JP2007177562A - 板状部材による壁面からの水平張り出し構造 - Google Patents

板状部材による壁面からの水平張り出し構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2007177562A
JP2007177562A JP2005379131A JP2005379131A JP2007177562A JP 2007177562 A JP2007177562 A JP 2007177562A JP 2005379131 A JP2005379131 A JP 2005379131A JP 2005379131 A JP2005379131 A JP 2005379131A JP 2007177562 A JP2007177562 A JP 2007177562A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hole
plate
pipe
universal joint
wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005379131A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4502951B2 (ja
Inventor
Yoshimichi Takada
良道 高田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
DEVICE KK
Original Assignee
DEVICE KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by DEVICE KK filed Critical DEVICE KK
Priority to JP2005379131A priority Critical patent/JP4502951B2/ja
Publication of JP2007177562A publication Critical patent/JP2007177562A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4502951B2 publication Critical patent/JP4502951B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Building Awnings And Sunshades (AREA)

Abstract

【課題】 本来の軽快でスマートなデザインに悪影響を与えることなく、適切な位置に適切な照明を施すことを可能とすること。
【解決手段】四辺形の板ガラス1を、その後端は外壁3で、上面は外壁3との間に配した二本の支持アーム5で支持してガラスによる庇を構成する。支持アーム5と板ガラス1とはユニバーサルジョイント4を介して結合し、その結合部は、ケース部4cに構成した上挟持部4f、下挟持部4a及び板ガラス1の連結孔1aを通じて上挟持部4fと下挟持部4aとを連結する連結ねじ4gで構成し、下挟持部4aにLED照明部6を構成し、これに結合するプラス側の電力供給線7aは両ユニバーサルジョイント4及び支持アーム5の内部を通じて外壁3の内側まで引き込み、アース側7bはユニバーサルジョイント4及び支持アーム5自体を利用して外壁3の内側まで引き込むように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、建築物に於ける庇や棚のような壁面から張り出した構造であって、張り出し部がガラス又はアルミニウム板のような板状部材で構成され、かつその一部に照明手段が配設された板状部材による壁面からの水平張り出し構造に関するものである。
従来、ガラスで庇や棚のようなガラスによる壁面からの水平張り出し構造を構成する場合は、金属フレームで張り出し面を構成する板ガラスの周囲を囲んでこれを補強し、これを、更に、その後部を壁面に固設したH鋼や角パイプのような構造用フレームで支持し、同時に該構造用フレームの途中と壁面間を繋ぐ複数の棒状ステイでこれらを支持するように構成するのが普通であり、これらに於いて、板ガラスは荷重を受ける構造材ではなく、実質的には仕上げ材となっていたと云って良い構成となっていたものである。
このような従来例のガラスで構成した庇や棚は、上記のように、実質的には、ガラス部分は、金属フレーム等による構造材に付設した仕上げ材的に用いられてきたものであり、金属製の構造用フレームが大きな部分を占めるため、ガラスによる軽快でスマートな感じが得られず、重たく鈍い感じとなり、デザイン性に乏しい物となっていた。
そこで本件出願人は、以上のような従来技術の問題点を解決し、金属製の構造材の仕上げ材のような態様ではなく、ガラスによって充分な強度を備えた庇や棚の構造を構成し得るようにすることにより、全体として、明るく軽快でスマートなデザインを容易に行うことができる優れたガラスによる壁面からの水平張り出し構造の提案(特許文献1)を行った。
このガラスによる壁面からの水平張り出し構造は、四辺形の板ガラスを、その後端を壁内に埋め込んだ後端支持部で起伏自在かつ水平方向回動自在に支持し、かつその面内の一以上の部位を、後端を壁内に、先端を該面内の部位に、それぞれユニバーサルジョイントを介して結合した支持アームで支持するものである。
この特許文献1によれば、金属フレームのような構造材を不要としながら、充分な強度を備えるとともに、明るく軽快でスマートなデザインのガラスによる壁面からの水平張り出し構造、たとえば、ガラスによる庇や棚等を容易に構成することができたものであり、充分所期の目的を達成できたものである。従って、これ自体には何も問題はないが、これを、市場にガラスによる庇として提供して行く内に、これに何らかの照明手段を付加すればより好ましいとの要望が生じるに至った。
更に、以上の技術は、前記板ガラスに代えて、同様に、軽快でスマートなデザインを実現可能なアルミニウム板等の板状部材にまで拡張可能であり、その要望もあるため、板状部材による壁面からの水平張り出し構造まで拡張し、同様にこれに何らかの照明手段を付加することを検討するに至った。
特許第3714903号公報
本発明は、以上のような特許文献1の発明又はこれに類するものに対して新たに生じた照明手段を付加したいという要望に応えるものであり、本来の軽快でスマートなデザインに悪影響を与えることなく、適切な位置に適切な照明を施すことが可能な照明手段を備えた板状部材による壁面からの水平張り出し構造を提供することを解決の課題とするものである。
本発明の1は、四辺形の板状部材を、その後端を壁体に固定した後端支持部で支持し、かつその面内の一以上の部位を、後端を壁体に、先端を該面内のいずれかの部位に各々ユニバーサルジョイントを介して結合した支持アームで支持する板状部材による壁面からの水平張り出し構造に於いて、
