請求項1記載の発明は、複数の記録速度で記録可能な光ディスク装置において、光ディスクに記録を行なう時の最適な記録パワーを決定する記録パワーの最適化処理の際、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が最適化処理を行った光ディスクに記録され、その情報が記録された光ディスクに対して最適化処理を再度行なう場合には、最適化処理が行なわれる記録速度が、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定されることを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録されている光ディスクに対して、記録パワーの最適化処理を行なう場合に、その最適化処理が行なわれる記録速度が、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定されることによって、過去の最適化処理における不具合内容を参照しながら最適化処理を行うことができるため、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。そのため、光ディスクの反りや歪が大きい場合であっても、記録パワーの最適化処理に要する時間の増大およびOPC領域の消費量増大を回避することができる光ディスク装置の制御方法を実現することができる。
請求項2記載の発明は、複数の記録速度で記録可能な光ディスク装置において、光ディスクに記録を行なう時の最適な発光間隔を決定するライトストラテジの最適化処理の際、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が最適化処理を行った光ディスクに記録され、その情報が記録された光ディスクに対して最適化処理を再び行なう場合には、最適化処理が行なわれる記録速度が、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定されることを特徴とする光ディスク装置の制御方法である。複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録されている光ディスクに対して、ライトストラテジの最適化処理を行なう場合には、その最適化処理が行なわれる記録速度が、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定されることによって、過去の最適化処理における不具合内容を参照しながら最適化処理を行うことができるため、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。そのため、光ディスクの反りや歪が大きい場合であっても、ライトストラテジの最適化処理に要する時間の増大およびOPC領域の消費量増大を回避することができる光ディスク装置の制御方法を実現することができる。
請求項3記載の発明は、記録パワーの最適化処理を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が光ディスクに記録されている場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置の制御方法である。記録パワーの最適化処理を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が光ディスクに記録されている場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことによって、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。
請求項4記載の発明は、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が、最適化処理で最適化できなかった回数の情報を含み、その回数が所定の回数以上である場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことを特徴とする請求項3に記載の光ディスク装置の制御方法である。複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が、最適化処理で最適化できなかった回数の情報を含み、その回数が所定の回数以上である場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことによって、過去の最適化処理における不具合内容の発生頻度を参照して最適化処理を行うことができるため、最適化処理を行う記録速度の決定をより精度良く行うことができる。
請求項5記載の発明は、記録パワーの最適化を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が光ディスクに記録されている場合、複数の記録速度のうち、その最適化ができなかった記録速度より遅い記録速度に対してのみ最適化処理を行なうことを特徴とする請求項1に記載の光ディスク装置の制御方法である。記録パワーの最適化を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が光ディスクに記録されている場合、複数の記録速度のうち、その最適化ができなかった記録速度より遅い記録速度に対してのみ最適化処理を行なうことによって、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を更に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。
