)に接続される充電対象の電子機器に充電電流を出力する。例えば充電電流出力部106は、直流出力端子(T3,T4)から不図示の電子機器へ供給する充電電流が所定の値(又は充電対象の電子機器などから供給される外部制御信号に応じた値)となるように、充電電流の制御を行う。
遮断スイッチ(出力停止部)104は、電源トランス101に流れる電流が所定値を超えた場合や電源トランス101の温度が所定値を超えた場合に、電源トランス101と整流部102との間の電流経路を遮断する。例えば遮断スイッチ104は、通電電流によって自身が発生する熱や電源トランス101が発生する熱に基づく動作エネルギで開閉するサーミスタ型のスイッチであり、バイメタルなどを用いて構成される。
上述した構成を有する図1に示す充電装置の動作を説明する。
交流入力端子(T1,T2)に入力された交流電力は、電源トランス101において変圧され、整流部102において整流されて、直流電力に変換される。充電電流出力部103では、整流部102から出力される直流電力に基づいて、バッテリ部105の定格を超えないように制限された電流が生成され、この電流によりバッテリ部105の蓄電池が充電される。更に充電電流出力部106では、バッテリ部105の蓄電池に蓄積された電力に基づいて、不図示の電子機器に供給される所定の値(又は外部制御信号に応じた値)の充電電流が生成され、直流出力端子(T3,T4)から出力される。
ここで、電源トランス101に流れる電流が所定値を超えると、遮断スイッチ104がオンからオフに変化し、電源トランス101と整流部102との間の充電経路が遮断される。これにより電力変換部100からの電力の出力が停止されて蓄電池の充電が停止され、充電装置の回路素子が保護される。
また、電源トランス101の温度が所定値を超える場合にも、遮断スイッチ104がオンからオフに変化することにより蓄電池の充電が停止され、充電装置の回路素子が保護される。
以上説明したように、本実施形態に係る充電装置によれば、電源トランス101に流れる電流が所定値を超える場合や、電源トランス101の温度が所定値を超える場合に、遮断スイッチ104が遮断して蓄電池の充電が停止される。これにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、バッテリ部105の蓄電池を大電流で高速に充電することができる。そのため、高速充電を行うために回路素子の電流容量に過大な余裕を持たせなくてもよくなり、回路素子の大型化や個数の増大を抑制できるとともに、コストを削減できる。
また、バッテリ部105の蓄電池(例えばチタン酸リチウムイオン電池など)を非常に高速に充電することが可能になるため、例えば外出の直前に携帯機器の電池切れに気付いた場合でも、僅かな時間で高速に充電装置の蓄電池を充電することが可能になり、またこの充電装置を用いて移動中に携帯機器の充電を行うことが可能になる。更に、外出先で充電装置の蓄電池が切れても、ACラインを利用可能な場所があればその場で高速に蓄電池を充電できる。
すなわち、本実施形態に係る充電装置によれば、ACラインからの電力によって内蔵の蓄電池を高速に充電できるため、充電時間をあまり取れない場合でも電池切れにより携帯機器が使用できなくなる事態を有効に回避することができる。
また、携帯機器に内蔵した蓄電池を高速に充電する場合、従来では大電流での動作が可能になるように充電回路や電源配線、接続端子の電流容量を強化する必要があり、部品サイズが大型化して携帯機器の回路構成やデザインの変更を余儀なくされるが、本実施形態のように充電装置側に高速充電可能な蓄電池を設ければ、このような問題が生じなくなる。
次に、本実施形態に係る充電装置のより詳細な構成例について、図2を参照して説明する。
図2に示す充電装置は、図1に示す充電装置と同様な構成(電源トランス101、整流部102、充電電流出力部103、遮断スイッチ104、バッテリ部105、充電電流出力部106、交流入力端子T1及びT2、直流出力端子T3及びT4)を有するとともに、電流ヒューズ107と、キャパシタ109と、ダイオード117を有する。
また図2の例において、電源トランス101は、温度ヒューズ108を含む。
充電電流出力部103は、スイッチ回路110とスイッチ制御部111を含む。
バッテリ部105は、直列接続された蓄電池(例えばチタン酸リチウムイオン電池)112及び113を含む。
充電電流出力部106は、トランジスタ等の電流制御素子114と、電流制御部115と、電流検出用抵抗116を含む。
電源トランス101の一次側巻線は、電流ヒューズ107を介して交流入力端子(T1,T2)に接続される。電流ヒューズ107は、遮断スイッチ104がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が電源トランス101の一次側巻線に流れた場合に溶断し、過大な電流から充電装置を保護する。
また電源トランス101の一次側巻線には、温度ヒューズ108が設けられている。温度ヒューズは、遮断スイッチ104がオンからオフへ変化するときよりも更に高い所定の温度で電源トランス101が発熱した場合に溶断し、過大な電力から充電装置を保護する。
整流部102は、図2の例においてブリッジ接続されたダイオードにより構成されており、電源トランス101の二次側巻線から出力される交流を全波整流する。
キャパシタ109は、整流部102の出力に接続されており、整流された電圧を平滑化する。
スイッチ回路110は、整流部102の出力と蓄電池112及び113の直列回路と間の電流経路に挿入されており、スイッチ制御部111の制御に応じてオンオフする。
スイッチ制御部111は、蓄電池112及び113の直列回路の電圧を検出し、この検出電圧が所定の電圧に達するまでスイッチ回路110をオンさせ、検出電圧が所定の電圧に達したらスイッチ回路110をオフさせる。このようなスイッチ回路110のオンオフ制御によって、蓄電池112及び113の充電電圧を所定の電圧に保つ。
電流制御素子114は、蓄電池112及び113の直列回路と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入されており、電流制御部115から供給される駆動信号に応じて当該経路に流れる電流を調節する。
電流検出用抵抗116は、蓄電池112及び113の直列回路と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入されており、当該経路に流れる電流に応じた電圧を発生する。
電流制御部115は、電流検出用抵抗116に流れる電流が所定の値(又は外部制御信号に応じた値)となるように電流制御素子114を駆動する。
ダイオード117は、直列接続された蓄電池112及び113と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入されており、直流出力端子(T3,T4)から不図示の電子機器へ充電電力を出力する方向に電流が流れる場合にオン、その逆方向に電流が流れる場合にオフする。これにより、直流出力端子(T3,T4)から蓄電池112及び113の直列回路へ電流が逆流することを防止する。
上述した構成を有する図2に示す充電装置の動作を説明する。
交流入力端子(T1,T2)に入力された交流電力は、電源トランス101において変圧され、整流部102において整流され、キャパシタ109において平滑化されて、直流電力に変換される。蓄電池112及び113の直列回路の電圧が所定の電圧より低い場合、スイッチ制御部111によってスイッチ回路110がオンに設定され、整流部102から出力される直流電力により蓄電池112及び113が充電される。蓄電池112及び113の直列回路の電圧が所定の電圧に達すると、スイッチ制御部111によってスイッチ回路110がオフに設定され、蓄電池112及び113の充電が停止される。このようにスイッチ回路110がオンとオフを繰り返すことによって、蓄電池112及び113の直列回路は所定の電圧に充電される。
蓄電池112及び113の直列回路が所定の電圧まで充電されると、この直列回路から直流出力端子(T3,T4)を介して不図示の電子機器に充電電流が供給される。このときの充電電流の大きさは、電流制御素子114によって所定の値(又は外部制御信号に応じた値)に制御される。
ここで、電源トランス101に流れる電流が所定値を超えたり、電源トランス101の温度が所定値を超えたりすると、遮断スイッチ104がオンからオフに変化し、電源トランス101と整流部102との間の充電経路が遮断され、整流部102から出力される直流電力の蓄電池112及び113への供給が行われなくなり、蓄電池112及び113の充電が停止される。