前記両ユニバーサルジョイントの内、前記板状部材と結合する側のそれには、該板状部材との結合部を、該ユニバーサルジョイントのケース部に構成した上挟持部、該上挟持部と板状部材を挟んで表裏対応する裏面側に配する下挟持部及び該板状部材に開口した連結孔を通じて該上挟持部と下挟持部とを連結する連結手段で構成し、
前記下挟持部に照明手段を配し、該照明手段に電力を供給すべく接続した電力供給線を両ユニバーサルジョイント及び支持アームを通じて延長し、該電力供給線を壁体の内側まで引き込むべく構成した照明付きの板状部材による壁面からの水平張り出し構造である。
本発明の2は、本発明の1の板状部材による壁面からの水平張り出し構造に於いて、前記各ユニバーサルジョイントを、球体支承部を備えたケース部と、該ケース部の球体支承部に転動自在に支持される転動球体と、該転動球体から突出する連結管とで構成し、
該球体支承部には、支承する転動球体側から結合対象の壁体又は板状部材側に連通する通孔を形成し、該転動球体には該球体支承部の通孔と該連結管の中空部とを連通する連通孔であって、該球体支承部側に向かって拡大する連通孔を形成し、
前記支持アームをパイプ体で構成し、かつその両端と前記各ユニバーサルジョイントの転動球体から突出する連結管との間に、相互をこれを介して結合すべく結合管を配し、
前記各ユニバーサルジョイントの内、前記板状部材と結合する側のそれに構成した上挟持部、連結手段及び下挟持部に各々相互を連通する通孔を形成し、該上挟持部の通孔を前記球体支承部の通孔に連通させ、かつ下挟持部の通孔をその下端が前記照明手段側に開口するように形成し、
前記各ユニバーサルジョイントの内、壁体に結合する側のそれには、該壁体との結合部を、該ユニバーサルジョイントのケース部に構成した外挟持部、該外挟持部と壁体を挟んで内外対応する内面側に配する内挟持部及び該壁体に開口した連結孔を通じて該外挟持部と内挟持部とを連結する連結パイプで構成し、
該外挟持部に、該当するユニバーサルジョイントの球体支承部の通孔及び前記連結パイプの中空部に連通する通孔を形成し、前記内挟持部に該連結パイプを貫通結合させる貫通結合孔を形成し、
前記照明手段に電力を供給する電力供給線を、該照明手段から、順次、前記ユニバーサルジョイントの板状部材との結合部を構成する下挟持部、連結手段及び上挟持部に各々形成した通孔、球体支承部の通孔、転動球体の連通孔、連結管の中空部、前記支持アームを構成するパイプ体の中空部を該ユニバーサルジョイントの連結管の中空部と結合する結合管の中空部、該パイプ体の中空部、結合管の中空部、前記他のユニバーサルジョイントの連結管の中空部、転動球体の連通孔、球体支承部の通孔、壁体との結合部を構成する外挟持部の通孔及び連結パイプの中空部を、各々通じて壁体の内側に引き込むように構成したものである。
本発明の3は、本発明の2の板状部材による壁面からの水平張り出し構造に於いて、前記支持アームを構成するパイプ体を二つの支分パイプ体で構成し、両支分パイプ体の内端に相互に逆回り関係となる雌ねじを形成し、両者をその間に配した結合パイプであって、その外周両側に各々対応する側の雌ねじに螺合し得る雄ねじを形成した結合パイプで連結することとし、該二つの支分パイプの中空部及び結合パイプの中空部を前記電力供給線の通過部位としたものである。
本発明の4は、本発明の2又は3の板状部材による壁面からの水平張り出し構造に於いて、前記支持アーム、前記ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部を導電性材料で構成し、前記電力供給線の一対の線の内の一方を該支持アーム、該ユニバーサルジョイント、該板状部材との結合部及び該壁体との結合部で兼ねることとしたものである。
したがって本発明の1の板状部材による壁面からの水平張り出し構造によれば、その本来の軽快でスマートなデザインに全く悪影響を与えることなく、照明手段を付加した板状部材による壁面からの水平張り出し構造、たとえば、板ガラスやアルミニウム板等による庇や棚等を容易に構成することができる。
本発明の2の板状部材による壁面からの水平張り出し構造によれば、照明手段に電力を供給する電力供給線を、前記支持アーム、前記ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部に、合理的かつ簡明な態様で通孔等の適切な広さの空間を構成し、その中に配したものであり、これによって外観のデザインに悪影響を与えることなく、壁体の内側まで引き込むことができるようになったものである。ユニバーサルジョイントの部位で、その一定範囲での屈曲角度変更を許容しつつその内部に電力供給線を配し得るようになっているものでもある。
本発明の3の板状部材による壁面からの水平張り出し構造によれば、その内部への電力供給線の配置を許容しながら、支持アームの長さを調節し得るものである。
本発明の4の板状部材による壁面からの水平張り出し構造によれば、電力供給線の一対の内の一方を導電性材料で構成した前記支持アーム、前記ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部で兼用することができるため、一層構成が簡明となり、合理化されたものとなる。
本発明は照明手段付きの板状部材による壁面からの水平張り出し構造である。
この板状部材による壁面からの水平張り出し構造は、基本的には、四辺形の板状部材を、その後端を壁体に固定した後端支持部で支持し、かつその面内の一以上の部位を、後端を壁体に、先端を該面内のいずれかの部位に各々ユニバーサルジョイントを介して結合した支持アームで支持するものであり、前記後端支持部は、前記板状部材の後端を起伏自在かつ水平方向回動自在に支持し得るものであるのが好ましい。その具体的な構成は自由である。
前記照明手段は、前記両ユニバーサルジョイントの内、前記板状部材と結合する側のそれの該板状部材との結合部であって、該板状部材の下側に位置する部位に下向きに取り付ける。
具体的には次の通りである。
即ち、該結合部は、該ユニバーサルジョイントのケース部に構成した上挟持部、該上挟持部と板状部材を挟んで表裏対応する裏面側に配する下挟持部及び該板状部材に開口した連結孔を通じて該上挟持部と下挟持部とを連結する連結手段で構成し、前記照明手段は、該下挟持部に取り付ける。そして該照明手段に電力を供給すべくこれに接続した電力供給線は、前記両ユニバーサルジョイント及び支持アームを通じて延長し、壁体の内側まで引き込むべく構成したものである。
前記照明手段を構成する光源は、特定のものに限定されないが、なるべく小型で、十分な光量を持ち、更に省電力であるのが好ましい。その意味で、高輝度タイプのLED(発光ダイオード)が適当である。この種のLEDを数個組み合わせれば、低消費電力で十分な光量を確保することができる。
