JP2007180189A - 磁性コア - Google Patents
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Abstract
【課題】磁界のロスを低減させつつコンパクト化させ得る磁性コアを提供することにある。
【解決手段】一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つの脚部と該脚部の他端部側を連結する胴部とによりU字型に形成されており、前記胴部と脚部との連結個所が正面視円弧状に形成されていることを特徴とする磁性コアを提供する。
【選択図】 図1
【解決手段】一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つの脚部と該脚部の他端部側を連結する胴部とによりU字型に形成されており、前記胴部と脚部との連結個所が正面視円弧状に形成されていることを特徴とする磁性コアを提供する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、磁性コアに関し、特に情報と負荷の電力とを同時に送ることができる配線システムに用いる非接触給電装置に用いる磁性コアに関する。
従来、端末器を通じて負荷の操作(監視)制御を行うシステムには、端末器へ中央監視装置から複極のベースバンド信号からなる伝送信号を時分割多重によって送り、各端末器ではこの伝送信号を利用して情報の授受を行うとともに、端末回路部の電源を得るシステムがあった(特許文献1)。
そしてこのシステムでは、埋め込み型の配線器具用に規格されているスイッチボックスとこれに対応する取付枠を用いて操作スイッチ等を設けた操作用端末器を壁面に埋め込み配設することで、従前の壁スイッチと同様な使い方が行われるようになっている。また2組の操作用端末器を取り付ける場合には、2つの取付窓を備えた2連用の取付枠を用い、取付枠の片側の一連分を一連型のスイッチボックスに取り付け、残りの片側を壁面に沿わせるように配置し、夫々の取付窓に操作用端末器を取り付けることで、2つの操作用端末器を併設する構成を採用していた。また取付窓間に設けた導電片を両側の取付窓に設けた操作用端末器のリード片を接触させることで、一方の操作用端末器(スイッチボックス側)から他方の操作用端末器へ信号線を送り配線する構成となっている。
特許第3136006号公報
上述のシステムでは伝送信号により端末器の端末回路部に電力を供給することができるものの、例えば信号線の電流容量等の制限から制御用端末器により制御される負荷への電源供給は夫々の設置場所において商用電源から供給する構成であった。
ところで、給電側の巻線コイルに通電して受電側に向けて磁束を漏洩させ、受電側の巻線コイルに前記磁束による誘導電位を発生させて給電側から受電側に電力を伝達する方法が採用されている。このような電力の伝達方法は、給電側巻線コイルと受電側巻線コイルとを距離を設けて設置した場合であっても実施することが可能であることから給電側コイルと受電側コイルとをそれぞれ別々のモジュール内に設置して給電側モジュールと受電側モジュールとの間を非接触で給電させる方法として利用することができる。
このとき給電側巻線コイルで発生させた磁界が受電側巻線コイル以外に漏洩することを抑制させることで受電側巻線コイルを通過する磁界強度を高めることができ給電側モジュールから受電側モジュールへの給電効率のより高められた非接触給電を実施させ得ることとなる。
そのため、磁性コアにより給電側モジュールと受電側モジュールとの間の磁界を誘導させることが有効となる。
このとき給電側巻線コイルで発生させた磁界が受電側巻線コイル以外に漏洩することを抑制させることで受電側巻線コイルを通過する磁界強度を高めることができ給電側モジュールから受電側モジュールへの給電効率のより高められた非接触給電を実施させ得ることとなる。
そのため、磁性コアにより給電側モジュールと受電側モジュールとの間の磁界を誘導させることが有効となる。