また、遮断スイッチ104がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が電源トランス101に流れる場合や、電源トランス101が更に高い所定値の温度になる場合は、別途に設けられたヒューズ(107,108)が溶断することによって、過大な電流や電力から充電装置が保護される。
以上説明したように、図2に示す充電装置によれば、電源トランス101の電流や温度が所定値を超える場合に遮断スイッチ104を遮断して蓄電池112及び113の充電を停止することにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、蓄電池112及び113を大電流で高速に充電できる。
また、遮断スイッチ104の動作時よりも電源トランス101の電流が大きくなった場合や電源トランス101の温度が高くなった場合にヒューズ(107,108)を溶断させることによって、過大な電流や電力から充電装置をより確実に保護することができる。
<第2の実施形態>
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。
第1の実施形態に係る充電装置では電力変換部に電源トランスと整流回路が使用されているが、第2の実施形態に係る充電装置では電力変換部としてスイッチングコンバータが使用される。
図3は、本発明の第3の実施形態に係る充電装置の構成の一例を示す図である。
図3に示す充電装置は、電力変換部200と、バッテリ部204と、充電電流出力部205と、遮断スイッチ206と、交流入力端子T1及びT2と、直流出力端子T3及びT4を有する。
また図3の例において、電力変換部200は、整流部201と、スイッチングコンバータ202と、出力制御部203を有する。
電力変換部200は、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流電力を直流電力に変換してバッテリ部204に供給し、バッテリ部204に含まれるチタン酸リチウム電池などの蓄電池を充電する。
整流部201は、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流電流(例えばACラインからの電流)を直流電流に整流する。
スイッチングコンバータ202は、少なくとも1つのスイッチ素子を含んでおり、出力制御部203から供給される制御信号に応じてスイッチ素子がスイッチングを行うことにより、整流部201の出力電力を制御信号に応じた直流電力に変換する。
出力制御部203は、スイッチングコンバータ202の出力電圧や出力電流を検出し、この検出値が所定の目標値に近づくようにスイッチングコンバータ202のスイッチ素子の動作を制御する制御信号を生成する。
バッテリ部204は、例えばチタン酸リチウムイオン電池などの高速充電が可能な蓄電池を内蔵しており、スイッチングコンバータ202から供給される充電電流に基づいて電力を蓄積する。
充電電流出力部(電力出力部)205は、バッテリ部204の蓄電池に蓄積される電力に基づいて、直流出力端子(T3,T4)に接続される充電対象の電子機器に充電電流を出力する。例えば充電電流出力部205は、直流出力端子(T3,T4)から不図示の電子機器へ供給する充電電流が所定の値(又は充電対象の電子機器などから供給される外部制御信号に応じた値)となるように、充電電流の制御を行う。
遮断スイッチ(出力停止部)206は、スイッチングコンバータ202に含まれる特定のスイッチ素子の電流が所定値を超えた場合やこのスイッチ素子の温度が所定値を超えた場合に、スイッチングコンバータ202の内部の電流経路(例えばスイッチ素子の電流経路)を遮断することによって、スイッチングコンバータ202からの電力の出力を停止させる。例えば遮断スイッチ206は、通電電流によって自身が発生する熱やスイッチ素子が発生する熱に基づく動作エネルギで開閉するサーミスタ型のスイッチであり、バイメタルなどを用いて構成される。
上述した構成を有する図3に示す充電装置の動作を説明する。
交流入力端子(T1,T2)に入力された交流電力は、整流部201において整流され、スイッチングコンバータ202において所定の電圧や電流を持つ直流電力に変換されて、バッテリ部204に供給される。スイッチングコンバータ202の出力は、出力制御部203からフィードバックされる制御信号によって、バッテリ部204に含まれる蓄電池の充電に適した電圧や電流となるように制御される。充電電流出力部205では、バッテリ部204の蓄電池に蓄積された電力に基づいて、不図示の電子機器に供給される所定の値(又は外部制御信号に応じた値)の充電電流が生成され、直流出力端子(T3,T4)から出力される。
ここで、スイッチングコンバータ202のスイッチング素子に流れる電流が所定値を超えたり、このスイッチング素子の温度が所定値を超えたりすると、遮断スイッチ206がオンからオフに変化し、スイッチングコンバータ202の内部の電流経路が遮断されて、スイッチングコンバータ202からの電力の出力が停止される。これにより、スイッチングコンバータ202からバッテリ204への直流電力の供給が行われなくなり、蓄電池の充電が停止されて、充電装置の回路素子が保護される。
以上説明したように、本実施形態に係る充電装置によれば、スイッチングコンバータ202のスイッチング素子に流れる電流が所定値を超える場合や、スイッチング素子の温度が所定値を超える場合、遮断スイッチ206の遮断動作によってスイッチングコンバータ202からの電力の出力が停止され、蓄電池の充電が停止される。これにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、バッテリ部204の蓄電池を大電流で高速に充電することが可能となり、回路素子の大型化や個数の増大、コストの上昇を抑制できる。
また、電力変換にスイッチングコンバータ202を用いることにより、電源トランスを用いる図1に示す充電装置に比べて装置の小型化や軽量化を図ることができる。
次に、本実施形態に係る充電装置のより詳細な構成例について、図4を参照して説明する。
図4に示す充電装置は、図3に示す充電装置と同様な構成(整流部201、スイッチングコンバータ202、出力制御部203、バッテリ部204、充電電流出力部205、遮断スイッチ206、交流入力端子T1及びT2、直流出力端子T3及びT4)を有するとともに、電流ヒューズ207と、ダイオード219,225,226と、フォトカプラ220を有する。
また図4の例において、スイッチングコンバータ202は、スイッチングトランス208と、トランジスタ等のスイッチ素子209と、起動用抵抗210と、発振回路211と、ダイオード212と、インダクタ214と、キャパシタ213及び215と、電流ヒューズ216を含む。
出力制御部203は、電圧電流制御部217と電流検出用抵抗218を含む。
バッテリ部204は、直列接続された蓄電池(例えばチタン酸リチウムイオン電池)222及び223と、保護部221と、感温抵抗素子224を含む。
充電電流出力部205は、トランジスタ等の電流制御素子227と、電流制御部228と、電流検出用抵抗229を含む。
整流部201の入力は、電流ヒューズ207を介して交流入力端子(T1,T2)に接続される。電流ヒューズ207は、遮断スイッチ206がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が整流部201に流れた場合に溶断し、過大な電流から充電装置を保護する。
整流部201は、図4の例においてブリッジ接続されたダイオードにより構成されており、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流を全波整流する。
スイッチングトランス208の一次巻線W11は、スイッチ素子209を介して整流部201の出力に接続される。
スイッチングトランス208の一次巻線W12は、発振回路211を動作させるための起動用巻線であり、その一方の端子が起動用抵抗210を介して整流部201の正側の出力端子に接続され、その他方の端子が整流部201の負側の出力端子に接続される。
発振回路211は、起動用抵抗210を介して整流部201から供給される電力に基づいて発振し、その発振信号によってスイッチ素子209を駆動する。
スイッチングトランス208の二次巻線W21は、ダイオード212を介してキャパシタ213に接続される。ダイオード212は、スイッチ素子209がオフするとき二次巻線W21から出力される電圧によってオンし、スイッチ素子209がオンするとき二次巻線W21から出力される電圧によってオフする。
キャパシタ215は、インダクタ214を介してキャパシタ213と並列に接続される。キャパシタ215に発生する電圧は、スイッチングコンバータ202の出力電圧としてバッテリ部204に供給される。
電流ヒューズ216は、二次巻線W21とキャパシタ213との間の電流経路に挿入されており、遮断スイッチ206がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が二次巻線W21に流れた場合に溶断する。