また前記支持アーム及び前記両ユニバーサルジョイントを通じて電力供給線を延長する構成も特定のそれに限定されない。
例えば、以下のように構成することができる。
前記各ユニバーサルジョイントは、球体支承部を備えたケース部と、該ケース部の球体支承部に転動自在に支持される転動球体と、該転動球体から突出する連結管とで構成し、該球体支承部には、支承する転動球体側から結合対象の壁体又は板状部材側に連通する通孔を形成し、該転動球体には該球体支承部の通孔と該連結管の中空部とを連通する連通孔であって、該球体支承部側に向かって拡大する連通孔を形成する。
前記支持アームはパイプ体で構成し、かつその両端と前記各ユニバーサルジョイントの転動球体から突出する連結管との間に、相互をこれを介して結合すべく結合管を配する。
前記各ユニバーサルジョイントの内、前記板状部材と結合する側のそれに構成した上挟持部、連結手段及び下挟持部には、各々相互を連通する通孔を形成し、該上挟持部の通孔を前記球体支承部の通孔に連通させ、かつ下挟持部の通孔をその下端が前記照明手段側に開口するように形成する。
前記各ユニバーサルジョイントの内、壁体に結合する側のそれには、該壁体との結合部を、該ユニバーサルジョイントのケース部に構成した外挟持部、該外挟持部と壁体を挟んで内外対応する内面側に配する内挟持部及び該壁体に開口した連結孔を通じて該外挟持部と内挟持部とを連結する連結パイプで構成し、該外挟持部に、該当するユニバーサルジョイントの球体支承部の通孔及び前記連結パイプの中空部に連通する通孔を形成し、前記内挟持部に該連結パイプを貫通結合させる貫通結合孔を形成する。
具体的には、例えば、該連結パイプの外端は相互間に配した連結雄ねじを介して外挟持部に結合する。該連結雄ねじは、その先端側と後端側とでねじの方向を逆転させたねじ部材であり、その先端側の雄ねじを前記外挟持部の通孔に形成した雌ねじに螺合させ、後端側を前記連結パイプの外端側内周に形成してある雌ねじに螺合させることで両者を結合するものである。また該連結パイプの内端側外周には雄ねじを形成し、かつ前記内挟持部の中心の貫通結合孔としては結合雌ねじを形成しておき、壁体の内面側で連結孔から突出した連結パイプの雄ねじに該内挟持部の結合雌ねじを螺合して結合固定する。この場合の設置対象の壁体の厚みの違いに対しては、螺合位置を深くするか浅くするかで吸収できる。また上記螺合による結合は、該連結パイプの端部に更にナット等を螺合することで強化され、これによって該連結パイプの引き抜き強度が高められる。
それぞれ以上のように構成した上で、前記照明手段に電力を供給する電力供給線は、該照明手段から、順次、前記ユニバーサルジョイントの板状部材との結合部を構成する下挟持部、連結手段及び上挟持部に各々形成した通孔、球体支承部の通孔、転動球体の連通孔、連結管の中空部、前記支持アームを構成するパイプ体の中空部を該ユニバーサルジョイントの連結管の中空部と結合する結合管の中空部、該パイプ体の中空部、結合管の中空部、前記他のユニバーサルジョイントの連結管の中空部、転動球体の連通孔、球体支承部の通孔、壁体との結合部を構成する外挟持部の通孔及び連結パイプの中空部を各々通じて壁体の内側に引き込むようにするものである。なお要所の通孔には、電力供給線を配した後、シーリング材を充填して、照明手段側及び壁体の内側に雨水等が浸入しないように対策するべきである。
また前記支持アームを構成するパイプ体は、二つの支分パイプ体で構成し、両支分パイプ体の内端に相互に逆回り関係となる雌ねじを形成し、両者をその間に配した結合パイプであって、その両端外周に各々対応する側の雌ねじに螺合し得る雄ねじを形成した結合パイプで連結することとし、該二つの支分パイプの中空部及び結合パイプの中空部を前記電力供給線の通過部位とすることもできる。
更にまた前記支持アーム、前記ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部は、導電性材料で構成するものとし、前記電力供給線の一対の線の内の一方を該支持アーム、該ユニバーサルジョイント、該板状部材との結合部及び該壁体との結合部で兼ねることとすることも可能であ。
なお前記四辺形の板状部材としては、デザイン上のスマートさや軽快さを失わない種々のそれを自由に採用することができる。例えば、板ガラスやアルミニウム板等が適当である。
また該板ガラスも特定のそれに限定されない。一般のガラス又は強化ガラスのいずれも使用可能であり、単板のガラス又は合わせガラス等も採用可能である。種々のそれを自由に採用することができる。もっともそれぞれ用途に応じた必要な強度を有する必要があるのは云うまでもない。多くの場合は、建物外面に取り付けられることになるが、例えば、建物の開口部上等に張り出す庇に構成する場合は、あり得る最大風圧等を考慮して用いる板ガラスの種類を決定する。このような場合は通常強化ガラス以外は採用が困難である。このように強化ガラスを採用した場合は、容易に損傷を生じることはないが、単板の場合は、その一面に飛散防止フィルムを貼付し、たとえ、破損した場合でも、砕けたガラス片が飛散するのを防止するようにするのが適当である。合わせガラスの場合はこのような飛散防止フィルムは不要である。
また前記アルミニウム板も種々の構成のそれを自由に採用することができる。例えば、内部のハニカム構造を両面の薄い支分アルミニウム板で挟んで構成したものを採用する等である。
したがって本発明の板状部材による壁面からの水平張り出し構造によれば、その本来の軽快でスマートなデザインに全く悪影響を与えることなく、照明手段を付加した板状部材による壁面からの水平張り出し構造、たとえば、板ガラスやアルミニウム板による庇や棚等を容易に構成することができる。
より具体的には、前記のように、照明手段に電力を供給する電力供給線を、前記支持アーム、前記ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部に、前記の態様で通孔等の適切な広さの空間を構成し、その中に配した場合には、これによって外観のデザインに悪影響を与えることなく、壁体の内側まで引き込むことができることになる。前記のように、ユニバーサルジョイントの転動球体に球体支承部側に向かって拡大する連通孔を形成した場合は、該ユニバーサルジョイントの部位で、該連通孔の球体支承部側への拡大角度の範囲内でその屈曲角度を変えても内部に配した電力供給線に損傷を生じさせるような虞はない。
また前記支持アームを構成するパイプ体を、前記したように、二つの支分パイプ体で構成し、両支分パイプ体の内端に相互に逆回り関係となる雌ねじを形成し、その間に、その両端外周に各々対応する側の雌ねじに螺合し得る雄ねじ形成した結合パイプを配して連結することとした場合は、支持アーム中に電力供給線を支障なく配しつつ、その長さを調節し得るものとすることができる。
