JP2007172527A - 非接触式データキャリア装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触式データキャリア装置において、小型化を図る一方で物品への取り付け性を改善し、しかも製造コストの増加を抑えつつ金属上での使用を容易に実現する。
【解決手段】本発明の非接触式データキャリア装置1aは、複数の層に各々設けられたアンテナパターン62、72、82、92どうしを層間接続して構成された多層構造のアンテナコイル52とこのアンテナコイル52に接続された記憶回路及び通信制御回路を搭載するICチップ51と有する非接触式データキャリアインレット5と、この非接触式データキャリアインレット5を支持しつつ当該非接触式データキャリアインレット5を被取付対象物側から離間させる機能を有する絶縁樹脂製の台座部2とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、情報の交信を非接触で行う非接触式データキャリア装置に関する。
従来、電磁誘導方式を採用する非接触式データキャリアは、金属などに取り付けて使用する使用環境、すなわち渦電流の生じ得る使用環境では、リーダライタに対して応答できなくなる場合がある。このため、内部のアンテナコイルと金属などへの取付部分との間にフェライトなどの透磁率の高い磁性体を配置することで、渦電流の発生を防止する金属対応型の非接触式データキャリアが開発されている(例えば、特許文献1参照)。
また一方で、電磁誘導方式の非接触式データキャリアは、ICカード型のものが一般ユーザなどに広く利用されているが、近年では、このICカードのサイズよりも遥かに小さいサイズのものなども開発されるようになり、さらなる小型化が期待されている。
例えば、複数の層に分けて配置した各アンテナパターンを層間接続して一つのアンテナコイルを形成し、この多層構造のアンテナコイルにより、小型化を図った非接触式データキャリアが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2002−261524号公報 特開2004−240529号公報
しかしながら、小型化を追求した非接触式データキャリアでは、被取付対象物への取り付けのための接着層などを設けることや、そのデータキャリア本体を被取付対象物へ取り付ける際の作業自体が困難となる。また、小型化を図った非接触式データキャリアを上述した金属対応とする場合、データキャリア本体にフェライトなどの磁性体部品を組み込むことが難しく、さらにはこの磁性体部品の追加によって製造コストの増加を招くことになる。
そこで本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、小型化を図る一方で被取付対象物への取り付け性を改善でき、しかも、製造コストの増加を抑えつつ金属などの導電体に取り付けての使用を容易に実現する非接触式データキャリア装置の提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る非接触式データキャリア装置は、複数の層に各々設けられたアンテナパターンどうしを層間接続して構成された多層構造のアンテナコイルとこのアンテナコイルに接続された少なくとも記憶回路及び通信制御回路を搭載するICチップとを備えた非接触式データキャリアインレットと、前記非接触式データキャリアインレットを支持しつつこの非接触式データキャリアインレットを被取付対象物側から離間させる機能を有する絶縁樹脂製の台座部と、を具備することを特徴とする。
すなわち、この発明によれば、構造体の小型化のためにアンテナコイルの形成パターンを多層化し、さらに被取付対象物側への取付用の部位として台座部を積極的に設けたことで、小型化を図れる一方で被取付対象物への取り付け性を改善することができる。また、この発明によれば、例えば被取付対象物が金属である場合などにおいて、交信時に発生し得る渦電流の影響を無視できる高さで絶縁樹脂製の台座部を構成しておくことで、渦電流発生防止用の透磁率の高い磁性体部品などを設けることなしに、金属などの導電体に取り付けての使用を容易に実現できる。
ここで、前記被取付対象物の表面に取り付けられる前記台座部の取付面から前記非接触式データキャリアインレットが備える前記アンテナコイルまでの最短距離は、2mm以上であることが望ましい。
また、本発明の非接触式データキャリア装置は、前記非接触式データキャリアインレットが、前記台座部上で樹脂封止されていることを特徴とする。
この発明によれば、外部の環境及び機械的ストレスから非接触式データキャリアインレットを保護することができる。ここで、上記の樹脂封止の手法としては、例えばトランスファ成形法などが例示される。
さらに、本発明の非接触式データキャリア装置は、絶縁樹脂材料を用いた射出成形によって、前記台座部と、前記非接触式データキャリアインレットを封止する樹脂封止部分とが一体成形されていることを特徴とする。
この発明によれば、封止樹脂よって非接触式データキャリアインレットを外部環境から保護できるとともに、射出成形を用いた樹脂封止部分と台座部との一体成形により、製造工程の簡素化を図ることができる。
また、本発明の非接触式データキャリア装置では、被取付対象物への取り付け性のさらなる改善を図るために、前記台座部の底部を接着層で構成することや、前記台座部に、ねじ止め用の孔を設けることなどが例示される。さらに、前記被取付対象物が磁性を有する金属である場合などを考慮して、前記被取付対象物側に取り付けられる台座部の底部の取付面にマグネットを設けた構造のものを本発明として適用することもできる。
また、本発明の非接触式データキャリア装置は、前記台座部が、ばね性を有する弾性変形部を備えることを特徴とする。
この発明によれば、例えば被取付対象物側から非接触式データキャリア装置側に衝撃が加わった場合でも、その衝撃力を弾性変形部のばね性によって緩和できるので、ICチップを備える非接触式データキャリアインレット側の破損を抑制することができる。
