JP2007166459A - 無線通信装置及び無線通信方式 - Google Patents

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Abstract

【課題】伝搬環境に適応して指向性が制御される複数の送受信アンテナを備えた多入力多出力方式の無線通信装置及び無線通信方式を提供する。
【解決手段】複数の送信アンテナと、複数のアンテナパターンをそれぞれに有する複数の受信アンテナと、チャネル行列推定回路と、アンテナパターン制御手段と、を備え、前記チャネル行列推定回路は、複数の送信アンテナから送信されたそれぞれの送信トレーニング信号と前記複数の受信アンテナにおいて受信されたそれぞれの受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定し、さらに推定されたチャネル行列の各要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、前記アンテナパターン制御手段は、前記チャネル容量が最大となるようアンテナパターンを切り替えることを特徴とする無線通信装置が提供される。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置及び無線通信方式に関し、特に多入力多出力方式の無線通信装置及び無線通信方式に関する。
周波数帯域を広げること無く通信容量を大とする方式として送受信アンテナをそれぞれ複数個設置する多入力多出力(MIMO:Multi Input Multi Output)技術がある。この技術のひとつである空間分割多重(SDM:Space Division Multiplexing)方式においては、送信すべきデータストリームを複数のサブストリームに分割した後に各アンテナから独立に送信する。このようなマルチパスにより並列伝送された信号を複数のアンテナにより受信後、もとのデータストリームに復元する。このようにして、例えば、無線LANなどにおいて1チャネルあたり伝送できるデータ量を増やすことが可能となる。
一般に、MIMO方式のモデルにおいては、送信ベクトル信号xと、受信ベクトル信号yと、チャネル行列Hとの関係は、y=Hxで表すことができる。この場合、チャネル容量は送信電力,チャネル行列H,送信アンテナ数などから求めることができる。
MIMO技術を用いた無線通信方式のうち、各アンテナの指向性制御に関する技術開示例がある(特許文献1)。
特開2005−45351号公報
この技術開示例は、チャネル行列Hの固有値を算出し、固有値平均値より大となる固有値に対するチャネル行列Hの推定値を逆算する。このチャネル行列Hの推定値を実現するアンテナパターン、すなわち適応アレイアンテナを求めることにより所望のアンテナ指向性を得るものである。
しかしながらこの技術開示例では、アンテナパターンを決定するまでの計算量を多く必要とし、かつそのアンテナパターンを連続可変とする必要があるなどの問題があった。
本発明は、かかる課題の認識に基づいてなされたものであり、その目的は、伝搬環境に適応して指向性が制御される複数の送受信アンテナを備えた多入力多出力方式の無線通信装置及び無線通信方式を提供することにある。
本発明の一態様によれば、複数のアンテナパターンをそれぞれ有する複数の受信アンテナと、チャネル行列推定回路と、アンテナパターン制御手段と、を備え、前記チャネル行列推定回路は、複数の送信アンテナから送信されたそれぞれの送信トレーニング信号と前記複数の受信アンテナにおいて受信されたそれぞれの受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定し、さらに推定されたチャネル行列の各要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、
前記アンテナパターン制御手段は、前記チャネル容量が最大となるようアンテナパターンを切り替えることを特徴とする無線通信装置が提供される。
また、本発明の他の一態様によれば、複数の送信アンテナと、複数のアンテナパターンをそれぞれに有する複数の受信アンテナと、チャネル行列推定回路と、アンテナパターン制御手段と、を備え、前記チャネル行列推定回路は、複数の送信アンテナから送信されたそれぞれの送信トレーニング信号と前記複数の受信アンテナにおいて受信されたそれぞれの受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定し、さらに推定されたチャネル行列の各要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、前記アンテナパターン制御手段は、前記チャネル容量が最大となるようアンテナパターンを切り替えることを特徴とする無線通信装置が提供される。
