JP2007134089A - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP2007134089A
JP2007134089A JP2005324001A JP2005324001A JP2007134089A JP 2007134089 A JP2007134089 A JP 2007134089A JP 2005324001 A JP2005324001 A JP 2005324001A JP 2005324001 A JP2005324001 A JP 2005324001A JP 2007134089 A JP2007134089 A JP 2007134089A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oxidizing gas
gas
mea
fuel
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2005324001A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5011708B2 (ja
Inventor
Jiro Aizaki
次郎 合崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2005324001A priority Critical patent/JP5011708B2/ja
Publication of JP2007134089A publication Critical patent/JP2007134089A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5011708B2 publication Critical patent/JP5011708B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

【課題】樹脂フレームの流路内での生成水の滞留を防止する。
【解決手段】燃料電池10は、MEA12と、カソード側およびアノード側樹脂フレーム14A,14Bと、カソード側およびアノード側セパレータ16A,16Bとを備え、カソード側セパレータは14A、酸化ガス流路51を有し、カソード側樹脂フレーム14Aは、セパレータ16Aの酸化ガス流路51に、酸化ガスを供給する酸化ガス供給路42と、セパレータ16Aの酸化ガス流路51から排出されるガスやカソードで生成する水を排出する酸化ガス排出路43とを備え、該酸化ガス排出路43の表面に排水処理を施す。
【選択図】図2