さらに、本発明の非接触式データキャリア装置は、前記台座部が、前記非接触式データキャリアインレットが装着される爪部を持つインレット装着部をさらに備えることを特徴とする。
この発明によれば、非接触式データキャリアインレットと台座部との一体化を、機械的な嵌め込みである装着作業により実現できるので、互いの接合に接着剤などが不要となり、生産性を高めることができる。また、この発明によれば、インレット装着部に設けられた爪部によって、非接触式データキャリアインレットを台座部側で比較的強固に保持できるので、非接触式データキャリアインレットが台座部から外れて例えば紛失してしまうことなどを抑制できる。
また、本発明の非接触式データキャリア装置においては、前記アンテナコイルのパターン表面と直交する方向からみた前記非接触式データキャリアインレットの外形サイズは、例えば10mm×10mm以下のサイズである。ここで、非接触式データキャリアインレットの形状としては、正方形、略正方形、長方形、略長方形、円形、楕円など、種々の形状が例示され、また、それ以外の形状で構成されていてもよい。
さらに、本発明の非接触式データキャリア装置は、前記アンテナコイルのパターン表面と直交する方向からみた前記非接触式データキャリアインレットの外形サイズよりも、同方向からみた前記台座部の外形サイズのほうが大きいことを特徴とする。
つまり、この発明では、上記のように小型サイズの非接触式データキャリアインレットに対し台座部を大きく構成することで、非接触式データキャリア装置全体の取り扱い性が高められている。
このように本発明によれば、小型化を図る一方で被取付対象物への取り付け性を改善でき、しかも、製造コストの増加を抑えつつ金属などの導電体に取り付けての使用を容易に実現する非接触式データキャリア装置を提供することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面に基づき説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す平面図、図2は、この非接触式データキャリア装置の正面図である。また、図3は、図1に示す非接触式データキャリア装置のA−A断面図、図4は、B−B断面図である。さらに、図5は、図1の非接触式データキャリア装置が備える非接触式データキャリアインレットの構造を示す分解斜視図、図6は、図5に示す非接触式データキャリアインレットの断面図である。なお、図5の非接触式データキャリアインレットの分解斜視図においては、アンテナコイルを含む導体パターンの表面にハッチングを付与したかたちで図示を行っている。
図1〜図4に示すように、この実施形態に係る非接触式データキャリア装置1aは、後に詳述するアンテナコイル52及びICチップ51を備えた非接触式データキャリアインレット(図5、図6参照)5と、非接触式データキャリアインレット5を支持しつつこの非接触式データキャリアインレット5を被取付対象物(非接触式データキャリア装置1aを取り付ける物品)側から離間させる機能を有する絶縁樹脂製の台座部2とを備える。
台座部2は、その外形部分が略四角錐形状を有しており、矩形状に形成された基台部8と、非接触式データキャリアインレット5の搭載部分として設けられたインレット搭載部3と、基台部8の表面の対角線上にそれぞれ起立した姿勢で配置され、インレット搭載部3を基台部8上に支持する四つのリブ状の支持部6a、6b、6c、6dとから主に構成される。また、台座部2の底部を構成する上記基台部8には、図1及び図4に示すように、第2の実施形態で説明する一対のねじ挿通孔7が形成されている。
ここで、台座部2は、例えば射出成形などによって形成されており、インレット搭載部3の底面や、リブ状の支持部6a、6b、6c、6dの側面の形状を成形するためのコア側の金型形状に対応する穴部9を中央部分に有する。つまり、台座部2の材料としては、ABS(アクリロ二トリル・ブタジェン・スチレン)樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、ナイロン(登録商標)、ポリアセタール、ポリスチレン、AS(アクリロ二トリル・スチレン)樹脂、メタクリル樹脂、ポリカーボネート、セルローズアセテートなどの射出成形性に優れる絶縁樹脂材料などが例示される。
また、台座部2(基台部8)の底部には、図2〜図4に示すように、離形紙11が貼り合わされた接着層(粘着層)12が設けられている。これにより、離形紙11を剥がして、非接触式データキャリア装置1本体を被取付対象物側へ容易に取り(貼り)付けることができる。
次に、非接触式データキャリアインレット5の構成を上記の図5及び図6に基づき説明する。ここで、図5では、各配線層の接続関係を把握し易くするために、実際よりも巻回数を少なくして図示の簡略化を図っている。実際のアンテナパターンの巻回数は、必要とされるインダクタンス値や設計にもよるが、例えば9巻き程度である。また、ここでは、一つのアンテナコイルを4層のアンテナパターンで構成する非接触式データキャリアインレット5を示すが、アンテナコイルは、例えば4層以外の層数で構成されるものであってもよい。
図5に示すように、非接触式データキャリアインレット5は、複数の層に各々設けられたアンテナパターン62、72、82、92どうしを層間接続して構成された多層構造のアンテナコイル52を備えるものである。すなわち、非接触式データキャリアインレット5は、略正方形の絶縁基板の一方の主面に渦巻状のアンテナパターンを含めた配線層を持つ四つの単位アンテナ基板60、70、80、90が、絶縁層を介して積層一体化された4層配線板を有する。