遮断スイッチ206は、スイッチ素子209の電流経路に設けられており、スイッチ素子209の電流が所定値を超えた場合やスイッチ素子209の温度が所定値を超えた場合に当該電流経路を遮断する。
電流検出用抵抗218は、スイッチングコンバータ202とバッテリ部204との間の電流経路に挿入される。
電圧電流制御部217は、電流検出用抵抗218に流れるスイッチングコンバータ202の出力電流と、キャパシタ215の両端に発生するスイッチングコンバータ202の出力電圧とを検出し、この検出値が蓄電池222及び223の充電に適切な所定の目標値に近づくように制御信号を生成し、ダイオード219のアノードに入力する。
蓄電池222及び223の直列回路は、保護部221を介してスイッチングコンバータ202の出力と直流出力端子(T3,T4)に接続される。
保護部221は、蓄電池222及び223それぞれの電圧と電流を検出し、この検出値が所定の上限値を超えた場合、蓄電池222及び223の直列回路をスイッチングコンバータ202の出力と直流出力端子(T3,T4)から切り離す。
感温抵抗素子224は、蓄電池222及び223の温度が一定値以上に上昇すると抵抗値が小さくなる素子(ネガティブサーミスタ)であり、蓄電池222及び223の直列回路の正側端子とフォトカプラ220のアノードとの間に接続される。
ダイオード219及び225のカソードは、フォトカプラ220に内蔵されるフォトダイオードのアノード側の入力端子に共通接続される。フォトダイオードのカソード側の端子は、スイッチングコンバータ202の負側の出力端子(すなわちキャパシタ215の負側端子)に接続される。
フォトカプラ220に内蔵されるフォトトランジスタは、発振回路211からスイッチ素子209へ発振信号を出力する端子と整流部201の負側の出力端子との間に接続される。フォトダイオードに順電流が流れるとフォトトランジスタはオン状態となり、スイッチ素子209をオフさせる。
電流制御素子227は、バッテリ部204と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入されており、電流制御部228の駆動信号に応じて当該経路の電流を調節する。
電流検出用抵抗229は、バッテリ部204と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入されており、当該経路に流れる電流に応じた電圧を発生する。
電流制御部228は、電流検出用抵抗229に流れる電流が所定の値(又は外部制御信号に応じた値)となるように電流制御素子227を駆動する。
ダイオード226は、バッテリ部204と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入されており、直流出力端子(T3,T4)から不図示の電子機器へ充電電力を出力する方向に電流が流れる場合にオン、その逆方向に電流が流れる場合にオフする。これにより、直流出力端子(T3,T4)からバッテリ部204へ電流が逆流することを防止する。
上述した構成を有する図2に示す充電装置の動作を説明する。
交流入力端子(T1,T2)に入力された交流電力は、整流部201において整流されて直流電力に変換され、一次巻線W12及び起動用抵抗210の直列回路に供給される。この直流電力が起動用抵抗210を介して発振回路211に供給されると、発振回路211において発振が開始され、スイッチ素子209がスイッチングを行う。
スイッチ素子209がオンのとき、整流部201から一次巻線W12に入力される電流によってスイッチングトランス208に磁気エネルギが蓄積され、スイッチング素子209がオフすると、この磁気エネルギが二次巻線W21から電流として放出される。二次巻線W21から出力されるパルス状の電流は、ダイオード212により整流され、キャパシタ213、インダクタ214及びキャパシタ215で構成される平滑回路により平滑され、キャパシタ215に直流電圧を発生させる。この直流電圧が、保護部221を介して蓄電池222及び223の直列回路に印加されることにより、蓄電池222及び223の充電が行われる。
このとき電圧電流制御部217では、平滑回路(213,214,215)からバッテリ部204へ供給される電圧と電流が検出され、この検出値が蓄電池(222,223)を適切に充電できる値となるように制御信号が生成される。電圧電流制御部217で生成された制御信号は、ダイオード219及びフォトカプラ220を介して、スイッチングコンバータ202の一次側にフィードバックされ、スイッチ素子209のスイッチング動作を制御する。
例えばバッテリ部204へ供給される電圧と電流が目標値より大きくなると、電圧電流制御部217からダイオード219に出力される電流が増大し、フォトカプラ220のフォトトランジスタがオン状態に設定され、オフ期間が長くなるようにスイッチ素子209のスイッチング動作が制御される。
蓄電池222及び223の直列回路が所定の電圧まで充電されると、この直列回路から直流出力端子(T3,T4)を介して不図示の電子機器に充電電流が供給される。このとき充電電流の大きさは、電流制御素子227によって所定の値(又は外部制御信号に応じた値)に制御される。
ここで、スイッチ素子209に流れる電流が所定値を超えたり、スイッチ素子209の温度が所定値を超えたりすると、遮断スイッチ206がオンからオフに変化し、一次巻線W11へ入力される電流が遮断されるため、スイッチングコンバータ202からの電力の出力が停止され、蓄電池222及び223の充電が停止される。
また、遮断スイッチ206がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が整流部201の入力やスイッチングトランス208の二次巻線W21に流れた場合は、別途に設けられた電流ヒューズ(207,216)が溶断し、過大な電流から充電装置が保護される。
また、蓄電池222及び223の電流や電圧が所定の上限値を超えた場合は、保護部221の保護動作によって、スイッチングコンバータ202と直流出力端子(T3,T4)から蓄電池222及び223の直列回路が切り離される。これにより、蓄電池222及び223の充電性能の劣化が防止される。
更に、蓄電池222及び223の温度が所定値を超えると、感温抵抗素子224の抵抗値が小さくなり、蓄電池222及び223からダイオード225を介してフォトカプラ220のフォトダイオードに流れる電流が増大する。フォトダイオードの電流が増大すると、フォトカプラ220のフォトトランジスタがオン状態となり、オフ期間が長くなるようにスイッチ素子209のスイッチング動作が制御される。これにより、スイッチングコンバータ202から蓄電池222及び223へ供給される充電電力が抑制され、蓄電池222及び223の充電性能の劣化が防止される。
以上説明したように、図4に示す充電装置によれば、スイッチ素子209の電流や温度が所定値を超える場合に遮断スイッチ206を遮断して蓄電池222及び223の充電を停止することにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、蓄電池222及び223を大電流で高速に充電できる。
また、遮断スイッチ206の動作時よりも大きな電流が整流部201やスイッチングトランス208に流れた場合、ヒューズ(207,216)を溶断させることによって過大な電流から充電装置をより確実に保護することができる。
更に、蓄電池222,223の電流や電圧、温度が所定の上限値を超えた場合、スイッチングコンバータ202から蓄電池222,223を切り離したり、スイッチングコンバータ202の出力電力が低減するようにスイッチ素子209のスイッチング動作を制限したりすることによって、蓄電池222,223の充電性能の劣化をより確実に防止することができる。
<第3の実施形態>
次に、本発明の第3の実施形態について説明する。
第1及び第2の実施形態に係る充電装置では電力変換部の出力側に蓄電池が設けられるが、第3の実施形態では電力変換部の入力側に蓄電池が設けられる。
図5は、本発明の第3の実施形態に係る充電装置の構成の一例を示す図である。
図5に示す充電装置は、電力変換部300と、出力制御部304と、遮断スイッチ305と、充電部306と、バッテリ部307と、機器検出部308と、交流入力端子T1及びT2と、直流出力端子T3及びT4を有する。
また図5の例において、電力変換部300は、整流部301と、スイッチングコンバータ302及び303とを有する。
電力変換部300は、交流入力端子(T1,T2)から交流電力が入力される場合、当該交流電力を直流電力に変換して出力し、交流入力端子(T1,T2)から交流電力が入力されない場合は、バッテリ部307の蓄電池に蓄積されている電力(直流電力)を出力する。電力変換部300から出力される直流電力は、不図示の電子機器に対する充電電力として直流出力端子(T3,T4)に出力される。
