JP2007172911A - 電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】極板群と金属製ケースとの絶縁性を確保する絶縁リングに関するものであり、落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件で使用された場合においても、絶縁性を確保し電池の内部短絡を抑制するものである。
【解決手段】正極板1と負極板2とをセパレータ6を介して渦巻状に巻回して構成した極板群5と、この極板群5の上部外周に金属製ケース7との接触を防止する絶縁リング12を備えた電池であって、絶縁リング12の金属製ケース7側に対応する面に極板群5と金属製ケース7との間の寸法差を吸収し両者間に絶縁リング12を当接させる寸法差吸収部を設けるものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、渦巻状の極板群を備えた電池に関し、特に極板群と封口板との間に配置した絶縁リングに関するものである。
ニッケル‐カドミウム蓄電池やニッケル‐水素蓄電池に代表されるアルカリ蓄電池は、信頼性が高くそのメンテナンスも容易であることから、携帯電話やノートパソコン等の各種用途に幅広く用いられている。さらに近年においては電動工具をはじめ、動力補助付き自転車や電気自動車などの電源として大電流放電に適したアルカリ蓄電池の開発が要望されており、これら用途では優れた耐衝撃性も求められている。
このような電池の多くは、正極板と負極板とをセパレ−タを介して渦巻状に巻回した極板群を金属製ケ−スに収納し、その極板群と封口板との間に、その上部が封口板の底面に接し、その下部が極板群に加圧状態で接する絶縁リングを配置する方法が一般的である。(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−182592号公報
しかしながら上記従来の構成では、落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件で使用された場合、電池の内部で極板群が移動、振動を繰り返すことによって、正極端子を備えた封口板と電気的に接続された正極集電体の位置がずれて負極端子を兼ねた金属ケースと接触し電池の電圧が低下する可能性があった。
本発明は、上記従来の問題点を解決するものであり、耐衝撃性に優れた電池を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために本発明の電池は、正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻回して構成した極板群と、この極板群の上部外周に金属製ケースとの接触を防止する絶縁リングを備えた電池であって、この絶縁リングの前記金属製ケース側に対応する面に前記極板群と前記金属製ケースとの間の寸法差を吸収し両者間に前記絶縁リングを当接させる寸法差吸収部を設けたことを特徴としている。
本発明によれば、極板群と金属製ケースとの間に絶縁リングを当接させる寸法差吸収部を設けることにより両者間の寸法差を吸収できるので、落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件で使用された場合においても極板群への衝撃が緩和・吸収され、その結果、極板群の上下方向の移動に伴なう正極集電体の傾きやずれ、および絶縁リングのずれを低減できるため、正極集電体と金属製ケースとの接触による電圧の低下を抑制できる耐衝撃性に優れた電池を提供できる。
本発明においては、正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻回して構成した極板群と、この極板群の上部外周に金属製ケースとの接触を防止する絶縁リングを備えた電池であって、この絶縁リングの金属製ケース側に対応する面に極板群と金属製ケースとの間の寸法差を吸収し両者間に絶縁リングを当接させる寸法差吸収部を設けた構成とする
ものである。
この構成によれば、絶縁リングの寸法差吸収部が極板群と金属製ケースの寸法差を吸収できるため、電池が落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件で使用された場合においても極板群への衝撃が緩和され、その結果、極板群の上下方向の移動や正極リードの変形に伴なう正極集電体の傾きやずれ、および絶縁リングのずれを低減できるため、正極集電体と金属製ケースとの接触による電圧の低下を抑制できる耐衝撃性に優れた電池が得られる。
また、絶縁リングに設けた寸法差吸収部は、突起部またはたわみ部または波形状部とすることが好ましい。
この構成によれば、電池組立て時の金属製ケースへの溝入れ工程において、極板群と金属製ケースの溝入部の中間に極板群の高さバラツキを吸収する突起部、或はたわみ部、或は波形状部を設けることで、極板群の高さが高ければ突起部、或はたわみ部、或は波形状部が潰れ、極板群の高さが低ければ極板群に密着するように追従する。その結果、落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件で使用された場合においても、金属製ケース内の極板群の移動が吸収できる効果が得られる。また、これらの構成は作製が容易である効果も有する。