図5及び図6に示すように、各配線層には、第1配線層から順に、渦巻状のアンテナパターン62、72、82、92が形成されている。各アンテナパターン62、72、82、92は、一つの内側端62a、72a、82a、92aと、一つの外側端62b、72b、82b、92bを内包している。内側端62a、72a、82a、92aには、それぞれ、一つの内側接続端子63、73、83、93が接続されている。外側端62b、72b、82b、92bには、それぞれ、一つの外側接続端子64、74、84、94が接続されている。内側接続端子63、73、83、93は、アンテナパターンの渦巻きの内側に設けられ、互いに層間接続される配線層の内側端子どうしが同じ位置に重なるように配置されている。各内側接続端子63、73、83、93には、複数ある貫通スルーホール55a、55bのうちの一つのみが導通するように形成されている。外側接続端子64、74、84、94は、アンテナ基板の四隅の一つに設けられ、互いに層間接続される配線層の外側端子どうしが同じ位置になるように設けられている。各外側接続端子64、74、84、94には、複数ある貫通スルーホール56a、56bのうちの一つのみが導通するように形成されている。
また、各配線層の四隅のうちの二箇所の隅には、スルーホールが設けられていない略直角二等辺三角形状の配線領域69a、69b、79a、79b、89a、89b、99a、99bが形成されている。これらは、渦巻き状のアンテナパターンと一体化されているが、アンテナの構成要素としてはあってもなくてもよいダミーパターンである。
図5に示すように、第1配線層のアンテナパターン62と第2配線層のアンテナパターン72とは、その渦巻きの外側端において、外側接続端子64、74と導通したスルーホール56bを介して接続されている。第2配線層のアンテナパターン72と第3配線層のアンテナパターン82とは、その渦巻きの内側端において、内側接続端子73、83と導通したスルーホール55aを介して互いに接続されている。第3配線層のアンテナパターン82と第4配線層のアンテナパターン92とは、その渦巻きの外側端において、外側接続端子84、94と導通したスルーホール56aを介して互いに接続されている。第4配線層のアンテナパターン92と第1配線層のアンテナパターン62とは、その渦巻きの内側端において、内側接続端子93、63と導通したスルーホール55bを介して互いに接続されている。
すなわち、このような各アンテナパターン62、72、82、92は、これらの接続端子及び層間接続導体を介して、図6に示すように、電気的に直列に接続され、第1配線層(最上層)に両端子を有する単一のアンテナコイル52を構成する。詳細には、このアンテナコイル52の一端は、第1配線層の内側接続端子63(チップ接続端子66a)であり、その他端は、第1配線層の内側貫通スルーホール55bに接続されたチップ接続端子66bとなる。ここで、層間の接続にスルーホールを利用しているが、その他、略円錐形状の導体バンプで層間絶縁層を突き破って導通をとるB2it(登録商標)と呼ばれる層間接続法を適用することも可能である。これにより、全製造工程数を減らすことが可能である。
また、渦巻き状の上記したアンテナパターン62、72、82、92は、アンテナコイル52の一端から各アンテナパターンの接続関係に沿って辿ったときに、渦巻きの旋回方向が同じ向き(例えば、時計回りなら時計回り、反時計回りなら反時計回り)になるように形成されている。すなわち、一定の方向の磁界を受けたときに発生する電流を打ち消しあわない向きで、各アンテナパターンが形成されている。
ICチップ51は、チップ搭載パッド55の上に接着剤を用いて固定されている。ICチップ51の電極端子53a、53bは、低背ワイヤ54a、54bを介してチップ接続端子66a、66bにそれぞれ接続されている。チップ接続端子66bは、配線62cを介してスルーホール55bに接続されている。また、ICチップ51やICチップ51の電極端子53a、53bなどは封止樹脂57で封止されている。
ここで、ICチップ51は、図示を省略した読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、ロジック回路、中央演算処理装置(CPU)から主に構成されている。CPUでは、ROMやRAMに格納されたプログラムやデータなどを用いてリーダライタとの通信制御や応答処理など各種の演算処理を実行する。また、ROMには、非接触式データキャリアインレット5の製造時に、個々の非接触式データキャリアインレット5に固有に付与された識別情報であるタグ識別コードが記憶され、このタグ識別コードは書き換え不能となっている。また、ICチップ51には、電源バックアップ不要で且つ書き換え可能な記憶回路である不揮発性メモリや無線交信のための通信制御回路であるRF回路の他、コンデンサなども搭載されている。
このように構成された非接触式データキャリアインレット5は、アンテナパターン92の配線された単位アンテナ基板90側(図6における非接触式データキャリアインレット5の底面側)が、図2〜図4に示すように、台座部2のインレット搭載部3の表面(上面)に接着剤などを介して接合される。ここで、上記の構成では、単位アンテナ基板90側を台座部2に接合させているが、このように単位アンテナ基板90側を台座部2に接合した構成に限定されるものではない。例えば、非接触式データキャリアインレット5の封止樹脂57を単位アンテナ基板90と同じサイズとし、尚且つ表面を平坦化することにより、封止樹脂57側を台座部2のインレット搭載部3の表面(上面)に接着剤などを介して接合することも可能である。このような構造を適用することで、例えば金属などで構成され得る被取付対象物とアンテナコイル52との間をより離間させることができ、これにより、非接触式データキャリアインレット5の動作の安定化を図ることができる。
