JP2007141190A - 情報処理装置、情報処理方法、およびそのプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理方法、およびそのプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】様々な電子ファイルに対するユーザの操作を効率良く予測して操作性を向上させる情報処理装置、情報処理方法、およびそのプログラムを提供すること。
【解決手段】電子ファイルに対するユーザの選択に関する操作を認識する選択認識部121と、選択認識部121からユーザが選択した電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得する電子ファイル情報取得部123と、パラメータ記憶テーブルA、過去履歴記憶テーブルB、電子ファイル情報記憶テーブルCを記憶する記憶装置108と、電子ファイルに対して実行する操作の候補を求める選択候補提示部122とを備え、ユーザが選択した電子ファイルに対し、電子ファイル情報取得部123が電子ファイル情報を取得し、選択候補提示部122は、電子ファイル情報、過去履歴記憶テーブルB、パラメータ記憶テーブルAに基づいて実行する操作の候補を求め、ユーザに選択候補として提示する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子ファイルに対して行う操作をユーザに選択させる情報処理装置、情報処理方法、およびそのプログラムに関する。
コンピュータに格納されている電子ファイルに対して実行される操作は様々であり、その操作の内容としては、同一コンピュータ内における記録媒体間やコンピュータ間における電子ファイルのコピー、移動、削除等の電子ファイルそのものに対して行う操作があり、また、電子メールに電子ファイルを添付することによる送信、さらに、アプリケーションソフトウエア(以下、単にアプリケーションという。)上で行う印刷があり、また、文書エディタによる編集やファイル容量を減らすための電子ファイルの圧縮などもある。なお、電子ファイルをどこに移動するか、電子ファイルを添付した電子メールをどこに送信するか、電子ファイルを何部印刷するかなど、操作の種類も多岐にわたる。
このようなコンピュータにおいては、どの機能をどのような場面で利用するかはユーザが自ら選択する必要があり、その機能が増えれば増えるほど、また機能が複雑になればなるほどユーザの負担は増す。そこで機能の選択を簡単にし、ユーザの負担を減らす方法として次のようなものがある。
1つ目は、グラフィカルユーザインタフェース上のアイコンをドラッグアンドドロップするものである。ドラッグアンドドロップとは、ある電子ファイルを表すアイコンをマウス等のポインティングデバイスを用いて動かし、機能を表す別のアイコンに重ねることにより簡単に機能を実行する方法である。
2つ目は「右クリックメニュー」による機能選択方法である。これは、あるアイコン上でマウスの右ボタンをクリックすると、そのアイコンに対して行うことのできる典型的な機能が提示されるものである。
ただし、いずれの方法に対しても次のような問題点がある。1つ目の問題点としては、ドラッグアンドドロップではディスプレイスクリーン上に置くことのできる機能を表すアイコンの数、「右クリックメニュー」では右クリックを行った際に表示することのできる機能の数が有限であることである。もちろん適当な大きさのディスプレイスクリーンを用意することにより、提示する機能を十分多くすることは可能であるかもしれないが、その場合、機能の候補数が膨大なものとなり、機能の候補を選択する操作がユーザにとって大きな負担となる可能性がある。
2つ目の問題点としては、提示される典型的な機能が常に同じであることであるため、典型的な機能の中には頻繁に使用される機能と全く使用されない機能とが同時に提示されてしまうことである。
そこで、これらの問題を同時に解決するには、ユーザの状況に合わせて提示する機能を変化させることが必要である。そのために、選択候補を機器が絞り込んでユーザに提示する方法がいくつか提案されている。
例えば、特許文献1における特開平7−306847号公報においては、コマンドの投入履歴に基づき、現在の文脈に合った次のコマンドを予測する方法が記載されている。また、特許文献2における特開2004−102935号公報においても、過去の操作履歴に基づき文書に対する操作を予測する方法が記載されている。
これら2つの方法においては、コマンドや操作を時系列に従って保存し、あるコマンドが投入されたとき、そのコマンドと同一のコマンドの直後のコマンドから候補を求める。また、過去において時系列に従って保存している操作履歴の最新の操作を提示する。これらの方法は、前操作および後操作等の複数操作の間で関連のある操作の組からなる履歴により、操作を予測する場合には有効であるが、複数操作の間で関連のない操作において予測する場合には適用できない。
さらに、特許文献3における特開平8−101766号公報では、複数のアプリケーションで利用することが想定されるデータ・ファイルに対し、使用するアプリケーションを推定し、推定したアプリケーションを提示する操作方法が記載されているが、例えば、ある電子ファイルに対して過去における使用回数の多い特定のアプリケーションを提示するなど過去の使用履歴のみを用いており、使用頻度に歴然とした差がある場合は有効であるが、ある電子ファイルが複数のアプリケーションによって使用されているとき、それぞれのアプリケーションの使用頻度に大きな差がない場合も考えられる。また、アプリケーションの使用頻度ではなく、電子ファイルにおける操作パターンから推定して、使用するアプリケーションを提示する方法も記載されているが、このような方法に関しても上記の方法同様、複数操作の間で関連のある操作においては有効であるが、複数操作の間で関連のない操作においては適用できない。
すなわち、電子ファイルに対するアプリケーションを予測するには、単に時系列に従った操作頻度だけの過去の使用履歴から判断するのでは不十分であると考えられる。過去の使用履歴のみならず、他の関連する情報をも含めて予測を行えば、精度が向上することが考えられ、他の関連する情報としては、電子ファイルに関する情報そのものを利用することが有効と考えられる。このような電子ファイルに関する情報を利用する方法としては、類似文書を関連付けるアプローチがある。
例えば、特許文献4における特開2000−259658号公報では、文書の分類時に得られる特徴表現の間の関係やクラスタ間の関係を活用することによる、効率的な分類結果提示や操作手段の提供を可能とする文書分類装置が記載されている。この文書分類装置によれば、文書の分類を利用して、効率的な操作を進めることが可能である。
特開平7−306847号公報 特開2004−102935号公報 特開平8−101766号公報 特開2000−259658号公報
しかしながら、上述した文書分類装置では、さらに過去の操作履歴を利用すれば、より効率のよい文書操作が可能となるかもしれないが、この装置はテキスト文書だけを想定しており画像ファイルなど電子ファイル全般に拡張することはできなかった。すなわち、電子ファイルの形式に関わらずにファイル同士の類似性を判断し、その類似性から操作の予測を行うことはできない。
本発明は、上述した従来の問題を解決するためになされたもので、テキスト文書等の特定の電子ファイルに限定されず、様々な電子ファイルに対するユーザの操作を効率良く予測して操作性を向上させる情報処理装置、情報処理方法、およびそのプログラムを提供することを目的とする。
本発明の情報処理装置は、電子ファイルが選択されると前記選択された電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得する手段と、電子ファイルに対して行った操作の履歴である過去履歴情報を取得する手段と、前記電子ファイル情報のパラメータに定められた重みを取得する手段と、前記過去履歴情報と、前記電子ファイル情報と、前記重みとに基づいて、前記選択された電子ファイルに実行される操作を予測する手段と、からなる構成を有している。
本発明の情報処理装置は、操作対象となる電子ファイルを選択する手段を、さらに有する構成を有している。
本発明の情報処理装置の前記電子ファイルは、各電子ファイルに固有に定められた電子ファイルIDを付される構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記電子ファイル情報を記憶する電子ファイル情報記憶手段を、さらに有する構成を有している。
本発明の情報処理装置の前記過去履歴情報は、前記電子ファイルIDに対応付けられた前記電子ファイルに行われた操作の内容からなる構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記過去履歴情報を記憶する過去履歴記憶手段を、さらに有する構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記パラメータに定められた重みを記憶するパラメータ記憶手段を、さらに有する構成を有している。
本発明の情報処理装置の前記重みは前記パラメータごとに定められている構成を有している。
本発明の情報処理装置における、前記電子ファイルに実行される操作を予測する手段は、前記選択された電子ファイルと前記過去履歴情報を構成する各電子ファイルとの関連を、前記電子ファイル情報に基づいて前記パラメータごとに数値化する手段と、前記パラメータごとに数値化された関連を、前記過去履歴情報の操作内容が一致する電子ファイルごとに加算する手段と、前記加算する手段で加算された数値化された関連と前記パラメータごとに定められた重みとを乗算し、前記乗算されたパラメータごとに数値化された関連を操作内容ごとに積和演算する手段と、前記積和演算する手段で得られた操作内容ごとの数値化された関連に基づいて、前記電子ファイルに実行される所定数の操作を抽出する手段と、からなる構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記抽出された前記電子ファイルに実行される操作を、ユーザに提示する手段を、さらに備える構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記選択された電子ファイルに所定の操作が行われたことを感知すると、前記操作と予め定められた規則とにより前記重みを変更するパラメータ更新手段を、さらに備える構成を有している。