また、絶縁リングの外周縁部に、金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込むスカート状の絶縁部を設けることが好ましい。
この構成によれば、スカート状の絶縁部が金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込む構成となり極板群の上面に載置した絶縁リングがずれにくくなるため、落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件においても、さらに正極集電体と金属製ケースとの接触を抑制できる。また、絶縁リングを極板群の上面に載置した際に絶縁リングの浮き上がりやずれを抑制できるため挿入性が安定する効果が得られる。さらに、金属製ケースに溝入れ部を形成する溝入れ時に絶縁リングがずれるという問題も改善できる。絶縁リングがずれなければ寸法差吸収部の位置ずれも抑制できるため、さらに安定して極板群の高さバラツキに追従させる効果が得られる。
また、正極端子を備えた封口板と、この封口板と電気的に接続された正極集電体と、この正極集電体と接続するための極板群の上方へ突出する正極芯材部を有し、スカート状の絶縁部の金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込む寸法は、極板群の上方の外周部に突出する正極芯材部の合剤層の形成されない寸法より小さいことが好ましい。
この構成によれば、金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込むスカート状の絶縁部が、正負極板の合剤層が重複する部分と重複することなく配置できるため、極板群の合剤層へのダメージを低減できる効果と、絶縁リングの挿入性が安定する効果の双方の効果が得られる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施の形態について図を用いて説明する。
尚、ここで示す図は一例であって、本発明の請求項に表す構成を有していれば、同様の効果を得ることができる。
図1は本発明の蓄電池の一実施例を示す概略断面図である。図1に示したように、正極板1の先端部分に合剤層の形成されない上方へ突出する正極芯材部3を設け、負極板2の
合剤層の形成されない先端部分を下方へ突出する負極芯材4を設ける。これら正負極板にセパレータ6を介して渦巻状に巻回した極板群5を形成する。この極板群5の上方へ突出した正極板1の正極芯材部3に正極集電体10を溶接し、同様に下方へ突出した負極芯材部4に負極集電体11を溶接する。これらを負極端子を兼ねた金属製ケース7に挿入した後、負極集電体11と金属製ケース7を溶接する。
次いで、図2〜図7に示したような寸法差吸収部を設けたナイロン66樹脂製の絶縁リング12を金属製ケース7に収納した極板群5の上面に載置し、金属製ケース7の側面上部に溝入れ部13を設ける。この際、絶縁リング12は極板群5の外周上面と溝入れ部13の下面に当接される。
次いで、正極端子を兼ねた正極キャップ14を備えた封口板9を、正極リード8を介して正極集電体10と電気的に接続し、所定量のアルカリ電解液を金属製ケース7内に注入して、溝入れ部13の上面に封口板9を載置して金属製ケース7の開口部の周縁部を内方に屈曲させ、かしめ封口して円筒形アルカリ蓄電池を構成する。
(実施例1)
厚さ1.0mmの焼結式ニッケルからなる正極板1の合剤層の形成されない先端部分を上方へ1.5mm突出する正極芯材部3と、厚さ0.70mmのペースト式カドミウムからなる負極板2の先端部分を下方へ1.50mm突出する負極芯材部4とを、セパレータ6を介して渦巻状に巻回した高さ寸法が50.8mmの極板群5を構成した。
前記正極板1の先端部分を上方へ突出する正極芯材部3に板厚0.40mmの低炭素鋼からなる正極集電体10を溶接し、同様に負極板2の先端部分を下方へ突出する負極芯材部4に板厚0.20mmの負極集電体11を溶接した。これらを金属製ケース7に挿入した後、負極集電体11と金属製ケース7を溶接し、絶縁リング12を金属製ケース7内の極板群5の上部に載置した。
図2(a)に本発明の一実施例である突起部を設けた絶縁リングの斜視図、図2(b)にその断面図を示す。
絶縁リング12は図2(a)、(b)に示したような、内筒部16とテーパー部19と水平部17とからなり、この水平部17の上面に半円弧状の突起部15をほぼ等間隔に8ヶ所設けたものを用いた。半円弧状の突起部15は高さ0.5mmのものを絶縁リング12の樹脂成形時に設けた。
この絶縁リング12を極板群5の上面に載置した状態で金属製ケース7の側面上部に溝入れローラーを用いて溝入れ部13を設けた。このとき半円弧状の突起部15は金属製ケース7の溝入れ部13の下面に当接する。絶縁リング12のテーパー部19は溝入れ部13の一部分に当接し、絶縁リング12のズレを防止する効果も奏する。
次いで、正極キャップ14を備えた封口板9を正極リード8を介して正極集電体10と電気的に接続し、所定量のアルカリ電解液を正極集電体10の中央孔を利用して金属製ケース7内に注入した。
