JP2007134166A - 極端紫外光光源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】集光光学系に付着、堆積したスズおよび/またはスズ化合物のデブリを除去する手段を備えた、スズを極端紫外光放射種に用いた極端紫外光光源装置を提供すること。
【解決手段】容器10内に極端紫外光放射種であるスズを導入するために、スズなどの原料を供給する原料供給手段と、容器10内で原料を加熱・励起して高密度高温プラズマを発生させる加熱・励起手段11,12,13と、上記プラズマから放射される極端紫外光を反射して集光する集光光学手段2と、集光光学手段2を介して極端紫外光を取り出す取り出し部7と、容器10に接続された排気手段9とを有する極端紫外光光源装置において、集光光学手段2を加熱して集光光学手段2に付着、堆積したスズなどを液化する加熱手段8と、液化したスズなどを集光光学手段2から除去する除去手段5a、5b・・・とを備えた極端紫外光光源装置である。
【選択図】図1

Description

本発明は、極端紫外光を放射する極端紫外光光源装置に関する。より詳細には、集光鏡に付着、堆積して極端紫外光の反射を妨げるデブリを除去し、集光鏡を長寿命化させるための除去手段を備えた極端紫外光光源装置に関する。
半導体集積回路の微細化、高集積化につれて、その製造用の投影露光装置においては解像力の向上が要請されている。その要請に応えるため、露光用光源の短波長化が進められており、エキシマレーザ装置に続く次世代の半導体露光用光源として、波長13〜14nm、特に、波長13.5nmの極端紫外光(以下、EUV(Extreme Ultra Violet)光ともいう)を放出する極端紫外光光源装置(以下、EUV光光源装置ともいう)が開発されている。
EUV光光源装置においてEUV光を発生させる方法はいくつか知られているが、そのうちの1つにEUV光放射種を加熱・励起することにより高密度高温プラズマを発生させ、このプラズマから放出されるEUV光を取り出す方法がある。
このEUV光光源装置は、高密度高温プラズマの生成方式により、LPP(Laser Produced Plasma,レーザ生成プラズマ)方式とDPP(Discharge Produced Plasma,放電生成プラズマ)方式とに大きく分けられる。
LPP方式のEUV光光源装置は、EUV光放射種を含む原料からなるターゲットにレーザ光を照射することでレーザアブレーションにより高密度高温プラズマを生成し、そこから放射されるEUV光を利用するものである。
一方、DPP方式のEUV光光源装置は、EUV光放射種を含む原料が供給された電極間に、高電圧を印加することで放電により高密度高温プラズマを生成し、そこから放射されるEUV光を利用するものである。DPP方式のEUV光光源装置における放電方式には、Zピンチ方式、キャピラリー放電方式、プラズマフォーカス方式、ホローカソードトリガーZピンチ方式などがある。DPP方式のEUV光光源装置は、LPP方式のEUV光光源装置と比較して、光源装置の小型化、光源システムの消費電力が小さいといった利点あり、実用化への期待も大きい。
上記した両方式のEUV光光源装置において、波長13.5nmのEUV光を放出する放射種、すなわち、高密度高温プラズマの原料として、現在、10価前後のキセノン(Xe)イオンとスズ(Sn)イオンが知られている。このうち、スズは、高密度高温プラズマの発生に必要な電気入力と波長13.5nmのEUV光出力との比、すなわちEUV変換効率(=光出力/電気入力)がキセノンより数倍大きく、量産型大出力EUV光源の放射種として有力視されている。例えば、特許文献1に示されるように、EUV光放射種であるスズを放電部に供給するための原料としてガス状のスズ化合物(例えば、スタナンガス:SnHガス)を使ったEUV光源の開発が進められている。
しかしながら、スズは、蒸気圧が低く室温では固体であり、光源チャンバ内に導入されるスズおよび/またはスズ化合物を加熱・励起して高密度高温プラズマを発生させる際に、スズに起因する大量のデブリが発生するという問題がある。