本発明の情報処理方法は、電子ファイルが選択されると前記選択された電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得するステップと、電子ファイルに対して行った操作の履歴である過去履歴情報を取得するステップと、前記電子ファイル情報のパラメータに定められた重みを取得するステップと、前記過去履歴情報と、前記電子ファイル情報と、前記重みとに基づいて、前記選択された電子ファイルに実行される操作を予測するステップと、を備えている。
本発明の情報処理方法における、前記電子ファイルに実行される操作を予測するステップは、前記選択された電子ファイルと前記過去履歴情報を構成する各電子ファイルとの関連を、前記電子ファイル情報に基づいて前記パラメータごとに数値化するステップと、前記パラメータごとに数値化された関連を、前記過去履歴情報の操作内容が一致する電子ファイルごとに加算するステップと、前記加算する手段で加算された数値化された関連と前記パラメータごとに定められた重みとを乗算し、前記乗算されたパラメータごとに数値化された関連を操作内容ごとに積和演算するステップと、前記積和演算する手段で得られた操作内容ごとの数値化された関連に基づいて、前記電子ファイルに実行される所定数の操作を抽出するステップと、からなる。
本発明のプログラムは、電子ファイルが選択されると前記選択された電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得するステップと、電子ファイルに対して行った操作の履歴である過去履歴情報を取得するステップと、前記電子ファイル情報のパラメータに定められた重みを取得するステップと、前記過去履歴情報と、前記電子ファイル情報と、前記重みとに基づいて、前記選択された電子ファイルに実行される操作を予測するステップと、をコンピュータに実行させる。
本発明のプログラムにおける、前記電子ファイルに実行される操作を予測するステップは、前記選択された電子ファイルと前記過去履歴情報を構成する各電子ファイルとの関連を、前記電子ファイル情報に基づいて前記パラメータごとに数値化するステップと、前記パラメータごとに数値化された関連を、前記過去履歴情報の操作内容が一致する電子ファイルごとに加算するステップと、前記加算する手段で加算された数値化された関連と前記パラメータごとに定められた重みとを乗算し、前記乗算されたパラメータごとに数値化された関連を操作内容ごとに積和演算するステップと、前記積和演算する手段で得られた操作内容ごとの数値化された関連に基づいて、前記電子ファイルに実行される所定数の操作を抽出するステップと、からなる。
本発明の情報処理装置は、画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別して表示装置に表示する画像設定表示手段と、を有する構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記操作者が選択した設定を探知し、前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知手段を有する構成を有している。
本発明の情報処理装置は、画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別せずに表示装置に表示する画像設定表示手段と、を有する構成を有している。
本発明の情報処理装置は、前記操作者が選択した設定を探知し、前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知手段を有する構成を有している。
本発明の情報処理方法は、画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出ステップと、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を表示装置に表示する画像設定表示ステップと、を有する方法を有している。
本発明の情報処理方法は、前記操作者が選択した設定を探知し、前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知ステップを有する方法を有している。
本発明の情報処理方法は、画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出ステップと、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別して表示装置に表示する画像設定表示ステップと、を有する方法を有している。
本発明の情報処理方法は、前記操作者が選択した設定を探知し、前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知ステップを有する方法を有している。
本発明の情報処理方法は、画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出ステップと、前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別せずに表示装置に表示する画像設定表示ステップと、を有する方法を有している。
本発明の情報処理方法は、前記操作者が選択した設定を探知し、前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知ステップを有する方法を有している。
本発明のプログラムは、上記の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させる。
本発明の記録媒体は、上記の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
以上のように本発明は、様々な電子ファイルに対するユーザの操作を効率良く予測して操作性を向上させる情報処理装置、情報処理方法、およびそのプログラムを提供するものである。
以下、本発明の実施の形態に係る情報処理装置について、図面を参照して説明する。
(本発明の第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウエア構成の一例におけるブロック図である。情報処理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータや埋め込み型コンピュータである。
図1に示した情報処理装置100は、CPU101と、メモリ102と、ハードディスクなどの記憶装置108とを相互接続するバス109とを含む。その他、情報処理装置100は、ディスプレイアダプタ103を介したディスプレイスクリーン104、シリアルポート105、キーボード106、マウスなどのポインティングデバイス107、音声インタフェース111、およびネットワークインタフェース112など多くのデバイスを接続でき、例えば、ネットワークインタフェース112を通して、電子メールやFTPなどの電子ファイル転送やWWWなどのネットワークサービスを利用したり、バス109やシリアルポート105、ネットワークインタフェース112を介してプリンタやスキャナ、FAXといった外部入出力装置を利用したりすることができる。
図2および図3にパーソナルコンピュータ上の電子ファイルに対して本発明を適用した場合の例を示す。
図2は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における電子ファイルの操作例を示す図である。情報処理装置100は、ディスプレイスクリーン104上に電子ファイルを示すアイコンを表示させる。例えば、図2は、ハードディスクなどのメディア内のあるフォルダ上に存在する電子ファイルの一覧である。ある電子ファイルを示している状態で、マウス等の3つのボタンを持つポインティングデバイス107におけるボタンの押下等により、ユーザから操作が指示されると、情報処理装置100は、その電子ファイルに対する操作の予測を行う。
図3は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における選択可能な機能の候補を提示する例を示す図である。情報処理装置100が予測した予測結果は、図3に示すように、別ウィンドウ上のメニューとして表示され、機能の候補から目的の動作をユーザに選択させることにより、ユーザは操作を行うことができる。
予測の行われるタイミングとしては、上記に挙げた他、機能を表す特定のアイコンの上に、電子ファイルを表すアイコンをドラッグアンドドロップされた場合も考えられる。ここでドラッグアンドドロップとは、対象となるアイコンの上に矢印がある状態で、ポインティングデバイス107のボタンを押下し、押下している状態のまま、ポインティングデバイス107を操作して目的となるアイコンまで対象となるアイコンを移動し、目的のアイコンに重ねたとき、ポインティングデバイス107のボタンを離すことである。
また、予測の行われるタイミングとしては、ポインティングデバイス107のボタンにより、ディスプレイスクリーン104上にある電子ファイルのアイコンを選択し、その状態で、操作候補提示に対応するポインティングデバイス107のボタンを押した場合も考えられる。
図4は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図である。情報処理装置100は、ユーザがポインティングデバイス107によりディスプレイスクリーン104上のアイコンを選択しているか否かを判断する選択認識部121、アイコンの選択に応じて選択機能の候補を提示する選択候補提示部122、選択したアイコンを表す電子ファイルに関する情報(以下、電子ファイル情報という。)を取得する電子ファイル情報取得部123、その電子ファイルに対して実行した操作をその電子ファイル情報と共に過去履歴として保存する過去履歴更新部124、ディスプレイスクリーン104上の表示を決定する表示状態更新部125、選択した機能に応じて動作を決定する動作命令部126、および、ある機能をユーザが選択したことを選択認識部121が感知することにより、パラメータ記憶テーブルAを更新するパラメータ更新部127を有する。これらは、CPU101によって実行されるプログラムのモジュールでもよい。
また、記憶装置108には、候補の提示に使用するパラメータを保存するパラメータ記憶テーブルAと、操作の過去履歴を保存する過去履歴記憶テーブルBと、選択操作を行う対象となる電子ファイルに関する情報を格納する電子ファイル情報記憶テーブルCとが格納されている。
図5は、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の処理の流れを表すフローチャートである。