請求項6記載の発明は、ライトストラテジの最適化処理を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が既に光ディスクに記録されている場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置の制御方法である。ライトストラテジの最適化処理を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が既に光ディスクに記録されている場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことによって、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。
請求項7記載の発明は、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が、最適化処理で最適化できなかった回数の情報を含み、その回数が所定の回数以上である場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことを特徴とする請求項6に記載の光ディスク装置の制御方法である。複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が、最適化処理で最適化できなかった回数の情報を含み、その回数が所定の回数以上である場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことによって、過去の最適化処理における不具合内容の発生頻度を参照して最適化処理を行うことができるため、最適化処理を行う記録速度の決定をより精度良く行うことができる。
請求項8記載の発明は、ライトストラテジの最適化を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が光ディスクに記録されている場合、複数の記録速度のうち、その最適化ができなかった記録速度より遅い記録速度に対してのみ最適化処理を行なうことを特徴とする請求項2に記載の光ディスク装置の制御方法である。ライトストラテジの最適化を行う際、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が光ディスクに記録されている場合、複数の記録速度のうち、その最適化ができなかった記録速度より遅い記録速度に対してのみ最適化処理を行なうことによって、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を更に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。
請求項9記載の発明は、複数の記録速度で記録可能な光ディスク装置であって、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、光ピックアップの記録パワーを制御するレーザ制御部と、記録パワーを決定する制御部とを備え、制御部が、光ディスクに記録を行なう時の最適な記録パワーを決定する記録パワーの最適化処理の際、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報を、最適化処理を行った光ディスクに記録して、その情報が記録された光ディスクに対して最適化処理を再び行なう場合には、最適化処理を行なう記録速度を、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定することを特徴とする光ディスク装置である。制御部が、光ディスクに記録を行なう時の最適な記録パワーを決定する記録パワーの最適化処理の際、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報を、最適化処理を行った光ディスクに記録して、その情報が記録された光ディスクに対して最適化処理を再び行なう場合には、最適化処理を行なう記録速度を、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定することによって、過去の最適化処理における不具合内容を参照しながら最適化処理を行うことができるため、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。そのため、光ディスクの反りや歪が大きい場合であっても、記録パワーの最適化処理に要する時間の増大およびOPC領域の消費量増大を回避することができる光ディスク装置を実現することができる。