EUV光光源装置は、光源チャンバ内で発生させた高密度高温プラズマから放出されるEUV光を、光源チャンバ内に配置された集光鏡を介して外部に放出するが、この集光鏡に、スズに起因するデブリが付着した場合、集光鏡の波長13.5nmのEUV光に対する反射率が低下し、結果として、外部に放出されるEUV光出力が低下する。
この問題を解決するために、デブリを遮蔽、捕獲し、EUV光のみを透過する技術が開発されている。特に、ガスカーテンおよびデブリトラップと呼ばれる2つの方法がよく知られており、前者は浮遊しているデブリに向けて不活性ガスなどの高速ガス流を噴射することにより、デブリを減速あるいは飛行軌道を変化させるものであり、後者は集光鏡へ向かうEUV光を遮蔽しないように光路に沿って金属箔を配置し、その近傍を通過するデブリをトラップ内壁面に吸着するものであり、双方ともに後段に位置する集光鏡へデブリが到達することを防ぐためのものである。
一方、特許文献2には、集光鏡などの光学素子に付着、堆積した汚染を除去する方法が開示されている。
特開2004−279246号公報 特許第3601089号公報
しかしながら、上記のガスカーテンやデブリトラップを用いても、現実には、十分にデブリを捕獲することができず、結果として、デブリの集光鏡への付着は免れない。そのため、EUV光放射種としてスズを使うには、集光鏡に付着、堆積したスズを光源動作中または休止中に除去して、集光鏡の反射率を維持することが、必要不可欠である。
上記特許文献2に記載の方法は、X線装置において汚染物質である亜鉛に対し、汚染物質(亜鉛)の蒸発速度が堆積速度より大きくなるように、X線光学素子を300℃まで加熱することによって汚染を除去するものである。しかしながら、本願で着目しているスズは亜鉛よりも蒸気庄が低いため、堆積速度を上回る蒸発速度を得るには、亜鉛の場合に比べて集光鏡を高温にまで加熱する必要があるが、その際に、集光鏡の熱変形および集光鏡反射膜の変質などが考えられるため、この方法はスズの除去には適さない。
本発明の目的は、上記の問題点に鑑み、集光鏡に付着、堆積したデブリを除去する新規の手段を備えたEUV光光源装置を提供することにある。
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような手段を採用した。
第1の手段は、高密度高温プラズマが発生する容器と、この容器内に、極端紫外光放射種であるスズを導入するために、スズおよび/またはスズ化合物を含む原料を供給する原料供給手段と、上記容器内で上記供給された原料を加熱・励起して高密度高温プラズマを発生させる加熱・励起手段と、上記高密度高温プラズマから放射される極端紫外光を反射して集光する集光光学手段と、上記集光光学手段を介して極端紫外光を取り出す極端紫外光取り出し部と、上記容器に接続された排気手段とを有する極端紫外光光源装置において、上記集光光学手段を加熱して該集光光学手段に付着、堆積したスズおよび/またはスズ化合物を液化する加熱手段と、上記液化したスズおよび/またはスズ化合物を、上記集光光学手段から除去する除去手段とを備えたことを特徴とする極端紫外光光源装置である。
第2の手段は、第1の手段において、上記除去手段により上記集光光学手段から除去されたスズおよび/またはスズ化合物を捕集する捕集手段を設けたことを特徴とする。
第3の手段は、第1の手段または第2の手段において、上記除去手段は、上記集光光学手段の極端紫外光を反射する面にガスを吹き付けるガス吹き付け手段であることを特徴とする。
第4の手段は、第1の手段または第2の手段において、上記除去手段は、上記集光光学手段を振動させる振動手段であることを特徴とする。
第5の手段は、第1の手段または第2の手段において、上記除去手段は、上記集光光学手段の極端紫外光を反射する面にガスを吹き付けるガス吹き付け手段および上記集光光学手段を振動させる振動手段であることを特徴とする。
第6の手段は、第3の手段乃至第5の手段のいずれか1つの手段において、上記集光光学手段と上記極端紫外光取り出し部との間に、ガスを吹き付けるガス吹き付け手段が設けられていることを特徴とする。
