JP2007131184A - Steering controller for vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ステアリングホイール操舵角に対するピニオンシャフトの転舵角を任意に変更可能な車両用操舵制御装置に関する。 The present invention relates to a vehicle steering control device capable of arbitrarily changing a turning angle of a pinion shaft with respect to a steering wheel steering angle.
従来、操向輪に補助舵角を付与可能なアクチュエータのロック機構として、例えば特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報には、路面からの入力による負荷によりアクチュエータが反転駆動されたか否かを判断し、反転したときは、前記アクチュエータの作動を制限するものである。
しかしながら、上記従来の技術にあっては、路面からの入力負荷により反転駆動されたときに作動を制限しているため、わずかながら反転駆動を許容せざるを得ず、また、応答性を確保することができないという問題があった。 However, in the above prior art, since the operation is limited when the reverse drive is performed by the input load from the road surface, the reverse drive is allowed to be slightly allowed, and the responsiveness is ensured. There was a problem that I could not.
本発明は、上述の課題に着目してなされたもので、ロック機構の作動応答性の向上を図ることが可能な車両用操舵制御装置を提供することを目的とする。 The present invention has been made paying attention to the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a vehicle steering control device capable of improving the operation responsiveness of a lock mechanism.
上記目的を達成するため、本発明の車両用操舵制御装置では、操向輪に補助舵角を付与可能なアクチュエータと、走行状態に基づいて前記アクチュエータの駆動指令を出力する制御手段と、を備えた車両用操舵制御装置において、前記制御手段の駆動指令に基づいて、前記駆動指令の駆動方向にのみ前記アクチュエータの作動を許容するセミロック手段を設けたことを特徴とする。 In order to achieve the above object, a vehicle steering control device according to the present invention includes an actuator capable of giving an auxiliary steering angle to a steered wheel, and a control means for outputting a drive command for the actuator based on a traveling state. The vehicle steering control device further includes a semi-lock means that allows the actuator to operate only in the drive direction of the drive command based on the drive command of the control means.
通常の制御時において、駆動指令の駆動方向以外の作動を常に禁止することで、路面からの負荷入力により反転駆動することがなく、ロック機構の作動応答性を向上することができる。 During normal control, the operation other than the drive direction of the drive command is always prohibited, so that the reverse drive is not caused by the load input from the road surface, and the operation response of the lock mechanism can be improved.
