JP2007129679A - Qc符号の符号化方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】復号後のビット誤り率および未検出誤り率を改善する。
【解決手段】パリティ検査行列が1つあるいは複数の巡回行列によって表される自己直交QC符号において、列重みwが3以上であり、かつ符号の最小ハミング距離がw+2以上となるように設計された検査行列を満足する符号系列を生成する。行数mの検査行列を構成するp個の巡回行列の構造を表す、要素数wのp個のアドレス集合から、重複を許して抽出されたw+1個のアドレス集合におけるj(0≦j≦w)番目のアドレス集合の、各要素の1つの並べ替えをb0,j1,j…bw-1,jとした時、2≦j≦w、1≦i<jの範囲内にある1つの[ij]について、bj-1,0−bi-1,0+b0,i−bj-1,i+bi,j−b0,j≠0(mod m)が全てのb0,j1,j…bw-1,jについて成り立つ検査行列を満足する符号系列を生成する。
【選択図】 図9

Description

本発明は、磁気ディスク記録再生装置、磁気テープ記録再生装置等の各種磁気記録再生装置、並びに、光磁気ディスク記録再生装置、相変化光ディスク記録再生装置、再生専用光ディスク再生装置等の各種光ディスク装置、およびテレビ放送、携帯型電話、Local Area Network (LAN) 等の各種通信装置に使用される符号の符号化器において、伝送情報のビット誤り率 (BER: bit-error rate) や未検出誤り確率を低減するために用いて好適な符号化方法に関する。
一般的に、多くの記録再生装置や通信装置においては、入力情報系列を符号化した符号系列を伝送する事により、デジタル伝送情報のBERの低減が図られている。
図1は、一般的な記録再生装置もしくは通信装置におけるデジタル信号処理のためのブロック図の一例である。
図1において、まずユーザー側の情報系列は符号化部1に入力され、k/nの比で符号化されて符号系列となる。ただしここで、kは情報語長、nは符号語長、そしてk/nは符号率あるいは符号化率と呼ばれる。符号化は、暗号化、誤り訂正符号化、run-length limited 符号化等、複数の符号化が組み合わされる事が多い。
符号系列は、記録部2(もしくは送信部2)に入力され、たとえば記録再生システムにおける記録装置ならば、記録部2において光ピックアップあるいは磁気ヘッド等を用いて図示しない記録媒体上に記録され、たとえば無線通信システムにおける送信装置ならば、送信部2において送信アンテナによって信号が空間に送信される。
記録信号もしくは送信信号は、再生部3(もしくは受信部3)に入力され、たとえば記録再生システムにおける再生装置ならば、再生部3においてアナログ光ピックアップあるいは磁気ヘッドによって図示しない記録媒体からアナログ再生信号に変換され、たとえば無線通信システムにおける受信装置ならば、受信部3において受信アンテナによって空間中の信号からアナログ受信信号に変換される。
これらのアナログ信号は、図示しないアナログ等化器を用いて所定の目標等化特性に等化された後、A/D変換部4においてデジタル受信信号に毎時刻変換される。ここで、A/D変換部4には図示しない位相同期回路が含まれる。デジタル受信信号は、符号検出部5において検出符号系列もしくは、その事後確率情報系列に変換された後、復号部6に入力され、n/k の比で検出情報語に復号され、検出情報系列となる。
ただし、アナログ等化器による等化が十分でない場合には、A/D変換部4と符号検出部5との間にデジタル等化器が設けられる場合もある。また近年、符号検出部5においては、ビタビ検出器等の軟判定検出器を用いるのが一般的である。復号部6において繰り返し復号法を用いる場合には、符号検出部5において事後確率検出器が用いられる場合がある。
図1において、符号化部1および復号部6に用いられる符号として様々な符号が検討され、Reed-Solomon (RS) 符号等、その内の一部が実用化されている。近年、図1の符号化部1および復号部6に用いられる、伝送情報のBERの低減に有効な誤り訂正符号の一つとして、低密度パリティ検査 (LDPC:low-density parity-check) 符号の研究が盛んに行なわれている。LDPC符号は、Gallagerによって、1961年に提案された古くから知られていた符号であったが、最近になって非常に優れた復号性能を有している事が明らかとなってきた。LDPC符号の詳細は、非特許文献1に開示されてなる。
LDPC符号とは、そのパリティ検査行列(以下、単に、「検査行列」と呼ぶ)において1の数が疎 (sparse) となるパリティ検査符号の事である。従って、LDPC符号とは、検査行列における1の数がある程度曖昧に定義されただけの非常に広い範囲の符号に対して適用される名前であり、たとえば一般的によく知られているRS符号の様に、ある特定の符号生成規則に従った符号を指すものではない。つまり、LDPC符号と呼べる符号は符号語長やパリティ長が同じでも非常に多く存在する事に注意する必要がある。LDPC符号の復号には一般的に、Sum-Product 復号法、あるいは Belief-Propagation (BP)復号法と呼ばれる繰り返し復号法の一つが適用される。
LDPC符号に対してBP復号法を適用した際に良好なBERを得るためには、その検査行列において、短いサイクル (short cycle) ができるだけ少ない事が望ましい。行列における最も短いサイクルは4サイクルであり、LDPC符号において復号後のBERを低減させるためには、その検査行列において4サイクルが含まれない方が望ましい事が知られている。ここで、{0,1}を要素とするある2値行列が4サイクルを含むとは、その行列の任意の2列を選んだとき、その両方の列に1が存在する行が2つ以上ある事である。
検査行列に4サイクルが含まれないとき、その符号は自己直交 (self-orthogonal) 符号と呼ばれる。自己直交符号は多くの場合、その検査行列における1の数が結果的に疎となり、LDPC符号として利用する事ができる。また、自己直交符号は1段多数決論理復号可能 (one-step majority-logic decodable) である事が知られている。検査行列における最小の列重み (column weight) をwとした時、自己直交符号の最小ハミング距離(以下、「最小距離」と呼ぶ)dminは、(1)式となる事が知られている。ここで列重みとは、2値行列の場合、列における1の総数である。
min ≧w+1 ・・・(1)
また、列重み一定の検査行列を有する自己直交符号の符号語長nの上限は、Steiner 限界として知られており、wおよび検査行列の行数mを用いて、次式で与えられる。
Figure 2007129679
LDPC符号において、一般的に、復号後のBERを低減させるためには符号の最小距離ができるだけ大きい方が望ましく、復号器の回路規模を小さくするためには列重みができるだけ小さい方が望ましい。ところが多くの場合は、最小距離を大きくしようとすると列重みの増大につながり、復号器が複雑となる。すなわち、LDPC符号においては、復号後のBERを改善しようとすると、その符号化および復号器の回路規模が大きくなり易い事が一つの問題点として挙げられる。