電子ファイル情報取得部123は、電子ファイル情報記憶テーブルCを構成する電子ファイル情報を取得し(S1)、表示される電子ファイルのID(以下、電子ファイルIDという。)が電子ファイル情報に存在しなければ、新たな電子ファイルIDを付与し、付与された電子ファイルIDが電子ファイル情報記憶テーブルCに書き込まれる。なお、電子ファイルIDが付与される場合には、他の電子ファイルIDと重ならないように付与される。例えば、ステップ1の処理は、情報処理装置100の立ち上げ時、または、アイコンが表示されようとする時に行われるようにしておき、ユーザによってアイコンが選択される前に、表示されるすべてのアイコンの各々に対応する電子ファイルついて、ステップ1が実行されることで、表示されるすべてのアイコンに対応する電子ファイルIDが付与されることが可能である。
その後、表示状態更新部125が、ディスプレイスクリーン104上に電子ファイルを示すアイコン(以下、電子ファイルアイコンという。)を表示する(S2)。電子ファイルアイコンとは、例えば、電子ファイルを選択するための手段であり、画像上に電子ファイル名を表す文字列などがディスプレイスクリーン104に表示されたものである。なお、電子ファイルアイコンは、電子ファイルのアイコンに限らず、電子ファイルを束ねるフォルダのアイコンであってもよい。また、アイコンを選択することで電子ファイルを利用するアプリケーションなどのプログラムが起動されたり、操作説明が表示される。
電子ファイルアイコンの1つが、マウスによるクリックや、キーボード106のボタン上のカーソル、タッチパネル等により選択されると、選択認識部121がユーザの選択した電子ファイルアイコンが表す電子ファイルの電子ファイルIDを取得する(S3)。
電子ファイルアイコンの選択により、選択候補提示部122は、その電子ファイルに対して行う可能性のある複数の操作を予測する。その予測に基づき、表示状態更新部125がディスプレイスクリーン104上に表示するための情報を更新する(S4)。更新によりディスプレイスクリーン104には、新たに予測された機能を表すアイコンが表示される。
機能を表すアイコンの1つが、マウスによるクリックや、キーボード106やハードボタン上のカーソル、タッチパネル等により選択されると、選択認識部121は、ユーザが選択した機能を感知する(S5)。
動作命令部126は、ユーザが選択した機能を、選択認識部121の認識するアイコンの表す機能から行う動作を決定し、実行を命令する(S6)と共に、過去履歴更新部124は、過去履歴記憶テーブルを更新する(S7)。過去履歴記憶テーブルの第1列に保有されていない電子ファイルIDを、第1列に持つ電子ファイル情報テーブル中の行を削除する(S8a〜S8d)。
図5のフローチャートのステップ3において選択される電子ファイルアイコンがフォルダのアイコン(以下、この段落においてフォルダアイコン)である場合について説明する。電子ファイルに対応するアイコンを選択する前に、フォルダアイコンが選択されると、選択認識部121は、選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに含まれるすべての電子ファイルの各々に対応する電子ファイルIDを取得する。これにより、ユーザにより電子ファイルに対応するアイコンが選択されていない場合であっても、ステップ3において選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに含まれるすべての電子ファイルの電子ファイルIDを取得することとなる。従って、選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに含まれる、電子ファイルに対応するアイコンがユーザによって選択された場合には、選択されたアイコンに対応する電子ファイルの電子ファイルIDが既に取得されているので、電子ファイル情報記憶テーブルCから電子ファイルIDを繰り返して取得する必要がない。さらに、選択されたフォルダアイコンに対応するフォルダに含まれる、電子ファイルに対応するアイコンがユーザによって選択された場合には、すべての電子ファイルに電子ファイルIDが付与されている状態となっているため、電子ファイル情報記憶テーブルCを参照して、選択されたアイコンに対応する電子ファイルに電子ファイルIDが付与されているかをチェックする必要がない。このようにステップ3において電子ファイルの電子ファイルIDを付与及び/又は取得しておくことにより、電子ファイルに対応するアイコンの選択により電子ファイル情報記憶テーブルCにアクセスする必要がなくなるため、後述の選択候補提示部において行われる予測処理が高速化される。
図31は、上記の図5のステップ1〜3の別の形態で行った場合の、情報処理装置の処理の流れを表すフローチャートである。それ以外の処理については、図5と同様の処理のため符号が同一である。相違するステップについてのみここでは説明する。
まず、表示状態更新部125は、ディスプレイスクリーン104上に電子ファイルを示すアイコンを表示する(S51)。表示された電子ファイルアイコンの1つが、マウスによるクリックや、キーボード106のボタン上のカーソル、タッチパネル等のユーザの所定の操作により選択されると、選択認識部121が電子ファイルを表すアイコンを選択されたと判断する(S52)。
電子ファイル情報取得部123は、選択認識部121において選択されたアイコンと対応する電子ファイル情報が電子ファイル情報記憶テーブルCに存在するか否かを判定し、選択されたアイコンと対応する電子ファイルが存在すればその電子ファイルIDを得る(S53)。電子ファイルが存在しなければ、新たな電子ファイルIDが付与され、付与された電子ファイルID及び電子ファイル情報が電子ファイル情報記憶テーブルCに書き込まれる。なお、電子ファイルIDが付与される場合には、他の電子ファイルIDと重ならないように付与される。
図31のフローチャートのステップ51〜53では、図5で説明したステップ1〜3とは異なり電子ファイルIDを取得する電子ファイルの数が少なくなり、かつ、電子ファイルIDを付与する電子ファイルの数も少なくなる。これにより、電子ファイルIDが選択された電子ファイルにのみ付与されることとなるため、選択されていない電子ファイルに不要な電子ファイルIDを付与することを防ぐことができるので、後述の選択候補提示部において行われる予測処理を高速化することが可能となる。
また、表示されたすべての電子ファイルアイコンの各々につきS4を繰り返すことで、ユーザによる電子ファイルアイコンの選択がされる前であっても、表示されたすべての電子ファイルアイコンの各々に対して行われる可能性のある複数の操作を予測することが可能となる。これにより電子ファイルアイコンの選択がされたときには、ユーザが選択可能な電子ファイルアイコンのすべてについて予測が完了しているため、電子ファイルアイコンが選択されてから予測をするよりも早く、ユーザによる選択が予測される機能の選択候補を提示することが可能となる。
ここで、図6に、過去履歴記憶テーブルの一例を示す。過去履歴記憶テーブルBには、操作が完了する毎に新たな1行に書き込みが行われる。過去履歴記憶テーブルBの第1列目には操作の対象となった電子ファイルIDが格納されている。過去履歴記憶テーブルBの第2列目は、電子ファイルIDに対して行われた操作の内容を示す。なお、図6に示した過去履歴記憶テーブルBには、各電子ファイルIDに対して1行のみ書き込まれたものを図示しているが、1つの電子ファイルIDに対して過去に複数の操作が行われた場合には、1つの電子ファイルIDに複数行にわたって書き込まれる。
なお、過去履歴記憶テーブルBには、下に行くにつれ新しい操作の履歴が書き込まれるため、記憶容量や処理能力に限界がある場合、古い操作履歴から消去することができる。
また、図7にパラメータ記憶テーブルの一例を示す。パラメータ記憶テーブルAの各列には、電子ファイル情報を構成するパラメータが表わされる。例えば、パラメータ記憶テーブルAの第1列目には、電子ファイル同士の関連に使用する電子ファイルの拡張子に対する重みが格納されている。第2列目には、電子ファイルのファイル名に対する重みが格納されている。各電子ファイル同士を関連付ける要素としては、電子ファイルの拡張子や電子ファイル名などの類似性、電子ファイルの容量、電子ファイルの存在するディレクトリの近さなどが挙げられる。以下、パラメータを情報bとし、各パラメータに対応する重みを重みwbする。なお、重みwbは、予め決められた値でもよく、また、操作が行われるにつれて変更されるようにしてもよい。
また、図8に、電子ファイル情報記憶テーブルの一例を示す。電子ファイル情報記憶テーブルCの第1列目には、電子ファイルIDが格納されている。また、第2列目以降には、その電子ファイルに関する電子ファイル情報が格納されている。このIDは、図6に示す過去履歴記憶テーブルの第1列目のIDに対応している。電子ファイル情報の例としては、パラメータ記憶テーブルAにおいて、各電子ファイル同士の関連をとるために使用した、電子ファイルの拡張子、電子ファイル名、電子ファイルの容量、電子ファイルの存在するディレクトリ、電子ファイルの存在する機器名などが挙げられる。
次に、選択認識部121の実施例について詳細に説明する。
選択認識部121は、ディスプレイスクリーン104上に提示されたアイコンを、ユーザが選択しているかを判別する。図2や図3に示すように、矢印におけるディスプレイスクリーン104上の座標が、アイコンの存在する座標範囲にあり、かつ、ポインティングデバイス107の3つのボタンのうち中央のボタンが押下されたとき、そのアイコンが選択されていると判断する。ユーザが選択したアイコンが電子ファイルアイコンである場合、電子ファイルIDを認識し、ユーザの選択するアイコンが機能を表すアイコンである場合は、その機能を認識する。
図9に選択候補提示部122の具体的な処理を示すフローチャートを示す。
選択候補提示部122は、選択認識部121が認識した電子ファイルアイコンに対応する電子ファイルID(電子ファイルIDaとする)を取得し(S11)、その取得した電子ファイルIDに対応する電子ファイル情報を電子ファイル情報記憶テーブルCから取得する(S12)。
パラメータ記憶テーブルAより、電子ファイル情報の情報b(パラメータ)に対応する重みwbが、それぞれ取得される(S13)。過去履歴記憶テーブルBの各行に格納されている過去履歴の1つ1つについて過去履歴記憶テーブルBの1行目から順に以下の操作を行う。過去履歴記憶テーブルの第c行第1列目の電子ファイルID(電子ファイルIDdcとする)および第c行第2列目より操作内容(ecとする)を取得し(S14)、その取得した電子ファイルIDdcに対応する電子ファイル情報を電子ファイル情報記憶テーブルCから取得する(S15)。