第7の手段は、第4の手段または第5の手段において、上記集光光学手段と上記極端紫外光取り出し部との間に、シャッタが設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、加熱・励起手段から放出されるデブリに含まれるスズおよび/またはスズ化合物が集光光学手段に付着、堆積しても、速やかに取り除くことができ、集光光学手段のEUV光反射率を良好に維持することができ、集光光学手段をスズが液化する温度までにしか加熱しないので、集光光学手段の熱変形や反射膜の変質などを防ぐとともに長寿命化を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、集光光学手段から除去されたスズおよび/またはスズ化合物を、装置内に散乱させることなく、捕集手段により装置内に貯めておくことができ、定期整備などにより極端紫外光光源装置を完全に停止させた際に、捕集手段に貯まったスズおよび/またはスズ化合物を取り出すことができる。
請求項3に記載の発明によれば、集光光学手段の光反射面に沿ってガスを吹き付けることにより、粒状の液化したスズおよび/またはスズ化合物を、ガスの風圧によって集光光学手段の風下側に移動させ、集光光学手段の端部から落下させて除去することができる。
請求項4に記載の発明によれば、集光光学手段を振動させることにより、粒状になった液化したスズおよび/またはスズ化合物を、集光光学手段の表面を重力方向に移動させ、集光光学手段下端から振るい落すことにより、集光光学手段からスズおよび/またはスズ化合物を除去することができる。
請求項5に記載の発明によれば、風圧と振動との相乗効果により、より一層効果的に集光光学手段からスズおよび/またはスズ化合物を除去することができる
請求項6に記載の発明によれば、ガス吹き付け手段でガスを吹き付けることにより、極端紫外光取り出し部を通過して露光機側に飛散するスズおよび/またはスズ化合物を遮断することができ、露光機側への2次汚染を未然に防ぐことができる。
請求項7に記載の発明によれば、極端紫外光取り出し部を通過して露光機側に飛散するスズおよび/またはスズ化合物を遮断することができ、露光機側への2次汚染を未然に防ぐことができる。
本発明の第1の実施形態を図1および図2を用いて説明する。
図1は、本実施形態の発明に係るDPP方式のEUV光光源装置の構成を示す図、図2(a)は、光反射面の裏側にヒータ8を取り付けた集光鏡2の外観図、図2(b)は、EUV光入射側にヘリウムガスを吹き付けるクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5hを取り付けた集光鏡2の断面図である。
図1において、真空容器である光源チャンバ10内には、例えば、第一電極11と第二電極12が、絶縁体13を挟んで配置される。このように配置された第一電極11、第二電極12、絶縁体13は、EUV光光源装置の放電部1を構成する。第一電極11および第二電極12はリング状であり、絶縁体13もリング状であって、貫通穴が略同軸上に位置するよう配置される。ここで、第一電極11と第二電極12はパルスパワー電源15に接続され、絶縁体13によって電極11,12間は電気的に絶縁されている。第一電極11および第二電極12は、例えば、タングステン、モリブデン、タンタルなどの高融点金属から構成される。絶縁体13は、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、窒化ホウ素などのプラズマ耐性の高いセラミックスなどから構成される。
光源チャンバ10は、第一チャンバ10aと第二チャンバ10bとから構成される。第一チャンバ10aに接続された原料供給ユニット14から、EUV光放射種であるスズを供給するための原料として、例えば、スタナン(SnH)などを放電部1に供給しながら、第一電極11と第二電極12の間で放電させると、EUV光放射種を含む原料が加熱・励起され、放電部1の略中心部(貫通穴の中心部)でプラズマPが発生する。このプラズマPは、極めて高密度かつ高温でなければリソグラフィに利用する波長13.5nmのEUV光を放出することができない。そこで、EUV光光源装置では、電源からプラズマに入力するピークパワーを大きくして高密度高温プラズマを発生させるために、瞬間的な放電を繰り返し行うパルス駆動方式を採用している。
