JP2007136847A - 画像形成装置及びミスト吸引ファンの駆動制御方法 - Google Patents

画像形成装置及びミスト吸引ファンの駆動制御方法 Download PDF

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Abstract


【課題】 吸引ファン駆動時における騒音を静音化する。
【解決手段】 制御装置30は、画像データの記録媒体への印字動作を制御する記録制御部31と、印字時のインク吐出量を算出する吐出量算出部33と、ミスト吸引ファン43の回転駆動を制御するミスト吸引ファン制御部35と、当該ミスト吸引ファン制御部35の制御信号を生成するミスト吸引ファン制御信号生成部34とを備える。ミスト吸引ファン制御信号生成部34は、吐出量算出部33が算出したインク吐出量に基づいて制御信号を生成し、ミスト吸引ファン制御部35は、生成された制御信号に基づいてミスト吸引ファンの回転状態を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像データに基づいて、複数のインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって画像を記録する画像形成装置に関し、詳しくは、印字中の空気中に浮遊したインクを吸引する吸引ファンの制御に関する。
複写機、ファクシミリなどの記録装置、あるいはコンピュータやワークステーションやワードプロセッサなどの出力機器として用いられるプリンタ、プロッタなどの画像形成装置は、画像情報に基づいて用紙等の記録媒体に画像(文字や記号を含む)を記録するよう構成されている。このような画像形成装置として、記録方式によって、インクジェット式、ワイヤドット式、感熱式、熱転写式、レーザービーム式等がある。
画像形成装置は、記録紙等の記録媒体にインクを吐出することによって画像(文字や記号を含む)を記録する。この画像形成装置としては、様々な画像形成装置の中で、記録媒体(記録媒体)の搬送方向(副走査方向)と交差する方向に主走査する記録方式を採るシリアルタイプの記録装置や、複数のノズルを記録媒体の全幅に亘ってライン状に配置してなる記録手段に対して記録媒体を搬送方向に移動させる記録方式を採る記録装置も知られている。
例えば、シリアルタイプの記録装置において、記録媒体に画像を形成する際は、光学式センサ等で記録紙サイズを検出した後、記録媒体搬送装置で搬送中の記録媒体を一時的に停止させ、キャリッジを所定方向に移動させながら、前記記録紙サイズにて規定された画像情報を担持した画像信号に基づいてノズルからインクを吐出し、記録媒体上の、ノズル群のインク吐出口に向き合う画像形成領域(バンド領域)に1バンド分の画像を形成する。
次いで、記録媒体を1バンド分の幅だけ搬送して停止させ、再び、キャリッジを上記所定方向に往復運動させながら、画像信号に基づいてノズル群からインクを吐出し、記録媒体上の、画像形成領域に位置する新たなバンド領域に画像全体を形成する。このような動作を繰り返すことにより、記録媒体上に1ページ分の画像を形成し、1ページ分の画像形成後、必要に応じて用紙後端をカットする。
また、複数のノズルを記録媒体の全幅に亘ってライン状に配置したノズルを備えた記録手段を用いる記録装置では、記録媒体を所定の記録位置にセットした後、ライン状に配置した記録手段によってライン状に印字を行い、所定量の紙送りを行った後にライン状の印字を行う動作を繰り返すことによって、記録媒体上に画像を記録する。
上記インクジェット記録装置にて印字を行う際、ノズルから吐出されたインクの中で、一部は出力用紙に付着せず、空気中を浮遊するものがある。このように、インク吐出による印字中に、空中に浮遊するインク成分をミストと呼んでいる。
このミストを何の処置も施さずそのまま放置しておくと、記録装置の機内がミストによって汚染される。又、キャリッジユニットの位置情報を知る手段であるリニアスケールに多量のミストが付着すると、リニアスケールセンサが誤検知してキャリッジが誤動作する恐れがある。
このようなミストによる記録機内の汚染やキャリッジの誤動作を防止するために、現状の製品ではミストを回収する吸引ファンが設けられている。印字を開始する前にミスト吸引ファンの駆動をオン状態とし、印字終了後、例えば、1分等の所定時間が経過してから駆動をオフ状態にするといったミスト吸引ファン制御を行い、これによって、インクが吐出された時にミストの吸引を行っている。
しかしながら、吸引ファン駆動時には、ファンの回転による風切り音等の騒音が問題となっており、吸引ファン駆動時の静音化が必要とされている。
そこで、本発明は、上述した問題を解決するものであり、吸引ファン駆動時における騒音を静音化することを目的とする。
本発明の画像形成装置は、画像データに基づいて、複数のインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって画像を記録する画像形成装置において、画像データに応じてインクの吐出を制御する制御装置と、印字中に空中に浮遊したインクのミストを吸引するミスト吸引ファンとを備えた構成とし、制御装置は印字時のインク吐出量に応じてミスト吸引ファンの回転状態を制御する。
本願の発明者は、印字中に発生するミストは、印字中において必ずしも一定量発生するわけではなく、印字する画像データに依存することを見出した。本願発明は、この見地に鑑み、ミスト吸引ファンを制御することによって、吸引ファンの駆動に伴って発生する騒音を低減する。
本発明の画像形成装置は、従来の制御のように、ミスト吸引ファンを、ミスト吸引ファンを停止するオフ状態(0%駆動)と吸引ファンを駆動するオン状態(100%駆動)とのオンオフ制御によって行うのではなく、パルス幅制御(PWM制御)により0%〜100%の間でデューティ制御によって行うことにより、印字の密度や印字を行うヘッドの駆動頻度に相当する画像データの印字デューティに基づいてミスト吸引ファンの制御を行う。