電子ファイルIDaの電子ファイルと電子ファイルIDdcとの電子ファイル情報の各々について、2つの電子ファイル間の関連を数値化する(S16)。例えば、電子ファイルIDaと電子ファイルIDdcとについて情報bに対する関連を数値化して数値rb,a,dcとする。
数値化の具体的な例としては、電子ファイル情報が電子ファイルを使用するアプリケーション(機能)の拡張子の場合においては、電子ファイルIDaと電子ファイルIDdcとの拡張子が一致の場合に1、不一致の場合に0として数値化する。また、不一致の場合においても関連性のあるアプリケーションについてはその中間の値をとってもよい。具体的には、拡張子doc、ppt、xlsのように文書の編集や発表資料の作成や表計算アプリケーションなどオフィス系アプリケーション間の関連を0.5とする。
また、数値化の具体的な例としては、電子ファイル情報が電子ファイルの名称である場合には、電子ファイルIDaと電子ファイルIDdcとの一致している文字列の多さを数値化する。具体的には、それぞれのファイル名に共通に含まれる2文字以上からなる文字列の文字数の二乗をすべてかけたものをそれぞれのファイル名の文字数をかけたもので割ったものである。電子ファイルの名称が「abcdefgh(8文字)」および「abcdijkdefg(11文字)」の場合は、abce(4文字)とefg(3文字)が一致するため、数値が(4の2乗×3の2乗)÷(8×11)となる。
さらに、数値化の具体的な例としては、電子ファイル情報が電子ファイル容量の場合には、1をキロバイトを単位とするファイル容量の差で割った値とする。(ただし、差がないときは1とする)例えば、一方のファイルの容量が30キロバイトで、もう一方が40キロバイトであるときは、1/(40−30)=0.1となる。
また、電子ファイルの情報がディレクトリである場合には、例えば、ディレクトリ同士の距離の差で1を割ったものとする。ディレクトリ同士の距離の差とは、例えば、到達するために移動する必要のある階層の数である。ここでいう必要な階層の数は、例えば、電子ファイルIDaにあるディレクトリa/b/e/fから、電子ファイルIDdcにあるディレクトリa/b/c/dに移動する場合、f→e→b→c→dという手順を踏んで移動するため、4とする。
さらに、電子ファイル情報が、存在する機器名やPC名である場合には、例えば、電子ファイルIDaと電子ファイルIDdcとが一致する場合は1、そのいずれでもないときは0とする。もちろんその中間の値をとってもよい。0と1との中間の値の例としては、同じ部署におけるパーソナルコンピュータなど同一グループに属する場合は0.5とし、パーソナルコンピュータ同士や、ワークステーション同士、電子ファイルを保存できるプリンタ同士など、機器の種類が同一である場合には0.5とする。
電子ファイル情報が作成日時を表す場合には、1を作成日時の差で割った値とする。ただし、作成日時が一致する場合には1とする。例えば、一方のファイルの作成日が2000年1月1日で、もう一方が2000年1月11日であるときは、1/(11−1)=0.1となる。
なお、rb(e)がe=ecについてすでに定義されている場合は、rb(ec)に数値rb,a,dcを加える。rb(e)がe=ecについて定義されていない場合は、rb(ec) = rb,a,dcを新たに定義する(ステップA)。
S14からS16までおよびステップAの処理を、過去履歴記憶テーブルBの行より行番号のすべて(または、行番号が所定値までのもの)について繰り返す(S17)。
すべての操作内容eについて電子ファイル情報の情報b(パラメータ)ごとにw*r(e)の総和を取りytotal(e)とする(S18)。ytotal(e)の値が高い順に操作内容eを選択候補として特定する(S19)。なお、選択候補の数はシステムに応じて可変とする。
ここで、図6、図7、図8を用いて具体的な計算例を示す。図8に示した電子ファイル情報記憶テーブルCにおいて、電子ファイルIDが1である電子ファイルに対して予測を行う場合を考える。
まず、S11〜S15により図6に示した過去履歴記憶テーブルBより参照されるファイルのうち、データ行の2行目にあるファイルID=2、操作内容=「アプリケーションBで編集」との関連についての計算例を示す。
なお、このとき、電子ファイルIDaが1、電子ファイルIDdが2、情報bを図8に示されている「拡張子」、「電子ファイル名」、「フォルダ位置」、「電子ファイル容量」、「作成日時」とし、電子ファイルIDdが2に対応する操作内容eが「アプリケーションBで編集」である。
まず、S16に従えば、図8に示した電子ファイル情報記憶テーブルCから、電子ファイルIDが1の拡張子はdoc、電子ファイルIDは2の拡張子がtxtと異なるため、上述に従いr拡張子, 1,2は0である。
次に、電子ファイル名については、電子ファイルIDが1の電子ファイル名は「議事録A」、電子ファイルIDが2の電子ファイル名は「議事録B」と、「議事録」の3文字が一致するため、上述に従いr電子ファイル名, 1,2は3/4=0.5625となる。
次に、フォルダ位置については、電子ファイルIDが1のフォルダ位置はA/doc/x、電子ファイルIDが2のフォルダ位置はA/doc/yであり、ディレクトリ同士の距離はx→doc→yすなわち2であるため、上述に従いrフォルダ位置, 1,2は1/2=0.5となる。
次に、電子ファイル容量については、電子ファイルIDが1の容量は566KB、電子ファイルIDが2の容量は299KBであり、その差は267KBであるため、上述に従いr電子ファイル容量, 1,2は1/299=0.00334となる。
次に、作成日時については、電子ファイルIDが1の作成日時についても、電子ファイルIDが2の作成日時についても共に2004年1月5日と一致するため、上述に従いr作成日, 1,2は1となる。同様にして、次のようになる。
拡張子, 1,1=1、
電子ファイル名, 1,1=1、
フォルダ位置, 1,1=1、
電子ファイル容量, 1,1=1、
作成日, 1,1=1、
拡張子, 1,3=0、
電子ファイル名, 1,3=0、
フォルダ位置, 1,3=0.25、
電子ファイル容量, 1,3=0.00375、
作成日, 1,3=0.2、
拡張子, 1,4=0、
電子ファイル名, 1,4=0、
フォルダ位置, 1,4=0.25、
電子ファイル容量, 1,4=0.00190、
作成日, 1,4=0.0344
実際のプロセスにおいては過去履歴記憶テーブルのデータ行の1行目(c=1)より、順に参照され上記のrb,a,dが計算される。また、その都度ステップAにおいて、rb(ec)が計算される。図6において過去履歴記憶テーブルのデータ行の行数は7であるため、以下のような順にrb(ec)が計算される。
まず、c=1の場合では、ec=「プリンタAでA4、1枚、両面印刷」であり、すべてのbに対しrb("プリンタAでA4、1枚、両面印刷")は定義されていないため、新たにrb,1,1により定義され、次のようになる。
r拡張子("プリンタAでA4、1枚、両面印刷")=1、
r電子ファイル名("プリンタAでA4、1枚、両面印刷")=1、
rフォルダ位置("プリンタAでA4、1枚、両面印刷")=1、
r電子ファイル容量("プリンタAでA4、1枚、両面印刷")=1、
r作成日("プリンタAでA4、1枚、両面印刷")=1
c=2の場合では、ec=「アプリケーションBで編集」であり、すべてのbに対しrb("アプリケーションBで編集")は定義されていないため、新たにrb,1,2により定義され、次のようになる。
r拡張子("アプリケーションBで編集")=0、
r電子ファイル名("アプリケーションBで編集")=0.562、
rフォルダ位置("アプリケーションBで編集")=0.5、
r電子ファイル容量("アプリケーションBで編集")=0.0034、
r作成日("アプリケーションBで編集")=1
c=3の場合では、ec=「[email protected]にメール」であり、すべてのbに対しrb("[email protected]にメール")は定義されていないため、新たにrb,1,3により定義され、次のようになる。
r拡張子("[email protected]にメール")=0、
r電子ファイル名("[email protected]にメール")=0、
rフォルダ位置("[email protected]にメール")=0.25、
r電子ファイル容量("[email protected]にメール")=0.00375、
r作成日("[email protected]にメール")=0.2
c=4の場合では、ec=「サーバCへ転送」であり、すべてのbに対しrb("サーバCへ転送")は定義されていないため、新たにrb,1,4により定義され、次のようになる。
r拡張子("サーバCへ転送")=0、
r電子ファイル名("サーバCへ転送")=0、
rフォルダ位置("サーバCへ転送")=0.25、
r電子ファイル容量("サーバCへ転送")=0.00190、
r作成日("サーバCへ転送")=0.0344
c=5の場合では、ec=「アプリケーションBで編集」であり、すべてのbに対しrb("アプリケーションBで編集")はc=2においてすでに定義されているため、新たにrb,1,5を足し合わせ、次のようになる。
r拡張子("アプリケーションBで編集")=0+0=0、
r電子ファイル名("アプリケーションBで編集")=0.562+0.562=1.124、
rフォルダ位置("アプリケーションBで編集")=0.5+0.5=1、
r電子ファイル容量("アプリケーションBで編集")=0.0034+0.0034=0.0068、
r作成日("アプリケーションBで編集")=1+1=2
c=6の場合では、ec=「アプリケーションBで編集」であり、すべてのbに対しrb("アプリケーションBで編集")はc=5においてすでに定義されているため、新たにrb,1,6を足し合わせ、次のようになる。
r拡張子("アプリケーションBで編集")=0+0=0、
r電子ファイル名("アプリケーションBで編集")= 1.124+0 =1.124、
rフォルダ位置("アプリケーションBで編集")= 1+0.25=1.25、
r電子ファイル容量("アプリケーションBで編集")= 0.0068+0.00375=0.01055、
r作成日("アプリケーションBで編集")= 2+0.2=2.2
c=7の場合では、ec=「サーバCへ転送」であり、すべてのbに対しrb("サーバCへ転送")はc=4においてすでに定義されているため、新たにrb,1,7を足し合わせ、次のようになる。
r拡張子("サーバCへ転送")=0+0=0、