また、本実施形態の非接触式データキャリア装置1aにおいては、アンテナコイル52を構成するアンテナパターン62、72、82、92のパターン表面と直交する方向からみた非接触式データキャリアインレット5の外形サイズは、例えば10mm×10mm以下のサイズである。さらに、非接触式データキャリア装置1aは、上記のアンテナパターン62、72、82、92のパターン表面と直交する方向からみた非接触式データキャリアインレット5の外形サイズよりも、同方向からみた台座部2の外形サイズのほうが大きくなるように形成されている。つまり、上記のように10mm角以下の小型サイズの非接触式データキャリアインレット5に対し台座部2を大きく構成することで、非接触式データキャリア装置1a全体の取り扱い性が高められている。
次に、絶縁樹脂製の台座部2が有する、非接触式データキャリアインレット5を被取付対象物側から離間させるための構成について図2及び図6に基づき説明を行う。
同図2及び図6に示すように、被取付対象物の表面に取り付けられる台座部2の取付面から非接触式データキャリアインレット5が備えるアンテナコイル52までの最短距離、すなわち、図2に示す接着層12の表面(底面)から図6に示すアンテナパターン92のパターン表面(底面)までの離間距離h1(図2参照)が2mm以上となるように、台座部2の高さ(スペーサとしての厚さ)が定められている。この離間距離h1を2mm以上とすることで、非接触式データキャリア装置1aを取り付ける被取付対象物が金属などの導電体で構成されていたとしても、交信時における被取付対象物側での渦電流の発生が防止され、これにより、非接触式データキャリア装置1a側とリーダライタ側との交信が実現される。
なお、図2〜図4では、台座部2の接着層12の表面が水平面となる姿勢で非接触式データキャリア装置1a自体が被取付対象物上に配置される例を実質的に図示しているが、これに代えて、台座部2の接着層12の表面が垂直面や傾斜面となる姿勢で非接触式データキャリア装置1aを被取付対象物上に配置することも可能である。また、図2〜図4では、台座部2のインレット搭載部3の表面が水平面として図示され、この面に非接触式データキャリアインレット5を水平に寝かせた姿勢で配置している例を図示しているが、これに代えて、インレット搭載部3の表面を傾斜面や垂直方向に起立した面で形成し、これに応じて非接触式データキャリアインレット5を斜めに傾けて配置したり、垂直方向に起立した姿勢で配置してもよい。なお、非接触式データキャリアインレット5を垂直方向に起立した姿勢で配置する場合や、斜めに傾けて配置する場合においても、被取付対象物の表面に取り付けられる台座部2の取付面(接着層12の表面)からアンテナコイル52までの最短距離(離間距離h1)を、上記した2mm以上とすることが好ましい。
ここで、台座部2の取付面(底面)からアンテナコイル52までの最短距離を2mm以上とするのは、この距離が2mmより短い場合には、リーダライタとの好適な通信距離が得られないからである。一方、この距離が、2mm以上であれば、リーダライタとの好適な通信距離が得られるが、非接触式データキャリア装置1aの実用上のサイズを考慮すると、例えば50mm程度を上限値とするのが好ましいが、この値は用途に応じて適宜変更することが可能である。
なお、上記した、台座部2の取付面(底面)からアンテナコイル52までの最短距離を2mm以上とするのが好ましいのは、アンテナサイズ(アンテナコイル52を構成するアンテナパターン62、72、82、92の最外周の周回パターンの縦及び横の長さ)が4.75mm×4.75mmの場合であり、5mm×5mmの場合には、台座部2の取付面(底面)からアンテナコイル52までの最短距離が、1mm以上であれば、非接触式データキャリア装置1aを取り付ける被取付対象物が金属などの導電体で構成されていたとしても、交信時における被取付対象物側での渦電流の発生が防止され、これにより、非接触式データキャリア装置1a側とリーダライタ側との交信が実現される。換言すると、非接触式データキャリア装置1aに使用されるアンテナコイル52のサイズにより、台座部2の取付面からアンテナコイル52までの好適な離間距離h1は変化するが、この離間距離h1を2mm以上とすることで、本実施形態の非接触式データキャリア装置1aに使用される非接触式データキャリアインレット5のすべてのアンテナサイズに対して、被取付対象物が金属などで構成されていたとしても、情報の通信が阻害されることなく、リーダライタ側との交信が行える。
また、図7は、非接触式データキャリア装置1aに対して、その非接触式データキャリアインレット5を台座部2(インレット搭載部3)上で、エポキシ樹脂などを用いて樹脂封止して構成される非接触式データキャリア装置1bを図示している。樹脂封止の手法としては、例えばトランスファ成形法などが例示される。この非接触式データキャリア装置1bによれば、外部の環境及び機械的ストレスから非接触式データキャリアインレット5を保護することができる。
既述したように、本実施形態の非接触式データキャリア装置1a、1bによれば、構造体の小型化のためにアンテナコイル52の形成パターンを多層化し、さらに被取付対象物側への取付用の部位として台座部2を積極的に設けたことで、小型化を図れる一方で被取付対象物への取り付け性を改善することができる。また、本実施形態の非接触式データキャリア装置1a、1bによれば、例えば被取付対象物が金属である場合などにおいて、交信時に発生し得る渦電流の影響を無視できる高さで絶縁樹脂製の台座部2が構成されているので、渦電流発生防止用の透磁率の高い磁性体部品などを設けることなしに、金属などの導電体に取り付けての使用を容易に実現できる。
[第2の実施の形態]
次に、本発明の第2の実施形態を図8に基づき説明する。
ここで、図8は、本発明の第2の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す断面図である。なお、図8においては、第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1a、1bが備えていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