上記態様によれば、複数の送信アンテナと複数の受信アンテナとの間でトレーニング信号が送受信され、その相互関係はチャネル行列で表される。チャネル行列は、トレーニング信号を用いてチャネル行列推定回路により推定できる。このチャネル行列推定値を用いて、全てのアンテナパターンに対してチャネル容量が算出される。アンテナパターン制御手段によりこのチャネル容量を最大とするアンテナパターンへそれぞれに切り替えられる。すなわち、チャネル容量を最大とすると、信号伝送速度を増やすことができ、また、同じ信号伝送速度で通信を行う場合はBERが低減され通信品質が改善できる。このようにして決定された並列マルチパス伝送路により、帯域幅を広げることなく伝送データ量を増大できる。
また、本発明の他の一態様によれば、第1送信トレーニング信号を送信する第1の送信アンテナと、前記第1送信トレーニング信号と直交する第2送信トレーニング信号を送信する第2の送信アンテナと、複数のアンテナパターンをそれぞれ有する第1及び第2の受信アンテナと、前記第1の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの一方が入力される第1相関器と、前記第1の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの他方が入力される第2相関器と、前記第2の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの一方が入力される第3相関器と、前記第2の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの他方が入力される第4相関器と、演算制御回路と、アンテナパターン制御手段と、を備え、前記第1相関器は、さらに第1送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行しその演算結果をチャネル行列の第1の要素とし、前記第2相関器は、さらに前記第2送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行しその演算結果をチャネル行列の第2の要素とし、前記第3相関器は、さらに第1送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行してその演算結果をチャネル行列の第3の要素とし、前記第4相関器は、さらに前記第2送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行しその演算結果をチャネル行列の第4要素とし、前記演算制御回路は、前記第1乃至前記第4の要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、前記アンテナパターン制御手段は、チャネル容量が最大となるようにそれぞれのアンテナパターンへ切り替えることを特徴とする無線通信装置が提供される。
この態様は、2×2の多入力多出力(MIMO)無線通信装置である。トレーニング信号は直交しており、相関器出力がそれぞれチャネル行列要素とできるので、チャネル推定が簡素になる。
また、本発明のさらに他の一態様によれば、複数の送信アンテナから並列に送信された独立した送信トレーニング信号を複数のアンテナパターンをそれぞれ有する複数の受信アンテナで並列に受信した受信トレーニング信号をチャネル推定回路へ入力するステップと、前記送信トレーニング信号と前記受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定するステップと、前記チャネル行列から前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンの組み合わせに対してチャネル容量を算出するステップと、最大のチャネル容量となるようアンテナパターンをそれぞれに切り替えるステップと、を備えたことを特徴とする無線通信方法が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によれば、独立した送信トレーニング信号を複数の送信アンテナから並列に送信するステップと、複数のアンテナパターンをそれぞれ有する複数の受信アンテナで並列に受信した受信トレーニング信号をチャネル推定回路へ入力するステップと、前記送信トレーニング信号と前記受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定するステップと、前記チャネル行列から前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンの組み合わせに対してチャネル容量を算出するステップと、最大のチャネル容量となるようアンテナパターンをそれぞれに切り替えるステップと、を備えたことを特徴とする無線通信方法が提供される。
この態様によりトレーニング信号を用いてチャネル行列を推定し、チャネル容量を算出し、チャンネル容量を最大とするアンテナパターンを決定し、このアンテナパターンへ切り替える無線通信方法が提供される。