請求項10記載の発明は、複数の記録速度で記録可能な光ディスク装置であって、光ディスクを回転させる回転駆動手段と、光ディスクに情報の記録を行う光ピックアップと、光ピックアップの発光パターンを制御するレーザ駆動部と、発光パターンを決定する制御部を備え、制御部が、光ディスクに記録を行なう時の最適な発光間隔を決定するライトストラテジの最適化処理の際、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報を、最適化処理を行った光ディスクに記録して、その情報が記録された光ディスクに対して最適化処理を再び行なう場合には、最適化処理を行なう記録速度を、前記情報に基づき決定することを特徴とする光ディスク装置である。制御部が、光ディスクに記録を行なう時の最適な発光間隔を決定するライトストラテジの最適化処理の際、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報を、最適化処理を行った光ディスクに記録して、その情報が記録された光ディスクに対して最適化処理を再び行なう場合には、最適化処理を行なう記録速度を、前記情報に基づき決定することによって、過去の最適化処理における不具合内容を参照しながら最適化処理を行うことができるため、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。そのため、光ディスクの反りや歪が大きい場合であっても、ライトストラテジの最適化処理に要する時間の増大およびOPC領域の消費量増大を回避することができる光ディスク装置を実現することができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の一実施の形態について,図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の記録制御系のブロック図である。図1において、1は光ディスク、2はピックアップモジュール、3はスピンドルモータ、4はフィード部、5は光ピックアップ、6はモータ駆動部、7はアナログ信号処理部、8はレーザ制御部、9はデジタル信号処理部、10はサーボ処理部、11はドライブコントローラ、12はメモリ、13はホストコンピュータである。
ピックアップモジュール2は、光ディスク1を回転させる回転駆動手段であるスピンドルモータ3と、光ディスク1の情報信号を記録または再生の少なくとも一方を行う光ピックアップ5と、光ピックアップ5が搭載されたキャリッジを光ディスク1の半径方向に移動させるためのフィード部4とによって構成されたものである。アナログ信号処理部7はピックアップモジュール2の内部に設けられたキャリッジ中の光ピックアップ5内部の光センサ(図示せず)からの信号出力を基に、フォーカスエラー信号とトラッキングエラー信号とを生成し、サーボ処理部10に出力する。
サーボ処理部10は対物レンズとキャリッジとの相対的な位置関係を示すレンズ位置信号を生成し、モータ駆動部6に出力する。また、サーボ処理部10はON/OFF回路、演算回路、フィルタ回路、増幅回路等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク1の情報トラックに追従するようにフォーカスエラー信号およびトラッキングエラー信号を基にモータ駆動部6を介して対物レンズをフォーカス/トラッキング制御し、対物レンズが概略中立位置を保持するようにフィード制御を行う。フィード部4はフィードモータ、ギヤ(図示せず)、スクリューシャフト(図示せず)等から構成され、フィードモータを回転させることによってキャリッジが移動し、その際フィードモータよりフィードモータパルスが周期的に出力されるようになっている。
サーボ処理部10はアナログ信号処理部7から送られてきたアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換器、A/D変換器で変換されたデジタル信号を一時的に記憶するメモリ、メモリに記録されたデジタル信号あるいはA/D変換器から送られてきたデジタル信号を所定の方法で演算する演算回路、演算回路にて演算されたデジタル信号をアナログ信号に変換するD/A変換機等によって構成され、光ビームスポットが光ディスク1の情報トラックに追従するようにフィルタ信号処理や各種演算処理をデジタル演算によって行う構成になっている。このため、ドライブコントローラ11からの指令によりいろいろなパラメータ設定やシーケンス制御がフレキシブルに行うことができる。
そして、サーボ処理部10はモータ駆動部6を介して光ピックアップ5に搭載されている対物レンズをフォーカス方向/トラッキング方向に移動させる制御、フィード部4の移送制御、さらにスピンドルモータ3の回転制御等を行う。本実施の形態における光ディスク装置では、複数の記録速度で記録可能な光ディスク1、例えば8倍速までの記録が対応可能な光ディスク1が装着された場合、2.4倍速,4倍速,6倍速,8倍速などの複数の記録速度で記録可能な制御が行われるが、これに限定されるものではない。
再生動作時は、光ディスク1に光ピックアップ5から光を照射し、その光ディスク1からの反射光を図示していない受光素子で受光し、その受光した光に応じて光ピックアップ5から出力された再生信号がアナログ信号処理部7を介してデジタル信号処理部9に入力される。デジタル信号処理部9はデータスライサ、データPLL回路、ジッタ測定回路、エラー訂正部、変/復調部、バッファメモリ等から構成されており、ホストコンピュータ13へ有効なデータを転送する。