図8に示すように、この実施形態の非接触式データキャリア装置1cは、図7に示した第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1bから接着層12(及び離形紙11)を削除するとともに、台座部2と一部構造の異なる絶縁樹脂製の台座部42が適用されたかたちで構成されている。すなわち、接着層12の代わりに、台座部42(基台部48)上のねじ挿通孔7を挿通させたねじ(雄ねじ部材)16を、被取付対象物15側に形成された雌ねじ部17にねじ止めして、非接触式データキャリア装置1cが、被取付対象物15に取り付けられている。
また、この実施形態の非接触式データキャリア装置1cでは、台座部の取付面(基台部48の底面)からアンテナコイル52までの最短距離(離間距離h2)を2mm以上とするために、接着層12を削除した分、基台部分を厚くした基台部48を有する台座部42が適用されている。したがって、この実施形態の非接触式データキャリア装置1cにおいても、第1の実施形態と同様に、被取付対象物15への取り付けが容易で、しかも金属などの導電体に取り付けての使用が可能となる。
[第3の実施の形態]
次に、本発明の第3の実施形態を図9に基づき説明する。
ここで、図9は、本発明の第3の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す断面図である。なお、図9では、第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1a、1bが備えていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
図9に示すように、この実施形態の非接触式データキャリア装置1dは、図7に示した第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1bの台座部2の底部を構成する接着層12の底面に、マグネット18を取り付けたかたちで構成されている。また、非接触式データキャリア装置1dでは、台座部2の底部の接着層12とマグネット18との界面からアンテナコイル52までの最短距離(離間距離h3)が2mm以上になるように構成されている。
すなわち、本実施形態に係る非接触式データキャリア装置1dによれば、被取付対象物が磁性を有する金属である場合などに取付けが容易であるとともに、リーダライタ側との間での交信を好適に行うことができる。
[第4の実施の形態]
次に、本発明の第4の実施形態を図10〜図12に基づき説明する。
ここで、図10は、本発明の第4の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す平面図であり、図11は、図10に示す非接触式データキャリア装置のC−C断面図である。また、図12は、第4の実施形態に係る他の構成の非接触式データキャリア装置を示す断面図である。なお、図10〜図12では、第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1a、1bが備えていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
まず、図10及び図11に示すように、この実施形態の非接触式データキャリア装置1eは、図7に示した第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1bの台座部2と一部構造の異なる絶縁樹脂製の台座部22が適用されている。なお、この実施形態の非接触式データキャリア装置1eにおいても、台座部22の取付面(接着層12の表面)からアンテナコイル52までの最短距離(離間距離h4)が2mm以上に定められている。また、この台座部22は、非接触式データキャリアインレット5を搭載するインレット搭載部3を弾性的に支持できるように、第1の実施形態の台座部2の支持部6a、6b、6c、6dの肉厚を細く形成したかたちの、ばね性を有する弾性変形部26a、26b、26c、26dを備える。
したがって、非接触式データキャリア装置1eによれば、例えば被取付対象物側から非接触式データキャリア装置1e側に衝撃が加わった場合でも、その衝撃力を弾性変形部26a、26b、26c、26dのばね性によって緩和できるので、ICチップ51を備える非接触式データキャリアインレット5側の破損を抑制することができる。
また、図12は、上記の台座部22と構造の異なる絶縁樹脂製の台座部32を適用した非接触式データキャリア装置1fを例示している。なお、この非接触式データキャリア装置1fにおいても、台座部32の取付面(接着層12の表面)からアンテナコイル52までの最短距離(離間距離h5)が2mm以上に定められている。また、非接触式データキャリア装置1fが有する台座部32は、非接触式データキャリアインレット5を搭載するインレット搭載部33を、ばね性を有する弾性変形部36によって片持ちで支持する。さらに、片持ちで支持されるインレット搭載部33の先端部には、爪部35が形成されており、この爪部35より内側(弾性変形部36)で、かつ基台部8とインレット搭載部33に挟まれた空間部分に例えば電気部品の信号線などを束ねるための束線部39が形成されている。
したがって、非接触式データキャリア装置1fによれば、非接触式データキャリアインレット5側に加わり得る衝撃力を片持ちの弾性変形部36のばね性によって好適に緩和できるとともに、信号線などの束線を行うこともできる。
[第5の実施の形態]
次に、本発明の第5の実施形態を図13〜図15に基づき説明する。
図13〜図15は、各々構成が一部異なる第5の実施形態の非接触式データキャリア装置を示す断面図である。なお、図13〜図15において、第1〜第4の実施形態の非接触式データキャリア装置1a〜1fが備えていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