Description

本発明は燃料電池に関し、特に発電時に生成する水の排出技術に関する。
固体高分子電解質型燃料電池(以下、単に燃料電池と称する)は、イオン交換膜からなる電解質膜の表面に電極を有する膜−電極アッセンブリ(MEA:Membrane-Electrode Assembly)を備える。MEAは、一方の面に、燃料ガス(水素)の反応する電極である燃料極(アノード電極)を、他方の面に、酸化ガス(酸素)の反応する電極である酸化極(カソード電極)を備える。
この種の燃料電池として、MEAと、MEAを表裏面より挟持、固定化する一対の樹脂フレームと、樹脂フレームにより挟持、固定化されたMEAの表裏面に配置される一対のセパレータからなる構成が知られている。樹脂フレームは、MEAのカソード側に配置されるカソード側樹脂フレームと、MEAのアノード側に配置されるアノード側樹脂フレームからなり、セパレータは、カソード側に配置され、MEAに酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を備えるカソード側セパレータと、アノード側に配置され、MEAに燃料ガスを供給するための燃料ガス流路を備えるアノード側セパレータからなる(特許文献1参照)。
上記構成の燃料電池は、更に、外部より酸化ガスを燃料電池内へ供給するためのマニホールド(導入側)と、未反応の酸化ガス等を燃料電池外へ排出するためのマニホールド(排出側)とを備える。また、カソード側の樹脂フレームは、特に、マニホールド(導入側)から酸化ガスが供給される酸化ガス供給路と、マニホールド(排出側)へ未反応の酸化ガス等を排出する酸化ガス排出路とを備える。
マニホールド(導入側)から供給された酸化ガスは、まずカソード側の樹脂フレームの酸化ガス供給路を通過し、その後、カソード側のセパレータの酸化ガス流路を通過して、MEAのカソード電極へ供給される。供給された酸化ガスの多くは、カソード電極において、所定の化学反応により消費されるが、酸化ガスの一部が未反応のまま残存する。未反応の酸化ガスは、セパレータの酸化ガス流路から樹脂フレームの酸化ガス排出路を通り、マニホールド(排出側)から燃料電池の外部へ排出される。またカソード電極では、上記化学反応に伴い水が生成するため、その生成した水(生成水)も上記未反応の酸化ガスと同じ経路で燃料電池の外部へ排出される。生成水が燃料電池外部へ排出されないと、ガス流路内に滞留してしまい、ガス流路を塞いでしまう。すると、電極にガスが行き届かなくなり、燃料電池の発電効率が低下する等の問題が生じてしまう。
そこで上記特許文献1は、ガス流れ方向の下流側のガス流路の断面積を上流側の断面積よりも小さくすることにより、セパレータのガス流路に勾配を形成し、下流側のガス流路のガス流速を高く維持して、ガス流路内の生成水をガスにより吹き飛ばし、排出し易くする構成の燃料電池を開示する。上記構成によれば、セパレータのガス流路内の生成水を効率よく排出することができる。
特開2004−247154号公報
セパレータのガス流路内から排出された生成水は、樹脂フレーム上の流路を通り、マニホールド(排出側)へ排出されるが、樹脂フレーム(樹脂)は生成水(水)に対し、所定の撥水性を示すため、生成水が樹脂フレーム上で、いわゆる「濡れにくさ」を示し、固まりとなりやすい。その為、生成水が、樹脂フレーム上の流路(酸化ガス排出路)で滞留する場合があり問題であった。
本発明に係る燃料電池は、電解質膜と、電解質膜の表裏面に形成され、燃料ガスが供給されるアノード電極と、酸化ガスが供給されるカソード電極とを有するMEAと、MEAの表裏面に配置され、MEAを挟持する一対の樹脂フレームと、樹脂フレームにより挟持されたMEAの表裏面に配置され、MEAのアノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路、またはカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を有するセパレータとを備え、樹脂フレームは、アノード電極およびカソード電極の少なくとも一方に燃料ガスまたは酸化ガスを供給し、アノード電極およびカソード電極の少なくとも一方から燃料ガスまたは酸化ガスを排出するガス流路を有し、樹脂フレームの有するガス流路の表面に排水処理を施したことを特徴とする。
また本発明に係る燃料電池は、電解質膜と、電解質膜の表裏面に形成され、燃料ガスが供給されるアノード電極と、酸化ガスが供給されるカソード電極とを有するMEAと、MEAの表裏面に配置され、MEAを挟持する一対の樹脂フレームと、樹脂フレームにより挟持されたMEAの表裏面に配置され、MEAのアノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路、またはカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を有するセパレータとを備え、一方の樹脂フレームは、セパレータに、酸化ガスを供給する酸化ガス供給路と、セパレータから排出されるガスを排出する酸化ガス排出路と、他方の樹脂フレームは、セパレータに、燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、セパレータから排出されるガスを排出する燃料ガス排出路とを有する燃料電池であって、酸化ガス供給路および酸化ガス排出路に排水処理を施したことを特徴とする。
上記燃料電池は、更に、燃料ガス供給路および燃料ガス排出路に排水処理を施すことが望ましい。