例えば、図6に示すように給電側Xと受電側YとにそれぞれU型コア(磁性コア)11X,11Yと巻線コイル12X,12Yとを用いて非接触給電をさせることができる。このU型コアには、通常、一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つの脚部が形成されており、この2つの脚部の内の一方の脚部から磁束を導入して、該導入した磁束の向きを転換させて、磁束が導入されてきた方向に他方の脚部から磁束を漏洩させるべく、これら脚部の他端側が胴部により連結されてU字型に形成されている。通常、これら脚部は直線状に形成され、前記胴部はこれら脚部に直交する方向に形成されて、脚部と胴部とが正面視直角をなして連結個所が形成されている。また、図6に例示の非接触給電においては受電側U型コア11Yと給電側U型コア11Xとは同一形状のものが用いられている。
そして、受電側U型コア11Yと給電側U型コア11Xとがギャップを介して対称となるように配されている。すなわち、給電側U型コア11Xと受電側U型コア11Yとは、互いに脚部を対向させて環状に配置されている。
そして、受電側U型コア11Yと給電側U型コア11Xとがギャップを介して対称となるように配されている。すなわち、給電側U型コア11Xと受電側U型コア11Yとは、互いに脚部を対向させて環状に配置されている。
また、図6に例示の給電側U型コア11Xは、脚部11X1と脚部11X1との間の胴部11X2に巻線が巻回された巻線コイル12Xが備えられている。受電側U型コア11Yもその胴部11Y2に巻線が巻回された巻線コイル12Yが備えられている。
この給電側巻線コイル12Xに通電すると磁界が発生し、発生した磁界は給電側巻線コイル12Xが備えられた給電側U型コア11Xにより誘導され、給電側U型コア11Xの一脚部から漏洩される。そして、この漏洩された磁界は、この給電側U型コア11Xの一脚部に対向する位置に配された受電側U型コア11Yの一脚部に伝達され、該伝達された磁界は、一脚部と胴部との連結個所で磁束の向きが直角方向に曲折され、胴部により他脚部側に誘導される。さらに、他脚部と胴部との連結個所で磁束の向きが直角方向に曲折されて受電側U型コア11Yの他脚部の端部から給電側に漏洩される。このとき受電側U型コア11Y内部を通過する磁界が形成されることにより、受電側U型コア11Yの胴部11Y2に備えられている巻線コイル12Yに誘導電位が発生する。また、受電側U型コア11Yの他脚部から漏洩された磁界は、この受電側U型コア11Yの他脚部に対向する位置に配された給電側U型コア11Xの他脚部に伝達され給電側U型コア内部を通過することとなる。
このようにして、給電側U型コアと受電側U型コアとを磁路とする環状の磁界が形成されて、給電側から受電側に給電がされる。このとき、ギャップが形成されている個所や磁界の向きが変更される磁性コアの曲折個所などに由来する磁界強度の低下が生じる。このようなロスが生じると給電側から受電側への給電効率が低下してしまうこととなる。この非接触給電に用いられる場合のごとく、磁性コアには、磁界のロスを低減させることが求められている。
磁界のロスを低減させるためには、断面積の大きな磁性コアを用いることも考え得るが、このような磁性コアは、通常、よりコンパクトに使用し得るものが求められており、大きな断面積の磁性コアは採用困難である。すなわち、従来の磁性コアは、磁界のロスを低減させつつもコンパクト化させることが困難であるという問題を有している。
本発明の課題は、磁界のロスを低減させつつコンパクト化させ得る磁性コアを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決すべくなされたもので、磁性コアにかかる請求項1記載の発明は、一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つの脚部と該脚部の他端部側を連結する胴部とによりU字型に形成されており、前記胴部と脚部との連結個所が正面視円弧状に形成されていることを特徴としている。
また、磁性コアにかかる請求項2記載の発明は、請求項1に記載の磁性コアにおいて、 胴部と脚部とが円弧状に形成されて正面視円弧状に形成されていることを特徴としている。
また、磁性コアにかかる請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の磁性コアにおいて、断面が円形に形成されていることを特徴としている。
