JP2007165763A - 表示装置の照明方法および画素形成方法 - Google Patents

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能徳 久保田
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Abstract

【課題】均一な照射強度と高い輝度を得るための新たな照明方法を提供すると同時に、簡便な画素形成方法を提供する。
【解決手段】表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路からなる略パネル状の発光板と、発光機能を有する導波路の終端に励起光源を備え、発光機能を有する導波路の側方より表示画面方向に光を取り出すことにより、略パネル状の発光板の前面に設けられた画像形成素子を照明し、表示画面となすことを特徴とする、表示装置の照明方法。またはそれを利用した画素形成方法。
【選択図】なし

Description

本発明は、背面から照明する型式の表示装置の、照明方法ならびに画素形成方法に関する。
表示装置のうち、薄型表示装置は近年非常にめざましく進歩し、液晶表示装置(LCD)、プラズマ表示装置(PD)、電界放射表示装置(FED)、電界発光表示装置(ELD)などの開発が活発である(例えば特許文献1乃至3参照)。これらの表示装置は、LCDを代表とするバックライトとカラーフィルタを利用した照明光を透過させて表示させる方式と、PD,FED,ELDのように画素内で発光させて表示する方式の二種類に大別できる。
山崎 照彦;他編、「カラーTFT液晶ディスプレイ 改訂版」、SEMIカラーTFT液晶ディスプレイ改訂版編集委員会、(2005)
LCDは大面積化で最も開発が進んでいる方式の一つであるが、大面積化に伴うバックライトの光量不足や光量むらが問題となっており、LEDを用いた照明方式、拡散板の構成などが種々提案されている。しかし、大面積化とともに画面中央部分や隅の照明光量均一性に対する要求が非常に厳しくなり、バックライト関連部品のコストアップに繋がっている。また、高輝度化の要求に対し、光源輝度の向上が課題となっている。
PD,FED方式は放電方式であり、大面積ではLCDよりも発光強度の均一性や輝度を保つことが簡単であるが、大面積ほど駆動電気回路への負担が大きくなり、抵抗損失などを補正する電気回路の操作が必要となる。
ELDは自発光方式であるため、輝度や彩度の点で理想的と言われているが、有機色素に電圧を加えて発光させるため、発光色素の退色、化学的耐久性、耐熱性に対して疑問がある。
本発明は、表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路からなる略パネル状の発光板と、発光機能を有する導波路の終端に励起光源を備え、発光機能を有する導波路の側方より表示画面方向に光を取り出すことにより、略パネル状の発光板の前面に設けられた画像形成素子を照明し、表示画面となすことを特徴とする、表示装置の照明方法である。
また、導波路が希土類添加樹脂ファイバまたは色素添加樹脂ファイバであることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
また、導波路が希土類添加ガラスファイバまたは色素添加有機無機ハイブリッドファイバであることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
また、導波路が希土類添加樹脂平面導波路または色素添加樹脂平面導波路であることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
また、励起光源が発光ダイオードであることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
また、励起光源が半導体レーザであることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
また、励起光源を複数台並列に用いることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
また、導波路が部分的に分割され、各分割された部分に少なくとも1台以上の励起光源を備えることを特徴とする、上記の表示装置の照明方法である。
さらに、表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、