図13に示すように、非接触式データキャリア装置1gは、図1〜図4に示した第1の実施形態の非接触式データキャリア装置1bの台座部2と一部構造の異なる絶縁樹脂製の台座部102を備える。台座部102には、離形紙11の付いた接着層12を底部に備える基台部108上に、例えば一対の爪部103を持つインレット装着部104が設けられている。このインレット装着部104は、非接触式データキャリアインレット5を台座部102の内部に収容するための空隙部分として形成されている。一対の爪部103を一時的に撓ませるようにして、非接触式データキャリアインレット5は、その厚さ方向からインレット装着部104内に装着されている。
非接触式データキャリア装置1hは、図14に示すように、爪部113を持つインレット装着部114が基台部118上に設けられた台座部112を備える。爪部113は、インレット装着部114の側部に設けられている。すなわち、爪部113を一時的に撓ませるようにして、非接触式データキャリアインレット5は、その厚さ方向と直交する方向からスライドさせつつ、台座部112内の空隙部分であるインレット装着部114内に装着(収容)されている。
非接触式データキャリア装置1iは、図15に示すように、例えば一対の爪部123を持つインレット装着部124が基台部128上に設けられた台座部122を有する。台座部122は、基台部128のねじ挿通孔7に挿通されたねじ(雄ねじ部材)16と螺合する雌ねじ部17を通じて、被取付対象物15側にねじ止めされている。上記の一対の爪部123を一時的に撓ませて、非接触式データキャリアインレット5は、その厚さ方向からインレット装着部124内に装着(収容)されている。
したがって、本実施形態に係る非接触式データキャリア装置1g〜1iによれば、非接触式データキャリアインレット5と台座部102、112、122との一体化を、機械的な嵌め込みである装着作業により実現できるので、互いの接合に接着剤などが不要となり、非接触式データキャリア装置本体の生産性を向上させることができる。また、本実施形態の非接触式データキャリア装置1g〜1iによれば、インレット装着部104、114、124に設けられた爪部によって、非接触式データキャリアインレット5を台座部側で比較的強固に保持できるので、非接触式データキャリアインレット5が台座部側から外れて例えば紛失してしまうことなどを抑制できる。
ここで、本実施形態のこれら非接触式データキャリア装置1g〜1iにおいても、被取付対象物への台座部102、112、122の取付面(接着層12の底面又は台座部122の底面)から、非接触式データキャリアインレット5のアンテナコイル52までの最短距離(離間距離h6、h7、h8)が2mm以上となるように構成されている。なお、図13〜図15では、非接触式データキャリアインレット5が、台座部102、112、122の取付面とほぼ平行に配置される態様を例示しているが、非接触式データキャリアインレット5を斜めに傾けて配置したり、台座部102、112、122の取付面と直交する起立した姿勢で配置できるように、上記したインレット装着部の構造に変更を加えてもよい。また、非接触式データキャリアインレット5を上記のように傾けて配置する場合や、起立した姿勢で配置する場合においても、被取付対象物への台座部102、112、122の取付面からアンテナコイル52までの最短距離を、上記した2mm以上とすることが好ましい。また、図13及び図14に示す非接触式データキャリア装置1g、1hの接着層12の底部にマグネットを配置してもよい。マグネットを配置する場合には、接着層とマグネットとの界面からアンテナコイル52までの最短距離を2mm以上とすることが好ましい。
[第6の実施の形態]
次に、本発明の第6の実施形態を図16〜図18に基づき説明する。
図16〜図18は、各々構成が一部異なる第6の実施形態の非接触式データキャリア装置を示す断面図である。なお、図16〜図18において、第1〜第5の実施形態の非接触式データキャリア装置1a〜1iが備えていたものと同一の構成要素については、同一の符号を付与しその説明を省略する。
この実施形態に係る非接触式データキャリア装置1j、1k、1mは、図16〜図18に示すように、被取付対象物15への取付面から非接触式データキャリアインレット5のアンテナコイル52までの最短距離h9、h10、h11を2mm以上とりつつ非接触式データキャリアインレット5を被取付対象物15とで包囲するようにして当該非接触式データキャリアインレット5を保持する台座部132、142、152をそれぞれ備える。
これらの台座部132、142、152は、基台部133のねじ挿通孔7に挿通されたねじ(雄ねじ部材)16と螺合する雌ねじ部17を通じて、被取付対象物15側にねじ止めされている。また、台座部132、142、152には、直接的に非接触式データキャリアインレット5を被取付対象物15側(内側)に保持するインレット保持部138、148、158が設けられている。
詳述すると、非接触式データキャリア装置1jの台座部132では、図16に示すように、非接触式データキャリアインレット5は、インレット保持部138の内側に例えば接着剤などを用いて接合されている。また、図17に示すように、非接触式データキャリア装置1kでは、絶縁樹脂材料を用いた例えば射出成形によって、台座部142と、非接触式データキャリアインレット5を封止する樹脂封止部分、つまり、インレット保持部148とが一体成形されている。この非接触式データキャリア装置1kによれば、射出成形を用いた樹脂封止部分と台座部との一体成形により、製造工程の簡素化を図ることができる。さらに、図18に示すように、非接触式データキャリア装置1mの台座部152には、一対の爪部153を持つインレット装着部154がインレット保持部158に設けられている。すなわち、非接触式データキャリアインレット5は、空隙部分として形成されたインレット装着部154内に装着されるかたちで、インレット保持部158に保持されている。