さらに、非接触給電装置にかかる請求項4記載の発明は、給電側モジュールと該給電側モジュールにより非接触給電される受電側モジュールとを備え、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁性コアが前記給電側モジュールと受電側モジュールとに備えられて前記非接触給電が実施されることを特徴としている。
従来のU型コアなどの磁性コアにおいては、連結個所、特に角先端部分において磁束密度が低下し、実質、磁性コアの有効な断面積が低下しているが、本発明によれば、胴部と脚部との連結個所が円弧状に形成されていることから、従来の磁性コアの角先端部分のように磁束密度が低下した個所が形成されることを抑制させることができ磁界のロスを低減させ得る。しかも、磁性コアから角先端部分など効率の低い個所をなくすことができ、磁性コアをコンパクト化させ得る。すなわち、磁界のロスを低減させつつコンパクト化させ得る。
さらに、本発明によれば、胴部と脚部との連結個所が円弧状に形成されていることから、巻線により形成された巻線コイルを、磁性コアの脚部から連結個所を通して胴部に備えさせることが容易となる効果も奏する。したがって、胴部への巻線コイル装着のために、一旦、脚部を切断し、巻線コイル装着後再び接着させるような手間を省略することができ、さらに、この接着による新たなギャップ形成を抑制させることもできる。
さらに、本発明によれば、胴部と脚部との連結個所が円弧状に形成されていることから、巻線により形成された巻線コイルを、磁性コアの脚部から連結個所を通して胴部に備えさせることが容易となる効果も奏する。したがって、胴部への巻線コイル装着のために、一旦、脚部を切断し、巻線コイル装着後再び接着させるような手間を省略することができ、さらに、この接着による新たなギャップ形成を抑制させることもできる。
また、非接触給電装置にこのような磁性コアを用いた場合には、非接触給電装置をコンパクト化させることができ、しかも、磁性コアの脚部に接着個所が形成されることも抑制されるため磁性コアに新たなギャップ部が形成されて給電効率が低下することを抑制させ得る。
以下に、本発明の好ましい実施の形態について説明する。図1は非接触給電装置を用いた配線システムの構成図である。
この非接触給電装置を用いるシステムでは、建物内の適所において埋め込み配設している1乃至複数のスイッチボックスを基本ベースとして用いる。これらのスイッチボックス間には壁面内に先行配線した電力線L1と、情報線L2とを送り配線する。また、始端のスイッチボックスに対して、配電ボックス1内の主幹ブレーカMBと分岐ブレーカBBとを介して屋内に引き込まれた電力線L1を導入するとともに、外部のインターネット網NTにゲートウェイGW(必要に応じてルータ、ハブ)を介して接続されている情報線L2を導入してある。
この非接触給電装置を用いるシステムでは、建物内の適所において埋め込み配設している1乃至複数のスイッチボックスを基本ベースとして用いる。これらのスイッチボックス間には壁面内に先行配線した電力線L1と、情報線L2とを送り配線する。また、始端のスイッチボックスに対して、配電ボックス1内の主幹ブレーカMBと分岐ブレーカBBとを介して屋内に引き込まれた電力線L1を導入するとともに、外部のインターネット網NTにゲートウェイGW(必要に応じてルータ、ハブ)を介して接続されている情報線L2を導入してある。
これらのスイッチボックスは、例えばJISで規格化された大角形の1個モジュール寸法の埋め込み型の配線器具が3個取り付けることができる1連の取付枠に対応して規格化されたスイッチボックスからなり、上部から配電ボックス1または他のスイッチボックスから送り配線されてくる電力線L1および情報線L2を導入するとともに、下部からは他のスイッチボックスへ送り配線するための電力線L1および情報線L2が導出している。そして各スイッチボックスには非接触給電装置を構成する基本機能モジュール8を接続するゲート装置3を取り付けてある。
ゲート装置3は、ボディ背面部に速結端子構造の接続端子部5a,5bおよび送り配線用の接続端子部5a’、5b’を設け、それぞれに対応する電力線L1、情報線L2を接続するようになっている。また、ボディ前面部には、送られてきた電力線L1に電気的に接続されている接触部を備えた電力路接続口6Aと、送られてきた情報線L2に電気的に接続されている情報路接続口6Bとを有し、モジュール化した接続口6を備えている。