r電子ファイル名("サーバCへ転送")=0+0.562=0.562、
rフォルダ位置("サーバCへ転送")=0.25+0.5=0.75、
r電子ファイル容量("サーバCへ転送")=0.00190+0.0034=0.0053、
r作成日("サーバCへ転送")=0.0344+1=1.0344
次に、すべてのeについてw*r(e)の総和を計算する。S13で取得された重みwは、図8に示したパラメータ記憶テーブルAに従えば、w拡張子=0.1、w電子ファイル名=0.3、wフォルダ位置=0.5、w電子ファイル容量=0.0、w作成日=0.1であるので、ytotal(プリンタAでA4,1枚、両面印刷)は、0.1×1+0.3×1+0.5×1+0.0×1+0.1×1であり、1となる。同様にして、ytotal(アプリケーションBで編集)は、0.1×0+0.3×1.124+0.5×1.25+0.0×0.01055+0.1×2.2であり、1.1822となる。ytotal[email protected]にメール)は、0.1×0+0.3×0+0.5×0.25+0.0×0.00375+0.1×0.2であり、0.145となる。ytotal(サーバCへ転送)は、0.1×0+0.3×0.562+0.5×0.75+0.0×0.0053+0.1×1.0344であり、0.64704となる(S18)。
従って、提示する機能数が例えば2であれば、ytotal(e)の高い順に、「アプリケーションBで編集」、「プリンタAでA4、1枚、両面印刷」が提示される(S19)。
図10に電子ファイル情報取得部123の具体的な処理を示すフローチャートを示す。対象となる電子ファイルについて1つ以上の電子ファイル情報を取得する(ステップB)。取得した電子ファイル情報のそれぞれを電子ファイル情報記憶テーブルCの各行の第2列目以降と比較する(S21)。
一致する行がある場合、その行の第1列目に格納されている電子ファイルIDを出力して(S22)処理を終了する。一致する行がない場合、以下の処理を行う。保有する電子ファイル情報の数に制限を設ける場合において、電子ファイル情報記憶テーブルの行数が規定行を超えていないかを判断し(S23)、超えている場合は電子ファイル情報記憶テーブルCのデータ行の第1行目およびその電子ファイル情報記憶テーブルCのデータ行の第1行第1列目のファイルIDを第1列にもつ過去履歴記憶テーブルBのすべての行を削除する(S24)。
電子ファイル情報記憶テーブルCの最終行に新たな行を追加し、その第1列目にはすべての行の第1列目に存在しない任意のIDを生成し、電子ファイルIDとして格納し、その第2列目以降に取得した電子ファイル情報を格納する(S25)。S25において生成した電子ファイルIDを出力する(S26)。
図11に操作履歴更新部の具体的な処理を示すフローチャートを示す。過去履歴記憶テーブルBの最終行に新たな行を追加する(S31)。選択認識部121は、電子ファイルIDおよび選択した機能を取得し(S32)、取得した電子ファイルIDを過去履歴記憶テーブルBの最終行第1列に格納する(S33)。選択認識部121が取得した選択機能を過去履歴記憶テーブルBの最終行の第2列に格納する(S34)。
動作命令部の具体的な処理方法の例を説明する。ユーザの機能の選択を選択認識部121が感知したとき、その機能をユーザが選択している電子ファイルに対して行うよう、機器に動作命令を出す。
また、本発明におけるパラメータ記憶テーブルの値は、ユーザが操作を行った後にユーザの傾向に合わせて変化するものであってもよい。図12に示すように、ユーザが機能eselectを選択したことを選択認識部121が感知した場合における、パラメータ更新部127の具体的な処理を示すフローチャートを示す。
選択認識部121が、ユーザによって機能eselectが選択されたことを感知する(S41)。パラメータ更新部127は、パラメータ記憶テーブルAにより、すべての電子ファイル情報の情報b(パラメータ)についての重みwbを取得し(S42)、選択候補提示部122における処理のS18において用いたrb(e)のうち、rb(e select)をすべての情報b(パラメータ)について取得する(S43)。
パラメータ更新部127は、ある情報b(パラメータ)について、rb(e)がe=eselectにおいて最大となるならば、重みwbの値(各電子ファイル情報のそれぞれが操作の可能性に与える寄与の大きさ)を大きくし、そうでなければ重みwbの値を低くすることにより、パラメータ記憶テーブルAのすべての重みwbを更新する(S44)。さらに、パラメータ更新部127は、すべての重みwbの値の総和が1になるよう、重みwbのそれぞれの値を重みwbの値の総和で割ることにより調整を行う(S45)。なお、e selectが、S18で求められたrb(e)にない操作である場合、重みwbの更新は行われない。
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置によれば、電子ファイルの形式に関わらずファイル同士の類似性を判断し、その類似性から操作の予測を行うため、様々な電子ファイルに対するユーザの操作を効率良く予測して操作性を向上させることができる。
また、ユーザへの選択候補の提示は、過去履歴と電子ファイル情報に基づいて行われるためユーザの操作が数種類に限られる場合、ユーザの目的操作が提示されるため効率良く目的操作に到達できる上、それに対しユーザが特別な設定等の操作を行う必要がない。ユーザの操作の種類が多岐にわたる場合でも、類似の電子ファイルに対してのよく行われる操作が絞りこまれるため、目的操作へ到達しやすくなる。
また、電子ファイルの種類に関わらず、機能選択の提示が行われる。今まで過去において使用していない電子ファイルに対しても、類似の電子ファイルの履歴を検索するため利用可能である。
また、本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置によれば、電子ファイルに対する操作の予測を電子ファイルの類似性をもとに過去履歴を検索し求めることを目的とした。この電子ファイルの類似性は、特定の電子ファイルの形式に関する情報からではなく、一般的に電子ファイルの持つ情報に基づき判断することとした。
(本発明の第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置の装置構成は、図1および図4に示した本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置に、印刷に関わる構成を加えてプリンタとして利用するようにしたものである。
プリンタで印刷するなどの画像形成における設定の種類について、ディスプレイスクリーン上に提示する場合の例を図13および図14に示す。なお、それぞれの図に示す例として、選択候補提示部122が推定した選択機能をディスプレイスクリーン上に提示している。なお、図8の過去履歴記憶テーブルの各行には印刷、両面、A4など複数の設定内容を一つの操作内容として格納するが、この例の場合、各行に格納される複数の設定内容を個別に扱っても良い。
なお、画像形成においては、画像を形成するメディアの種類として普通紙、葉書など、また、画像形成するメディアの大きさとしてA4、B4、A3など、画像形成する色として例えば白黒やフルカラーなど、画像を形成するメディアの枚数としての部数などが挙げられる。
図13は、プリンタにおいて選択された状態にある機能と選択候補とを左右で区別して表示する例を示す図である。すなわち、図13の左側に選択された状態にある機能をアイコンとして表示し、図13の右側にその選択を変更するためのボタンを表示する。
なお、図13の左側には最初の状態で、選択候補提示部122が推定する機能が表示される。図13の右側のボタンにより別の機能の1つが選択された場合には、選択した機能を表すアイコンを変更する。このとき、選択候補提示部122が推定する機能の表示と、ユーザにより選択された機能の表示は、視覚的に区別されるような形で行われる。
また、視覚的に区別される形とは、例えば、アイコンの色を変更する、アインの大きさを変える、アイコンを点滅させるなどが挙げられる。また、図13においては、「両面」がユーザにより選択された機能として反転表示されている。
図14は、選択された状態にある機能と選択候補とを区別せずに表示する例を示す図である。すなわち、選択された状態にある機能は、選択候補を表すボタンの中で枠線を太くした形で表示する。
なお、最初の状態では選択候補提示部122が推定する機能の枠線が太く表示される。選択候補のボタンにより選択された場合には、選択した機能を表すボタンの枠線が太く表示され、それ以外の機能の枠線は通常の太さになる。このとき、選択候補提示部122が推定する機能の表示と、ユーザにより選択された機能の表示は、視覚的に区別されるような形で行われる。
また、視覚的に区別される形とは、例えば、アイコンの色を変更する、アインの大きさを変える、アイコンを点滅させるなどが挙げられる。図14においては、「両面」がユーザにより選択された機能として反転表示されている。
図15は、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図である。情報処理装置200は、画像設定候補格納テーブルdに格納される設定の種類についてそれぞれユーザが選択すると予想される1つの設定を抽出する画像設定候補抽出部201、画像設定候補格納テーブルdに格納される設定の種類についてそれぞれ画像設定候補格納テーブルdに格納される設定候補および画像設定選択格納テーブルeに格納される現在選択されている設定を表示装置上に表示する画像設定表示部202、および、マウスなどのポインティングデバイスに代表される入力装置からの入力に基づき、操作者により選択される設定を探知し、その選択に応じて画像設定選択格納テーブルeを更新し、表示装置上の情報を更新するよう画像設定表示部202を起動する画像設定選択探知部203を有する。これらは、CPU101によって実行されるプログラムのモジュールでもよい。
また、記憶装置108には、画像形成に関する設定の種類及び設定の種類についてそれぞれ設定候補を格納する画像設定候補格納テーブルdと、画像設定候補格納テーブルdに格納される設定の種類についてそれぞれユーザが現在選択している設定を格納する画像設定選択格納テーブルeとが格納されている。
図16に画像設定候補格納テーブルの一例を示す。第1列には、設定の種類が格納されており、第2列以降には、各設定の種類に対する具体的な選択候補が格納されている。