金属製ケース7の溝入れ部13に封口板9を載置し、かしめ封口して円筒形アルカリ蓄電池を構成した。この円筒形アルカリ蓄電池は、直径35.0mm、高さ56.5mm、公称容量5000mAhである。
(実施例2)
絶縁リング12の突起部15を2箇所に設けた以外は実施例1と同じように構成した円
筒形アルカリ蓄電池を実施例2とした。
(実施例3)
絶縁リング12の突起部15を4箇所に設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例3とした。
(実施例4)
絶縁リング12の突起部15を16箇所に設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例4とした。
(実施例5)
絶縁リング12の突起部15を24箇所に設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例5とした。
(実施例6)
絶縁リング12の突起部15を32箇所に設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例6とした。
(実施例7)
図3(a)に本発明の一実施例である突起部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの斜視図、図3(b)にその断面図を示す。
スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.2mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例7とした。
(実施例8)
絶縁リング12の突起部15を2箇所に設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.3mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例8とした。
(実施例9)
絶縁リング12の突起部15を4箇所に設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.3mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例9とした。
(実施例10)
絶縁リング12の突起部15を16箇所に設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.2mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例10とした。
(実施例11)
絶縁リング12の突起部15を24箇所に設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.3mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例11とした。
(実施例12)
絶縁リング12の突起部15を32箇所に設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.2mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例12とした。
(実施例13)
スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.0mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例13とした。
(実施例14)
スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が0.5mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例14とした。
(実施例15)
図4(a)に本発明の一実施例であるたわみ部を設けた絶縁リングの斜視図、図4(b)にその断面図を示す。
図に示したように、寸法差吸収部としてたわみ部20を4箇所に設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例15とした。
(実施例16)
図5(a)に本発明の一実施例であるたわみ部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの斜視図、図5(b)にその断面図を示す。
図に示したように、寸法差吸収部としてたわみ部20を4箇所に設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.3mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例16とした。
(実施例17)
図6(a)に本発明の一実施例である波形状部を設けた絶縁リングの斜視図、図6(b)にその断面図を示す。
図に示したように、寸法差吸収部として波形状部21を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例17とした。
(実施例18)
