JP2007134065A - 着座センサ - Google Patents

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Abstract

【課題】複数乗員の着座ポジションにおける着座状態を個々に検知するのに好適な一体型の着座センサを提供することを目的とする。
【解決手段】着座センサは、相互に離間して対向配置され、着座対象数に対応する複数の着座センス領域Se1〜Se3を有する可撓性の絶縁フィルム対12、32と、前記各着座センス領域に各々対応して前記絶縁フィルム対に設けられ着座有無に応じてセンシング動作するセンサセルC1〜C3と、前記絶縁フィルム対に設けられ前記各センサセル相互を電気的に接続する回路配線と、前記回路配線に接続された入出力端子とを備え、前記各センサセルC1〜C3は相互に離間して対をなす第1、第2センス電極13a、13bを有し、前記各センサセルの各第1センス電極13a同士を共通に接続する共通回路配線18が設けられている。
【選択図】図2

Description

本発明は着座センサに係り、特に複数の乗員が着座可能な車両用座席の個々の着座ポジションにおける着座状態を個々に検知するのに好適な一体型の着座センサに関する。
例えば自動車のシートベルト着用システムでは、その着用/未着用を表示する電装表示パネル及び座席のシート表皮裏側に内装されたフィルム状の着座センサが備えられ、そのセンサは着座有無に応じた信号をパネル表示回路へ伝達する役割を持っている。
この種の従来のセンサには、特許文献1(従来例1)や特許文献2(従来例2)に示されるようなものがある。即ち、従来例1及び2のセンサは、いずれも基本的構造としては、可撓性絶縁フィルム上に配線層を設けた1対の回路配線フィルム間に、複数のスイッチ用貫通孔を有する絶縁スペーサを介在させてこれらを重ね合わせて形成した構造とされ、前記各配線層は、前記貫通孔に対応する各部分にオン/オフ接点セルを有するメンブレンセンサ(スイッチ)構造とされている。
そして、前記従来例1のセンサは、図5(a)に示すように、2つの入出力端子51、52に各々接続された2つの配線53と54との間に複数のスイッチS1、S2、S3が並列に接続された回路構成となっている。前記1対の回路配線フィルムは相互にほぼ同一の配線パターンを有し、前記スイッチS1、S2、S3の各接点対aとbとは前記スペーサ貫通孔内で対面配置とされ、外部からの荷重により、前記複数スイッチのうちの少なくとも1つの接点対aとbとが直接接触(オン)すると、着座有の信号が出力される。
前記従来例2のセンサには、図5(b)に示すように、複数の2つの入出力端子55、56に各々接続された2つの配線57と58との間に、スイッチSaとSbとの直列回路及びスイッチScとSdとの他の直列回路が並列に接続され、各直列回路の中間点が接続されるような回路構成が開示されている。この場合の各スイッチは、前記スペーサの各貫通孔内において、一方の回路配線フィルムに設けられた接点対X及びY、他方の回路配線フィルムに設けられた橋絡接点Zを有し、外部荷重があると前記橋絡接点Zが接点対X及びYに接触し、接点対XとYとの間が導通(オン)するようになされている。そして、並列関係にある前記スイッチSa及びScのうちの少なくとも1つと、他のスイッチSb及びSdのうちの少なくとも1つとが共にオンになった場合に、直列接続される各スイッチ群のアンド条件により着座有の信号が出力されるようになっている。
前記従来例1は、多数のスイッチ群のうち1つでもオンすると着座ありの信号を発するため、意図しない例えば小物などがセンサに落とされただけで、未着座にも拘わらず、誤着座信号を生じるおそれがあるが、前記従来例2は、各スイッチ群のアンド条件により着座有無の検知を行えるために、従来例1のような誤動作を防止できるものである。
前記従来例1及び従来例2の着座センサは、いずれも、図5(a)及び図5(b)に示された回路構成をそれぞれ一単位としたメンブレンセンサのシートとして製作されており、複数の車両用座席毎に或いは着座ポジション毎に、個別単位のメンブレンセンサのシートを個々に装着して使用される。