記録動作時は、ホストコンピュータ13から送られてきたデータをデジタル信号処理部9が変調し、レーザ制御部8によって光ピックアップ5内の光源に所定の電流を供給、制御する。ここで、光源に供給される所定の電流量や所定の電流供給間隔は、それぞれ記録パワー、ライトストラテジと呼ばれ、光ディスク1の種類や製造者により最適な記録条件が異なる。そのため、これらの異なる条件に対して最適な記録条件を得るために、光ディスクに記録を行う時の最適な記録パワーを決定する記録パワーの最適化処理と光ディスクに記録を行う時の最適な発光間隔を決定するライトストラテジの最適化処理を行う。記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理は、OPC(Optimum Power Calibration、以降、単に「OPC」と呼ぶ)と呼ばれる形態で、例えば光ディスク装置の起動時や光ディスク1への記録開始時などに行われる。OPCによる記録条件の最適化は、記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理が同時に行われるのが一般的であるが、これに限定されるものではない。
メモリ12は、ROM,RAM等の記憶装置から構成され、その内部には記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理を行うために必要なOPC初期パラメータが格納されいる。格納されているOPC初期パラメータは、記録パワーの最適化処理やライトストラテジの最適化処理であるOPCを行う際にドライブコントローラ11から読み込まれる。
ドライブコントローラ11は本発明の制御部を構成し、アナログ信号処理部7、デジタル信号処理部9、サーボ処理部10、メモリ12の各部から送られる信号が入力され、これらの信号の演算処理等を行い、この演算処理の結果(信号)を各部に送出し、各部にて駆動、処理を実行させ、各部の制御を行うものである。なお、詳細な説明や図示は省略するが、ドライブコントローラ11は、少なくとも、演算機能を備えたCPU、MPU等の演算処理装置や、ROM、RAM等の記憶装置を備える。
ここで、本発明における光ディスク装置の信号の流れについて説明する。
本発明の光ディスク装置の記録時における信号の流れは、ドライブコントローラ11の記録指令に基づき、デジタル信号処理部9、レーザ制御部8を介して光ピックアップ5を動作させ、光ディスク1に情報の記録を行う。また、本発明の光ディスク装置の再生時における信号の流れは、光ディスク1に記録された情報を光ピックアップ5で読み取り、アナログ信号処理部7、デジタル信号処理部9を介して、ドライブコントローラ11が情報の入手を行う。そのため、OPCを行うことにより、最適な記録パワーを決定する記録パワーの最適化処理と、最適な発光間隔を決定するライトストラテジの最適化処理を行う本発明の光ディスク装置では、上述の信号の流れで記録パワーの最適化やライトストラテジの最適化が行われる。
次に、記録型光ディスク(以降、単に「光ディスク」と呼ぶ)のデータ領域構成の一例として、DVD+R(Digital Versatile Disc +Recordble、以降、単に「DVD+R」と呼ぶ)の場合について説明する。
図2は、DVD+Rディスクのデータ記録領域構成を示す図である。図2において、201は中心孔、202は非ユーザ記録領域、202aはOPC領域、202bはOPC結果保存領域、202cはリードイン領域(LeadIn領域)、203はユーザ記録領域である。
光ディスク1は、ディスク中心に設けられた中心孔201から半径方向外周側に向かって非ユーザ記録領域202、ユーザ記録領域203の順に配置されている。非ユーザ記録領域202には、OPC領域202a、OPC結果保存領域202b、リードイン領域202c等がある。OPC領域202aは、OPCによる記録パワーの最適化処理やライトストラテジの最適化処理に用いる試し書きが行われる。OPC結果保存領域202bは、OPC領域202aで行われたOPC結果が追記可能な状態で書き込まれる。リードイン領域202cは、セッションの記録状態が書き込まれる領域である。また、ユーザ記録領域203は、使用者の指示により書き込みが行われる領域である。
本実施の形態において、OPC結果保存領域202bに記録されるOPC結果は、動作可能な複数の記録速度のうち、最適化処理で最適化できた記録速度を示す情報のみならず、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報を含む情報まで記録される。
次に、光ディスクのOPC結果保存領域構成の一例について、DVD+Rを用いて説明する。ここでは、説明する光ディスク装置が複数の記録速度として、2.4倍速,4倍速,6倍速,8倍速で動作するものとして説明する。
図3は、本発明の一実施の形態におけるOPC結果保存領域構成を示す図である。図3において、202bはOPC結果保存領域、301は個体情報記録領域、302はOPC結果記録領域、303はヘッダ情報記録領域、304は記録パワー結果記録領域、305はライトストラテジ結果記録領域、306は記録禁止フラグ記録領域、307は情報有効フラグ記録領域である。
