JP2007168865A - 閉止弁及びこれを用いた密封袋 - Google Patents

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Abstract

【課題】密封可能な袋体に取り付けられた状態であっても、速やかに脱気が可能な閉止弁を提供する。
【解決手段】外装シート1間に一部が重なり合うようにして、弁通路シート2及びフラップ3を備えた弁機構が設けられたものであり、弁通路シート2及びフラップ3の幅方向の寸法は、外装シート1の幅方向の寸法よりも小さく形成されており、上記の外装シート1及び弁通路シート2の各々により流体流路4が形成されたものであり、この流体流路4の一部が、流入した気流の一部を滞留させる流体溜り部4aとされ、上記の弁機構が、上記の袋体Bを構成するシートに固定されない自由状態とされたことを特徴とする閉止弁を提供する。
【選択図】図1

Description

本願発明は、密封可能な袋体に取り付けられることで、流体の通過を防止することができる閉止弁及びこれを用いた密封袋に関するものである。
特開2002−284187号公報 特開2002−321744号公報 特開2004−250093号公報
本願出願人は、特許文献1及び特許文献2において、閉止弁の発明とこの閉止弁を袋に取り付けたものである脱気袋の発明とを開示している。
上記の各特許文献において開示された閉止弁Vは、図10に示すように、密封可能な袋体Bの側面に設けられた開口部を、袋体の内部側から覆うようにして設けることのできる弁である。
一方、特許文献3において開示された発明は、袋体などの包装体の外側に貼り付けて用いる弁である。この弁は、フィルム状の弁本体を、包装体に設けられた通気穴を覆うように配位し、弁本体と包装体の表面とが密着することにより、気体等の逆流を抑止できるものである。
この特許文献3に記載の発明は、包装体と弁とを別個に製造しておき、この包装体に弁を取り付けることのできるものである。これによると、包装体と弁とを自由に組み合わせて、弁付きの包装体を製造することができるため、包装体と弁とを単一のラインで製造するか、製造ラインを完全に分離するかを、製造者の設計により自由に設定変更することができるという利点を有する。また、消費者が弁のみを購入し、適宜入手した包装体に取り付けて使用することも可能となる。
しかしながら、特許文献1に記載された発明に係る弁を、特許文献3に示すようにして袋体の外側に配位した場合、排気に大きな抵抗が生じて、袋体からの排気を短時間に良好に行うことができないという課題が発生した。そこで、本願の発明者がこの問題の原因を検討したところ、弁Vにおける弁機構部にあっては、気流の方向が順方向であっても、流路抵抗が大きくなり、袋体Bから弁V内へ十分な流体が流れ込まない点と、袋体Bから排出しようとする流体により袋体Bが膨張することに伴い、弁Vもまた、袋体に沿う形に湾曲して袋体表面に密着してしまい、流路抵抗がより大きくなる点(図7(B)参照)との、2点の原因があることが判明した。
本願発明はこのことに鑑み、密封可能な袋体に取り付けられた状態であっても、速やかに脱気が可能な閉止弁及びこれを用いた密封袋を提供することを課題とする。
上記課題を解決するために、本願の請求項1に係る発明は、流体遮断性を有するシートから構成された密封可能な袋体Bの外側であって、当該シートの表面に少なくとも一部が重ねて設けられる閉止弁において、閉止弁は、上記のシートに対して上下方向に重ね合わされた複数の樹脂製シート間に形成された流体流路4を備えたものであり、この流体流路4は、流体導入空間43を介して袋体Bの内部空間と連通する流体溜り部4aと、関門部45を介して上記の流体溜り部4aに連通した弁通路部4bとを備え、この弁通路部4bは、上記の流体溜り部4aの流体を外部に流出可能とすると共に流体の逆流を防止する弁機構を備え、上記の流体導入空間43の開口平面積は、上記の流体溜り部4aの平面積以下であり、上記の関門部45の幅寸法は、上記の流体溜り部4aの幅寸法よりも小さいものであり、流体溜り部4aを構成するシートのうち少なくとも一部は、袋体Bを構成するシートに対して上下方向に重ね合わされた状態で固定され、弁通路部4bを構成するシートは、袋体Bを構成するシートに対して離反可能とされたことを特徴とする閉止弁を提供する。
また、本願の請求項2に係る発明は、上下方向に重ね合わされた、複数の樹脂製シートから構成されたものであり、上記のシート間の少なくとも一部に、開閉可能な流体流路4が形成されており、樹脂製シートから構成された袋体Bに対して取り付け可能とされた閉止弁において、上下方向に重ね合わされた、少なくとも2枚の外装シート1が用いられ、この外装シート1間に少なくとも一部が重なり合うようにして弁機構が設けられたものであり、上記の弁機構は、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート2を備えたもの、あるいは、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート2と当該弁通路シート2に挟まれるようにして配位された、少なくとも1枚のシートであるフラップ3とを備えたものであって、上記の弁通路シート2同士、あるいは、弁通路シート2とフラップ3とが密着することによって、上記の流体流路4