3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路組からなる略パネル状の発光板と、該発光板の前面に、光を透過しない材料に穴を形成したマスク材料を配置し、穴の内側に1色の導波路が位置するように穴位置と導波路組の位置を調整し、該マスクの前面に電気的に駆動され光の透過度を調整することで画像を形成する画像形成素子を配置し、該画像形成素子の画素が該マスク穴と一致するように位置調整され、これらの光学素子類が位置ずれを生じないように固定されていることを特徴とする、画素形成方法である。
さらにまた、導波路組の各色間に発光色の混和を防止する遮蔽材料を配置することを特徴とする、上記の画素形成方法。
さらにまた、マスクの穴が略矩形または略楕円形であり、最長軸長さが0.1mm以上、2mm以下であることを特徴とする、上記の画素形成方法である。
さらにまた、発光板の背面側に反射板を設けることを特徴とする、上記の照明方法および画素形成方法である。
本発明によれば、特にバックライトを用いる表示装置に対して、均一な照射強度と高い輝度を得るための新たな照明方法を提供すると同時に、簡便な画素形成方法を提供することができる。
本発明の第一は、表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路からなる略パネル状の発光板と、該発光機能を有する導波路の終端に励起光源を備え、該発光機能を有する導波路の側方より表示画面方向に光を取り出すことにより、略パネル状の発光板の前面に設けられた画像形成素子を照明し、表示画面となすことを特徴とする、表示装置の照明方法である。
本発明の照明方法は、例えば青、緑、赤(RGB)に個別に発光する導波路を一組とする導波路組で形成された略パネル状発光板を照明光源に用いており、励起光源を別に用意することにより各色個別に発光強度を調整できるだけでなく、励起光が発光媒体に吸収される割合を調整することにより、発光板全面で均一な発光強度を得られる利点がある。
特に、発光機能を有する導波路に少なくとも発光波長の光を閉じ込める共振器機能を付与することにより、導波路側面からの発光強度均一性が高まる。この時、共振器内でレーザ発振しないことが重要である。共振器の反射率を高めるとレーザ発振し易くなるが、レーザ発振した場合は側方への光放射が減少するため、表示画面の輝度が低下するので避けなければならない。一方、共振器の反射率が小さいか共振器がない場合は、均一な励起状態が実現できるように励起光源の調整が必要となる。
具体的には、励起波長を発光媒体の吸収波長ピークから短波長側または長波長側に適切な波長分ずらす方法が有効である。共振器を用いる場合、波長や利得媒質によって最適な共振器反射率が変化するため一概には言えないが、共振器の反射率として4〜100%の範囲が好ましい。
ただし、高利得媒質では4〜80%程度が好ましい。共振器の反射率が4%未満では、実質的に共振器としての効果が得られない。一方100%に近い場合にはレーザ発振しやすくなるため、レーザ発振が起こらないように注意が必要である。共振器は、出口側で励起光をも高反射率で反射する折り返し構成にすると、励起光が有効に利用できることから、さらに好ましい。
発光機能を有する導波路の表示画面側に、一定の散乱構造を持たせて、側方への光出力を増加させることができる。例えば、導波路構造の表面に発光波長に対応した一定間隔の凹凸を設けたり、発光波長を散乱する一定の粒度分布を持った樹脂やガラスの散乱粒子を塗布することが有効である。
また、該導波路が希土類添加樹脂ファイバまたは色素添加樹脂ファイバであることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
ファイバに使用する樹脂は可視光領域で透明であることはもちろん、必要な励起波長領域においても透明であることが必要である。可視領域で透明性の高い材料としてはPMMAなどのアクリレートが良く用いられている。
可視波長域で発光する希土類元素としては三価Pr(青、緑、赤)、三価Nd(紫)、二価Eu(青〜緑)、三価Eu(赤)、三価Tb(赤)、三価Ho(緑)、三価Er(緑、赤)、三価Tm(青、赤)などが挙げられる。これらの希土類種に対応する適切な励起波長は、紫外から赤外まで種々知られているので、適宜選択して使用することができる。また、希土類の発光を助ける増感剤として、Ybなどの他の希土類を共添加する方法や、Crなどの遷移金属元素を共添加する方法が知られている。
