JP2007148641A - 流体用レギュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】 レギュレータ本体を大型化することなく、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる流体用レギュレータを提供すること。
【解決手段】 流体用レギュレータ1では、調圧室9を、大径部9aと小径部9bとを有するシート7側に凸となる段差形状として、小径部9bの径がシート7の外径よりも小さくしている。このため、シート7と小径部9bの底面との間の肉厚Tinが従来のままで、シート7と大径部9aの底面との間の肉厚Toutが厚くなっている(Tout>Tin)。これにより、流通路8の長さが変わらないので調圧バルブ11のロッド12を長くする必要がないので、レギュレータ本体を大型化させることなく、ボデー2のA部付近の肉厚を厚くして剛性を高めることができる。
【選択図】 図1
【解決手段】 流体用レギュレータ1では、調圧室9を、大径部9aと小径部9bとを有するシート7側に凸となる段差形状として、小径部9bの径がシート7の外径よりも小さくしている。このため、シート7と小径部9bの底面との間の肉厚Tinが従来のままで、シート7と大径部9aの底面との間の肉厚Toutが厚くなっている(Tout>Tin)。これにより、流通路8の長さが変わらないので調圧バルブ11のロッド12を長くする必要がないので、レギュレータ本体を大型化させることなく、ボデー2のA部付近の肉厚を厚くして剛性を高めることができる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、流体が流れる流路を切り替える流体用レギュレータに関する。より詳細には、非常に高圧の流体を調圧する流体用レギュレータに関するものである。
従来から、高圧の流体の圧力を所定圧に減圧するためにレギュレータが使用されている。例えば、圧縮天然ガスを自動車のエンジンの燃料として使用するために、自動車に搭載されたボンベ内の圧縮天然ガスを所定圧に減圧するレギュレータとして、図8に示すような流体用レギュレータが知られている(特許文献1)
この流体用レギュレータ101では、流入口103から流入した流体が、ハウジング105の上部に形成した流通路106、シート107、流通路108、調圧室109を流通して流出口104からエンジン等へ供給されるようになっている。
この流体用レギュレータ101では、流入口103から流入した流体が、ハウジング105の上部に形成した流通路106、シート107、流通路108、調圧室109を流通して流出口104からエンジン等へ供給されるようになっている。
具体的には、流入口103から流入した流体が調圧バルブ111に作用している状態において、調圧室109内の圧力が所定値以下に低下すると、スプリング119の荷重によってダイアフラム113が下降して調圧バルブ111がシート107から離間し、流体が流通路108を通じて調圧室109内に流入する。そして、調圧室109内が昇圧するとダイアフラム113が上昇し、その圧力が所定値になると調圧バルブ111がシート107に当接し、流体の調圧室109内への流入を遮断する。このようにして、調圧室109内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口104からエンジン等に供給されるようになっている。
しかしながら、上記した流体用レギュレータでは、非常に高圧な流体を調圧(例えば、燃料電池車両における水素ガスの減圧など)することができないおそれがあった。なぜなら、非常に高圧の流体が調圧室119に導入されると、ボデー102(特にシート107の外周部と接する部分)に高い応力が発生し応力集中などによる変形が生じるおそれがあるからである。そして、ボデーが変形してしまうと、漏れが発生したり可動部品がスムーズに可動しなくなったり等して、精度良く調圧することができなってしまう。
なお、変形を生じさせないためにはボデーを大型化すればよいが、レギュレータ全体が大型化してしまうという問題がある。
なお、変形を生じさせないためにはボデーを大型化すればよいが、レギュレータ全体が大型化してしまうという問題がある。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、レギュレータ本体を大型化することなく、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる流体用レギュレータを提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る流体用レギュレータは、高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室とを連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートおよび前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブにホルダを介して連結されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、前記ボデーのうち前記シートと前記調圧室との間に位置する部分の肉厚を、前記シートの内径側より外径側を厚くしたことを特徴とする。
この流体用レギュレータでは、一次側流路から流入した流体が流通路を介して調圧室に導入される。そうすると、調圧室内に圧力変動が生じその圧力変動によりダイアフラムを介して調圧バルブが開閉して、調圧室内の圧力が所定の低圧値に調圧される。
ここで、この流体用レギュレータのボデーは、シートと調圧室との間に位置する部分の肉厚がシートの内径側より外径側が厚くなっている。これにより、シートの外周部におけるボデー軸方向の肉厚が厚くなる。従って、調圧室に非常な高圧な流体が導入されても、ボデーのシート外周部に接する部分に高い応力が発生することを防止することができる。よって、応力集中などによるボデーの変形が生じることを防止することができる。その結果、漏れが発生したり可動部品がスムーズに可動しなくなることがないので、精度良く調圧することができる。
また、ボデーのうちシートと調圧室との間に位置する部分の肉厚をシートの内径側より外径側を厚くしているので、流通路の長さをそのままに保つことができ、調圧バルブを長くする必要がない。その結果、ボデーが大型化することを防止することができる。
よって、この流体用レギュレータによれば、レギュレータ本体を大型化することなく、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
よって、この流体用レギュレータによれば、レギュレータ本体を大型化することなく、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
本発明に係る流体用レギュレータにおいては、前記調圧室の底面外径を前記シートの外径よりも小さくすることが望ましい。
具体的には、前記調圧室を前記シート側に凸となる小径部を有する段差形状にすればよい。あるいは、前記調圧室を前記シート側に向かって外径が漸次減少するテーパ形状にしてもよい。
具体的には、前記調圧室を前記シート側に凸となる小径部を有する段差形状にすればよい。あるいは、前記調圧室を前記シート側に向かって外径が漸次減少するテーパ形状にしてもよい。
このようにすることにより、性能上要求されるダイアフラム径、言い換えると調圧室の上部開口径を確保しつつ、流通路の長さをそのままに保つことができる。これにより、レギュレータ本体を大型化することなく、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る別形態の流体用レギュレータは、高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室と連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートおよび前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブに連結されて前記調圧室上部に固定されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、前記調圧室の底面に前記ボデーの材質と同等以上の強度を有する材質で形成された補強部材が固設されていることを特徴とする。
この流体用レギュレータでも、一次側流路から流入した流体が流通路を介して調圧室に導入される。そうすると、調圧室内に圧力変動が生じその圧力変動によりダイアフラムを介して調圧バルブが開閉して、調圧室内の圧力が所定の低圧値に調圧される。
ここで、この流体用レギュレータでは、調圧室の底面にボデーの材質と同等以上の強度を有する材質で形成された補強部材が固設されている。これにより、シートと調圧室との間におけるボデーの剛性が高くなる。従って、調圧室に非常な高圧な流体が導入されても、ボデーのシート外周部に接する部分に高い応力が発生することを防止することができる。よって、応力集中などによるボデーの変形が生じることを防止することができる。その結果、漏れが発生したり可動部品がスムーズに可動しなくなることがないので、精度良く調圧することができる。
本発明に係る別形態の流体用レギュレータにおいては、前記補強部材は、前記補強部材の外周が前記シールの外周より外側に位置し、前記補強部材の内周が前記シール部材の内周と外周の間に位置するように配置されていることが望ましい。
このように補強部材を配置することにより、性能上要求されるダイアフラム径、言い換えると調圧室の上部開口径を確保しつつ、流通路の長さをそのままに保つことができる。従って、レギュレータ本体を大型化することなく、シートと調圧室との間におけるボデーの剛性を高めることができるため、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
そして、前記補強部材としては、前記調圧室の底面に立設された複数のリブ、あるいは
前記調圧室に圧入またはネジ固定された環状部材を用いるのがよい。
前記調圧室に圧入またはネジ固定された環状部材を用いるのがよい。
ここで、リブを用いる場合には、各リブを等間隔に配置することが好ましく、3個以上のリブを配置することが望ましい。こうすることにより、シートと調圧室との間におけるボデーの剛性を確実に高めることができるからである。
本発明に係る流体用レギュレータによれば、ボデーの形状を工夫することにより、レギュレータ本体の大型化を防止しつつ、シートと調圧室との間におけるボデーの剛性を高めることができるので、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
以下、本発明の流体用レギュレータを具体化した最も好適な実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。本実施の形態に係る流体用レギュレータは、燃料電池車両において水素ガスの調圧を行うものである。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータの開弁状態における概略構成を示す断面図である。図2は、第21の実施の形態に係る流体用レギュレータの閉弁状態における概略構成を示す断面図である。図3は、図1における調圧室付近の断面図である。
まず、第1の実施の形態について説明する。そこで、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図1〜図3を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータの開弁状態における概略構成を示す断面図である。図2は、第21の実施の形態に係る流体用レギュレータの閉弁状態における概略構成を示す断面図である。図3は、図1における調圧室付近の断面図である。
本実施形態に係る流体用レギュレータ1には、図1および図2に示すように、流体の流入口3と流出口4とが形成されたボデー2と、ボデー2の上部を塞ぐカバー50とが備わっている。ボデー2の材質としては、ステンレス鋼やアルミニウム合金などを使用すればよい。なお、本実施の形態のように流体として水素ガスを使用する場合には、水素脆化、耐腐食性を考慮して、ステンレス鋼であれば「SUS316L」、アルミニウム合金であれば「A6060−T6」を使用するとよい。
ボデー2の中央には、ハウジング5が配設されている。このハウジング5の上部には、流通路6、シート部7、流通路8、および調圧室9が形成されている。そして、ボデー2には、流入口3と流通路6とを連通させる連通路60、および調圧室9と流出口4とを連通させる連通路61が形成されている。これにより、流入口3と流出口4とが、連通路60、流通路6,8、調圧室9、および連通路61を介して連通しており、流入口3から流入した流体が、調圧室9を通過して流出口4から流出するようになっている。なお、流入口3と連通路60と流通路6により1次側流路が構成されている。
ハウジング5は、連通路60が開口する部分が他の部分よりも小径に形成されている。これにより、ハウジング5の外周とボデー2との間に環状の隙間32が形成されている。そして、ハウジング5の小径部下端に複数の貫通孔31が設けられている。この貫通孔31により、隙間32と後述するバルブ収容室10とが連通している。
ここで、調圧室9は、大径部9aと小径部9bとを有している。つまり、調圧室9は、シート7側に凸となる段差形状をなしている。そして、調圧室9の底面外径、すなわち小径部9bの径がシート7の外径よりも小さくなっている。これにより、シート7と調圧室9との間に位置するボデー2の肉厚が、シート7の内径側より外径側の方が厚くなっている。具体的には、図3に示すように、シート7と小径部9bの底面との間の肉厚Tinよりシート7と大径部9aの底面との間の肉厚Toutの方が厚くなっている(Tout>Tin)。
調圧室9を上記のような形状にしているため、ボデー2のA部付近の肉厚が厚くなって剛性が高くなっている。このため、調圧室9に非常に高圧の流体が導入されても、A部の応力は高くならずに応力集中が発生しないようになっている。
そして、肉厚Tinは、図8に示す従来のレギュレータと同じ厚さである。このため、流通路8の長さが従来品と同じであり、後述するロッド12の長さも従来品と同じである。つまり、レギュレータ1の寸法は従来品と同じままである。つまり、レギュレータ1は従来品に比べて大きくなっていない。
そして、肉厚Tinは、図8に示す従来のレギュレータと同じ厚さである。このため、流通路8の長さが従来品と同じであり、後述するロッド12の長さも従来品と同じである。つまり、レギュレータ1の寸法は従来品と同じままである。つまり、レギュレータ1は従来品に比べて大きくなっていない。
そして、ハウジング5内には、バルブ収納室10が形成されている。このバルブ収容室10内には、調圧バルブ11が軸方向に摺動可能に設けられており、シート7に当接・離間するようになっている。また、バルブ収容室10内には、調圧バルブ11をシート7側へ付勢するスプリング17が配設されている。
調圧バルブ11の一端(図中上端)には、ロッド12が流通路8を貫通するように突設されている。これにより、ロッド12の先端が調圧室9内、より詳細には小径部9b内に位置している。ロッド12の先端は、ホルダ51を介してダイアフラム13に連結されている。
このダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とによって狭持されて固定されている。これにより、ダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とで形成される空間を調圧室9と大気圧室18とに区画している。そして、ダイアフラム13は、カバー50内に配設されたスプリング19によって常時所定荷重により下方へ付勢されている。なお、スプリング19の付勢力がスプリング17の付勢力よりも大きいので、流体が供給されていない状態では、流体用レギュレータ1にいては、調圧バルブ11がシート7から離間して、図1に示す開弁状態となっている。
このダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とによって狭持されて固定されている。これにより、ダイアフラム13は、ボデー2とカバー50とで形成される空間を調圧室9と大気圧室18とに区画している。そして、ダイアフラム13は、カバー50内に配設されたスプリング19によって常時所定荷重により下方へ付勢されている。なお、スプリング19の付勢力がスプリング17の付勢力よりも大きいので、流体が供給されていない状態では、流体用レギュレータ1にいては、調圧バルブ11がシート7から離間して、図1に示す開弁状態となっている。
一方、調圧バルブ11の他端(図中下端)には、バルブ収容室10を貫通するようにバルブ軸14が突設されている。このバルブ軸14には、ハウジング5との間においてOリング16が嵌装されている。このOリング16により、流通路6側からの圧力(一次圧)と、流出口4側からの圧力(二次圧)とが遮断されている。ここで、一次圧、二次圧ともに高圧であるため、Oリング16の上下にはバックアップリング(合計三枚)が設けられている。そして、Oリング16およびバックアップリングが抜けないように、バックアップリングのシート7側(図中上方)には、金属製のプレート38がハウジング5側に圧入されている。なお、Oリング16、バックアップリング、およびプレート38は、調圧バルブ11のバルブ軸14が摺動できるように嵌装されている。
続いて、上記した構成を有する流体用レギュレータ1の動作について説明する。流入口3から流入した流体が調圧バルブ11に作用している状態において、調圧室9内の圧力が所定値以下に低下すると、スプリング19の付勢力によってダイアフラム13が下降する。このダイアフラム13の下降に伴い、ダイアフラム13にホルダ51およびロッド12を介して連結されている調圧バルブ11が下降してシート7から離間する(図1の状態)。
そうすると、流体が流通路8を通じて調圧室9内に流入する。これにより、調圧室9内の圧力が高くなる。その後、調圧室9内の圧力がスプリング19の付勢力よりも大きくなると、ダイアフラム13が上昇する。このダイアフラム13の上昇に伴い、ダイアフラム13にホルダ51およびロッド12を介して連結されている調圧バルブ11が上昇してシート7に当接する(図2の状態)。このため、流体の調圧室9内への流入が遮断される。
ここで、流体が調圧室9内に流入する際、流体の一部は、隙間32および貫通孔31を通過してバルブ収容室10に流れ込む。このため、調圧バルブ11に上下から作用する流体の圧力に差がなく、調圧バルブ11の閉じ動作に遅れが生じない。よって、流体を必要量のみ調圧室9内に流入させることができる。
このようにして、調圧室9内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口4から排出される。
ここで、流体が調圧室9内に流入する際、流体の一部は、隙間32および貫通孔31を通過してバルブ収容室10に流れ込む。このため、調圧バルブ11に上下から作用する流体の圧力に差がなく、調圧バルブ11の閉じ動作に遅れが生じない。よって、流体を必要量のみ調圧室9内に流入させることができる。
このようにして、調圧室9内の圧力が所定の低圧値に調圧され、その調圧された流体が流出口4から排出される。
ここで、1次側圧力が非常に高圧の場合(35MPa以上)、調圧室9に流体が流れ込んだときに、ボデー2のA部分に高い応力が発生し応力集中などによる変形が生じるおそれがある。ところが、本実施の形態では、調圧室9を、大径部9aと小径部9bとを有するシート7側に凸となる段差形状として、小径部9bの径がシート7の外径よりも小さくしている。このようにして、シート7と小径部9bの底面との間の肉厚Tinよりシート7と大径部9aの底面との間の肉厚Toutの方を厚くしている(Tout>Tin)。
従って、ボデー2のA部付近の肉厚が厚くなり剛性が高められているため、調圧室9に非常に高圧の流体が導入されても、A部において応力は高くならずに応力集中が発生しない。そして、CAE解析を行ったところ、図8に示す従来のレギュレータ101に比べ、ボデー2のA部における応力が、15%程度低減されていた。これにより、安全率を大きくすることができる。よって、ボデー2が変形することはない。これにより、流体用レギュレータ1では大型化することなく、非常に高圧な流体でも調圧値を安定させ精度良く調圧することができる。
このように、第1の実施の形態に係る流体用レギュレータ1によれば、調圧室9を、大径部9aと小径部9bとを有するシート7側に凸となる段差形状として、小径部9bの径がシート7の外径よりも小さくしているので、シート7と小径部9bの底面との間の肉厚Tinが従来のままで、シート7と大径部9aの底面との間の肉厚Toutが厚くなっている(Tout>Tin)。これにより、流通路8の長さが変わらないので調圧バルブ11のロッド12を長くする必要もがない。このため、レギュレータ本体を大型化させることなく、ボデー2のA部付近の肉厚を厚くして剛性を高めることができるので、調圧室9に非常に高圧の流体が導入されても、ボデー2が変形することを防止することができる。よって、流体用レギュレータ1では、非常に高圧な流体であっても、調圧値を安定させ精度良く調圧することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る流体用レギュレータでは、第1の実施の形態とは異なり、調圧室の形状は図8に示す従来のレギュレータ101と同じままであるが、調圧室内に補強部材を設置してボデーの剛性を高めている。そこで、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図4を参照しながら説明する。図4は、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータの概略構成を示す断面図である。なお、第2の実施の形態は、基本的な構成を第1の実施の形態と同じくするため、以下では、同じ構成のものには同符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係る流体用レギュレータでは、第1の実施の形態とは異なり、調圧室の形状は図8に示す従来のレギュレータ101と同じままであるが、調圧室内に補強部材を設置してボデーの剛性を高めている。そこで、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図4を参照しながら説明する。図4は、第2の実施の形態に係る流体用レギュレータの概略構成を示す断面図である。なお、第2の実施の形態は、基本的な構成を第1の実施の形態と同じくするため、以下では、同じ構成のものには同符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第2の実施の形態に係る流体用レギュレータ1aでは、図4に示すように、調圧室69は段差形状ではなく図8に示す従来のレギュレータ101と同様の形状をなしている。そして、調圧室69の底面に接触するように、環状の補強部材70が圧入されている。ここで、環状補強部材70は、その外周がシール7の外周より外側に位置し、その内周がシール7の内周と外周の間に位置するように配置されている。なお、環状補強部材70の材質は、ボデー2と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。但し、異なる材質を使用する場合には、ボデー2の材質と同等以上の強度を持つものを使用することが好ましい。
これにより、レギュレータ1aでは、性能上要求されるダイアフラム13の径、言い換えると調圧室69の上部開口径を確保しつつ、流通路8の長さをそのままに保ち、シート7と調圧室69との間におけるボデー2の剛性を高めることができる。従って、ボデー2のA部において応力集中が発生しなくなりボデー2が変形することを防止することができる。よって、レギュレータ1aによれば、レギュレータ本体を大型化することなく、シート7と調圧室69との間におけるボデーの剛性が高められるので、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
(第3の実施の形態)
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第2の実施の形態と同様に補強部材を用いてボデーの剛性を高めているが、補強部材の形状が大きく異なる。そこで、第3の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図5(a)(b)を参照しながら説明する。図5(a)は、第3の実施の形態に係る流体用レギュレータの概略構成を示す断面図である。図5(b)は、図5(a)に示すB−B方向の矢視図である。なお、第3の実施の形態は、基本的な構成を第2(あるいは第1)の実施の形態と同じであるため、以下では、同じ構成のものには同符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第2の実施の形態と同様に補強部材を用いてボデーの剛性を高めているが、補強部材の形状が大きく異なる。そこで、第3の実施の形態に係る流体用レギュレータについて、図5(a)(b)を参照しながら説明する。図5(a)は、第3の実施の形態に係る流体用レギュレータの概略構成を示す断面図である。図5(b)は、図5(a)に示すB−B方向の矢視図である。なお、第3の実施の形態は、基本的な構成を第2(あるいは第1)の実施の形態と同じであるため、以下では、同じ構成のものには同符号を付してその説明を省略し、相違点を中心に説明する。
第3の実施の形態に係る流体用レギュレータ1bでは、図5(a)に示すように、調圧室69は第2の実施の形態と同様(従来のレギュレータと同様)の形状をなしているが、調圧室69の底部に環状補強部材70ではなく、リブ71が立設されている。リブ71は、図5(b)に示すように、等間隔に4個設けられている。そして、これらのリブ71は、それぞれの外周がシール7の外周より外側に位置し、内周がシール7の内周と外周の間に位置するように配置されている。なお、リブ71の材質は、ボデー2と同じものであってもよいし、異なるものであってもよい。但し、異なる材質を使用する場合には、ボデー2の材質と同等以上の強度を持つものを使用することが好ましい。
これにより、流体用レギュレータ1bでは、性能上要求されるダイアフラム13の径、言い換えると調圧室69の上部開口径を確保しつつ、流通路8の長さをそのままに保ち、シート7と調圧室69との間におけるボデー2の剛性を高めることができる。従って、ボデー2のA部において応力集中が発生しなくなりボデー2が変形することを防止することができる。よって、レギュレータ1bによれば、レギュレータ本体を大型化することなく、シート7と調圧室69との間におけるボデーの剛性が高められるので、非常に高圧の流体であっても精度良く調圧することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、上記した第1の実施の形態では、調圧室9を段差形状にしているが、図6に示すように、調圧室9をシート7側に向かって外径が漸次減少し、底面の径がシール7の外径よりも小さくなるテーパ形状にしてもよい。調圧室9をこのような形状にしても、第1の実施の形態と同様の効果を得ることができる。なお、この場合には、ホルダ51を調圧室9に沿ってテーパ形状にすることができるので、ホルダ51の強度を高めることもできる。
また、第2の実施の形態では、環状補強部材70を調圧室69に圧入しているが、図7に示すように、調圧室69の底部内周面にネジ69aと環状補強部材70の外周面にネジ70aをそれぞれ形成し、環状補強部材70を調圧室69の底部にネジ止めしてもよい。
1 流体用レギュレータ
2 ボデー
3 流入口
4 流出口
5 ハウジング
6 流通路
7 シート
8 流通路
9 調圧室
11 調圧バルブ
12 ロッド
13 ダイアフラム
14 バルブ軸
50 カバー
51 ホルダ
60 連通路
61 連通路
70 環状補強部材
71 リブ
2 ボデー
3 流入口
4 流出口
5 ハウジング
6 流通路
7 シート
8 流通路
9 調圧室
11 調圧バルブ
12 ロッド
13 ダイアフラム
14 バルブ軸
50 カバー
51 ホルダ
60 連通路
61 連通路
70 環状補強部材
71 リブ
Claims (8)
- 高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室とを連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートと、前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブにホルダを介して連結されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、
前記ボデーのうち前記シートと前記調圧室との間に位置する部分の肉厚を、前記シートの内径側より外径側を厚くしたことを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項1に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記調圧室の底面外径を前記シートの外径よりも小さくしたことを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項2に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記調圧室を前記シート側に凸となる小径部を有する段差形状にしたことを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項2に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記調圧室を前記シート側に向かって外径が漸次減少するテーパ形状にしたことを特徴とする流体用レギュレータ。 - 高圧の流体が供給される1次側流路と、前記1次側流路に供給された流体の圧力を調整する調圧室と、前記1次側流路と前記調圧室と連通させる流通路とが形成されたボデーと、前記流通路に設けられたシートおよび前記シートに当接または離間する調圧バルブと、前記調圧バルブに連結されて前記調圧室上部に固定されたダイアフラムとを有し、前記調圧室内の圧力変動により前記ダイアフラムを介して前記調圧バルブを開閉制御する流体用レギュレータにおいて、
前記調圧室の底面に前記ボデーの材質と同等以上の強度を有する材質で形成された補強部材が固設されていることを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項5に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記補強部材は、前記補強部材の外周が前記シールの外周より外側に位置し、前記補強部材の内周が前記シール部材の内周と外周の間に位置するように配置されていることを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項5または請求項6に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記補強部材は、前記調圧室の底面に立設された複数のリブであることを特徴とする流体用レギュレータ。 - 請求項5または請求項6に記載する流体用レギュレータにおいて、
前記補強部材は、前記調圧室に圧入またはネジ固定された環状部材であることを特徴とする流体用レギュレータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005340437A JP2007148641A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 流体用レギュレータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005340437A JP2007148641A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 流体用レギュレータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2007148641A true JP2007148641A (ja) | 2007-06-14 |
Family
ID=38210007
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005340437A Withdrawn JP2007148641A (ja) | 2005-11-25 | 2005-11-25 | 流体用レギュレータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2007148641A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009301506A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Jtekt Corp | 弁装置 |
JP2014509033A (ja) * | 2011-03-21 | 2014-04-10 | テスコム・コーポレーション | 流体レギュレータに用いられるボンネット部材 |
US9983599B2 (en) | 2013-10-30 | 2018-05-29 | Aisan Kogyo Kabushiki Kaisha | Pressure reducing valve |
-
2005
- 2005-11-25 JP JP2005340437A patent/JP2007148641A/ja not_active Withdrawn
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JP2009301506A (ja) * | 2008-06-17 | 2009-12-24 | Jtekt Corp | 弁装置 |
JP2014509033A (ja) * | 2011-03-21 | 2014-04-10 | テスコム・コーポレーション | 流体レギュレータに用いられるボンネット部材 |
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