JP2007170257A - 多連スロットルボデーにおける燃料供給構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料分配管及びT型燃料ジョイントを小型化し、T型燃料ジョイントの燃料導入路の開口位置を一定位置に開口できる燃料供給構造を提供する。
【解決手段】T型燃料ジョイント1の円筒部2の一端側に第1シールリング溝9を備える第1挿入接続管部5が形成され、他端側に第2シールリング溝10を備える第2挿入接続管部6が形成され、円筒部2の一端側及び他端側のそれぞれの外周に、対称にして且つ異形状をなす第1位置決め突部7と第2位置決め突部8とが突出形成される。第1燃料分配管11の対向面11aには第1挿入孔13が開口するとともに第1位置決め凹溝14と第2位置決め凹溝15が穿設され、第2燃料分配管20の対向面20aには、第2挿入孔22が開口するとともに第1位置決め凹溝23、第2位置決め凹溝24が穿設される。
【選択図】図1
【解決手段】T型燃料ジョイント1の円筒部2の一端側に第1シールリング溝9を備える第1挿入接続管部5が形成され、他端側に第2シールリング溝10を備える第2挿入接続管部6が形成され、円筒部2の一端側及び他端側のそれぞれの外周に、対称にして且つ異形状をなす第1位置決め突部7と第2位置決め突部8とが突出形成される。第1燃料分配管11の対向面11aには第1挿入孔13が開口するとともに第1位置決め凹溝14と第2位置決め凹溝15が穿設され、第2燃料分配管20の対向面20aには、第2挿入孔22が開口するとともに第1位置決め凹溝23、第2位置決め凹溝24が穿設される。
【選択図】図1
Description
本発明は、燃料ポンプによって昇圧された燃料をスロットルボデーに固着された燃料分配管へ供給し、燃料分配管に取着された燃料噴射弁よりスロットルボデーの吸気通路内へ制御された燃料が噴射供給される燃料噴射装置に関し、そのうち特にスロットルボデーが側方に複数配置され、隣設されたスロットルボデーにそれぞれ取着される燃料分配管の対向面の間にT型燃料ジョイントが挿入配置され、T型燃料ジョイントの燃料導入路より内部の燃料供給路に向けて供給された燃料を、それぞれの燃料分配管へ供給する多連スロットルボデーにおける燃料供給構造に関する。
従来の多連スロットルボデーにおける燃料供給構造は図9に示される。
図により説明すると、T1は内部に吸気通路50が貫通して穿設された一方のスロットルボデーであり、吸気通路50は、一方のスロットルボデーT1に回転自在に支持された第1絞り弁軸51に螺着された第1絞り弁52によって開閉される。
Jは、一方のスロットルボデーT1と、第1のスロットルボデーT1に固着された第1燃料分配管53とによって挟持された燃料噴射弁であり、燃料噴射弁Jの先端部Jaは一方のスロットルボデーT1に穿設され、吸気通路50に向かって開口する先端ガイド孔54に挿入され、後端部Jbは、第1燃料分配管53に穿設され、燃料分配路57に連結された後端ガイド孔55に挿入され、クッション部材56を介して挟持される。
T2は内部に吸気通路50が貫通して穿設された他方のスロットルボデーであり、吸気通路50は、他方のスロットルボデーT2に回転自在に支持された第2絞り弁軸60に螺着された第2絞り弁61によって開閉される。
Jは、他方のスロットルボデーT2と、他方のスロットルボデーT2に固着された第2燃料分配管62とによって挟持された燃料噴射弁であり、燃料噴射弁Jの先端部Jaは他方のスロットルボデーT2に穿設され、吸気通路50に向かって開口する先端ガイド孔63に挿入され、後端部Jbは、第2燃料分配管62に穿設され、燃料分配路64に連結された後端ガイド孔65に挿入され、クッション部材66を介して挟持される。
70はT型燃料ジョイントであり、以下によって構成される。
図10、図11を用いて説明する。図10はT型燃料ジョイントの正面図、図11は図10の右側面図、である。
71は断面が正六角形状をなし、側方にのびる六角筒部であり、一端71aから一方(図において左方)に向けて円筒状をなし、六角筒部71より小径なる第1挿入接続管部72が連設され、他端71bから他方(図において右方)に向けて円筒状をなし、六角筒部71より小径をなす第2挿入接続管部73が連設され、第1挿入接続管部72には第1シールリング溝74が穿設され、第2挿入接続管部73には第2シールリング溝75が穿設される。
又、第1挿入接続管部72の一端72aから第2挿入接続管部73の他端73aに向けて燃料供給路76が貫通して穿設され、更に六角筒部71には燃料供給路76に連なる燃料導入路77が立設される。
次に、前述した第1燃料分配管53について図12、図13により説明する。
図12は第1燃料分配管53の対向面53a近傍の要部縦断面図。図13は図12の右側面図である。
58は第1燃料分配管53の対向面53aから燃料分配路57側の内方(図12において左方)に向かって凹設された断面正六角形をなす位置決め凹溝であり、T型燃料ジョイント70の六角筒部71が挿入され、且つ六角筒部71の回転が阻止されるよう六角筒部71よりわずかに大形状をなす。
又、位置決め凹溝58の底部58aから燃料分配路57に向けて、T型燃料ジョイント70の第1接続挿入管部72が挿入される第1挿入孔59が連設されるもので、この第1挿入孔59の径は、第1接続挿入管部72の外径よりわずかに大径をなす。
又、位置決め凹溝58の外周部には、大径鍔部53bが形成されるもので、この大径鍔部53bの径は、第1燃料分配管53の径より大径に形成される。
尚、第2燃料分配管62の対向面62aから燃料分配路64側の内方に向かって断面正六角形をなす位置決め凹溝80が凹設され、又位置決め凹溝80の底部80aから燃料分配路64に向けて第2挿入接続管部73を挿入する第2挿入孔81が連設され、更に位置決め凹溝80の外周部には第2燃料分配管62の径より大径をなす大径鍔部62bが形成される。(かかる第2燃料分配管62は図9に示される。)