を閉じることが可能とされており、上記の弁通路シート2及びフラップ3の幅方向の寸法は、外装シート1の幅方向の寸法よりも小さく形成されており、上記の外装シート1及び弁通路シート2の各々における、幅方向の両端辺のうち少なくとも一部が閉ざされたことにより、上記の流体流路4が形成されたものであり、上記の流体流路4のうち、弁通路シート側流路42は、対向する弁通路シート2の間であって、上記のように両端辺が閉ざされた部分とされており、また、外装シート側流路41は、対向する外装シート1の間であって、上記の弁通路シート側流路42以外の部分とされており、上記の外装シート側流路41と袋体Bの内部空間との間には、両者を連通させる流体導入空間43が設けられたものであって、外装シート側流路41が、この流体導入空間43から流入した気流の一部を滞留させる流体溜り部4aとされ、上記の順方向の気流が、まず、上記の外装シート側流路41を通過し、その後、弁通路シート側流路42を通過するものであって、上記の弁機構が、上記の袋体Bを構成するシートに固定されない自由状態とされたことを特徴とする閉止弁を提供する。
また、本願の請求項3に係る発明は、上下方向に重ね合わされた、複数の樹脂製シートから構成されたものであり、上記のシート間の少なくとも一部に、開閉可能な流体流路4が形成されており、樹脂製シートから構成された袋体Bに対して取り付け可能とされた閉止弁において、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート2を備えたもの、あるいは、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート2と当該弁通路シート2に挟まれるようにして配位された、少なくとも1枚のシートであるフラップ3とを備えたものであって、上記の弁通路シート2同士、あるいは、弁通路シート2とフラップ3とが密着することによって、上記の流体流路4を閉じることが可能とされており、上記の弁通路シート2における、幅方向の両端辺のうち少なくとも一部が閉ざされたことにより、上記の流体流路4が形成されたものであり、上記の弁通路シート2の一部が接着されたことにより、上記流体流路4の幅寸法が絞られた関門部45が形成されたものであって、上記関門部45よりも上流側が、気流の一部を滞留させる流体溜り部4aとされ、上記関門部45よりも下流側には、上記のように逆方向の気流を遮断可能である弁機構が備えられたものであり、上記の流体溜り部4aと袋体Bの内部空間との間には、両者を連通させる流体導入空間43が設けられたものであって、上記の弁機構が、上記の袋体Bを構成するシートに固定されていない自由状態とされたことを特徴とする閉止弁を提供する。
また、本願の請求項4に係る発明は、上記の弁機構がフラップ3を備えたものである場合、このフラップ3の上流側端部が、上下いずれか一方側の弁通路シート2に固定されたものであり、このフラップ3の下流側端部が、上下いずれか他方側の弁通路シート2に対し、密着及び離反可能とされたことを特徴とする、請求項2または3に記載された閉止弁を提供する。
また、本願の請求項5に係る発明は、上記袋体Bとは別体として形成されたものであり、上記外装シート1あるいは弁通路シート2の表面の一部に接着剤Gが配位されたものであって、この接着剤Gにより、上記のシート1,2と、上記袋体Bを構成するシートとが接着されることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載された閉止弁を提供する。
また、本願の請求項6に係る発明は、上記の接着剤Gが配位された部分が、剥離可能なシートで覆われたことを特徴とする、請求項5に記載された閉止弁を提供する。
また、本願の請求項7に係る発明は、樹脂製シートから構成された密封可能な袋体Bに、上記請求項1〜5のいずれかに記載された閉止弁Vが取り付けられたものであって、上記の閉止弁Vには、上記の流体導入空間43の入口として、上記外装シート1あるいは弁通路シート2の表面に設けられた孔である入口開口部12a,22aが形成されたものであり、上記の袋体Bへの閉止弁Vの取り付けが、袋体Bを構成するシートに設けられた孔である脱気用開口部B1に、上記の入口開口部12a,22aが重ね合わせてなされたことを特徴とする密封袋を提供する。
本願の請求項1に係る発明は、関門部45の幅寸法が流体溜り部4aの幅寸法よりも小さく、流体溜り部4aを構成するシートのうち少なくとも一部が、袋体Bを構成するシートに対して上下方向に重ね合わされた状態で固定され、弁通路部4bを構成するシートが、袋体Bを構成するシートに対して離反可能とされたものである。よって、閉止弁が袋体Bに取り付けられた場合において、流体の一部が滞留することにより流体溜り部4aが膨張し、この膨張に影響され、弁通路部4bが湾曲しない状態で、袋体Bの表面から離れた状態となる。これにより、流路抵抗が小さく、流体流路4が開かれた際の通気不良を起こりにくくでき、速やかに脱気が可能な閉止弁を提供できたものである。
また、本願の請求項2〜4に係る発明は、流体導入空間43から流入した気流の一部を滞留させる流体溜り部4aが設けられたものであり、かつ、弁機構が、上記の袋体Bを構成するシートに固定されない自由状態とされたものである。よって、閉止弁Vが袋体Bに取り付けられた場合において、流体の一部が滞留することにより膨張した流体溜り部4aに影響され、弁機構が湾曲しない状態で、袋体Bの表面から離れた状態となる。これにより、流路抵抗が小さく、流体流路4が開かれた際の通気不良を起こりにくくでき、速やかに脱気が可能な閉止弁を提供できたものである。