以下、本発明の車両用操舵制御装置を実現する最良の形態を、図面に示す実施例1に基づいて説明する。 Hereinafter, the best mode for realizing the vehicle steering control device of the present invention will be described based on Example 1 shown in the drawings.
図1は実施例1の車両用操舵制御装置の構成を表す概略図である。ステアリングホイール1には、ステアリングシャフト3が接続されている。ステアリングシャフト3にはステアリングホイール操舵角を検出する操舵角センサ2が設けられると共に、舵角比可変制御機構20のアッパ側に接続されている。舵角比可変制御機構20のロア側にはピニオンシャフト4が接続されている。ピニオンシャフト4にはピニオンシャフト転舵角を検出する転舵角センサ5が設けられている。ピニオンシャフト4の下端にはピニオン6が設けられ、ラック軸7上に形成されたラック歯と噛み合うことで周知のラック&ピニオン機構を構成している。
FIG. 1 is a schematic diagram illustrating the configuration of the vehicle steering control apparatus according to the first embodiment. A
運転者によりステアリングホイール1が操作されると、ステアリングシャフト3の回転が舵角比可変制御機構20に伝達され、舵角比可変制御機構20から出力されたピニオンシャフト4の回転によりピニオン6が回転する。ピニオン6の回転は、ラック軸7の軸方向移動に変換され、操向輪8を転舵する。
When the
コントロールユニット10には、操舵角センサ2により検出された操舵角θと、転舵角センサ5により検出された転舵角δと、車速センサ9により検出された車速VSP等が入力される。コントロールユニット10では、各センサ値に基づいて、操舵角θに対する転舵角δの比を表す舵角比δ/θが演算され、舵角比可変制御機構20に対し制御指令を出力する。尚、転舵角センサ5に代えて、舵角比可変制御機構20のモータに搭載されたモータ回転角センサ等を用い操舵角センサ2の検出値に加減算を行うことで転舵角δを検出してもよく、特に限定しない。
The
図2は舵角比可変制御機構20の構成を表す概略図である。ステアリングシャフト3には、一端が車体側に固定され、ステアリングシャフト3の外周に余裕を持って巻かれた後、他端がステアリングシャフト3側に固定されたスパイラルケーブルが収装されたスパイラルケーブルユニット21が設けられている。
FIG. 2 is a schematic diagram showing the configuration of the steering angle ratio
ステアリングシャフト3には、後述するセミロック機構30が設けられている。このセミロック機構30には、ステアリングシャフト3と一体に回転するアウタレース31と、後述する電動モータ20aのロータ23と一体に回転するインナレース32と、アウタレース31とインナレース32との間であって周方向に均等に複数配置されたローラ33と、このローラ33の円周方向の位置を保持する保持器34と、保持器34の円周方向位置を移動させるレバー35と、レバー35の位置を制御するレバー制御部36から構成されている。尚、セミロック機構30の詳細については後述する。
The
また、ステアリングシャフト3には、外歯ギヤ24と、電動アクチュエータとしての電動モータ20aを構成するステータ22が一体に取り付けられている。スパイラルケーブルのステアリングシャフト側はステータ22と接続され、ステアリングシャフト3が回転したとしても常にステータ22に電源等を供給可能な構成となっている。
In addition, an
ステータ22の内周には電動モータ20aを構成するロータ23が設けられ、このロータ23によりウェーブジェネレータ26を駆動する。ウェーブジェネレータ26は楕円形のカムを有し、長径と短径の位置関係を変更可能な構成となっている。ウェーブジェネレータ26の外周には金属弾性体の外歯を有するフレクスプライン27がベアリングを介して配置されている。このフレクスプライン27はピニオンシャフト4と接続されている。
A
外歯ギヤ24及びフレクスプライン27の外周には外歯ギヤ24と同じ歯数の内歯を有するサーキュラスプライン25が嵌合され、外歯ギヤ24の回転をフレクスプライン27に伝達している。フレクスプライン27の歯数は、外歯24の歯数よりも2歯多く形成され長径部分のみサーキュラスプライン25と嵌合し、短径部分はサーキュラスプライン25と非嵌合状態とされている。ロータ23が1回転すると、ウェーブジェネレータ26によりフレクスプライン27が弾性変形されて長径と短径の位置関係が変更され、2歯分の回転を増減速する所謂ハーモニックドライブ機構が搭載されている。
A
図3はコントロールユニット10の制御構成を表す制御ブロック図である。コントロールユニット10には、車速と操舵角とに基づいて制御舵角を演算する制御舵角演算部10aと、演算された制御舵角となるように電動モータ20aとの間でフィードバック制御するサーボ制御部10bが設けられている。