図により説明すると、T1は内部に吸気通路50が貫通して穿設された一方のスロットルボデーであり、吸気通路50は、一方のスロットルボデーT1に回転自在に支持された第1絞り弁軸51に螺着された第1絞り弁52によって開閉される。
Jは、一方のスロットルボデーT1と、第1のスロットルボデーT1に固着された第1燃料分配管53とによって挟持された燃料噴射弁であり、燃料噴射弁Jの先端部Jaは一方のスロットルボデーT1に穿設され、吸気通路50に向かって開口する先端ガイド孔54に挿入され、後端部Jbは、第1燃料分配管53に穿設され、燃料分配路57に連結された後端ガイド孔55に挿入され、クッション部材56を介して挟持される。
T2は内部に吸気通路50が貫通して穿設された他方のスロットルボデーであり、吸気通路50は、他方のスロットルボデーT2に回転自在に支持された第2絞り弁軸60に螺着された第2絞り弁61によって開閉される。
Jは、他方のスロットルボデーT2と、他方のスロットルボデーT2に固着された第2燃料分配管62とによって挟持された燃料噴射弁であり、燃料噴射弁Jの先端部Jaは他方のスロットルボデーT2に穿設され、吸気通路50に向かって開口する先端ガイド孔63に挿入され、後端部Jbは、第2燃料分配管62に穿設され、燃料分配路64に連結された後端ガイド孔65に挿入され、クッション部材66を介して挟持される。
70はT型燃料ジョイントであり、以下によって構成される。
図10、図11を用いて説明する。図10はT型燃料ジョイントの正面図、図11は図10の右側面図、である。
71は断面が正六角形状をなし、側方にのびる六角筒部であり、一端71aから一方(図において左方)に向けて円筒状をなし、六角筒部71より小径なる第1挿入接続管部72が連設され、他端71bから他方(図において右方)に向けて円筒状をなし、六角筒部71より小径をなす第2挿入接続管部73が連設され、第1挿入接続管部72には第1シールリング溝74が穿設され、第2挿入接続管部73には第2シールリング溝75が穿設される。
又、第1挿入接続管部72の一端72aから第2挿入接続管部73の他端73aに向けて燃料供給路76が貫通して穿設され、更に六角筒部71には燃料供給路76に連なる燃料導入路77が立設される。
次に、前述した第1燃料分配管53について図12、図13により説明する。
図12は第1燃料分配管53の対向面53a近傍の要部縦断面図。図13は図12の右側面図である。
58は第1燃料分配管53の対向面53aから燃料分配路57側の内方(図12において左方)に向かって凹設された断面正六角形をなす位置決め凹溝であり、T型燃料ジョイント70の六角筒部71が挿入され、且つ六角筒部71の回転が阻止されるよう六角筒部71よりわずかに大形状をなす。
又、位置決め凹溝58の底部58aから燃料分配路57に向けて、T型燃料ジョイント70の第1接続挿入管部72が挿入される第1挿入孔59が連設されるもので、この第1挿入孔59の径は、第1接続挿入管部72の外径よりわずかに大径をなす。
又、位置決め凹溝58の外周部には、大径鍔部53bが形成されるもので、この大径鍔部53bの径は、第1燃料分配管53の径より大径に形成される。
尚、第2燃料分配管62の対向面62aから燃料分配路64側の内方に向かって断面正六角形をなす位置決め凹溝80が凹設され、又位置決め凹溝80の底部80aから燃料分配路64に向けて第2挿入接続管部73を挿入する第2挿入孔81が連設され、更に位置決め凹溝80の外周部には第2燃料分配管62の径より大径をなす大径鍔部62bが形成される。(かかる第2燃料分配管62は図9に示される。)
そして、前記一方のスロットルボデーT1と他方のスロットルボデーT2とは側方に隣設配置され、取付けステー83によって相互に固定されて多連スロットルボデー(本実施例にあっては2連)が形成される。
又、一方のスロットルボデーT1の上方には、前記第1燃料分配管53が図示されぬネジによって螺着固定されるもので、このとき燃料噴射弁Jの先端部Jaが一方のスロットルボデーT1の先端ガイド孔54に挿入されるとともに後端部Jbが第1燃料分配管53の後端ガイド孔55に挿入され、かかる状態において燃料噴射弁Jは、一方のスロットルボデーT1と第1燃料分配管53との間にクッション部材56を介して挟持される。
又、他方のスロットルボデーT2の上方には、前記第2燃料分配管62が図示されぬネジによって羅着固定されるもので、このとき燃料噴射弁Jの先端部Jaが他方のスロットルボデーT2の先端ガイド孔63に挿入されるとともに後端部Jbが第2燃料分配管62の後端ガイド孔65に挿入され、かかる状態において燃料噴射弁Jは、他方のスロットルボデーT2と第2燃料分配管62との間にクッション部材66を介して挟持される。
以上によって一方のスロットルボデーT1に第1燃料分配管53が固着配置されるとともに他方のスロットルボデーT2に第2燃料分配管62が固着配置されたもので、このとき第1燃料分配管53の対向面53aは、第2燃料分配管62の対向面62aに対向して配置され、更に第1燃料分配管53の対向面53aに、第1挿入孔59を含む位置決め凹溝58が開口し、第2燃料分配管62の対向面62aに、第2挿入孔81を含む位置決め凹溝80が開口する。
又、一方のスロットルボデーT1の上方には、前記第1燃料分配管53が図示されぬネジによって螺着固定されるもので、このとき燃料噴射弁Jの先端部Jaが一方のスロットルボデーT1の先端ガイド孔54に挿入されるとともに後端部Jbが第1燃料分配管53の後端ガイド孔55に挿入され、かかる状態において燃料噴射弁Jは、一方のスロットルボデーT1と第1燃料分配管53との間にクッション部材56を介して挟持される。
