JP2007168408A - 積層シート - Google Patents

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Toshio Nakamiya
外志夫 中宮
Kenji Okada
謙治 岡田
Yoshihiro Onishi
義浩 大西
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Abstract


【課題】本発明は、粘着層同士が適度の粘着性を有して被包装物品をしっかりと包み込め、積層シートをロール状に巻き取った後の巻き戻しが容易にできる作業性に優れた積層シートの提供を目的とする。
【構成】本発明は、基材層および粘着層とを積層した積層シートであって、基材層の原材料がマット加工した2軸延伸ポリプロピレンであり、粘着層の原材料が水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体、あるいはポリオレフィン系樹脂を30重量%未満含有する水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体とポリオレフィン系樹脂とのブレンド物である積層シートで、上記の課題を解決する。
【選択図】図1

Description

本発明は、包装材等として好適に使用される、マット加工した特定の樹脂からなる基材層(A)及び、特定の重合体からなる粘着層(B)とを積層してなる積層シートで、粘着層同志が適度の粘着性を有していて被包装物をしっかり固定でき、積層シートをロール状に巻き取る際に粘着層と基材層とが密着することなく容易に巻き戻すことができる積層シートに関する。
現在、発泡体は緩衝材、断熱材等の種々の用途に使用され、この表面に粘着剤を塗布したいわゆる粘着テープ、粘着シート等の各種粘着加工品として多く用いられており、関連した特許が公開されている。
例えば、発泡体からなる基材層と片面に粘着剤層を有する粘着積層体がある。ここで、粘着剤層に特定の水添ジエン系重合体を用いた粘着積層体が開発されて表面保護フィルムや粘着シートとして用いられている(例えば、特許文献1参照。)。しかしながら、この場合、基材層表面と粘着剤層表面との剥離性が適度でないため、この粘着積層体をロール状に巻き取った際、巻き戻し性に劣る欠点があり取り扱い上不都合である。
また、衝撃に脆い物品の養生及び運搬のための包装用に寄与するために、ポリオレフィンフィルムを基材層とし、この片面に発泡体層を、他の面に粘着剤層を積層したあるいは塗布した表面保護粘着シートが開発されている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、粘着剤層を積層あるいは塗布する手間がかかりコスト高となる不利益があり、さらには該シートをロール状に巻き取る際に、シートが密着してしまい巻き戻すことができないという問題点がある。
特開平10−102016号 公報 特開平09−207260号 公報
本発明は、これらの従来の包装材の問題点を解決することを課題とするものであり、粘着層同士の粘着性を改良して被包装物をしっかり固定できて衝撃に脆い物品の養生及び運搬に適し、さらに積層シートをロール状に巻き取る際に、基材層と粘着層とが密着することなく巻き戻すことが容易にできて作業性に富む積層シートを提供することを目的とする。
この目的を達成するため本発明は、マット加工された2軸延伸ポリプロピレンからなる基材層(A)及び水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体単独あるいはポリオレフィン系樹脂を30重量%含有する水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体とポリオレフィン系樹脂とのブレンド物からなる粘着層(B)とを積層した積層シートを提供するものである。
本発明の積層シートは、特定のスチレン・ブタジエン系共重合体を粘着層に用いることで粘着層同士が適度の粘着性を示し、粘着層同士を容易に貼り合わせることができて被包装物品をしっかりと固定でき、衝撃に脆い物品の養生及び運搬に適している。さらに、この粘着層に加えて基材層にマット加工した2軸延伸ポリプロピレンを用いることにより、驚くべきことに積層シートをロール状に巻き取ってもシートが密着することなく巻き戻すことが容易にでき、シートの保管スペースセーブになる特異の特性が達成できる。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明で用いられる基材層の原材料であるポリプロピレンとしては、2軸延伸加工したポリプロピレンであれば特に限定はない。さらにマット加工されていることが基材層と粘着層との密着性を持たせず巻き取り容易性の点から必須要件である。