FIG. 3 is a control block diagram showing the control configuration of the
また、制御舵角の前回値(前回の制御周期において出力された制御舵角値)を記憶する前回値記憶部10cと、この記憶された前回値と今回の制御周期に置いて演算された制御舵角との偏差を演算する偏差演算部10dと、この偏差に基づいて、今回の制御周期に置いて電動モータ20aに与えられる回転方向を決定し、この決定された回転方向にのみ電動モータ20aの回転を許容するようにレバー制御部36に対して制御信号を出力する回転方向演算部10eが設けられている。
Further, the previous
図4はステアリングシャフト3の回転速度とピニオンシャフト4の回転速度とロータ23の回転速度の関係を表す共通速度線図(以下、共線図と記載する)を表す図である。図4中、上側の領域(正)が右側に操舵したときの回転速度を表し、下側の領域(負)が左側に操舵したときの回転速度を表す。実施例1の舵角比可変制御機構20は、ステアリングシャフト3とステータ22が一体に回転するため、ロータ23の回転速度はステータ22に対する回転速度ではなく、車体側に対する回転速度とする。以下、パターン(1)〜(4)について説明する。尚、説明の都合上、ステアリングシャフト3を右側に操舵したときについて説明するが、左側に操舵したときも同様である。
FIG. 4 is a common speed diagram (hereinafter referred to as a collinear diagram) representing the relationship among the rotational speed of the
〔パターン(1)〕
図4中(1)に示すように、ステアリングシャフト3を右側に操舵するとき、コントロールユニット10により舵角比δ/θを1よりも大きくする制御指令が出力されると、ロータ23がステアリングシャフト3よりも高回転となり、ステアリングシャフト3の回転速度よりもピニオンシャフト4の回転速度を増速する。
〔pattern 1)〕
As shown in (1) in FIG. 4, when the
〔パターン(2)〕
図4中(2)に示すように、ステアリングシャフト3を右側に操舵するとき、コントロールユニット10により舵角比δ/θを1とする制御指令が出力されると、ロータ23がステアリングシャフト3と同じ回転となり、ステアリングシャフト3の回転速度とピニオンシャフト4の回転速度は同じとなる。尚、ステータ22はステアリングシャフト3と一体に回転するため、ロータ23はステータ22に対し固定された状態となる(フェール時もセミロック機構30によってパターン(2)を達成する)。
[Pattern (2)]
As shown in (2) in FIG. 4, when the
〔パターン(3)〕
図4中(3)に示すように、ステアリングシャフト3を右側に操舵するとき、コントロールユニット10により舵角比δ/θを1よりも小さくする制御指令が出力されると、ロータ23がステアリングシャフト3よりも低回転となり、ステアリングシャフト3の回転速度よりもピニオンシャフト4の回転速度を減速する。
[Pattern (3)]
As shown in (3) in FIG. 4, when the
〔パターン(4)〕
図4中(4)に示すように、ピニオンシャフト4の回転を固定した場合、ロータ23を左側に回転すると、ステアリングシャフト3は右側に回転する。すなわち、ピニオンシャフト4を固定したときは、ロータ23の回転方向とステアリングシャフト3の回転方向の関係が逆転する。
[Pattern (4)]
As shown in (4) in FIG. 4, when the rotation of the
(セミロック機構の作用)
図5はセミロック機構30の構成を表す概略図である。セミロック機構30のレバー制御部36(保持器位置制御手段に相当)には、レバー35の先端に設けられた磁性体36cと、通電により磁性体36cを左側に吸引する左側電磁石36Lと、通電により磁性体36cを右側に吸引する右側電磁石36Rから構成されている。磁性体36cと各電磁石36L,36Rとは、常に非接触状態となる位置に設けられている。
(Operation of semi-lock mechanism)
FIG. 5 is a schematic diagram showing the configuration of the
アウタレース31の内径は、ローラ33と同じ数の多角形とされ、一方、インナレース32の外径は、円筒形とされている。インナレース32とアウタレース31の間の隙間は、多角形の頂点部分が最も広く(Smaxとする)、頂点と頂点の中間地点が最も狭く(Sminとする)なるように形成されている。ローラ33の外径は、Smaxよりも小さく、Sminよりも小さくなるように形成され、保持器34は、ローラ33の位置を円周方向において頂点と中間地点との間で位置制御する。
The inner diameter of the