このデューティ制御により、印字デューティが低い画像データを印刷する場合には、ミスト吸引ファンの回転数や駆動時間を抑えることができ、ミスト吸引ファンの駆動時の騒音を抑えることができる。印字デューティが低い画像データを印刷の場合には、吐出されるミストの量は少ないため、ミスト吸引ファンの回転数や駆動時間を抑える制御によっても十分にミストを吸引することができる。制御装置は印字時に発生するインク吐出量に見合った回転状態にミスト吸引ファンを制御することで、ミスト吸引ファンの駆動によって生じる騒音を低減することができる。
本発明の制御装置は、画像データの記録媒体への印字動作を制御する記録制御部と、印字時のインク吐出量を算出する吐出量算出部と、ミスト吸引ファンの回転駆動を制御するミスト吸引ファン制御部と、当該ミスト吸引ファン制御部の制御信号を生成するミスト吸引ファン制御信号生成部とを備える。ミスト吸引ファン制御信号生成部は、吐出量算出部が算出したインク吐出量に基づいて制御信号を生成し、ミスト吸引ファン制御部は、生成された制御信号に基づいてミスト吸引ファンの回転状態を制御する。
本発明は、印字中のインクの吐出量と印字時におけるドット数との間に線形の関係があることを見出し、この関係に基づき、印字中のインクの吐出量を印字時のドット数を計数することで算出する。本発明の吐出量算出部はドットカウンタ手段を備え、これによって記録制御部から出力される印字時のドット数を計数してインク吐出量を算出する。
ミスト吸引ファン制御信号生成部は、印字デューティとして算出する印字デューティ計算手段と、算出した印字デューティに基づいて制御信号を生成する制御信号生成手段とを備える。ここで、印字デューティは、ヘッドの各色のノズルが100%で印字したときのインク吐出量に対する、画像データを印字したときのインク吐出量の比率であり、最大のインク吐出量に対する、画像データの印字により発生するミストの発生量の比率を表している。制御信号を印字デューティに基づいて生成することによって、実際に発生するインクの吐出量に応じてミスト吸引ファンを駆動し、不必要な高速回転や、長時間回転を抑制して、騒音を低減させることができる。
印字デューティ計算手段は、画像データのデータ長を表すドット数と各ヘッドのノズル数との積により、ヘッドの全ノズルが100%で印字したときのインク吐出量を求め、ドットカウンタ手段が算出する各ヘッドのドット数の和により、画像データを印字したときのインク吐出量を求め、求めた和を積で除算することにより、印字デューティを算出する。
また、印字デューティ計算手段は、各色のノズルのドット数に各ノズルに設定した所定係数を乗じて重み付けを行った値の和を求めることにより、画像データを印字したときのインク吐出量を求めてもよい。このように、各色のノズルのドット数に重み付けを行うことで、ノズルからのインクの吐出量特性に適用させることができる。例えば、色によりインクの吐出量が異なる場合には、吐出量特性に応じて重み付けの係数を設定することで、ドット数を一律に扱う場合よりも印字デューティを小さく設定することができ、騒音をさらに低減させることができる。
制御信号生成手段は、ミスト吸引ファンの回転速度をパルス幅制御する駆動信号のPWM比率を定めるミスト吸引ファンデューティを生成する吸引ファンデューティ生成手段、又は、ミスト吸引ファンの回転駆動時間を生成する回転駆動時間生成手段とすることができる。吸引ファンデューティ生成手段によればミスト吸引ファンの回転速度を制御することができ、回転駆動時間生成手段によればミスト吸引ファンの回転駆動時間を制御することができる。
また、本発明のミスト吸引ファン制御信号生成手段は、印字デューティに対する制御信号の関係を定めるパラメータを設定するパラメータ設定手段を備える。
制御信号生成手段はこのパラメータ設定手段で設定されたパラメータに応じて印字デューティに対して制御信号を生成することができ、パラメータを変えることで印字デューティを変更することができる。
パラメータ設定手段は、ヘッドを主走査方向に移動するスキャン速度をパラメータとすることができる。スキャン速度をパラメータとした場合には、吸引ファンデューティ生成手段は、スキャン速度の大小に応じて印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティを生成する。
例えば、スキャン速度が高速である場合には、印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティの比率を大きく設定するパラメータとすることで、印字デューティが小さい場合でもミスト吸引ファンの回転速度を高めてミストの吸引を速めて、高速スキャンに対応させる。
また、スキャン速度が低速である場合には、印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティの比率をさく小さく設定するパラメータとすることで、印字デューティが大きい場合でもミスト吸引ファンの回転速度を高速スキャン時と比較して低く抑え、低速スキャンに対応させる。
パラメータ設定手段は、上記の他に、バンド数又は時間幅をパラメータとすることができる。バンド数又は時間幅をパラメータとした場合には、吸引ファンデューティ生成手段は、バンド数又は時間幅に応じてミスト吸引ファンデューティを生成する時間幅を変更する。
ここで、バンド数は1バンド又は複数バンドとすることができる。吸引ファンデューティ生成手段は、1バンド印字毎又は複数バンドを単位としてミスト吸引ファンデューティを生成する。これによって、ミスト吸引ファンの駆動制御の間隔をバンド単位で設定することができる。例えば、濃淡や色彩の変化が短い幅で変化する画像データの場合には、1バンド印字毎にミスト吸引ファンデューティを生成して、画像変化への対応を良好とすることができる。また、濃淡や色彩の変化が長い幅で変化する画像データの場合には、複数バンド印字を単位としてミスト吸引ファンデューティを生成したとしても、画像変化への対応を良好とすることができる。
また、制御信号生成手段は複数の態様により制御信号を生成することができる。第1の態様では、制御信号を累積して平均値を求め、求めた平均値をミスト吸引ファン制御部への制御信号とする。平均値は、過去の累積値と最新の制御信号とにそれぞれ所定係数を乗じて重み付けを行って得られた値を平均して求めてもよい。