すなわち、パルスパワー電源15から第一電極11と第二電極12との間に電力が供給されると、絶縁体13表面に沿面放電(creeping discharge)が発生して、第一電極11と第二電極12間は実質、短絡状態になり、第一電極11と第二電極12間にパルス状の大電流が流れる。その後、ピンチ効果によるジュール加熱によって放電部1の略中心部(貫通穴の中心部)に高密度高温のプラズマPが発生し、この高密度高温のプラズマPからEUV光が放出される。
放電部1で発生したEUV光は、第二チャンバ10b内に配置された集光鏡2を介してEUV光取り出し部7より放射される。EUV光取り出し部7を出射した光は、図示略の露光機側光学系に進行する。
集光鏡2は、回転楕円形状あるいは回転放物形状をしており、ニッケルなどの金属材料から構成され、その反射面には、EUV光を効率よく反射するために、ルテニウム、モリブデン、ロジウムなどの金属をコーティングするとともに、25°以下の斜入射角度のEUV光を良好に反射することができる。
放電部1において発生した高密度高温プラズマにより、EUV光が放出されるのは上記の通りであるが、それと同時に放電部1からはデブリも放出され、光源チャンバ10内に飛散する。ここでいうデブリとは、高密度高温プラズマにより浸食された電極と絶縁体、放電に寄与して分解された原料、放電に寄与せずに排出された原料、反応生成物などのことである。
そこで、放電部1と集光鏡2との間の領域に、水素、水素とヘリウム、アルゴン、キセノン、クリプトン、または窒素のうち、少なくとも1つを含む混合ガスを供給するガス供給ユニット16aに接続されたガスカーテンノズル4aを配置する。ガス供給ユニット16aから供給されるガスは、ガスカーテンノズル4aによりガス流がデブリと交錯するように供給される。このように形成されたガスカーテンは、放電部1から放出され集光鏡2に向かって飛散するデブリの飛行軌道を湾曲させたり、局所的にガスの圧力が高い部分を作り出し、そこで起こる粒子間衝突によりデブリを減速させたりすることにより、デブリが集光鏡2に到達することを妨げるように作用する。
さらに、ガスカーテンノズル4aと集光鏡2との間の領域には、デブリトラップ3が配置される。デブリトラップ3は、例えば、タングステンやモリブデンといった高融点金属から構成される。
しかしながら、実際にはガスカーテンおよびデブリトラップ3によってデブリを全て捕獲することは困難であり、集光鏡2に到達してしまうデブリもある。
そこで、集光鏡2に付着、堆積した固体のスズを除去するために、図1および図2(a)に示すように、加熱電源18に接続されたヒータ8を集光鏡2の光反射面の裏側に取り付けて、スズが液化する250℃程度まで集光鏡2を加熱する。この集光鏡2を、付着・体積物質(汚染物質)を蒸発させる温度にまで加熱するのではなく、液化する温度にまでしか加熱しないという点が特許文献2に記載のものとの大きな違いである。集光鏡2が加熱されることによって集光鏡2の反射面に付着、堆積した固体のスズは液化して、表面張力により粒状となる。その結果、集光鏡2上で加熱され液化したスズの一部は表面から蒸発するが、通常スズの集光鏡2上への堆積速度が加熱され液化したスズ表面からのスズの蒸発速度を上回るために、結果として集光鏡2上でスズは除去されない。すなわち、単に、集光鏡2を加熱してスズを液化しただけでは、集光鏡2上のスズを十分に除去することはできない。そこで、図1および図2(b)に示すように、集光鏡2のEUV光入射側にガス供給ユニット17a、17b、17c、・・・、17hに接続され、互いのガス流が干渉しないように配置されたクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5hを設け、集光鏡2の光反射面に沿って螺旋状のガス流を吹き付ける。これらにより、粒状の液化したスズは、ガスの風圧によって集光鏡2の表面を下方に移動し、集光鏡2の下端から落下するので、集光鏡2からスズを除去することができる。