本発明で用いられる粘着層の原材料である水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体としては、有機リチウム触媒を用いた溶液重合によるスチレン・ブタジエン系ブロック共重合体またはスチレン・ブタジエン系ランダム共重合体のブタジエン部分の二重結合を水素添加した熱可塑性エラストマー性の樹脂を用いることができる。このうちブロック共重合体をベースとしたものがより適度な粘着性を有しているのでより好適である。使用目的により、水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体の結合スチレン含有量及び水素添加率を適宜変えることができるが、粘着層同士の粘着性および積層シートの巻き戻し容易性の面から、水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体の結合スチレン含有量は5〜25重量%が好ましく、さらに好ましくは10〜20重量%であり、水素添加率は80%以上が好ましく、さらに好ましくは90%以上である。
市販の好適な水素添加スチレン・ブタジエン系共重合体として、JSR製ダイナロン4600P(結合スチレン含有量20重量%、水素添加率90%以上)またはJSR製ダイナロン1320P(結合スチレン含有量10重量%、水素添加率90%以上)が挙げられる。
粘着層の原材料には、結合スチレン含有量の異なる水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体同士を、あるいは上記のブロック共重合体と上記のランダム共重合体とをブレンドして用いることもできる。また、特性を損なわない範囲で、ポリオレフィン系樹脂とブレンドして用いることができる。ポリオレフィン系樹脂のブレンド可能範囲は、粘着層同士の粘着性の点から30重量%未満である。ポリオレフィン系樹脂としては市販のポリプロピレン及びポリエチレンを用いることができる。好ましくは線状低密度ポリエチレンである。
更には、本発明の積層シートを補強の意味から、基材層と粘着層との間に中間層として2軸延伸ポリプロピレン樹脂層を積層することができる。
本発明に用いられる基材層の厚さは15〜100μmが好ましく、さらに好ましくは20〜40μm、粘着層の厚さは15〜30μmが好ましく、さらに好ましくは15〜20μmであり、中間層の厚さは20〜100μmであり、用途に応じて適宜選択される。
本発明の積層シートには、使用の際の利便性から、他の樹脂を本発明の効果を損なわない範囲で加えることができる。この他に老化防止剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、顔料、耐候剤、難燃剤、酸化防止剤、充填剤などの樹脂用添加剤を本発明の効果を損なわない範囲で加えることができる。
本発明の基材層のマット加工とは、サンドブラスト加工法、ヘアライン加工法等によりフィルム表面を物理的に粗面化する加工で、この加工を施すことが積層シートの巻き戻し容易性の面から必須である。
また、本発明の積層シートの好ましい製造方法は、押出しラミネート法であり、この方法により積層シート製造における作業性が改善され好ましい。
本発明では、積層シートで特定の原材料を基材層および粘着層に用いることにより、本発明の特異な効果である粘着層同士の適切な粘着性および、積層シートの巻き戻し容易性の両立を図ることが出来る。
本発明の積層シートの好適な用途は、簡易包装材、簡易封筒、開封防止用包装材、養生又は運搬用の表面保護材、などで、簡易包装を必要とする多くの用途に適用可能である。
以下に本発明の実験例及び実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