また、第2の態様では、制御信号生成手段は、平均値と最新の制御信号とを比較し、平均値が最新の制御信号よりも大きいときには平均値を制御信号とし、平均値が最新の制御信号よりも小さいときには最新の制御信号をミスト吸引ファン制御部への制御信号とする。
第1の態様によれば、平均値を採ることで、画像データの変化に対してミスト吸引ファンの回転速度を過剰に変化させることを抑制することができ、頻繁な回転速度調整によって生じる不快さを避け、回転速度の円滑な制御を行うことができる。
第2の態様によれば、平均値と最新の制御信号とを適宜用いることで、急激なインクの吐出に対しても対応することができ、回転速度の円滑な制御と迅速な制御との両特性を備えることができる。
また、本発明のインクジェット画像形成におけるミスト吸引ファンの駆動制御方法は、画像データに基づいて、複数のインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって画像を記録するインクジェット画像形成において、印字中に空中に浮遊したインクのミストを吸引するミスト吸引ファンの駆動制御方法において、画像データからインクの吐出量を算出する工程と、算出した吐出量に応じてミスト吸引ファンの回転状態を制御する工程と、吐出量が少ないときには、ミスト吸引ファンの回転速度又は回転駆動時間を抑制する工程を備える。
以上述べたように、本発明によれば、印字デューティの低いデータを印刷する場合において、ミスト吸引ファンデューティを抑えることにより、ファンモータ駆動時に発生する騒音を低減し、吸引ファン駆動時における騒音を静音化することができる。
また、ファン駆動時の消費電力を抑えることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図を用いて説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、本願発明の範囲を制限するものではない。従って、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
本発明を適用するのに好適なインクジェット記録装置の一実施例として、インクジェット記録装置の簡単な模式図を図1〜図3に示す。図1は画像形成装置の正面図を示し、図2は横方向から見た図を示し、図3は上方向から見た図を示している。
インクジェット記録装置において、複数のヘッドはそれぞれのインク吐出口17を有し、キャリッジ15に搭載されている。キャリッジ15は図示しないガイドに沿って主走査方向に移動可能に支持され、当該キャリッジ15の往復動作は、モータ11により回転駆動されるプーリ12に懸架されたベルト13により行われる。
図2,図3において、キャリッジ15には、記録紙19の端部を測定する光学式(フォト)センサユニット18、及びカッターユニット24が搭載されている。また、プラテン20にはカット紙のロード時にカット紙の後端を検出する光学式センサユニット21、及び用紙切断時にカッターユニット24の刃が通過するカッター溝25が設けられている。
キャリッジ15はリニアスケールセンサ16を搭載し、リニアスケール14がキャリッジ15の走査方向に沿って配置されている。リニアスケールセンサ16はリニアスケール14が有するスリットを検知し、これによってキャリッジ15の走査位置を検出する。
キャリッジ15に搭載されるヘッドのインク吐出口17からは、所定のタイミングでインクが吐出される。インク吐出のタイミングはキャリッジ15の走査位置に基づいて定められ、主として、リニアスケール14とリニアスケールセンサ16からなるリニアエンコーダの出力に基づいて管理される。例えば、キャリッジ15がリニアスケール14上のある地点を通過した時点でインクの吐出制御を開始し、キャリッジ15がリニアスケール14の特定のスリットを通過するタイミングに従ってインク吐出口17から各色インクを吐出し、リニアスケール14上のある地点を通過した時点で、インクの吐出制御を終了する、といった制御を行う。
また、上記インクの吐出開始および終了位置は光学式センサ18,21によって検出された用紙位置および設定余白量等によって制限され、予め作成された画像データに基づいて設定される。
上記構成により、画像形成装置は、複数のインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドを主走査方向に移動しながら、画像データに基づいて前記記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって1バンド分の画像を記録し、1バンド分の画像を記録し終えた後に、副走査方向に記録媒体を所定量搬送させる動作を繰り返すことによって、記録媒体に画像を記録する。
画像形成装置の動作はCPUにより制御することができる。
CPUは装置全体の動作を制御すると共に、システムバスを介して接続される各要素の制御を行う。システムバスに接続される要素としては、CPUの作業領域およびデータの一時記憶領域として利用されるRAM、画像形成装置を駆動するためのファームウェアプログラムや、ファームウェアプログラムを制御するためのブートプログラムが書き込まれ、CPUにより使用されるROM、外部のコンピュータ端末装置等と接続するためのインターフェース部(I/F)接続される、画像データはこのインターフェース部を介して転送される。
CPUは、ROMに書き込まれているプログラムを読み出して実行することにより各種処理を実現する。
また、システムバスには、ユーザによる画像形成装置の各種設定、当該設定の確認等を行うためのパネル操作部、その各種設定を格納するための不揮発性メモリ、印刷対象物に画像を記録するための印刷部が接続される。
図4は、本発明の画像形成装置が備える制御装置の構成例を示すブロック図である。
制御装置30は、記録制御部31,キャリッジ制御部32,吐出量算出部33,ミスト吸引ファン制御信号生成部34,ミスト吸引ファン制御部35を備える。