更にまた前記支持アーム、前記ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部を導電性材料で構成するものとした場合は、前記のように、前記電力供給線の一対の線の内の一方を該支持アーム、該ユニバーサルジョイント、該板状部材との結合部及び該壁体との結合部で兼ねることとすることも可能であり、このようにすることにより、一層構成を合理化することができる。
以下、板ガラスによる庇に適用した本発明の実施例を添付図を参照しながら詳細に説明する。
図1及び図6に示すように、この実施例のガラスによる庇は、基本的に、庇本体を構成する四辺形の板ガラス1と、その後端を支持する後端支持部2と、該板ガラス1の上面の一部と該板ガラス1が張り出す外壁(壁体)3との間を各々ユニバーサルジョイント4、4を介して結合する一対の支持アーム5、5と、各一方のユニバーサルジョイント4、4の板ガラス1との結合部を構成する後記下挟持部4aに配したLED照明部6と、電力供給線7aとで構成したものである。
前記板ガラス1としては、この実施例では、図1、図2(a)、図5及び図6に示すように、二枚の板ガラスを接着性を有する中間膜を介して接合して構成した合わせガラスを採用したものである。
また前記後端支持部2は、図1、図5及び図6に示すように、その支持枠部材8の後端を外壁3に当接した状態で固定し、その支持枠部材8に、前記板ガラス1の後端を挿入した外装保持部9を装入してこれを支持するように構成したものである。この支持は、該板ガラス1を起伏自在かつ水平方向回動自在となるように設定した。
前記後端支持部2は、具体的には、図5に示すように、前記板ガラス1の後端全体を外装して接着固定する断面コ字形の外装保持部9と、該外装保持部9を更に外装する断面コ字形の支持枠部材8と、該支持枠部材8を構成する上板部8aと該外装保持部9の上面との間及び前記支持枠部材8の下板部8bと前記外装保持部9の下面との間にそれぞれ充填する弾性充填部材10と、前記支持枠部材8の背板部8cに取り付けた外壁3への固定用のアンカー11とで構成したものであり、その内、前記外装保持部9は、予め工場で、前記板ガラス1の後端に外装し、接着固定しておくものとする。
前記外装保持部9は、同図に示すように、その後端に後方に延長させた延長片9a及びその後端から垂下させた係止片9bを備えており、この外装保持部9を前記支持枠部材8中に組み込むと、その下板部8bから立ち上げた係合突片8dが該外装保持部9の後端と該係止片9bとの間に進入係止することになり、該外装保持部9に対する抜け止め作用を果たすことになる。更に該外装保持部9を該係合突片8dの先端付近を中心に起伏可能にすることにもなる。
また前記外装保持部9の後端と前記係止片9bとの間の隙間を、この間に挿入される係合突片8dの厚みに対して、この実施例では3倍程度になるように設定し、該外装保持部9の後端と前記係止片9bとの間で前記係合突片8dに相対的に水平方向の回動の余裕をも持たせるようにする。
前記支持枠部材8は、先に述べ、かつ図5に示すように、断面コ字形の部材であり、その上部を構成する上板部8aと、これと平行な下部を構成する下板部8bと、該上板部8a及び下板部8bの後端を相互に結合する背板部8cとで構成したものである。既述のように、該背板部8cに外壁3に固定するためのアンカー11を取り付ける。同図に示すように、この実施例では、アンカー11を、その本体の基端を該背板部8cの外面に当接させ、かつ内面側から該背板部8cに開口した結合孔を通じてビスを該本体に差し込む態様で、該背板部8cに固設するものである。なお、云うまでもなく、該アンカー11の本体側は上記ビスを深く差し込むことで周方向に膨らみ、挿入されている外壁3の下孔に固定されることになる。
前記支持枠部材8は、板ガラス1に固設した外装保持部9とは分離状態で運び込まれ、これのみを建築現場で外壁3の所定位置に配し、前記アンカー11によって固設する。この後、先に述べたように、板ガラス1に固設した外装保持部9をこれに組み込む作業手順とする。
前記弾性充填部材10は、同図に示すように、前記外装保持部9の上面と前記支持枠部材8の上板部8aとの間及び該外装保持部9の下面と前記支持枠部材8の下板部8bとの間のそれぞれに於いて、最奥部に充填し、上下の部材を結合するゴム製弾性部材10aと、最外部に充填するシーリング材10bと、上記ゴム製弾性部材10aと該シーリング材10bとの間に配するバックアップ材10cとで構成する。
また既述のように、前記板ガラス1は、その上面の一部と該板ガラス1が張り出す外壁3との間を各々ユニバーサルジョイント4、4を介して結合する一対の支持アーム5、5で支持するものであり、各ユニバーサルジョイント4、4には、云うまでもなく、その一端側には支持アーム5との結合手段が構成され、他端側には板ガラス1の一部又は外壁3との結合手段が構成されている。
前記支持アーム5、5の各ユニバーサルジョイント4、4は、図2(a)、(b)及び図4に示すように、球体支承部4bを備えたケース部4cと、該ケース部4cの球体支承部4bに転動自在に支持される転動球体4dと、該転動球体4dから突出する連結管4eとで構成し、該球体支承部4bには、支承する転動球体4d側から結合対象の外壁3又は板ガラス1側に連通する通孔4b1を形成し、該転動球体4dには該球体支承部4bの通孔4b1と前記連結管4eの中空部4e1とを連通する連通孔4d1を形成する。
前記ケース部4cは、図2(a)及び図4に示すように、その長さ方向の両端側に開口しており、前記球体支承部4bを配した部位より前記支持アーム5と結合する側の周側内面が該球体支承部4bと共に転動自在に転動球体4dを支承するように構成されている。また該転動球体4dは、前記連結管4eを、該ケース部4cの該支持アーム5と結合する側の開口部から突出させるべく配してあり、該ケース部4cのこちら側の開口部は、該連結管4eの該ケース部4cに対する最大屈曲角度に対応させ、必要な方向に大きく切り欠いた構成としてある。
前記転動球体4dに形成した連通孔4d1は、図2(a)、(b)及び図4に示すように、該球体支承部4b側に向かって拡大した構成とする。前記連結管4eは、前記したところから理解されるように、前記ケース部4cに対して一定の範囲で屈曲可能になっており、この角度を変更すれば、該転動球体4dが回転し、その連通孔4d1の球体支承部4b側の開口部が後者の通孔4b1と不一致になる可能性がある。そこで、これを回避すべく、該連結管4eの屈曲範囲に対応する該転動球体4dのいずれの転動角度でも、該連通孔4d1の該球体支承部4b側の開口部が後者の通孔4b1に対応して開口しているように、こちら側に向かって拡大した構成としたものである。
前記各支持アーム5、5の両ユニバーサルジョイント4、4の内、前記板ガラス1と結合する側のそれには、特に図2(a)に示すように、該板ガラス1との結合部を以下のように構成する。