基材層の原材料に片面マット加工した2軸延伸ポリプロピレン(フタムラ化学製片面マットOPPフィルム、厚さ40μm)を、粘着層の原材料に水素添加したスチレン・ブタジエン共重合体(JSR製商品名ダイナロン1320P:結合スチレン含有量10重量%、水素化率90%以上)を用い、押出しラミネート法で積層シートを製造した。積層シートの基材層の厚さは40μmで、粘着層の厚さは20μmであった。この積層シートは、表1に示すとおり、粘着層同士の粘着性に優れており、被包装物をしっかり包装するのが容易である。また表1に示すとおり、積層シートの巻き取り後の巻き戻し性に優れている。
なお、粘着層同士の粘着性、ならびに積層シートの巻き戻し性は次のように評価した。
(粘着層同士の粘着性)
JISZ0237に準じ、粘着層同士を貼り合せ、30分後に、引張速度300mm/min、剥離角度180℃で剥がす方法で行い、
○:良、△:やや良、×:不良、で評価した。
(積層シートの巻き戻し性)
JIS0237に準じ、積層シートを巻き取り、巻き戻し性を、低速巻き戻し力の方法で行い、
○:良、△:やや良、×:不良、で評価した。
実施例1で、粘着層に使用のダイナロン1320P単独に代えて、ダイナロン1320Pにポリプロピレン(プライムポリマー社製商品名F200SP)を10重量%ブレンドしたものを使用した以外は、実施例1と同様にして積層シートを製造した。得られた積層シートは、表1に示すように、粘着層同士の粘着性に優れ、積層シートの巻き戻し性に優れている。
実施例1で、粘着層に使用のダイナロン1320P単独に代えて、ダイナロン1320Pにポリプロピレンを20重量%ブレンドしたものを使用した以外は、実施例1と同様にして積層シートを製造した。得られた積層シートは、表1に示すように、粘着層同士の粘着性に優れ、かつ積層シートの巻き戻し性に優れている。
比較例1
実施例1で、粘着層に使用のダイナロン1320P単独に代えて、実施例3で用いたのと同じ低密度ポリエチレンフィルムを用いた以外は、実施例1と同様にして積層シートを製造した。得られた積層シートは、表1に示すように、粘着層同士の粘着性は全くなく、包んでもすぐ解けてしまい被包装物を固定することができなかった。また表1に示すとおり、積層シートの巻き取り後の巻き戻し性は問題ないことがわかる。
実施例1で、粘着層に使用のダイナロン1320P単独に代えて、ダイナロン4600P(JSR製水素添加したスチレン・ブタジエン共重合体:結合スチレン含有量20%のスチレン・ブタジエンランダム共重合体の水素化共重合体)を用いた以外は実施例1と同様にして積層シートを製造した。得られた積層シートの評価結果は表1に示すとおりで、粘着層同士の粘着性、ならびに積層シート巻き戻し性に優れていた。
実施例1で、粘着層に使用のダイナロン1320P単独に代えて、ダイナロン1320Pにポリプロピレン(プライムポリマー社製商品名F200SP)を10重量%ブレンドしたものを用い、基材層の厚さを20μmとした以外は実施例1と同様にして積層シートを製造した。得られた積層シートの評価結果は表1に示すとおりで、粘着層同士の粘着性、ならびに積層シートの巻き戻し性に優れていた。
比較例2
実施例1で、基材層に使用のマット加工した2軸延伸ポリプロピレンに代えて、マット加工していない2軸延伸加工ポリプロピレン(プライムポリマー社製商品名F200SPを使用)を用いた以外は実施例1と同様にして積層シートを製造した。得られた積層シートの評価結果は表1に示すとおりで、積層シートの巻き戻し性に劣っていた。
実施例1で、基材層と粘着層との間に、50μmの厚さの、2軸延伸ポリプロピレンからなる中間層を挿入した以外は実施例1と同様にして、積層シートを製造した。得られた積層シートの評価結果は表1に示すとおりで、粘着層同士の粘着性、ならびに積層シートの巻き戻し性に優れていた。
Figure 2007168408
本発明の積層シートの一部断面図である。
符号の説明
1 積層シート
2 基材層
3 粘着層
4 マット加工面

Claims (2)

  1. マット加工した2軸延伸ポリプロピレンからなる基材層(A)及び、水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体からなる粘着層(B)とを積層した積層シート。
  2. マット加工した2軸延伸ポリプロピレンからなる基材層(A)及び、ポリオレフィン系樹脂を30重量%未満含有する水素添加したスチレン・ブタジエン系共重合体とポリオレフィン系樹脂とのブレンド物からなる粘着層(B)とを積層した積層シート。
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