整流部301は、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流電流(例えばACラインからの電流)を直流電流に整流する。
スイッチングコンバータ302は、出力制御部304から供給される制御信号に応じて内部のスイッチ素子がスイッチングを行うことにより、整流部301から出力される直流電力を制御信号に応じた直流電力に変換し、直流出力端子(T3,T4)へ出力する。
スイッチングコンバータ303は、交流入力端子(T1,T2)から交流電力が入力されておらず整流部301からスイッチングコンバータ302へ電力が供給されない場合、出力制御部304から供給される制御信号に応じて内部のスイッチ素子がスイッチングを行うことにより、バッテリ部307の蓄電池に蓄積されている直流電力を制御信号に応じた直流電力に変換し、直流出力端子(T3,T4)へ出力する。一方、交流入力端子(T1,T2)から交流電力が入力されて整流部301からスイッチングコンバータ302へ電力が供給される場合は、例えばスイッチングコンバータ303内部のスイッチ素子のスイッチング動作を停止することにより、バッテリ部307から直流出力端子(T3,T4)への直流電力の出力を停止する。また、後述する機器検出部308において充電対象の電子機器が検出されない場合もバッテリ部307からの電力の出力を停止する。
出力制御部(電力出力部)304は、直流出力端子(T3,T4)へ出力されるスイッチングコンバータ302,303の出力電圧や出力電流を検出し、この検出値が所定の目標値(又は充電対象の電子機器などから供給される外部制御信号に応じた値)に近づくようにスイッチングコンバータ302,303のスイッチ素子の動作を制御する制御信号を生成する。
充電部306は、整流部301から出力される直流電力に基づいてバッテリ部307の蓄電池を充電する。例えば充電部306は、蓄電池の電圧を検出し、その検出された電圧が所定の電圧となるように、整流部301からの直流電力のバッテリ部307への供給を制御する。
バッテリ部307は、例えばチタン酸リチウムイオン電池などの高速充電が可能な蓄電池を内蔵しており、充電部306から供給される電力を蓄積する。
遮断スイッチ(出力停止部)305は、整流部301からバッテリ部307へ出力される電流が所定値を超えた場合や充電部306の温度が所定値を超えた場合に、整流部301から充電部306へ電流を入力する経路を遮断することにより、充電部306からバッテリ部307への電流の出力を停止させる。例えば遮断スイッチ305は、通電電流によって自身が発生する熱や充電部306が発生する熱に基づく動作エネルギで開閉するサーミスタ型のスイッチであり、バイメタルなどを用いて構成される。
機器検出部(接続検出部)308は、充電対象の電子機器の接続を検出する。例えば、充電装置と電子機器との電気的な接続や物理的な接触などに基づいて、充電対象の電気機器の有無を検出する。
上述した構成を有する図5に示す充電装置の動作を説明する。
交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力されると、この交流電力は整流部301において整流されて直流電力に変換され、スイッチングコンバータ302に出力される。
整流部301から直流電力が出力される場合、スイッチングコンバータ302の内部のスイッチ素子において、出力制御部304からフィードバックされる制御信号に応じてスイッチングが行われる。これにより、整流部301から出力される電力は、スイッチングコンバータ302において不図示の電子機器の充電に適切な電圧や電流を持つ直流電力に変換され、直流出力端子(T3,T4)から出力される。他方、スイッチングコンバータ303ではスイッチ素子のスイッチングが停止され、スイッチングコンバータ303を介したバッテリ部307からの電力の出力が停止される。
また、整流部301から直流電力が出力される場合、この直流電力に基づいてバッテリ部307の充電が行われる。整流部301から出力される直流電力は、バッテリ部307に含まれる蓄電池の充電に適した電圧や電流となるように充電部306において制御され、バッテリ部307に供給される。
一方、交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力されず整流部301から電力が出力されない場合、上述とは逆に、スイッチングコンバータ302の電力変換動作が停止され、スイッチングコンバータ303の電力変換動作が実行される。
すなわち、スイッチングコンバータ303の内部のスイッチ素子において、出力制御部304からフィードバックされる制御信号に応じてスイッチングが行われる。これにより、バッテリ部307の蓄電池に蓄積された電力が、スイッチングコンバータ303において不図示の電子機器の充電に適切な電圧や電流を持つ直流電力に変換され、直流出力端子(T3,T4)から出力される。このとき、スイッチングコンバータ302ではスイッチ素子のスイッチングが停止され、整流部301からスイッチングコンバータ302への直流電力の供給が行われず、スイッチングコンバータ302からの電力の出力が停止される。
ただし、機器検出部308において充電対象の電子機器が検出されない場合は、交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力されず、整流部301から電力が出力されない状態であってもスイッチングコンバータ303のスイッチング動作が停止されて、バッテリ部307からの直流電力の出力が停止される。
交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力されているとき、整流部301からバッテリ部307に出力される電流が所定値を超えたり、充電部306の温度が所定値を超えたりすると、遮断スイッチ305がオンからオフに変化する。これにより、整流部301から充電部306へ電流を入力する経路が遮断され、バッテリ部307の充電が停止されるため、過大な電流や電力から充電装置の回路素子が保護される。
このとき、遮断スイッチ305がオフ状態でもスイッチングコンバータ302の電力変換動作は継続され、直流出力端子(T3,T4)にはスイッチングコンバータ302によって交流電力から変換された直流電力が引き続き出力される。
以上説明したように、本実施形態に係る充電装置によれば、充電部306からバッテリ部307へ出力される電流が所定値を超える場合や、充電部306の温度が所定値を超える場合、遮断スイッチ305の遮断動作によってバッテリ部307への充電電力の供給が停止される。これにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、バッテリ部307の蓄電池を大電流で高速に充電することが可能になり、回路素子の大型化や個数の増大、コストの上昇を抑制できる。
また、本実施形態に係る充電装置によれば、機器検出部308において充電対象の電子機器が検出されない場合、バッテリ部307に蓄積されている電力を変換して出力するスイッチングコンバータ303の動作が停止されてバッテリ部307からの電力の出力が停止されるため、スイッチングコンバータ303の動作によってバッテリ部307に蓄積されている電力が無駄に消費されることを防止できる。
また、本実施形態に係る充電装置によれば、遮断スイッチ305の遮断動作によってバッテリ部307の充電が停止された状態でも、スイッチングコンバータ302において電力変換動作が可能なため、電子機器への充電を続行することができる。
次に、本実施形態に係る充電装置のより詳細な構成例について、図6を参照して説明する。
図6に示す充電装置は、図5に示す充電装置と同様な構成(整流部301、スイッチングコンバータ302及び303、出力制御部304、遮断スイッチ305、充電部306、バッテリ部307、機器検出部308、交流入力端子T1及びT2、直流出力端子T3及びT4)を有するとともに、電流ヒューズ309と、ダイオード310,332及び333と、フォトカプラ330及び331を有する。
また図6の例において、スイッチングコンバータ302及び303は、両者に共通の構成要素としてスイッチングトランス323と、ダイオード324と、キャパシタ325及び327と、インダクタ326を含む。
これとは別に、スイッチングコンバータ(第1スイッチングコンバータ)302はトランジスタ等のスイッチ素子(第1スイッチ素子)317と、起動用抵抗318と、発振回路319を含み、スイッチングコンバータ(第2スイッチングコンバータ)303はトランジスタ等のスイッチ素子(第2スイッチ素子)320と、発振回路321と、選択部322を含む。