特許第2909961号公報(特開平9−315199号公報) 特開平2005−38828号公開特許公報
前述のように、従来例1及び2のセンサは、いずれも一乗員、一座席/一着座ポジション及び一メンブレンセンサ(シート)の対応関係にあるために、複数乗員を対象として個々の着座ポジションにおける着座状態を個々に検知するためには、乗員相当数のメンブレンセンサ(シート)を必要とする。従って、図5に示されているような各2つの入出力端子51、52(或いは55、56)及び2つの配線53、54(或いは57、58)は、乗員相当数との積に比例して増加し、同様にメンブレンセンサのシート面積も増加する。更には、各センサシートの入出力端子51、52(或いは55、56)の各組は、分散配置状態になるために外部コネクタの数が増加するという問題がある。これらの問題は、配線材料、絶縁フィルム材料や外部コネクタ等の部品コストの高騰化、メンブレンセンサのシートの座席への装着の煩雑さやシステム内の配線の複雑化を惹起する。
本発明は、前記従来の問題点を解決するもので、複数乗員の着座ポジションにおける着座状態を個々に検知するのに好適な一体型の着座センサを提供することを目的とする。
請求項1に記載の本発明の着座センサは、相互に離間して対向配置され、着座対象数に対応する複数の着座センス領域を有する可撓性の絶縁フィルム対と、前記各着座センス領域に各々対応して前記絶縁フィルム対に設けられ着座有無に応じてセンシング動作するセンサセルと、前記絶縁フィルム対に設けられ前記各センサセル相互を電気的に接続する回路配線と、前記回路配線に接続された入出力端子とを備え、前記各センサセルは、相互に離間して対をなす第1及び第2センス電極を有し、前記回路配線は、前記各センサセルの各第1センス電極同士を共通に接続する共通回路配線及び前記各センサセルの第2センス電極毎に各々接続された複数の個別回路配線により構成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、着座センサは着座対象数に対応する複数の着座センス領域を有する一体化構造となっていて、前記各着座センス領域に設けられた各センサセルが対をなす第1及び第2センス電極を有し、各第1センス電極同士が一共通回路配線に接続され、各第2センス電極が各個別回路配線に各々接続されている。
そのために、前記共通回路配線を基準にして、各個別回路配線を電気的に検知操作することにより、前記各着座センス領域毎の着座状態を確実かつ容易に検知できる。また、各セルに対する共通回路配線を設けたことにより配線数及びセンサ面積を低減でき、前記各着座センス領域に係わる各端子を一箇所にまとめて配置できるために、コンパクトな一体化構造が得られる。従って、配線材料、絶縁フィルム材料や外部コネクタ等の部品コストが低減し、センサの座席への装着やシステム内の配線が簡素化できるなどの効果を奏する。
以下、本発明による着座センサの実施形態、即ち実施例1乃至3を図1乃至4を参照して説明する。
(実施例1):
図1は各実施例に共通で、着座センサの装着状態を示す斜視図である。例えば車両用座席であるベンチシート1は、複数掛けのものであり、この例では3人掛けの着座ポジションP1、P2、P3を有する構造とされていて、背当部2及び着座シート面(表皮)3を有している。着座センサ10は、前記着座ポジションP1、P2、P3全体に亘って延びる長さの矩形長尺状の一体型構造とされ、前記各着座ポジションに並行して配列された着座センス領域Se1、Se2、Se3を有し、前記着座シート面(表皮)3の裏側に内装されている。また、前記着座センス領域Se1、Se2、Se3にはそれぞれ対応して第1乃至第3センサセルC1、C2、C3が設けられている。
図2は前記着座センサ10を拡大して示す梗概的な平面図であり、図2(a)は着座センサ10の全体的構造を示す一部切欠平面図、図2(b)乃至図2(d)はセンサの各構成部材を分解してそれぞれ示す平面図である(但し、センサの幅と長さとの比率は図1のものと異なる)。