集光鏡2から除去されたスズは、装置内に散乱しないように、集光鏡2の下方に設けられたスズを捕集するスズ受け皿6で受け止め、装置内に貯めておき、定期整備などにより、EUV光光源装置を完全に停止させ、光源チャンバ10を開けた際に、スズ受け皿6に貯まったスズを取り出す。
なお、集光鏡2の加熱方法としては、ヒータ8のような抵抗加熱に限らず、赤外線輻射や誘導加熱でもよい。また、上記ガス流としてヘリウムガスを使用したが、EUV光の吸収が小さいガスであればよく、例えば、アルゴンや水素でもよい。
また、以上で述べたスズ除去は、EUV光光源装置とEUV光露光装置からなるEUV露光システムにおいて、光源が発光しているワークの露光中であっても、光源が発光していない(休止している)ワーク移動中であっても実施することができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図3を用いて説明する。
図3は、本実施形態の発明に係るDPP方式のEUV光光源装置の構成を示す図である。
本実施形態の発明に係るEUV光光源装置は、第1の実施形態の発明に係るEUV光光源装置と比べて、集光鏡2のEUV光入射側にガス供給ユニット17a、17b、17c、・・・、17hに接続されたクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5hを設けるものに代えて、超音波振動子用電源20に接続され、集光鏡2と集光鏡支持体21の間に超音波振動子19を設けた点で相違する。
同図において、集光鏡2に付着、堆積した固体のスズの除去は、第1の実施形態と同様に、まず、加熱電源18に接続されたヒータ8によって集光鏡2を250℃程度まで加熱して、集光鏡2に付着、堆積した固体のスズを液化する。次に、超音波振動子19に超音波振動子用電源20から電力を供給して、集光鏡2を振動させる。これにより、粒状になった液体スズは集光鏡2の表面を重力方向に移動し、集光鏡2の下端から振るい落とされて、集光鏡2からスズが除去される。集光鏡2から振るい落とされたスズは、装置内に散乱しないように集光鏡2の下方に設けたスズを捕集するスズ受け皿6で受け止め、第1の実施形態の場合と同様に、定期整備などにより光源チャンバ10を開けた際に、取り出す。
なお、集光鏡2の加熱方法については、第1の実施形態の場合と同様に、その手段を問わない。
以上のスズ除去手段においては、集光鏡2の加熱は定常的に行っても良いが、集光鏡2の振動に伴いEUV光の集光点もまた振動するため、EUV露光システムのワーク露光中には使用できず、光源が発光していないワーク移動中など、露光が行われていないときのみ実施する。
なお、上記の2つの実施形態に係るEUV光光源装置において、除去手段により集光鏡2から液化したスズおよび/またはスズ化合物を取り除く際、風圧や振動の大きさにより、集光鏡2の下端からだけでなく、それ以外の場所からスズおよび/またはスズ化合物が吹き飛ばされたり、振るい落とされたりすることが考えられる。このような場合、液化したスズおよび/またはスズ化合物が、EUV光取り出し部7から、光源チャンバ10外に出ることが考えられるので、これを防ぐための手段を設けるようにしても良い。
例えば、第1の実施形態に係るEUV光光源装置(図1)の場合は、集光鏡2とEUV光取り出し部7との間にガスカーテンノズル4bのようなガス吹き付け手段を設け、EUV光取り出し部7の方に落ちようとするスズおよび/またはスズ化合物をスズ受け皿6の方に吹き飛ばすようにすれば良い。
また、第2の実施形態に係るEUV光光源装置(図3)の場合は、上記したように集光鏡2を振動させるタイミングは、露光機でワークの露光が行われていないワーク移動中などであるから、このような時はEUV光取り出し部7を覆うことができるシャッタ22を設け、このシャッタ22を閉じた状態で集光鏡2を振動させる。このような構成とすることにより、EUV光取り出し部7に落ちようとするスズおよび/またはスズ化合物は、シャッタ22上に落下し、光源チャンバ10外に出ることはない。