図6はセミロック機構30の各制御状態を表す概略図である。図6(a)は右側電磁石36Rを通電した状態を表す図、図6(b)は左側電磁石36Lを通電した状態を表す図、図6(c)は右側及び左側電磁石36L,36Rの両方を非通電とした状態を表す図である。
FIG. 6 is a schematic diagram showing each control state of the
図6(a)に示すように、右側電磁石36Rを通電し、レバー35を右側に吸引すると、保持器34は円周方向に沿って、ローラ33の円周方向位置を時計回り方向に移動させる。この状態で、インナレース32が反時計回りに回転(図中の矢印に示す方向)すると、ローラ33を頂点方向に近づけるように、すなわち、隙間が広くなる方向に移動させようとするため、スムーズに回転し、ベアリングとして機能する。
As shown in FIG. 6A, when the
一方、インナレース32が時計回りに回転しようとすると、ローラ33を中間地点に近づけるように、すなわち、隙間が狭くなる方向に移動させようとする。よって、アウタレース31とインナレース32とがローラ33のくさび作用によって嵌合し、アウタレース31とインナレース32の相対的な移動を禁止する。よって、このときは反時計回りの回転のみ許容するワンウェイクラッチとして機能する。
On the other hand, when the
尚、上述のように保持器34の位置を切り換える際、磁性体36cと各電磁石36L,36Rとが非接触状態とされているため、切り換え時に接触音等が発生することがなく、運転者に違和感を与えることがない。
Note that when switching the position of the
図6(b)に示すように、左側電磁石36Lを通電し、レバー35を左側に吸引すると、保持器34は円周方向に沿って、ローラ33の円周方向位置を反時計回り方向に移動させる。この状態で、インナレース32が時計回りに回転(図中の矢印に示す方向)すると、ローラ33を頂点方向に近づけるように、すなわち、隙間が広くなる方向に移動させようとするため、スムーズに回転し、ベアリングとして機能する。
As shown in FIG. 6B, when the
一方、インナレース32が反時計回りに回転しようとすると、ローラ33を中間地点に近づけるように、すなわち、隙間が狭くなる方向に移動させようとする。よって、アウタレース31とインナレース32とがローラ33のくさび作用によって嵌合し、アウタレース31とインナレース32の相対的な移動を禁止する。よって、このときは時計回りのみ許容するワンウェイクラッチとして機能する。
On the other hand, when the
図6(c)に示すように、右側電磁石36R及び左側電磁石36Lの両方を非通電とすると、保持器34は円周方向に沿って、ローラ33の円周方向位置をどちらにも移動可能となる。この状態で、インナレース32が反時計回りに回転(図中の矢印に示す方向)すると、それに連れ回されて保持器34も反時計回り方向に回動し、ローラ33を中間地点に近づけるように、すなわち、隙間が狭くなる方向に移動させようとする。よって、アウタレース31とインナレース32とがローラ33のくさび作用によって嵌合し、アウタレース31とインナレース32の相対的な移動を禁止する。
As shown in FIG. 6C, when both the
一方、インナレース32が時計回りに回転(図中の矢印に示す方向)すると、それに連れ回されて保持器34も時計回り方向に回動し、ローラ33を中間地点に近づけるように、すなわち、隙間が狭くなる方向に移動させようとする。よって、アウタレース31とインナレース32とがローラ33のくさび作用によって嵌合し、アウタレース31とインナレース32の相対的な移動を禁止する。よって、このときは両方向の回転を規制するロック機構として機能する。
On the other hand, when the
図7はセミロック機構の制御処理を表すフローチャートである。
ステップ101では、車両用操舵制御装置にフェールが発生したかどうかを判断し、フェールが発生したときはステップ107へ進み、それ以外のときはステップ102へ進む。
ステップ102では、制御舵角を演算する。
ステップ103では、制御舵角の前回値と今回値との偏差を演算する。
ステップ104では、制御舵角の偏差が0以上か否かを判断し、0以上のときはステップ105へ進み、負のときはステップ106へ進む。
ステップ105では、左側電磁石36Lを非通電とし、右側電磁石36Rを通電することで、ロータ23が反時計回り方向に回転する状態のみ許容する。
ステップ106では、右側電磁石36Rを非通電とし、左側電磁石36Lを通電することで、ロータ23が時計回り方向に回転する状態のみ許容する。
ステップ107では、左側電磁石36L及び右側電磁石36Rの両方を非通電とし、ロータ23のいずれの方向への回転も規制する。
FIG. 7 is a flowchart showing the control process of the semi-lock mechanism.