また、本願の請求項5に係る発明は、上記請求項2〜4に係る発明の効果に加え、外装シート1あるいは弁通路シート2の表面の一部に、上記袋体Bを構成するシートに接着するための接着剤Gが配位されたものであることから、袋体Bに対し容易に閉止弁Vを取り付けることが可能な閉止弁を提供できたものである。
また、本願の請求項6に係る発明は、上記請求項5に係る発明の効果に加え、接着剤Gが配位された部分が剥離可能なシートで覆われたことにより、取り付け時まで接着剤Gが邪魔にならず、より閉止弁Vの取り扱いが容易な閉止弁を提供できたものである。
本願の請求項7に係る発明は、上記請求項1〜5のいずれかに係る閉止弁Vが取り付けられたことにより、流路抵抗が小さく、通気不良を起こりにくくでき、速やかに脱気が可能な密封袋を提供できたものである。
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態の一例をとりあげて説明する。図1及び図2は、本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁を示し、図3は、本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁と袋体との関係を示し、図4は、本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁の通気中における状態を示す。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲中の「上下」の表現は、特記したもの以外は、図1(A)及び図2に示した状態における相対的な位置関係を指すものであり、絶対的な位置を特定するものではない。そして、「上流」及び「下流」の表現は、図1(A)(B)に示した入口開口部12aから気流が流入し、弁機構を通過して流出する場合の流れ方向を基準としたものである。なお、本願の明細書及び特許請求の範囲中に示した方向にて、本願発明が限定して解釈されるべきではない。
本実施例に係る閉止弁Vは、図1及び図2に示すように上下方向に重ね合わされた、外装シート1と弁通路シート2、そしてフラップ3を備えたものである。そして、密封可能な袋体Bに取り付けることによって、図3に示すような密閉袋を形成することができ、これにより、袋体Bに収納された内容物を減容することなどを目的に、袋内部に存在する気体や液体を抜く(主として空気を抜く)ために使用される。なお、本実施例では、閉止弁Vを袋体Bとは別体に形成したものとしているが、本願発明はこれに限定されるものではなく、外装シート1や弁通路シート2を、袋体Bを構成するシートの一部と兼ねることにより、閉止弁Vと袋体Bとを一体に形成しても良い。
ここで、上記の外装シート1、弁通路シート2、フラップ3としては、柔軟性を有するものであって、流体遮断性(本実施例では主に非通気性)を有する樹脂製シートが用いられている。なお、この「流体遮断性」とは、シートの表面から裏面へと流体が透過することにより、流体流路4以外から流体が抜けてしまい、閉止作用が損なわれてしまうということのない程度であることを指す。よって、樹脂製シートに要求される流体遮断性は、常に一定ではなく、流体の種類(液体であるか気体であるか)、またその流体の成分によって変動しうるものである。また、この樹脂製シートは加熱接着性を有することが望ましい。本実施例の閉止弁Vにおいては、鎖状低密度ポリエチレンフィルム(L−LDPE)が積層されたシートが用いられている。
本実施例における閉止弁Vでは、図1に示すように上下方向に重ね合わされた、2枚の外装シート1(11,12)が用いられている。そして、この外装シート1の間に少なくとも一部が重なり合うようにして弁機構が設けられる。この弁機構は、本実施例においては、外装シート1の一部に弁通路シート2の全体が重なり合うようにされているが、例えば図9(A)に示すように、外装シート1に対し、弁通路シート2の一部のみが重なり合うようにしても良い。
また、外装シート1のうち下側外装シート12には、入口開口部12aが設けられている。この入口開口部12aは、閉止弁Vの外部(袋体Bに閉止弁Vを取り付けた場合にあっては、袋体Bの内部空間)から流体流路4へと連通する空間である流体導入空間43を形成する。なお、本実施例における入口開口部12aは、図3に示したように、袋体Bを構成するシートに設けられた脱気用開口部B1と略同形状の長円形の孔とされているが、例えば図5に示すように、下側外装シート12を、上側外装シート11よりも流れ方向(図示左右方向)において短いものを用い、下側外装シート12と重なり合わずに上側外装シート11のみが存在する部分を入口開口部12aとしても良い。つまり、入口開口部12aの形態は、袋体Bの脱気用開口部B1と必ずしも一致させる必要はなく、種々の形態にて実施し得る。