また出力制御部304は、電圧電流制御部328と電流検出用抵抗329を含む。
充電部306は、スイッチ回路311とスイッチ制御部312を含む。
バッテリ部307は、直列接続された蓄電池(例えばチタン酸リチウムイオン電池)314及び315と、保護部313と、感温抵抗素子316を含む。
整流部(第1整流部)301の入力は、電流ヒューズ309を介して交流入力端子(T1,T2)に接続される。電流ヒューズ309は、遮断スイッチ305がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が整流部301に流れた場合に溶断し、過大な電流から充電装置を保護する。
整流部301は、図6の例においてブリッジ接続されたダイオードにより構成されており、交流入力端子(T1,T2)から入力される交流を全波整流する。
スイッチングトランス323の一次巻線W11は、スイッチ素子317を介して整流部301の出力に接続される。
スイッチングトランス323の一次巻線W12は、発振回路319を動作させるための起動用巻線であり、その一方の端子が起動用抵抗318を介して整流部301の正側の出力端子に接続され、その他方の端子が整流部301の負側の出力端子に接続される。
スイッチングトランス323の一次巻線W13は、スイッチ素子320を介して蓄電池314及び315の直列回路に接続される。
発振回路319は、起動用抵抗318を介して整流部301から供給される電力に基づいて発振し、その発振信号によってスイッチ素子317を駆動する。
発振回路321は、バッテリ部307に蓄積されている電力に基づいて発振し、その発振信号によってスイッチ素子320を駆動する。
選択部322は、スイッチングコンバータ303において電力変換動作を実行させるか否か選択する。すなわち、整流部301から電力が出力されず(例えば整流部301の出力電圧が所定のしきい値に達しない場合)、かつ、機器検出部308において電子機器が検出されたことを示す信号がフォトカプラ331のフォトトランジスタより出力される場合にスイッチングコンバータ303の電力変換動作を実行させ、その他の場合には電力変換動作を停止させる。スイッチングコンバータ303の電力変換動作を停止させる場合、例えば、発振回路321からスイッチ素子320へ供給される駆動信号を抑制し、スイッチ素子320をオフ状態に設定する。
スイッチングトランス323の二次巻線W21は、ダイオード324を介してキャパシタ325に接続される。ダイオード324は、スイッチ素子317,320がオフするとき二次巻線W21から出力される電圧によってオンし、スイッチ素子317,320がオンするとき二次巻線W21から出力される電圧によってオフする。ダイオード324によって、二次巻線W21から出力されるパルス状の電流が整流される。
キャパシタ325は、インダクタ326を介してキャパシタ327と並列に接続される。キャパシタ327に発生する電圧は、スイッチングコンバータ302又は303の出力電圧として直流出力端子(T3,T4)から出力される。
電流検出用抵抗329は、スイッチングコンバータ302及び303の出力(すなわちキャパシタ327)と直流出力端子(T3,T4)との間の電流経路に挿入される。
電圧電流制御部328は、電流検出用抵抗329に流れるスイッチングコンバータ302及び303の出力電流と、キャパシタ327の両端に発生するスイッチングコンバータ302及び303の出力電圧とを検出し、この検出値が不図示の電子機器の充電に適切な所定の目標値に近づくように制御信号を生成して、フォトカプラ330の入力側のフォトダイオードに入力する。
ダイオード310は、整流部301とバッテリ部307との間の電流経路に挿入されており、整流部301からバッテリ部307へ充電電力を供給する方向に電流を流すとともに、その逆方向の電流を遮断する。
遮断スイッチ305及びスイッチ回路311は、整流部301からバッテリ部307へ充電電流を供給する電流経路に挿入される。
遮断スイッチ305は、この電流経路に流れる電流が所定値を超えた場合やスイッチ回路311の温度が所定値を超えた場合にオフし、バッテリ部307の充電を停止させる。
スイッチ回路311は、スイッチ制御部312の制御に応じてオンオフする。
スイッチ制御部312は、蓄電池314及び315の直列回路の電圧を検出し、この検出電圧が所定の電圧に達するまでスイッチ回路311をオンさせ、検出電圧が所定の電圧に達したらスイッチ回路311をオフさせる。このようなスイッチ回路311のオンオフ制御によって、蓄電池314及び315の充電電圧を所定の電圧に保つ。
蓄電池314及び315の直列回路は、保護部313を介して充電部306及びスイッチングコンバータ303に接続される。
保護部313は、蓄電池314及び315それぞれの電圧と電流を検出し、この検出値が所定の上限値を超えた場合、蓄電池314及び315の直列回路と充電部306及びスイッチングコンバータ303とを切り離す。
感温抵抗素子316は、蓄電池314及び315の温度が一定値以上に上昇すると抵抗値が小さくなる素子(ネガティブサーミスタ)であり、蓄電池314及び315の直列回路の正側端子からスイッチ制御部312へ電流を出力する。
スイッチ制御部312は、感温抵抗素子316を介して入力される電流の増大により蓄電池314及び315の温度が一定値以上であることを検知すると、スイッチ回路311をオフ状態に設定してバッテリ部307の充電を停止する。
ダイオード332は、そのアノードが発振回路321の出力に接続され、そのカソードがフォトカプラ330のフォトトランジスタを介して、整流部301の負側端子に接続される。
ダイオード333は、そのアノードが発振回路319の出力に接続され、そのカソードがフォトカプラ330のフォトトランジスタを介して、整流部301の負側端子に接続される。
機器検出部308は、図6の例において電子機器検出用の端子であり、充電対象の電子機器が充電装置に接続された場合に、電子機器から供給される電流を入力する。機器検出部308において入力された電流は、フォトカプラ331のフォトダイオードに供給される。
上述した構成を有する図6に示す充電装置の動作を説明する。
交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力される場合、交流電力は整流部301において整流されて直流電力に変換され、一次巻線W12及び起動用抵抗318の直列回路に供給される。この直流電力が起動用抵抗318を介して発振回路319に供給されると、発振回路319において発振が開始され、スイッチ素子317がスイッチングを行う。
スイッチ素子317がオンのとき、整流部301から一次巻線W12に入力される電流によってスイッチングトランス323に磁気エネルギが蓄積され、スイッチ素子317がオフすると、この磁気エネルギが二次巻線W21から電流として放出される。二次巻線W21から出力されるパルス状の電流は、ダイオード(第2整流部)324により整流され、キャパシタ325、インダクタ326及びキャパシタ327で構成される平滑回路により平滑され、キャパシタ327に直流電圧を発生させる。この直流電圧が、直流出力端子(T3,T4)を介して不図示の電子機器に供給される。
このとき電圧電流制御部328では、平滑回路(325,326,327)から直流出力端子(T3,T4)へ出力される電圧と電流が検出され、この検出値が充電対象の電子機器を適切に充電できる値となるように制御信号が生成される。電圧電流制御部328で生成された制御信号は、フォトカプラ330及びダイオード333を介して、スイッチングコンバータ302の一次側にフィードバックされ、スイッチ素子317のスイッチング動作を制御する。
例えば直流出力端子(T3,T4)から出力される電圧と電流が目標値より大きくなると、電圧電流制御部328からフォトカプラ330に入力される電流が増大し、フォトカプラ330のフォトトランジスタがオン状態に設定され、オフ期間が長くなるようにスイッチ素子317のスイッチング動作が制御される。
また、交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力される場合、整流部301から出力される電力によってバッテリ部307の充電が行われる。蓄電池314及び315の直列回路に生じる電圧が所定の電圧より低い場合、スイッチ制御部312によってスイッチ回路311がオンに設定され、整流部301から出力される直流電力により蓄電池314及び315が充電される。蓄電池314及び315の直列回路の電圧が所定の電圧に達すると、スイッチ制御部312によってスイッチ回路311がオフに設定され、蓄電池314及び315の充電が停止される。このようにスイッチ回路311がオンオフを繰り返すことによって、蓄電池314及び315の直列回路は所定の電圧に充電される。