図17に画像設定選択格納テーブルの一例を示す。第1列には、設定の種類が格納されており、これは画像設定候補格納テーブルの設定の種類に対応するものである。第2列には、各設定の種類に対してユーザによって現在選択されている設定が格納される。第3列には、各設定の種類に対して現在の設定がユーザにより変更されたものであるかどうかを表す情報が格納されている。
次に、画像設定表示部202の実施例について説明する。画像設定表示部202は、画像設定候補格納テーブルdを参照し、各設定の種類について選択候補のすべてまたはその一部を選択候補として表示装置上に表示する。なお、表示方法としては、図13の右側の「変更」の部分に示すボタンなどが挙げられる。
また、画像設定表示部202は、画像設定選択格納テーブルeを参照し、第2列に格納される選択設定を表示装置上に表示する。この際に第3列に格納される変更が「なし」となっているものと「あり」となっているものは視覚的に区別できる形で表示する。なお、表示形態としては、図13の左側の「選択機能」の部分に示すアイコンなどが挙げられる。また、他の表示形態としては、図14のボタンの枠線を太くした形などが挙げられる。
次に、画像設定選択探知部203の実施例について説明する。マウスなどのポインティングデバイス等の入力装置からの入力により起動されたとき、画像設定選択探知部203は、ユーザがある選択候補を選択したことを検知し、その選択候補を画像設定候補格納テーブルdから検索し、選択した選択候補と一致する第1列にある設定の種類を取得する。画像設定選択探知部203は、取得した設定の種類を画像設定選択格納テーブルeから検索し、取得した設定の種類と一致する第2列にある選択設定を、ユーザの選択した選択候補として画像設定表示部202に出力すると共に、第3列を「あり」に更新する。
次に、画像設定候補抽出部201の実施例について説明する。画像設定候補抽出部201は、画像形成しようとするものが電子ファイルの形で存在する場合は、図4に示した選択候補提示部122において選択候補の数を1つとして提示された選択候補を抽出する。また、印刷しようとするものが新規に入力したテキスト文書や新規に編集する描画など、電子ファイルの形として存在しない場合は、画像設定候補抽出部201は、例えば、印刷しようとするものが電子ファイルとして保存したときの電子ファイル情報を利用することにより、選択候補提示部122において選択候補の数を1として提示された選択候補を抽出する。
図18には、本発明の他の実施の形態に係り、メディアをディスプレイ上で再生する機器における実施例を示す。本発明の情報処理装置のうち図18に示す機器21は、メディアを呼び出すとメディア上に存在する電子ファイルを電子ファイルアイコンとして表示するようになっている。図18に示す例では、メディア内に保存されている映像や写真アルバムあるいは写真を表すアイコンが表示されている。
その中の1つを機器のハードボタンやリモコンなどを介して選択すると、機器21は、その選択した電子ファイルの情報を取得し、過去において操作した電子ファイルおよびその操作内容を参照し、今回の選択電子ファイルに対する操作候補をディスプレイ12に提示する。図18の例では、写真アルバムCに対して、一覧表示や消去などの候補を提示している。その候補の1つをユーザが選択すると、選択した電子ファイルに対して選択した機能は実行される。
図19および図20には、本発明の他の実施の形態に係り、ユーザにより電子ファイルがパーソナルコンピュータ上から印刷されようとする際に、ディスプレイスクリーン上に表示する印刷設定のための画面、すなわちプリンタドライバにおける実施例を示す。
図19は、最初のプリンタドライバにおける実施例を示す図である。あるアプリケーション上で、ユーザにより印刷が指示されると図19のような画面をディスプレイスクリーン上に表示する。
図19中のAで表した部分には、選択された機能を表すアイコンを表示する。印刷されようとしている電子ファイルに関する情報、過去において印刷された電子ファイルに関する情報およびそのときの印刷機能の選択状況を参照し、今回の電子ファイルについての選択機能を予測し、その機能が予め選択されているものとして図19中のAにその機能を表すアイコンを表示する。ユーザは、その機能が意図に合うものであれば、右下の「START」ボタンをマウスでクリックすることにより、選択された状態にある機能を利用した印刷を実行することができる。また、ユーザが、図19中のBで表した部分に存在するボタンをマウスでクリックすると、機能の選択が変更される。
図20は、選択変更後のプリンタドライバにおける実施例を示す図である。図20に示すように、図19に対して用紙の大きさがA4からA3に、カラー設定が「フルカラー」から「B/W」すなわち白黒に変更された例である。
ユーザの選択により変更された機能と、予測され最初から表示されている機能とがユーザにより容易に区別されるものであるように、選択されている機能を表すアイコンの色を、変更されたものとそうでないもので区別している(図20のCで表す部分において「A3」および「B/W」と他のものではアイコンの色が異なる)。図20においても、「START」ボタンをマウスでクリックすることにより選択された状態にある機能を利用した印刷を実行することができる。
図21には、本発明の他の実施の形態に係るプリンタにおける実施例を示す。このプリンタ11は記憶装置も備えており、プリンタ11に文書を保存し、プリンタ11でその文書を呼び出し印刷することができる。
記憶された文書を呼び出すと、文書を表す電子ファイルアイコンの一覧をタッチパネルの付いたディスプレイ12上に表示する。この電子ファイルアイコンの1つがタッチパネルにより選択されると、その文書に関連する情報から過去の履歴を参照し、その文書に対して行う機能の候補が提示する。このとき、機能のうち最も選択する可能性が高い機能を選択された状態として上側に表示する。ユーザがさらにタッチパネルに触れることにより機能を変更すると、図15における「両面」のように選択機能が表示されその機能は反転表示される。ユーザはプリンタ11上のハードボタンを押下することにより機器は選択した電子ファイルに対して選択した機能を実行する。
以上説明したように、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置によれば、プリンタなどを利用した画像形成において、一つないしそれ以上存在する設定について、それぞれ推定する機能の一つを予め選択されたものとして表示することにより、推定する機能が正しい場合には特別な選択操作を行うことなく、機能を実行できる。その推定に対して代替となる選択候補を同時に表示することにより推定が間違っている場合にも、困難を伴うことなく目的操作に到達できる。また、予め推定されたことにより選択状態にある機能とユーザにより選択されることにより選択状態となった機能を視覚的に区別することにより、ユーザはどの機能を自らの操作により選択したか判断しやすくなる。
また、本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置によれば、画像形成に際して、その機能選択候補を提示する場合に、最も選択する可能性が高いと判断する機能を予め選択された状態として提示することを目的とした。またこの予測された機能がそのまま選択されている状態と、その機能がユーザにより変更されて選択された場合とでは、ユーザが視覚的に区別できる形で表示することとした。
ところで、本発明は、複数のユーザが使うことを想定される機器に対して、適用することも可能である。その場合次の2つの形態が考えられる。1つ目はユーザ間により機器の使い方に差異があまり見られない場合である。この場合は、使用した電子ファイルや過去履歴やパラメータはすべてのユーザに対して共通なものとして記憶される。すなわち、過去履歴記憶テーブルやパラメータ記憶テーブルや電子ファイル情報記憶テーブルはそれぞれ1つずつ存在し、すべてのユーザに関して、それぞれ同一のテーブルが用いられる。
2つ目はユーザ間により機器の使い方に差異があることが想定される場合である。この場合は、使用した電子ファイルや過去履歴やパラメータはユーザ毎に別々に記憶される。すなわち、過去履歴記憶テーブルやパラメータ記憶テーブルや電子ファイル情報記憶テーブルはそれぞれ使用したユーザIDの数以上存在し、ユーザIDにより別々のテーブルが用いられる。この場合、本発明における機器は、ユーザIDを識別するような構成となる。
ユーザごとに設定や履歴を別個に保存することにより、個人にあった電子ファイルの類似性の判定や、操作傾向の利用が可能である。設定や履歴の保存をすべてのユーザについて共通に行うことにより、あるユーザが使わない機能であって一般的には使われる機能を知るきっかけとなる。
また、本発明に係る情報処理装置において、77人のユーザについて計77719件の印刷履歴の関わる印刷履歴情報を収集し、収集した印刷履歴情報の属性について解析を行った。印刷履歴情報には、両面か片面か、集約印刷か集約なしか、カラー印刷かモノクロ印刷か、印刷元文書のページ数、印刷部数、印刷された紙の枚数、メディアサイズ、印刷されるファイルの拡張子、および印刷日時が含まれる。
印刷履歴情報の解析の概要は以下の通りである。
まず、印刷履歴情報のうち9種類の属性について相関係数を計算した。なお、図22に、9種類の属性における略称を示す。
相関係数はクラメール係数(Cramer's V)と呼ばれる値であり、相関が全くないときには0を、完全に相関があるときは1の値をとる。例えば、両面印刷のときは必ず集約印刷が行われ、かつ片面印刷のときは集約印刷が全く行われない時は1となり、「両面印刷・片面印刷に関わらず必ず集約印刷になる」状態に限りなく近いときは0となる。(限りなく近いとは、本当に「両面印刷・片面印刷いずれの場合も必ず集約印刷になった」場合は、クラメール係数の計算過程で0で割る部分が含まれ算出不可能となるため。)
具体的な計算は以下のようにして行った。ただし、すべての解析において両面と印刷された紙枚数、集約と印刷された紙枚数、原稿ページ数と印刷された紙枚数、印刷部数と印刷された紙枚数の間の相関は調べない。(例えば、両面にすれば印刷される紙枚数は必ず減るため、その2つの情報間に相関が存在したとしても当然である。他も同様。)また原稿ページ数と拡張子と印刷日時の間の相関も本解析の興味の対象(何が印刷設定に影響するか。)でないため調べない。
・A)77719件すべてのデータについて、9種類の属性、それぞれ同士のクラメール係数を計算し、全体の傾向を解析する。
・B)77719件のデータを77人のユーザそれぞれの履歴にわけ、各ユーザについてA)と同様の計算を行う。このことにより一部のユーザに対してのみ存在するような相関が分かる。