また、本発明のさらに他の一態様によれば、直交した第1及び第2の送信トレーニング信号を第1及び第2の送信アンテナから並列に送信するステップと、複数のアンテナパターンを有する第1の受信アンテナにおける受信トレーニング信号を2分割し一方を第1相関器へ他方を第2相関器へ入力するとともに、複数のアンテナパターンを有する第2の受信アンテナにおける受信トレーニング信号を2分割し一方を第3相関器へ他方を第4相関器へ入力するステップと、前記第1相関器には前記第1送信トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第1の要素を推定し、前記第2相関器には前記第2トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第2要素を推定し、前記第3相関器には前記第1トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第3要素を推定し、前記第4相関器には前記第2送信トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第4要素を推定するステップと、前記第1乃至第4のチャネル行列要素を用いて前記第1及び前記第2の受信アンテナの全てのアンテナパターンについてチャネル容量を算出するステップと、最大チャネル容量となるようにアンテナパターンをそれぞれに切り替えるステップと、を備えたことを特徴とする無線通信方法が提供される。
この態様は2×2のMIMO方式において、トレーニング信号を用いてチャネル行列を推定し、チャネル容量を算出し、チャンネル容量を最大とするアンテナパターンを決定し、このアンテナパターンへ切り替える無線通信方法が提供される。直交トレーニング信号を用い、4個の相関器による演算のために簡素な方法となっている。
本発明によれば、伝搬環境に適応して指向性を制御する複数の送受信アンテナを備えた多入力多出力方式の無線通信装置及び無線通信方式が提供される。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の基本構成を表すブロック図である。
送信ベクトル信号xはMIMO方式送信機10内で分割されて各送信部へ送られる。各送信部の出力は複数の送信アンテナ12より放射される。
この場合伝送路は並列マルチパスと考えることができる空間を伝搬して第1受信アンテナ14及び第2受信アンテナ15へ到達する。第1及び第2受信アンテナ14,15は、例えば2個のアンテナパターンをそれぞれに有する構成となっており、このうちチャネル容量が最大となる組み合わせが決定される。この決定方法については後に詳細に説明する。パターン選択スイッチ16により第1及び第2受信アンテナ14,15のパターンへ切り替えされる。この切り替え手段をAPS(Antenna Pattern Selection)と呼ぶことにする。
選択されたアンテナパターンへ切り替えられた第1の受信アンテナ14からの受信信号は第1RFフロントエンド部18を経由してMIMO受信機20へ入力される。同様に、第2受信アンテナ15からの受信信号は第2RFフロントエンド部19を経由してMIMO受信機20へ入力される。MIMO受信機20内において、2組の受信信号より受信ベクトル信号yが得られる。なお、MIMO受信機からはパターン選択スイッチへの制御信号も出力される。
図2は、本発明にかかる多入力多出力方式(MIMO)の無線通信装置における受信側の要部を表すより詳細なブロック図である。
本ブロック図には、いわゆる送信トレーニング信号により最適受信アンテナパターンを得る方法を説明するための構成要素を主に表している。まず第1の受信アンテナ14の受信信号は第1受信部28を経由後チャネル推定回路36へ入力される。第1の受信アンテナ14には、可変リアクタンス30にそれぞれ接続された2個の導体を含んでおり、第1の受信アンテナ14の指向性を制御できる。同様に第2の受信アンテナ15も、同様の作用により指向性が制御され、その受信信号が第2受信部29を経由後チャネル推定回路36へ入力される。
なお、パターン制御回路38は、チャネル推定回路36において推定されたチャネル行列Hから算出されたチャネル容量をもとに決定されたアンテナパターン組み合わせを実現するために、リアクタンス制御回路34,35により可変リアクタンス30、31を制御する。
次に、送信トレーニング信号(ベースバンド)から、チャネル行列H、チャネル容量C、最適アンテナパターンを求める方法について説明する。
図3は、そのフロー図である。
まず、独立である受信トレーニング信号が並列に送信される(S200)。それぞれに複数のアンテナパターンを有する複数の受信アンテナによりトレーニング信号がそれぞれに並列に受信される(S202)。続いて、送信トレーニング信号と受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列Hの各要素を推定する(S204)。チャネル行列Hを用いてチャネル容量Cを算出する(S206)。
各アンテナの複数のパターンの組み合わせを全て変化させてチャネル容量Cを比較する。この中でチャネル容量が最大となる組み合わせアンテナパターンへと切り替えられる(S208)。このようにしてチャネル容量が最大となるチャネル行列に従って、通信が開始される。
以下、より詳細に各ステップにつき説明を行う。まず、チャネル行列推定のステップ(S204)について、より詳細に説明する。