近年、この問題を解決する方法の1つとして、古くから知られている準巡回 (QC: quasi-cyclic) 符号をLDPC符号として用いる方法が注目されている。QC符号は検査行列の規則性が非常に高く、その規則性を利用する事により、LDPC 符号として用いたとき、その符号化および復号器の回路規模の低減を図る事ができる事が期待される。ここでQC符号とは、任意の符号語を、符号語長と異なるある周期pだけ巡回シフトした系列が、元の符号語以外の符号語となる符号の事である。QC符号において、特にp=1となる符号は巡回符号と呼ばれる。QC符号を自己直交とする事も可能であり、自己直交QC符号の詳細は非特許文献2に開示されてなる。
QC符号の検査行列は、pの整数倍個の巡回行列 (circulant matrix) を用いて表す事ができる。一般的に、m行m列 (m×m) 巡回行列は、全ての列がある任意の列、たとえば最初の列の巡回シフトである行列として定義される。すなわち、m×m巡回行列Cの左端最初の列ベクトルを[x0,x1,…,xm-1]T (Tは転置操作を表す) と定義すれば、Cは、次の様に表される。
Figure 2007129679
ただし、(3)式においては、巡回行列Cの各列を行列の下方向へ巡回させているが、これを上方向へ巡回させて定義しても良い。巡回行列の逆行列、および2つの巡回行列の積は、各々巡回行列となる。
このとき、m×p行列Di(0≦i<m)を、その第j列目(0≦j<p)が、p個のm×m巡回行列Cjの第i列目からなる行列と定義すれば、周期pを有するQC符号の検査行列Hpの1つは、次の様に表すことができる。
p=(D01 … Dm-1) ・・・(4)
QC符号は、ごく簡単なシフトレジスタ回路を用いて符号化する事ができる。その方法は、例えば、上述した非特許文献2や、特許文献1および特許文献2に開示されている。
これまでに、LDPC符号として利用可能なQC符号を設計するための幾つかの理論が知られているが、その1つとして、有限幾何 (finite geometry) がある。有限幾何とは、主にユークリッド幾何 (EG:Euclidean geometry) 及び射影幾何 (PG:projective geometry) の各理論の事である。有限幾何に従って設計された符号は、有限幾何符号と呼ばれる。
有限幾何符号においては、その検査行列が空間内の線 (lines) 上に存在する点 (points) に基づいて構成され、点が存在するとき1、点が存在しないとき0と各々定義される。ガロア体GF(2s) を部分空間とするGF(2qs) を考えたとき、1つの線上に2s個の点を有するGF(2s)上のm次元ユークリッド幾何はEG(q,2s) と表現される。また、ガロア体GF(2s) を部分空間とするGF(2(q+1)s) を考えたとき、1つの線上に2s+1 個の点を有するq 次元射影幾何はPG(q,2s) と表現される。
有限幾何符号は、多数決論理復号可能な巡回符号として古くから知られており、例えば射影幾何PG(2,24) に基づいた、(273,191) 差集合 (difference set) 巡回符号を1ビット短縮化 (shortened) した (272, 190) 短縮化差集合巡回符号は、日本におけるテレビの文字多重放送用の誤り訂正符号として実用化されている。ここで、(n, k) 符号のnは符号語長、kは情報語長である。ただし、有限幾何符号には2段以上で多数決論理復号可能な符号も含まれるが、その様な符号は自己直交ではない。自己直交な有限幾何符号をLDPC符号として用いる方法は、非特許文献3に開示されてなる。
非特許文献3によれば、有限幾何符号の検査行列の転置行列を検査行列とする符号を有限幾何符号のtype-II符号と呼び、この様なtype-II符号にもLDPC符号として有用な符号が幾つか存在する事が指摘されている。ここで、有限幾何符号は巡回符号、そのtypeII符号はQC符号となり、かつ自己直交な有限幾何符号のtypeII符号は自己直交である。以下、有限幾何符号およびそのtype-II符号の事を、有限幾何に基づいた符号と呼ぶ。
有限幾何に基づいた自己直交QC符号においては、p≧2の時、一般的にdmin=w+1となる。ただしここで、ある2値符号が与えられた時、その最小距離があるハミング距離dH以下であるかどうかは、たとえば次の様にして調べる事ができる。すなわち、検査行列からdH個の列を抜き出した時、各行における1の総和のmodulo2が、全ての行において0となる様な組み合わせの例を、唯一つ示せば良い。またその際、dH=w+1でかつその符号が自己直交であるならば、(1) 式より、その最小距離はw+1であると確定できる。
QC符号の設計に利用可能なその他の理論としては、たとえば非常に古くから知られている balanced incomplete block design (BIBD) と呼ばれる組み合わせ論 (combinatorics) に基づいた手法がある。BIBDに従ったLDPC符号の構成方法は、非特許文献4に開示されている。ただし、infinite family に分類される射影幾何は、BIBDの1つである。
BIBDに従って構成される符号は、その1部にQC符号が含まれるが、必ずしもQC符号ではない。
BIBDに従って構成されるQC符号に限定しない自己直交符号の最小距離をw+1よりも大きくするための検討は、これまでにw=3の場合について、多く行なわれている。検査行列の列重みが全て同じで、かつw=3の時、自己直交符号からハミング距離4を形成する符号語を全て取り除くと、その最小距離は6以上となる事が知られており、その様な符号の検査行列の構造は、anti-Pasch configurationと呼ばれる。
組み合わせ論においてPasch configurationとは、quadrilateralとも呼ばれ、Steiner triple system (STS) の4つの3点 (points) の和集合 (union) が、6点の集合から成る事を指す。Pasch configuration とは、言い換えれば、4つの3点が各々、{x0, x1, x2}, {x0, x4, x5}, {x1, x3, x5}, {x2, x3, x4} の形式となっている事である。Pasch configuration を含まないSTSが、anti-Pasch configurationもしくはquadrilateral freeと呼ばれる。Anti-Pasch configuration の詳細は、たとえば非特許文献5に開示されてなる。
ただし、これまでにQC符号となる、(4)式の検査行列においてw=3のanti-Pasch configurationを有する符号は報告されていない様である。また、有限幾何やBIBDに基づいた自己直交QC符号においては、設計できる符号の符号語長やパリティ数は限定的である。