基本機能モジュール8は、後述する拡張機能モジュール9と非接触給電を実施する。基本機能モジュール8は、合成樹脂製で扁平なモジュール本体内に図2に示す回路を内蔵しており、背面部のコネクタ7の被接続部7A,7Bをゲート装置3の接続口6A,6Bに結合させることで、スイッチボックスの前面開口を覆うとともに、周部のフランジをスイッチボックスの前面開口周辺の壁面に重ねた状態となる。
基本機能モジュール8は、図2に示すように、被接続部7Aを介して接続される商用電源ACを整流平滑するAC/DCコンバータ13aと、平滑化された交流電源を高い周波数に変換し、磁性コア11(以下「コア」ともいう)に巻装した巻線コイル12(以下「コイル」ともいう)に印加するDC/ACコンバータ13bと、AC/DCコンバータ13aおよびDC/ACコンバータ13bの間を接続する線路に接続され、安定した直流電圧からなる内部回路の動作電源+Vを得る直流電源部14と、被接続部7Bを介して接続される情報線L2を通じて双方向に伝送される情報信号を送受信部15と、情報線L2を介して受信される情報信号をE/O変換して発光素子LEDを通じて送出するするE/O変換部16と、後述する拡張機能モジュール9側から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDで受光してO/E変換して送受信部15に渡すO/E変換部17とを備えている。
コイル12およびコア11は、基本機能モジュール8と連結する拡張機能モジュール9に電力を非接触で供給するための給電手段を構成するトランスの一次側となる電磁結合部(電力供給部)を構成するもので、連結する拡張機能モジュール9(図3参照)側に設けたコイル18を巻回したコア19にコア11が磁気結合してトランス作用によりコイル18側に電源電圧を誘起させて電力供給を行うようになっている。ここで、DC/ACコンバータ13bにより商用周波数よりも周波数が高い交流電力に変換することで、電磁結合部によるトランス構成の小型化を図っている。
一方、E/O変換部16の発光素子LEDは隣接する拡張機能モジュール9に情報信号を光信号により非接触で伝達するためのもので、連結された拡張機能モジュール9側のO/E変換部20に設けた受光素子PDに対置される。また、O/E変換部17の受光素子LEDは隣接する拡張機能モジュール9から光信号により伝達されてくる情報信号を受け取るためのもので、連接する拡張機能モジュール9側のE/O変換部21の発光素子LEDに対置される。
なお、コア11とコイル12とからなる電磁結合部は、図3では1組しか示していないが、必要に応じて電気的に並列に2組備えていてもよい。また、E/O変換部16の発光素子LED,O/E変換部17の受光素子PDもそれぞれに別の発光素子LED、受光素子PDを接続しており、モジュール本体の両側において側壁に近接する内部位置にそれぞれ1組ずつ配置している。
なお、図2ではゲート装置3の両接続口6A,6Bおよび基本機能モジュール8のコネクタ7の被接続部7A,7Bを縦方向で示しているが、実際は横方向になっている。
この非接触給電装置を用いるシステムでは、電力供給を受けて動作する機能によって複数の種類の拡張機能モジュール9が準備されているが、高さ寸法を基本機能モジュール8と同じ高さ寸法に規格化され、また横幅寸法も規格化された単位モジュール寸法の整数倍に規格化され、また背面を平坦な面に形成して壁面に沿わせることができるようにしている。
拡張機能モジュール9内には図3に示すように上述のコイル18、コア19からなる電磁結合部を2組備え、モジュール本体の両側壁に近接する内部に配置される。電力受給部となる一方の電磁結合部(二次側)には、整流回路28が電気的に接続され、基本機能モジュール8または他の拡張機能モジュール9の一次側から受けた電力を平滑化する。また、電力供給部となる他方の電磁結合部(一次側)には、整流回路28に電気的に接続されたDC/ACコンバータ29が電気的に接続され、平滑化された電力を周波数が高い交流電力に変換する。これらの電磁結合部を構成するコア19の先端が近接配置されるモジュール本体の側面位置が磁気結合部となる。また、整流回路28およびDC/ACコンバータ29間を接続する線路には直流電源部22が接続され、内部回路の動作電源+Vを得るようになっている。