また、非接触式データキャリアインレット5を保持する上記のインレット保持部138、148、158は、第4の実施形態の非接触式データキャリア1e、1fとほぼ同様に、肉厚を比較的細く形成して、ばね性を持たせた弾性変形部136により支持されている。
したがって、このように構成される本実施形態の非接触式データキャリア装置1j、1k、1mによれば、例えば被取付対象物15側から非接触式データキャリア装置1e側に衝撃が加わった場合でも、その衝撃力を弾性変形部156のばね性によって緩和できるので、ICチップ51を備える非接触式データキャリアインレット5側の破損を抑制することができる。また、本実施形態の非接触式データキャリア装置1j、1k、1mによれば、台座部132、142、152のインレット保持部138、148、158によって、非接触式データキャリアインレット5が、外側から覆われるように保持されているので、外部の環境や機械的ストレスから非接触式データキャリアインレット5を保護することができる。
以上、本発明を各実施の形態により具体的に説明したが、本発明はこれらの実施形態にのみ限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上記した台座部を絶縁樹脂材料以外の他の電気絶縁材料で構成してもよい。
また、図7〜図15を用いて説明した実施形態の非接触式データキャリア装置では、非接触式データキャリアインレット5の単位アンテナ基板90(図5参照)側を、被取付対象物側(図7〜図15の下側)に向けて台座部側と接合させる構成例について説明したが、本発明はこの構成に限定されるものではない。つまり、このような構成に代えて、非接触式データキャリアインレット5の封止樹脂14側を被取付対象物側に向けて、非接触式データキャリアインレット5と台座部とを互いに接合することも可能である。ここで、接着剤などを用いての接合を適用する場合には、台座部に接合される封止樹脂14の接合面は平坦化されていることが望ましい。このような構造を適用することで、例えば金属などで構成され得る被取付対象物とアンテナコイルとの間をより離すことができ、これにより、非接触式データキャリアインレット5の動作の安定化を図ることができる。なお、図7〜図12に例示した構造の非接触式データキャリア装置において、非接触式データキャリアインレット5の単位アンテナ基板90側を、被取付対象物側に向けて、台座部と接合した構成を適用している場合、封止樹脂57(図5、図6参照)により封止されたICチップ51をさらに外側から封止する封止樹脂14(樹脂封止)を、図1〜図4に示した実施態様のように削除することも可能である。
また、図16〜図18に基づき説明した第6の実施形態の非接触式データキャリア装置では、非接触式データキャリアインレット5の封止樹脂14側を被取付対象物15側に向けて、非接触式データキャリアインレット5と台座部とを一体化する構成について例示したが、これに代えて、非接触式データキャリアインレット5の単位アンテナ基板90(図5参照)側を被取付対象物15側に向けて、非接触式データキャリアインレット5と台座部とを一体化する構成を適用することもできる。なお、図16に例示した構造の非接触式データキャリア装置において、非接触式データキャリアインレット5の単位アンテナ基板90側を、被取付対象物15側に向けて、台座部と接合した構成を適用している場合、封止樹脂57(図5、図6参照)により封止されたICチップ51をさらに外側から封止する封止樹脂14を削除することが可能である。
[実施例]
次に、本発明を実施例により説明する。
すなわち、この実施例では、図1〜図18に示した第1〜第6の実施形態の非接触式データキャリア装置において、被取付対象物の表面に取り付けられる台座部の取付面(図9に示す第3の実施形態の非接触式データキャリア装置1dでは、台座部2の底部の接着層12とマグネット18との界面)から非接触式データキャリアインレット5が備えるアンテナコイル52までの最短距離を2mm以上とすることが好適な理由を説明する。
すなわち、金属板上に、板状スペーサの積層枚数を調整することで、その厚さを変えることができるスペーサ部を介して非接触式データキャリアインレットを設置した。この板状スペーサは、ポリプロピレン(PP)で形成され、その1枚の厚さは1mmである。また、非接触式データキャリアインレットは、アンテナサイズ(アンテナコイルを構成するアンテナパターンの最外周の周回パターンの縦及び横の長さ)が4.75mm×4.75mm、5mm×5mmのものを用いた。
板状スペーサの積層枚数を調整することで、金属板の表面と、この金属板の表面に対向する非接触式データキャリアインレットのアンテナコイルのパターン表面との距離を変えて、通信距離の測定を実施した。ここで、通信距離の測定は、非接触式データキャリアインレットのアンテナコイルのパターン表面と、それに対向した上方位置において、リーダライタ(タカヤ製;出力10mW)の位置を変えて実施した。なお、ここでの通信距離とは、リーダライタとそれに対向する非接触式データキャリアインレットのアンテナコイルのパターン表面との間の距離である。
図19は、通信距離の測定結果を示す。同図19に示すように、アンテナサイズが4.75mm×4.75mm、5mm×5mmの双方の場合において、金属板の表面とアンテナコイルのパターン表面との間の距離が2mm以上で、10mm以上の通信距離が得られた。また、アンテナサイズが5mm×5mmの場合には、金属板の表面とアンテナコイルのパターン表面との間の距離が1mm以上で、5mm以上の通信距離が得られた。
この測定結果から、非接触式データキャリア装置を金属の表面に取り付けた場合でも、金属板の表面とアンテナコイルのパターン表面との間の距離を2mm以上とすることで、リーダライタとの好適な通信距離が得られることがわかった。また、アンテナサイズが5mm×5mmの場合には、金属板の表面とアンテナコイルのパターン表面との間の距離が1mmで、既にリーダライタとの好適な通信距離が得られることがわかった。