自己直交なQC符号を、有限幾何やBIBDを用いずに任意の符号語長やパリティ数で設計し、かつその最小距離がw+1よりも大きくなる符号、すなわち、
min≧w+2 ・・・(5)
が成り立つ符号については、たとえば、これまでwが2の場合について、その報告がある。その詳細は、特許文献3に記載されている。
QC符号は、w≧3の時、必ず6サイクルを含む事が知られているが、w=2の時だけは6サイクルを取り除く事ができる。そして、w=2のQC符号から4サイクルおよび6サイクルを取り除くと、その最小距離は4以上となる。特許文献3の方法は、QC符号において、唯一 w=2の時に6サイクルを取り除けるという、特殊性を利用して、上述の(5)式を満たす符号を設計したものである。
R. Townsend and E. Weldon, Jr., “Error Control System,” United States Patent, US3475724, Oct. 1969. H. Yamagishi and Y. Shimpuku, “Encoding Method and Encoder,” United States Patent,US6928602 B2, Aug. 2005. H. Song, V. Bhagavatula and J. Liu, “Encoding Method using a Low Density Parity Check Code with a Column Weight of Two”, United States Patent Application Publication, US2004/0093549 A1, May. 2004. R.G. Gallager, "Low Density Parity Check Codes," MIT Press, Cambridge, Mass., 1963. R. Townsend and E. Weldon, Jr., "Self-Orthogonal Quasi-Cyclic Codes," IEEE Trans. Info. Theory, vol. IT-13, no.2, pp.183-195, Apr. 1967. Y. Kou, S. Lin and M. Fossorier, "Low Density Parity Check Codes on Finite Geometries: A Rediscovery and New Results," IEEE Trans. Info. Theory, vol. 47, no.7, pp.2711-2735, Nov. 2001. B. Ammar, B. Honary, Y. Kou, J. Xu and S. Lin, "Construction of Low-Density Pariry-Check Codes Based on Balanced Incomplete Block Designs," IEEE Trans. on Info. Theory, vol. 50, no. 6, pp. 1257-1268, June 2004. T.S. Griggs, J. Murphy and J.S. Phelan, "Anti-Pashe Steiner Triple Systems," J. of Combinatorics, Information & System Sciences, vol. 15, pp. 79-84, 1990.
以上述べた様に、これまでLDPC符号において、その符号化・復号回路の簡略化を図る方法の1つとして、自己直交QC符号を用いる事が有効であり、自己直交QC符号を設計するための代表的な理論として、有限幾何やBIBDが知られている。
しかしながら、有限幾何やBIBDに基づいた符号は、上述した様に、その符号語長やパリティ数がごく少数の値に限定されている。このため、この符号を実際のシステムに応用しようとした場合、取り扱うデータの符号語長やパリティ数が限定されてしまい、応用しづらいという問題があった。
また、復号後のBER向上のためには、符号の最小距離dminの向上が有効な手法の1つと考えられるが、これまでに知られている自己直交QC符号は、多くの場合、dmin=w+1である。任意の符号語長やパリティ数で、dmin≧w+2となる自己直交QC符号については、w=2の場合については、検査行列から6サイクルを取り除く事による符号構成法が知られていたが、w≧3の場合については知られていないという問題があった。その構造上、原理的に6サイクルが含まれるw≧3のQC符号について、dmin≧w+2、すなわち上述した(5) 式を成立させる汎用的な手法を見出す事は容易ではなかった。
本発明の目的は、伝送情報のビット誤り率(BER)や未検出誤り確率を低減することにある。
本発明に係るQC符号の符号化方法は、パリティ検査行列が1つあるいは複数の巡回行列によって表される自己直交QC符号の符号化方法及び復号方法において、列重みwが3以上であり、かつ符号系列の最小距離がw+2以上となる様に設計された検査行列を満足する符号系列を生成するものである。
また、本発明の符号化方法は、検査行列を構成するp個の巡回行列の構造を表す、要素数wのp個のアドレス集合から、重複を許して抽出されたw+1個のアドレス集合におけるj(0≦j≦w)番目のアドレス集合の、各要素の1つの並べ替えをb0,j1,j…bw-1,jとしたとき、2≦j≦w、1≦i<jの範囲内にある1つの[ij]について、bj-1,0−bi-1,0+b0,i−bj-1,i+bi,j−b0,j≠0(mod m)が、全てのb0,j1,j…bw-1,jについて成り立つ検査行列を満足する符号系列を生成するものである。
本発明による符号化方法はwが3以上のLDPC符号において、符号化・復号器の回路規模の低減に結びつく符号規則性の付与と、最小距離の拡大による復号性能の向上とを、両立させる事を可能とする。
本発明によれば、符号変換を行なう事ができる。特に、その検査行列がp個の巡回行列からなる自己直交QC符号の符号化方法において、任意のp、任意の列重み、任意の検査行列の列数において、最小距離の拡張された符号を用いる事ができ、これをLDPC符号として用いる事により、復号後のビット誤り率および未検出誤り率を改善する事ができる。従って、本発明の符号化方法を通信システムあるいはストレージシステムに用いる事により、それらシステムの信頼性向上を図る事が可能となり、その工業的価値は大きい。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
まず、QC行列を構成する巡回行列の、本実施例における表現方法について述べる。
今、全ての列重みがwのm×m2値巡回行列において、j番目(0≦j<m)の列において、ビット1となるw個の行アドレスの集合を、Ajとする。たとえば、A0{2,3,5}とすれば、対応するm=7の巡回行列Cは、次の様になる。
Figure 2007129679
このAjの定義は、BIBDにおけるblockの定義と同じである。