なお、上記の2つの実施形態においては、集光鏡が下向きに配置された例を示したが、横向きに配置した場合であっても、吹き付けるガスの圧力や方向を適宜設定することにより、集光鏡上の粒状の液化したスズを取り除くことができる。
次に、本発明の第3の実施形態を図4および図5を用いて説明する。
図4は、本実施形態の発明に係るLPP方式のEUV光光源装置の構成を示す図、図5(a)は、光反射面の裏側にヒータ8を取り付けた集光鏡2の側面図、図5(b)は、EUV光入射側にヘリウムガスを吹き付けるクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5gを取り付けた集光鏡2の側面図である。
同図に示したLPP方式のEUV光光源装置は、図1および図3に示したDPP方式のEUV光光源装置と同様に光源チャンバ10を有する。光源チャンバ10には、EUV光放射種である原料を供給するための原料供給ユニット14および原料供給ノズル25が設けられており、真空ポンプなどで構成された排気装置9により光源チャンバ10内は真空状態に維持されている。レーザ光発生装置24から放射されたレーザ光は、レーザ光入射窓23を介して光源チャンバ10内部へ導入され、原料供給ノズル25から供給されたスズおよび/またはスズ化合物を含む原料に照射される。
ここで用いられるレーザ光発生装置24は、例えば、繰り返し周波数が数kHzであるパルスレーザ装置であり、YAGレーザ、炭酸ガスレーザ、エキシマレーザなどが使用される。また、ここで用いられるスズおよび/またはスズ化合物を含む原料としては、例えば、固体状、液状、ガス状のスタナンや、固体状、液状、ガス状のスズが使用される。
レーザ光照射により、原料供給ノズル25から供給された原料は、加熱・励起されて高密度高温プラズマとなり、波長13.5nmのEUV光を放射する。放射されたEUV光は、集光鏡2によりEUV光取り出し部7に向けて反射、集光され、図示略の露光機側光学系へと導かれる。ここで、集光鏡2は、例えばモリブデンとシリコンの多層膜でコーティングされた球面形状の反射鏡であり、レーザ光発生装置24およびレーザ光入射窓23の配置によっては、レーザ光通過穴26は必要としない場合もある。
集光鏡2には光反射面の裏側に、例えば、図5(a)に示すように、ヒータ8を配置し、250℃程度まで加熱する。集光鏡2に付着、堆積したデブリの除去方法は、第1の実施形態に係るEUV光光源装置(図1)の場合と同様であるので説明を省略する。ただし、集光鏡2の配置が異なるため、液化したスズを吹き飛ばす方向を変更する必要があり、図5(b)に示すように、集光鏡2の上方から下方に向かって多方向に吹き出すクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5gを設けガスを吹き付ける。これらにより集光鏡2上の粒状の液化したスズはガスの風圧によって集光鏡2の表面下方に移動し、集光鏡2の下端から落下するので、集光鏡2から除去することができる。
なお、本発明の極端紫外光光源装置は、上記した各実施形態の発明に係る極端紫外光光源装置に限定されるものではない。例えば、LPP方式のEUV光光源装置において、第2の実施形態のものと同様に、集光鏡に付着したスズおよび/またはスズ化合物の除去手段として超音波振動子のような振動手段を用いてもよい。
また、例えば、DPP方式ならびにLPP方式のEUV光光源装置において、ガス吹き付け手段および振動手段の両方を除去手段として用いてもよい。
以上に説明したように、上記の各実施形態の発明に係る極端紫外光光源装置(EUV光光源装置)によれば、集光鏡をスズが液化する温度程度に加熱して、粒状になったスズを風圧または振動により集光鏡外に除去するので、集光鏡のEUV光反射率を良好に維持することができる。
第1の実施形態の発明に係るDPP方式のEUV光光源装置の構成を示す図である。 光反射面の裏側にヒータ8が取り付けられた集光鏡2の外観図およびEUV光入射側にヘリウムガスを吹き付けるクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5hが取り付けられた集光鏡2の断面図である。 第2の実施形態の発明に係るDPP方式のEUV光光源装置の構成を示す図である。 第3の実施形態の発明に係るLPP方式のEUV光光源装置の構成を示す図である。 光反射面の裏側にヒータ8が取り付けられた集光鏡2の側面図およびEUV光入射側にヘリウムガスを吹き付けるクリーニングノズル5a、5b、5c、・・・、5gが取り付けられた集光鏡2の側面図である。
符号の説明
1 放電部
2 集光鏡
3 デブリトラップ
4 ガスカーテンノズル
4a ガスカーテンノズル
4b ガスカーテンノズル
5a、5b、5c、・・・、5h クリーニングノズル
6 スズ受け皿
7 EUV光取り出し部
8 ヒータ
9 排気装置
10 光源チャンバ
10a 第一チャンバ
10b 第二チャンバ
11 第一電極
12 第二電極
13 絶縁体
14 原料供給ユニット
15 パルスパワー電源
16a ガス供給ユニット
17a、17b、17c、・・・、17h ガス供給ユニット
18 加熱電源
19 超音波振動子
20 超音波振動子用電源
21 集光鏡支持体
22 シャッタ
23 レーザ光入射窓
24 レーザ光発生装置
25 原料供給ノズル
26 レーザ光通過穴
P プラズマ

Claims (7)

  1. 高密度高温プラズマが発生する容器と、
    この容器内に、極端紫外光放射種であるスズを導入するために、スズおよび/またはスズ化合物を含む原料を供給する原料供給手段と、
    上記容器内で上記供給された原料を加熱・励起して高密度高温プラズマを発生させる加熱・励起手段と、
    上記高密度高温プラズマから放射される極端紫外光を反射して集光する集光光学手段と、
    上記集光光学手段を介して極端紫外光を取り出す極端紫外光取り出し部と、
    上記容器に接続された排気手段とを有する極端紫外光光源装置において、
    上記集光光学手段を加熱して該集光光学手段に付着、堆積したスズおよび/またはスズ化合物を液化する加熱手段と、
    上記液化したスズおよび/またはスズ化合物を、上記集光光学手段から除去する除去手段とを備えたことを特徴とする極端紫外光光源装置。
  2. 上記除去手段により上記集光光学手段から除去されたスズおよび/またはスズ化合物を捕集する捕集手段を設けたことを特徴とする請求項1に記載の極端紫外光光源装置。
  3. 上記除去手段は、上記集光光学手段の極端紫外光を反射する面にガスを吹き付けるガス吹き付け手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の極端紫外光光源装置。
  4. 上記除去手段は、上記集光光学手段を振動させる振動手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の極端紫外光光源装置。
  5. 上記除去手段は、上記集光光学手段の極端紫外光を反射する面にガスを吹き付けるガス吹き付け手段および上記集光光学手段を振動させる振動手段であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の極端紫外光光源装置。
  6. 上記集光光学手段と上記極端紫外光取り出し部との間に、ガスを吹き付けるガス吹き付け手段が設けられていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか1つの請求項に記載の極端紫外光光源装置。
  7. 上記集光光学手段と上記極端紫外光取り出し部との間に、シャッタが設けられていることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の極端紫外光光源装置。
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