さらに、情報信号を授受するために、拡張機能モジュール9内には連結する基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9から送られてくる光信号からなる情報信号を受光素子PDで受光して電気的な信号に変換するO/E変換部20と、電気信号からなる情報信号を隣接する基本機能モジュール8または9へ光信号からなる情報信号として発光素子LEDで送り出すためのE/O変換部21と、O/E変換部20からの電気信号からなる情報信号を受け取るとともに、電気信号からなる情報信号をE/O変換部21へ送り出す情報信号送受信部23とからなる情報信号送受信手段を二組設け、一方の発光素子LEDと受光素子PDをモジュール本体の左側側壁近傍の内部に、また他方の伝送処理部の発光素子LEDと受光素子PDをモジュール本体の右側側壁近傍の内部に配置してある。ここで、左側に配置される発光素子LEDの位置は、受光素子PDの下側であり、右側に配置される発光素子LEDの位置は受光素子PDの上側となる。また、左側に連結される基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9の右側に配置されている発光素子LEDおよび受光素子PDと、左側に配置されている受光素子PDおよび発光素子LEDとがそれぞれ対向している。また、右側に連結される基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9の左側に配置されている発光素子LEDおよび受光素子PDと、右側に配置されている受光素子PDおよび発光素子LEDとがそれぞれ対向している。そして、モジュール本体内において両側の情報信号送受信部23間を双方向の信号ライン24で接続して、両側に隣接する基本機能モジュール8または拡張機能モジュール9に対して情報信号を中継できるようになっている。
また、拡張機能モジュール9内には、信号ライン24上の情報信号を受信するとともに、信号ライン26上に情報信号を送出する送受信部25と、この送受信部25で受信される情報信号からデータを取り込んで処理を行うとともに、当該拡張機能モジュール9から他の拡張機能モジュール9にデータを送る場合のデータ生成処理を行う演算処理部26と、I/Oインターフェース27を介して演算処理部26との間でデータの授受を行って動作する機能部30とを具備する。これらの各部には、動作電源+Vが前記の直流電源部22から供給される。機能部30の構成は、拡張機能モジュール9によって異なる。
拡張機能モジュール9としては、空調機器の運転操作器を構成する拡張機能モジュールや、空調機器の温度設定器を構成する拡張機能モジュール、照明器具のオン・オフ操作用の壁スイッチを構成する拡張機能モジュール、ガス、火災または防犯用の警報器を構成する拡張機能モジュール、さらに、電力供給を利用した電気カミソリ、電動歯ブラシ、携帯オーディオプレーヤ等の充電器を構成する拡張機能モジュール、インターホンの通話機能と訪問者を撮影するべく設置されたテレビカメラにより撮影される画像を表示する表示機能(モニタ)とを備えたインターホンの親機に対応する子機を構成する拡張機能モジュール等、種々適用可能である。
なお、この配線システムの情報信号の伝送方式としては、ベースバンド伝送またはブロードバンド伝送の何れを採用してもよく、またプロトコルについても限定されないが、音声、映像などを用いるインターホンの親機、子機との間にはJT−H232パケットに基づいて音声・映像を相互に送るようにし、また制御系における操作側からの操作データにより1乃至複数の機能を操作できるような1対1または1対Nの対応が可能なユニキャストやブロードキャストに対応する経路制御プロトコルを適宜採用することが好ましい。また、ゲート装置3間の使用プロトコルと、ゲート装置3に連なる機能モジュール8,9での使用プロトコルとを異ならせることとしてもよく、例えばゲート装置3にプロトコル変換を行うようにしてもよい。