この時、4サイクルの無い2値巡回行列において、Ajの全要素を小さい順に並べた系列a01…aw-1を考えた時、次の2条件を満たすAjが必ず只1つ存在する。
0=0 ・・・(7)
1<ai−ai-1 ・・・(8)
ここで、2≦j≦w,aw≡mであり、(8)式はこの範囲にある全てのiについて成り立つものとする。たとえば、(6)式の例では、A5={0,1,3}のみが、(7)式、(8)式を満たす。ただし 、(8)式には、巡回行列が4サイクルを含まないための条件の一部であるa1≠ai−ai-1の条件が含まれている。
本実施の形態においては、(7)式、(8)式を満たすAjを起点行アドレス集合BAS(base address set) と呼び、巡回行列において行や列を巡回シフトさせた巡回行列は元の巡回行列と等価な巡回行列と見なす事にする。この時、1つのBASによって、独立した1つの巡回行列、すなわちm個の等価な巡回行列を代表させる事ができる。また同様に、相異なるp個のBASによって、独立したp個の巡回行列から構成されるm×(m・p)QC行列を代表させる事ができる。本発明に用いられるQC行列は、(4)式に従って表現できるものとする。
次に、本実施の形態に用いられるQC符号を自己直交符号とする、すなわち検査行列から4サイクルを取り除くための、p個のBASの条件について述べる。
QC符号の検査行列に限らない任意のm×n検査行列から、任意の2個の列を抽出した m×2部分行列 (sub matrix) を考える。そして、そのm×2部分行列から更に任意の2列を抽出した2×2部分行列を考える。m×n検査行列が4サイクルを含むのは、全ての要素が1となる2×2部分行列が少なくとも1つ存在する時である。従って、4サイクルの無い検査行列を得るには、m×n検査行列から任意に抽出された全ての2×2部分行列において、全ての要素が1となるものが1つも存在しない検査行列を設計すれば良い。
本発明者の検討によれば、検査行列のQC構造を利用すれば、その様な検査行列を、以下の様に任意のwについて効率的に設計する事ができる。
今、QC符号の検査行列を定義するp個のBAS S0,S1,…,Sp-1から、重複を許して抽出された任意のr(1≦r)個のBASを、T0,T1,…,Tr-1とする。ここで、Tj≡{a0,j,a1,j,…,aw-1,j}(a0,j=0、0≦j<r)とする。
この時、QC符号の検査行列において4サイクルが発生しない条件は、S0,S1,…,Sp-1から重複を許して抽出された任意の2個のBAS T0,T1について、次式が成立する事である。
i0,0−ai1,0+ai2,1−ai3,1≠0 (mod m) ・・・(9)
ここで、T0≠T1の時は、1≦i0<w、0≦i1<i0、0≦i2<w、0≦i3<w(i3≠i2)、T0=T1の時は、2≦i0<w、0≦i1<i0、i0≦i2<w、(i1≦i3<i0)&(i2<i3<w)であり、(9)式はこれらの範囲内にある全ての整数i0,i1,i2,i3について成り立つ必要がある。
0≠T1の時、あるT0,T1において、(9)式の総評価回数の最大値は、次のn0回となる。
Figure 2007129679
たとえば、w=2の時n0=2、w=3の時n0=18、w=4の時n0=72である。
0=T1の時、すなわちT0,T1が1つのBASから構成される場合、(9)式の総評価回数の最大値は、次のn1回となる。
Figure 2007129679
たとえば、w=2の時n1=0、w=3の時n1=3、w=4の時n1=14である。ただしここで、あるT0,T1において、(9)式をn0あるいはn1通りの全てについて調べなければならないのは、そのT0,T1が(9)式を満たす時だけである。
(9)式を満たさないT0,T1が1つでもあれば、そのT0,T1を発生するBASの組み合わせは、本発明の検査行列を表すp個のBASには用いない。T0,T1が(9)式を満たす限り、(9)式は、p個のBASから抽出できる全てのT0,T1について、順次評価される必要がある。p個のBASから重複を許して2個のBAS T0,T1を抽出する組み合わせの数n2は、次式で計算できる。
Figure 2007129679
たとえば、p=21の場合、n2=231である。ただし、(9)式をこのn2通り全てについて調べなければならないのは、p個のBASから重複を許して抽出された、全てのT0,T1が(9)式を満たす時だけである。
以下、本発明に用いられるp個のBASは(9)式を満たす、すなわち本発明に用いられるQC符号は自己直交符号であるものとする。
次に、本発明に用いられる自己直交QC符号の最小距離を、w+2以上とするためのp個のBASの条件について述べる。
今、QC符号の検査行列に限らないm×n検査行列から、任意のw+1個の列を抽出したm×(w+1)部分行列を考える。この部分行列を検査行列の一部とする符号の最小距離がw+1となるのは、m×(w+1)部分行列の各行における1の総和のmodulo2 が全て0となる時である。ただし、m×(w+1)部分行列の各行における1の総和のmodulo2が全て0である時に、各行における1の総和が1行でも4以上となる場合は、この部分行列における4サイクルの発生、すなわちその符号が自己直交でない事を意味する。従って、自己直交符号の最小距離がw+1となる時には、その検査行列の1部である、あるm×(w+1)部分行列において全0の行を取り除いた際、各行における1の総和が全て2となるu×(w+1)部分行列が存在する。ここで、uは、次式で表される。
Figure 2007129679
たとえば、w=2の時u=3、w=3の時u=6、w=4の時u=10である。
図2は、この様な、各行における1の総和が全て2となるu×(w+1)部分行列の、w≦4の場合における一例である。
図2においては、u×(w+1)部分行列の各行における1の総和が全て2、すなわち各行における1の総和のmodulo2 が全て0となっており、この様な部分行列を検査行列の一部とする自己直交符号の最小距離はw+1となる。
従って、最小距離がw+2以上となる自己直交符号を得るためには、m×n検査行列から抽出できる全てのu×(w+1)部分行列において、各行における1の総和が全て2となるものが1つも存在しない検査行列を設計すれば良い。本発明者の検討によれば、検査行列のQC構造を利用すれば、その様な検査行列を、以下の様に任意のwについて効率的に設計する事ができる。
p個のBAS S0,S1,…,Sp-1から、重複を許して任意に抽出されたw+1個のBASをT0,T1,…,Twとする。また、T0,T1,…,Twの任意の並べ替えをU01…Uwとおき、Uj(0≦j≦w)における各要素の並べ替えをb0,j1,j…bw-1,jとおく。ただし、Ux=Uy(1≦x≦w、0≦y<x)の時は、bx,y≠bx-1,yである。
この時、S0,S1,…,Sp-1から求められる全てのU01…Uwの、各要素の全ての並べ替えが、(14)式を満たせば、そのQC符号の最小距離はw+2以上となる。
j-1,0−bi-1,0+b0,i−bj-1,i+bi,j−b0,j≠0(mod m) ・・・(14)