交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力される場合や、機器検出部308に電子機器からの電流が供給されない場合、選択部322によって発振回路321からスイッチ素子320に供給される駆動信号が抑制され、スイッチ素子320はオフ状態に設定される。この場合、スイッチングコンバータ303による電力変換動作は行われないため、バッテリ部307からの電力の出力が停止される。
交流入力端子(T1,T2)に交流電力が入力されず、かつ、充電装置が電子機器に接続されることによって機器検出部308に電子機器から電流が供給される場合、選択部322によるスイッチ素子320の駆動信号の制限が解除され、スイッチ素子320のスイッチングが開始される。
スイッチ素子320がオンのとき、蓄電池314及び315の直列回路から一次巻線W13に入力される電流によってスイッチングトランス323に磁気エネルギが蓄積され、スイッチング素子320がオフすると、この磁気エネルギが二次巻線W21から電流として放出される。二次巻線W21から出力されるパルス状の電流は、ダイオード324により整流され、平滑回路(325,326,327)により平滑され、キャパシタ327に直流電圧を発生させる。この直流電圧が、直流出力端子(T3,T4)を介して不図示の電子機器に供給される。
このとき電圧電流制御部328では、平滑回路(325,326,327)から直流出力端子(T3,T4)へ出力される電圧と電流が検出され、この検出値が充電対象の電子機器を適切に充電できる値となるように制御信号が生成される。電圧電流制御部328で生成された制御信号は、フォトカプラ330及びダイオード332を介して、スイッチングコンバータ303の一次側にフィードバックされ、スイッチ素子320のスイッチング動作を制御する。
例えば直流出力端子(T3,T4)から出力される電圧と電流が目標値より大きくなると、電圧電流制御部328からフォトカプラ330に出力される電流が増大し、フォトカプラ330のフォトトランジスタがオン状態に設定され、オフ期間が長くなるようにスイッチ素子320のスイッチング動作が制御される。
ここで、整流部301からバッテリ部307へ流れる電流が所定値を超えたり、スイッチ回路311の温度が所定値を超えたりすると、遮断スイッチ305がオンからオフに変化し、バッテリ部307の充電が停止される。
また、遮断スイッチ305がオンからオフへ変化するときよりも更に大きな所定値の電流が整流部301の入力に流れた場合は電流ヒューズ309が溶断し、過大な電流から充電装置が保護される。
また、蓄電池314及び315の電流や電圧が所定の上限値を超えた場合は、保護部313によって充電部306の出力やスイッチングコンバータ303の入力から蓄電池314及び315が切り離される。これにより、蓄電池314及び315の充電性能の劣化が防止される。
更に、蓄電池314及び315の温度が所定値を超えると、感温抵抗素子316の抵抗値が小さくなり、蓄電池314及び315の直列回路からスイッチ制御部312に入力される電流が増大する。スイッチ制御部312においてこの電流の増大が検知されると、スイッチ回路311がオフ状態に設定され、バッテリ部307の充電が停止される。これにより、蓄電池314及び315の充電性能の劣化が防止される。
以上説明したように、図6に示す充電装置によれば、整流部301からバッテリ部307へ流れる電流が所定値を超える場合や、スイッチ回路311の温度が所定値を超える場合、遮断スイッチ305が遮断して蓄電池314及び315の充電が停止される。これにより、充電装置の回路素子の保護を図りつつ、蓄電池314及び315を大電流で高速に充電できる。
また、遮断スイッチ305の動作時よりも大きな所定値の電流が整流部301に流れた場合、電流ヒューズ309を溶断させることによって過大な電流から充電装置をより確実に保護することができる。
更に、蓄電池314,315の電流や電圧、温度が所定の上限値を超えた場合、充電部306やスイッチングコンバータ303から蓄電池314,315を切り離したり、充電部306の充電動作を停止させたりすることによって、蓄電池314,315の充電性能の劣化をより確実に防止することができる。
ここまで本発明の幾つかの実施形態について説明したが、本発明は上記の形態のみに限定されるものではなく、種々の改変が可能である。
図1に示す充電装置では、電源トランス101の電流や温度に応じて電力変換部100からの電力の出力を停止する例が挙げられているが、本発明はこれに限定されない。例えば整流部102などの他の回路素子の電流や温度に応じて電力変換部100からの電力の出力を停止するようにしてもよい。
図3に示す充電装置では、スイッチング素子の電流や温度が所定値を超えた場合、スイッチングコンバータ202内部の電流経路を遮断スイッチ206によって遮断することによりスイッチングコンバータ202からの電力の出力を停止させているが、本発明はこれに限定されない。例えば、スイッチング素子の電流や温度を検出回路によって検出し、その検出値が所定値を超えた場合、スイッチング素子への駆動信号の供給を停止するなどの方法でスイッチング動作を停止させることにより、スイッチングコンバータ202からの電力の出力を停止させてもよい。
図5に示す充電装置では、充電部306の電流や温度が所定値を超えた場合、充電部306の入力電流経路を遮断スイッチ305によって遮断することによりバッテリ部307への充電電力の供給を停止させているが、本発明はこれに限定されない。例えば、充電部306の出力電流経路を遮断スイッチによって遮断することによりバッテリ部307への充電電力の供給を停止させてもよい。あるいは、充電部306の電流や温度を検出回路によって検出し、その検出値が所定値を超えた場合、充電部306の充電動作を停止させる(例えば内部のスイッチ素子のスイッチングを停止させる)ことにより、バッテリ部307への充電電力の供給を停止させてもよい。
図5に示す充電装置では、電力変換部300の整流部301から出力される電力に基づいてバッテリ部307を充電しているが、本発明はこれに限定されない。例えば、整流部301とは別個にバッテリ部307の充電用の直流電力を出力する整流部を設けてもよい。
上述した実施形態では、スイッチングコンバータの一例としてフライバック方式のコンバータを用いているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の様々な方式のスイッチングコンバータを用いてもよい。
本発明の第1の実施形態に係る充電装置の構成の一例を示す図である。 第1の実施形態に係る充電装置の他の構成例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る充電装置の構成の一例を示す図である。 第2の実施形態に係る充電装置の他の構成例を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る充電装置の構成の一例を示す図である。 第3の実施形態に係る充電装置の他の構成例を示す図である。
符号の説明
100,200,300…電力変換部、101…電源トランス、102,201,301…整流部、103,106,205…充電電流出力部、104,206,305…遮断スイッチ、105,204,307…バッテリ部、107,207,216,309…電流ヒューズ、108…温度ヒューズ、109,213,215,325,327…キャパシタ、110,311…スイッチ回路、111,312…スイッチ制御部、112,113,222,223,314,315…蓄電池、114…電流制御素子、115,228…電流制御部、116,218,229,329…電流検出用抵抗、117,212,219,225,310,332,333…ダイオード、202,302,303…スイッチングコンバータ、203,304…出力制御部、208,323…スイッチングトランス、209,317,320…スイッチ素子、211,319,321…発振回路、214,326…インダクタ、217,328…電圧電流制御部、220,330,331…フォトカプラ、221,313…保護部、224,316…感温抵抗素子、227…電流制御素子、306…充電部、308…機器検出部、322…選択部、T1,T2…交流入力端子、T3,T4…直流出力端子

Claims (13)

  1. 蓄電池と、
    入力される交流電力を直流電力に変換し、当該変換した直流電力に基づいて前記蓄電池を充電する電力変換部と、
    前記蓄電池に蓄積される電力に基づいて、充電対象に供給される電力を出力する電力出力部と、
    前記電力変換部の回路素子に流れる電流が所定値を超えた場合と当該回路素子の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記電力変換部からの電力の出力を停止させる出力停止部と