図4は、送信アンテナ数が2個、受信アンテナが2個のMIMO方式におけるチャネル行列推定方法を説明するためのブロック図である。MIMO送信機を構成する第1送信部100からは、送信トレーニング信号s1により変調された搬送波が第1の送信アンテナ120へと送られる。同様に、送信トレーニング信号ベクトルs2により変調された搬送波が第2の送信アンテナ112へと送られる。第1の送信アンテナ120及び第2の送信アンテナ122は、同一周波数帯において独立の信号を並列マルチパスで伝送することとなる。この並列マルチパスは、チャネル行列Hにて表すことができる。すなわち受信トレーニング信号をr1及びr2でそれぞれ表わす時、y=Hxに従って式1及び式2で表わすことができる。
一方、受信側も第1の受信アンテナ14及び第2の受信アンテナ15と2個が配置される。第1の受信アンテナ14へ入射した変調された搬送波は第1受信部18により受信トレーニング信号r1となり出力される。同様に、第2の受信アンテナ15へ入射した変調された搬送波は第2受信部19により受信トレーニング信号r2となり出力される。r1は2分割されて第1相関器50及び第2相関器52へと入力され、r2は2分割され第3相関器54及び第4相関器56へと入力される。
相関器は、式3に表わす相関演算を行う。
さらにs1とs2とは、M系列やウォルシュ系列のような準直交あるいは
直交する信号であるとする。
この場合、図4に例示されるように、第1相関器50からは推定値^h11、第2相関器52からは推定値^h12、第3相関器54からは推定値^h21、第4相関器56からは推定値^h22を得ることができる。このようにして送信トレーニング信号により、以下に表す式4乃至式7のようにチャネル行列Hの推定値を求めることができる。
次に、平均雑音電力を決めて受信平均SNRを算出する。このようにして求められたH及び平均受信SNRから式8に従ってチャネル容量Cを求める(S206)。チャネル容量Cは、周波数あたりの最大信号伝送速度(bps/Hz)で表されシャノン容量とも呼ばれる。
但し I:単位行列
SNR:受信平均のSNR
N:受信アンテナ数
H:チャネル行列
上付き添え字Hは,複素共役転置を表す。
各受信アンテナは、その共通の受信アンテナパターンA及びBを有するものとする。このときアンテナパターンの組み合わせは下記の4個となる。
なお、第1の受信アンテナ14及び第2の受信アンテナ15とは、共通のアンテナパターンと限定されることはなく、また数も限定されることはない。
これらの4個のチャネル容量が最大となるアンテナパターンへと切り替えられる(S208)。この最大チャネル容量が決定されるまでトレーニング信号の送信が持続される。また、トレーニング信号の送信については、あらかじめ定められた一定の持続時間を規定するか、あるいは受信側での全てのパターンの組み合わせにおけるチャネル行列を求める計算が終了後、受信側から送信へ通知(ハンドシェーク)を行うことにより終了する。このアンテナは、図2において、パターン制御回路38からの制御信号がリアクタンス制御回路34,35へ伝達され、可変リアクタンス30,31を適正値と設定することにより実現する。
以上のステップの後通信が開始され、推定されたチャネル行列Hに従って受信ベクトル信号からもとのデータストリームを求めることができる。本具体例を技術開示例(特許文献1)と比較する。技術開示例においては、評価関数はHであり、H推定、推定Hからの逆算、アンテナパターン作成の3種類の演算が必要である。これに対して本具体例においては評価関数としてSNRも用いており、チャネル容量を直接的の算出できる。この結果、H推定、チャネル容量の2種類と少ない演算で済む。また、アンテナパターンは連続可変アレイアンテナである必要はなく複数の中から選択すればよいので決定が容易となる。
ここで、2×2のMIMO方式におけるシミュレーション結果を説明する。
図5は、アンテナパターンの一例を表す模式図である。図5(a)は比較とするOmni、図5(b)はパターンA、図5(c)はパターンBを表す。この場合、チャネル容量のシミュレーション結果を表2に表す。
単位:bps/Hz
LOS(Line of Sight:見通し内伝搬)環境においては、パターンAが,NLOS(None Line of Sight)環境においてはパターンBがより大なるチャネル容量となっている。チャネル容量を大とするほど、BERで代表される通信品質が改善できる。
また、2×2のMIMO方式において、MMSE(Minimum Mean Square)による16QAMディジタル変調方式でのBER(Bit Error Rate)を評価した例について説明する。
図6は、LOS環境におけるBERについてパターンA(一点鎖線)とパターンB(実線)とで比較したグラフ図である。
Omni、パターンB、パターンAの順にBERが改善できることが分かる。例えば、パターンAの場合、SNRが16dBでBERが約0.0001と改善されている。
図7は、NLOS環境におけるBERについてパターンA(一点鎖線)とパターンB(実線)とで比較したグラフ図である。