記録パワーの最適化処理もしくはライトストラテジの最適化処理を行う記録速度の決定に用いられる情報は、図2に示すOPC結果保存領域202b内にある。OPC結果保存領域202bは、OPC動作実施後の結果が保存される領域であり、光ディスク装置認識情報記録領域301、動作可能な各記録速度に対するOPC結果記録領域302で構成されている。
個体情報記録領域301には、光ディスク装置の個体間識別を可能にする情報が記録されており、一例として光ディスク装置のタイプ名、製造番号などが記録されている。また、各記録速度に対するOPC結果記録領域302は、その記録速度に対応するOPC結果が記録されており、少なくとも光ディスク装置が動作可能な複数の記録速度に対応する数だけ存在する。本実施の形態では、複数の記録速度として、2.4倍速,4倍速,6倍速,8倍速の合計4種類の記録速度で動作する光ディスク装置であるため、OPC結果記録領域302は、少なくとも4つ存在する。
OPC結果記録領域302は更に少なくとも3つの領域に区分されており、ヘッダ情報記録領域303、記録パワー結果記録領域304、ライトストラテジ結果記録領域305で構成されている。ヘッダ情報記録領域303は、そのヘッダ情報記録領域303が存在するOPC結果記録領域302に有用な信号が含まれているか否かを示す識別子(以降、「フラグ」と呼ぶ)を記録する領域である。記録パワー結果記録領域304は、OPCによる記録パワーの最適化処理の処理結果を記録する領域であり、また、ライトストラテジ結果記録領域305は、OPCによるライトストラテジの最適化処理の処理結果を記録する領域である。
ヘッダ情報記録領域303には、少なくとも2つの領域が存在し、1つは記録禁止フラグ記録領域306、1つは情報有効フラグ記録領域307である。情報有効フラグ記録領域307には情報有効フラグの記録が行われ、この情報有効フラグが立つことにより、その情報有効フラグが存在しているOPC結果記録領域302に記録された情報が有効であるかの確認を行うことができる。また、記録禁止フラグ記録領域306には記録禁止フラグの記録が行われる。この記録禁止フラグは、最適化処理で最適化ができなかったことを示す情報であり、この記録禁止フラグが立つことにより、その記録禁止フラグが存在しているOPC結果記録領域302に対応する記録速度の使用を禁じることができる。
次に、初回記録時、つまり過去にOPC動作が1回も行われていない光ディスクのOPC動作における初期値設定について説明する。
図4は、本発明の一実施の形態における情報管理テーブルに情報が設定される様子を示す図であり、過去にOPC動作が1回も行われていない光ディスクのOPC結果保存領域と、光ディスク装置のメモリ12内における情報管理テーブルを示したものである。図4において、302はOPC結果記録領域、303はヘッダ情報記録領域、304は記録パワー結果記録領域、305はライトストラテジ結果記録領域、306は記録禁止フラグ記録領域、307は情報有効フラグ記録領域、401は記録パワー内部保持領域、402はライトストラテジ内部保持領域である。
図4に示す光ディスクのOPC結果保存領域302は、過去にOPC動作が1回も行われていないため、情報有効フラグ記録領域306、記録禁止フラグ記録領域307共にフラグは立っていない。このような場合、ドライブコントローラ12は、光ピックアップ5、アナログ信号処理部7を介してOPC動作を行うための初期値を、光ディスク1のディスク面に埋め込まれているADIP(Address in Pre−Groove)情報から取得し、メモリ12に設定する。メモリ12には、少なくとも記録パワー内部保持領域401、ライトストラテジ内部保持領域402があり、それぞれADIP情報から取得した記録パワーの最適化処理用初期値とライトストラテジの最適化処理用初期値を設定する。
このとき、記録パワー内部保持領域401には、光ディスク装置が動作可能な記録速度に対応する記録パワー用のOPC初期値が保存される。また、ライトストラテジ内部保持領域402も同様に、光ディスク装置が動作可能な記録速度に対応するライトストラテジ用のOPC初期値が保存される。本実施の形態においては、動作可能な記録速度が2.4倍速,4倍速,6倍速,8倍速の合計4種類のため、記録パワーの初期値とライトストラテジの初期値はそれぞれ4種類ずつ設定される。
次に、ADIP情報から取得した記録パワー用のOPC初期値とライトストラテジ用のOPC初期値に基づきOPCが行われ、その結果が光ディスクに記録される様子について説明する。ここでは、説明する光ディスク装置が複数の記録速度として、2.4倍速,4倍速,6倍速,8倍速で動作するものとし、記録パワーの最適化処理で最適化できなかった記録速度およびライトストラテジの最適化処理で最適化できなかった記録速度を8倍速として説明する。
図5は、本発明の一実施の形態におけるOPC結果をOPC結果保存領域に記録する様子を示す図である。図5において、302はOPC結果記録領域、303はヘッダ情報記録領域、304は記録パワー結果記録領域、305はライトストラテジ結果記録領域、306は記録禁止フラグ記録領域、307は情報有効フラグ記録領域である。