この結合部は、図2(a)に示すように、該ユニバーサルジョイント4のケース部4cの下部側で該板ガラス1の上面に当接する側に構成した上挟持部4f、該上挟持部4fと該板ガラス1を挟んで表裏対応する裏面側に配する下挟持部4a及び該板ガラス1に開口した連結孔1aを通じて該下挟持部4aを該上挟持部4fに結合すべく前者に突設した連結ねじ(連結手段)4gで構成したものである。
前記上挟持部4fは、図2(a)に示すように、下部の鍔部と上部の雄ねじ部とからなり、上部の雄ねじ部は、これを前記ケース部4cの下部内周に形成した雌ねじ部に下方からねじ込むことで該上挟持部4fを該ケース部4cの下端に取り付けつつ、その内部の球体支承部4bを所定の位置に位置決めし、該球体支承部4bとケース部4cのそれより上部内側の部位とに於ける前記転動球体4dの転動自在な支承を確保しているものである。
前記下挟持部4aは、図2(a)に示すように、鍔状の部材であり、その両側の二カ所に取り付けネジ穴を備え、かつその上部中央に前記連結ねじ4gを立ち上げたものである。同図に示すように、該下挟持部4aを連結孔1aに対応させて前記板ガラス1の下面に当接させ、その中央の連結ねじ4gを該連結孔1aを通じて、その上面に当接させた上挟持部4fの雌ねじに進入螺合させ、これらを該板ガラス1を挟持状態にしつつ固定する。
なお該上挟持部4fの雌ねじは、同図に示すように、その中央に貫通した通孔4f1の内周に形成したものであり、以上の状態で、この通孔4f1は、下挟持部4aの中央に形成した通孔4a1及びこれに連続する連結ねじ4gに形成した通孔4g1と連通状態となる。また、以上のように、上挟持部4fと下挟持部4aとを板ガラス1に挟持状態に固定する場合には、該上挟持部4fと板ガラス1の間、該下挟持部4aと板ガラス1との間には、該板ガラス1に損傷を与えない趣旨及び水密性を高めて連結孔1a、そしてこれを通じて後記基板部6b上に雨水等が浸入しないようにする趣旨で適当な樹脂製のスペーサシートを介在させる。
また前記各支持アーム5、5の両ユニバーサルジョイント4、4の内、前記外壁3と結合する側のそれには、特に図4に示すように、該外壁3との結合部を以下のように構成する。
この結合部は、図4に示すように、該ユニバーサルジョイント4のケース部4cの外端部側で該外壁3の外面に当接する側に構成した外挟持部4h、該外挟持部4hと該外壁3を挟んで内外対応する内側に配する内挟持部4i、該外壁3に開口した連結孔3aを通じて該外挟持部4hと内挟持部4iとを連結する連結パイプ4j、該外挟持部4hと該連結パイプ4jとを結合する連結雄ねじ4j1、及び該内挟持部4iと連結パイプ4jとの後記螺合状態を更に強化するナット4i2で構成したものである。
前記外挟持部4hは、図4に示すように、外端の鍔部と内側の雄ねじ部とからなり、内側の雄ねじ部は、これを前記ケース部4cの下部内周に形成した雌ねじ部に下方からねじ込むことで該外挟持部4hを該ケース部4cの外端に取り付けつつ、その内部の球体支承部4bを所定の位置に位置決めし、該球体支承部4bとケース部4cのそれより内側の部位とに於ける前記転動球体4dの転動自在な支承を確保しているものである。
前記内挟持部4iは、図4に示すように、鍔状の部材であり、その両側の二カ所に取付孔を備え、かつその中央に結合雌ねじ(貫通結合孔)4i1を形成したものである。前記連結パイプ4jは、同図に示すように、外壁3に開口した連結孔3a中に装入し、その外端を前記連結雄ねじ4j1を介して該外壁3の該当する外面部位に配した前記外挟持部4hに結合し、内端を前記内挟持部4iの結合雌ねじ4i1に螺合状態で貫通させ、更にその端部側にナット4i2を螺合することによってその引き抜き強度を高めたものである。
前記連結雄ねじ4j1は、その先端側と後端側とでねじの方向を逆転させたねじ部材であり、その先端側の雄ねじを前記外挟持部4hの通孔4h1に形成した雌ねじに螺合させ、後端側を前記連結パイプ4jの外端側内周に形成してある雌ねじに螺合させることで両者を結合するものである。
なお、以上のように、外挟持部4hを外壁3に接合固定する場合には、該外挟持部4hと外壁3との間に、該外壁3に損傷を与えない趣旨及び水密性を高めて連結孔3a及び連結パイプ4jを通じて外壁3の内部(室内)に雨水等が浸入しないようにする趣旨で適当な樹脂製のスペーサシートを介在させる。
また前記連結パイプ4jの内端は、前記したところから理解されるように、途中から雄ねじが形成してあり、図4に示すように、これに前記内挟持部4iをその結合雌ねじ4i1で螺合し、該内挟持部4iの内面が該外壁3の内面に圧接状態になるまで螺合締め付けを行うことにより、該外壁3の厚みに自在に対応することができる。この後、該内挟持部4iの二カ所に形成してある取付孔から対面する外壁3にビスをねじ込んでこの螺合状態を固定する。更に該内挟持部4iの結合雌ねじ4i1から突出する該連結パイプ4jの内端にはナット4i2を螺合してその固定を確実にし、該連結パイプ4jの引き抜き強度を高める。
なお前記連結雄ねじ4j1は、図4に示すように、その中央に通孔4j2を開口してあるものであり、この状態で、前記外挟持部4hの通孔4h1は、該連結雄ねじ4j1の通孔4j2と連通し、この通孔4j2は、前記連結パイプ4jの中空部に連通し、該連結パイプ4jの中空部は内端で外壁3の内側に開口している。
前記支持アーム5は、図3に示すように、二つの支分パイプ5a、5aと、これを接続する結合パイプ5bとで構成したものである。各支分パイプ5a、5aの内端には相互に逆回り関係となる雌ねじが形成してあり、他方、該結合パイプ5bには、その外周両側にに各々対応する側の雌ねじに螺合し得る雄ねじが形成してあり、同図に示すように、両支分パイプ5a、5aの間に該結合パイプ5bを位置させ、それぞれ該当する端部で両者を螺合すれば、支持アーム5としての全体の長さを調節しながら、両支分パイプ5a、5aを連結することができる。
なお該両支分パイプ5a、5aの中空部は、前記結合パイプ5bの通孔5b1で連通するようになっている。
該支持アーム5の両端、即ち、両支分パイプ5a、5aの各外端は、図2(a)及び図4に示すように、結合管5cを介して前記ユニバーサルジョイント4の転動球体4dから突出する連結管4eと接続する。該両支分パイプ5a、5aの各外端内周には雌ねじが形成してあり、該連結管4eの通孔4e1の内周にはこれと逆向きの雌ねじが形成してある。また該結合管5cの外周には、その長さ方向の途中で逆向きとなる二つの雄ねじが形成してある。同図に示すように、該両支分パイプ5a、5aの各外端と、該連結管4eとの間に該結合管5cを配し、前者の雌ねじと該結合管5cの一方の側の雄ねじとを螺合し、更に該結合管5cの他方の雄ねじと該連結管4eの雌ねじとを螺合することにより、該結合管5cを介して支分パイプ5a、5aと前記転動球体4dの連結管4eとを連結する。
なお該結合管5cは、その中央部に通孔5c1を有しており、図2(a)及び図4に示すように、以上の状態で、該結合管5cの通孔5c1は、支分パイプ5aの中空部及び連結管4eの通孔4e1に連通している。