基本機能モジュール8を使用するにあたっては、まず、ゲート装置3を予め建物の適所の壁面に埋設してあるスイッチボックスに取付枠を介して取り付け、先行配線されている電力線L1および情報線L2の接続を行う。その後、ゲート装置3の前面部に設けられた電線路接続口6A,6Bに対して基本機能モジュール8のコネクタ7の対応する被接続部7A,7Bを接続するとともに、基本機能モジュール8をゲート装置3の前面部を覆うように取付枠に取り付ける。この基本機能モジュール8はこの取り付けた状態において壁面よりも前面部が突出し、両側面が室内側に露出することになる。
そして、拡張機能モジュール9は基本機能モジュール8の露出した両側側面(接続面)の一方に片側の側面(接続面)を面接させ、この状態で連結体等により拡張機能モジュール9と基本機能モジュール8とを機械的に連結する。この際、例えば、位置決めのための嵌合手段として、凸部および凹部をそれぞれのモジュールの接続面の対応する位置に設けることにより、モジュール間の連結が確実となる。
さらに、先に連結した拡張機能モジュール9に別の拡張機能モジュール9を連結する場合には、対向側面を面接させた状態で連結体等により互いに機械的に連結する。このようにして図1に示すように順次拡張機能モジュール9(91…93)を側方に連結することができる。なお、基本機能モジュール8の両側に拡張機能モジュール9を連結するようにしてもよい。このようにして、拡張機能モジュール9を連結した後、両端に位置する拡張機能モジュール9または基本機能モジュール8の反連結個所位の側部に脱着自在にエンドカバーを被着することで拡張機能モジュール9の連結施工が完了することとなる。なお、基本機能モジュール8に拡張機能モジュール9を連結しない状態、つまり、未使用のまま置いておく場合にはエンドカバーを基本機能モジュール8の両側部に被着する。
この基本機能モジュール8と拡張機能モジュール9とが互いに側面を当接させて隣接している個所において双方の磁性コアの配置について示した部分断面図である図4を参照しつつさらに説明すると、この基本機能モジュール8は、筐体が正面視矩形に形成されておりこの筐体の右側に磁性コア11が収容されている。
この磁性コア11は、一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つ脚部111と該脚部の他端部側を連結する胴部112とによりU字型に形成されている。そして、胴部112と脚部111との連結個所が正面視円弧状に形成され、さらに、この胴部112や脚部111自身も正面視円弧状に形成されている。しかも、この胴部、脚部、胴部と脚部との連結個所の円弧は中心を同じくしており、全体の正面視が半円形状となってU字型を形成している。そして、上下方向に脚部111を離間させた状態で脚部111を右側方に向けて基本機能モジュール8の筐体内に収容されている。この磁性コア11は、上下の脚部111とこれら脚部111を連結させる胴部112が同じ矩形断面を有している。すなわち、脚部111と胴部112とは、同じ厚さ、同じ幅に形成されており、しかも、円弧状の連結個所においてもその幅と、厚さとを同じくしている。
この磁性コア11は、一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つ脚部111と該脚部の他端部側を連結する胴部112とによりU字型に形成されている。そして、胴部112と脚部111との連結個所が正面視円弧状に形成され、さらに、この胴部112や脚部111自身も正面視円弧状に形成されている。しかも、この胴部、脚部、胴部と脚部との連結個所の円弧は中心を同じくしており、全体の正面視が半円形状となってU字型を形成している。そして、上下方向に脚部111を離間させた状態で脚部111を右側方に向けて基本機能モジュール8の筐体内に収容されている。この磁性コア11は、上下の脚部111とこれら脚部111を連結させる胴部112が同じ矩形断面を有している。すなわち、脚部111と胴部112とは、同じ厚さ、同じ幅に形成されており、しかも、円弧状の連結個所においてもその幅と、厚さとを同じくしている。