また本発明に係る燃料電池は、電解質膜と、電解質膜の表裏面に形成され、燃料ガスが供給されるアノード電極と、酸化ガスが供給されるカソード電極とを有するMEAと、MEAの表裏面に配置され、MEAを挟持する一対の樹脂フレームと、樹脂フレームにより挟持されたMEAの表裏面に配置され、MEAのアノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路、またはカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を有するセパレータとを備え、一方の樹脂フレームは、セパレータに、酸化ガスを供給する酸化ガス供給路と、セパレータから排出されるガスを排出する酸化ガス排出路と、他方の樹脂フレームは、セパレータに、燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、セパレータから排出されるガスを排出する燃料ガス排出路とを有する燃料電池であって、酸化ガス排出路に排水処理を施したことを特徴とする。
上記燃料電池において、排水処理は、水との接触角を100度〜180度の範囲とする撥水処理であることが望ましい。
また上記燃料電池において、排水処理は、水との接触角を10度〜80度の範囲とする親水処理であることが望ましい。
また上記燃料電池において、排水処理は、水との接触角を100度〜180の範囲とする撥水処理、または水との接触角を10度〜80度の範囲とする親水処理であることが望ましい。
本発明によれば、カソード電極で生成した水を燃料電池の外部へ排出し易くなる。
以下、図面を用いて本発明に係る実施形態につき詳細に説明する。図1に示されるのは、本実施形態に係る燃料電池10であり、かつカソード側セパレータ16Aの平面図である。図2に示されるのは図1に示される燃料電池10の分解斜視図である。
燃料電池10は、MEA12と、樹脂フレーム14と、セパレータ16を備える。なお説明の都合上、本実施形態に係る燃料電池10は、いわゆる燃料電池単セルとして示されているが、通常、燃料電池10は複数個積層され、燃料電池スタックとして用いられる。燃料電池10は、外部から供給される酸化ガスを、燃料電池10のカソード電極へ供給する供給側酸化ガスマニホールド20と、未反応の酸化ガス等を燃料電池の外部へ排出する排出側酸化ガスマニホールド21と、外部から供給される燃料ガスを燃料電池10のアノード電極へ供給する供給側燃料ガスマニホールド22と、未反応の燃料ガス等を燃料電池10の外部へ排出する排出側燃料ガスマニホールド23と、外部から水等の冷媒を燃料電池10のカソード電極およびアノード電極へ供給する供給側冷媒マニホールド24と、冷媒を燃料電池10の外部へ排出する排出側冷媒マニホールド25とを備える(図1および図2参照)。また燃料電池10は、複数個積層する際、燃料電池10同士の隙間を埋めるガスケット18を備える。ガスケット18は、通常、ゴム等の弾性部材からなる。
MEA12は、電解質膜30と、電解質膜30の表裏面に形成され、酸化ガスが供給されるカソード電極31と、燃料ガスが供給されるアノード電極32とを有する。図3は、図2に示されるMEA12のX−X部分断面図である。MEA12のカソード電極31およびアノード電極32は、それぞれ触媒層33、拡散層34を有する。
電解質膜30は、固体高分子材料からなり、高分子鎖中にスルホン酸基等の電解質基を有する。電解質膜30は、特定のイオンと強固に結合したり、陽イオンまたは陰イオンを選択的に透過する性質を有する。電解質膜30としては、パーフルオロスルホン酸膜等のフッ素系電解質膜を使用することができる。触媒層33は、白金、金、パラジウム、ルテニウム、イリジウム等の貴金属触媒を、カーボンで担持した触媒担持カーボンと、触媒担持カーボンを電解質膜と接着等する樹脂を含む。カーボンとしては、特に限定されるものではないが、オイルファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、アセチレンブラック等が使用される。
触媒層33に使用される樹脂としては、ポリフッ化ビニル(PVF)、ポリフッ化ビニリデン(PVDF)、ポリヘキサフルオロプロピレン(FEP)等のフッ素原子を含むポリマー、あるいはこれらの共重合体、これらのモノマー単位とエチレンやスチレン等の他のモノマーとの共重合体、さらには、これらのブレンド等を用いることができる。なお触媒層33に用いられる樹脂は、これらのものに限られるものではない。拡散層34は、一般に、ガスの通気性と電子伝導性を備える材料が用いられ、カーボンペーパー、カーボンクロス等が用いられる。
MEA12は、表裏面に配置される一対の樹脂フレーム14により挟持される。図2に示されるように、一対の樹脂フレーム14は、MEA12のカソード側に配置されるカソード側樹脂フレーム14Aと、MEA12のアノード側に配置されるアノード側樹脂フレーム14Bからなる。樹脂フレーム14は、フェノール樹脂等の公知の熱硬化性樹脂、耐熱性に優れる熱可塑性樹脂等の公知の樹脂より製造される。樹脂フレーム14は、フレーム部40と開口部41とからなる。樹脂フレーム14のフレーム部40によりMEA12の周囲を固定し、開口部41にMEA12のカソード電極31、アノード電極32が配置される。樹脂フレーム14のフレーム部40の所定個所には、それぞれ供給側および排出側の酸化ガスマニホールド20,21、燃料ガスマニホールド22,23、冷媒マニホールド24,25がある。
カソード側樹脂フレーム14Aは、カソード電極31へ酸化ガスを供給し、カソード電極31から未反応の酸化ガス等を排出するガス流路を備える。図2に示されるように、カソード側樹脂フレーム14Aにおいて、供給側酸化ガスマニホールド20と接続し、供給側酸化ガスマニホールド20から供給される酸化ガスをカソード電極31へ供給する経路である酸化ガス供給路42と、排出側酸化ガスマニホールド21と接続し、排出側酸化ガスマニホールド21へ未反応の酸化ガスや、カソード電極31で生成した水等を排出する経路である酸化ガス排出路43とを備える。酸化ガス供給路42と、酸化ガス排出路43は、複数の条溝からなり、各条溝を酸化ガス等が通過する。