可視波長域で発光する色素としては、クマリン系(青〜緑)やローダミン系(緑〜赤)などの各種色素が知られている。これらの色素の励起波長は紫外から緑の短波長が必要である。
また、該導波路が希土類添加ガラスファイバまたは色素添加有機無機ハイブリッドファイバであることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
ガラスファイバまたはハイブリッドファイバにも前述の希土類および色素を添加して使用することができるし、増感剤も使用できる。
また、該導波路が希土類添加樹脂平面導波路または色素添加樹脂平面導波路であることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
樹脂平面導波路にも、前述の希土類および色素を添加して使用することができるし、増感剤も使用できる。
また、励起光源が発光ダイオード(LED)であることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
発光ダイオードは紫外から赤色まで、各種の発光波長が利用でき、しかも近年ハイパワー化が進んでおり、励起源として有用である。LEDは発散角が大きいので、高開口レンズ,反射鏡,レンズダクトなどで導波路中に導くことができる。
また、励起光源が半導体レーザであることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
半導体レーザは、ファイバピグテールがあらかじめ付いている型式のものであれば、導波路との結合が容易となり、好ましい。また、導波路を半導体レーザの発光面に直接近接させる方法でも良い。さらに、面発光レーザを励起源に用いた場合は、各発光部分にレンズやファイバを取り付けやすいので高効率な励起が実現できるため、好ましい。これらの励起光源と導波路は、対象とする波長域で透明で耐光性と耐久性に優れた接着剤で固定する事が好ましい。このような接着剤としては、位置ずれを起こしにくい紫外線硬化型のアクリル系樹脂などが好ましい。また、特に耐熱性を問題にする場合にはエポキシ系の接着剤を選択することが好ましい。
また、励起光源を複数台並列に用いることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
活性元素である希土類や、発光分子である色素は、高効率な可視光発光のために2波長以上の多波長で励起することができる(文献)。また、長距離にわたって導波路を均一に励起するためには、双方向から励起した方が有利であることから、複数台の励起源を用いることができる。
また、導波路が部分的に分割され、各分割された部分に少なくとも1台以上の励起光源を備えることを特徴とする、前述の表示装置の照明方法である。
本発明で照明する対象となる表示画面が非常に大きい場合、励起光源と導波路のセットが1組では照明にむらが生じたり、励起強度が不足する場合がある。このため、表示画面を適切なブロックに切り分けて、小さな照明領域を組み合わせることで、大画面を形成することができる。画面の切り分け方に特に制限はないが、水平走査型式の画像データに適合させる場合は水平方向に分割境界を設定するのが合理的である。一方、ランダムアクセス画面では、導波路の構成のしやすさを優先して、垂直方向に分割境界を設定したり、ブロック状に分割境界を設定することができる。
本発明の第二は、表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路からなる略パネル状の発光板と、該発光板の前面に、光を透過しない材料に穴を形成したマスク材料を配置し、穴の内側に1色の導波路が位置するように穴位置と導波路組の位置を調整し、該マスクの前面に電気的に駆動され光の透過度を調整することで画像を形成する画像形成素子を配置し、該画像形成素子の画素が該マスク穴と一致するように位置調整され、これらの光学素子類が位置ずれを生じないように固定されていることを特徴とする、画素形成方法である。
本発明の照明方法では、照明光源自体が特定の色で発光するため、通常の白色光バックライトでの照明と比較してカラーフィルタが不要となり、カラーフィルタでの吸収損失や発熱も回避できる利点がある。また、物質固有の色で発光するため、例えば赤,緑,青(RGB)のような各色に対し、経時劣化のない安定した発色を実現できる。
カラーフィルタが省略できることで、本発明の照明光源とマスクと液晶のような透過光量を制御する画素形成素子があれば、表示画面を形成することができる。このため、部品点数を減らすことができる。