OPC実施時には、設定された記録パワー用のOPC初期値とライトストラテジ用のOPC初期値に基づき、記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理であるOPCが行われる。本実施の形態におけるOPCは、記録パワーの最適化処理、ライトストラテジの最適化処理共に記録速度が8倍速で最適化できなかったものと仮定して説明しているため、記録速度が2.4倍速,4倍速,6倍速のOPC結果が記録されるOPC結果保存領域302では、情報有効フラグ記録領域306に情報有効フラグが立ち、記録禁止フラグ記録領域307に記録禁止フラグが立たない。また、記録速度が8倍速のOPC結果が記録されるOPC結果保存領域302では、情報有効フラグ記録領域306,記録禁止フラグ記録領域307共に情報有効フラグが立つ。
次に、過去に少なくとも1回はOPC動作が行われた光ディスクが装着された状態で光ディスク装置が起動されたり、光ディスク装置に過去に少なくとも1回はOPC動作が行われた光ディスクが装着された場合について説明する。ここでは、説明する光ディスク装置が複数の記録速度として、2.4倍速,4倍速,6倍速,8倍速で動作するものとし、記録パワーの最適化処理で最適化できなかった記録速度およびライトストラテジの最適化処理で最適化できなかった記録速度を8倍速として説明する。
図6は、本発明の一実施の形態における情報管理テーブルに情報が設定される様子を示す図であり、過去に少なくとも1回はOPC動作が行われた光ディスクのOPC結果保存領域と、光ディスク装置再起動時のメモリ12内における情報管理テーブルを示したものである。図7は、本発明の一実施の形態におけるOPC記録時のOPC結果保存領域の状態を示す図であり、図3に示す記録禁止フラグ記録領域306がOPC失敗カウンタに置き換わったものである。図6、図7において、302はOPC結果記録領域、303はヘッダ情報記録領域、304は記録パワー結果記録領域、305はライトストラテジ結果記録領域、306は記録禁止フラグ記録領域、307は情報有効フラグ記録領域、401は記録パワー内部保持領域、402はライトストラテジ内部保持領域、706はOPC失敗カウンタである。
過去に少なくとも1回はOPC動作が行われた光ディスク1が装着された状態で光ディスク装置が起動されたり、光ディスク装置に過去に少なくとも1回はOPC動作が行われた光ディスクが装着された場合、ドライブコントローラ11は光ピックアップ5、アナログ信号処理部7を介して、その光ディスク1の個体情報記録領域301に記録されている個体情報を読み込み、当該光ディスク装置で過去にOPCを行った光ディスク1であると判断されれば、OPC結果記録領域302に記録されている情報を読み込む。本実施の形態におけるOPCは、記録パワーの最適化処理、ライトストラテジの最適化処理共に記録速度が8倍速で最適化できなかったものと仮定して説明しているため、記録速度が2.4倍速,4倍速,6倍速のOPC結果が記録されるOPC結果保存領域302では、情報有効フラグ記録領域307に情報有効フラグが立ち、記録禁止フラグ記録領域306に記録禁止フラグが立っていない。一方、記録速度が8倍速のOPC結果が記録されるOPC結果保存領域302では、情報有効フラグ記録領域307に情報有効フラグ、記録禁止フラグ記録領域306に記録禁止フラグが立っている。
情報有効フラグ記録領域307に情報有効フラグが立ち、かつ記録禁止フラグ記録領域306に記録禁止フラグが立つ場合、ドライブコントローラ11は、光ピックアップ5、アナログ信号処理部7を介して得た情報有効フラグ,記録禁止フラグの情報に基づき、記録パワー結果記録領域304とライトストラテジ結果記録領域305に記録されている情報をメモリ12に設定する。メモリ12には、少なくとも記録パワー内部保持領域401、ライトストラテジ内部保持領域402があり、それぞれ記録パワー結果記録領域304とライトストラテジ結果記録領域305から取得した記録パワー用のOPC初期値とライトストラテジ用のOPC初期値を設定する。
本実施の形態においては、記録パワーの最適化処理およびライトストラテジの最適化処理共に記録速度が8倍速で最適化できなかったものと仮定して説明しているため、記録パワー内部保持領域401では、記録速度が2.4倍速、4倍速、6倍速に対応する記録パワー値を設定する。そして、記録速度が8倍速に対応する記録パワー値を設定する領域には、記録パワー結果記録領域304からは設定せず、ADIP情報から設定する。また、ライトストラテジ内部保持領域402でも同様に、記録速度が2.4倍速、4倍速、6倍速に対応する記録パワー値を設定する。そして、記録速度が8倍速に対応するライトストラテジ値を設定する領域には、ライトストラテジ結果記録領域305からは設定せず、ADIP情報から設定する。
なお、図3に示す記録禁止フラグ記録領域306が、図7に示すOPC失敗カウンタ706に置き換わることによって、OPCによる記録パワーの最適化処理またはライトストラテジの最適化処理で最適化できなかった回数を把握することができる。このようにすることで、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報は、最適化処理で最適化できなかった回数の情報を含むことが可能となり、例えばその回数が所定の回数以上である場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことにすることができる。そのようにすると、過去の最適化処理における不具合内容の発生頻度を参照して最適化処理を行うことができるため、最適化処理を行う記録速度の決定をより精度良く行うことができる。