ここで、2≦j≦w、1≦i<jであり、(14)式は各U01…Uwの、各要素のある1つの並べ替えにおいて、ある1つの[ij]について満たされれば良い。ただしここで、T0,T1,…,Twの内のいずれか1つのBASは、BAS同士の並べ替えおよびその要素の並べ替えを、共に考慮しなくても良い。たとえば(14)式の計算において、T0のみはこれら並べ替えの内、任意の1つだけを用いれば良く、他のT1,T2,…,Twについては、これら全ての並べ替えについて調べる必要がある。ただしここで、仮に、T0,T1,…,Twの全ての並べ変えについて、(14)式を評価したとしても、それは重複した評価が生じて計算時間が長くなるだけで、本発明に用いられる符号の性能には何ら影響を与えない。ここでは、以下、T0のみ並べ替えを考慮しない事とする。ただしここで、仮にBAS同士の並べ替えを考慮しないで、たとえば常にU0=T0,U1=T1,…,Uw=Twとしておいて、全てのBASについて、各要素の並べ替えを考慮する手法は、本実施の形態の手法と本質的に同じである。
(14)式の総評価回数の最大値は、ある1つの並べ替えU01…Uwの、各要素のある1つの並べ替えについて、次のn3回となる。
Figure 2007129679
たとえば、w=2の時n3=1、w=3の時n3=3、w=4の時n3=6である。ただし (14)式を、ある1つの並べ替えU01…Uwの、各要素のある1つの並べ替えについて、n3通りの全てを調べなければならないのは、その並べ替えが (14) 式を満たさない時だけである。
(14)式を満たさないU01…Uwが1つでもあれば、その並べ替えを発生するBASの組み合わせは、本発明の検査行列を表すp個のBASには用いない。U01…Uwが(14)式を満たす限り、(14)式は、U01…Uwの各要素の所定の並べ替え(最大(w!)w通り)、およびT1,T2,…,Twの全ての並べ替え(最大w!通り)について、順次評価される必要がある。すなわち、ある1つの組み合わせT1,T2,…,Twについて、(14)式の総評価回数の最大値は、次のn4回となる。
4=(w!)w+1 ・・・(16)
たとえば、w=2の時n4=8、w=3の時n4=1296、w=4の時n4=7962624である。ただし、(14)式をn4通り全てについて調べなければならないのは、T0,T1,…,Twが全て異なり、かつその全ての並べ替えU01…Uwが(14)式を満たす時だけである。
また、p個のBASからw+1個までの重複を許してw+1個のBAS T1,T2,…,Twを抽出する組み合わせの数n5は、次式で計算できる。
Figure 2007129679
たとえば、p=21の場合、w=2の時n5=1771、w=3の時n5=10626、w=4の時n5=53130である。ただし、(14) 式をn5通り全てについて調べなければならないのは、p個のBASから重複を許して抽出された、全てのT0,T1,…,Twが(14)式を満たす時だけである。
ここで、抽出されたw+1個のBASが全て同じ場合、すなわち、Tw=…=T1=T0={a0,a1,…,aw-1}(a0=0)の場合には、(14)式を満たすBASには、より簡略化された必要十分条件が存在する。その条件は、mが2w−1の倍数の時に、次の2式が各々、あるxについて成立する事である。
Figure 2007129679
ここで、0≦x<wである。ただし、mが2w−1の倍数でない時には(18.1),(18.2)式は常に成り立つので、これを評価する必要はない。上述したn5通りの内のp通りは、(14)式の代わりに(18.1),(18.2)式を用いてBASを評価する事ができる。
(18.1),(18.2)式を満たすBASの条件式の総数n6は、w=2の時n6=1、w≧3の時n6=2である。
(18.1),(18.2)式を満足する一例として、たとえば、w=2の時にBAS {0,a1}が満たすべき条件は、mが3の倍数の時に、次式が成り立つ事である。
1≠m/3 ・・・(20)
同様に、w=3の時にBAS{0,a1,a2}が満たすべき条件は、mが7の倍数のときに、次の2式が同時に成り立つ事である。
Figure 2007129679
同様に、w=4の時にBAS{0,a1,a2,a3}が満たすべき条件は、mが15の倍数のときに、次の2式が同時に成り立つ事である。
Figure 2007129679
次に、重複を許したw+1個のBAS T0,T1,…,Twが、(14)式を満たさない例を2つ述べる。
まず、w=3の場合に、T0,T1,T2,T3が全て重複している時に (21.1) 式に違反する、次の例について考える。
3=T2=T1=T0={0,m/7,3m/7} ・・・(23)
ここで、T0,T1,T2,T3は全て同じなので、その並べ替えU0123の各要素は全て同じである。U0123の各要素の並べ替えの中には、上述した各BASが重複した場合の条件by,x≠bx-1,y、すなわちb0,1≠b0,0、b0,2≠b1,0、b1,2≠b1,1、b0,3≠b2,0、b1,3≠b2,1、b2,3≠b2,2の6条件を全て満たす組み合わせの1つとして、次のものが存在する。
Figure 2007129679
(24.1)〜(24.4)式を(14)式の左辺に代入して、[ij]が[12]、[13]、[23]の3通りの場合について順次評価すると、次の様に全て0となる。
Figure 2007129679
すなわち、(23)式のBASは(14)式に違反する。これは、(23)式のBASによって代表される巡回行列を検査行列の1部とする、w=3のQC符号の最小距離がw=1である事を示している。
次に、w=3、m=25の場合にT0,T1,T2,T3が全て異なる、次の例について考える。
0={0,1,3} ・・・(26.1)
1={0,6,15} ・・・(26.2)
2={0,5,17} ・・・(26.3)
3={0,4,11} ・・・(26.4)
(26.1)〜(26.4) 式において、U0=T0とした時のU0123の1つとして、次のものがある。
0={0,1,3} ・・・(27.1)
1={0,4,11} ・・・(27.2)
2={0,5,17} ・・・(27.3)
3={0,6,15} ・・・(27.4)
また、(27.1)〜 (27.4)式において、U0123の各要素の並べ替えの1つとして、次のものが存在する。
[b0,01,02,0]=[0 1 3] ・・・(28.1)
[b0,11,12,1]=[11 0 4] ・・・(28.2)
[b0,21,22,2]=[17 5 0] ・・・(28.3)
[b0,31,32,3]=[0 15 6] ・・・(28.1)
(28.1)〜 (28.4)式を(14)式の左辺に代入して、[ij]が[12]、[13]、[23]の3通りの場合について順次評価すると、次の様に全て0となる。
1,0-b0,0+b0,1-b1,1+b1,2-b0,2=1-0+11-0+5-17=0 ・・・(29.1)
2,0-b0,0+b0,1-b2,1+b1,3-b0,3=3-0+11-4+15-0=0 (mod 25) ・・・(29.2)