    を具備することを特徴とする充電装置。
  2. 前記電力変換部は、
    入力される交流電圧を変圧する変圧器と、
    前記変圧器から出力される交流電流を整流する整流部と
    を有し、
    前記出力停止部は、前記変圧器に流れる電流が所定値を超えた場合と前記変圧器の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記変圧器と前記整流部との間の電流経路を遮断する
    ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  3. 前記出力停止部は、前記変圧器と前記整流部との間の電流経路に挿入され、前記変圧器が発生する熱に応じて遮断される遮断スイッチを有する
    ことを特徴とする請求項2に記載の充電装置。
  4. 前記電力変換部は、
    入力される交流電流を整流する整流部と、
    少なくとも1つのスイッチ素子を含み、当該スイッチ素子のスイッチング動作によって前記整流部の出力電力を前記直流電力に変換するスイッチングコンバータと
    を有し、
    前記出力停止部は、前記スイッチ素子に流れる電流が所定値を超えた場合と前記スイッチ素子の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記スイッチングコンバータからの電力の出力を停止させる
    ことを特徴とする請求項1に記載の充電装置。
  5. 前記出力停止部は、前記スイッチングコンバータからの電力の出力を停止させる場合に、前記スイッチ素子の電流経路の遮断と前記スイッチ素子のスイッチング動作の停止との少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
  6. 前記出力停止部は、前記スイッチ素子の電流経路に挿入され、前記スイッチ素子が発生する熱に応じて遮断する遮断スイッチを有する
    ことを特徴とする請求項4に記載の充電装置。
  7. 蓄電池と、
    前記蓄電池を充電する充電部と、
    交流電力が入力される場合は前記交流電力を直流電力に変換して出力し、前記交流電力が入力されない場合は前記蓄電池に蓄積されている電力を出力する電力変換部と、
    前記電力変換部から出力される直流電力に基づいて、充電対象に供給される電力を出力する電力出力部と、
    前記充電部から前記蓄電池へ流れる電流が所定値を超えた場合と前記充電部の温度が所定値を超えた場合との少なくとも何れかの場合に、前記充電部による前記蓄電池の充電を停止させる出力停止部と
    を具備することを特徴とする充電装置。
  8. 前記出力停止部は、前記充電部による前記蓄電池の充電を停止させる場合に、前記充電部の入力電流経路及び出力電流経路の少なくとも一方の遮断と前記充電部の充電動作の停止との少なくとも一方を行う
    ことを特徴とする請求項7に記載の充電装置。
  9. 前記出力停止部は、前記充電部の入力電流経路及び出力電流経路の少なくとも一方に挿入され、前記充電部が発生する熱に応じて遮断する遮断スイッチを有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の充電装置。
  10. 充電対象との接続を検出する接続検出部を有し、
    前記電力変換部は、前記接続検出部において充電対象との接続が検出されない場合、前記蓄電池に蓄積されている電力の出力を停止する
    ことを特徴とする請求項7乃至9の何れか一項に記載の充電装置。
  11. 前記電力変換部は、
    入力される交流電流を整流する第1整流部と、
    少なくとも1つの第1スイッチ素子を含み、前記第1整流部から出力される直流電力を変換して出力する第1スイッチングコンバータと、
    少なくとも1つの第2スイッチ素子を含み、前記第1整流部から前記第1スイッチングコンバータへ電力が供給されない場合は前記第2スイッチ素子のスイッチング動作により前記蓄電池に蓄積されている電力を出力し、前記第1整流部から前記第1スイッチングコンバータへ電力が供給される場合は前記蓄電池からの電力の出力を停止する第2スイッチングコンバータと
    を有し、
    前記充電部は、前記第1整流部から出力される電力に基づいて前記蓄電池を充電する
    ことを特徴とする請求項7乃至10の何れか一項に記載の充電装置。
  12. 前記第1スイッチングコンバータ及び前記第2スイッチングコンバータは、スイッチングトランスと第2整流部を共有しており、
    前記スイッチングトランスは、
    前記第1スイッチ素子のスイッチング動作により生じるパルス電力を入力する第1巻線と、
    前記第2スイッチ素子のスイッチング動作により生じるパルス電力を入力する第2巻線と、
    前記第1巻線又は前記第2巻線に入力されるパルス電力に応じたパルス電力を出力する第3巻線と
    を含み、
    前記2整流部は、前記第3巻線より出力されるパルス電力を整流して前記直流電力を出力する
    ことを特徴とする請求項11に記載の充電装置。
  13. 前記蓄電池は、チタン酸リチウムイオン電池を含む
    ことを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の充電装置。
JP2005374655A 2005-12-27 2005-12-27 充電装置 Pending JP2007181263A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005374655A JP2007181263A (ja) 2005-12-27 2005-12-27 充電装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005374655A JP2007181263A (ja) 2005-12-27 2005-12-27 充電装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007181263A true JP2007181263A (ja) 2007-07-12

Family

ID=38305852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005374655A Pending JP2007181263A (ja) 2005-12-27 2005-12-27 充電装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007181263A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041358A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Kyocera Corp 携帯電子機器
JP2014011960A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Lsis Co Ltd 電気自動車用充電器
JP2016101082A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 正仁 櫨田 二次電池用の充電器回路
WO2016143296A1 (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電制御システム及び充放電制御方法
JP2016207726A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 株式会社日立ハイテクファインシステムズ トランス及び充電装置
KR101707477B1 (ko) * 2016-09-26 2017-02-16 김상호 전동 운반차 배터리 충전기
JP2018057260A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 和之 豊郷 充電器内蔵型電池
US11563242B2 (en) 2020-09-08 2023-01-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Management method, management device, management system, battery-mounted apparatus, and non-transitory storage medium
JP2023099150A (ja) * 2022-02-22 2023-07-11 日本たばこ産業株式会社 充電装置、及び情報処理システム