記録制御部31は、画像形成装置としての基本的な動作を制御する部分であり、外部入力処理、当該外部入力処理に基づく記録のための信号処理、及び記録動作機構の駆動処理などの制御を行い、記録ヘッド41の各ノズルからのインクの吐出制御を制御すると共に、キャリッジ制御32を介してキャリッジ42の動作を制御する。
制御装置30は、ミスト吸引ファン43の駆動を制御するための構成として、印字時のインク吐出量を算出する吐出量算出部33と、ミスト吸引ファン43の回転駆動を制御するミスト吸引ファン制御部35と、当該ミスト吸引ファン制御部35の制御信号を生成するミスト吸引ファン制御信号生成部34とを備える。
ミスト吸引ファン制御信号生成部34は、吐出量算出部33が算出したインク吐出量に基づいて制御信号を生成する。ミスト吸引ファン制御部35は、ミスト吸引ファン制御信号生成部34で生成された制御信号に基づいてミスト吸引ファン43の回転状態を制御する。
ミスト吸引ファン43の回転数の制御は、発生するミスト量の変化に伴って行う必要がある。しかしながら、発生するミストを測定するには特定の測定装置が必要となり、通常の状態では発生するミスト量を直接測定することは不可能である。
本発明者は、印字中のインクの吐出量と印字時におけるドット数との間、及び印字中のインクの吐出量と印字デューティとの間には線形の関係があることを見出した。ここで、印字デューティは、ヘッドの各色のノズルが100%で印字したときのインク吐出量に対する、画像データを印字したときのインク吐出量の比率であり、最大のインク吐出量に対する、画像データの印字により発生するミストの発生量の比率を表している。
上記線形関係から、印字デューティと吐出したインクがミストになる割合との間にも線形関係が存在する。
図5は、印字デューティと発生するミストの関係を示す概略図である。図5において、グラフの横軸は印字デューティ(%)を示し、縦軸は吐出したインクに対して空気中に分散するインク(ミスト)の割合(%)を示している。なお、ここで印字デューティは全6色(Bk:ブラック、C:シアン、Lc:ライトシアン、M:マゼンタ、Lm:ライトマゼンタ、Y:イエロー)の各ノズルがそれぞれ最大の吐出量で吐出した場合を600%(100%×6)としている。
図5では、印字デューティが108%のとき吐出したインクの1.0%がミストとなり、印字デューティが216%のとき吐出したインクの1.3%がミストとなることを示している。
また、印字中のインク吐出量は印字時のドット数に比例するため、上記した印字デューティは印字時のドット数により求めることができる。
したがって、印字デューティと発生するミスト量はほぼ比例の関係にあるため、印字デューティに対してミスト吸引ファンの回転数を制御することにより、発生するミスト量を直接測定する場合と同等の効果を得ることができる。
そこで、吐出量算出部33は、上記関係に基づき、印字中のインクの吐出量を印字時のドット数を計数することで算出する。吐出量算出部33はドットカウンタ手段33aを備え、これによって記録制御部31から出力される印字時のドット数を計数してインク吐出量を算出する。
ミスト吸引ファン制御信号生成部34は、印字デューティとして算出する印字デューティ計算手段34aと、算出した印字デューティに基づいて制御信号を生成する制御信号生成手段34bとを備える。
印字デューティ計算手段34aは、画像データのデータ長を表すドット数と各ヘッドのノズル数との積により、ヘッドの全ノズルが100%で印字したときのインク吐出量を求め、ドットカウンタ手段が算出する各ヘッドのドット数の和により、画像データを印字したときのインク吐出量を求め、求めた和を積で除算することにより、印字デューティを算出する。
図4のブロック図に示すように、画像データが記録制御部31に画像データが送信されと、例えば1バンド分の印字を行う場合には、画像データ長に基づいて印字開始処理、キャリッジ及び搬送系(図示していない)の駆動処理、ドットカウントの開始処理を行って、1バンド分のデータを印刷する。ドットカウント部33aは、各色の吐出ドット数を計数する。
印字デューティ計算手段34aは、印刷が終了すると記録制御部31から印刷した画像データ長(ドット)を取得し、ドットカウント部33aから計数した各色の吐出ドット数を取得し、印字デューティxを算出する。
印字デューティxの算出は、例えば以下のようにして行う。画像データ長をm(dot)、ヘッドの各色のノズル数をn(ノズル)、各色のドットカウント値をBk:a(dot)、C:b(dot)、Lc:c(dot)、M:d、Lm:e(dot)、Y:f(dot)とすると、印字デューティxは
x =((a+b+c+d+e+f)/(m×n))× 100 (%)
により得られる。
また、印字デューティ計算手段34aは、各色のノズルのドット数に各ノズルに設定した所定係数を乗じて重み付けを行った値の和を求めることにより、画像データを印字したときのインク吐出量を求めてもよい。
例えば、各色のBk、C、Lc、M、Lm、Yに対してそれぞれ係数k1〜k6を設定した場合には印字デューティxは、
x =((a・k1+b・k2+c・k3+d・k4+e・k5+f・k6)/(m×n))× 100 (%)
となり、これら係数k1〜k6によって重み付けを行うことができる。
各色のノズルのドット数に重み付けを行うことによって、ノズルからのインクの吐出量の特性に合わせた設定を行うことができる。例えば、色によりインクの吐出量が異なる場合には、その吐出量特性に応じて重み付けの係数を設定することで、ドット数を一律に扱う場合よりも印字デューティを小さく設定することができ、騒音をさらに低減させることができる。
制御信号生成手段34bは、ミスト吸引ファン43の回転速度をパルス幅制御する駆動信号のPWM比率を定めるミスト吸引ファンデューティを生成する吸引ファンデューティ生成手段34b1、又は、ミスト吸引ファン43の回転駆動時間を生成する回転駆動時間生成手段34b2とすることができる。吸引ファンデューティ生成手段によればミスト吸引ファンの回転速度を制御することができ、回転駆動時間生成手段によればミスト吸引ファンの回転駆動時間を制御することができる。
以下、吸引ファンデューティ生成手段が行うミスト吸引ファンデューティの生成について説明する。