上記の流体導入空間43は、本実施例のように入口開口部12aが下側外装シート12に直接設けられた孔である場合は、この入口開口部12aの内部の空間を指す。また例えば、下側外装シート12の下方に筒状部分を設け、この筒状部分の下端を開口させて入口開口部12aとすることも考えられる。この場合にあっては、上記筒状部分の内部空間が流体導入空間43となる。このように、入口開口部12a及び流体導入空間43は、本実施例の形態に限られず、種々に変更して実施できる。
外装シート1の上側外装シート11と下側外装シート12とは、ヒートシールなどにより形成された外装シート用シール13によって互いに接着される。本実施例における外装シート用シール13は、図1(B)において、幅方向端辺(図示上下端)に形成された幅側シール13aと、図示右側端辺に形成された上流側シール13b、そして、図示左寄り(端辺ではない)に形成された下流側シール13cとからなる。なお、この下流側シール13cは、弁通路シート2が外装シート1に挟まれた部分には設けられておらず、これにより、弁通路シート2間で通気が可能とされている。また、この下流側シール13cは、外装シート1の図示左側端辺には形成されてはいないが、これは、後述する関門部45として機能するためである(詳細は後述する)。
上記の外装シート用シール13によって、流体流路4のうち外装シート側流路41が規定される。詳しくは、外装シート用シール13のうち幅側シール13aにより、外装シート側流路41の幅方向が規定される。そして、上記の入口開口部12aが外装シート側流路41の入口となる。そして、外装シート側流路41の出口は、上記のように下流側シール13cが設けられていない部分となる。この部分において、外装シート側流路41が後述する弁通路シート側流路42と連通している。なお、本実施例では、図1(B)に示すように、弁通路シート側流路42の上流側端部が一部外装シート側流路41に重なるようになされているため、外装シート側流路41は、対向する外装シート1の間であって、上記の弁通路シート側流路42以外の部分となる。
本実施例においては、流体流路4が開かれた際に通過が許容される順方向の気流が、まず、外装シート側流路41を通過し、その後、弁通路シート側流路42を通過して、閉止弁Vの外部に流出する。なお、弁機構は弁通路シート側流路42に形成されたものであるから、外装シート側流路41は、弁機構が存在しない部分に形成されたものであると言える。
なお、本実施例における幅側シール13a及び上流側シール13bは、外装シート1の端辺において、別々のシートである上側外装シート11と下側外装シート12とが互いに接着されたことにより外装シート側流路41を規定するものであるが、例えば、1枚の外装シート1が半分に折り畳まれて形成された折り目を、外装シート用シール13の一部として機能させても良い。
また、下流側シール13cは、本実施例では、図1(B)に示したように、外装シート1の端辺ではなく、後述する弁通路シート2とフラップ3との接着部31の延長線上に設けられているが、この下流側シール13cを設ける位置は本実施例の位置に限定されるものではなく、外装シート1の最下流側の端辺、あるいは、弁通路シート2の上流側端辺の位置に一致するように設けられたものとしても良く、種々に変更して実施し得る。なお、本実施例のように、下流側シール13cが端辺以外の部分に設けられた場合にあっては、下流側シール13cよりも下流側の外装シート1は、弁機構を保護する以外の機能を有しないため、図9(A)に示すように省略しても良い。
本実施例における弁機構は、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート2と、この弁通路シート2に挟まれるようにして配位された1枚のシートであるフラップ3とを備えたものが、1組設けられてなるものである。この弁通路シート2及びフラップ3の幅方向の寸法は、上記の外装シート1の幅方向の寸法よりも小さく形成されている。
本実施例の弁通路シート2における上側弁通路シート21と下側弁通路シート22とは、ヒートシールなどにより、図1(B)において幅方向端辺(図示上下端)に形成された弁通路シート用シール23によって互いに接着される。この弁通路シート用シール23によって、上記の流体流路4のうち弁通路シート側流路42の幅方向が規定されている。この弁通路シート用シール23は、流れ方向の端辺には設けられていない。そして、幅方向端辺においても、弁通路シート2の上流側(図示右側寄り)、具体的には図1(B)に示すように、下流側シール13cのやや上流側から弁通路シート2の上流側端部までの間においては設けられていない。よって、この弁通路シート側流路42の入口は、幅方向において対向する弁通路シート用シール23の上流側端部間となり、同出口は、弁通路シート用シール23の下流側端部間となる。なお、弁通路シート2の下流側端部は、本実施例においては、外装シート1の下流側端部と一致している。
本実施例では、上記のように弁通路シート用シール23が弁通路シート2の幅方向端辺に形成されたことにより弁通路シート側流路42を規定するものであるが、例えば、外装シート1について説明したのと同様に、1枚の弁通路シート2を半分に折り畳み、この折り目を弁通路シート用シール23の一部として機能させても良い。
弁通路シート2は外装シート1に対し、ヒートシールにより接着されている。このヒートシールは、下流側シール13cの延長線上に、下流側シール13cと同時に形成されたものであって、外装シート1と弁通路シート2との間を接着する。なお、図示はしていないが、弁通路シート2同士が対向する面のうち、いずれか一方の面であり、上記ヒートシールと重なり合う部分には耐熱性の塗料が塗布されており、これにより、弁通路シート2同士の間はヒートシールされず、弁通路側流路42が確保される。