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960836U (ja) * 1982-10-15 1984-04-20 セイコーエプソン株式会社 充電装置
JPH0191663A (ja) * 1987-09-30 1989-04-11 Toshiba Corp 電力変換装置
JPH04289739A (ja) * 1991-02-14 1992-10-14 Mitsubishi Electric Corp 無停電電源装置
JPH0631344U (ja) * 1992-09-21 1994-04-22 日興電機工業株式会社 自動充電器
JPH1056777A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Tohoku Ricoh Co Ltd フライバック型多出力dc−dcコンバータ
JPH10228337A (ja) * 1997-02-17 1998-08-25 Nippon Electric Ind Co Ltd 無停電機能付きコンピュータケース
JP2002153054A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Fujitsu Ltd スイッチング電源回路
JP2003174720A (ja) * 2001-09-28 2003-06-20 Mitsumi Electric Co Ltd 二次電池の保護回路及び保護回路用ic
JP2004297974A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Toshiba Corp 充電器
WO2005039015A1 (en) * 2003-09-30 2005-04-28 Freescale Semiconductor, Inc. Power supply apparatus

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5960836U (ja) * 1982-10-15 1984-04-20 セイコーエプソン株式会社 充電装置
JPH0191663A (ja) * 1987-09-30 1989-04-11 Toshiba Corp 電力変換装置
JPH04289739A (ja) * 1991-02-14 1992-10-14 Mitsubishi Electric Corp 無停電電源装置
JPH0631344U (ja) * 1992-09-21 1994-04-22 日興電機工業株式会社 自動充電器
JPH1056777A (ja) * 1996-08-09 1998-02-24 Tohoku Ricoh Co Ltd フライバック型多出力dc−dcコンバータ
JPH10228337A (ja) * 1997-02-17 1998-08-25 Nippon Electric Ind Co Ltd 無停電機能付きコンピュータケース
JP2002153054A (ja) * 2000-11-10 2002-05-24 Fujitsu Ltd スイッチング電源回路
JP2003174720A (ja) * 2001-09-28 2003-06-20 Mitsumi Electric Co Ltd 二次電池の保護回路及び保護回路用ic
JP2004297974A (ja) * 2003-03-28 2004-10-21 Toshiba Corp 充電器
WO2005039015A1 (en) * 2003-09-30 2005-04-28 Freescale Semiconductor, Inc. Power supply apparatus

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011041358A (ja) * 2009-08-07 2011-02-24 Kyocera Corp 携帯電子機器
JP2014011960A (ja) * 2012-06-29 2014-01-20 Lsis Co Ltd 電気自動車用充電器
CN103532178A (zh) * 2012-06-29 2014-01-22 Ls产电株式会社 用于电动车辆的充电器
US9178379B2 (en) 2012-06-29 2015-11-03 Lsis Co., Ltd. Charger for electric vehicle
JP2016101082A (ja) * 2014-11-18 2016-05-30 正仁 櫨田 二次電池用の充電器回路
WO2016143296A1 (ja) * 2015-03-10 2016-09-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 蓄電制御システム及び充放電制御方法
JP2016207726A (ja) * 2015-04-17 2016-12-08 株式会社日立ハイテクファインシステムズ トランス及び充電装置
KR101707477B1 (ko) * 2016-09-26 2017-02-16 김상호 전동 운반차 배터리 충전기
JP2018057260A (ja) * 2016-09-27 2018-04-05 和之 豊郷 充電器内蔵型電池
US11563242B2 (en) 2020-09-08 2023-01-24 Kabushiki Kaisha Toshiba Management method, management device, management system, battery-mounted apparatus, and non-transitory storage medium
JP2023099150A (ja) * 2022-02-22 2023-07-11 日本たばこ産業株式会社 充電装置、及び情報処理システム
JP7398588B2 (ja) 2022-02-22 2023-12-14 日本たばこ産業株式会社 充電装置、及び情報処理システム
JP7422268B1 (ja) 2022-02-22 2024-01-25 日本たばこ産業株式会社 充電装置、及び情報処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007181263A (ja) 充電装置
JP5567684B2 (ja) バッテリバランシング回路並びに第1の端子及び第2の端子を有するバッテリの複数のセルに蓄積されたエネルギーのバランシングを行う方法
JP3826929B2 (ja) 電池パック
JP4367251B2 (ja) 電源装置及び電子機器
JP4915600B2 (ja) 充電式電気機器
US7932636B2 (en) Automatic start-up circuit and uninterruptible power supply apparatus having such automatic start-up circuit
JP5029862B2 (ja) 充電装置
JP6094976B2 (ja) スイッチング電源装置および半導体装置
JP2011067004A (ja) 電池パックおよび電動工具
JP6876992B2 (ja) 車両電源装置
JP2007209056A (ja) 蓄電装置
JP2010041826A (ja) Ac−dcコンバータおよびそれを用いる電子機器
US8093865B2 (en) Charging device with backflow prevention
JP2012151921A (ja) インバータ装置及びそれを備えた電動工具
JP2006196296A (ja) 電力バックアップ装置
KR102209827B1 (ko) 에너지 저장 장치
JP4817054B2 (ja) 充電装置
JP2012151920A (ja) インバータ装置及びそれを備えた電動工具
JP2009124934A (ja) 電源装置
JP2008043090A (ja) バッテリ充電装置
JP2011211812A (ja) 電源装置
JP2009089549A (ja) 充電器
JP2012005288A (ja) 充電装置
KR101058351B1 (ko) 레귤레이터와 인버터를 갖는 배터리 충전/방전 제어회로
WO2018155442A1 (ja) 直流給電システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080902

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090901

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091102

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20101228