図6は、印字デューティと、ミストを吸引するに効果的な吸引ファンの回転数との関係を表し、横軸は印字デューティ(%)を示し、縦軸はミスト吸引ファンのPWMデューティ(%)を示している。
ミスト吸引ファン43をPWM(パルス幅モジュレーション)制御により駆動する場合には、回転数の制御はPWM信号により行われる。ここでは、ミスト吸引ファン43を制御するPWM信号は、ミスト吸引ファンPWMデューティ(以下、PWMデューティと呼ぶ)により設定される。
PWM制御によるファン制御では、ある程度の大きさを持つPWMデューティにより駆動しなければ安定した回転数を得ることができない。これは、小さいPWMデューティの場合には、ミスト吸引ファン43に供給される駆動電流の時間幅の割合が少なくなるため、回転が不安定となるおそれがある。
そこで、ここでは一例として、印字デューティが30%のときにPWMデューティを60%とする駆動条件を下限の駆動条件とし、印字デューティ230%が以上のときにPWMファンデューティを100%とする駆動条件を上限の駆動条件としている。
なお、PWMファンデューティ100%は、駆動電流が供給される時間幅が100%であることを意味しているため、100%がPWMファンデューティの上限値となる。
吸引ファンデューティ生成手段34b1は、印字デューティ計算手段34aで算出した印字デューティxに基づいてミスト吸引ファンデューティyを求める。
図6に示す関係から、印字デューティが30%以下であればPWMファンデューティは60%であり、印字デューティが230%以上であればPWMファンデューティ100%である。
また、印字デューティが30%〜230%の場合には、図6に示す関係から、印字デューティ30%から230%の変化量は200%であるのに対して、ミスト吸引ファンPWMデューティは60%から100%に変化するため、その変化量は40%である。
したがって、印字デューティが30%〜230%の間で変化する場合には、グラフの傾きは0.2(=40%/200%)であるため、印字デューティが30%〜230%の範囲におけるミスト吸引ファンPWMデューティへの変換係数は0.2となる。
これにより、印字デューティxが30%〜230%の範囲にあるとき、吸引ファンPWMデューティyは以下の式によって得られる。
y =(x − 30)× 0.2 + 60 (%)
となる。
以下、一数値例を用いて説明する。一数値例として、画像データ長m:28327(dot)、ノズル数n:1280(ノズル)、各色ドットカウント値、Bk:4022738(dot)、C:5632836(dot)、Lc:6327973(dot)、M:2649327(dot)、Lm:3829139(dot)、Y:2682913(dot)とすると、
印字デューティxは
x =((4022738+5632836+6327973+2649327+3829139+2682913)
/(28327×1280))×100≒69.35(%)
となる。
この印字デューティx(=69.35)は30 ≦ 69.35 ≦ 230(%)の範囲にあるため、前記した吸引ファンPWMデューティyの式から、設定する吸引ファンPWMデューティyは、
y =(69.35−30)×0.2+60=67.87(%)
が得られる。
このPWMデューティyをもとにして、ミスト吸引ファン制御部35からミスト吸引ファン43にPWM信号を送ることにより、ミスト吸引ファン43の回転数を制御する。
図7,図8はミスト吸引ファン制御信号生成手段による動作例を説明するためのフローチャート及びタイミングチャートである。
記録制御部31は、入力した画像データに基づいて1バンド分あるいは数バンド分のデータを生成し(図8(a))、記録ヘッド41に送ると共にキャリッジ制御部32に送ってキャリッジ42を駆動して印字を行う(S1)(図8(b))。
吐出量算出部33は、記録制御部31から画像データ長(ドット数)mを取得し、ドットカウンタ手段33aで各色のドット数を計数する(S2)。印字デューティ計算手段34aは、ドットカウンタ手段33aから計数したドット数a〜fを吐出量として取得し(S3)、印字デューティxを算出する(S4)(図8(c))。
制御信号生成手段34bの吸引ファンデューティ生成手段34b1は、算出した印字デューティxを用いてミスト吸引ファンデューティyを算出する(S5)(図8(d))。
ミスト吸引ファン制御部35は、吸引ファンデューティ生成手段34b1で算出したミスト吸引ファンデューティyに基づいてPWM信号を算出し(S6)、ミスト吸引ファン43に送る(S7)。ミスト吸引ファン43は、送られたPWM信号に基づいて回転駆動する(S8)(図8(e))。上記各工程を、印字が終了するまで繰り返す(S9)。
上記したように、印字デューティをもとにミスト吸引ファンPWMデューティを設定することにより、発生するミスト量に応じた最適なミスト吸引ファン回転数を制御することができる。
なお、上記例では、印字デューティからファンPWMデューティを求める際に演算式によって導出を行っているが、印字デューティをインデックスとしてファンPWMデューティを求めるデータテーブルを用意しておき、このデータテーブルを用いて変換を行うことにより求めても良い。
また、上記例では、1バンド印字毎にPWMデューティの更新を行っているが、更新は複数バンドに一度、もしくは印字中の所定の時間毎等で行っても良い。
ミスト吸引ファン制御信号生成手段34は、印字デューティに対する制御信号の関係を定めるパラメータを設定するパラメータ設定手段34cを備える構成とすることができる。
制御信号生成手段34bは、このパラメータ設定手段34cで設定されたパラメータに応じて印字デューティに対して制御信号を生成し、パラメータを変えることで印字デューティを変更することができる。
パラメータ設定手段34cは、例えばヘッドを主走査方向に移動するスキャン速度をパラメータとすることができる。スキャン速度をパラメータとした場合には、吸引ファンデューティ生成手段34b1は、スキャン速度の大小に応じて印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティを生成する。