また、既に記したように、弁通路シート用シール23は、弁通路シート2の上流側(図示右側寄り)、具体的には、下流側シール13cのやや上流側から弁通路シート2の上流側端部までの間においては設けられていない。そして、この弁通路シート2の上流側では、一体シール46の形成により、外装シート1と弁通路シート2とが接着されている。これにより、弁通路シート用シール23の設けられていない部分において、弁通路シート2は外装シート1と共に移動する。よって、この弁通路シート用シール23の設けられていない部分は、流体流路4の通気時において、外装シートと共に膨張することとなる(図4参照)。このように、弁機構における、上記弁通路シート用シール23が設けられていない上流側端部では、三方から気流を通過させることができるものであって、外装シート側流路41から弁通路シート側流路42への気流の導入をスムーズにすることが可能である。
フラップ3は、弁通路シート2と同幅のシートが用いられ、流れ方向の寸法が弁通路シート2よりも小さく形成されたものである。このフラップ3は、図1(B)(C)に示すように、上流側端辺に沿うように設けられた接着部31によって下側弁通路シート22に対して接着されている。そして、図1(C)に示したように、少なくとも下流側端辺を含む、上記接着部31以外の部分である可動部32が、上側弁通路シート21に対して、密着(実線で図示)及び離反(破線で図示)可能となっている。
つまり、フラップ3の可動部32は、上側弁通路シート21と下側弁通路シート22との間において、図1(C)に実線で図示した、上側弁通路シート21に密着した位置(閉鎖位置)から、破線で図示した、下側弁通路シート22に密着した位置(開放位置)までの範囲で移動が可能となっている。これにより、上記の開放位置においては、閉止弁Vの内部に弁通路シート側流路42が開放された状態で確保され、この弁通路シート側流路42を通じて気流が通過可能となっている(図4参照)。なお、上記の閉鎖位置におけるフラップ3と下側弁通路シート22との間には、弁通路シート用シール23とフラップ3の接着部31とにより規定された、袋小路状の空間が形成される。この空間がポケット部Pである(図1(C)参照)。
上記のポケット部Pの形成について説明する。気流通過後、閉止弁Vの取り付けられた袋体Bの内部の減圧等により、弁通路シート側流路42の入口側が出口側に比べて負圧となった場合、当該出口側から外気が逆流しようとし、弁通路シート側流路42に流入する。この際、フラップ3が柔軟な素材からなることにより、上記袋体Bの内部の負圧、そしてこの流入した外気の圧力をフラップ3が敏感に受け、図1(C)に実線で示したように、フラップ3が変形して上側弁通路シート21の内面に密着し、ポケット部Pが形成される。よって、この逆流しようとした外気が弁通路シート側流路42を通過することはできない。このフラップ3の移動はきわめて短時間のうちになされる。
なお、本実施例では、2枚の弁通路シート21,22の間に配位されたフラップ3が上記のように移動することによって、弁通路シート側流路42を開閉するものとしているが、例えば、図6(A)に示すようにフラップ3を省略したものとし、弁通路シート21,22同士が直接密着することによって弁通路シート側流路42を開閉するものとしても良い。また、フラップ3を弁通路シート21,22の各々に設けておき、上側と下側のフラップ3同士が密着することにより、弁通路シート側流路42を閉じるものとしても良い。また、複数のフラップ3を流れ方向に直列に配位しても良い。
また、本実施例におけるフラップ3は、上記のように、流れ方向の一端側が固定されており、他端側が弁通路シート2に対して移動可能とされたことにより、一方向の気流を通過させ、逆方向の気流を遮断するものであったが、例えば、図6(B)に示したように、流れ方向の中央部が固定されており、両端側が共に移動可能とされたことにより、両方向の気流を遮断するものであっても良い。もっとも、このような構成をとった場合は、脱気の際に、弁通路シート側流路42に棒状体などを差し込むことにより、弁通路シート側流路42を強制的に開放させる必要がある。
弁機構は、上記に説明した構成以外に種々の構成をとり得る。例えば、1つの外装シート側流路41に対して、対向する2組の弁機構を設けたり(図9(C)参照)、並列する2組の弁機構を設けたり、外装シート側流路41を囲むように十字状に4組の弁機構を設けるなど、複数の弁機構を設けたものとしても良い。また、2組以上の弁機構を上下方向に積み重ねて形成したものであっても良い。
本実施例の閉止弁Vは、図3(A)に示すように、袋体Bの側面に設けられた孔である脱気用開口部B1に、入口開口部12aが重ねられて取り付けられる。図示したものは、1つの袋体Bに1つの閉止弁Vを取り付けたものであるが、1つの袋体Bに複数の閉止弁Vを取り付けたものであっても良い。また、図示したものは、閉止弁Vの全体が袋体Bを構成するシートの表面に重ねて設けられたものとされているが、これに限られず、閉止弁Vの一部のみが袋体Bのシートの表面に重ねて設けられ、閉止弁Vのそれ以外の部分が袋体Bからはみ出るものであっても良い。