さらに、本発明の照明方法では、励起光をファイバを用いて導波路に結合することができるため、消費電力が大きく発熱量が大きな励起光源を表示パネルから熱的に隔離して設置する事ができる。このため、表示パネルの放熱設計が容易になり、電子部品にかかる負担を軽減することができる。
また、該導波路組の各色間に発光色の混和を防止する遮蔽材料(以下、遮蔽材料と言う)を配置することを特徴とする、前述の画素形成方法である。
例えば、導波路がファイバである場合、異なる色を発光するファイバとファイバの間に光反射または光吸収する遮蔽板を設けることで、色の混和がない鮮明な画像を形成することができる。光の反射にはファイバ間の遮蔽材以外に、アルミニウムなどの金属を被覆したファイバを用いることができる。光の吸収には、熱分解カーボンなどの炭素系材料や可視光を吸収できる微粒子などを用いることができる。また、平面導波路の場合は、各導波路間に反射材料や遮蔽材料を挟み込む事ができる。
また、マスクの穴が略矩形または略楕円形であり、最長軸長さが0.1mm以上、2mm以下であることを特徴とする、前述の画素形成方法である。
マスク材料としては、金属箔または薄い金属板など、可視光を確実に遮光する材料を用いることができる。また、乱反射による画質の低下を防止するために、特に穴周辺を平滑に保つと共に、可視光吸収材料で被覆されていることが特に好ましい。要求される画質によっては、マスク前面または導波路とマクスの間に特定の波長の光だけを透過するフィルタを設けることが好ましい。特に、励起光を遮断し発光波長を透過できるフィルタや、透過波長帯域を狭く制限したフィルタが好ましい。
さらにまた、発光板の背面側に反射板を設けることを特徴とする、前述の照明方法および画素形成方法である。
輝度の向上と消費電力の低減の観点から、発光板の背面に反射板を設けることにより、本発明の発光板からの発光を効率よく表示画面前面方向に投射できるため、好ましい。
反射板としては、導波路の発光色が混和しないように、反射光が各色の発光方向に戻るマイクロコーナーキューブを敷き詰めた反射板や、凹面鏡の軸が各色の導波路軸方向と一致するように配置したマイクロ凹面鏡を敷き詰めた反射鏡や、各画素が仕切られていて反射光が隣り合う画素に侵入しないように反射鏡を配置した反射鏡などを用いることができる。反射鏡を各画素で仕切る場合、反射鏡を遮蔽材料に密着させることで、パネル構造を簡略化できるので特に好ましい。
以下、実施例により説明する。
コアにTmFを0.2mol%添加したファイバ(TDF)と、コアにErFを0.25mol%添加したファイバ(EDF)と、コアにPrFとYbFをそれぞれ0.2mol%と0.4mol%共添加したファイバ(PDF)を用意した。これらのファイバはコア材料がZBLAフッ化物ガラスでありクラッド材料がフツリン酸塩ガラス(以後MFPという)である。ZBLAの組成はmol%表示で57ZrF−34BaF−5LnF−4AlFであり、LnFは希土類フッ化物を表している。MFPの組成はmol%表示で11.1AlF−12.0Al(PO−32.3NaF−18.3LiF−6.0CaF−4.3MgF−8.0SrF−8.0BaFである。コア直径は20μmであり、クラッド直径は125μmである。ファイバは低屈折率樹脂で被覆されており、励起光がクラッド中を伝搬できる構造になっている。被覆外径は200μmである。
実験の配置図を図1(a)に、その一部の断面の概略を図1(b)に示す。TDF1,EDF2,PDF3は、1本づつ並べて高屈折率樹脂4で接着され、ファイバ組5に成形した。
各ファイバの表面には、粒子径0.5〜0.8μmの散乱用ポリマ粒子6を均一に塗布してある。各ファイバの間には、色の混和を避けるための遮蔽材7が挿入されている。各ファイバは、各々励起光を導入するための合波素子8が取り付けられ、その合波素子には各々のファイバに応じた最適な励起光源が接続されている。
具体的には、TDF1には波長1020nm出力1Wのファイバレーザ9を両端に接続した。EDF2には、波長965nm出力2Wのファイバピグテール付き半導体レーザ10を両端に接続した。PDF3には波長840nm出力2Wのファイバピグテール付き半導体レーザ11を両端に接続した。これらの励起用レーザはいずれもクラッド励起用のマルチモードレーザである。それぞれのファイバの合波素子と反対側には、各ファイバの発光色を100%反射する高反射鏡12が取り付けられている。合波素子内では、各ファイバからの発光は無反射処理で終端されている。