前記LED照明部6は、前記し、かつ図1及び図2(a)に示すように、前記ユニバーサルジョイント4と板ガラス1との結合部の下挟持部4aに取り付けたものである。
該LED照明部6は、同図に示すように、筒状保持部6aと、基板部6bと、基板部に配した19個の高輝度タイプのLED6c、6c…とで構成したものであり、該筒状保持部6aは、上端に、中央に通孔6a1を備えた取付板部6a3を有しており、該取付板部6a3の上面を前記下挟持部4aに当接させた上で、該取付板部6a3に開口したネジ穴を通じて固定ねじ6a2、6a2を挿入し、該下挟持部4aに形成してあるネジ穴にこれらをねじ込み固定するようになっている。
該筒状保持部6aは、同図に示すように、更にその軸方向の途中に取付段差部6a4を有しており、これに下方から下向きで装入した基板部6bの周側部を近接させ、該当する部位に形成した該取付段差部6a4と基板部6bの各ネジ穴にスペーサ管を介在させた状態で下方から固定ねじ6b1、6b1をねじ込み螺合して、該基板部6bの該取付段差部6a4に対する近接状態を固定する。
前記基板部6bは、図2(a)、(c)に示すように、下向きに前記LED6c、6c…を配列し、それぞれに適合する電力を供給すべく回路を構成し、かつ上面側に電力を受け取るコネクタ6b2を配した円盤状の部材であり、前記のように、表裏に開口する二つのネジ穴を開口したものでもある。
このLED照明部6のLED6c、6c…に電力を供給する電力供給路は、この実施例では、その一方であるプラス側を電力供給線7aとして構成し、図2(a)、図3及び図4に示すように、この電力供給線7aを、該LED照明部6のコネクタ6b2に接続する図示しないコネクタから、順次、前記筒状保持部6aの通孔6a1、前記ユニバーサルジョイント4の板ガラス1との結合部を構成する下挟持部4aの通孔4a1、連結ねじ4gの通孔4g1、上挟持部4fに形成した通孔4f1、球体支承部4bの通孔4b1、転動球体4dの連通孔4d1、連結管4eの中空部、結合管5cの通孔5c1、前記支持アーム5を構成する支分パイプ5aの中空部、結合パイプ5bの通孔5b1、支分パイプ5a、結合管5cの通孔5c1、前記他のユニバーサルジョイント4の連結管4eの中空部、転動球体4dの連通孔4d1、球体支承部4bの通孔4b1、外壁3との結合部を構成する外挟持部4hの通孔4h1、連結雄ねじ4j1の通孔4j2、及び連結パイプ4jの中空部を通じて外壁3の内側に引き込むようにしたものである。
なお以上の電力供給線7aの以上の各部位への挿入の手順は自由であるが、板ガラス1側では、対応するユニバーサルジョイント4の球体支承部4bの通孔4b1、上挟持部4fの通孔4f1、連結ねじ4gの通孔4g1、下挟持部4aの通孔4a1及び筒状保持部6aの通孔6a1に、該電力供給線7aを挿通させた後、それらの部位に図示していないシーリング材を充填し、基板部6bへの雨水の浸入を回避するようにする。
また外壁3側では、対応するユニバーサルジョイント4の球体支承部4bの通孔4b1及び外挟持部4hの通孔4h1に該電力供給線7aを挿通させた後、それらの部位に図示していないシーリング材を充填し、外壁3の内側(室内側)への雨水の浸入を回避するようにする。
この電力供給路の他方であるアース側7bは、LED照明部6の基板部6bの筒状保持部6aと接する部位、該筒状保持部6a、下挟持部4a、連結ねじ4g、上挟持部4f、ケース部4c、転動球体4d、連結管4e、結合管5c、支分パイプ5a、結合パイプ5b、支分パイプ5a、結合管5c、連結管4e、転動球体4d、ケース部4c、球体支承部4b、外挟持部4h、連結雄ねじ4j1、連結パイプ4j、内挟持部4i及びこれを固定するビスから延長した電源線で構成したものであり、LED照明部6の基板部6bの筒状保持部6aと接する部位から電源線の間の各部材は、ステンレス又はアルミニウム等の導電性部材で構成したものである。
前記外壁3の内側まで引き込まれたプラス側である電力供給線7a及びアース側7bである電源線は、各々そのために用意された直流電源の対応する極に接続する。この直流電源は、例えば、商用交流電源を適切な電圧に降圧した上で整流する等によって得る一般的なそれである。
従ってこの実施例のガラスによる庇は、照明手段を、その本来の軽快でスマートなデザインに全く悪影響を与えることなく付加することができる。
より具体的には、前記のように、LED照明部6に電力を供給する電力供給手段として、プラス側の電力供給線7aは、前記支持アーム5等の内部を通過して外壁3の内側まで引き込み、アース側7bは、支持アーム5等、それ自体を利用して外壁3の内側まで引き込むこととすることにより、電源ラインが板ガラス1の周囲や支持アーム5の周囲に露出してデザインに悪影響を与えるようなことをなくしたものである。
また、前記のように、ユニバーサルジョイント4の転動球体4dに形成した連通孔4d1を球体支承部4b側に向かって適切に拡大するように構成したため、該ユニバーサルジョイント4の部位で、その屈曲角度を変えても、それが所定の範囲を越えなければ内部に配した電力供給線7aに損傷を生じさせるような虞もない。
実施例のガラスによる庇の側面断面説明図。 (a)はLED照明部付近の拡大断面説明図、(b)はユニバーサルジョイントの内部の一部を示す拡大正面説明図、(c)はLED照明部の下方から見た拡大説明図。 支持アームの中央部付近の拡大断面説明図。 ユニバーサルジョイントの外壁との結合部付近の一部切欠拡大断面説明図。 後端支持部の外壁との結合部付近の拡大断面説明図。 実施例のガラスによる庇の概略斜視図。
符号の説明
1 板ガラス
1a 連結孔
2 後端支持部
3 外壁(壁体)
3a 外壁の連結孔
4 ユニバーサルジョイント
4a 下挟持部
4a1下挟持部の通孔
4b 球体支承部
4b1 球体支承部の通孔
4c ケース部
4d 転動球体
4d1 連通孔
4e 連結管
4e1 連結管の中空部
4f 上挟持部
4f1 上挟持部の通孔
4g 連結ねじ(連結手段)
4g1 連結ねじの通孔
4h 外挟持部
4h1 外挟持部の通孔
4i 内挟持部
4i1 結合雌ねじ
4i2 ナット
4j 連結パイプ
4j1 連結雄ねじ
4j2 連結雄ねじの通孔
5 支持アーム
5a 支分パイプ
5b 結合パイプ
5b1 結合パイプの通孔
5c 結合管
5c1 結合管の通孔
6 LED照明部
6a 筒状保持部
6a1 筒状保持部の取付板部の通孔
6a2 固定ねじ
6a3 取付板部
6a4 取付段差部
6b 基板部
6b1 固定ねじ
6b2 コネクタ
6c LED
7a 電力供給線
7b アース側
8 支持枠部材
8a 上板部
8b 下板部
8c 背板部
8d 係合突片
9 外装保持部
9a 延長片
9b 係止片
10 弾性充填部材
10a ゴム製弾性部材
10b シーリング材
10c バックアップ材
11 アンカー