着座センサ10の下側構成部材である第1回路フィルム11の絶縁基材としては、図2(b)に示すように、例えばPEN(ポリエチレンナフタレート)製の矩形長尺状の可撓性の第1絶縁フィルム12が用いられている。前記第1絶縁フィルム12の一表面上には、その長手方向に配列された前記着座センス領域Se1〜Se3に前記第1〜第3センサセルC1〜C3を形成するために、3組の対をなす第1及び第2センス電極13a、13bが設けられている。前記各組の第1及び第2センス電極は、相互に離間した配置関係をもって、前記第1絶縁フィルム12の表面に、例えば銀ペースト及びカーボンを円形パターン状に順次スクリーン印刷することによって形成されている。
前記第1絶縁フィルム12の長手方向の一端部表面(図中左側)には、外部コネクタ(図示せず)と接続するための入出力端子としての共通端子14、第1、第2及び第3個別端子15、16及び17が一箇所にまとめて並設されている。前記共通端子14に接続された共通回路配線18は、複数の前記各第1センス電極13aを一回線にて電気的に共通に接続しており、前記第1絶縁フィルム12の表面上に、その長手方向に沿う配線パターンをもって例えば銀ペースト導電層をスクリーン印刷することによって形成されている。
また、前記第1乃至第3個別端子15乃至17に各々接続された第1、第2及び第3個別回路配線19、20及び21は、各センサセルの各第2センス電極13b毎に個々に電気的に接続されている。前記各第3個別回路配線19〜21も前記第1絶縁フィルム12の表面上に、その長手方向に沿うパターンをもって前記共通回路配線18と同様に銀ペーストのスクリーン印刷によって形成されている。
図2(c)に示すように、絶縁性の可撓性のスペーサ23は、例えばPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを用いて、前記第1絶縁フィルム12と同等の幅を有する矩形長尺状に形成され、前記センサセルC1〜C3を形成するために、前記各センサセルの第1及び第2センス電極13a、13bにそれぞれ対応した3組の対をなす第1及び第2貫通孔24a、24bが形成されている。前記スペーサ23の長さは、前記第1絶縁フィルム12上に重ね合わせた際に前記各端子14〜17を露出できる程度に短くされている。
着座センサ10の上側構成部材である第2回路フィルム31は、図2(d)に示すように、前記スペーサ23と同様な幅及び長さの矩形長尺状の可撓性の第2絶縁フィルム32を有する。前記第2絶縁フィルム32は、前記第1絶縁フィルム12と同様に前記着座センス領域Se1〜Se3を有し、同様な材料で形成されている。
そして、前記第2絶縁フィルム32の一表面上には、前記各センス領域Se1〜Se3に対応して前記センサセルC1〜C3を形成するために、第1乃至第3橋絡電極33が設けられている。前記各33は長尺方向に相互に離間した配置パターンで前述のようなスクリーン印刷によって形成されていて、いずれも前記第1回路フィルム11の第1、第2センス電極13a、13bにそれぞれ対応する1対の第1、第2接点部33a、33bを有し、更に各接点部を結ぶ接続部34を有する。
そこで、前記着座センサ10は、図2(b)の第1回路フィルム11、図2(c)のスペーサ23及び図2(d)の第2回路フィルム31を重ね合わせ、前記各フィルム11、31及びスペーサ23相互を粘着材により接着して、図2(a)に示すような一体化されたメンブレンセンサ構造に組立てられる。この重ね合わせの際、前記第2回路フィルム31は図2(d)の状態から裏返しにされ、前記フィルム31の各橋絡電極の接点部33a、33bが前記第1回路フィルム11の第1、第2センス電極13a、13bに対して、スペーサ23の第1及び第2貫通孔24a、24bを通してそれぞれ対面させられる。また、前記前記第1及び第2絶縁フィルム12及び32は、スペーサ23の厚さにより調整された間隔をもって、相互に離間して対向配置された絶縁フィルム対を構成している。