2,0-b1,0+b0,2-b2,2+b2,3-b0,3=3-1+17-0+6-0=0 (mod 25) ・・・(29.3)
すなわち、(26.1)〜(26.4) 式のBASの組み合わせは(14)式に違反する。これは、(26.1)〜(26.4) 式のBASによって代表される5つの巡回行列を検査行列の1部もしくは全てとする、w=3、m=25のQC符号の最小距離がw+1である事を示している。
以下、本発明の符号化方法に用いられるQC符号の検査行列を表すp個のBASは(9)式、(14)式を満たす、すなわち本発明に用いられるQC符号は最小距離がw+2以上の自己直交符号であるものとする。
ここで、(4)式によって表されるw≧3であるQC行列には必ず6サイクルが含まれる事が一般的に知られているが、本発明者の検討によれば、QC行列における6サイクルの数を最小化する事ができる。本発明に用いられる最小距離がw+2以上の自己直交QC符号は、復号時のBERをできるだけ低下させるために、その検査行列における6サイクルの数ができるだけ少なくなっている事が望ましい。本発明者の検討によれば、検査行列のQC構造を利用すれば、その様な検査行列を、以下の様に任意のwについて効率的に設計する事ができる。
p個のBAS S0,S1,…,Sp-1から、重複を許して任意に抽出された3個のBASをT0,T1,T2とする。T0,T1,T2の任意の並べ替えをU012とおき、Uj(0≦j≦2)のw個の要素から抽出された2要素の並べ替えをb0,j1,jとおく。ただし、U1=U0の時b0,1≠b0,0、U2=U0の時b0,2≠b1,0、U2=U1の時b1,2≠b1,1、かつb1,0>b0,0である。
この時、QC符号の検査行列に含まれる6サイクルの数を低減させるためには、(14)式について、i=1、j=2の場合のみ評価すれば良い。すなわち、あるU012について次の1式を、できるだけ満たす様にすれば良い。
1,0−b0,0+b0,1−b1,1+b1,2−b0,2≠0 (mod m) ・・・(30)
ただしここで、T2=T1=T0の時には、必ず(30)式に違反するU012が存在する事に注意しなければならない。また、w=2の時には、(30)式は(14)式と同じなので、これを重複して調べる必要はない。(30)式の評価にあたっては、(14)式の場合と同様に、重複した評価を避けるために、U012の内の1つ、たとえばU0については、w個の要素の中から2要素を抽出した際、その並べ替えについては考慮しなくても良い。
ただしここで、仮にBAS同士の並べ替えを考慮しないで、たとえば常にU0=T0,U1=T1,U2=T2としておいて、全てのBASについて、各要素の並べ替えを考慮する手法は、本実施の形態の手法と本質的に同じである。
ある1つの組み合わせT0,T1,T2について、(30)式の総評価回数の最大値は、次のn7回となる。
Figure 2007129679
たとえば、w=3の時n7=108、w=4の時n7=864である。ただし、(30)式をn7通り全てについて調べなければならないのは、T0,T1,T2が全て異なる時だけである。
ここで、上述した様に、T2=T1=T0={a0,a1,a2}の時、すなわちT0,T1,T2が1つのBASから構成される場合には、必ず(30)式に違反するb0,j1,jの組み合わせが複数存在する。たとえば、その1つが、b0,1≠b0,0、b0,2≠b1,0、b1,2≠b1,1を満たす次の条件である。
[b0,01,0]=[a01] ・・・(32.1)
[b0,11,1]=[a21] ・・・(32.2)
[b0,21,2]=[a20] ・・・(32.3)
(32)式を(30)式の左辺に代入すると、次の様に0となる。
1,0−b0,0+b0,1−b1,1+b1,2−b0,2
=a1−a0−a2−a1+a0−a2=0 ・・・(33)
この様に、任意の{a0,a1,a2}が(30)式に違反する事は、w≧3の時に、任意の巡回行列に6サイクルが含まれる事を表している。この様なケースを除外して、T2=T1=T0={a0,a1,…,aw-1}(a0=0)の時に、(30)式をU012について全て評価するためには、次式を用いる事ができる。
i0−ai1+ai2−ai3+ai4−ai5≠0(mod m) ・・・(34)
ここで、
Figure 2007129679
であり、(34)式はこの範囲内にある全ての整数i0,i1,i2,i3,i4,i5について満足される必要がある。ただし、w=2の時には、(34)式は(20)式と同じなので、これを重複して調べる必要はない。
(34)式の総評価回数の最大値は、次のn8回となる。
Figure 2007129679
たとえば、w=3の時n8=9、w=4の時n8=46である。ただし、(34)式をn8通り全てについて調べなければならないのは、そのBASが(34)式を満たす時だけである。
本発明の符号化方法に用いられるp個のBASは、(30)式や(34)式を必ず満たさなければならないものではなく、それができるだけ満たされていれば良い。本発明者の検討によれば、p個のBASを、T2=T1=T0の場合に(34)式を、それ以外の場合に(30)式を、各々必ず満たす様に設計すると、達成できるpの最大値が、(30)式、(34)式を満たさない場合と比べて小さくなる。一方で、p個のBASを、T2=T1=T0の場合にのみ(34)式を満たす様に設計すると、mの値がある程度大きければ、達成できるpの最大値を劣化させる事は少ない。従って本発明の符号化方法に用いられるp個のBASの各々は、特に(34)式を満たしている事が望ましい。
ただしここで、本発明者の検討によれば、w=4の時には、(9)式、(18)式、(34)式を満たすBASから構成され、かつ(9)式を満たすp個のBASは、必ず (14)式を満たす。この事を利用すれば、w=4の時には、(14)式の評価を実質的に省略する事もできる。
以上の様なp個のBASは、(9)式、(14)式を満たす限り、どの様な手順を用いて設計されても良いが、以下にその1つの方法について述べる。
図3は、本発明の符号化方法に用いられるp個の巡回行列によって表されるQC符号の検査行列を設計するための手順を表す、フローチャートの一例である。図3では、まず、ステップ1において、(9)式、(18)式を満たす全てのBASを求める。ステップ1においては、(34)式を同時に満たす様にしても良い。次に、ステップ2において、ステップ1で求められたBASの中から、(9)式、(14)式を満たすp個のBASを選択する。このステップ2においては、T2=T1=T0の場合を除いて(30)式を同時に満たす様にしても良い。
ここで Steiner 限界式を表す(2)式において、n=m・pと置くと、m≠0より次式が得られる。
Figure 2007129679
図3のアルゴリズムにおいてp個のBASが求められる可能性があるかどうかは、設定されたw,m,pが(36)式を満たすかどうかによって判断する事ができる。ただし、QC符号においてp=1の時、すなわちBASによって定義される単一の巡回行列を検査行列とする巡回符号が構成できるのは、符号のパリティ数がmよりも小さい場合だけである。符号のパリティ数は、検査行列に対してごく一般的なガウス消去法 (Gaussian elimination) を適用した際の、検査行列のrankとして求める事ができる。
(36)式が満たされている場合、図3のアルゴリズムに従って求められるp個のBASの組み合わせは、与えられたw,mにおいて、通常、複数存在する。w,m,pの各値がある程度小さい時、これらp個のBASの組み合わせの全てを全検索法によって求める事が可能である。
図4は、図3のアルゴリズムに従って、w=3、p≦6の場合において、m、p、符号語長 n、(9)式、(18)式を満たすBASの数Nc、(9)式、(18)式のみを満たすp個のBASの組み合わせの数No、(9)式、(14)式を満たすp個のBASの組み合わせの数Neを、各々全検索法によって調べた結果を表す表である。ここで、Noは最小距離w+1以上の自己直交QC符号の数と等しく、Neは本発明に用いられる最小距離w+2以上の自己直交QC符号の数と等しい。
図5は、図3のアルゴリズムに従って、w=4、p≦4の場合において、図4と同様に m,p,n,Nc,No,Neを、各々全検索法によって調べた結果を表す表である。
図4及び図5の計算においては、まず与えられたw,pについて(36)式が成り立つ最小のm、すなわちw=3の時にはm=6p+1、w=4の時にはm=12p+1となるmについて各々調べ、Ne>0となった場合にはpを、Ne=0となった場合にはmを、各々インクリメントした。
図3、図4及び図5を見ても分かる様に、本発明の実施例において述べられたQC符号の検査行列設計方法は、従来の有限幾何符号やBIBDに基づいた符号の場合と異なり、任意のw,m,pに適用する事ができる。
ただし、図4及び図5の様に、所望のBASの組み合わせの全てを全検索によって求める事は、w,m,pの各値がある程度大きくなると所要計算時間が非常に長くなり、非現実的となる。しかしながら、実用上は、所望の検査行列を只1つ求めれば良いので、検査行列の設計に際しては、必ずしも全検索法を行なう必要は無く、部分検索法を用いれば十分である。実用的な部分検索方法としては、たとえば、木検索法とランダムな検索法とを組み合わせた方法などが考えられる。
次に、従来から知られている自己直交QC符号である、type-II 有限幾何符号と、図3のアルゴリズムに従って設計された検査行列を用いた、本発明の符号化方法及び復号方法に用いられる符号との性能を比較してみる事にする。
比較例1として、上述した非特許文献3に従って射影幾何PG(6, 21) に基づいて設計された、w=3、m=127の(2667, 2547) 符号を用いた。また、比較例2として、同様に非特許文献3に従ってユークリッド幾何EG(4, 22) に基づいて設計された、w=4,m=255の (5355, 5121) 符号を用いた。比較例1、2共に、非特許文献3において、type-II 有限幾何符号に分類されているp=21の自己直交QC符号である。
ここで、有限幾何を基に設計された符号の検査行列は、一般的にincidence vectorと呼ばれるベクトルを用いて表現されるが、本発明の実施例において定義されたBASを用いても、本発明の実施例の場合と同様に表現される事が可能である。
図6は、2つの比較例に用いられた、21個のBASである。この図6の各BASの組み合わせは、(9)式を満たしているが、(14)式は満たしていない。
実施例1および実施例2として、比較例1および比較例2の各々と全く同じw,m,pを有する符号を、図3のアルゴリズムに従って設計した。これら実施例はいずれも、図3のステップ1において、各BASが(9)式、(18)式、(34)式を満足する様に、かつ図3のステップ2において、21個のBASが(9)式、(14)式を満足する様に、部分検索法を用いて求めた。この場合、本発明の符号化方法に用いる事のできる符号は、各wについて複数存在するが、本実施例では、それらの中の1つを適当に選んだ。
図7は、本発明の2つの実施例に用いられた、21個のBASである。
これら実施例および比較例の各符号はいずれも、符号長も現実的で、かつ与えられたw,mにおいて(36)式を満たす最大のpを有した、符号化率の非常に高いQC符号であり、実用上の有用性が高いと言って良い符号の一部である。
本発明の実施例の様に、(36)式を満たす最大のpを有する様にp個のBASが選ばれている場合、たとえば現実のシステムにおいて符号化率が低くても良い場合には、単純に、選択されたp個のBASの一部を検査行列に用いなければ良い。
図8は、本発明の実施例及び比較例に用いられたp=21の各QC符号について、それらの符号パラメータ、すなわちw,m,n、パリティ数 (= rank)、および符号化率Rの各値をまとめた表である。
本発明者が検討した限りでは、図3のアルゴリズムに従って設計されたQC符号のパリティ数は、p≧2の場合、w=3の時mと、w=4の時m−1と、各々等しく、図8の実施例もこれに順じている。
ここで、本発明の実施例および比較例について、BERの評価を行なった。図6及び図7に示された各QC符号の符号化器を用い、ランダムデータを符号化して、{−1, 1} を要素とする信号系列に変換し、分散値σ2の白色ガウス雑音 (additive white Gaussian noise) を加えた後、ごく一般的なSum-Product復号法を用いた繰り返し復号を行ない、BERを計測した。ここで、繰り返し復号回数は最大20回とし、全ての計測点において100個の誤り符号語を発生させた。信号エネルギー対雑音比は、符号化率Rを用いてEb/No≡−10log10(2R・σ2)と定義した。
図9は、本発明の実施例および比較例における、BERのEb/No依存性である。図9を見て分かる様に、本発明の実施例は、比較例と比較して、特に高いEb/Noにおいて、BERの低下、すなわちエラーフロアの改善が見られる。たとえば、図9において、Eb/No=5.49dBにおけるBERは、比較例1が3.2×10-5、実施例1が1.4×10-5、比較例2が2.4×10-6、実施例2が 1.6×10-7という結果であった。
図10は、図9のシミュレーション時に誤りを起こした100符号語の内、未検出誤りを起こした符号語の数の、Eb/No依存性である。ここで未検出誤りとは、誤りを起こした符号語が他の符号語となってしまい、検査行列を満たしてしまう符号語誤りの事である。
図10を見て分かる様に、本発明の実施例は、比較例と比較して、特に高いEb/Noにおいて、未検出誤り率の大幅な改善が見られる。ここでの未検出誤り率は、図10の縦軸である未検出誤り個数を、誤り符号語数100で割った値とする。たとえば、図10において、Eb/No=5.49dBにおける未検出誤り率は、比較例1が99%、実施例1が2%、比較例2が88%、実施例2が0%という結果であった。
未検出誤り率が改善されると、復号後に、その符号語が誤りであったかどうかを判定できるため、実システムにおいて再生信号の再送信要求を行なうなどの手法により、その信頼度を向上させる事ができる。
本発明の実施例における、図9のBER改善および図10の未検出誤り率の改善は、符号の最小距離が改善された事に起因するものである。
本発明者の検討によれば、本発明の符号化方法及び復号方法に用いられる自己直交QC符号の最小距離は、w+2以上であるが、wが奇数の時はw+3以上となる。
そこで、実施例および比較例に用いた各符号の最小距離を以下見積もってみる。図9のシミュレーションにおいて、未検出誤りが起こった時に1符号語内で発生したビット誤りの数は、比較例1が4以上22以下、比較例2が5以上16以下、そして実施例1が6以上10以下という結果であった。この結果より、符号の最小距離は、比較例1が4以下、比較例2が5以下、そして実施例1が6以下という事が分かる。
ただしここで、自己直交符号の最小距離は必ずw+1以上である事、および本発明の実施例1についてはwが奇数である事を考慮すれば、符号の最小距離は、比較例1が4、比較例2が5、そして実施例1が6と確定できる。実施例2については、シミュレーション中に未検出誤りが1度も発生しなかったので、最小距離の確定はできなかった。実施例2の符号の最小距離は、小さくとも6である。
実施例1及び実施例2については、(30)式は満たしていないが、ここで本発明の実施例として、T2=T1=T0の場合を除いて(30)式も満たす例を1つ挙げておく。
すなわち、本発明の実施例3は、w=3、m=128,p=4の時、(9)式、(14)式、(30)式、(34)式を全て満たす4つのBAS S0123の1つの、次式である。
0={0,5,29} ・・・(37.1)
1={0,11,61} ・・・(37.2)
2={0,20,77} ・・・(37.3)
3={0,23,59} ・・・(37.4)
ここで、本発明の符号化方法及び復号方法が任意のmについて実行できる事を示すために、mの値は実施例1及び2の場合のm=127と異なる、m=128を用いた。m=128の符号は、有限幾何を用いて構成する事は不可能である。
以上の説明より明らかな様に、本発明の符号化方法に用いられる自己直交QC符号の検査行列設計方法は、任意のw,m,pに対して適用する事ができ、しかもこの検査行列を満足する符号は、従来の自己直交QC符号よりも、そのBERと未検出誤り率とを同時に改善する事ができる。
本発明は、BERおよび未検出誤り率を同時に改善できるものであり、各種通信装置に使用される符号の符号化器に適用できる。
一般的な記録再生装置もしくは通信装置を示すブロック図である。 各行における1の総和が全て2となるu×(w+1)部分行列の、w≦4 の場合における一例を示す図である。 本発明の符号化方法に用いられるp個の巡回行列によって表されるQC符号の検査行列を設計するための手順の一例を示すフローチャートである。 図3のアルゴリズムに従って、w=3、p≦6の場合において、m,p、符号語長n、(9)式、(18)式を満たすBASの数Nc、(9)式、(18)式のみを満たすp個のBASの組み合わせの数No、(9)式、(14)式を満たすp個のBASの組み合わせの数Neを、各々全検索法によって調べた結果を示す図である。 図3のアルゴリズムに従って、w=4、p≦4の場合において、図4と同様にm,p,n,Nc,No,Neを、各々全検索法によって調べた結果を示す図である。 2つの比較例に用いられた、21個のBASを示す図である。 本発明の2つの実施例である、部分探索法によって求められた21個のBASを示す図である。 本発明の実施例及び比較例に用いられたp=21のQC符号について、それらの符号パラメータ、すなわちw,m,p、パリティ数 (= rank)、および符号化率Rの各値をまとめて示した図である。 本発明の実施例および比較例における、BERのEb/No依存性を説明するための図である。 本発明の実施例および比較例において、誤りを起こした100符号語の内、未検出誤りを起こした符号語の数のEb/No依存性を説明するための図である。
符号の説明
1・・・符号化部、2・・・記録部、送信部、3・・・再生部、受信部、4・・・A/D変換部、5・・・符号検出部、6・・・復号部

Claims (10)

  1. パリティ検査行列が1つあるいは複数の巡回行列によって表される自己直交QC符号の符号化方法において、
    各巡回行列の列重みwが3以上であり、かつ符号の最小ハミング距離がw+2以上となるように設計された検査行列を満足する符号系列を生成する
    ことを特徴とする符号化方法。
  2. 上記QC符号の周期をp、上記検査行列の行数をmとし、上記検査行列を構成するp個の巡回行列の構造を表す、要素数wのp個のアドレス集合から、重複を許して抽出されたw+1個のアドレス集合におけるj(0≦j≦w)番目のアドレス集合の、各要素の1つの並べ替えをb0,j1,j…bw-1,jとした時、2≦j≦w、1≦i<jの範囲内にある1つの[ij]について、bj-1,0−bi-1,0+b0,i−bj-1,i+bi,j−b0,j≠0(mod m)が、全てのb0,j1,j…bw-1,jについて成り立つ
    ことを特徴とする請求項1に記載の符号化方法。
  3. p≧2である
    ことを特徴とする請求項2に記載の符号化方法。
  4. w=3で、かつ符号の最小ハミング距離が6以上となる
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化方法。
  5. w≧4である
    ことを特徴とする請求項3に記載の符号化方法。
  6. パリティ検査行列を構成する各巡回行列における6サイクルの数が最小となる、
    ことを特徴とする請求項2に記載の符号化方法。
  7. p個のアドレス集合の1つを{a0,a1,…,aw-1}(a0=0)とした時、
    Figure 2007129679
    の範囲内にある全ての整数i0,i1,i2,i3,i4,i5について、ai0−ai1+ai2−ai3+ai4−ai5≠0(mod m)が、p個のアドレス集合全てについて成り立つ
    ことを特徴とする請求項6に記載の符号化方法。
  8. パリティ検査行列を構成する複数の巡回行列の中から任意に抽出された2つあるいは3つの巡回行列の間で6サイクルが存在しない、もしくは与えられたw,m,pにおいて最小となる
    ことを特徴とする請求項7に記載の符号化方法。
  9. p個のアドレス集合から2個までの重複を許して抽出された3個のアドレス集合におけるj(0≦j≦2)番目のアドレス集合の、各要素の並べ替えの1つをb0,j1,j…bw-1,jとした時、b1,0−b0,0+b0,1−b1,1+b1,2−b0,2≠0(mod m)を、全てのb0,j1,j…bw-1,jについて評価した際に、それに違反する数が最小となる
    ことを特徴とする請求項8に記載の符号化方法。
  10. 1,0−b0,0+b0,1−b1,1+b1,2−b0,2≠0(mod m)に違反する数が0となる
    ことを特徴とする請求項9に記載の符号化方法。
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