・C) B)においてユーザそれぞれにわけたデータをさらに月ごとにわけ、各ユーザそれぞれについて月ごとに「A)」と同様の計算を行う。このことにより一部のユーザのさらに一部の月にしか存在しないような相関が分かり、傾向が時間の経過と変化するような場合にも対処できる。
その結果は以下の通りである。
1項.77719件すべてのデータに対する結果
9種類の属性間におけるクラメール係数の結果が図23である。図23においては集約と原稿のページ数、および集約と拡張子の間のクラメール係数が他に比べて高い。その2つの関係を、実際に何回印刷が行われたかを表すクロス表として図24に示した。図24に示すように、集約と原稿のページ数は原稿のページ数が増えると集約の割合が高くなる様子が見て取れた。一方、集約と拡張子は図24(b)のようにすべての拡張子において集約なしの通常印刷の割合が高く、相関が実際に存在することは確認できなかった。
2項.77719件の履歴を77人のユーザそれぞれにわけて調べた場合
もちろん77人それぞれについて、1項と同様の解析を行うことが望ましいがそれは現実的ではない。そこで、77人のユーザそれぞれに対して、9種類の属性同士のクラメール係数を求め、その分布を作成した。その分布における上位10%点および上位20%点を表したのが、図25である。(例えば、図25(a)の左上の0.454とは、77人のユーザそれぞれについて集約と両面との間のクラメール係数を求め、その求めた77個の値のうち上位10%すなわち77*0.1=7.7より8番目に高い値が0.454である、という意味。)
これらの表において、両面とカラー、集約と原稿ページ数、両面と原稿ページ数、カラーと原稿ページ数、カラーと印刷される紙枚数、両面と拡張子、集約と拡張子、カラーと拡張子、原稿ページ数と拡張子、メディアサイズと拡張子、カラーと印刷日時の間の値が比較的高く、それらについては一部の特定ユーザについてのみ、相関が存在する可能性がある。
図26に示すように、そこでそれら11個の関係について実際に相関があるかどうかを、実際の分布の形をみることで調べた。
図26において、例えば図26(a)の集約と原稿ページ数はそのピークが右に偏ってあり、多くのユーザについて相関が存在するとわかる。この結果は図23でわかった結果に一致する。
また図26(b)、(c)、(f)については分布が2つにわかれており、高い位置と低い位置に二つのピークが存在する。これはあるユーザについては相関が存在し、他のユーザについては相関が存在しないことを示す。
また、図26(d)については分布は2つにはわかれていないものの、0.5〜0.6までの度数が高く、これについても一部のユーザについて相関が存在すると考えられる。
一方他の図26(e)、(g)、(h)、(i)、(j)、(k)については低い位置にピークがあり、相関は認められない。
図27と図28は実際に一部のユーザについてのみ相関があることを示す例であり、例えば図27(a)のように拡張子によって集約のある・なしの傾向が変わる(すなわち拡張子と集約の間に相関がある)ユーザもいれば図27(b)のようの、どの拡張子についても通常印刷を行う(すなわち拡張子と集約の間に相関がない。)ユーザもいる。図28は、拡張子と両面の間の相関がユーザによって異なることを示した例である。なお、図28(a)のように拡張子によって両面・片面の傾向が異なるユーザもいれば、図28(b)のようにすべての拡張子で両面を使う傾向のあるユーザもいる。
3項.ユーザそれぞれの履歴をさらに月ごとに分けて調べた場合2項と同様の解析を今度はさらに月ごとに分けて行った。その結果からカラーと原稿ページ数、メディアサイズと拡張子の間には、相関の見られる月が存在した。
具体的にはカラーと原稿ページ数の場合、6ヶ月中4ヶ月において、(図26(g)のような分布であり)2つのピークをもち、そのうち一方のピークは0.5より高い位置に存在した。すなわち一部のユーザについて相関が存在した。
メディアサイズと拡張子の場合、6ヶ月中4ヶ月において、(図26(i)のような分布であり)0.5より高い位置にピークをもった。すなわち一部のユーザについて相関が存在した。
図29はメディアサイズと拡張子の間のクラメール係数が実際に月ごとに変化する様子をある3人のユーザについて調べたものである。例えば図29のユーザXは9月には0.691と高い相関を示すのに対し、12月には0.288と相関は低くなる。
このユーザXの9月および12月についてより具体的に示したのが図30であり、ユーザXは9月にはxlsファイルに対してのみA3を使う傾向があったが、12月にはすべてのファイルに対しA4を使う傾向に変化している。
結論を以下に示す。
1つ目として、全体的な傾向として集約と原稿ページ数の間の相関が高い。つまり原稿ページ数が増えれば集約が良く使われる。
2つ目として、一部のユーザに対する傾向ではあるが、図26(b)、(c)、(d)、(f)から両面と拡張子、集約と拡張子、カラーと拡張子、両面と原稿ページ数の間の相関が高い。(低いユーザもいる。)
3つ目として、一部のユーザのさらに一部の月に対する傾向ではあるが、カラーと原稿ページ数、メディアサイズと拡張子の間に相関が見られる。
本解析から拡張子は多くの印刷設定に影響を及ぼすことがわかった。そのアプリケーション例として、ファイルの拡張子をもとに、過去の履歴から印刷設定を予測したものを図19および図20に示す。
本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のハードウエア構成の一例におけるブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における電子ファイルの操作例を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置における選択可能な機能の候補を提示する例を示す図 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の処理の流れを表すフローチャート 過去履歴記憶テーブルの一例を示す図 パラメータ記憶テーブルの一例を示す図 電子ファイル情報記憶テーブルの一例を示す図 選択候補提示部の具体的な処理を示すフローチャート 電子ファイル情報取得部の具体的な処理を示すフローチャート 操作履歴更新部の具体的な処理を示すフローチャート パラメータ更新部の具体的な処理を示すフローチャート プリンタにおいて選択された状態にある機能と選択候補とを左右で区別して表示する例を示す図 選択された状態にある機能と選択候補とを区別せずに表示する例を示す図 本発明の第2の実施の形態に係る情報処理装置のブロック図 画像設定候補格納テーブルの一例を示す図 画像設定選択格納テーブルの一例を示す図 本発明の他の実施形態に係る機器における実施例を示す図 最初のプリンタドライバにおける実施例を示す図 選択変更後のプリンタドライバにおける実施例を示す図 本発明の他の実施形態に係るプリンタにおける例を示す図 9種類の属性における略称を示す図 9種類の属性間におけるクラメール係数の結果を示す図 2つの関係をクロス表として示す図 クラメール係数の分布における上位10%点および上位20%点を表した図 実際の分布の形をみることで相関があるかどうかを調べた結果を示す図 一部のユーザについてのみ相関があることを示す図 拡張子と両面の間の相関がユーザによって異なることを示した図 メディアサイズと拡張子の間のクラメール係数が実際に月ごとに変化する様子を示した図 ユーザXの9月および12月についてより具体的に示した図 本発明の第1の実施の形態に係る情報処理装置の処理の流れを表すフローチャート
符号の説明
11 プリンタ
12、22 ディスプレイ
21 機器
100、200 情報処理装置
101 CPU
102 メモリ
103 ディスプレイアダプタ
104 ディスプレイスクリーン
105 シリアルポート
106 キーボード
107 ポインティングデバイス
108 記憶装置(電子ファイル情報記憶手段、過去履歴記憶手段、パラメータ記憶手段、画像設定候補格納手段、画像設定選択格納手段)
109 バス
111 音声インタフェース
112 ネットワークインタフェース
121 選択認識部(選択認識手段)
122 選択候補提示部(選択候補提示手段)
123 電子ファイル情報取得部(電子ファイル情報取得手段)
124 過去履歴更新部
125 表示状態更新部
126 動作命令部
127 パラメータ更新部(パラメータ更新手段)
201 画像設定候補抽出部(画像設定候補抽出手段)
202 画像設定表示部(画像設定表示手段)
203 画像設定選択探知部(画像設定選択探知手段)

Claims (33)

  1. 電子ファイルが選択されると前記選択された電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得する手段と、
    電子ファイルに対して行った操作の履歴である過去履歴情報を取得する手段と、
    前記電子ファイル情報のパラメータに定められた重みを取得する手段と、
    前記過去履歴情報と、前記電子ファイル情報と、前記重みとに基づいて、前記選択された電子ファイルに実行される操作を予測する手段と、
    からなることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記情報処理装置は、
    操作対象となる電子ファイルを選択する手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記電子ファイルは、
    各電子ファイルに固有に定められた電子ファイルIDを付されること
    を特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。
  4. 前記情報処理装置は、
    前記電子ファイル情報を記憶する電子ファイル情報記憶手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1に記載の情報処理装置。
  5. 前記過去履歴情報は、
    前記電子ファイルIDに対応付けられた前記電子ファイルに行われた操作の内容からなること
    を特徴とする請求項3または4に記載の情報処理装置。
  6. 前記情報処理装置は、
    前記過去履歴情報を記憶する過去履歴記憶手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1に記載の情報処理装置。
  7. 前記情報処理装置は、
    前記パラメータに定められた重みを記憶するパラメータ記憶手段を、
    さらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載の情報処理装置。