ここで、前記第1〜第3センサセルC1〜C3のセンシング動作について説明する。前記センス領域Se1〜Se3中、着座されたセンス領域のセンサセルにおいては、前記絶縁フィルム対が対応するスペーサ貫通孔内方へ撓み、橋絡電極33の第1及び第2接点部33a及び33bが第1及び第2センス電極13a及び13bにそれぞれ接触する。このように橋絡電極33のバースイッチ動作によりスイッチオンすることによって、着座が検知される。なお、前記各橋絡電極33は、前記セルC1〜C3の下部電極である第1、第2センス電極13a、13bに対する上部電極としての第3センス電極と称してもよい。
次に、前記着座センサ10によるセンシングシステムの一例について、図2(a)を参照して説明する。車両制御システムには、一般にECU(Electronic(或いはEngine) Control Unit)の如きコンピュータが搭載されるので、ECUの一機能ブロックを選択検知回路40として構成し、前記着座センサ10の共通端子14、第1〜第3個別端子15〜17を前記選択検知回路40に接続する。前記選択検知回路40は、前記共通端子14を基準入出力端とし、第1〜第3個別端子15〜17を各着座センス領域Se1〜Se3毎の切替入出力端として使用し、各個別端子に選択的な切替操作信号を例えば時分割的に供給する。前記操作信号の供給中に、前記センス領域Se1〜Se3のいずれかに着座があった場合、前記第1〜第3センサセルC1〜C3のうち、着座に対応するセルがオンして、前記選択検知回路40が前記着座位置のスイッチオン信号に応答して着座検出信号を出力し、着座状態情報を表示或いは報知システムに伝達する。なお、このようなセンシングシステムは、後述する実施例2及び3においても適用できる。
前記実施例1に係る本発明の着座センサによれば、前記各センサセルC1〜C3の各第1センス電極13aに対する共通回路配線18を設けたことにより、例えば3人掛けの場合の配線数及び端子数が従来例1、2ではいずれも6つを必要とするのに対して、4つで済ませることができる。その上、前記共通端子を基準にして、各個別端子を電気的に検知操作することにより、前記各着座センス領域毎の着座状態を確実かつ容易に検知できる。
構造面では、前記配線数の低減によりセンサ面積を低減でき、また、前記各着座センス領域に係わる前記各端子を一箇所にまとめて配置でき、コンパクトな一体化構造が得られる。従って、配線材料、絶縁フィルム材料や外部コネクタ等の部品コストが低減し、センサの座席への装着やシステム内の配線が簡素化できるなどの効果を奏する。
なお、前記センサセルC1〜C3の各第1及び第2センス電極13a、13bやスペーサ23の貫通孔24a、24bはいずれも例えば10mmオーダーの直径を有する円形状となっている。そして、前記貫通孔24a及び24bは原理的には、各円形を包絡する大きな1つの共通貫通孔としてもよい。しかし、前記実施例1のように、各第1及び第2センス電極13a、13bに個々に対応して貫通孔24a及び24bを設けた構造とすると、上部の第3センス電極33と下部の第1、第2センス電極13a、13bとの離間支持を確実にして、意図しない例えば小物の載置或いは落下などによる不所望なフィルムの撓み及びスイッチング誤動作が避けられる。また、前記貫通孔24a、24bの個々の形成により、長期使用や高温環境使用における絶縁フィルム対の不所望なへたり発生が軽減され、センサ機能の安定化並び長寿命化が図れるという利点がある。
(実施例2):
次に、実施例2に係る着座センサについて、その構成部材を分解して示す図3(a)、(b)、(c)を参照して説明する。図3(a)は、前記実施例1の構成部材を示す図2(b)に相当していて、前記着座センサの下側構成部材である第1回路フィルム61の上平面図を示している。従って、図2(b)に示された構成部材と同様なものには同一符号を付して、その説明を省略する。
前記第1回路フィルム61は、PEN製の矩形長尺状の可撓性の第1絶縁フィルム62を有する。前記フィルム62の一表面上には、その長手方向に並ぶ着座センス領域Se1〜Se3に対応する第1〜第3センサセルC1〜C3を形成するために、各セルに対応する3組の対をなす第1及び第2センス電極63a、63bが設けられている。
前記各組の第1電極63aは2個の円形接点部分63a1、63a2を、第2電極63bは2個の円形接点部分63b1、63b2を有し、それぞれ例えば鉄アレイ状パターンの2接点形に形成され、前記長尺方向に沿って所定の間隔で相互に対向配置されている。前記各電極の計4つの接点部は仮想正方形の4角の位置となるような配置パターンとされ、接点63a1及び63a2の組も接点63b1及び63b2の組も接点配列方向が前記長尺方向と交差する方向とされている。そして、前記共通端子14に接続された共通回路配線18は複数の前記各第1センス電極63aを一回線にて電気的に共通に接続し、前記第1乃至第3個別端子15乃至17に各々接続された第1、第2及び第3個別回路配線19、20及び21は各センサセルの各第2センス電極63b毎に個々に電気的に接続されている。
図3(b)に示されたPETフィルム製の絶縁性スペーサ65は、前記第1絶縁フィルム62と同等の幅を有し、前記第1絶縁フィルム12上の前記各端子14〜17を露出させる程度の長さを有する矩形長尺状に形成されている。前記スペーサ65には、前記第1及び第2センス電極63a、63bの計4接点部63a1〜63b2にそれぞれ対応する3組の第1乃至第4貫通孔66a、67a、68b、69bが形成されている。
図3(c)に示すように、前記着座センサの上側構成部材であるPENフィルム製の第2回路フィルム71は、前記スペーサ65と同様な幅及び長さの矩形長尺状の可撓性の第2絶縁フィルム72並びに前記着座センス領域Se1〜Se3を有する。
そして、前記第2絶縁フィルム72の表面上には、前記第1〜第3センサセルC1〜C3にそれぞれ対応する第1乃至第3橋絡電極73、74、75が設けられ、前記各橋絡電極は、いずれも4つの円形状の接点部Aa、Ba、Cb、Dbを有する。前記4つの接点部Aa〜Dbは、前記第1回路フィルム61の4つの接点63a1〜63b2にそれぞれ対応する正方4点配置パターンとなるように設けられている。また、前記第1及び第2橋絡電極73、74の4つの接点部Aa〜Dbは、いずれも接続部Eによって接続されているが、第3橋絡電極75は、2つの接点部Aa、Cb及び接続部F1を有する組、他の2つの接点部Ba、Db及び接続部F2を有する組に分離したパターンで構成されている。なお、前記橋絡電極73〜75は、前記セルC1〜C3の下部電極である第1、第2センス電極63a、63bに対する上部電極としての第3センス電極と称してもよい。
そこで、図3(a)の第1回路フィルム61上に図3(b)のスペーサ65を重ね、更にその上に図3(c)の第2回路フィルム71を重ね合わせ、これら相互を粘着材により接着して、一体化構造の着座メンブレンセンサが組立てられる。この重ね合わせの際、前記第2回路配線フィルム71は図3(c)の状態から裏返しにされ、前記第2回路フィルム71の各接点部Aa、Ba、Cb、Dbが、前記第1回路フィルム61の各接点部63a1、63a2、63b1、63b2に対して、スペーサの各貫通孔を通してそれぞれ対面するように重ね合わされて、前記セルC1〜C3が構成される。
ここで、前記第1〜第3センサセルC1〜C3のセンシング動作について説明する。前記センス領域Se1〜Se3中、着座されたセンス領域のセンサセルにおいては、前記絶縁フィルム対が対応するスペーサ貫通孔内方へ撓み、第1乃至第3前記橋絡電極73〜75のうち着座された橋絡電極の接点部Aa〜Dbが第1及び第2センス電極63a及び63bの各接点部63a1〜63b2にそれぞれ接触してバースイッチ動作によりオンすることによって、着座検知される。
前記実施例2に係る本発明の着座センサによれば、前記実施例1の場合と同様にコンパクトな一体化構造となり、配線材料、絶縁フィルム材料や外部コネクタ等の部品コストが低減し、センサの座席への装着やシステム内の配線が簡素化できるなどの効果が得られる。
また、前記センサセルC1〜C3を構成する第1及び第2センス電極63a、63b及び橋絡電極73〜75の各々の接点部が、前記実施例1の場合よりも数多くかつ広い範囲の分布となっているために、着座者の位置ずれや姿勢による荷重分布の偏りが生じても確実なセンシングが得られる。ところで、前記接点部数や分布範囲の増加により、一見、意図しない小物の座席への落下などによる影響を受け易くなると思われる。しかし、前記バースイッチ動作方式になっているために、第1及び第2橋絡電極73、74の場合は、接点部Aa、Baの組の少なくとも1つと接点部Cb、Dbの組の少なくとも1つとが共にオンしない限り着座有が成立せず、言い換えると一方の組の接点部のみのオンでは着座有が成立せず、小物の落下などによる誤動作は避け易い。第3橋絡電極75の場合は、接点部Aa、Cbの組と接点部Ba、Dbの組とが分離しているために、少なくとも一方の組の各接点部が共にオンしない限り着座有が成立せず、言い換えると各組の一方の接点部のみのオンでは着座有が成立しないので、前記のような誤動作は避け易い。そして、前記第1及び第2橋絡電極73、74のパターンは第3橋絡電極75のパターンと異なっているが、いずれの橋絡電極もどちらか一方のパターンに統一してもよい。
(実施例3):
次に、実施例3に係る着座センサについて、その構成部材を分解して示す図4(a)、(b)、(c)を参照して説明する。図4(a)、(b)及び(c)は、前記実施例1の構成部材を示す図2(b)、(c)及び(d)にそれぞれ相当するので、図2に示された構成部材と同様なものには同一符号を付して、その説明を省略する。
まず、図4(a)に示された第1回路フィルム81は、PEN製の矩形長尺状の可撓性の第1絶縁フィルム82並びに着座センス領域Se1〜Se3を有し、前記フィルム82の一表面上には、第1〜第3センサセルC1〜C3にそれぞれ対応する3つの第1センス電極83が設けられている。前記各第1センス電極83は、いずれも例えば円形状の2つの接点部83a、83b及び各接点部を結ぶ接続部83cを有する鉄アレイ状パターンの2接点形に形成され、前記長尺方向に沿って所定の間隔で配置されている。
そして、前記第1〜第3個別端子15〜17に各々接続された第1〜第3個別回路配線19〜21は、前記第1〜第3センサセルC1〜C3の各第センス電極83毎に個々に電気的に接続され、第1回路フィルム81は、各個別端子及び個別回路配線に対する個別側専用フィルムとされている。
図4(b)に示された絶縁性スペーサ23は、前記実施例1に係る図2(c)に示されたスペーサと寸法の違いはあっても形状及び使用材料が同じであり、実施例1の場合と同様の貫通孔24a、24bを有する。
図4(c)に示すように、前記着座センサの上側構成部材であるPENフィルム製の第2回路フィルム91は、前記第1絶縁フィルム82と同様な幅及び長さの矩形長尺状の可撓性の第2絶縁フィルム92並びに前記着座センス領域Se1〜Se3を有する。
そして、前記第2絶縁フィルム92の表面上には、前記第1〜第3センサセルC1〜C3にそれぞれ対応する3つの第2センス電極93が設けられている。前記各第2センス電極93は、いずれも例えば円形状の2つの接点部93a、93b及びこれら接点部を配線接続する接続部93cを有し、前記第1センス電極とほぼ同一パターンの2接点形に形成され、前記各第2センス電極の配置間隔は前記各第1センス電極の場合と同様にされている。また、前記第2絶縁フィルム92の長手方向の一端部(前記個別端子対応の位置)に共通端子14が設けられ、前記共通端子14に接続された共通回路配線18は、前記各第2センス電極93を貫くようなパターンをもって、一回線で共通に電気的に接続し、第2回路フィルム91は、共通端子及び共通回路配線に対する共通側専用フィルムとされている。
そこで、前記第1回路フィルム81、前記スペーサ23及び第2回路フィルム91がこの配置関係で重ね合わされ、粘着材により接着して、一体化構造の着座センサが組立てられる。この重ね合わせの際、前記第2回路配線フィルム91は図4(c)の状態から裏返しにされ、前記第2回路フィルム91の第2センス電極93の各接点部93a、93bが、前記第1回路フィルム81の第1センス電極83の各接点部83a、83bに対して、スペーサの各貫通孔を通してそれぞれ対面するように重ね合わされて、前記第1〜第3セルC1〜C3が構成される。なお、前記第1及び第2絶縁フィルム82、92には、前記各端子14〜17を露出させるための切欠部84、94がそれぞれ設けられている。