このファイバ組を多数回折り返して、略四角形状の発光板13とした。発光板の背面側にはアルミニウム蒸着による反射膜14を形成した。偏光板にはさまれた14インチ画面のTFT液晶パネル15の背面にCrメッキアルミニウム箔製の画素形成用のマスク(ドットマスク)16を配置したモジュールに、この発光板と画素位置を合わせて固定した。発光板とドットマスクの位置関係の概念図を図2に示す。ドットマスク20の開口部21はTDF22、EDF23、PDF24のそれぞれに対応して設置され、1色の発光のみを通過させる。また、開口部はTFT液晶セルと1対1で対応しており、液晶を駆動することによって各色個別に透過光強度を変化させることができるようになっている。
この発光板の発光スペクトルの中心波長は、TDFからは455nm、EDFからは543nm、PDFからは635nmを得ている。色再現範囲の比較を、JIS Z 8701:1999「色の表示方法―XYZ表色系及びX10Y10Z10表色系」に基づく10度視野のX10Y10Z10表色系の色度図を用い図3に示す。この発光板が再現可能な色範囲25は、一般的なブラウン管テレビで再現可能な色範囲26よりも広かった。また、最大輝度は470cd/mであり、市販の液晶パネルの450cd/mよりも高輝度であった。
コアにTmFを添加したファイバ(TDF)と、コアにPrFとTbFとYbFを添加したファイバ(PTDF)と、コアにPrF3とYbF3を共添加したファイバ(PDF)を用意した。これらのファイバはコア/クラッド共にAl−Zr系フッ化物ガラスである。コア組成はmol%表示で25.1AlF−12.8ZrF−11.1YF−3.7MgF−15.4CaF−13.6SrF−11.4BaF−5.7NaF−1.2BaClである。クラッド組成はmol%表示で30.2AlF−10.1ZrF−6.3YF−3.5MgF−20.3CaF−13.2SrF−7.6BaF−8.8NaFである。コア直径は20μmであり、クラッド直径は125μmである。ファイバは低屈折率樹脂で被覆されており、励起光がクラッド中を伝搬できる構造になっている。被覆外径は200μmである。
TDF,PTDF,PDFは、実施例1と同様の構造で発光パネルに組み立てた。TDF,PTDF,PDFは1本づつ並べて高屈折率樹脂で接着され、ファイバ組に成形した。各ファイバ表面には、粒子径0.5〜0.8μmの散乱用ポリマ粒子を均一に塗布してある。各ファイバの間には、色の混和を避けるための遮蔽材が挿入されている。各ファイバは、各々励起光を導入するための合波素子が両端に取り付けられ、その合波素子には各々のファイバに応じた最適な励起光源が接続されている。
具体的には、TDFには波長1020nm出力1Wのファイバレーザを両端に接続した。PTDFには、波長840nm出力2Wのファイバピグテール付きレーザを両端に接続した。PDFには波長840nm出力2Wのファイバピグテール付きレーザを両端に接続した。これらの励起用レーザはいずれもクラッド励起用のマルチモードレーザである。それぞれのファイバの一方の合波素子内では各ファイバの発光色を100%反射する高反射鏡が取り付けられており、反対側の合波素子内では各ファイバの発光を無反射で終端している。
このファイバ組を実施例1と同様に14インチ画面の反射鏡付きパネル状発光板とし、ドットマスク付き液晶パネルと組み合わせて表示装置とした。
発光板の発光スペクトルの中心波長は、TDFからは455nm、PTDFからは520nm、PDFからは635nmを得ている。色再現範囲の比較を図4に示す。この発光板が再現可能な色範囲30は、一般的なブラウン管テレビで再現可能な色範囲31よりも広かった。また、最大輝度は460cd/mであり、市販の液晶パネルの450cd/mよりも高輝度であった。
クマリン450を添加したコア(C450−1)と、クマリン525を添加したコア(C535−1)と、ローダミン640を添加したコア(R640−1)を、フッ素系アクリレートを主成分とする樹脂板中にそれぞれコアとして平行に多数本並べて形成し、平面光導波路とした。
これらのコアの断面形状は20μm角の略矩形形状である。コアの上下15μmは、コアに対して比屈折率で1.2%低屈折率のフッ素化アクリレートを主成分とする樹脂でクラッド層(クラッド1)を形成し、上部クラッド層の上面および下部クラッド層の下面は、厚み5μmの超低屈折率フッ素化アクリレートのオーバークラッド(クラッド2)で被覆されている。クラッド2の上面側には、粒子径0.5〜0.8μmの散乱用ポリマ粒子をオーバークラッド上に均一に塗布してある。各コアの間には、色の混和を避けるための遮蔽材が挿入されている。この平面光導波路は横3cm×縦5cmのサイズである。この平面導波路の周囲に、中心波長408nmのLEDを16個並べて配置し、クラッド1中を励起光が伝搬するように、平面導波路の周囲に配置したガラス製のロッドレンズを介して光学結合した。