図7(a)に本発明の一実施例である波形状部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの斜視図、図7(b)にその断面図を示す。
図に示したように、寸法差吸収部として波形状部21を設け、スカート状の絶縁部18の金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む寸法が0.5mmとなる絶縁部18を設けた以外は実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を実施例18とした。
(比較例1)
突起部、たわみ部、波形状部等の寸法差吸収部、およびスカート部がない絶縁リングを用いた以外は、実施例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電池を比較例1とした。
(比較例2)
スカート状の絶縁部の金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込む寸法が1.5mmとなる絶縁部を設けた以外は、比較例1と同じように構成した円筒形アルカリ蓄電
池を比較例2とした。
<評価>
本実施例1〜18と比較例1,2における円筒形アルカリ蓄電池を各1000個構成し、落下衝撃試験前と試験後の電圧差を測定して電圧低下の著しい電池の個数を数えた。落下衝撃試験の条件は、充電状態の電池を1.0mの高さから上下方向に各6回、固いコンクリートの表面に落下させるという過酷な条件とし、電圧低下が50mV以上の電池を電圧低下品として判定した。
その結果を(表1)に示す。
この(表1)に示すように、絶縁リング12に寸法差吸収部を設けた実施例1〜18は、寸法差吸収部を設けなかった比較例1,2と比べて落下衝撃試験後の電圧低下が顕著に少なくなることがわかる。
実施例1〜5によれば、絶縁リング12の水平部17に半円弧状の突起部15を設けることにより、実施例1〜5は落下衝撃試験後の電圧低下は皆無であった。これは絶縁リング12に設けた突起部15により落下衝撃時の極板群5の上下方向への衝撃が緩和・吸収されて極板群5の移動が小さくなり、正極集電体10の傾きやずれ、および絶縁リング12のずれが抑制されたため、正極集電体10と金属製ケース7との接触を防止できたためと考えられる。
実施例6は電圧低下品が2個/1000個(0.2%)発生した。実施例6については突起部15を32箇所と多数設けたため、突起部15を2〜24箇所設けた実施例1〜5と比べると極板群5の上下方向の衝撃に対する緩和・吸収効果が若干低下したためと考えられる。この電圧低下品の封口部を分解したところ正極リード8が変形しており、絶縁リング12がずれていることがわかった。過酷な落下衝撃により極板群5が上下方向に激しく移動し正極リード8の変形とともに正極集電体10がずれ、さらに絶縁リング12がず
れて、正極集電体10と金属製ケース7が接触したため電圧が低下したと考えられる。
実施例7〜12によれば、正極板1の先端部分に合剤層の形成されない上方へ突出する正極芯材部3の寸法(1.5mm)より小さい寸法のスカート状の絶縁部18を設けても実施例1〜5と同様の効果が得られることがわかった。突起部15を32箇所に設け、且つスカート状の絶縁部18を設けた実施例12の落下衝撃試験後の封口部を分解したところ、実施例6と比べて絶縁リング12がずれていないことがわかった。これは突起部15を32箇所と多数設けてもスカート状の絶縁部18が金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む構成であるため、過酷な落下衝撃においても絶縁リング12のずれが抑制できたためと考えられる。尚、実施例6および12はナイロン66樹脂を用いて32箇所の半円弧状の突起部15を樹脂成形した場合の結果を示したが、この落下衝撃における寸法差吸収の効果は材質や形状によって異なるため突起部15の個数が限定されるものではなく、他の材質や形状の場合は32箇所以上の突起部15を設けても寸法差吸収部として良好な効果が得られる。例えば寸法差吸収部を設けた絶縁リング12の材質として、他のポリアミド系合成繊維やポリアミド系合成繊維を含むコンポジット材料、およびポリオレフィン系樹脂、フッ素系樹脂等を用いることができる。
実施例13,14によれば、スカート状の絶縁部18の寸法が0.5mm〜1.0mmであっても同様の効果が得られることがわかった。
尚、本実施例の突起部15は半円弧状としたが、柱状としても同様の効果が得られた。
実施例15〜18によれば、絶縁リング12にたわみ部20または波形状部21を設けても同様の効果が得られることがわかった。これは、たわみ部20または波形状部21に前記した突起部15と同じ作用効果が得られるからと考えられる。
尚、実施例15,16はたわみ部20をほぼ等間隔に4ヶ所に設けたが、絶縁リング12の外周縁の全周に設けても同様の効果が得られた。
また、実施例7〜14,16,18によれば、スカート状の絶縁部18を金属製ケース7と極板群5の外周部との間隙にはまり込む構成とすることにより、さらに絶縁リング12のずれを小さくできることが落下衝撃試験後の封口部を分解により確認できた。