本発明の第1の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す平面図。 図1に示す非接触式データキャリア装置の正面図。 図1に示す非接触式データキャリア装置のA−A断面図。 図1に示す非接触式データキャリア装置のB−B断面図。 図1の非接触式データキャリア装置が備える非接触式データキャリアインレットの構造を示す分解斜視図。 図5に示す非接触式データキャリアインレットの断面図。 第1の実施形態に係る他の構成の非接触式データキャリア装置を示す断面図。 本発明の第2の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す断面図。 本発明の第3の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す断面図。 本発明の第4の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す平面図。 図10に示す非接触式データキャリア装置のC−C断面図。 第4の実施形態に係る他の構成の非接触式データキャリア装置を示す断面図。 本発明の第5の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す断面図。 第5の実施形態において、図13に示す非接触式データキャリア装置と構成の異なる他の非接触式データキャリア装置を示す断面図。 第5の実施形態において、図13及び図14に示す非接触式データキャリア装置と構成の異なる他の非接触式データキャリア装置を示す断面図。 本発明の第6の実施形態に係る非接触式データキャリア装置を示す断面図。 第6の実施形態において、図16に示す非接触式データキャリア装置と構成の異なる他の非接触式データキャリア装置を示す断面図。 第6の実施形態において、図16及び図17に示す非接触式データキャリア装置と構成の異なる他の非接触式データキャリア装置を示す断面図。 本発明の実施例における通信距離の測定結果を示す図。
符号の説明
1a,1b,1c,1d,1e,1f,1g,1h,1i,1j,1k,1m…非接触式データキャリア装置、2,22,32,42,102,112,122,132,142,152…台座部、5…非接触式データキャリアインレット、7…ねじ挿通孔、26a,26b,26c,26d,36,136…弾性変形部、12…接着層、14,57…封止樹脂、15…被取付対象物、16…ねじ(雄ねじ部材)、17…雌ねじ部、18…マグネット、51…ICチップ、52…アンテナコイル、62,72,82,92…アンテナパターン、104,114,124,154…インレット装着部、103,113,123,153…爪部。

Claims (11)

  1. 複数の層に各々設けられたアンテナパターンどうしを層間接続して構成された多層構造のアンテナコイルとこのアンテナコイルに接続された少なくとも記憶回路及び通信制御回路を搭載するICチップとを備えた非接触式データキャリアインレットと、
    前記非接触式データキャリアインレットを支持しつつこの非接触式データキャリアインレットを被取付対象物側から離間させる機能を有する絶縁樹脂製の台座部と、
    を具備することを特徴とする非接触式データキャリア装置。
  2. 前記被取付対象物の表面に取り付けられる前記台座部の取付面から前記非接触式データキャリアインレットが備える前記アンテナコイルまでの最短距離は、2mm以上であることを特徴とする請求項1記載の非接触式データキャリア装置。
  3. 前記非接触式データキャリアインレットは、前記台座部上で樹脂封止されていることを特徴とする請求項1又は2記載の非接触式データキャリア装置。
  4. 絶縁樹脂材料を用いた射出成形によって、前記台座部と、前記非接触式データキャリアインレットを封止する樹脂封止部分とが一体成形されていることを特徴とする請求項1又は2記載の非接触式データキャリア装置。
  5. 前記台座部の底部は、接着層で構成されていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
  6. 前記台座部には、ねじ止め用の孔が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
  7. 前記被取付対象物側に取り付けられる前記台座部の前記取付面には、マグネットが設けられていることを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
  8. 前記台座部は、ばね性を有する弾性変形部を備えることを特徴とする請求項1ないし7のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
  9. 前記台座部は、前記非接触式データキャリアインレットが装着される爪部を持つインレット装着部をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし8のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
  10. 前記アンテナコイルの表面と直交する方向からみた前記非接触式データキャリアインレットの外形サイズは、10mm×10mm以下のサイズであることを特徴とする請求項1ないし9のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
  11. 前記アンテナコイルの表面と直交する方向からみた前記非接触式データキャリアインレットの外形サイズよりも、同方向からみた前記台座部の外形サイズのほうが大きいことを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1項に記載の非接触式データキャリア装置。
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