又、他方のスロットルボデーT2の上方には、前記第2燃料分配管62が図示されぬネジによって羅着固定されるもので、このとき燃料噴射弁Jの先端部Jaが他方のスロットルボデーT2の先端ガイド孔63に挿入されるとともに後端部Jbが第2燃料分配管62の後端ガイド孔65に挿入され、かかる状態において燃料噴射弁Jは、他方のスロットルボデーT2と第2燃料分配管62との間にクッション部材66を介して挟持される。
以上によって一方のスロットルボデーT1に第1燃料分配管53が固着配置されるとともに他方のスロットルボデーT2に第2燃料分配管62が固着配置されたもので、このとき第1燃料分配管53の対向面53aは、第2燃料分配管62の対向面62aに対向して配置され、更に第1燃料分配管53の対向面53aに、第1挿入孔59を含む位置決め凹溝58が開口し、第2燃料分配管62の対向面62aに、第2挿入孔81を含む位置決め凹溝80が開口する。
ここで、対向して配置される第1燃料分配管53の対向面53aと第2燃料分配管62の対向面62aとの間に、T型燃料ジョイント70が配置される。
具体的には、T型燃料ジョイント70の第1挿入接続管部72が第1燃料分配管53の第1挿入孔59内に挿入されるとともに六角筒部71の一端71aが位置決め凹溝58内に挿入され、又第2挿入接続管部73が第2燃料分配管62の第2挿入孔81内に挿入されるとともに六角筒部71の他端71bが位置決め凹溝80内に挿入される。尚Rは第1シールリング溝74、第2シールリング溝75に配置されるOリング、角リング等よりなるシールリングである。
以上によると、T型燃料ジョイント70の第1挿入接続管部72が、一方のスロットルボデーT1に固着された第1燃料分配管53の第1挿入孔59内に挿入配置されるとともに第2挿入接続管部73が、他方のスロットルボデーT2に固着された第2燃料分配管62の第2挿入孔81内に挿入配置されたので、T型燃料ジョイント70の側方への脱出が抑止され、更に第1シールリング溝74に配置されたシールリングRによって第1挿入孔59と第1挿入接続管部72との間の気密が保持され、第2シールリング溝75に配置されたシールリングRによって第2挿入孔81と第2挿入接続管部73との間の気密が保持される。
更に、T型燃料ジョイント70の六角筒部71の一端71aが第1燃料分配管53の位置決め凹溝58に挿入され、六角筒部71の他端71bが、第2燃料分配管62の位置決め凹溝80に挿入されたことによって、T型燃料ジョイント70の回転を抑止することができ、燃料導入路77を一定方向に向けて開口保持できる。
具体的には、T型燃料ジョイント70の第1挿入接続管部72が第1燃料分配管53の第1挿入孔59内に挿入されるとともに六角筒部71の一端71aが位置決め凹溝58内に挿入され、又第2挿入接続管部73が第2燃料分配管62の第2挿入孔81内に挿入されるとともに六角筒部71の他端71bが位置決め凹溝80内に挿入される。尚Rは第1シールリング溝74、第2シールリング溝75に配置されるOリング、角リング等よりなるシールリングである。
以上によると、T型燃料ジョイント70の第1挿入接続管部72が、一方のスロットルボデーT1に固着された第1燃料分配管53の第1挿入孔59内に挿入配置されるとともに第2挿入接続管部73が、他方のスロットルボデーT2に固着された第2燃料分配管62の第2挿入孔81内に挿入配置されたので、T型燃料ジョイント70の側方への脱出が抑止され、更に第1シールリング溝74に配置されたシールリングRによって第1挿入孔59と第1挿入接続管部72との間の気密が保持され、第2シールリング溝75に配置されたシールリングRによって第2挿入孔81と第2挿入接続管部73との間の気密が保持される。
更に、T型燃料ジョイント70の六角筒部71の一端71aが第1燃料分配管53の位置決め凹溝58に挿入され、六角筒部71の他端71bが、第2燃料分配管62の位置決め凹溝80に挿入されたことによって、T型燃料ジョイント70の回転を抑止することができ、燃料導入路77を一定方向に向けて開口保持できる。
尚、84は、第1絞り弁軸51と第2絞り弁軸60とを同期的に回転させるとともに第1絞り弁52と第2絞り弁61の開度を同一開度に調整する為の連結同調機構であり、85は第2絞り弁軸60の端部に取着され、運転者によって操作されるスロットルドラムであり、スロットルドラム85の回転に応じて第1、第2絞り弁52、61が各吸気通路50を同期的に開閉制御する。
而して、図示せぬ燃料ポンプにより昇圧された燃料が、燃料導入路77を介してT型燃料ジョイント70に供給されると、燃料供給路76を介して第1燃料分配管53の燃料分配路57に供給され、この燃料が燃料噴射弁Jによって制御されて一方のスロットルボデーT1の吸気通路50内へと噴射供給される。
一方、燃料供給路76内の燃料は、第2燃料分配管62の燃料分配路64に供給され、この燃料が燃料噴射弁Jによって制御されて他方のスロットルボデーT2の吸気通路50内へと噴射供給される。
一方、燃料供給路76内の燃料は、第2燃料分配管62の燃料分配路64に供給され、この燃料が燃料噴射弁Jによって制御されて他方のスロットルボデーT2の吸気通路50内へと噴射供給される。
かかる従来の多連スロットルボデーの燃料供給構造によると、以下の不具合を有する。第1には、第1燃料分配管53の対向面53aに大径鍔部53bが形成され、第2燃料分配管62の対向面62aに大径鍔部62bが形成されるもので、各燃料分配管53,62の対向面の外形状を小型化できない。
これは、図14に示されるように第1燃料分配管53の六角形状をなす位置決め凹溝58内にT型燃料ジョイント70の六角筒部71が挿入配置されるもので、六角筒部71の回転は、位置決め凹溝58にて阻止される。
具体的には六角筒部71を形成する1個の頂角71aの回転は、六角孔よりなる位置決め凹溝58の一辺58aによって阻止される。いいかえると、頂角71aの回転は、位置決め凹溝58の60度の範囲に形成される一辺58aにて阻止する必要がある。
以上によると、位置決め凹溝58の一辺58aの剛性を高める為に、大径鍔部53bの直径dは位置決め凹溝58より充分に大径に形成される必要があり、仮に大径鍔部53bの直径dが小径に形成されると、六角筒部71に回転力が付与された際、大径鍔部53bが外方へ拡大変形して六角筒部71の回転を阻止することができない。
このことは、燃料分配管を合成樹脂材料によって形成した際、顕著に表われる。
又、前述の如くT型燃料ジョイント70に六角筒部71が形成されることにより、T型燃料ジョイント自体を小型化できない。
第2には、T型燃料ジョイント70の燃料導入路77の開口位置を一定方向に容易に配置することが困難である。
これは、六角孔よりなる位置決め凹溝58内に六角筒部71が60度間隔でいづれの方向にも挿入配置することができるからである。
これは、図14に示されるように第1燃料分配管53の六角形状をなす位置決め凹溝58内にT型燃料ジョイント70の六角筒部71が挿入配置されるもので、六角筒部71の回転は、位置決め凹溝58にて阻止される。
具体的には六角筒部71を形成する1個の頂角71aの回転は、六角孔よりなる位置決め凹溝58の一辺58aによって阻止される。いいかえると、頂角71aの回転は、位置決め凹溝58の60度の範囲に形成される一辺58aにて阻止する必要がある。
以上によると、位置決め凹溝58の一辺58aの剛性を高める為に、大径鍔部53bの直径dは位置決め凹溝58より充分に大径に形成される必要があり、仮に大径鍔部53bの直径dが小径に形成されると、六角筒部71に回転力が付与された際、大径鍔部53bが外方へ拡大変形して六角筒部71の回転を阻止することができない。
このことは、燃料分配管を合成樹脂材料によって形成した際、顕著に表われる。
又、前述の如くT型燃料ジョイント70に六角筒部71が形成されることにより、T型燃料ジョイント自体を小型化できない。
第2には、T型燃料ジョイント70の燃料導入路77の開口位置を一定方向に容易に配置することが困難である。
これは、六角孔よりなる位置決め凹溝58内に六角筒部71が60度間隔でいづれの方向にも挿入配置することができるからである。
本発明になる多連スロットルボデーにおける燃料供給構造は、前記課題に鑑み成されたもので、各燃料分配管の特に対向面における形状を小型化するとともにT型燃料ジョイントの形状を小型化することのできる前記構造を提供するとともにT型燃料ジョイントの燃料導入路の開口位置を極めて容易に且つ短時間で一定位置に開口することのできる前記燃料供給構造を提供することを目的とする。
本発明になる多連スロットルボデーにおける燃料供給管構造は、前記目的達成の為に、隣設される一方のスロットルボデーに固着され、燃料噴射弁の後端部が挿入支持され、内部に燃料分配路が穿設された第1燃料分配管と、
隣設される他方のスロットルボデーに固着され、燃料噴射弁の後端部が挿入支持され、内部に燃料分配路が穿設された第2燃料分配管と、
側方にのびる燃料供給路と、燃料供給路に連なる燃料導入路と、を備え、
燃料供給路の一端外周に第1挿入接続管部が形成され、燃料供給路の他端外周に第2挿入接続管部が形成されるT型燃料ジョイントと、
を備え、
前記T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部が第1燃料分配管の対向面に開口する燃料分配路に挿入接続されるとともに第2挿入接続管部が第2燃料分配管の対向面に開口する燃料分配路に挿入接続され、T型燃料ジョイントが第1燃料分配管と第2燃料分配管によって挟持される多連スロットルボデーにおける燃料供給構造において、
T型燃料ジョイントは、側方にのびる円筒部の一端から他端に向けて燃料供給路3が貫通して穿設され、円筒部の一端の近傍に、第1シールリング溝が穿設された第1挿入接続管部が形成されるとともに円筒部の他端の近傍に、第2シールリング溝が穿設された第2挿入接続管部が形成され、
更に、第1シールリング溝より他端側の円筒部の外周及び第2シールリング溝より一端側の円筒部の外周に、対称にして且つ異形状をなす第1位置決め突部と第2位置決め突部とをそれぞれ突出して設け、
一方、第1燃料分配管の対向面には、燃料分配路に連なる第1挿入孔が開口して穿設されるとともに対向面から第1挿入孔に向けて、前記第1位置決め突部、第2位置決め突部を挿入しうる、異形状をなす第1位置決め凹溝と第2位置決め凹溝が凹設され、第2燃料分配管の対向面には、燃料分配路に連なる第2挿入孔が開口して穿設されるとともに対向面から第2挿入孔に向けて、前記第1位置決め突部、第2位置決め突部を挿入しうる、異形状をなす第1位置決め凹溝と第2位置決め凹溝が凹設され、
前記T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部を第1燃料分配管の第1挿入孔内に挿入し、第1位置決め突部を第1位置決め凹溝に挿入するとともに第2位置決め突部を第2位置決め凹溝に挿入し、更に第2挿入接続管部を第2燃料分配管の第2挿入孔内に挿入し、第1位置決め突部を第1位置決め凹溝に挿入するとともに第2位置決め突部を第2位置決め凹溝に挿入したことを第1の特徴とする。
隣設される他方のスロットルボデーに固着され、燃料噴射弁の後端部が挿入支持され、内部に燃料分配路が穿設された第2燃料分配管と、
側方にのびる燃料供給路と、燃料供給路に連なる燃料導入路と、を備え、
燃料供給路の一端外周に第1挿入接続管部が形成され、燃料供給路の他端外周に第2挿入接続管部が形成されるT型燃料ジョイントと、
を備え、
前記T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部が第1燃料分配管の対向面に開口する燃料分配路に挿入接続されるとともに第2挿入接続管部が第2燃料分配管の対向面に開口する燃料分配路に挿入接続され、T型燃料ジョイントが第1燃料分配管と第2燃料分配管によって挟持される多連スロットルボデーにおける燃料供給構造において、
T型燃料ジョイントは、側方にのびる円筒部の一端から他端に向けて燃料供給路3が貫通して穿設され、円筒部の一端の近傍に、第1シールリング溝が穿設された第1挿入接続管部が形成されるとともに円筒部の他端の近傍に、第2シールリング溝が穿設された第2挿入接続管部が形成され、
更に、第1シールリング溝より他端側の円筒部の外周及び第2シールリング溝より一端側の円筒部の外周に、対称にして且つ異形状をなす第1位置決め突部と第2位置決め突部とをそれぞれ突出して設け、
一方、第1燃料分配管の対向面には、燃料分配路に連なる第1挿入孔が開口して穿設されるとともに対向面から第1挿入孔に向けて、前記第1位置決め突部、第2位置決め突部を挿入しうる、異形状をなす第1位置決め凹溝と第2位置決め凹溝が凹設され、第2燃料分配管の対向面には、燃料分配路に連なる第2挿入孔が開口して穿設されるとともに対向面から第2挿入孔に向けて、前記第1位置決め突部、第2位置決め突部を挿入しうる、異形状をなす第1位置決め凹溝と第2位置決め凹溝が凹設され、
前記T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部を第1燃料分配管の第1挿入孔内に挿入し、第1位置決め突部を第1位置決め凹溝に挿入するとともに第2位置決め突部を第2位置決め凹溝に挿入し、更に第2挿入接続管部を第2燃料分配管の第2挿入孔内に挿入し、第1位置決め突部を第1位置決め凹溝に挿入するとともに第2位置決め突部を第2位置決め凹溝に挿入したことを第1の特徴とする。
又、本発明は、前期第1の特徴に加え、前記、第1位置決め凹溝、第2位置決め凹溝を、第1挿入孔から第1燃料分配管の外周に向かうスリット溝及び第2挿入孔から第2燃料分配管の外周に向かうスリット溝、としたことを第2の特徴とする。
本発明の第1の特徴によると、第1燃料分配管は一方のスロットルボデーに固着され、T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部が第1挿入孔内に挿入配置されるとともに第1位置決め突部が第1位置決め凹溝内に挿入配置され、第2位置決め突部が第2位置決め凹溝内に挿入配置される。
一方、第2燃料分配管は他方のスロットルボデーに固着され、T型燃料ジョイントの第2挿入接続管部が第2挿入孔内に挿入配置されるとともに第1位置決め突部が第1位置決め凹溝内に挿入配置され、第2位置決め突部が第2位置決め凹溝内に挿入配置される。
以上によると、T型燃料ジョイントは第1、第2燃料分配管の間に挟持されて側方への脱出が阻止され、位置決め突部と位置決め凹溝とによってその回転が阻止される。
そして燃料分配管には、T型燃料ジョイントの円筒部の外周に、対称に突出して形成した第1、第2位置決め突部を挿入しうる第1、第2位置決め凹溝を形成すればよいので、燃料分配管の対向面における形状を小型化できる。
又、T型燃料ジョイントにあっては、第1、第2挿入接続管部を含む円筒部が形成されるので、T型燃料ジョイントの形状を小型化できる。
更に、円筒部の外周に突出して形成される第1、第2位置決め突部を、対称にして且つ異形状に一対形成したので、極めて容易にT型燃料ジョイントの燃料導入路の開口位置を一定方向に開口できる。
一方、第2燃料分配管は他方のスロットルボデーに固着され、T型燃料ジョイントの第2挿入接続管部が第2挿入孔内に挿入配置されるとともに第1位置決め突部が第1位置決め凹溝内に挿入配置され、第2位置決め突部が第2位置決め凹溝内に挿入配置される。
以上によると、T型燃料ジョイントは第1、第2燃料分配管の間に挟持されて側方への脱出が阻止され、位置決め突部と位置決め凹溝とによってその回転が阻止される。
そして燃料分配管には、T型燃料ジョイントの円筒部の外周に、対称に突出して形成した第1、第2位置決め突部を挿入しうる第1、第2位置決め凹溝を形成すればよいので、燃料分配管の対向面における形状を小型化できる。
又、T型燃料ジョイントにあっては、第1、第2挿入接続管部を含む円筒部が形成されるので、T型燃料ジョイントの形状を小型化できる。
更に、円筒部の外周に突出して形成される第1、第2位置決め突部を、対称にして且つ異形状に一対形成したので、極めて容易にT型燃料ジョイントの燃料導入路の開口位置を一定方向に開口できる。
又、本発明の第2の特徴によると、燃料分配管に形成される位置決め凹溝を、挿入孔から燃料分配管の外周に向かうスリット溝としたので、より一層燃料分配管の対向面における形状を小型化できる。
以下、本発明になる多連スロットルボデーにおける燃料供給構造の一実施例について図により説明する。
図1は、本発明の多連スロットルボデーにおける燃料供給構造の要部縦断面図。
図2は、図1に用いられるT型燃料ジョイントの正面図。図3は図2の右側面図。
図4は、図1に用いられる第1燃料分配管11の要部縦断面図。図5は図4の右側面図である。
尚、図1と同一構造部分については同一符号を使用して説明を省略する。
T型燃料ジョイント1は以下によって形成される。
2は側方に向かって円筒形状に形成された円筒部であり、円筒部2の一端2aから他端2bに向けて燃料供給路3が貫通して穿設され、更に円筒部2より上方に向けて燃料供給路3に連なる燃料導入路4が形成される。
又、円筒部2の一端2a側には第1挿入接続管部5が形成されるとともに円筒部2の他端2b側には第2挿入接続管部6が形成されるもので、本実施例にあっては、第1、第2挿入接続管部5、6及び円筒部2の外径は同径にして且つ同芯に形成された。
又、第1挿入接続管部5、第2挿入接続管部6より内方に位置する円筒部2の外周には、第1位置決め突部7、第2位置決め突部8が突出して形成される。
かかる、第1位置決め突部7、第2位置決め突部8は図3に示されるように燃料供給路3をはさんで対称位置に形成されるとともにその形状が異形状に形成される。
異形状に形成されるとは、突出寸法aが互いに異なること、あるいは幅bが互いに異なること、断面形状が互いに異なることを意味する。
又、第1挿入接続管部5には第1シールリング溝9が穿設され、第2挿入接続管部6には第2シールリング溝10が穿設される。
上記によれば、一方の第1、第2位置決め突部7、8は第1シールリング溝9より他端2b側の円筒部2の外周に突出して形成され、他方の第1、第2位置決め突部7、8は、第2シールリング溝10より一端2a側の円筒部2の外周に突出して形成されることになる。
図1は、本発明の多連スロットルボデーにおける燃料供給構造の要部縦断面図。
図2は、図1に用いられるT型燃料ジョイントの正面図。図3は図2の右側面図。
図4は、図1に用いられる第1燃料分配管11の要部縦断面図。図5は図4の右側面図である。
尚、図1と同一構造部分については同一符号を使用して説明を省略する。
T型燃料ジョイント1は以下によって形成される。
2は側方に向かって円筒形状に形成された円筒部であり、円筒部2の一端2aから他端2bに向けて燃料供給路3が貫通して穿設され、更に円筒部2より上方に向けて燃料供給路3に連なる燃料導入路4が形成される。
又、円筒部2の一端2a側には第1挿入接続管部5が形成されるとともに円筒部2の他端2b側には第2挿入接続管部6が形成されるもので、本実施例にあっては、第1、第2挿入接続管部5、6及び円筒部2の外径は同径にして且つ同芯に形成された。
又、第1挿入接続管部5、第2挿入接続管部6より内方に位置する円筒部2の外周には、第1位置決め突部7、第2位置決め突部8が突出して形成される。
かかる、第1位置決め突部7、第2位置決め突部8は図3に示されるように燃料供給路3をはさんで対称位置に形成されるとともにその形状が異形状に形成される。
異形状に形成されるとは、突出寸法aが互いに異なること、あるいは幅bが互いに異なること、断面形状が互いに異なることを意味する。
又、第1挿入接続管部5には第1シールリング溝9が穿設され、第2挿入接続管部6には第2シールリング溝10が穿設される。
上記によれば、一方の第1、第2位置決め突部7、8は第1シールリング溝9より他端2b側の円筒部2の外周に突出して形成され、他方の第1、第2位置決め突部7、8は、第2シールリング溝10より一端2a側の円筒部2の外周に突出して形成されることになる。
図1、図4、図5を用いて第1燃料分配管11について説明する。
第1燃料分配管11の右方の対向面11aには、燃料分配路12に連なる第1挿入孔13が開口するもので、更に対向面11aから第1挿入孔13に向けて、第1位置決め突部7を挿入する第1位置決め凹溝14と、第2位置決め突部8を挿入する第2位置決め凹溝15とが穿設される。かかる第1、第2位置決め凹溝14、15は図5に明示されるもので、対称位置に形成される。
又、第2燃料分配管20は以下によって形成される。
第2燃料分配管20の左方の対向面20aには、燃料分配路21に連なる第2挿入孔22が開口するもので、更に対向面20aから第2挿入孔22に向けて、第1位置決め突部7を挿入する第1位置決め凹溝23と、第2位置決め突部8を挿入する第2位置決め凹溝24とが穿設される。かかる第1、第2位置決め凹溝は前記と同様に対称位置に形成される。
第1燃料分配管11の右方の対向面11aには、燃料分配路12に連なる第1挿入孔13が開口するもので、更に対向面11aから第1挿入孔13に向けて、第1位置決め突部7を挿入する第1位置決め凹溝14と、第2位置決め突部8を挿入する第2位置決め凹溝15とが穿設される。かかる第1、第2位置決め凹溝14、15は図5に明示されるもので、対称位置に形成される。
又、第2燃料分配管20は以下によって形成される。
第2燃料分配管20の左方の対向面20aには、燃料分配路21に連なる第2挿入孔22が開口するもので、更に対向面20aから第2挿入孔22に向けて、第1位置決め突部7を挿入する第1位置決め凹溝23と、第2位置決め突部8を挿入する第2位置決め凹溝24とが穿設される。かかる第1、第2位置決め凹溝は前記と同様に対称位置に形成される。
そして、第1燃料分配管11が図示されぬビスによって一方のスロットルボデーT1に螺着固定され、第2燃料分配管20は他方のスロットルボデーT2に螺着固定され、このとき前記と同様に一方の燃料噴射弁Jは、第1燃料分配管11と一方のスロットルボデーT1によって挟持され、他方の燃料噴射弁Jは、第2燃料分配管20と他方のスロットルボデーT2とによって挟持される。
そして、かかる状態において、T型燃料ジョイント1の第1挿入接続管部5が第1燃料分配管11の第1挿入孔13内に挿入されるとともに第1位置決め突部7が第1位置決め凹溝14に挿入され、第2位置決め突部8が第2位置決め凹溝15に挿入配置される。
尚、第1シールリング溝9と第1挿入孔13との間にはゴム材料によって形成されたシールリングRが縮設配置される。
又、T型燃料ジョイント1の第2挿入接続管部6が第2燃料分配管20の第2挿入孔22内に挿入されるとともに第1位置決め突部7が第1位置決め凹溝23に挿入され、第2位置決め突部8が第2位置決め凹溝24に挿入配置される。
尚、第2シールリング溝10と第2挿入孔22との間にはシールリングRが縮設配置される。
ここで、図示せぬ燃料ポンプより昇圧された燃料が、T型燃料ジョイント1の燃料導入路4に供給されると、この燃料は、燃料供給路3、第1燃料分配管11の燃料分配路12、を介して一方の燃料噴射弁Jへと供給され、この燃料噴射弁Jより一方のスロットルボデーT1の吸気通路50内へ燃料が噴射供給される。
一方、燃料供給路3内の燃料は、第2燃料分配管20の燃料分配路21を介して他方の燃料噴射弁Jへと供給され、この燃料噴射弁Jより他方のスロットルボデーT2の吸気通路50内へ燃料が噴射供給される。
尚、第1シールリング溝9と第1挿入孔13との間、及び第2シールリング溝10と第2挿入孔22との間にシールリングRが縮設配置されるので、燃料分配路12、21に供給される燃料が外部に洩れることがない。
ここで、本発明にあっては、T型燃料ジョイント1の円筒部2の外周に、燃料供給路3の長手軸心線に対称位置であって且つ互いに異形状をなす第1位置決め突部7、第2位置決め突部8を突出して形成し、かかる第1位置決め突部7を、それぞれの第1位置決め凹溝14、23内に挿入配置するとともに第2位置決め突部8を、それぞれの第2位置決めの凹溝15、24内に挿入配置したので、第1にはT型燃料ジョイント1の回転を抑止できる。第2には、T型燃料ジョイント1の燃料導入路4の開口位置を容易にして且つ確実に所望の一定位置に向かって配置できる。
第3には燃料分配管11、20の外形状を小型化できる。
これは図6に示される如く、位置決め突部7、8の回転に対し、第1燃料分配管11は略180度の範囲の筒部11b、11c(図6においてX及びYで示される筒分の斜線範囲)により高い剛性をもって回転を阻止することができるので、第1燃料分配管11の直径zを小径にできる。
更にT型燃料ジョイント1の外形状を小型化できる。これはT型燃料ジョイントが円筒部2をもって形成され、六角筒部を有しないからである。
そして、かかる状態において、T型燃料ジョイント1の第1挿入接続管部5が第1燃料分配管11の第1挿入孔13内に挿入されるとともに第1位置決め突部7が第1位置決め凹溝14に挿入され、第2位置決め突部8が第2位置決め凹溝15に挿入配置される。
尚、第1シールリング溝9と第1挿入孔13との間にはゴム材料によって形成されたシールリングRが縮設配置される。
又、T型燃料ジョイント1の第2挿入接続管部6が第2燃料分配管20の第2挿入孔22内に挿入されるとともに第1位置決め突部7が第1位置決め凹溝23に挿入され、第2位置決め突部8が第2位置決め凹溝24に挿入配置される。
尚、第2シールリング溝10と第2挿入孔22との間にはシールリングRが縮設配置される。
ここで、図示せぬ燃料ポンプより昇圧された燃料が、T型燃料ジョイント1の燃料導入路4に供給されると、この燃料は、燃料供給路3、第1燃料分配管11の燃料分配路12、を介して一方の燃料噴射弁Jへと供給され、この燃料噴射弁Jより一方のスロットルボデーT1の吸気通路50内へ燃料が噴射供給される。
一方、燃料供給路3内の燃料は、第2燃料分配管20の燃料分配路21を介して他方の燃料噴射弁Jへと供給され、この燃料噴射弁Jより他方のスロットルボデーT2の吸気通路50内へ燃料が噴射供給される。
尚、第1シールリング溝9と第1挿入孔13との間、及び第2シールリング溝10と第2挿入孔22との間にシールリングRが縮設配置されるので、燃料分配路12、21に供給される燃料が外部に洩れることがない。
ここで、本発明にあっては、T型燃料ジョイント1の円筒部2の外周に、燃料供給路3の長手軸心線に対称位置であって且つ互いに異形状をなす第1位置決め突部7、第2位置決め突部8を突出して形成し、かかる第1位置決め突部7を、それぞれの第1位置決め凹溝14、23内に挿入配置するとともに第2位置決め突部8を、それぞれの第2位置決めの凹溝15、24内に挿入配置したので、第1にはT型燃料ジョイント1の回転を抑止できる。第2には、T型燃料ジョイント1の燃料導入路4の開口位置を容易にして且つ確実に所望の一定位置に向かって配置できる。
第3には燃料分配管11、20の外形状を小型化できる。
これは図6に示される如く、位置決め突部7、8の回転に対し、第1燃料分配管11は略180度の範囲の筒部11b、11c(図6においてX及びYで示される筒分の斜線範囲)により高い剛性をもって回転を阻止することができるので、第1燃料分配管11の直径zを小径にできる。
更にT型燃料ジョイント1の外形状を小型化できる。これはT型燃料ジョイントが円筒部2をもって形成され、六角筒部を有しないからである。
図7、図8には燃料分配管11、20に形成される第1、第2位置決め凹溝14、15の他の実施例が示される。
図7は第1燃料分配管11の要部縦断面図。図8は図7の右側面図。である。
本実施例による第1、第2位置決め凹溝14、15は、対向面11aから第1挿入孔13に向けてスリット溝として形成されるもので、スリット溝は第1挿入孔13から燃料分配管11の外周に向けて切欠き形成される。
かかるスリット溝を用いたことによると、燃料分配管11の直径zは、第1、第2位置決め突部7,8の外径部7a、8aに近接してその直径を減少させることができ、もって燃料分配管11を更に小型化することができたものである。
図7は第1燃料分配管11の要部縦断面図。図8は図7の右側面図。である。
本実施例による第1、第2位置決め凹溝14、15は、対向面11aから第1挿入孔13に向けてスリット溝として形成されるもので、スリット溝は第1挿入孔13から燃料分配管11の外周に向けて切欠き形成される。
かかるスリット溝を用いたことによると、燃料分配管11の直径zは、第1、第2位置決め突部7,8の外径部7a、8aに近接してその直径を減少させることができ、もって燃料分配管11を更に小型化することができたものである。
1 T型燃料ジョイント
2 円筒部
2a 一端
2b 他端
3 燃料供給路
5 第1挿入接続管部
6 第2挿入接続管部
7 第1位置決め突部
8 第2位置決め突部
11 第1燃料分配管
11a 対向面
12 燃料分配路
13 第1挿入孔
14 第1位置決め凹溝
15 第2位置決め凹溝
20 第2燃料分配管
21 燃料分配路
22 第2挿入孔
23 第1位置決め凹溝
24 第2位置決め凹溝
2 円筒部
2a 一端
2b 他端
3 燃料供給路
5 第1挿入接続管部
6 第2挿入接続管部
7 第1位置決め突部
8 第2位置決め突部
11 第1燃料分配管
11a 対向面
12 燃料分配路
13 第1挿入孔
14 第1位置決め凹溝
15 第2位置決め凹溝
20 第2燃料分配管
21 燃料分配路
22 第2挿入孔
23 第1位置決め凹溝
24 第2位置決め凹溝
Claims (2)
- 隣設される一方のスロットルボデーに固着され、燃料噴射弁の後端部が挿入支持され、内部に燃料分配路が穿設された第1燃料分配管と、
隣設される他方のスロットルボデーに固着され、燃料噴射弁の後端部が挿入支持され、内部に燃料分配路が穿設された第2燃料分配管と、
側方にのびる燃料供給路と、燃料供給路に連なる燃料導入路と、を備え、
燃料供給路の一端外周に第1挿入接続管部が形成され、燃料供給路の他端外周に第2挿入接続管部が形成されるT型燃料ジョイントと、
を備え、
前記T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部が第1燃料分配管の対向面に開口する燃料分配路に挿入接続されるとともに第2挿入接続管部が第2燃料分配管の対向面に開口する燃料分配路に挿入接続され、T型燃料ジョイントが第1燃料分配管と第2燃料分配管によって挟持される多連スロットルボデーにおける燃料供給構造において、
T型燃料ジョイント1は、側方にのびる円筒部2の一端2aから他端2bに向けて燃料供給路3が貫通して穿設され、円筒部2の一端2aの近傍に、第1シールリング溝9が穿設された第1挿入接続管部5が形成されるとともに円筒部2の他端2bの近傍に、第2シールリング溝10が穿設された第2挿入接続管部6が形成され、
更に、第1シールリング溝9より他端2b側の円筒部2の外周及び第2シールリング溝10より一端2a側の円筒部2の外周に、対称にして且つ異形状をなす第1位置決め突部7と第2位置決め突部8とをそれぞれ突出して設け、
一方、第1燃料分配管11の対向面11aには、燃料分配路12に連なる第1挿入孔13が開口して穿設されるとともに対向面11aから第1挿入孔13に向けて、前記第1位置決め突部7、第2位置決め突部8を挿入しうる、異形状をなす第1位置決め凹溝14と第2位置決め凹溝15が凹設され、第2燃料分配管20の対向面20aには、燃料分配路21に連なる第2挿入孔22が開口して穿設されるとともに対向面20aから第2挿入孔22に向けて、前記第1位置決め突部7、第2位置決め突部8を挿入しうる、異形状をなす第1位置決め凹溝23と第2位置決め凹溝24が凹設され、
前記T型燃料ジョイントの第1挿入接続管部5を第1燃料分配管11の第1挿入孔13内に挿入し、第1位置決め突部7を第1位置決め凹溝14に挿入するとともに第2位置決め突部8を第2位置決め凹溝15に挿入し、更に第2挿入接続管部6を第2燃料分配管20の第2挿入孔22内に挿入し、第1位置決め突部7を第1位置決め凹溝23に挿入するとともに第2位置決め突部8を第2位置決め凹溝24に挿入したことを特徴とする多連スロットルボデーにおける燃料供給構造。 - 前記、第1位置決め凹溝14、第2位置決め凹溝15を、第1挿入孔13から第1燃料分配管11の外周に向かうスリット溝及び第2挿入孔22から第2燃料分配管20の外周に向かうスリット溝、としたことを特徴とする請求項1記載の多連スロットルボデーにおける燃料供給構造。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005368171A JP2007170257A (ja) | 2005-12-21 | 2005-12-21 | 多連スロットルボデーにおける燃料供給構造 |
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JP (1) | JP2007170257A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009236099A (ja) * | 2008-03-28 | 2009-10-15 | Honda Motor Co Ltd | V型エンジンの燃料分配装置 |
CN103306874A (zh) * | 2012-03-14 | 2013-09-18 | 本田技研工业株式会社 | 发动机的燃料提供装置 |
JP2016142227A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 株式会社デンソー | デリバリパイプ |
-
2005
- 2005-12-21 JP JP2005368171A patent/JP2007170257A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016142227A (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-08 | 株式会社デンソー | デリバリパイプ |
WO2016125440A1 (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-11 | 株式会社デンソー | デリバリパイプ |
CN107110091A (zh) * | 2015-02-04 | 2017-08-29 | 株式会社电装 | 输送管 |
CN107110091B (zh) * | 2015-02-04 | 2019-08-16 | 株式会社电装 | 输送管 |
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