ここで、下側外装シート12における、入口開口部12aの周囲表面には接着剤Gが塗布されている。このように接着剤Gが塗布されたことにより、袋体Bに対し容易に閉止弁Vを取り付けることができる。なお、実際の使用にあっては、この接着剤Gの塗布された下側外装シート12の表面が剥離可能なシートで覆われており、袋体Bに閉止弁Vを取り付ける際に、この剥離可能なシートが取り払われることにより接着剤Gを露出させる。このように剥離可能なシートで覆うことにより、取り付け時までに接着剤Gが他の部分に貼り付いてしまうなど、邪魔になることがなく、より閉止弁Vの取り扱いが容易となる。
なお、図3に示した袋体Bは、平面視が長方形である、2枚の対向する樹脂製シートが重ねあわされて形成されたものであるが、袋体Bはこれに限られたものではなく、例えば、多角形や円形のシートを用いたものとしたり、周囲に襠を設けたものや、内容物を袋体Bの内部に収納した際に、四面体、六面体などの多面体や球体などの立体形状に膨張可能なものとしても良い。また、樹脂製シートからなるものに限られず、例えば、金属箔と樹脂などの複合材料からなるものであっても良い。つまり、密封可能な袋体Bであれば、種々に変更して実施し得る。また、本実施例における袋体Bは、開閉可能なチャックにより密閉可能とされたものであるが、この密閉のための手段も種々のものが採用できる。よって、例えばヒートシールなどにより、袋体Bを構成するシートを接着してしまっても良い。
上記のようにして塗布された接着剤Gにより、図3(B)に示したように、袋体Bの表面に閉止弁Vが取り付けられる。ここで、下側外装シート12の表面であって、弁機構が設けられている部分には接着剤Gが塗布されておらず、これにより、袋体Bに閉止弁Vが取り付けられた際であっても、弁機構は、袋体Bを構成するシートに固定されていない自由状態とされる。
ここで、本実施例の閉止弁Vにおける流体流路4は、機能上の観点からは、流体溜り部4a及び弁通路部4bとから構成されていると言える。流体溜り部4aは、流体導入空間43を介して袋体Bの内部空間と連通するものであり、本実施例の閉止弁Vでは外装シート側流路41と弁通路シート側流路42の一部とが相当するものであって、閉止弁Vが通気状態にある際に、図4に示すように膨張する部分である。なお、流体導入空間43の開口平面積(平面視において占める面積)は、上記の流体溜り部4aの平面積以下、つまり等しいかそれよりも小さいものとされる。
本実施例では、図1(A)に示すように、流体溜り部4a及び弁通路部4bとが共に、袋体Bに取り付けられた状態で袋体Bを構成するシートに対して平行に配位されたものとされているが、これに限られたものではなく、流体溜り部4aの上方あるいは斜め上方に弁通路部4bが配位されたものであっても良い。
弁通路部4bは、後述する関門部45を介して流体溜り部4aの下流側に連通した部分であって、本実施例の閉止弁Vでは弁通路シート側流路42の一部が相当する。弁機構はこの弁通路部4bに備えられており、流体溜り部4aの空気を外部に流出可能とすると共に逆流を防止する。
また、上記のように、弁機構は袋体Bを構成するシートに固定されていない自由状態とされているが、これはつまり、流体溜り部4aを構成するシートのうち少なくとも一部が、袋体Bを構成するシートに対して固定されており、弁通路部4bを構成するシートが、袋体Bを構成するシートに対して離反可能とされたものである。
上記のように弁通路シート2及びフラップ3の幅方向の寸法が外装シート1の幅方向の寸法よりも小さく形成されたことにより、外装シート側流路41に比べて弁通路シート側流路42の方が流路面積が小さく、通気抵抗が大きくなる。よって、この流体溜り部4aにおいて、入口開口部12aにおける流体導入空間43から流入した気流の一部が滞留する。この気流の一部の滞留により、流体溜り部4aが膨張する。閉止弁Vが袋体Bに取り付けられた際において、上記のように弁通路部4bに備えられた弁機構が自由状態にあるため、図7(A)に示すように、この流体溜り部4aの膨張に影響されて、弁機構が湾曲しない状態で袋体Bの表面から離れた状態とすることができる。そのため、特許文献3に開示された弁のように、弁機構が袋体自体の膨張の影響を受けて湾曲してしまうことがなく(図7(B)参照)、流体流路4が開かれた際の通気不良を起こりにくくできる。また、このように流体溜り部4aが膨張した状態となるため、流体導入空間43が上側外装シート11により塞がれてしまうことがない。よって流路抵抗を小さくでき、袋体Bから弁V内へ十分な流体を流れ込ませることができる。
先に示した実施例においては、異なるシートである外装シート1と弁通路シート2とが組み合わされた構成を示したが、本願発明に係る閉止弁はこれに限られたものではない。図8に示した実施例は、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート2と、この弁通路シート2に挟まれるようにして配位された1枚のシートであるフラップ3のみで構成されたものである。つまりこの例にあっては、弁通路シート2を直接袋体Bに対して取り付けるものとされている。なお、上記の例と同様、フラップ3を省略したものであっても良い(図8(C)参照)。