  8. 前記重みは前記パラメータごとに定められていることを特徴とする請求項7に記載の情報処理装置。
  9. 前記電子ファイルに実行される操作を予測する手段は、
    前記選択された電子ファイルと前記過去履歴情報を構成する各電子ファイルとの関連を、前記電子ファイル情報に基づいて前記パラメータごとに数値化する手段と、
    前記パラメータごとに数値化された関連を、前記過去履歴情報の操作内容が一致する電子ファイルごとに加算する手段と、
    前記加算する手段で加算された数値化された関連と前記パラメータごとに定められた重みとを乗算し、前記乗算されたパラメータごとに数値化された関連を操作内容ごとに積和演算する手段と、
    前記積和演算する手段で得られた操作内容ごとの数値化された関連に基づいて、前記電子ファイルに実行される所定数の操作を抽出する手段と、
    からなることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  10. 前記情報処理装置は、
    前記抽出された前記電子ファイルに実行される操作を、ユーザに提示する手段を、
    さらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  11. 前記情報処理装置は、
    前記選択された電子ファイルに所定の操作が行われたことを感知すると、前記操作と予め定められた規則とにより前記重みを変更するパラメータ更新手段を、
    さらに備えることを特徴とする請求項9に記載の情報処理装置。
  12. 電子ファイルが選択されると前記選択された電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得するステップと、
    電子ファイルに対して行った操作の履歴である過去履歴情報を取得するステップと、
    前記電子ファイル情報のパラメータに定められた重みを取得するステップと、
    前記過去履歴情報と、前記電子ファイル情報と、前記重みとに基づいて、前記選択された電子ファイルに実行される操作を予測するステップと、を備えたことを特徴とする情報処理方法。
  13. 前記電子ファイルに実行される操作を予測するステップは、
    前記選択された電子ファイルと前記過去履歴情報を構成する各電子ファイルとの関連を、前記電子ファイル情報に基づいて前記パラメータごとに数値化するステップと、
    前記パラメータごとに数値化された関連を、前記過去履歴情報の操作内容が一致する電子ファイルごとに加算するステップと、
    前記加算する手段で加算された数値化された関連と前記パラメータごとに定められた重みとを乗算し、前記乗算されたパラメータごとに数値化された関連を操作内容ごとに積和演算するステップと、
    前記積和演算する手段で得られた操作内容ごとの数値化された関連に基づいて、前記電子ファイルに実行される所定数の操作を抽出するステップと、
    からなることを特徴とする請求項12に記載の情報処理方法。
  14. 電子ファイルが選択されると前記選択された電子ファイルと対応する電子ファイル情報を取得するステップと、
    電子ファイルに対して行った操作の履歴である過去履歴情報を取得するステップと、
    前記電子ファイル情報のパラメータに定められた重みを取得するステップと、
    前記過去履歴情報と、前記電子ファイル情報と、前記重みとに基づいて、前記選択された電子ファイルに実行される操作を予測するステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  15. 前記電子ファイルに実行される操作を予測するステップは、
    前記選択された電子ファイルと前記過去履歴情報を構成する各電子ファイルとの関連を、前記電子ファイル情報に基づいて前記パラメータごとに数値化するステップと、
    前記パラメータごとに数値化された関連を、前記過去履歴情報の操作内容が一致する電子ファイルごとに加算するステップと、
    前記加算する手段で加算された数値化された関連と前記パラメータごとに定められた重みとを乗算し、前記乗算されたパラメータごとに数値化された関連を操作内容ごとに積和演算するステップと、
    前記積和演算する手段で得られた操作内容ごとの数値化された関連に基づいて、前記電子ファイルに実行される所定数の操作を抽出するステップと、
    からなることを特徴とする請求項14に記載のプログラム。
  16. 画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を表示装置に表示する画像設定表示手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  17. 前記操作者が選択した設定を探知し、
    前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、
    前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知手段を有することを特徴とする請求項16に記載の情報処理装置。
  18. 画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別して表示装置に表示する画像設定表示手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  19. 前記操作者が選択した設定を探知し、
    前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、
    前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知手段を有することを特徴とする請求項18に記載の情報処理装置。
  20. 画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別せずに表示装置に表示する画像設定表示手段と、を有することを特徴とする情報処理装置。
  21. 前記操作者が選択した設定を探知し、
    前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、
    前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知手段を有することを特徴とする請求項20に記載の情報処理装置。
  22. 画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出ステップと、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を表示装置に表示する画像設定表示ステップと、を有することを特徴とする情報処理方法。
  23. 前記操作者が選択した設定を探知し、
    前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、
    前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知ステップを有することを特徴とする請求項22に記載の情報処理方法。
  24. 画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出ステップと、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別して表示装置に表示する画像設定表示ステップと、を有することを特徴とする情報処理方法。
  25. 前記操作者が選択した設定を探知し、
    前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、
    前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知ステップを有することを特徴とする請求項24に記載の情報処理方法。
  26. 画像形成のための1つ以上の設定の種類および設定の種類に対する選択候補を格納する画像設定候補格納手段と、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、操作者が選択した設定を格納する画像設定選択格納手段と、を有する情報処理装置における情報処理方法であって、前記情報処理装置が、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定候補格納手段に格納される選択候補から選択が予測される1つの候補を抽出し、抽出した候補を前記画像設定選択格納手段に格納する画像設定候補抽出ステップと、
    前記画像設定候補格納手段に格納された設定の種類について、前記画像設定選択格納手段に格納された前記選択した設定および前記画像設定候補格納手段により格納される選択候補を区別せずに表示装置に表示する画像設定表示ステップと、を有することを特徴とする情報処理方法。
  27. 前記操作者が選択した設定を探知し、
    前記操作者の選択に応じて、画像設定選択格納手段に格納する設定を変更し、
    前記操作者の選択の変更に応じて、表示装置上に表示する前記設定を、選択がなされた場合と選択がなされない場合とを視覚的に区別できる形で変更する画像設定選択探知ステップを有することを特徴とする請求項26に記載の情報処理方法。
  28. 請求項22から請求項23までの何れかに記載の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  29. 請求項24から請求項25までの何れかに記載の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  30. 請求項26から請求項27までの何れかに記載の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  31. 請求項22から請求項23までの何れかに記載の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  32. 請求項24から請求項25までの何れかに記載の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  33. 請求項26から請求項27までの何れかに記載の情報処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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