パラメータ設定手段34cは、バンド数又は時間幅をパラメータとすることができ、これによってバンド数又は時間幅に応じてミスト吸引ファンデューティを生成する時間幅を変更する。ここで、バンド数は1バンド又は複数バンドとすることができる。
吸引ファンデューティ生成手段34b1は、1バンド印字毎又は複数バンドを単位としてミスト吸引ファンデューティを生成することができ、これによって、ミスト吸引ファンの駆動制御の間隔をバンド単位で設定することができる。例えば、濃淡や色彩の変化が短い幅で変化する画像データに場合には、1バンド印字毎にミスト吸引ファンデューティを生成して、画像変化への対応を良好なものとし、また、濃淡や色彩の変化が長い幅で変化する画像データに場合には、複数バンド印字を単位としてミスト吸引ファンデューティを生成することで画像変化への対応を良好なものとすることができる。
図9は、パラメータ設定手段による動作例を説明するためのフローチャートである。
前記S6のPWM信号の算出工程において、パラメータ設定手段においてスキャン速度のパラメータが高速に設定されているか、あるいは低速に設定されているかを判定する(S11)。
スキャン速度が高速のパラメータが設定されている場合には、図6に示すように、高速用のミスト吸引ファンデューティ特性を選択し(S12)、スキャン速度が低速のパラメータが設定されている場合には、図6に示すように、低速用のミスト吸引ファンデューティ特性を選択する(S13)。選択したミスト吸引ファンデューティ特性を用いてPWM信号を算出する(S14)。
印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティの比率を大きく設定するパラメータとすることで、印字デューティが小さい場合でもミスト吸引ファンの回転速度を高めてミストの吸引を速めて、高速スキャンに対応させることができ、また、スキャン速度が低速である場合には、印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティの比率を小さく設定するパラメータとすることで、印字デューティが大きい場合でもミスト吸引ファンの回転速度を高速スキャン時と比較して低く抑え、低速スキャンに対応させることができる。
制御信号生成手段34bがミスト吸引ファン43の回転駆動時間を生成する回転駆動時間生成手段34b2を備える場合には、ミスト吸引ファンの回転駆動時間を制御することによって、ミスト吸引ファンの駆動騒音を低減させることができる。
図10,図11は回転駆動時間生成手段による動作例を説明するためのフローチャート及びタイミングチャートである。
前記図7中のS1〜S3の工程と同様にして、記録制御部31は、入力した画像データに基づいて1バンド分あるいは数バンド分のデータを生成し(図11(a))、記録ヘッド41に送ると共にキャリッジ制御部32に送ってキャリッジ42を駆動して印字を行い(図11(b))、吐出量算出部33は、記録制御部31から画像データ長(ドット数)mを取得し、ドットカウンタ手段33aで各色のドット数を計数し、印字デューティ計算手段34aは、ドットカウンタ手段33aから計数したドット数a〜fを吐出量として取得する(S21)。
印字デューティ計算手段34aは印字デューティxを算出する(S22)(図11(c))。
制御信号生成手段34bの回転駆動時間生成手段34b2は、算出した印字デューティxを用いてミスト吸引ファンの駆動時間tを算出する(S23)(図11(d))。
ミスト吸引ファン制御部35は、回転駆動時間生成手段34b2で算出したミスト吸引ファンの駆動時間tをミスト吸引ファン43に送り、ミスト吸引ファン43は、送られた駆動時間tに基づいて回転駆動する(S24)(図11(e))。上記各工程を、印字が終了するまで繰り返す(S25)。
上記したように、印字デューティをもとにミスト吸引ファンの駆動時間を設定することにより、発生するミスト量に応じた最適なミスト吸引ファンの駆動時間を制御することができる。
本発明の制御信号生成手段は、上記した態様の他に、他の態様により制御信号を生成することができる。
一つの態様は、制御信号を累積して平均値を求め、求めた平均値をミスト吸引ファン制御部への制御信号とする態様である。なお、平均値は、過去の累積値の単なる平均値とする他に、過去の累積値と最新の制御信号とにそれぞれ所定係数を乗じて重み付けを行って得られた値を平均して求めてもよい。
図12,図13は平均値を用いてミスト吸引ファン制御を行う動作例を説明するためのフローチャート及びタイミングチャートである。
前記図7中のS1〜S4の工程と同様にして、記録制御部31は、入力した画像データに基づいて1バンド分あるいは数バンド分のデータを生成し(図13(a))、記録ヘッド41に送ると共にキャリッジ制御部32に送ってキャリッジ42を駆動して印字を行い(図13(b))、吐出量算出部33は、記録制御部31から画像データ長(ドット数)mを取得し、ドットカウンタ手段33aで各色のドット数を計数し、印字デューティ計算手段34aは、ドットカウンタ手段33aから計数したドット数a〜fを吐出量として取得して印字中のバンドの印字デューティxを算出し(S31)(図13(c))、制御信号生成手段34bの吸引ファンデューティ生成手段34b1は、算出した印字デューティxを用いて、現在印字中のバンドの吸引ファンデューティyを算出する(S32)(図13(d))。
吸引ファンデューティ生成手段34b1は、過去の所定数のバンド分の吸引ファンデューティの累積値を読み出し(S33)(図13(e))、読み出した吸引ファンデューティの累積値を用いてミスト吸引ファンデューティの平均値を算出する(S34)(図13(f))。
ミスト吸引ファン制御部35は、吸引ファンデューティ生成手段34b1で算出したミスト吸引ファンデューティの平均値を用いてミスト吸引制御を行う(図13(g))。ミスト吸引制御は、前記図7中のS6〜S8の工程により行うことができる(S35)。
ミスト吸引ファンデューティの累積値を更新した後(S36)、上記各工程を印字が終了するまで繰り返す(S37)。
上記したように、印字デューティをもとにミスト吸引ファンの駆動時間を設定することにより、発生するミスト量に応じた最適なミスト吸引ファンの駆動時間を制御することができる。
この態様によれば、平均値を採ることで、画像データの変化に対してミスト吸引ファンの回転速度を過剰に変化させることを抑制することができ、頻繁な回転速度調整によって生じる不快さを避け、回転速度の円滑な制御を行うことができる。
また、他の態様は、平均値と最新の制御信号とを比較し、平均値が最新の制御信号よりも大きいときには平均値を制御信号とし、平均値が最新の制御信号よりも小さいときには最新の制御信号をミスト吸引ファン制御部への制御信号とする態様である。
図14,図15は、ミスト吸引ファンデューティについて、現在値と平均値を選択してミスト吸引ファン制御を行う動作例を説明するためのフローチャート及びタイミングチャートである。
前記図7中のS1〜S4の工程と同様にして、記録制御部31は、入力した画像データに基づいて1バンド分あるいは数バンド分のデータを生成し(図15(a))、記録ヘッド41に送ると共にキャリッジ制御部32に送ってキャリッジ42を駆動して印字を行い(図15(b))、吐出量算出部33は、記録制御部31から画像データ長(ドット数)mを取得し、ドットカウンタ手段33aで各色のドット数を計数し、印字デューティ計算手段34aは、ドットカウンタ手段33aから計数したドット数a〜fを吐出量として取得して印字中のバンドの印字デューティxを算出し(S41)(図15(c))、制御信号生成手段34bの吸引ファンデューティ生成手段34b1は、算出した印字デューティxを用いて、現在印字中のバンドの吸引ファンデューティyを算出する(S42)(図15(d))。
吸引ファンデューティ生成手段34b1は、過去の所定数のバンド分の吸引ファンデューティの累積値を読み出し(S43)(図15(e))、読み出した吸引ファンデューティの累積値を用いてミスト吸引ファンデューティの平均値を算出する(S44)(図15(f))。
ミスト吸引ファン制御部35は、吸引ファンデューティ生成手段34b1で算出したミスト吸引ファンデューティの平均値と、現在処理中のバンドのミスト吸引ファンデューティとを比較する(S45)。
現在処理中のバンドのミスト吸引ファンデューティが過去の平均値よりも大きい場合には、現在処理中のバンドのミスト吸引ファンデューティでミスト吸引制御を行う(図15(g)中の回転速度1)。ミスト吸引制御は、前記図7中のS6〜S8の工程により行うことができる(S46)。
また、現在処理中のバンドのミスト吸引ファンデューティが過去の平均値よりも小さい場合には、ミスト吸引ファンデューティの平均値でミスト吸引制御を行う(図15(g)中の回転速度2)。
ミスト吸引制御は、前記図7中のS6〜S8の工程により行うことができる(S47)。
ミスト吸引ファンデューティの累積値を更新した後(S48)、上記各工程を印字が終了するまで繰り返す(S49)。
この態様によれば、平均値と最新の制御信号とを適宜用いることで、急激なインクの吐出に対しても対応することができ、回転速度の円滑な制御と迅速な制御との両特性を備えることができる。
本発明の画像形成装置の正面図である。 本発明の画像形成装置の横方向から見た図である。 本発明の画像形成装置の上方向から見た図である。 本発明の画像形成装置が備える制御装置の構成例を示すブロック図である。 印字デューティと発生するミストの関係を示す概略図である。 印字デューティと、ミストを吸引するに効果的な吸引ファンの回転数との関係を示す図である。 本発明のミスト吸引ファン制御信号生成手段による動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明のミスト吸引ファン制御信号生成手段による動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のパラメータ設定手段による動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の回転駆動時間生成手段による動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の回転駆動時間生成手段による動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の平均値を用いてミスト吸引ファン制御を行う動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明の平均値を用いてミスト吸引ファン制御を行う動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明のミスト吸引ファンデューティについて、現在値と平均値を選択してミスト吸引ファン制御を行う動作例を説明するためのフローチャートである。 本発明のミスト吸引ファンデューティについて、現在値と平均値を選択してミスト吸引ファン制御を行う動作例を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
11 モータ
12 プーリ
13 ベルト
14 リニアスケール
15 キャリッジ
16 リニアスケールセンサ
17 インク吐出口
18 光学式(フォト)センサユニット
19 記録紙
20 プラテン
21 光学式センサユニット
22,23 ローラ
24 カッターユニット
25 カッター溝
30 制御装置
31 記録制御部
32 キャリッジ制御部
33 吐出量算出部
34 ミスト吸引ファン制御信号生成部
34a 印字デューティ計算手段
34b 制御信号生成手段
34b1 吸引ファンデューティ生成手段
34b2 回転駆動時間生成手段
35 ミスト吸引ファン制御部
41 記録ヘッド
42 キャリッジ
43 ミスト吸引ファン

Claims (15)

  1. 画像データに基づいて、複数のインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって画像を記録する画像形成装置において、
    画像データに応じてインクの吐出を制御する制御装置(30)と、印字中に空中に浮遊したインクのミストを吸引するミスト吸引ファン(43)とを備え、
    前記制御装置(30)は、印字時のインク吐出量に応じて前記ミスト吸引ファン(43)の回転状態を制御することを特徴とする、画像形成装置。
  2. 前記制御装置(30)は、
    前記画像データの記録媒体への印字動作を制御する記録制御部(31)と
    印字時のインク吐出量を算出する吐出量算出部(33)と、
    前記ミスト吸引ファン(43)の回転駆動を制御するミスト吸引ファン制御部(35)と、
    前記ミスト吸引ファン制御部(35)の制御信号を生成するミスト吸引ファン制御信号生成部(34)とを備え、
    前記ミスト吸引ファン制御信号生成部(34)は、前記吐出量算出部(33)が算出したインク吐出量に基づいて制御信号を生成し、
    前記ミスト吸引ファン制御部(35)は、当該制御信号に基づいて前記ミスト吸引ファン(43)の回転状態を制御することを特徴とする、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記吐出量算出部(33)は、前記記録制御部31から出力される印字時のドット数を計数してインク吐出量を算出するドットカウンタ手段(33a)を備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. ミスト吸引ファン制御信号生成部(34)は、
    前記ヘッドの各色のノズルが100%で印字したときのインク吐出量に対する、前記画像データを印字したときのインク吐出量の比率を印字デューティとして算出する印字デューティ計算手段(34a)と、
    前記算出した印字デューティに基づいて前記制御信号を生成する制御信号生成手段(34b)とを備えることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記印字デューティ計算手段(34a)は、
    前記画像データのデータ長を表すドット数と各ヘッドのノズル数との積により、前記ヘッドの全ノズルが100%で印字したときのインク吐出量を求め、
    前記ドットカウンタ手段(33a)が算出する各ヘッドのドット数の和により、前記画像データを印字したときのインク吐出量を求め、
    前記和を前記積で除算することにより、前記印字デューティを算出することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記印字デューティ計算手段(34a)は、各色のノズルのドット数に各ノズルに設定した所定係数を乗じて重み付けを行った値の和を求めることにより、前記画像データを印字したときのインク吐出量を求めることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御信号生成手段(34b)は、
    ミスト吸引ファンの回転速度をパルス幅制御する駆動信号のPWM比率を定めるミスト吸引ファンデューティを生成する吸引ファンデューティ生成手段(34b1)、又は、ミスト吸引ファンの回転駆動時間を生成する回転駆動時間生成手段(34b2)であることを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  8. 前記印字デューティに対する制御信号の関係を定めるパラメータを設定するパラメータ設定手段(34c)を備え、
    前記制御信号生成手段(34b)は当該パラメータ設定手段(34c)で設定されたパラメータに応じて印字デューティに対して制御信号を生成することを特徴とする請求項4、5、7の何れかに記載の画像形成装置。
  9. 前記パラメータ設定手段(34c)は、ヘッドを主走査方向に移動するスキャン速度をパラメータとし、
    前記吸引ファンデューティ生成手段(34b1)は、当該スキャン速度の大小に応じて印字デューティに対するミスト吸引ファンデューティを生成することを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  10. 前記パラメータ設定手段(34c)は、バンド数又は時間幅をパラメータとし、
    前記吸引ファンデューティ生成手段(34b1)は、当該バンド数又は時間幅に応じてミスト吸引ファンデューティを生成する時間幅を変更することを特徴とする、請求項8に記載の画像形成装置。
  11. 前記バンド数は1バンド又は複数バンドであり、前記吸引ファンデューティ生成手段(34b1)は、1バンド印字毎又は複数バンドを単位としてミスト吸引ファンデューティを生成することを特徴とする、請求項10に記載の画像形成装置。
  12. 前記制御信号生成手段(34b)は、制御信号を累積して平均値を求め、当該平均値をミスト吸引ファン制御部への制御信号とすることを特徴とする、請求項4乃至11の何れかに記載の画像形成装置。
  13. 前記平均値は、過去の累積値と最新の制御信号とにそれぞれ所定係数を乗じて重み付けを行って得られた値を平均して求めることを特徴とする、請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御信号生成手段(34b)は、前記平均値と最新の制御信号とを比較し、
    前記平均値が最新の制御信号よりも大きいときには平均値を制御信号とし、
    前記平均値が最新の制御信号よりも小さいときには最新の制御信号をミスト吸引ファン制御部への制御信号とすることを特徴とする、請求項12又は13に記載の画像形成装置。
  15. 画像データに基づいて、複数のインク吐出ノズルを備えた記録ヘッドから記録媒体にインクを吐出することによって画像を記録する画像形成において、印字中に空中に浮遊したインクのミストを吸引するミスト吸引ファンの駆動制御方法において、
    画像データからインクの吐出量を算出し、
    当該算出した吐出量に応じてミスト吸引ファンの回転状態を制御し、
    吐出量が少ないときには、ミスト吸引ファンの回転速度又は回転駆動時間を抑制することを特徴とする、画像形成におけるミスト吸引ファンの駆動制御方法。
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