この実施例にあっても、流体溜り部4aを形成するために、流体流路4を途中で絞る必要がある。具体的には、図8(B)に示すように、弁通路シート2同士の一部が接着されたことにより、関門部45が形成されており、これにより流体流路4の幅寸法が絞られている。この実施例においては、関門部45よりも上流側が流体溜り部4aとされ、関門部45よりも下流側が弁通路部4bとされる。よって、関門部45の幅寸法(関門部45同士の間の寸法のこと)は、上記の流体溜り部4aの幅寸法よりも小さい。
この実施例では、関門部45が存在することにより、流体流路4の流路面積が絞られ、外装シート側流路41から弁通路シート側流路42へ通過する際の通気抵抗が大きくなる。よって先の実施例と同様、この外装シート側流路41において、入口開口部12aにおける流体導入空間43から流入した気流の一部が滞留し、これにより、流体溜り部4aが膨張する。この実施例にあっても、閉止弁Vが袋体に取り付けられた際において、上記のように弁機構が自由状態にあるため、図7(A)に示すように、この流体溜り部4aの膨張に影響され、弁機構が湾曲しない状態で、袋体Bの表面から離れた状態となる。そのため、図7(B)に示すように、弁機構が袋体自体の膨張の影響を受けて湾曲してしまうことがなく、流体流路4が開かれた際の通気不良を起こりにくくできる。また、このように流体溜り部4aが膨張した状態となるため、流体導入空間43が上側外装シート11により塞がれてしまうことがなく、流路抵抗を小さくでき、袋体Bから弁V内へ十分な流体を流れ込ませることができる。
なお、先の実施例のように、異なるシートである外装シート1と弁体シート2とが組み合わされた場合にあっても、下流側シール13cが関門部45に相当するものであると言える(図1(B)参照)。つまり、この関門部45は、流体流路4の幅方向寸法を絞る機能を有するものであれば、種々の形態での実施が可能である。
本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁を示し、(A)は(B)のA−A矢視端面図、(B)は底面図、(C)は弁機構を示す要部拡大端面図である。 本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁の各シートの構成を示す分解斜視図である。 本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁と袋体との関係を示し、(A)は取り付け状況を示す分解斜視図であり、(B)は取り付け後の平面図である。 本願発明の実施の形態の一例に係る閉止弁の通気中における状態を示す、図1(B)のA−A矢視に相当する端面図である。 本願発明の実施の形態の他の一例に係る閉止弁を示し、(A)は(B)のB−B矢視端面図、(B)は底面図である。 (A)は本願発明の実施の形態の他の一例に係る閉止弁を示す、図1(B)のA−A矢視に相当する端面図であり、(B)は更に他の一例に係る閉止弁を示す、要部拡大端面図である。 閉止弁を備えた密封袋の脱気時の様子を示す概略端面図及び要部拡大概略端面図であって、(A)は本願発明に係るものを示し、(B)は従来のものを示す。 本願発明の実施の形態の他の一例に係る閉止弁を示し、(A)は(B)のC−C矢視端面図、(B)は底面図、(C)は更に他の一例に係る閉止弁を示す端面図である。 (A)〜(C)共、本願発明の実施の形態の他の一例に係る閉止弁を示す、概略平面図である。 従来の密封袋を示す平面図である。
符号の説明
1 外装シート
12a 入口開口部
2 弁通路シート
22a 入口開口部
3 フラップ
4 流体流路
41 外装シート側流路
42 弁通路シート側流路
43 流体導入空間
45 関門部
4a 流体溜り部
4b 弁通路部
B 袋体
B1 脱気用開口部
G 接着剤
V 閉止弁

Claims (7)

  1. 流体遮断性を有するシートから構成された密封可能な袋体(B)の外側であって、当該シートの表面に少なくとも一部が重ねて設けられる閉止弁において、
    閉止弁は、上記のシートに対して上下方向に重ね合わされた複数の樹脂製シート間に形成された流体流路(4)を備えたものであり、
    この流体流路(4)は、流体導入空間(43)を介して袋体(B)の内部空間と連通する流体溜り部(4a)と、関門部(45)を介して上記の流体溜り部(4a)に連通した弁通路部(4b)とを備え、
    この弁通路部(4b)は、上記の流体溜り部(4a)の流体を外部に流出可能とすると共に流体の逆流を防止する弁機構を備え、
    上記の流体導入空間(43)の開口平面積は、上記の流体溜り部(4a)の平面積以下であり、
    上記の関門部(45)の幅寸法は、上記の流体溜り部(4a)の幅寸法よりも小さいものであり、
    流体溜り部(4a)を構成するシートのうち少なくとも一部は、袋体(B)を構成するシートに対して上下方向に重ね合わされた状態で固定され、
    弁通路部(4b)を構成するシートは、袋体(B)を構成するシートに対して離反可能とされたことを特徴とする閉止弁。
  2. 上下方向に重ね合わされた、複数の樹脂製シートから構成されたものであり、
    上記のシート間の少なくとも一部に、開閉可能な流体流路(4)が形成されており、
    樹脂製シートから構成された袋体(B)に対して取り付け可能とされた閉止弁において、
    上下方向に重ね合わされた、少なくとも2枚の外装シート(1)が用いられ、この外装シート(1)間に少なくとも一部が重なり合うようにして弁機構が設けられたものであり、
    上記の弁機構は、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート(2)を備えたもの、あるいは、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート(2)と当該弁通路シート(2)に挟まれるようにして配位された、少なくとも1枚のシートであるフラップ(3)とを備えたものであって、
    上記の弁通路シート(2)同士、あるいは、弁通路シート(2)とフラップ(3)とが密着することによって、上記の流体流路(4)を閉じることが可能とされており、
    上記の弁通路シート(2)及びフラップ(3)の幅方向の寸法は、外装シート(1)の幅方向の寸法よりも小さく形成されており、
    上記の外装シート(1)及び弁通路シート(2)の各々における、幅方向の両端辺のうち少なくとも一部が閉ざされたことにより、上記の流体流路(4)が形成されたものであり、
    上記の流体流路(4)のうち、弁通路シート側流路(42)は、対向する弁通路シート(2)の間であって、上記のように両端辺が閉ざされた部分とされており、また、外装シート側流路(41)は、対向する外装シート(1)の間であって、上記の弁通路シート側流路(42)以外の部分とされており、
    上記の外装シート側流路(41)と袋体(B)の内部空間との間には、両者を連通させる流体導入空間(43)が設けられたものであって、外装シート側流路(41)が、この流体導入空間(43)から流入した気流の一部を滞留させる流体溜り部(4a)とされ、
    上記の順方向の気流が、まず、上記の外装シート側流路(41)を通過し、その後、弁通路シート側流路(42)を通過するものであって、
    上記の弁機構が、上記の袋体(B)を構成するシートに固定されない自由状態とされたことを特徴とする閉止弁。
  3. 上下方向に重ね合わされた、複数の樹脂製シートから構成されたものであり、
    上記のシート間の少なくとも一部に、開閉可能な流体流路(4)が形成されており、
    樹脂製シートから構成された袋体(B)に対して取り付け可能とされた閉止弁において、
    上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート(2)を備えたもの、あるいは、上下方向に重ね合わされた2枚の弁通路シート(2)と当該弁通路シート(2)に挟まれるようにして配位された、少なくとも1枚のシートであるフラップ(3)とを備えたものであって、
    上記の弁通路シート(2)同士、あるいは、弁通路シート(2)とフラップ(3)とが密着することによって、上記の流体流路(4)を閉じることが可能とされており、
    上記の弁通路シート(2)における、幅方向の両端辺のうち少なくとも一部が閉ざされたことにより、上記の流体流路(4)が形成されたものであり、
    上記の弁通路シート(2)の一部が接着されたことにより、上記流体流路(4)の幅寸法が絞られた関門部(45)が形成されたものであって、
    上記関門部(45)よりも上流側が、気流の一部を滞留させる流体溜り部(4a)とされ、上記関門部(45)よりも下流側には、上記のように逆方向の気流を遮断可能である弁機構が備えられたものであり、
    上記の流体溜り部(4a)と袋体(B)の内部空間との間には、両者を連通させる流体導入空間(43)が設けられたものであって、
    上記の弁機構が、上記の袋体(B)を構成するシートに固定されていない自由状態とされたことを特徴とする閉止弁。
  4. 上記の弁機構がフラップ(3)を備えたものである場合、
    このフラップ(3)の上流側端部が、上下いずれか一方側の弁通路シート(2)に固定されたものであり、
    このフラップ(3)の下流側端部が、上下いずれか他方側の弁通路シート(2)に対し、密着及び離反可能とされたことを特徴とする、請求項2または3に記載された閉止弁。
  5. 上記袋体(B)とは別体として形成されたものであり、
    上記外装シート(1)あるいは弁通路シート(2)の表面の一部に接着剤(G)が配位されたものであって、
    この接着剤(G)により、上記のシート(1,2)と、上記袋体(B)を構成するシートとが接着されることを特徴とする、請求項2〜4のいずれかに記載された閉止弁。
  6. 上記の接着剤(G)が配位された部分が、剥離可能なシートで覆われたことを特徴とする、請求項5に記載された閉止弁。
  7. 樹脂製シートから構成された密封可能な袋体(B)に、上記請求項1〜5のいずれかに記載された閉止弁(V)が取り付けられたものであって、
    上記の閉止弁(V)には、上記の流体導入空間(43)の入口として、上記外装シート(1)あるいは弁通路シート(2)の表面に設けられた孔である入口開口部(12a,22a)が形成されたものであり、
    上記の袋体(B)への閉止弁(V)の取り付けが、袋体(B)を構成するシートに設けられた孔である脱気用開口部(B1)に、上記の入口開口部(12a,22a)が重ね合わせてなされたことを特徴とする密封袋。
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