ここで、前記第1〜第3センサセルC1〜C3のセンシング動作について説明する。前記センス領域Se1〜Se3中、着座されたセンス領域のセンサセルにおいては、前記絶縁フィルム対が対応するスペーサ貫通孔内方へ撓み、着座された第2センス電極の接点部93a、93bが前記第1センス電極83の接点部83a、83bにそれぞれ直接接触し、直接対面形の第1、第2センス電極83、93のスイッチング動作による検知が行われる。
前記実施例3に係る本発明の着座センサによれば、絶縁フィルムの幅を前記各実施例の場合よりも小さくできるので、より一層コンパクトな一体化構造となり、配線材料、絶縁フィルム材料や外部コネクタ等の部品コストがより一層低減される。
ところで、前記各実施例の着座センサ10を図1に示すように、ベンチシート1に装着する場合は、その長尺フィルムの入出力端子を設けた一端部を所望の長さに延長設計し、ベンチシート1の内部に取り付けた外部コネクタに接続できるようにしておけばよい。
また、前記各実施例において、各センサセル毎にそれぞれ接続される2つの回路配線相互終端間に高抵抗の断線検知抵抗を接続しておくこともできる。特に、入出力端子から最も遠い位置にあるセンサセルC3の第1センス電極に接続される共通回路配線18の終端と、第2センス電極に接続される個別回路配線21の終端との間に前記高抵抗の断線検知抵抗を接続しておけば、断線確率の最も高い回路配線に対する断線有無を効率的に検知することができる。前記実施例の着座センサはスイッチング式の例で示されているが、例えば前記実施例1や2における橋絡電極(第3センス電極)を設けず、前記第1及び第2センス電極を静電電極としてパターン設計しておけば、静電式の着座センサ動作を行わせることも可能である。なお、前記センサセルに関連する1セルは、1接点対で構成されても複数の接点対で構成されてもよい。
本発明の着座センサを車両用座席に装着した状態を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る着座センサを拡大して示す図であり、(a)はその一部切欠平面図、(b)乃至(d)は着座センサを各構成部材に分解して示す平面図である。 (a)乃至(c)は本発明の実施例2に係る着座センサを各構成部材に分解して示す平面図である。 (a)乃至(c)は本発明の実施例2に係る着座センサを各構成部材に分解して示す平面図である。 (a)及び(b)は従来例1及び従来例2をそれぞれ説明するための回路図である。
符号の説明
1 ベンチシート
10 着座センサ
11、61、81 第1回路フィルム
12、62、82 第1絶縁フィルム
13a、63a、83 第1センス電極
13b、63b、93 第2センス電極
14 共通端子
15乃至17 個別端子
18 共通回路配線
19乃至21 個別回路配線
23、65 スペーサ
24a、24b、66a、67a、68b、69b 貫通孔
31、71、91 第2回路フィルム
32、72、92 第2絶縁フィルム
33、73乃至75 橋絡電極(第3センス電極)
C1乃至C3 第1乃至第3センサセル
P1乃至P3 着座ポジション
Se1乃至Se3 第1乃至第3着座センス領域

Claims (1)

  1. 相互に離間して対向配置され、着座対象数に対応する複数の着座センス領域を有する可撓性の絶縁フィルム対と、前記各着座センス領域に各々対応して前記絶縁フィルム対に設けられ着座有無に応じてセンシング動作するセンサセルと、前記絶縁フィルム対に設けられ前記各センサセル相互を電気的に接続する回路配線と、前記回路配線に接続された入出力端子とを備え、前記各センサセルは、相互に離間して対をなす第1及び第2センス電極を有し、前記回路配線は、前記各センサセルの各第1センス電極同士を共通に接続する共通回路配線及び前記各センサセルの第2センス電極毎に各々接続された複数の個別回路配線により構成されていることを特徴とする着座センサ。



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