前記拡張モジュール9は、前記基本モジュール8と上下方向の長さが同じ様に形成された正面視矩形の筐体を有しており、筐体の左右にそれぞれ前記基本モジュール8に用いられたものと同形の磁性コア19が収容されており、これら磁性コア19は、上下方向に同じ高さに位置し、筐体左側に収容されている磁性コア19は、上下方向に脚部191を離間させた状態で脚部191を左側方に向けて配されており、筐体右側に収容されている磁性コアは、上下方向に脚部191を離間させた状態で脚部191を右側方に向けて配されている。しかも、この拡張モジュール9の磁性コア19は、基本機能モジュール8の右側面と拡張モジュール9の左側面とを当接させて隣接させた場合に基本機能モジュール8内に収容されている磁性コア11の2つの脚部111が、拡張モジュール9の左側に配された磁性コア19の2つの脚部191とが対向するよう配されている。
また、この拡張モジュール9に収容されている磁性コア19も基本機能モジュール8に収容されている磁性コア19と同形状を有しており、胴部192に巻線コイル18が巻回されている点についても同様である。
また、この拡張モジュール9に収容されている磁性コア19も基本機能モジュール8に収容されている磁性コア19と同形状を有しており、胴部192に巻線コイル18が巻回されている点についても同様である。
このように基本機能モジュール8と拡張モジュール9とに磁性コアを収容させることにより、基本機能モジュール8の右側面と拡張モジュール9の左側面とを当接させて基本機能モジュール8と拡張モジュール9とを隣接させた場合には、基本機能モジュール8の磁性コア11と拡張モジュール9の磁性コア19とが対向して略真円となる円環形状に配置されることとなる。
この磁性コアが環状に配置された状態で基本機能モジュール8の巻線コイル12に通電すると該巻線コイル12により発生した磁界が、この磁性コアに誘導されて環状磁界が形成される。このとき受電側となる拡張モジュール9では、左側に配された磁性コア19が巻線コイル18に挿通されていることから、この巻線コイル18を前記環状磁界が通過することになり、該環状磁界により拡張モジュール9の前記巻線コイル18に誘導電位が発生して非接触給電が実施されることとなる。
また、前記拡張モジュール9と同様に磁性コアを収容させた拡張モジュール9を複数用いてこの基本機能モジュール8の右側に複数の拡張モジュールを隣接させて非接触給電させることも可能である。例えば、前記基本機能モジュール8の右側に一拡張モジュールを隣接させ、さらにこの一拡張モジュールの右側に他の拡張モジュールを隣接させることで基本機能モジュール8から一拡張モジュールを介して他拡張モジュールへの非接触の電力供給を実施させることができる。
このように、胴部と脚部との連結個所が円弧状に形成された磁性コアを用いることにより基本機能モジュール8の磁性コア11と、拡張モジュール9の磁性コア19とが略真円となる円環形状に配置されることとなり、磁束密度の低い領域が形成されることを抑制できて磁界のロスを低減させつつ磁性コアをコンパクト化させ得る。すなわち、この磁性コアにおいては、連結個所が正面視円弧状に形成されることで、連結個所が直角に形成されている従来のU型の磁性コアに比べて磁性コアを通る磁界の向きが緩やかに変化されることとなり磁界のロスが低減されることとなる。しかも、脚部から胴部にかけての断面積の変化がないことから、さらに磁界のロスが低減されることとなる。
したがって、非接触給電装置も給電効率を向上させつつコンパクト化させ得る。
さらに、脚部から、脚部と胴部との連結個所を通って胴部にいたる区間において断面積が変化しないことから、この区間において、巻線コイルの移動が妨げられることなく、脚部から連結個所を通じて胴部に巻線コイルを装着させることが容易となる。また逆に脱離も容易であることから、巻線コイルの交換も容易となる。すなわち、巻線コイルを、磁性コアの脚部を切断、接着したりせずに磁性コアから脱着させ得る。
したがって、非接触給電装置も給電効率を向上させつつコンパクト化させ得る。
さらに、脚部から、脚部と胴部との連結個所を通って胴部にいたる区間において断面積が変化しないことから、この区間において、巻線コイルの移動が妨げられることなく、脚部から連結個所を通じて胴部に巻線コイルを装着させることが容易となる。また逆に脱離も容易であることから、巻線コイルの交換も容易となる。すなわち、巻線コイルを、磁性コアの脚部を切断、接着したりせずに磁性コアから脱着させ得る。