アノード側樹脂フレーム14Bは、アノード電極32へ燃料ガスを供給し、アノード電極32から未反応の燃料ガス等を排出するガス流路を備える。図4に示されるように、アノード側樹脂フレーム14Bにおいて、供給側燃料ガスマニホールド22と接続し、供給側燃料ガスマニホールド22から供給される燃料ガスをアノード電極32へ供給する経路である燃料ガス供給路44と、排出側燃料ガスマニホールド23と接続し、排出側燃料ガスマニホールド23へ未反応の燃料ガス等を排出する経路である燃料ガス排出路45とを備える。燃料ガス供給路44と、燃料ガス排出路45は、複数の条溝からなり、各条溝を燃料ガス等が通過する。なお図4は、図2に示されるアノード側樹脂フレーム14Bの裏面側を示したものである。
セパレータ16は、図2に示されるように、MEA12の表裏面に配置された一対の樹脂フレーム14(14A,14B)の表裏面に配置される。セパレータ16は、一対のセパレータ16からなり、MEA12のカソード側に配置されるカソード側セパレータ16Aと、MEA12のアノード側に配置されるアノード側セパレータ16Bからなる。カソード側およびアノード側セパレータ16A,16Bは、それぞれ所定個所に、供給側および排出側の酸化ガスマニホールド20,21、燃料ガスマニホールド22,23、冷媒マニホールド24,25を備える。
カソード側セパレータ16Aは、一方の面に、水等の冷媒を通すための冷媒路50を備え、他方の面にMEAのカソード電極31に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路51を備える。本実施形態において、冷媒路50および酸化ガス流路51は、複数の条溝からなる。図5は、図1および図2に示されるカソード側セパレータの裏面を示す。
アノード側セパレータ16Bも同様に、一方の面に複数の条溝からなる冷媒路50を備える。他方の面において、複数の条溝からなり、燃料ガスをMEA12のアノード電極32へ供給するための燃料ガス流路52を備える(図2参照)。セパレータ16は、例えば、アルミ、ステンレス等の公知の導電性材料からなる。本実施形態において、カソード側およびアノード側セパレータ16A,16Bは、その一部がそれぞれMEA12のカソード電極31、アノード電極32と当接し、MEA12から集電する集電部(図示せず)を形成する。
以下、図2を用いて燃料電池10に供給される酸化ガスの流れ等を説明する。酸化ガスは、燃料電池10外部より、供給側酸化ガスマニホールド20を通り(図2における矢印a参照)、各燃料電池10(単セル)へ供給される。供給側酸化ガスマニホールド20を通った酸化ガスは、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス供給路42を通り、続いてカソード側セパレータ16Aの酸化ガス流路51を通る。酸化ガスは、酸化ガス流路51を通過しつつ、MEA12のカソード電極31において所定の化学反応により消費される。なお所定の化学反応によりカソード電極31において水が生成する。
カソード電極31において消費されなかった酸化ガスや、カソード電極31で生成した水は、カソード側セパレータ16Aの酸化ガス流路51を通り、続いて、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43を通って(図2における矢印b参照)、排出側酸化ガスマニホールド21へ排出される。排出側酸化ガスマニホールド21へ排出された酸化ガスや水等は、燃料電池10の外部へ排出される(図2における矢印c参照)。
一方、燃料ガスは、燃料電池10外部より供給され、供給側燃料ガスマニホールド22を通り、各燃料電池10(単セル)へ供給される。燃料ガスは、供給側燃料ガスマニホールド22からアノード側樹脂フレーム14Bの燃料ガス供給路44を通り、アノード側セパレータ16Bの燃料ガス流路52へ供給される。燃料ガスは、アノード側セパレータ16Bの燃料ガス流路52を通過しつつ、消費される。消費されずに残った燃料ガスは、燃料ガス流路52を通り、アノード側樹脂フレーム14Bの燃料ガス排出路45を通って、排出側燃料ガスマニホールド23へ排出される。なお燃料ガスは、加湿された状態でアノード電極に供給されることが好ましい。
図6は、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43を拡大して示した斜視図である。本実施形態において、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43には、排水処理が施される。排水処理とは、水を排出し易くするための処理である。排水処理としては、例えば、撥水処理や親水処理がある。本実施形態に係る撥水処理とは、酸化ガス排出路の表面と水との接触角を100度〜180とする処理のことである。一方、親水処理とは、酸化ガス排出路の表面と水との接触角を10度〜80度とする処理のことである。
酸化ガス排出路43表面に、撥水処理を施す方法としては、例えば、酸化ガス排出路43の表面の粗面化、フッ素樹脂処理、有機薄膜処理等がある。酸化ガス排出路43の表面を粗面化する方法としては、例えば、酸化ガス排出路43の表面を微細加工する方法、樹脂フレーム14を成型する金型の所定個所の表面を粗面化しておき、樹脂フレーム14成型時に、酸化ガス排出路43を粗面化する方法等がある。