この平面光導波路を、実施例1と同様に反射板付きパネル状発光板とし、ドットマスク付き液晶パネルと組み合わせて表示装置とした。
発光板の発光スペクトルとして、C450−1からは450nm帯、C525−1からは520nm帯、R640−1からは640nm帯を得ており、カラー画像表示が可能であった。
本発明の表示装置の照明方法および画素形成方法を用いることにより、各種ディスプレイ分野に利用できるものである。
実施例1の実験配置を示す図である。 実施例1の発光パネルとドットマスクの位置関係を示す図である。 実施例1の色再現範囲を示す図である。 実施例2の色再現範囲を示す図である。
符号の説明
1 TDF
2 EDF
3 PDF
4 高屈折率樹脂
5 ファイバ組
6 散乱用ポリマ粒子
7 遮蔽材
8 合波素子
9 ファイバレーザ
10 ファイバピグテール付き半導体レーザ
11 ファイバピグテール付き半導体レーザ
12 高反射鏡
13 発光板
14 反射膜
15 偏光板付きTFT液晶パネル
16 ドットマスク
20 ドットマスク
21 マスク開口部
22 TDF
23 EDF
24 PDF
25 実施例1の発光板で再現可能な色範囲
26 一般的なブラウン管テレビで再現可能な色範囲
30 実施例2の発光板で再現可能な色範囲
31 一般的なブラウン管テレビで再現可能な色範囲

Claims (12)

  1. 表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、
    3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路からなる略パネル状の発光板と、発光機能を有する導波路の終端に励起光源を備え、発光機能を有する導波路の側方より表示画面方向に光を取り出すことにより、略パネル状の発光板の前面に設けられた画像形成素子を照明し、表示画面となすことを特徴とする、表示装置の照明方法。
  2. 導波路が希土類添加樹脂ファイバまたは色素添加樹脂ファイバであることを特徴とする、請求項1記載の表示装置の照明方法。
  3. 導波路が希土類添加ガラスファイバまたは色素添加有機無機ハイブリッドファイバであることを特徴とする、請求項1記載の表示装置の照明方法。
  4. 導波路が希土類添加樹脂平面導波路または色素添加樹脂平面導波路であることを特徴とする、請求項1記載の表示装置の照明方法。
  5. 励起光源が発光ダイオードであることを特徴とする、請求項1ないし4記載の表示装置の照明方法。
  6. 励起光源が半導体レーザであることを特徴とする、請求項1ないし4記載の表示装置の照明方法
  7. 励起光源を複数台並列に用いることを特徴とする、請求項5または6記載の表示装置の照明方法
  8. 導波路が部分的に分割され、各分割された部分に少なくとも1台以上の励起光源を備えることを特徴とする、請求項7記載の表示装置の照明方法。
  9. 表示画面の背面側から照明光を供給する表示装置において、
    3色以上の個別の色に発光する発光機能を有する導波路を一組とした多数の導波路組からなる略パネル状の発光板と、該発光板の前面に、光を透過しない材料に穴を形成したマスク材料を配置し、穴の内側に1色の導波路が位置するように穴位置と導波路組の位置を調整し、該マスクの前面に電気的に駆動され光の透過度を調整することで画像を形成する画像形成素子を配置し、該画像形成素子の画素が該マスク穴と一致するように位置調整され、これらの光学素子類が位置ずれを生じないように固定されていることを特徴とする、画素形成方法。
  10. 導波路組の各色間に発光色の混和を防止する遮蔽材料を配置することを特徴とする、請求項9記載の画素形成方法。
  11. マスクの穴が略矩形または略楕円形であり、最長軸長さが0.1mm以上、2mm以下であることを特徴とする、請求項9または10記載の画素形成方法。
  12. 発光板の背面側に反射板を設けることを特徴とする、請求項1乃至11記載の照明方法および画素形成方法。
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