スカート状の絶縁部18を設けることにより絶縁リング12を極板群5の上面に載置した際に絶縁リング12が浮き上がったり、ずれることがなく挿入性が安定するという生産性に係わる効果も確認できた。さらに、金属製ケース7に溝入れ部13を形成する溝入れ時に絶縁リング12がずれるという問題も改善できた。
一方、比較例1および比較例2の電池は落下衝撃試験後の電圧低下品が各々13個/1000個(1.3%)、12個/1000個(1.2%)となった。比較例1および比較例2については絶縁リングに寸法差吸収部を設けないため、極板群に直接強い衝撃が加わったと考えられる。この電圧低下品の封口部を分解したところ、やはり正極リードの変形とともに正極集電体の傾きやずれが顕著であり、絶縁リングがずれていることが確認できた。極板群の上下方向に繰り返される強い衝撃により正極集電体と金属製ケースが接触し電圧が低下したと考えられる。さらに、正極板の先端部分に合剤層の形成されない上方へ突出する正極芯材部が潰され折れ曲がった状態になっていたことから、極板群の負極上端部と正極集電体が接触した可能性も考えられる。
比較例2によれば、絶縁リングにスカート状の絶縁部を設け金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込む寸法を1.5mmとしても、寸法差吸収部を設けなければ落下
衝撃試験後に絶縁リングがずれることがわかった。
また、比較例2の電池を分解したところ、極板群の合剤層の上端部に潰れた痕跡があった。これは金属製ケースと極板群の外周部との間隙にはまり込む寸法が極板群の合剤層の形成されない上方へ突出する正極芯材部と同じ1.5mmであるため、極板群の上下方向に繰り返される落下衝撃時に極板群の合剤層の上端部とこのスカート状の絶縁部が重複しダメージを受けたためと考えられる。
本発明の電池は、落下衝撃や繰り返し振動が加えられる過酷な条件で使用される電動工具をはじめ、動力補助付き自転車や電気自動車などの電源として有用である。
本発明の蓄電池の一実施例を示す概略断面図 (a)本発明の一実施例である突起部を設けた絶縁リングの斜視図、(b)本発明の一実施例である突起部を設けた絶縁リングの断面図 (a)本発明の一実施例である突起部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの斜視図、(b)本発明の一実施例である突起部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの断面図 (a)本発明の一実施例であるたわみ部を設けた絶縁リングの斜視図、(b)本発明の一実施例であるたわみ部を設けた絶縁リングの断面図 (a)本発明の一実施例であるたわみ部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの斜視図、(b)本発明の一実施例であるたわみ部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの断面図 (a)本発明の一実施例である波形状部を設けた絶縁リングの斜視図、(b)本発明の一実施例である波形状部を設けた絶縁リングの断面図 (a)本発明の一実施例である波形状部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの斜視図、(b)本発明の一実施例である波形状部とスカート状の絶縁部を設けた絶縁リングの断面図
符号の説明
1 正極板
2 負極板
3 正極芯材部
4 負極芯材部
5 極板群
6 セパレータ
7 金属製ケース
8 正極リード
9 封口板
10 正極集電体
11 負極集電体
12 絶縁リング
13 溝入れ部
14 正極キャップ
15 突起部
16 内筒部
17 水平部
18 スカート状の絶縁部
19 テーパー部
20 たわみ部
21 波形状部

Claims (6)

  1. 正極板と負極板とをセパレータを介して渦巻状に巻回して構成した極板群と、この極板群の上部外周に金属製ケースとの接触を防止する絶縁リングを備えた電池であって、
    この絶縁リングの前記金属製ケース側に対応する面に前記極板群と前記金属製ケースとの間の寸法差を吸収し両者間に前記絶縁リングを当接させる寸法差吸収部を設けた電池。
  2. 前記寸法差吸収部として、突起部を設けた請求項1記載の電池。
  3. 前記寸法差吸収部として、たわみ部を設けた請求項1記載の電池。
  4. 前記寸法差吸収部として、波形状部を設けた請求項1記載の電池。
  5. 前記絶縁リングは、この外周縁部に前記金属製ケースと前記極板群の外周部との間隙にはまり込むスカート状の絶縁部を設けた請求項1記載の電池。
  6. 正極端子を備えた封口板と、この封口板と電気的に接続された正極集電体と、この正極集電体と接続するための前記極板群の上方へ突出する正極芯材部を有し、
    前記スカート状の絶縁部の前記金属製ケースと前記極板群の外周部との間隙にはまり込む寸法を前記極板群の上方の外周部に突出する正極芯材部の合剤層の形成されない寸法より小さくした請求項5記載の電池。




























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