酸化ガス排出路43の表面に、撥水処理が施されていると、水はガスの流れに押され、酸化ガス排出路43上を転がり易くなる。そのため、酸化ガス排出路43から水が排出されやすくなり、酸化ガス排出路43で水が滞留しないので、酸化ガスの流れが損なわれない。
酸化ガス排出路43に親水処理を施す方法としては、グラフト処理、ショットブラスト、プラズマ処理、イオン注入法、光反応(酸化チタンの光による反応)等の方法がある。また樹脂フレーム14の素材(樹脂)中に、界面活性剤を添加して行ってもよい。
樹脂フレーム14の酸化ガス排出路43に、親水処理が施されていると、水は酸化ガス排出路43の表面に薄く広がりやすくなる。酸化ガス排出路43の表面に広がった水は、酸化ガスの流れにより、排出側酸化ガスマニホールド21へ排出される。なお、この場合、酸化ガス排出路43は水によって塞がり難いため、酸化ガスの流れは確保される。
なお、本実施形態においては、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43のみに排水処理を施したが、それ以外の場所に排水処理を施しても良い。例えば、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス供給路42、供給側酸化ガスマニホールド20、排出側酸化ガスマニホールド21等や、アノード側樹脂フレーム14Bの燃料ガス供給路44、燃料ガス排出路45、供給側燃料ガスマニホールド22、排出側燃料ガスマニホールド23等である。特に、酸化ガスは加湿された状態で供給される為、酸化ガス供給路42にも排水処理を施すことは好ましい。またアノード側において、カソード電極で生成した精製水がアノード側に滲出する場合があり、このような生成水を排出するために、アノード側樹脂フレーム14Bの燃料ガス排出路45に排水処理を施すことが好ましい場合がある。また燃料ガスも加湿した状態が供給される場合があり、そのような場合には燃料ガス供給路44に排水処理が施されてもよい。
なお排水処理を施す際、例えば、酸化ガス排出路43には撥水処理を施し、酸化ガス供給路42には親水処理を施す等、箇所によって排水処理の種類を変えて処理を行っても良い。また酸化ガス排出路43に排水処理を施す場合、酸化ガス排出路43の一部を親水処理を施し、その他の部分を撥水処理を施す等、同一の箇所においても種類の異なる排水処理を施しても良い。
本実施形態に係る燃料電池10は、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43の表面に排水処理が施されているため、酸化ガス排出路43において水が溜まり、酸化ガスの流れを悪くすることがない。その為、酸化ガス排出路43の経路(溝)の幅を、従来の酸化ガス排出路の経路(溝)の幅よりも狭くすることが可能となる。例えば、図7に示されるのは、図1に示される燃料電池10のA−A部分断面図であり、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43の溝46の幅Lは、図8に示される、排水処理の施されていない酸化ガス排出路43’の溝46’幅Lよりも狭くすることが出来る。ここで、図7に示される酸化ガス排出路43の溝46の深さdと、図8に示される酸化ガス排出路43’の溝46’の深さdとは同じであり、図7に示される酸化ガス排出路43の経路(溝)の総断面積と、図8に示される酸化ガス排出路43の経路(溝)の総断面積は同じものとする。図7において、一対の樹脂フレーム14(14A,14B)と、その外側に一対のセパレータ16(16A,16B)が配置されるが、カソード側セパレータ14Aの上には、ガスケット18が配置されており、隣接する他の燃料電池の自重等がガスケット18越しに燃料電池10に加わる場合がある。その為、カソード側樹脂フレーム14Aの酸化ガス排出路43の溝46の幅が所定間隔よりも大きい場合、図8に示されるように、カソード側セパレータ16Aが酸化ガス排出路側43’へ変形する場合があった。このような場合、酸化ガス排出路43’の経路の断面積は狭くなり、酸化ガスの流れを妨げる原因となりかねない。しかし、本実施形態に係る燃料電池10のように、酸化ガス排出路43に排水処理が施されていると、酸化ガス排出路43の経路(溝)46の幅を、排水処理の施されていない酸化ガス排出路43’の経路(溝)の幅よりも狭くすることができ、ひいては、上記のようなカソード側セパレータ16Aの変形をも抑制することが可能となる。
本発明の実施形態に係る燃料電池の平面図である。 図1に示される燃料電池の分解斜視図である 図2に示されるMEAのX−X部分断面図である。 アノード側樹脂フレームの平面図である。 カソード側セパレータの平面図である。 カソード側樹脂フレームの酸化ガス排出路の拡大斜視図である。 図1に示される燃料電池のA−A部分断面図である。 図7に示される断面図に対応し、排水処理の施されていない酸化ガス供給路を備える燃料電池の部分断面図である。
符号の説明
10 燃料電池、12 MEA、14 樹脂フレーム、14A カソード側樹脂フレーム、14B アノード側樹脂フレーム、16 セパレータ、16A カソード側セパレータ、16B アノード側セパレータ、18 ガスケット、20 供給側酸化ガスマニホールド、21 排出側酸化ガスマニホールド、22 供給側燃料ガスマニホールド、23 排出側燃料ガスマニホールド、24 供給側冷媒マニホールド、25 排出側冷媒マニホールド、30 電解質膜、31 カソード電極、32 アノード電極、33 触媒層、34 拡散層、40 フレーム部、41 開口部、42 酸化ガス供給路、43 酸化ガス排出路、44 燃料ガス供給路、45 燃料ガス排出路、50 冷媒路、51 酸化ガス流路、52 燃料ガス流路。