なお、本実施形態においては、装置をコンパクト化させ得る点、磁性コアの脚部に接着個所が形成されることを抑制して給電効率の低下を抑制させ得る点など本発明の効果をより顕著に発揮させ得ることから磁性コアを非接触給電装置に用いる場合を例に説明したが、本発明においては、磁性コアの用途をこのようなものに限定するものではない。
また、本実施形態においては、一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つの脚部と該脚部の他端部側を連結する胴部とによりU字型に形成され、この胴部と脚部との連結個所が円弧状に形成されている磁性コアとして、図5a)に示すような正面視が半円形状のものを例に説明したが、本発明においては磁性コアをこのような正面視が半円形状のものに限定するものではなく、図5b)に示すような半円よりも円弧の範囲の狭い円弧形状に全体を形成させることもできる。また、磁性コア全体で円弧形状を有しているものに限定されるものでもなく、図5c)に示すような胴部が直線形状に形成されているような形状であってもよく、脚部が直線形状に形成されていてもよい。さらには、本実施形態においては、断面形状が矩形のものを例に説明したが、本発明においては、図5d)に示すような円形断面を採用することも可能である。
この図5d)に示すように磁性コアを円形断面に形成させることで、磁性コアを断面矩形に形成した場合に比べて磁性コア中の磁束密度をより高めることができる。すなわち、矩形断面の磁性コアの場合には、断面角部が中心部に比べて磁性密度が低くなるが、この角部をなくして断面円形に形成させた場合には、断面内の磁束密度を均一化でき磁性コア中の磁束密度をより高めることができる。
8:基本機能モジュール、9:拡張モジュール、11,19:磁性コア、12,18:巻線コイル、X:給電側モジュール、Y:受電側モジュール
Claims (4)
- 一端部側を同一方向に向けて互いに離間されて配された2つの脚部と該脚部の他端部側を連結する胴部とによりU字型に形成されており、前記胴部と脚部との連結個所が正面視円弧状に形成されていることを特徴とする磁性コア。
- 胴部と脚部とが円弧状に形成されて正面視円弧状に形成されている請求項1に記載の磁性コア。
- 断面が円形に形成されている請求項1又は2に記載の磁性コア。
- 給電側モジュールと該給電側モジュールにより非接触給電される受電側モジュールとを備え、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁性コアが前記給電側モジュールと受電側モジュールとに備えられて前記非接触給電が実施されることを特徴とする非接触給電装置。
Priority Applications (1)
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JP2005375640A JP2007180189A (ja) | 2005-12-27 | 2005-12-27 | 磁性コア |
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JP2013106477A (ja) * | 2011-11-15 | 2013-05-30 | Toshiba Corp | 共振子および無線電力伝送装置 |
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2005
- 2005-12-27 JP JP2005375640A patent/JP2007180189A/ja not_active Withdrawn
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US10154341B2 (en) | 2008-02-25 | 2018-12-11 | Tivo Solutions Inc. | Stackable communications system |
US10158940B2 (en) | 2008-02-25 | 2018-12-18 | Tivo Solutions Inc. | Stackable communications system |
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