Claims (4)

  1. 四辺形の板状部材を、その後端を壁体に固定した後端支持部で支持し、かつその面内の一以上の部位を、後端を壁体に、先端を該面内のいずれかの部位に各々ユニバーサルジョイントを介して結合した支持アームで支持する板状部材による壁面からの水平張り出し構造に於いて、
    前記両ユニバーサルジョイントの内、前記板状部材と結合する側のそれには、該板状部材との結合部を、該ユニバーサルジョイントのケース部に構成した上挟持部、該上挟持部と板状部材を挟んで表裏対応する裏面側に配する下挟持部及び該板状部材に開口した連結孔を通じて該上挟持部と下挟持部とを連結する連結手段で構成し、
    前記下挟持部に照明手段を配し、該照明手段に電力を供給すべく接続した電力供給線を両ユニバーサルジョイント及び支持アームを通じて延長し、該電力供給線を壁体の内側まで引き込むべく構成した照明付きの板状部材による壁面からの水平張り出し構造。
  2. 前記各ユニバーサルジョイントを、球体支承部を備えたケース部と、該ケース部の球体支承部に転動自在に支持される転動球体と、該転動球体から突出する連結管とで構成し、
    該球体支承部には、支承する転動球体側から結合対象の壁体又は板状部材側に連通する通孔を形成し、該転動球体には該球体支承部の通孔と該連結管の中空部とを連通する連通孔であって、該球体支承部側に向かって拡大する連通孔を形成し、
    前記支持アームをパイプ体で構成し、かつその両端と前記各ユニバーサルジョイントの転動球体から突出する連結管との間に、相互をこれを介して結合すべく結合管を配し、
    前記各ユニバーサルジョイントの内、前記板状部材と結合する側のそれに構成した上挟持部、連結手段及び下挟持部に各々相互を連通する通孔を形成し、該上挟持部の通孔を前記球体支承部の通孔に連通させ、かつ下挟持部の通孔をその下端が前記照明手段側に開口するように形成し、
    前記各ユニバーサルジョイントの内、壁体に結合する側のそれには、該壁体との結合部を、該ユニバーサルジョイントのケース部に構成した外挟持部、該外挟持部と壁体を挟んで内外対応する内面側に配する内挟持部及び該壁体に開口した連結孔を通じて該外挟持部と内挟持部とを連結する連結パイプで構成し、
    該外挟持部に、該当するユニバーサルジョイントの球体支承部の通孔及び前記連結パイプの中空部に連通する通孔を形成し、前記内挟持部に該連結パイプを貫通結合させる貫通結合孔を形成し、
    前記照明手段に電力を供給する電力供給線を、該照明手段から、順次、前記ユニバーサルジョイントの板状部材との結合部を構成する下挟持部、連結手段及び上挟持部に各々形成した通孔、球体支承部の通孔、転動球体の連通孔、連結管の中空部、前記支持アームを構成するパイプ体の中空部を該ユニバーサルジョイントの連結管の中空部と結合する結合管の中空部、該パイプ体の中空部、結合管の中空部、前記他のユニバーサルジョイントの連結管の中空部、転動球体の連通孔、球体支承部の通孔、壁体との結合部を構成する外挟持部の通孔及び連結パイプの中空部を、各々通じて壁体の内側に引き込むように構成した請求項1の板状部材による壁面からの水平張り出し構造。
  3. 前記支持アームを構成するパイプ体を二つの支分パイプ体で構成し、両支分パイプ体の内端に相互に逆回り関係となる雌ねじを形成し、両者をその間に配した結合パイプであって、その外周両側に各々対応する側の雌ねじに螺合し得る雄ねじを形成した結合パイプで連結することとし、該二つの支分パイプの中空部及び結合パイプの中空部を前記電力供給線の通過部位とした請求項2の板状部材による壁面からの水平張り出し構造。
  4. 前記支持アーム、前記両ユニバーサルジョイント、前記板状部材との結合部及び前記壁体との結合部を導電性材料で構成し、前記電力供給線の一対の線の内の一方を該支持アーム、該ユニバーサルジョイント、該板状部材との結合部及び該壁体との結合部で兼ねることとした請求項2又は3の板状部材による壁面からの水平張り出し構造。
JP2005379131A 2005-12-28 2005-12-28 板状部材による壁面からの水平張り出し構造 Expired - Fee Related JP4502951B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005379131A JP4502951B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 板状部材による壁面からの水平張り出し構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005379131A JP4502951B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 板状部材による壁面からの水平張り出し構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007177562A true JP2007177562A (ja) 2007-07-12
JP4502951B2 JP4502951B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=38303011