Omni,パターンA,パターンBの順にBERが改善されていることが分かる。例えば、パターンBの場合、SNRが16dBでBERが約0.00001以下まで改善されている。
この様にアンテナパターンによりチャネル容量及びBERが変化するので、通信開始時のみならず、BER劣化時にアンテナパターンの選択を再度行うことにより、チャネル容量が大となるようアンテナパターンを制御する。この結果、BERなどの通信品質が改善される。
以上、図面を参照しつつ本発明の具体例について説明した。しかし、本発明はこれら具体例に限定されない。例えば、アンテナ、アンテナパターン選択スイッチ、チャネル推定回路、パターン制御回路、相関器、可変リアクタンス、などにおける各種設計変更、及びチャネル行列推定ステップなどにおける各種変更に対しても、本発明の要旨を逸脱しない限りにおいて本発明に包含される。
本発明の具体例にかかる無線通信装置の基本構成を表わすブロック図である。 本発明の具体例にかかる無線通信装置における受信側の要部を表すブロック図である。 本発明の具体例におけるトレーニング信号を用いて最適アンテナパターンを決定するフロー図である。 トレーニング信号を用いてチャネル推定値を算出するためのブロック図である。 本具体例におけるアンテナパターンを表す模式図である。 LOS環境におけるBERのSNR依存性を表すグラフ図である。 NLOS環境におけるBERのSNR依存性を表すグラフ図である。
符号の説明
10 MIMO送信機
12 送信アンテナ
14 第1の受信アンテナ
15 第2の受信アンテナ
16 パターン選択スイッチ
20 MIMO受信機
30 可変リアクタンス
31 可変リアクタンス
34 リアクタンス制御回路
36 チャネル推定回路
38 アンテナパターン制御回路
28 第1受信部
29 第2受信部
50 第1相関器
52 第2相関器
54 第3相関器
56 第4相関器
120 第1の送信アンテナ
122 第2の送信アンテナ

Claims (10)

  1. 複数のアンテナパターンをそれぞれ有する複数の受信アンテナと、
    チャネル行列推定回路と、
    アンテナパターン制御手段と、
    を備え、
    前記チャネル行列推定回路は、複数の送信アンテナから送信されたそれぞれの送信トレーニング信号と前記複数の受信アンテナにおいて受信されたそれぞれの受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定し、さらに推定されたチャネル行列の各要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、
    前記アンテナパターン制御手段は、前記チャネル容量が最大となるようアンテナパターンを切り替えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 複数の送信アンテナと、
    複数のアンテナパターンをそれぞれに有する複数の受信アンテナと、
    チャネル行列推定回路と、
    アンテナパターン制御手段と、
    を備え、
    前記チャネル行列推定回路は、複数の送信アンテナから送信されたそれぞれの送信トレーニング信号と前記複数の受信アンテナにおいて受信されたそれぞれの受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定し、さらに推定されたチャネル行列の各要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、
    前記アンテナパターン制御手段は、前記チャネル容量が最大となるようアンテナパターンを切り替えることを特徴とする無線通信装置。
  3. 前記アンテナパターン制御手段は、
    前記チャネル行列推定回路からの信号が入力されリアクタンス制御信号を出力するアンテナパターン制御回路と、
    前記リアクタンス制御信号が入力されそれぞれの受信アンテナのリアクタンスを変化させる制御信号を出力するリアクタンス制御回路と、
    前記リアクタンス制御回路からの前記制御信号により制御される可変リアクタンスと、
    を含むことを特徴とする請求項1または2に記載の無線通信装置。
  4. 前記複数の受信アンテナは、共通の複数のアンテナパターンを有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の無線通信装置。
  5. 第1送信トレーニング信号を送信する第1の送信アンテナと、
    前記第1送信トレーニング信号と直交する第2送信トレーニング信号を送信する第2の送信アンテナと、
    複数のアンテナパターンをそれぞれ有する第1及び第2の受信アンテナと、
    前記第1の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの一方が入力される第1相関器と、
    前記第1の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの他方が入力される第2相関器と、
    前記第2の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの一方が入力される第3相関器と、
    前記第2の受信アンテナで受信された受信トレーニング信号が2分割され、そのうちの他方が入力される第4相関器と、
    演算制御回路と、
    アンテナパターン制御手段と、
    を備え、
    前記第1相関器は、さらに第1送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行しその演算結果をチャネル行列の第1の要素とし、
    前記第2相関器は、さらに前記第2送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行しその演算結果をチャネル行列の第2の要素とし、
    前記第3相関器は、さらに第1送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行してその演算結果をチャネル行列の第3の要素とし、
    前記第4相関器は、さらに前記第2送信トレーニング信号が入力された後相関演算を実行しその演算結果をチャネル行列の第4要素とし、
    前記演算制御回路は、前記第1乃至前記第4の要素を用いて前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンに対してチャネル容量を算出し、
    前記アンテナパターン制御手段は、チャネル容量が最大となるようにそれぞれのアンテナパターンへ切り替えることを特徴とする無線通信装置。
  6. 前記アンテナパターン制御手段は、リアクタンス制御信号を出力するアンテナパターン制御回路と、リアクタンス制御信号が入力されそれぞれの受信アンテナのリアクタンスを可変とする信号を出力するリアクタンス制御回路と、前記リアクタンス制御回路からの信号により制御される可変リアクタンスと、を含むことを特徴とする請求項5記載の無線通信装置。
  7. 前記第1及び前記第2の受信アンテナは共通のアンテナパターンを有していることを特徴とする請求項5または6に記載の無線通信装置。
  8. 複数の送信アンテナから並列に送信された独立した送信トレーニング信号を複数のアンテナパターンをそれぞれ有する複数の受信アンテナで並列に受信した受信トレーニング信号をチャネル推定回路へ入力するステップと、
    前記送信トレーニング信号と前記受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定するステップと、
    前記チャネル行列から前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンの組み合わせに対してチャネル容量を算出するステップと、
    最大のチャネル容量となるようアンテナパターンをそれぞれに切り替えるステップと、
    を備えたことを特徴とする無線通信方法。
  9. 独立した送信トレーニング信号を複数の送信アンテナから並列に送信するステップと、
    複数のアンテナパターンをそれぞれ有する複数の受信アンテナで並列に受信した受信トレーニング信号をチャネル推定回路へ入力するステップと、
    前記送信トレーニング信号と前記受信トレーニング信号との相互関係を表すチャネル行列を推定するステップと、
    前記チャネル行列から前記複数の受信アンテナの全てのアンテナパターンの組み合わせに対してチャネル容量を算出するステップと、
    最大のチャネル容量となるようアンテナパターンをそれぞれに切り替えるステップと、
    を備えたことを特徴とする無線通信方法。
  10. 直交した第1及び第2の送信トレーニング信号を第1及び第2の送信アンテナから並列に送信するステップと、
    複数のアンテナパターンを有する第1の受信アンテナにおける受信トレーニング信号を2分割し一方を第1相関器へ他方を第2相関器へ入力するとともに、複数のアンテナパターンを有する第2の受信アンテナにおける受信トレーニング信号を2分割し一方を第3相関器へ他方を第4相関器へ入力するステップと、
    前記第1相関器には前記第1送信トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第1の要素を推定し、前記第2相関器には前記第2トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第2要素を推定し、前記第3相関器には前記第1トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第3要素を推定し、前記第4相関器には前記第2送信トレーニング信号を入力し相関演算によりチャネル行列の第4要素を推定するステップと、
    前記第1乃至第4のチャネル行列要素を用いて前記第1及び前記第2の受信アンテナの全てのアンテナパターンについてチャネル容量を算出するステップと、
    最大チャネル容量となるようにアンテナパターンをそれぞれに切り替えるステップと、
    を備えたことを特徴とする無線通信方法。

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