次に、光ディスク装置の制御方法の一例として、記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理がOPCにより同時に行われる場合について説明する。
図8は、本発明の一実施の形態における光ディスク装置の制御方法を示すフローチャート図である。
光ディスク装置に光ディスク1が装着されると、ドライブコントローラ11はサーボ処理部10にスピンドルモータ3を回転させる命令を出す。命令を受けたサーボ処理部10は、モータ駆動部6に対し所望の回転数で回転起動する制御信号を送り、その制御信号を受けたモータ駆動部6は、スピンドルモータ3を回転させる(S1)。
スピンドルモータ3が回転すると、ドライブコントローラ11は、サーボ処理部10に光ピックアップ5を所定の位置に移動させる命令を出す。命令を受けたサーボ処理部10は、モータ駆動部6に対しフィード部4を移動させる制御信号を送り、その制御信号を受けたモータ駆動部6は、フィード部4を移動させ、光ピックアップ5を所定の位置に移動させる(S2)。ここでの所定の位置は、光ディスク1内周近傍である。
光ピックアップ5が所定の位置に移動すると、ドライブコントローラ11は、デジタル信号処理部9に光ピックアップ5を発光させる命令を出す。命令を受けたデジタル信号処理部9は、レーザ制御部8に光ピックアップ5を発光させる信号を送り、その信号を受けたレーザ制御部8は光ピックアップ5を発光させる。その後、ドライブコントローラ11は、サーボ処理部10にフォーカス制御、トラッキング制御を行う命令を出す。命令を受けたサーボ処理部10は、モータ駆動部6を介して光ピックアップ5に搭載されている対物レンズをフォーカス方向/トラッキング方向に移動させる制御を開始する(S3)。
次に、ドライブコントローラ11は、サーボ処理部10、モータ駆動部6を介して、光ピックアップ5を図2に示すOPC結果保存領域202bへ移動させ、光ピックアップ5、アナログ信号処理部7を介して、装着された光ディスク1のOPCに関する過去の履歴を調べる(S4)。ここで、装着された光ディスク1に、OPCに関する過去の履歴があれば、その履歴を読み込む(S5)。また、装着された光ディスク1に、OPCに関する過去の履歴がなければ、S8に進む。
次に、光ディスク1に記録されている履歴の中に、今動作している光ディスク装置により書かれた履歴があるかの確認を行う(S6)。今動作している光ディスク装置により書かれた履歴があるかの確認で、今動作している光ディスク装置により書かれた履歴があれば、ドライブコントローラ11は、光ピックアップ5、アナログ信号処理部7を介して、その履歴から複数の記録速度のOPC情報を取得する(S7)。また、今動作している光ディスク装置により書かれた履歴がなければ、ドライブコントローラ11は、光ディスク1に予め記録されているADIP情報からPFI(Physical Format Infomation)情報を取得し(S8)、PFIから各倍速の記録パワー、ライトストラテジを算出してその結果をメモリ12に保持する(S12)。
ドライブコントローラ11は、光ディスク1に記録された履歴から複数の記録速度におけるOPCの情報を取得すると、その中に記録禁止情報である記録禁止フラグが付加された記録速度があるかの確認を行う(S9)。記録禁止情報が付加された記録速度がある場合には、ドライブコントローラ11は、その記録速度を記録禁止にする(S10)。また、それ以外の記録速度については、OPCの過去の履歴情報から各記録速度の記録パワー設定値、ライトストラテジ設定値をメモリ12に保持する(S11)。このように、OPCによる記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理において、過去の最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報、つまり記録禁止情報である記録禁止フラグが既に光ディスクに記録されている場合、その最適化ができなかった記録速度に対する最適化処理は行わないことにすることで、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。
S11またはS12まで完了すると、ドライブコントローラ11は、ホストコンピュータ13からの記録要求待ちとなる(S13)。ここで、ホストコンピュータ13からの記録要求があると、ドライブコントローラ11は、メモリ12に保持された記録パワーとライトストラテジに関する情報を読み出す。そして、読み出された情報の中から、その光ディスク装置で動作可能な記録速度と、その速度に対応する記録パワー、ライトストラテジ情報をメモリ12から読み出し、初期値として設定し(S14)、OPCを行う(S15)。