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005379131A Expired - Fee Related JP4502951B2 (ja) 2005-12-28 2005-12-28 板状部材による壁面からの水平張り出し構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4502951B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179549B1 (ko) * 2010-05-10 2012-09-04 주식회사 포스코건설 건축물 외벽의 차양고정장치
CN104481087A (zh) * 2014-12-15 2015-04-01 宜宾市旺明广告有限责任公司 一种轻便稳固易排水的雨棚
KR101685879B1 (ko) * 2016-06-03 2016-12-13 김기영 관부재 고정장치
JP2017066596A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 有限会社アイ・デイ 指挟み防止用具
IT201700032879A1 (it) * 2017-03-24 2018-09-24 Ind I A Spa Pensilina
JP2019210630A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社竹中工務店 跳ねだし構造物及びその構築方法
CN116517205A (zh) * 2023-04-03 2023-08-01 山东天元装饰工程有限公司 一种倾斜倒挂玻璃雨蓬***及其安装方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07127175A (ja) * 1993-11-05 1995-05-16 Kajima Corp 渡廊下の屋根構造
JP2003160993A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Device:Kk ガラスによる壁面からの水平張り出し構造
JP2005048872A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Sanyo Electric Co Ltd ボールジョイント

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07127175A (ja) * 1993-11-05 1995-05-16 Kajima Corp 渡廊下の屋根構造
JP2003160993A (ja) * 2001-11-26 2003-06-06 Device:Kk ガラスによる壁面からの水平張り出し構造
JP2005048872A (ja) * 2003-07-29 2005-02-24 Sanyo Electric Co Ltd ボールジョイント

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101179549B1 (ko) * 2010-05-10 2012-09-04 주식회사 포스코건설 건축물 외벽의 차양고정장치
CN104481087A (zh) * 2014-12-15 2015-04-01 宜宾市旺明广告有限责任公司 一种轻便稳固易排水的雨棚
JP2017066596A (ja) * 2015-09-28 2017-04-06 有限会社アイ・デイ 指挟み防止用具
KR101685879B1 (ko) * 2016-06-03 2016-12-13 김기영 관부재 고정장치
IT201700032879A1 (it) * 2017-03-24 2018-09-24 Ind I A Spa Pensilina
JP2019210630A (ja) * 2018-05-31 2019-12-12 株式会社竹中工務店 跳ねだし構造物及びその構築方法
JP7038007B2 (ja) 2018-05-31 2022-03-17 株式会社竹中工務店 跳ねだし構造物及びその構築方法
CN116517205A (zh) * 2023-04-03 2023-08-01 山东天元装饰工程有限公司 一种倾斜倒挂玻璃雨蓬***及其安装方法
CN116517205B (zh) * 2023-04-03 2023-10-03 山东天元装饰工程有限公司 一种倾斜倒挂玻璃雨蓬***及其安装方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP4502951B2 (ja) 2010-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4502951B2 (ja) 板状部材による壁面からの水平張り出し構造
JP3714903B2 (ja) ガラスによる壁面からの水平張り出し構造
RU2008104325A (ru) Стандартная система со сжатым стержнем для вантовой фасадной конструкции
KR101414825B1 (ko) 건물일체형 태양전지창호의 프레임
CN208764857U (zh) 一种导光管加固***
CN203834754U (zh) 一种使用玻璃幕墙的节能房屋用太阳能集热单元模块
CN206581394U (zh) 一种穹顶式框架结构建筑
CN212929006U (zh) 一种建筑物消防施工用的管道安装结构
CN202227522U (zh) 聚碳酸酯板吸附连接结构
JP2007070835A (ja) パネル取付装置
CN210263595U (zh) 一种组装式吊顶的连接组件
CN210224067U (zh) 一种层叠式led贴片支架
CN109653414B (zh) 玻璃幕墙、遮阳装置及其遮阳支撑结构
CN112554474A (zh) 一种可调节的热桥墙面保温结构
CN205371179U (zh) 一种不锈钢橱柜的连接结构及不锈钢橱柜
CN220184961U (zh) 一种隔音隔热夹层中空玻璃
KR200321387Y1 (ko) 지붕막 고정구조
CN220453554U (zh) 一种灯柱脚座安装用辅助装置
CN215977939U (zh) 多功能固定挂件
CN210797982U (zh) 一种节能环保的led玻璃幕墙
CN209723471U (zh) 一种带保温层的装饰一体板
CN211686537U (zh) 一种光电玻璃的夹持机构
CN203755720U (zh) 一种节能房屋
CN109237358A (zh) 一种多角度调节投光灯
CN213776595U (zh) 一种机房管道模块化安装支架

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070912

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091113

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091119

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091207

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100325

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100420

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4502951

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees