JP2007147988A - 液浸観察方法、液浸顕微鏡装置、及び検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、観察精度を簡単かつ確実に保つことの可能な液浸観察方法及び液浸顕微鏡装置を提供することを目的とする。また、本発明は、検査精度を簡単かつ確実に保つことの可能な検査装置を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の液浸観察方法は、対物レンズ(8)の物体(11)との間に浸液を供給し、前記対物レンズ(8)の仕様に応じた精度で前記浸液の温度制御を行うことを特徴とする。具体的には、対物レンズ(8)の波面収差が許容範囲内に収まるような精度に設定される。したがって、観察精度を確実に保ちながら、温度制御の加熱方法(冷却方法)や制御方法を必要最小限に簡略化することができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、半導体ウエハや液晶基板の検査や観察などに適用される液浸観察方法、液浸顕微鏡装置、及び検査装置に関する。
昨今の顕微鏡装置、特に、半導体ウェハや液晶基板などの工業製品の観察・検査用の顕微鏡装置には、パターンの微細化が進むに連れて高い解像度が求められている。解像度Rは、光源波長をλ、対物レンズの開口数をNAとおくと一般に次の式で表される。
R=0.61×λ/NA
したがって、高解像度を高める(Rを小さくする)には、波長λを短くするか開口数NAを高めるかすればよい。
例えば、短波長化を実現する光源として、現在、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ193nmなどがある。因みに、さらに短波長のF2レーザ(157nm)なども存在するが、光学材料の透過率の限界や光学系に及ぼすダメージの早さなどから、ArFエキシマレーザ(193nm)が短波長化の事実上の限界とされている。
一方、高開口数化を実現させる方法として、液浸法が知られている(特許文献1など参照)。この方法は、対物レンズと物体との間の光路を空気より屈折率の高い浸液で満たし、それによって対物レンズの実効的な開口数を向上させるものである。但し、浸液の屈折率は温度により変化するので、観察・検査精度を悪化させないためには、浸液の温度を一定に保つ必要がある。
特開2005−136404号公報
しかし、その温度制御を適切に行わないと、液浸の効果が十分得られずに観察・検査精度が不足したり、温度制御に必要以上のコストがかかったりする可能性がある。
そこで本発明は、浸液の温度制御を適切に行い、観察精度を簡単かつ確実に保つことの可能な液浸観察方法及び液浸顕微鏡装置を提供することを目的とする。また、本発明は、検査精度を簡単かつ確実に保つことの可能な検査装置を提供することを目的とする。
本発明の液浸観察方法は、対物レンズと物体との間に浸液を供給し、前記対物レンズの仕様に応じた精度で前記浸液の温度制御を行うことを特徴とする。
なお、前記温度制御の精度は、少なくとも前記対物レンズの物体距離に応じて設定されることが望ましい。
さらには、前記温度制御の精度は、前記浸液の温度変化量をΔt、前記物体距離(=物体面から前記対物レンズの最も物体側のレンズ面までの光軸上の距離)をd、光軸上の物点から射出し前記レンズ面に入射する光線の最大射出角度をθ、温度が1℃変化したときの前記浸液の屈折率変化量をn0’、前記物点から最大射出角度で射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置と、前記物点から射出角度ゼロで射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置との光軸方向のずれ量をb、前記対物レンズの波面収差変化の許容量をΔLmaxとしたときに、以下の式(1)が満たされるように設定されることが望ましい。
Figure 2007147988
また、本発明の液浸顕微鏡装置は、対物レンズと物体との間に浸液を供給する供給手段と、前記対物レンズの仕様に応じた精度で前記浸液の温度制御を行う制御手段とを備えたことを特徴とする。
なお、前記温度制御の精度は、少なくとも前記対物レンズの物体距離に応じて設定されることが望ましい。
さらには、前記温度制御の精度は、前記浸液の温度変化量をΔt、前記物体距離をd、光軸上の物点から射出し前記レンズ面に入射する光線の最大射出角度をθ、温度が1℃変化したときの前記浸液の屈折率の変化量をn0’、前記物点から最大射出角度で射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置と、前記物点から射出角度ゼロで射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置との光軸方向のずれ量をb、前記対物レンズの波面収差変化の許容量をΔLmaxとしたときに、以下の式(1)が満たされるように設定されることが望ましい。
Figure 2007147988
また、光源波長は、190nm〜250nmの深紫外波長域であることが望ましい。
また、本発明の検査装置は、本発明の何れかの液浸顕微鏡装置と、前記液浸顕微鏡装置が形成する前記物体の像に基づきその物体を検査する検査手段とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、観察精度を簡単かつ確実に保つことの可能な液浸観察方法及び液浸顕微鏡装置が実現する。また、本発明によれば、検査精度を簡単かつ確実に保つことの可能な検査装置が実現する。
以下、本発明の実施形態を説明する。本実施形態は、液浸顕微鏡を用いた検査装置の実施形態である。
先ず、本検査装置の構成を説明する。
図1は、本検査装置の構成図である。図1に示すとおり、本検査装置には、液浸顕微鏡装置100、コンピュータ21、モニタ22などが備えられる。液浸顕微鏡装置100には、190nm〜250nmの深紫外波長域の光を発する光源1、コレクタレンズ2、フィルタ3、開口絞り4、視野絞り5、コンデンサレンズ6、第1ビームスプリッタ7、対物レンズ8、吐出ノズル9、吸引ノズル10、被検物体(半導体ウエハなど)11を支持するステージ13、液体受け12、温度制御装置20、第1反射ミラー14、第2対物レンズ15、第2反射ミラー16、第2ビームスプリッタ17、接眼レンズ18、撮像素子19などが備えられる。なお、液浸顕微鏡装置100の照明タイプは、対物レンズ8を介して被検物体11を照明する落射照明系である。
光源1から射出した光は、コレクタレンズ2で集光され、フィルタ3、開口絞り4、視野絞り5、コンデンサレンズ6、第1ビームスプリッタ7を介し、対物レンズ8の射出瞳上に光源1の像を形成する。その像から射出した光は、対物レンズ8を経由することにより平行光束となって、被検物体11の観察エリアEを照明する。
観察エリアEにて発生した光は、対物レンズ8を経由することにより平行光束となって進み、第1ビームスプリッタ7、第1反射ミラー14、第2対物レンズ15、第2反射ミラー16を介して第2ビームスプリッタ17へ入射し、分離される。
分離された一方の光は、撮像素子19上に観察エリアEの像を形成する。分離された他方の光は、接眼レンズ18を介して、不図示の観察眼の網膜上に、被検物体11の観察エリアEの像を形成する。なお、眼視観察の必要が無ければ、第2ビームスプリッタ17及び接眼レンズ18は省略可能である。
撮像素子19は、観察エリアEの像を撮像して画像データを生成する。この画像データは、コンピュータ21によって取り込まれる。コンピュータ21は、その画像データに基づき観察エリアEの検査を行う。なお、ステージ13が被検物体11を移動させると、被検物体11上の観察エリアEが移動する。コンピュータ21は、観察エリアEの検査結果を必要に応じてモニタ22に表示する。
ここで、対物レンズ8は、液浸系対物レンズであり、対物レンズ8と観察エリアEとの間の媒質の屈折率が1よりも大きな所定屈折率であるときに収差補正されるように設計されている。以下、この所定屈折率を「理想屈折率」という。また、対物レンズ8の最も物体側の面(第一面)の形状は、平面、又は物体側に凹となった凹面である。従来、この第一面を凹面にすると気泡の付着する可能性のあることが指摘されていたが、実際にはその可能性は殆ど無いことが確認されている。
また、吐出ノズル9は、観察エリアEの撮像(画像データの取得)に当たり、観察エリアEと対物レンズ8との間の光路に向けて所定の浸液を供給し、観察エリアEの画像データの取得が終了すると、吸引ノズル10がその浸液を吸引する。液体受け12は、被検物体11から零れた浸液を受けてその飛散を防ぐ働きをする。
浸液には、例えば、室温(0℃〜40℃)中の所定温度において前記理想屈折率を示すもの(純水など)が適用される。以下、この所定温度を「理想温度」という。浸液の温度は、温度制御装置20によって理想温度に保たれるよう制御される。但し、温度制御装置20による温度制御の精度は、対物レンズ8の仕様に応じて設定される。具体的には、温度制御の精度は、対物レンズ8の波面収差変化量が許容範囲内に収まるように設定される。温度制御の精度と対物レンズ8の仕様との関係の詳細は、後に詳細に説明する。
温度制御装置20の加熱方法(冷却方法)には、必要な精度が達成されるのであれば、水冷式や空冷式などの比較的簡単な方法を適用することができる。また、温度制御装置20の制御方法には、必要な精度が達成されるのであれば、ON−OFF動作、比例動作、積分動作、微分動作、PID動作などのうち、より簡単な方法を適用することができる。
なお、温度制御装置20をはじめとする液浸顕微鏡装置100内の各部(光源1、吐出ノズル9、吸引ノズル10、撮像素子19、ステージ13など)は、コンピュータ21によって制御される。
次に、浸液の温度制御の精度を詳細に説明する。先ずは、簡単のため、対物レンズ8の第一面が平面である場合について説明する。
図2は、対物レンズ8の第一面P1が平面であるときの各部の距離を示す図である。
浸液の温度制御の精度を説明するに当たり、浸液の温度変化量Δtと対物レンズ8の波面収差変化量ΔLとの関係を調べる。
対物レンズ8の波面収差Lは、光軸Z上の物点Aから射出角度ゼロで射出して第一面P1に到達する光線の光路ABと、光軸Z上の物点Aから最大射出角度θで射出して第一面P1に入射する光線の光路ADとの「光学的な光路差」によって表される。
光路ABと光路ADとの光路差(幾何学的な光路差)CDは、式(2)のとおり表される。
Figure 2007147988
但し、dは、対物レンズ8の物体距離であり、物体面P0から第一面P1までの光軸Z上の距離(光路AB)である。因みに、第一面P1が平面である場合、この距離dが対物レンズ8の作動距離WDに略一致する。
よって、光路ABと光路ADとの光学的な光路差、つまり波面収差Lは、浸液の屈折率nを用いて式(3)のとおり表される。
Figure 2007147988
ここで、浸液の屈折率nは、浸液の温度に依存する。浸液の屈折率nは、浸液の理想屈折率をn00、浸液の理想温度からの温度変化量をΔt、浸液の屈折率の温度係数(理想温度から1℃変化したときの屈折率変化量)をn0’とおくと、式(4)のとおり表される。
Figure 2007147988
よって、浸液の温度が理想温度であるときの波面収差L1は式(5)のとおり表され、浸液の温度が理想温度からΔtだけ変化したときの波面収差L2は式(6)のとおり表される。
Figure 2007147988
Figure 2007147988
したがって、浸液の温度が理想温度からΔtだけ変化したときの波面収差変化量ΔLは、式(7)のとおり表される。
Figure 2007147988
式(7)を変形すると式(8)が得られる。
Figure 2007147988
さて、上述したとおり、浸液の温度制御の精度は、波面収差変化量ΔLが許容範囲内に収まるように設定される。波面収差変化の許容量をΔLmaxとおくと、この条件は、以下のとおり表される。
ΔL≦ΔLmax
この式を式(8)に当てはめれば、以下の条件式(9)が得られる。
Figure 2007147988
つまり、この条件式(9)が、第一面P1が平面であるときに温度制御の精度に必要となる条件式である。
なお、条件式(9)を参照すると、対物レンズ8の物体距離dが長いほど(作動距離WDが長いほど)、温度変化量Δtを小さく抑えなければならないことがわかる。したがって、温度制御の精度は、対物レンズ8の物体距離dが長いほど(作動距離WDが長いほど)、高く設定される。
次に、対物レンズ8の第一面が凹面である場合について説明する。
図3は、対物レンズ8の第一面P1が凹面であるときの各部の距離を示す図である。
このときも、対物レンズ8の波面収差Lは、光軸Z上の物点Aから射出角度ゼロで射出して第一面P1に入射する光線の光路ADと、光軸Z上の物点Aから最大射出角度θで射出して第一面P1に入射する光線の光路AEとの「光学的な光路差」によって表される。
光路ADと光路AEとの光路差(幾何学的な光路差)は、式(10)のとおり表される。
Figure 2007147988
但し、dは、対物レンズ8の物体距離であり、物体面P0から第一面P1までの光軸Z上の距離(光路AD)である。また、bは、光軸Z上の物点Aから最大射出角度θで射出して第一面P1に入射する光線の入射位置Eと、物点Aから射出角度ゼロで射出して第一面P1に入射する光線の入射位置Dとの光軸方向のずれ量(光路CD)である。因みに、第一面P1が凹面である場合、距離dから第1面P1のサグ量を差し引いた距離が、対物レンズ8の作動距離WDに略一致する。
よって、光路ADと光路AEとの光学的な光路差、つまり波面収差Lは、浸液の屈折率nを用いて式(11)のとおり表される。
Figure 2007147988
ここで、浸液の屈折率nは、浸液の温度に依存し、上述した式(4)のとおり表される。
よって、浸液の温度が理想温度であるときの波面収差L1は式(12)のとおり表され、浸液の温度が理想温度からΔtだけ変化したときの波面収差L2は式(13)のとおり表される。
Figure 2007147988
Figure 2007147988
したがって、浸液の温度が理想温度からΔtだけ変化したときの波面収差変化量ΔLは、式(14)のとおり表される。
Figure 2007147988
式(14)を変形すると式(15)が得られる。
Figure 2007147988
さて、上述したとおり、浸液の温度制御の精度は、波面収差変化量ΔLが許容範囲内に収まるように設定される。波面収差変化の許容量をΔLmaxとおくと、この条件は、以下のとおり表される。
ΔL≦Lmax
この式を式(15)を当てはめれば、以下の条件式(1)が得られる。
Figure 2007147988
つまり、この条件式(1)が、第一面P1が凹面であるときに温度制御の精度に必要となる条件式である。
なお、この条件式(1)は、第一面P1が平面である場合にも当てはまる。実際、第一面P1が平面である場合、図3におけるずれ量bはゼロとなるが、b=0を条件式(1)に代入すると、第一面P1が平面であるときの条件式(9)が得られる。
また、条件式(1)を参照すると、対物レンズ8の物体距離dが長いほど温度変化量Δtを小さく抑えなければならないことがわかる。したがって、温度制御の精度は、対物レンズ8の物体距離dが長いほど高く設定される。
以上、本実施形態の検査装置には、液浸顕微鏡装置100が利用され、また、その光源1に190nm〜250nmの深紫外波長域の光源が利用されるので、画像データの取得精度(観察精度)及び検査精度を高めることが可能である。
しかも、液浸顕微鏡装置100には、浸液の温度制御装置20が備えられ、その温度制御の精度は、対物レンズ8の仕様に応じた精度、具体的には、対物レンズ8の波面収差が許容範囲内に収まるような精度に設定される(式(1),(9)を参照)。したがって、観察精度・検査精度を確実に保ちながら、温度制御装置20の加熱方法(冷却方法)や制御方法を必要最小限に簡略化することができる。
また、これらの方法によって供給された浸液の温度が対物レンズ8や被検物体11の温度に影響されないよう、その浸液が流されることは言うまでもない。
なお、本実施形態では、被検物体11の検査を行う検査装置を説明したが、被検物体11の検査を行わずに観察のみを行う顕微鏡装置を構成してもよい。その場合、画像データの取得は非必須なので、ビームスプリッタ17及び撮像素子19を省略することが可能である(但し、それらを省略した場合、接眼レンズ18は必須となる)。
以下、上述した実施形態に対応した実施例1を示す(各符号は、実施形態におけるそれに対応している。)。
光源波長λ=248nm,
対物レンズ8の第一面P1の形状=平面,
対物レンズ8の第一面P1の曲率半径r=∞,
対物レンズ8の波面収差変化の許容量ΔLmax=0.07λ,
対物レンズ8の物体距離d(≒対物レンズ8の作動距離WD)=0.2mm,
対物レンズ8の光線の入射位置のずれ量b=0mm,
対物レンズ8のsinθ=0.9,
浸液の理想屈折率n00=1.3784869,
浸液の屈折率の温度係数n0’=−1.15×10-4
これらの値を条件式(1)又は条件式(9)に代入すると以下の式が得られた。
|Δt|≦0.58℃
したがって、本実施例では、浸液の温度制御の精度を、理想温度からの温度変化量Δtが−0.58℃〜+0.58℃の範囲に収まるように設定した。
以下、上述した実施形態に対応した実施例2を示す(各符号は、実施形態におけるそれに対応している。)。
光源波長λ=193nm,
対物レンズ8の第一面P1の形状=凹面,
対物レンズ8の第一面P1の曲率半径r=8mm,
対物レンズ8の波面収差変化の許容量ΔLmax=0.07λ,
対物レンズ8の物体距離d=0.511mm,
対物レンズ8の作動距離WD=0.436mm,
対物レンズ8の光線の入射位置のずれ量b=0.064mm,
対物レンズ8のsinθ=0.9,
浸液の理想屈折率n00=1.4365684,
浸液の屈折率の温度係数n0’=−1.15×10-4
これらの値を条件式(1)に代入すると以下の式が得られた。
|Δt|≦0.23℃
したがって、本実施例では、浸液の温度制御の精度を、理想温度からの温度変化量Δtが−0.23℃〜+0.23℃の範囲に収まるように設定した。
実施形態の検査装置の構成図である。 対物レンズ8の第一面P1が平面であるときの各部の距離を示す図である。 対物レンズ8の第一面P1が凹面であるときの各部の距離を示す図である
符号の説明
100…液浸顕微鏡装置,21…コンピュータ,22…モニタ,1…光源,2…コレクタレンズ,3…フィルタ,4…開口絞り,5…視野絞り,6…コンデンサレンズ,7…第1ビームスプリッタ,8…対物レンズ,9…吐出ノズル,10…吸引ノズル,11…被検物体,13…ステージ,12…液体受け,20…温度制御装置,14…第1反射ミラー,15…第2対物レンズ,16…第2反射ミラー,17…第2ビームスプリッタ,18…接眼レンズ,19…撮像素子

Claims (8)

  1. 対物レンズと物体との間に浸液を供給し、
    前記対物レンズの仕様に応じた精度で前記浸液の温度制御を行う
    ことを特徴とする液浸観察方法。
  2. 請求項1に記載の液浸観察方法において、
    前記温度制御の精度は、
    少なくとも前記対物レンズの物体距離に応じて設定される
    ことを特徴とする液浸観察方法。
  3. 請求項2に記載の液浸観察方法において、
    前記温度制御の精度は、
    前記浸液の温度変化量をΔt、
    前記対物レンズの物体距離をd、
    光軸上の物点から射出し前記対物レンズの最も物体側のレンズ面に入射する光線の最大射出角度をθ、
    前記物点から最大射出角度で射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置と、前記物点から射出角度ゼロで射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置との光軸方向のずれ量をb、
    温度が1℃変化したときの前記浸液の屈折率変化量をn0’、
    前記対物レンズの波面収差変化の許容量をΔLmaxとしたときに、
    以下の式(1)が満たされるように設定される
    Figure 2007147988
    ことを特徴とする液浸観察方法。
  4. 対物レンズと物体との間に浸液を供給する供給手段と、
    前記対物レンズの仕様に応じた精度で前記浸液の温度制御を行う制御手段と
    を備えたことを特徴とする液浸顕微鏡装置。
  5. 請求項4に記載の液浸顕微鏡装置において、
    前記温度制御の精度は、
    少なくとも前記対物レンズの物体距離に応じて設定される
    ことを特徴とする液浸顕微鏡装置。
  6. 請求項5に記載の液浸顕微鏡装置において、
    前記温度制御の精度は、
    前記浸液の温度変化量をΔt、
    前記対物レンズの物体距離をd、
    光軸上の物点から射出し前記対物レンズの最も物体側のレンズ面に入射する光線の最大射出角度をθ、
    前記物点から最大射出角度で射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置と、前記物点から射出角度ゼロで射出し前記レンズ面に入射する光線の入射位置との光軸方向のずれ量をb、
    温度が1℃変化したときの前記浸液の屈折率の変化量をn0’、
    前記対物レンズの波面収差変化の許容量をΔLmaxとしたときに、
    以下の式(1)が満たされるように設定される
    Figure 2007147988
    ことを特徴とする液浸顕微鏡装置。
  7. 請求項4〜請求項6の何れか一項に記載の液浸顕微鏡装置において、
    光源波長が190nm〜250nmの深紫外波長域である
    ことを特徴とする液浸顕微鏡装置。
  8. 請求項4〜請求項7の何れか一項に記載の液浸顕微鏡装置と、
    前記液浸顕微鏡装置が形成する前記物体の像に基づきその物体を検査する検査手段と
    を備えたことを特徴とする検査装置。
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