OPCによる記録パワー最適化処理とライトストラテジ最適化処理では、まず、ドライブコントローラ11が、サーボ処理部10、モータ駆動部6を介して光ピックアップ5を図2に示すOPC領域202aへ移動させる。そして、ドライブコントローラ11がデジタル信号処理部9、レーザ制御部8を介して光ピックアップ5を動作させ、光ディスク1に、OPCに必要な情報の試し書き記録を行う。その後、光ディスク1に記録されたOPCに必要な情報の試し書き記録領域を光ピックアップ5で読み取り、アナログ信号処理部7、デジタル信号処理部9を介して、ドライブコントローラ11で演算処理を行い、最適な記録パワーと最適なライトストラテジを求める。
OPCが終了すると、ドライブコントローラ11は、OPCにより記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理が成功したかの確認を行う(S16)。記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理が成功したかの確認は、求めた記録パワー値,ライトストラテジ値で、OPC領域202aに記録および測定を行い、エラーレートなどを求めることで行われる。記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理が成功すると、ドライブコントローラ11は、メモリ12のOPC結果を更新する(S17)と同時に、サーボ処理部10、モータ駆動部6を介して光ピックアップ5を介して光ピックアップ5をOPC結果保存領域202bに移動させ、ここにOPC結果を記録する(S18)。このとき、OPC結果保存領域202bに書き込まれるOPC結果は、動作可能な複数の記録速度のうち、最適化処理で最適化できた記録速度を示す情報のみならず、最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報を含む情報まで書き込まれる。また、何らかの理由により、OPCによる記録パワー最適化処理とライトストラテジ最適化処理が成功しなかった場合、ドライブコントローラ11は、記録処理を強制終了させ(S20)、その内容をホストコンピュータ13に伝える。
記録パワー最適化処理とライトストラテジ最適化処理が成功すると、ドライブコントローラ11は、ホストコンピュータ13からのデータの記録を開始する(S19)。
以上の内容により、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録されている光ディスク1に対して、記録パワーの最適化処理を行なう場合に、その最適化処理が行なわれる記録速度が、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定されることによって、過去の最適化処理における不具合内容を参照しながら最適化処理を行うことができるため、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができる。また、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録されている光ディスク1に対して、ライトストラテジの最適化処理を行なう場合には、その最適化処理が行なわれる記録速度が、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報に基づき決定されることによって、過去の最適化処理における不具合内容を参照しながら最適化処理を行うことができるため、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を容易に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。
これらのことにより、光ディスクの反りや歪が大きい場合であっても、記録パワーの最適化処理やライトストラテジの最適化処理に要する時間の増大およびOPC領域の消費量増大を回避することができる光ディスク装置の制御方法および光ディスク装置を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理がOPCにより同時に行われる場合について説明したが、記録パワーの最適化処理とライトストラテジの最適化処理はそれぞれ独立して行われてもよく、またどちらか一方だけ行われても良い。また、本実施の形態においては、記録型光ディスクの一例としてDVD+Rを用いて説明したが、記録型光ディスクはこれに限定されるものではなく、例えば、DVD−Rでも良い。この場合、DVD+Rで用いたADIP情報の代わりに、DVD−RではLPP(Land Pre−Pit)情報を用いることになる。
さらに、本実施の形態においては、説明する光ディスク装置が複数の記録速度として、2.4倍速、4倍速、6倍速、8倍速で動作するものとし、記録パワーの最適化処理およびライトストラテジの最適化処理で最適化できなかった記録速度が8倍速として説明したが、例えば、最適化できなかった記録速度として最初に6倍速がわかった場合には、それ以降の処理は、2.4倍速と4倍速のみを行う。このように、記録パワーの最適化またはライトストラテジの最適化を行う際、その光ディスク装置で動作可能な複数の記録速度のうち、その最適化ができなかった記録速度より遅い記録速度に対してのみ最適化処理を行なうことによって、複数の記録速度のうち最適化処理で最適化ができなかった記録速度を示す情報が記録された後の最適化処理における無駄な処理を更に省くことができ、またOPC領域の消費量増大を回避することができる。