In
In
In
In
In
In
In
次に、上記セミロック機構の制御の作用について説明する。まず、車両用操舵制御装置にフェールが発生しているかどうかを判断し、フェールが発生しているときは、舵角比可変制御機構20も停止する必要がある。このときは、ステップ107へ進み、左右側電磁石36L,36Rを非通電(図6(c)に示す状態)とする。これにより、ロータ23の回転が規制され、舵角比可変制御機構20も作動することがない。
Next, the operation of the control of the semi-lock mechanism will be described. First, it is determined whether or not a failure has occurred in the vehicle steering control device. When the failure has occurred, the steering angle ratio
次に、フェールが発生していない、すなわち正常時の舵角比制御時には、ロータ23がどちらに回転するかを判断する。例えば、運転者がステアリングホイール1を操舵し、舵角比制御によって加算制御された場合について説明する。
Next, it is determined in which direction the
図4に示すように、右側操舵時は操舵角として正の値である。このとき、ロータ23の回転は正側に増加するため、前回値との偏差は正となる。よって、図6(a)に示すように、ロータ23の正回転方向である反時計回りのみ回転が許容される。左側操舵時は操舵角として負の値である。このとき、ロータ23の回転は負側に増加するため、前回値との偏差は負となる。よって、図6(b)に示すように、ロータ23の負回転方向である時計回りのみ回転が許容される。同様に、減算制御された場合も偏差の正負によってレバー35の位置を制御することで、ロータ23の駆動指令の駆動方向の回転を許容することができる。
As shown in FIG. 4, the steering angle is a positive value during right steering. At this time, since the rotation of the
このように、通常制御時においても常に駆動指令の駆動方向の回転のみ許容することで、駆動指令に対し電動モータ20aが異なる方向に回転するような場合であっても、確実に回転を規制することが可能となり、常に安全を確保することができる。
In this way, even during normal control, by always allowing only rotation in the drive direction of the drive command, even when the
上記実施例1の作用効果について下記に列挙する。
(1)コントロールユニット10(制御手段)の駆動指令に基づいて、駆動指令方向にのみ電動モータ20aの作動を許容するセミロック機構30を設けた。すなわち、通常の制御時において、セミロック機構30は、電動モータ20aの駆動指令の駆動方向以外の作動を禁止することで、路面からの負荷入力により反転駆動することがなく、回転方向を規制するまでの作動応答性を向上することができる。
The effects of Example 1 are listed below.
(1) A
(2)セミロック機構30は、車両用操舵制御装置の異常が検出されたときは電動モータ20aの作動を固定することとした。よって、異常時に電動モータ20aが不要な作動を行うことがなく、安全性を向上することができる。
(2) The
(3)セミロック機構30は、保持器34の位置に応じて許容する回転方向を切り換え可能なツーウェイクラッチと、コントロールユニット10の駆動指令に基づいて保持器34の位置を制御するレバー制御部36(保持器位置制御手段)とを有することとした。よって、保持器34の位置を切り換えるのみで、許容する方向を切り換えることが可能となり、簡易な構成で上記(1),(2)に記載の効果を得ることができる。また、ツーウェイクラッチは、許容された方向に対してベアリングとして機能するため、駆動指令の駆動方向と反対側の回転を常に規制したとしても、回転による異音等の発生を抑制することができる。
(3) The
(4)レバー制御部36は、保持器34に対し一体に取り付けられた磁性体36cと、磁性体36cの円周方向両側に配置された右側電磁石36R及び左側電磁石36Lと、右側電磁石36Rと左側電磁石36Lの通電状態を制御する通電状態制御手段から構成され、回転方向演算部10eにおいて、駆動指令の駆動方向に応じて右側電磁石36Rもしくは左側電磁石36Lの一方のみ通電し、異常が検出されたときは、両方の電磁石を非通電とすることとした。よって、電磁石の通電状態を切り換えるのみで、許容する回転方向を切り換えるのみならず、両方の電磁石を非通電とすることで、簡単に両方向の回転を規制することができる。
(4) The
次に、実施例2について説明する。基本的な構成は実施例1と同じであるため、異なる点についてのみ説明する。図8は実施例2の舵角比可変制御機構200を表す概略図である。ステアリングシャフト3には第1サンギヤ201が接続されている。第1サンギヤ201の外周には、ピニオンキャリヤ203に固定支持された複数の第1ピニオン202が等間隔に配置されている。ピニオンシャフト4のピニオン6と対向する端部には第2サンギヤ205が接続されている。第2サンギヤ205の外周には、ピニオンキャリヤ203に固定支持された複数の第2ピニオン204が等間隔に配置されている。ここで、第1サンギヤ201と第2サンギヤ205とは異なるギヤ比を有し、同様に、第1ピニオン202と第2ピニオン204は異なるギヤ比を有する。具体的には(第1サンギヤ201の径)>(第2サンギヤ205の径)の関係とされている。
Next, Example 2 will be described. Since the basic configuration is the same as that of the first embodiment, only different points will be described. FIG. 8 is a schematic diagram showing the steering angle ratio
ピニオンキャリヤ203は、ケース206に回転可能に支持されている。ケース206の外周にはウォームホイール206aが形成されている。また、ケース206はインナレース32と一体に連結されている。車体側に固定された電動モータ208のロータにはウォームギヤ207が接続され、ウォームホイール206aと噛合している。アウタレース31は車体側に固定されている。また、レバー制御部36は車体側に固定されている。
The
次に作用について説明する。ステアリングシャフト3が回転すると、第1サンギヤ201を介して第1ピニオン202が回転する。この回転はピニオンキャリヤ203を介して第2ピニオン204に伝達され、第2ピニオン204から第2サンギヤ205を介してピニオンシャフト4を回転し、ラック&ピニオン機構を介して操向輪8が転舵される。
Next, the operation will be described. When the
このとき、ケース206が固定されているときは、第1サンギヤ201と第1ピニオン202との間のギヤ比と、第2サンギヤ205と第2ピニオン202との間のギヤ比の差に応じたギヤ比でステアリングシャフト3の回転がピニオンシャフト4に伝達される。よって、(第1サンギヤ201の径)>(第2サンギヤ205の径)のときは、ステアリングシャフト3の回転数が減速されてピニオンシャフト4に伝達される。ここで、ギヤ比を(ピニオンシャフト回転数/ステアリングシャフト回転数)として定義する。
At this time, when the
電動モータ208の回転によりケース206を回転すると、ステアリングシャフト3とピニオンシャフト4との間のギヤ比が変更される。例えば、ステアリングシャフト3が右回転しているときに、ケース206を右回転すると、ギヤ比が大きくなる方向に変更される。一方、ステアリングシャフト3が右回転しているときに、ケース206を左回転すると、ギヤ比が小さくなる方向に変更される。
When the
次に、上記セミロック機構30の作用について説明する。上述したように、電動モータ208の回転によりステアリングシャフト3に対するピニオンシャフト4のギヤ比が変更される際、ケース206が回転する。この回転方向は駆動指令に基づいて作動する電動モータ208の回転方向と同じであるため、駆動指令の駆動方向のみ許容するようにレバー制御部36により保持器34の位置を切り換える。これにより、実施例1と同様の作用効果を得ることができる。
Next, the operation of the
尚、実施例1では、電動モータ20aがステアリングシャフト3に固定されているのに対し、実施例2では電動モータ208が車体側に固定支持されているため、レバー制御部36及びアウタレース31も車体側に固定されている点が異なる。よって、ステアリングシャフト3のイナーシャを軽減することが可能となり、違和感を与えることがない。
In the first embodiment, the
以上、実施例1,2について説明したが、他の構成に本願発明のセミロック機構を適用してもよい。例えば、実施例1では操向輪8に補助舵角を付与する機構について適用したが、後輪に補助舵角を付与する機構に適用してもよい。すなわち、制御状態に応じて回転方向が切り替わるアクチュエータに対して適宜適用することで、意図しない方向への回転を常に規制することができる。また、実施例ではツーウェイクラッチとして、アウタレース31の内周を多角形としたタイプを示したが、他のタイプのツーウェイクラッチを適用してもよい。
Although the first and second embodiments have been described above, the semi-lock mechanism of the present invention may be applied to other configurations. For example, although the first embodiment is applied to the mechanism that gives the auxiliary steering angle to the steered
1 ステアリングホイール
2 操舵角センサ
3 ステアリングシャフト
4 ピニオンシャフト
5 転舵角センサ
6 ピニオン
7 ラック軸
8 操向輪
9 車速センサ
10 コントロールユニット
20 舵角比可変制御機構
22 ステータ
23 ロータ
30 セミロック機構
31 アウタレース
32 インナレース
33 ローラ
34 保持器
35 レバー
36 レバー制御部
36R 右側電磁石
36L 左側電磁石
36c 磁性体
DESCRIPTION OF
Claims (5)
走行状態に基づいて前記アクチュエータの駆動指令を出力する制御手段と、
を備えた車両用操舵制御装置において、
前記制御手段の駆動指令に基づいて、前記駆動指令の駆動方向にのみ前記アクチュエータの作動を許容するセミロック手段を設けたことを特徴とする車両用操舵制御装置。 An actuator capable of giving an auxiliary rudder angle to the steering wheel;
Control means for outputting a drive command for the actuator based on a running state;
In a vehicle steering control device comprising:
A vehicle steering control device, comprising: a semi-lock means that allows the actuator to operate only in a drive direction of the drive command based on a drive command of the control means.
前記アクチュエータの異常を検出する異常検出手段を設け、
前記セミロック手段は、前記異常検出手段により異常が検出されたときは前記アクチュエータの作動を固定することを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to claim 1,
An abnormality detection means for detecting an abnormality of the actuator is provided,
The semi-locking unit fixes the operation of the actuator when an abnormality is detected by the abnormality detecting unit.
前記セミロック手段は、
保持器の位置に応じて許容する回転方向を切り換え可能なツーウェイクラッチと、
前記制御手段の駆動指令に基づいて前記保持器の位置を制御する保持器位置制御手段と、
を有することを特徴とする車両用操舵制御装置。 The vehicle steering control device according to claim 1 or 2,
The semi-locking means is
A two-way clutch capable of switching the rotation direction allowed according to the position of the cage;
Cage position control means for controlling the position of the cage based on a drive command of the control means;
A vehicle steering control device comprising:
前記保持器位置制御手段は、前記保持器に対し一体に取り付けられた磁性体と、該磁性体の円周方向両側に配置された右側電磁石及び左側電磁石と、該右側電磁石と左側電磁石の通電状態を制御する通電状態制御手段から構成され、
前記駆動指令の駆動方向に応じて前記右側電磁石もしくは左側電磁石の一方のみ通電することで一方の回転方向のみ許容し、異常が検出されたときは、両方の電磁石を非通電とすることで両回転方向を規制することを特徴とする車両用操舵制御装置。 In the vehicle steering control device according to claim 3,
The cage position control means includes a magnetic body integrally attached to the cage, a right electromagnet and a left electromagnet arranged on both sides in the circumferential direction of the magnetic body, and an energized state of the right electromagnet and the left electromagnet It is composed of energization state control means for controlling
By energizing only one of the right electromagnet or left electromagnet according to the drive direction of the drive command, only one rotation direction is allowed, and when an abnormality is detected, both electromagnets are deenergized to perform both rotations. A steering control device for a vehicle, characterized by regulating a direction.
走行状態に基づいて前記アクチュエータの駆動指令を出力する制御手段と、
を備えた車両用操舵制御装置において、
前記制御手段の駆動指令に基づいて、前記駆動指令の駆動方向に前記アクチュエータの作動を許容すると共に、前記駆動指令の駆動方向以外の方向に駆動力が入力されたとしても、前記アクチュエータの作動を機械的に禁止することを特徴とする車両用操舵制御装置。
An actuator capable of giving an auxiliary rudder angle to the steering wheel;
Control means for outputting a drive command for the actuator based on a running state;
In a vehicle steering control device comprising:
Based on the drive command of the control means, the operation of the actuator is allowed in the drive direction of the drive command, and the actuator is operated even if a drive force is input in a direction other than the drive direction of the drive command. A vehicle steering control device that is mechanically prohibited.
Priority Applications (1)
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JP2005326825A JP2007131184A (en) | 2005-11-11 | 2005-11-11 | Steering controller for vehicle |
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Cited By (1)
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2005
- 2005-11-11 JP JP2005326825A patent/JP2007131184A/en active Pending
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