Claims (7)

  1. 電解質膜と、電解質膜の表裏面に形成され、燃料ガスが供給されるアノード電極と、酸化ガスが供給されるカソード電極とを有するMEAと、
    MEAの表裏面に配置され、MEAを挟持する一対の樹脂フレームと、
    樹脂フレームにより挟持されたMEAの表裏面に配置され、MEAのアノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路、またはカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を有するセパレータとを備え、
    樹脂フレームは、アノード電極およびカソード電極の少なくとも一方に燃料ガスまたは酸化ガスを供給し、アノード電極およびカソード電極の少なくとも一方から燃料ガスまたは酸化ガスを排出するガス流路を有し、
    樹脂フレームの有するガス流路の表面に排水処理を施したことを特徴とする燃料電池。
  2. 電解質膜と、電解質膜の表裏面に形成され、燃料ガスが供給されるアノード電極と、酸化ガスが供給されるカソード電極とを有するMEAと、
    MEAの表裏面に配置され、MEAを挟持する一対の樹脂フレームと、
    樹脂フレームにより挟持されたMEAの表裏面に配置され、MEAのアノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路、またはカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を有するセパレータとを備え、
    一方の樹脂フレームは、
    セパレータに、酸化ガスを供給する酸化ガス供給路と、
    セパレータから排出されるガスを排出する酸化ガス排出路と、
    他方の樹脂フレームは、
    セパレータに、燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
    セパレータから排出されるガスを排出する燃料ガス排出路とを有する燃料電池であって、
    酸化ガス供給路および酸化ガス排出路に排水処理を施したことを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項2記載の燃料電池であって、
    更に、燃料ガス供給路および燃料ガス排出路に排水処理を施したことを特徴とする燃料電池。
  4. 電解質膜と、電解質膜の表裏面に形成され、燃料ガスが供給されるアノード電極と、酸化ガスが供給されるカソード電極とを有するMEAと、
    MEAの表裏面に配置され、MEAを挟持する一対の樹脂フレームと、
    樹脂フレームにより挟持されたMEAの表裏面に配置され、MEAのアノード電極に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路、またはカソード電極に酸化ガスを供給するための酸化ガス流路を有するセパレータとを備え、
    一方の樹脂フレームは、
    セパレータに、酸化ガスを供給する酸化ガス供給路と、
    セパレータから排出されるガスを排出する酸化ガス排出路と、
    他方の樹脂フレームは、
    セパレータに、燃料ガスを供給する燃料ガス供給路と、
    セパレータから排出されるガスを排出する燃料ガス排出路とを有する燃料電池であって、
    酸化ガス排出路に排水処理を施したことを特徴とする燃料電池。
  5. 請求項1〜請求項4の何れか1項記載の燃料電池であって、
    排水処理は、水との接触角を100度〜180度の範囲とする撥水処理である燃料電池。
  6. 請求項1〜請求項4の何れか1項記載の燃料電池であって、
    排水処理は、水との接触角を10度〜80度の範囲とする親水処理である燃料電池。
  7. 請求項1〜請求項4の何れか1項記載の燃料電池であって、
    排水処理は、水との接触角を100度〜180の範囲とする撥水処理、または水との接触角を10度〜80度の範囲とする親水処理である燃料電池。
JP2005324001A 2005-11-08 2005-11-08 燃料電池 Expired - Fee Related JP5011708B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005324001A JP5011708B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 燃料電池

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005324001A JP5011708B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007134089A true JP2007134089A (ja) 2007-05-31
JP5011708B2 JP5011708B2 (ja) 2012-08-29

Family

ID=38155587

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005324001A Expired - Fee Related JP5011708B2 (ja) 2005-11-08 2005-11-08 燃料電池

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5011708B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101410478B1 (ko) * 2012-12-28 2014-06-27 (주)퓨얼셀 파워 연료전지의 분리판과 이를 포함하는 연료전지 및 분리판 제조방법
US9799898B2 (en) 2012-03-23 2017-10-24 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell
JP2018055788A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 日産自動車株式会社 燃料電池スタック

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000149966A (ja) * 1998-11-10 2000-05-30 Sanyo Electric Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP2002042844A (ja) * 2000-07-26 2002-02-08 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2004006419A (ja) * 2003-08-25 2004-01-08 Toyota Motor Corp 燃料電池の単電池およびその製造方法
JP2004165043A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Hitachi Ltd 固体高分子形燃料電池及びセパレータ

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000149966A (ja) * 1998-11-10 2000-05-30 Sanyo Electric Co Ltd 固体高分子型燃料電池
JP2002042844A (ja) * 2000-07-26 2002-02-08 Toyota Motor Corp 燃料電池
JP2004165043A (ja) * 2002-11-14 2004-06-10 Hitachi Ltd 固体高分子形燃料電池及びセパレータ
JP2004006419A (ja) * 2003-08-25 2004-01-08 Toyota Motor Corp 燃料電池の単電池およびその製造方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9799898B2 (en) 2012-03-23 2017-10-24 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell
KR101410478B1 (ko) * 2012-12-28 2014-06-27 (주)퓨얼셀 파워 연료전지의 분리판과 이를 포함하는 연료전지 및 분리판 제조방법
JP2018055788A (ja) * 2016-09-26 2018-04-05 日産自動車株式会社 燃料電池スタック

Also Published As

Publication number Publication date
JP5011708B2 (ja) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5408263B2 (ja) 燃料電池
JP4585737B2 (ja) 燃料電池
JP2003203650A (ja) 燃料電池
JP2007115525A (ja) 燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP2017199609A (ja) 燃料電池
JP2009181936A (ja) 燃料電池用セパレータと燃料電池
JP2007066567A (ja) 燃料電池および樹脂フレーム
JP2006147466A (ja) 燃料電池及び燃料電池用セパレータ
JP2010170896A (ja) 燃料電池
WO2010067453A1 (ja) 燃料電池
JP5011708B2 (ja) 燃料電池
JP5274908B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2008021523A (ja) 燃料電池スタック
JP2011150853A (ja) 固体高分子型燃料電池
JP2008146897A (ja) 燃料電池用セパレータおよび燃料電池
JP2007194041A (ja) 燃料電池
JP2003282099A (ja) 高分子電解質型燃料電池
JP2009211891A (ja) 燃料電池及びその排水方法
JP2006066172A (ja) 燃料電池
JP2009080943A (ja) 燃料電池用セパレータ及び燃料電池
JP2008305755A (ja) 燃料電池
JP5336221B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5318715B2 (ja) 固体高分子型燃料電池
JP6780612B2 (ja) 燃料電池用セパレータ
JP2007273326A (ja) 燃料電池セル

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080324

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110419

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110614

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120508

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120521

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5011708

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150615

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees